JP2597898Y2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2597898Y2
JP2597898Y2 JP1993044845U JP4484593U JP2597898Y2 JP 2597898 Y2 JP2597898 Y2 JP 2597898Y2 JP 1993044845 U JP1993044845 U JP 1993044845U JP 4484593 U JP4484593 U JP 4484593U JP 2597898 Y2 JP2597898 Y2 JP 2597898Y2
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田 尚 柴
野 浩 一 瀬
山 義 浩 奥
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Mitsumi Electric Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パソコン、ワープロ等
に用いられる磁気ディスク駆動ユニットを上下に組付け
た磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、所謂磁気ディスク装置
は、フレキシブルな回転磁気ディスクからなるフロッピ
ーディスクに対して情報を記録したり、または記録され
ている情報を読出すのに用いられるが、使用するフロッ
ピーディスクとしては、8インチ、5.25インチ、
3.5インチ等の複数種類のディスクがあるので、磁気
ディスク装置によって使用できるフロッピーディスクが
特定されることになる。
【0003】また、近年はOA機器の発展に伴って、制
御プログラム等のシステムソフトを読取って機器本体の
CPUにプログラムを送る磁気ディスク駆動ユニット
と、作成した文書などのデータを記憶・保存しておく磁
気ディスク駆動ユニットとを上下に組付けた構造で、使
用できるフロッピーディスクサイズが同一のもの、また
は、使用できるフロッピーディスクサイズが異なる読み
書き用の複数の磁気ディスク駆動ユニットを一体化した
複合磁気ディスク装置も提案されている。
【0004】以下、5インチ用磁気ディスク駆動ユニッ
トの上部に、3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニット
を組付けた従来の複合磁気ディスク装置について説明す
る。
【0005】まず、5インチ用磁気ディスク駆動ユニッ
ト、および3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニットに
は、それぞれの磁気ディスク駆動ユニットの底部にプリ
ント基板が取付けられ、このプリント基板の裏面には、
磁気ヘッドの出力を検出しながらヘッド摺動機構の位置
を調整するための出力検出用端子が設置される。これら
の各磁気ディスク駆動ユニットにあっては、出力波形を
所定の検出器により検出しながら、所定の出力波形が得
られる位置にヘッド部を調整する等の調整を磁気ディス
ク駆動ユニット毎に行った後に、5インチ用磁気ディス
ク駆動ユニットの上部に3.5インチ用磁気ディスク駆
動ユニットが組付けられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の磁気ディスク装置では、各磁気ディスク駆動
ユニットを個々に調整しても、これらの磁気ディスク駆
動ユニットを組立てる時のネジ締めトルク等により磁気
ディスク駆動ユニットのフレームが応力を受けて変形
し、調整された当初の調整位置が変化してしまい、正常
な機能を保持することができない場合がある。
【0007】また、各磁気ディスク駆動ユニットの出力
検出用端子は、いずれもフレームの底部に取付けられた
プリント基板の裏面に設けられているために、上部の
3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニットの出力検出用
端子は下部に組付けられた5インチ用磁気ディスク駆動
ユニットによって遮られてしまい、組立後に3.5イン
チ用磁気ディスク駆動ユニットの出力検出を行うことが
できない問題があった。
【0008】さらに、下部の5インチ用磁気ディスク駆
動ユニットは、径の大きなフロッピーディスクを駆動す
るので、スピンドルモータの径が大であり、上部に組付
けられる3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニットを5
インチ用磁気ディスク駆動ユニットの中心部に配置した
ときに、上部の3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニッ
トの出力検出用端子の位置がスピンドルモータによって
遮られる場合があり、5インチ用磁気ディスク駆動ユニ
ットに出力検査用の作業孔を設けることはできなかっ
た。
【0009】前述したような問題を解決するためは、既
存の3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニットの出力検
出用端子の位置を変更することも考えられるが、出力検
出用端子位置を変更すると、全体の回路構成や部品の配
置を全面的にやり直すことが必要になるばかりでなく、
出力検出用の検出器までをも変更しなければならず、大
幅な設計変更を余儀なくされると同時に、製造コストが
上昇する。
【0010】本考案の目的は、前述したような従来の問
題に鑑み、個別に独立した磁気ディスク駆動ユニットの
大幅な設計変更を必要とせずに、組立てた後から出力波
形の検出や調整を行うことができる磁気ディスク装置を
得るにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本考案は、上下に磁気ディスク駆動ユニットを
組付けた磁気ディスク装置において、上記下部側の磁気
ディスク駆動ユニットのフレームに、上部側の磁気ディ
スク駆動ユニットに設けた出力検出用端子部に対応する
検出孔を貫通して設けたことを特徴とすると共に、互い
に径の異なる磁気ディスクを駆動する磁気ディスク駆動
ユニットを上下に組付けた磁気ディスク装置において、
上記上部側の磁気ディスク駆動ユニットは、下部側磁気
ディスク駆動ユニットより小径の磁気ディスクを駆動す
るものであって、上記上部側の磁気ディスク駆動ユニッ
トの左右の中心線を、下部側の磁気ディスク駆動ユニッ
トの左右の中心線に対して、上部側磁気ディスク装置の
出力検出用端子部が離れる方向に偏心させて組付けると
ともに、上記上部側の磁気ディスク駆動ユニットのフレ
ームに、上部側の磁気ディスク駆動ユニットに設けた出
力検出用端子部に対応する検出孔を貫通して設けること
を提案するものである。
【0012】
【作用】このような構成に基づいて、本考案の磁気ディ
スク装置によれば、上部側に組付けられた磁気ディスク
駆動ユニットの出力検出用端子部が下部の磁気ディスク
駆動ユニットのフレームに設けられた検出孔によって露
出される。
【0013】したがって、個々に出力波形の検出・調整
を行った後に、磁気ディスク駆動ユニットを上下に組付
けた場合に、ネジ締めトルクの偏荷重等によりフレーム
が変形し、磁気ヘッドの位置ずれが生じても、下部側磁
気ディスク駆動ユニットの検出孔より容易に出力検出・
調整を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0015】図1は本考案による3.5インチ用磁気デ
ィスク駆動ユニットを取外した状態の5インチ用磁気デ
ィスク駆動ユニットを示す上面図、図2は図1の磁気デ
ィスク駆動ユニットを示す底面図であり、これらの図か
ら明らかなように、3.5インチ用フロッピーディスク
の挿入口と、5インチ用フロッピーディスクの挿入口と
が上下に形成されたフロントベゼル1を有し、上記フロ
ントベゼル1の下段側に5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット2が組付けられる。
【0016】上記5インチ用磁気ディスク駆動ユニット
2は、左右のサイドフレーム3、4に底面のメインフレ
ーム5と、上面のサブフレーム6とが組付けられてシャ
ーシが構成され、このシャーシのメインフレーム5及び
サブフレーム6には各種のプリント基板7や電子部品等
が固定される。
【0017】また、上記磁気ディスク駆動ユニット2に
は、前面に取付けられたフロントベゼル1の挿入口から
5インチ用フロッピーディスク50が挿入され、このフ
ロッピーディスク50を所定の位置に保持するチャッキ
ング機構8と、磁気ヘッド9を有するヘッド部10と、
ヘッド部10を磁気ディスクの中心に向かって矢印B方
向に移動させるヘッド摺動機構11等が設けられる。
【0018】上記ヘッド部10は、上キャリッジ12の
後端部と下キャリッジ(図示せず)の後端部とが板バネ
13等により連結され、上キャリッジ12の上面が捩じ
りバネ14の一方のフックにより押圧されており、ヘッ
ド部10の上キャリッジ12はチャッキング機構8の動
作に連動して上下方向にスイングできる。
【0019】上記ヘッド部10を前後方向に移動させる
ヘッド摺動機構11は、ステッピングモータ15により
回転するリードスクリュー16の螺旋溝に係合する走行
部材17と、ガイド軸18に前後に摺動自在に組付けら
れた走行ガイド部材19とにより構成される。
【0020】上記チャッキング機構8は、イジェクトボ
タン20を固着したイジェクトレバ31の操作に連動し
て上下動する第1スイングアーム23と、この第1スイ
ングアーム23に係合して上下動する第2スイングアー
ム24とを備える。つまり、これらの第1スイングアー
ム23及び第2スイングアーム24は、それぞれコイル
スプリング25、26により上方に向かって付勢され
る。そして、上記第1スイングアーム23の端部に固着
される作動ピン22が、イジェクトレバ31に一体に形
成される傾斜カム21のカム面に弾接しており、傾斜カ
ム21の移動に伴って作動ピン22を上下動させ、第1
スイングアーム23及び第2スイングアーム24を上下
動させる。
【0021】また、上記5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット2の上面の所定位置には、インデックスホール検
出センサ27が設置されており、この検出センサ27に
より、挿入された5インチ用フロッピーディスク50に
形成されるインデックスホール53の位置を検出でき
る。
【0022】さらに、上記5インチ用磁気ディスク駆動
ユニット2のサブフレーム6の4隅には、後述する3.
5インチ用磁気ディスク駆動ユニット40が取付けられ
る取付片28が形成される。この取付片28には、固定
ネジが締結されるネジ穴28aが形成されると共に、磁
気ディスク駆動ユニット2のチャッキング機構8、ヘッ
ド部10、およびヘッド摺動機構11等の機構部に干渉
しないように、上方にL型に折り曲げられる。
【0023】図2は5インチ用磁気ディスク駆動ユニッ
ト2の底面図であり、メインフレーム5の下面には各種
プリント基板7a、7b等が取付けられると共に、5イ
ンチ用フロッピーディスク50を挟持してダイレクトに
回転駆動するスピンドルモータ30が回転自在に設置さ
れる。そして、上記プリント基板7a等の所定位置に
は、5インチ用磁気ディスク駆動ユニット2の出力波形
の検出を行うための出力検出用端子部29が設けられ
る。
【0024】上記メインフレーム5の下面側の一側方に
は、イジェクトボタン20が固着されたイジェクトレバ
31が組付けられ、このイジェクトレバ31は戻しバネ
32を介して矢印Y方向に付勢される。この構造によ
り、イジェクトレバ31の先端部に形成したラック31
aが回転ダンパー33のピニオン33aに係合して、フ
ロッピーディスク50の挿入及び排出時にイジェクトレ
バ31が急激に移動するのが防止される。
【0025】また、上記5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット2のサブフレーム6及びメインフレーム5には、
それぞれ検出孔34及び35が上下に貫通して形成され
る。この検出孔34、35は、スピンドルモータ30よ
り外周側で、後述する3.5インチ用磁気ディスク駆動
ユニット40の出力波形を検出する出力検出用端子部4
5の位置に対応した位置にある。
【0026】一方、図4は、上記5インチ用磁気ディス
ク駆動ユニット2の上部に組付けられる3.5インチ用
磁気ディスク駆動ユニット40の底面図、図3は5イン
チ用磁気ディスク駆動ユニット2の上部に3.5インチ
用磁気ディスク駆動ユニット40を組付けた状態を示す
上面図である。
【0027】まず、3.5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット40は、5インチ用磁気ディスク駆動ユニット2
の外形に略等しい取付板41に取付けられ、この取付板
41が5インチ用磁気ディスク駆動ユニット2のサブフ
レーム6に形成された4隅の取付片28上に組付けられ
る。
【0028】上記3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニ
ット40は、図4の底面図に示すように、メインフレー
ム42に各種プリント基板や電子部品が組付けられる。
そして、このプリント基板には、磁気ディスクを回転駆
動するディスクテーブル43より離れた適正位置に、磁
気ディスク駆動ユニット40の出力波形を検出して磁気
ヘッドの位置調整を行うための出力検出用端子部45が
設けられ、上記メインフレーム42には出力検出用端子
部45の検出孔44が形成される。
【0029】上記3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニ
ット40を取付板41に取付ける場合、3.5インチ用
磁気ディスク駆動ユニット40の左右の中心線L3は、
5インチ用磁気ディスク駆動ユニット2の左右の中心線
5に対して、出力検出用端子部45が離れる方向に間
隔mだけ偏心させて組付けられる。したがって、上記
3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニット40を5イン
チ用磁気ディスク駆動ユニット2の上部に組付けた時、
3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニット40の出力検
出用端子部45が、5インチ用磁気ディスク駆動ユニッ
ト2の検出孔34、35に一致する。
【0030】次いで、上記5インチ用磁気ディスク駆動
ユニット2の上部に3.5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット40を組付ける工程を説明する。まず、図5に示
すように、3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニット4
0は、取付板41に固定ネジ46により固定される。次
ぎに、上記取付板41が5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット2のサブフレーム6に設けられた取付片28の上
面に載置され、固定ネジ48によりこの関係が固定され
ることになる。
【0031】したがって、上記5インチ用磁気ディスク
駆動ユニット2上部に3.5インチ用磁気ディスク駆動
ユニット40を組付けた場合、下部側の磁気ディスク駆
動ユニット2に形成される検出孔34、35に、上部側
の磁気ディスク駆動ユニット40の出力検出用端子部4
5の位置が一致するので、5インチ用磁気ディスク駆動
ユニット2の上部に3.5インチ用磁気ディスク駆動ユ
ニット40を組付けた後でも、上部側の磁気ディスク駆
動ユニットの出力波形の検出を下部側の磁気ディスク駆
動ユニットのフレームに貫通して形成した検出孔より容
易に行うことができる。
【0032】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
による磁気ディスク装置によれば、上部側に組付けられ
た磁気ディスク駆動ユニットの出力検出用端子部が下部
の磁気ディスク駆動ユニットのフレームに設けられた検
出孔によって露出される。
【0033】したがって、磁気ディスク駆動ユニットを
個々に出力波形の検出・調整を行った後に、磁気ディス
ク駆動ユニットを上下に組付けた場合に、ネジ締めトル
クの偏荷重等によりフレームが変形し、磁気ヘッドの位
置ずれが生じても、下部側磁気ディスク駆動ユニットの
検出孔より容易に出力検出・調整を行うことができる。
【0034】また、上部側の磁気ディスク駆動ユニット
の回路構成や部品配置などを変更することなく、上部側
に組付けられた磁気ディスク駆動ユニットの出力波形の
検出・調整を行うことができるので、設計変更もなく、
製造コストが大幅に上昇することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニットを取
外した状態を示す本考案で用いる5インチ用磁気ディス
ク駆動ユニットの上面図である。
【図2】同5インチ用磁気ディスク駆動ユニットの底面
図である。
【図3】本考案による5インチ用磁気ディスク駆動ユニ
ットの上部に3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニット
を組付けた場合の上面図である。
【図4】本考案で用いる3.5インチ用磁気ディスク駆
動ユニットの底面図である。
【図5】取付板に組付けた状態の3.5インチ用磁気デ
ィスク駆動ユニットの図4の5−5線に沿った断面図で
ある。
【符号の説明】
2 5インチ用磁気ディスク駆動ユニット 30 スピンドルモータ 34 検出孔 35 検出孔 40 3.5インチ用磁気ディスク駆動ユニット 45 出力検出用端子部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に磁気ディスク駆動ユニットを組付
    けた磁気ディスク装置において、上記下部側の磁気ディ
    スク駆動ユニットのフレームに、上部側の磁気ディスク
    駆動ユニットに設けた出力検出用端子部に対応する検出
    孔を貫通して設けたことを特徴とする磁気ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 互いに径の異なる磁気ディスクを駆動す
    る磁気ディスク駆動ユニットを上下に組付けた磁気ディ
    スク装置において、上記上部側の磁気ディスク駆動ユニ
    ットは、下部側磁気ディスク駆動ユニットより小径の磁
    気ディスクを駆動するものであって、上部側の磁気ディ
    スク駆動ユニットの左右の中心線を、下部側の磁気ディ
    スク駆動ユニットの左右の中心線に対して、上部側磁気
    ディスク駆動ユニットの出力検出用端子部が離れる方向
    に偏心させて組付けるとともに、上記下部側の磁気ディ
    スク駆動ユニットのフレームに、上部側の磁気ディスク
    駆動ユニットに設けた出力検出用端子部に対応する検出
    孔を貫通して設けたことを特徴とする磁気ディスク装
    置。
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