JP2597615Y2 - 波板のプレス加工用金型 - Google Patents

波板のプレス加工用金型

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JP2597615Y2
JP2597615Y2 JP1993049254U JP4925493U JP2597615Y2 JP 2597615 Y2 JP2597615 Y2 JP 2597615Y2 JP 1993049254 U JP1993049254 U JP 1993049254U JP 4925493 U JP4925493 U JP 4925493U JP 2597615 Y2 JP2597615 Y2 JP 2597615Y2
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JP
Japan
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metal plate
die
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plate
corrugated sheet
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義宗 原田
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Kikuchi Seisakusho Co Ltd
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Kikuchi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案の波板のプレス加工用金型
は、例えば建材パネルのハニカム構造体を製造すべく、
帯状の金属板を波形に形成するのに使用される。
【0002】
【従来の技術】例えば建材パネルの内側に補強材として
設けられるハニカム構造体は、図6に示す様に、多数の
角形凹凸状のフィン9、9を形成した金属板8を組み合
わせる事で製造する。帯状の金属板8にフィン9、9を
形成するには、図7に示す様な金型を使用する事が考え
られる。
【0003】基板1の上面には下型2を、又、この基板
1に立設したガイドロッド3、3に沿って上記基板1と
平行なまま昇降自在な、昇降板4の下面には上型5を、
それぞれ固定している。上記上型5の下面にはラック状
の上側凹凸部6を形成している。上記下型2の上面に
は、上側凹凸部6と噛合自在な、ラック状の下側凹凸部
7を形成している。
【0004】8は被加工物である金属板で、この金属板
8に、フィン9、9(図6参照)を形成する。実際の場
合、ロール状に巻回されたものを、図示しない送り込み
機構によりアンコイルしつつ、上記上型5と下型2との
間に送り込む。金属板8が上型5と下型2との間に送り
込まれたならば、図示しないプレス加工機のラムにより
昇降板4を下降させ、上記金属板8を上型5と下型2と
の間で押圧する。
【0005】この結果、図6に示す様に金属板8に、互
いに噛合する上側、下側両凹凸部6、7の歯(凹凸)の
数に見合う数のフィン9、9が一度に形成される。金属
板8にフィン9、9を形成したならば、昇降板4を上昇
させ、上記送り込み機構を作動させて、金属板8のフィ
ン9、9形成済の部分を、上型5と下型2との間から送
り出すと共に、金属板8のフィン9、9未形成部分を、
上記上型5と下型2との間に送り込み、再び昇降板4を
下降させる。以下、同様の作業を繰り返す事により、金
属板8にフィン9、9を形成する。この様にしてフィン
9、9を形成された金属板8は、別途設けた切断装置に
より所定寸法に切断され、ハニカム構造体を造るのに使
用される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の波板のプレス
加工用金型は、上下型の間で加圧される金属板に過剰の
引っ張り応力が加わるのを防止する事で、良質な波板を
得る事を目的として考えられたものである。
【0007】上述した従来構造の場合、金属板8を上
側、下側両凹凸部6、7の間で押圧するのに伴ない、上
側、下側両凹凸部6、7の角部6a、7a同士と金属板
8とが強く噛み合って、当該部分に強い摩擦力が作用
し、上型5の下降によっても、金属板8が上型5と下型
2との間に引き込まれにくくなる。この結果、上記角部
6a、7aの間で、両角部6a、7aの距離L1 に対応
する金属板8の部分8a、8aが、上側、下側両凹凸部
6、7の凸部側面の長さL2 に迄引き延ばされる傾向と
なる。この結果、上記部分8a、8aで、上記金属板8
に加えられる引っ張り応力が過剰になり、金属板8が切
断され易くなる。
【0008】本考案の波板のプレス加工用金型は、上述
の様な事情に鑑みて考えられたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の波板のプレス加
工用金型は、基板と、この基板に固定され、前後方向に
亙るラック状の下側凹凸部を上面に形成した下型と、前
後方向に亙るラック状で、上記下側凹凸部に噛合自在な
上側凹凸部を下面に形成した上型と、上記基板の上方で
昇降する昇降板と、この昇降板の下面に垂下された1対
の支持壁と、この1対の支持壁の互いに整合する位置に
穿設された、上下方向に長い長孔と、上記上型の左右両
側面に固設され、上記長孔に遊合した支持ピンとを備え
ている。そして、上記上型は、下型から離隔した状態
で、波板に加工すべき金属板の送り方向後側に対向する
一端側が他端側よりも下方に傾斜する様にしている。
【0010】
【作用】上述の様に構成される本考案の波板のプレス加
工用金型を用いて、金属板にフィンを形成する際の作用
は、次の通りである。プレス加工機のラムにより昇降板
を1回昇降させる毎に、上型と下型の間に、金属板をフ
ィン1個分に見合う長さ分ずつ送り込む。そして、プレ
ス加工機のラムにより昇降板を下降させ、金属板を上型
と下型との間で押圧する。上型と下型とが離隔した状態
で上型は、金属板の送り方向後側に対向する一端側を他
端側よりも下方に傾斜させている為、上側、下側両凹凸
部は昇降板の下降に伴なって上記一端側から他端側へと
順に噛合する。この為、前記従来装置の様に金属板に過
剰な引っ張り応力が加わる事がなく、良質の波板を確実
に造る事が出来る。
【0011】
【実施例】次に図示の実施例に就いて説明する。本考案
の波板のプレス加工用金型は、図1に示す様に、基板1
の上面に固定された下型2と、プレス加工機のラムによ
り下方に押圧される昇降板4の下方に支持された上型1
0とを備えている。この昇降板4は基板1の上方に、図
示しないガイドロッドと長孔との係合により、昇降並び
に前後方向に亙る若干の水平移動自在に支持している。
【0012】上記昇降板4の下面には、左右1対の支持
壁11を垂下している。そして、各支持壁11の中央位
置には、上下方向に長い長孔12を穿設し、各長孔12
に、上記上型5の左右両側面に設けた支持ピン13を遊
合させている。
【0013】上型10の下面には、上型10の前後方向
(図1の左右方向)に亙るラック状の上側凹凸部6を形
成している。又、上記下型2の上面には、上記上側凹凸
部6と同様、下型2の前後方向に亙るラック状の下側凹
凸部7を形成している。これら上側凹凸部6と下側凹凸
部7とは、上記昇降板4と共に上型10が下降する事
で、互いに噛合する。
【0014】更に、この上型10は、その前後両端部の
重量を異ならせている。即ち、金属板8の送り方向後側
に対応する、上型10の一端部(図1の左端部)を他端
部(図1の右端部)よりも重くする事で、上記昇降板4
の上昇時に、一端側が他端側よりも下方に位置する方向
に傾斜させる。この様に、上型10の一端側を下方に傾
斜させる事に伴ない、昇降板4の下降時に上型10に形
成した上側凹凸部6は、先ずその一端が下型2に形成し
た下側凹凸部7の一端に噛合する。この状態から更に昇
降板4を下降させると、支持ピン13を長孔12の内側
で上昇させつつ、上側、下側両凹凸部6、7が他端側へ
と順に噛合する。
【0015】昇降板4を上昇させ、下型2と上型10と
を離隔させた状態で、これら上型10と下型2との間位
置には、図示しない送り込み機構により、フィン9、9
を形成すべき金属板8を送り込む。この送り込み機構
は、プレス加工用金型の、金属板8の送り方向前側(図
1の右側)に設けられており、ロール状に巻回された帯
状の金属板8をリコイルしながら、上記上型10下型
2との間に送り込む。金属板8の送り込みは、上型10
が上昇する毎に、上記上側、下側両凹凸部6、7の1ピ
ッチ相当分ずつ行なう。
【0016】上述の様に構成され、金属板8の送り込み
機構と組み合わされる本考案の波板のプレス加工用金型
を用いて、金属板8に前記図6に示す様なフィン9、9
を形成する場合、次の様に行なう。
【0017】先ず、図1〜2に示す様に上型10を上昇
させ、下型2との間に金属板8を挿通自在な空間を設け
た状態で、上記送り込み機構により金属板8を、図2に
示す状態に迄送り込む。次いで、図示しないラムを下降
させて、昇降板4を下方に押圧する。昇降板4の下降に
より上記上型10に形成した上側凹凸部6は、下型2に
形成した下側凹凸部7の一端から他端に向けて順に当接
していく。
【0018】上記一端から他端へ向けて順に噛合してい
く事は、上型10の両側面に設けた支持ピン13が、支
持壁11の長孔12を上昇する事で許容され、最終的に
は上側、下側両凹凸部6、7が、その一端から他端迄、
全長に亙って噛合した状態となる。この為、上記図2に
示す状態に送り込まれた金属板8は、上側、下側両凹凸
部6、7の右端部分で押圧される。
【0019】この結果、図3に示す様に、金属板8の一
端部(図2〜3の左端部)に1個のフィン9が形成され
る。この際、上記両凹凸部6、7は、その全長に亙って
同時には噛合せず、一端から他端に向けて順次噛合する
ので、両凹凸部6、7の間への上記金属板8の引き込み
は、特に大きな摩擦力に妨げられる事なく円滑に行なわ
れる。
【0020】この様にして金属板8の一端部にフィン9
を形成したならばラムを上昇させ、昇降板4を、この昇
降板4と基板1との間に設けたばね(図示せず)の弾力
により上昇させる事で、上型10を上昇させる。上型1
0が上昇し、上型10と下型2との間に隙間が形成され
ると、前記送り込み機構が両型10、2の間に上記金属
板8を、上側、下側両凹凸部6、7の1ピッチ相当分だ
け送り込む。従って、図4に示す様に、既に形成された
フィン9は、下側凹凸部7の、図4の左から第2番目の
凸部に対向する。
【0021】この状態で再び昇降板4を昇降機構により
下降させれば、昇降板4の上昇に伴ない再び図1に示す
姿勢となった上型10が、その一端から順に下型2に当
接し、上側、下側両凹凸部6、7が金属板8の送り方向
後側から順に噛合する。
【0022】上側、下側両凹凸6、7の噛合により、上
記フィン9が上記第2番目の凸部に位置決めされた状態
で、金属板8の前側部分が第1番目の凹凸部分によって
押圧され、新たなフィン9が形成される。この場合に於
いても、新たに形成されるフィン9は1個のみである
為、金属板8に過剰な引っ張り応力が加わる事はなく、
金属板8が切断される事はない。
【0023】この様にして、金属板8に第2番目のフィ
ン9を形成したならば、次いで図5に示す様に昇降板4
を上昇させる事で上型10を上昇させ、金属板8を次の
1ピッチ相当分送り込む。以下、同様にして昇降板4の
昇降、金属板8の送り込みを繰り返し、図6に示す様な
フィン9、9を形成する。
【0024】本考案の波板のプレス加工用金型を組み込
んだプレス加工装置によれば、前述した通り、上型10
を金属板8の送り方向後方部分で下方に傾斜させ、且
つ、上型10が1回昇降する毎に、金属板8を上側、下
側両凹凸部6、7の1ピッチ相当分ずつ送り込む為、押
圧に伴なって金属板8に過剰な引っ張り応力が作用する
事がない。従って、上側、下側両凹凸部6、7の噛合に
より金属板8が部分8a、8a(図7)で切断される事
がなくなり、良質な波板を、確実に製造出来る。
【0025】尚、本実施例に於いては、上型10を傾斜
させた状態で支持すべく、その両端部の重量を異ならせ
ているが、上型10をその両端部で等しい重量とすると
共に、昇降板4又は支持壁11と上型10との間に適宜
のばねを設け、金属板8の送り方向後側部分に対応する
上型10の一端部を、下方に付勢しておく様に構成して
も良い。
【0026】
【考案の効果】本考案の波板のプレス加工用金型は、上
述の様に構成され作用する為、ハニカム構造体等に用い
る波板を製造する作業を確実に行なえ、生産現場での歩
留りの向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を示す略側面図。
【図2】フィン形成工程の第一段階を示す、要部側面
図。
【図3】フィンを形成した状態を示す、金属板の側面
図。
【図4】フィン形成工程の第二段階を示す、要部側面
図。
【図5】同じく第三段階を示す要部側面図。
【図6】フィンを形成した金属板を示す斜視図。
【図7】従来装置を示す、側面図。
【符号の説明】
基板 2 下型 3 ガイドロッド 4 昇降板 5 上型 6 上側凹凸部 6a 角部 7 下側凹凸部 7a 角部 8 金属板 8a 部分 9 フィン 10 上型 11 支持壁 12 長孔 13 支持ピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板の上面に固定され、前
    後方向に亙るラック状の下側凹凸部を上面に形成した下
    型と、前後方向に亙るラック状で、上記下側凹凸部に噛
    合自在な上側凹凸部を下面に形成した上型と、上記基板
    の上方で昇降する昇降板と、この昇降板の下面に垂下さ
    れた1対の支持壁と、この1対の支持壁の互いに整合す
    る位置に穿設された、上下方向に長い長孔と、上記上型
    の左右両側面に固設され、上記長孔に遊合した支持ピン
    とを備え、上記上型は、下型から離隔した状態で、波板
    に加工すべき金属板の送り方向後側に対向する一端側が
    他端側よりも下方に傾斜するものである、波板のプレス
    加工用金型。
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