JP2597521Y2 - シール付転がり軸受 - Google Patents

シール付転がり軸受

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JP2597521Y2
JP2597521Y2 JP1993056974U JP5697493U JP2597521Y2 JP 2597521 Y2 JP2597521 Y2 JP 2597521Y2 JP 1993056974 U JP1993056974 U JP 1993056974U JP 5697493 U JP5697493 U JP 5697493U JP 2597521 Y2 JP2597521 Y2 JP 2597521Y2
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seal
grease
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raceway
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聡 渡邉
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るシール付転がり軸
受は、ハードディスクドライブ装置(HDD)に組み込
んで、ハードディスク駆動用のスピンドル、或はハブを
回転自在に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】HDDは、例えば図2〜3に示す様に、
互いに間隔をあけて配置された1対の転がり軸受1、1
により、軸2の周囲にハブ3を回転自在に支持してい
る。上記軸2は、ハウジングと呼ばれる固定板4の中心
部にその一端を固定している。上記転がり軸受1、1
は、この軸2の基端部(図2の下端部)及び先端部(同
じく上端部)外周面と、上記ハブ3の両端部内周面との
間に設けて、軸2の周囲でのハブ3の回転を自在としい
る。
【0003】上記軸2の中間部外周面で、上記1対の転
がり軸受1、1に挟まれる部分にはステータ5を、上記
ハブ3の中間部内周面でこのステータ5の外周面と対向
する部分にはロータ6を、それぞれ固定して、上記ハブ
3を回転駆動する為の電動モータ7を構成している。
又、上記ハブ3の外周面には、複数枚のハードディスク
8、8を固定している。9、9は、このハードディスク
8、8に記録を読み書きする為のヘッドである。
【0004】一方、上記各転がり軸受1、1はそれぞ
れ、外周面に内輪軌道10、10を有する内輪11、1
1と、内周面に外輪軌道12、12を有する外輪13、
13と、上記内輪軌道10、10と外輪軌道12、12
との間に転動自在に設けられた複数の転動体14、14
とを備える。又、上記各内輪11、11の軸方向両端部
外周面と、上記各外輪13、13の両端部内周面との間
には、それぞれが円輪状に造られた1対のシールリング
15、15を設けて、これら両周面同士の間を塞いでい
る。
【0005】更に、これら1対のシールリング15、1
挟まれた空間16、16内にはグリース17、17
を、この空間16、16の一端開口側(図1で上側の転
がり軸受1の場合には下端開口側、同じく下側の転がり
軸受1の場合には上端開口側)から封入している。上記
1対のシールリング15、15の内、少なくともグリー
ス17を封入する側のシールリング15は、封入作業後
に所定部分に装着する。シールリング15、15の装着
後に、これら各空間16、16内のグリースは、上記
ールリング15、15により、外部への漏洩を防止され
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され、HDDに組み込んだ状態で使用されるシール
付転がり軸受の場合、従来は次に述べる様な解決すべき
点があった。即ち、各転がり軸受1、1の空間16、1
6内にグリース17、17を封入する場合に、このグリ
ース17、17は空間16、16にまんべんなく存在す
るのではなく、図2〜3に示す様に、封入する側に集中
し、反対側には少なくなる事が避けられない。
【0007】一方、電動モータ7への通電に基づいて、
ハブ3を高速回転させた場合には、上記各空間16、1
6内のグリース17、17が転動体14、14により攪
拌され、微細な霧(グリースダスト)となって上記各空
間16、16内に充満する。この様なグリースダスト
は、上記転動体14、14設置部分を境として、上記グ
リース17、17を封入した側で濃く、反対側で薄くな
る。
【0008】この様に上記各空間16、16内に充満し
たグリースダストが外部に漏洩する事は、シールリング
15、15によって防止されるが、シールリング15、
15による漏洩防止効果は完全ではない。即ち、一般的
には、各シールリング15、15の外周縁は外輪13、
13の両端部内周面に係止する為、各シールリング1
5、15の外周縁と外輪13、13の両端部内周面との
間は完全に塞がれる。これに対して、上記各シールリン
グ15、15の内周縁と上記内輪11の両端部外周面と
は、近接してはいるが非接触である。これは、上記ハブ
3を回転させる為に要するトルクを、低く、しかも安定
させる為である。
【0009】この為、上記各空間16、16内に浮遊す
るグリースダストが、僅かとは言え外部に漏洩する事が
ある。そして、この漏洩量は、グリースダストが濃い分
だけ、上記封入した側で多くなる。グリースダストがH
DDの内部に入り込んだ場合には、読み込み、読み取り
エラーやヘッドクラッシュと呼ばれる故障の原因となる
が、その発生頻度はグリースダストの進入量が多くなる
ほど増加する為、この進入量を極力少なくする為の考慮
が必要である。
【0010】図2〜3に示した構造の場合には、1対の
磁性流体シール装置18、18を、1対の転がり軸受
1、1を軸方向両側から挟む状態で設け、これら各転が
り軸受1、1から漏洩したグリースダストがハードディ
スク8を設置した清浄空間19内に入り込まない様にし
ている。ところが、この様な磁性流体シール装置18、
18を構成する磁性流体は、上記グリースダストの混入
により劣化し、シール性が損なわれる。従って、磁性流
体シール装置18、18を設置した場合にも、上記各転
がり軸受1、1から清浄空間19側へのグリースダスト
の漏洩量を極力少なく抑える必要がある。
【0011】この為には、図2〜3に示す様に、軸2の
外周面とハブ3の内周面との間に転がり軸受1、1を設
ける場合に、グリースを封入した側とは反対の側を、上
記清浄空間19側に向ける事が効果がある。即ち、前記
各空間16、16内で、この反対の側に対応する部分に
浮遊するグリースダストの濃度は薄い為、その分、上記
各転がり軸受1、1から上記清浄空間19の側に漏洩す
るグリースダストの量を少なくできる。
【0012】ところが、従来のシール付転がり軸受の場
合には、上記各空間16、16内にグリース17、17
を封入し、更にこれら各空間16、16の両端開口部を
シールリング15、15により塞いだ後は、グリースの
封入方向を知る事はできなかった。この為、ストッカ
(搬送用の箱)に入れられた状態で軸受メーカーからH
DDメーカーに納入されたシール付転がり軸受を、グリ
ースの封入方向を考慮しつつHDDに組み込む事は、不
可能であった。本考案のシール付転がり軸受は、この様
な事情に鑑みて考案したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案のシール付転がり
軸受は、前述した従来のシール付転がり軸受と同様、例
えば図2〜3に示す様に、外周面に内輪軌道10を有す
る内輪11と、内周面に外輪軌道12を有する外輪13
と、上記内輪軌道10と外輪軌道12との間に転動自在
に設けられた複数の転動体14、14とを備える。又、
上記内輪11の軸方向両端部外周面と上記外輪13の両
端部内周面との間に、それぞれが円輪状に造られた1対
のシールリング15、15を設けて、これら両周面同士
の間を塞いでいる。そして、これら1対のシールリング
に挟まれた空間16内にグリース17を、この空間の一
端開口側から封入している。
【0014】特に、本考案のシール付転がり軸受に於い
ては、軸方向(図2〜3の上下方向)一端面と軸方向他
端面との間に、上記グリース17の封入方向を判別可能
とする差異を設けている。
【0015】この様に両端面同士の間に差異を設けるに
は、例えば図1に示す様に、内輪11と外輪13との一
方又は双方の片端面にのみマーク20、20を付する事
が考えられる。このマーク20、20は、例えばグリー
ス17の封入側(又は反封入側)の端面に付する。他に
も、空間16の両側を仕切るシールリング15、15の
色を、材質等を変える事により一端側と他端側とで変え
る事によっても、グリース17の封入方向を外観で判別
自在にできる。
【0016】更に、上記内輪11と外輪13との一方又
は双方の軸方向端縁部に切り欠き等の凹凸を形成する事
により、HDDを組み立てる為の自動機が、グリースの
封入方向を判別しつつ、所定方向に組み付ける様に構成
する事もできる。シール付転がり軸受の製造過程で、グ
リースの封入方向に応じて上記両端面同士の間に差異を
設ける事は、特に面倒な作業を行なう事なく、容易且つ
確実に行なえる。
【0017】
【作用】上述の様に構成される本考案のシール付転がり
軸受の場合には、グリースの封入方向に応じて組み付け
方向の規制を確実に行なえる。
【0018】
【考案の効果】本考案のシール付転がり軸受は、以上に
述べた通り構成され作用するので、HDDに組み込む際
に組み込み方向を確実に規制する事ができて、このHD
Dの信頼性、耐久性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシール付転がり軸受の1実施例を示す
端面図。
【図2】本考案のシール付転がり軸受の使用状態の1例
を示す断面図。
【図3】図2のA部拡大断面図。
【符号の説明】
1 転がり軸受 2 軸 3 ハブ 4 固定板 5 ステータ 6 ロータ 7 電動モータ 8 ハードディスク 9 ヘッド 10 内輪軌道 11 内輪 12 外輪軌道 13 外輪 14 転動体 15 シールリング 16 空間 17 グリース 18 磁性流体シール装置 19 清浄空間 20 マーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周
    面に外輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道
    との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記内
    輪の軸方向両端部外周面と上記外輪の両端部内周面との
    間に設けられてこれら両周面同士の間を塞ぐ、それぞれ
    が円輪状に造られた1対のシールリングとを備え、これ
    ら1対のシールリングに挟まれた空間内にグリースを、
    この空間の一端開口側から封入して成るシール付転がり
    軸受に於いて、軸方向一端面と軸方向他端面との間に、
    上記グリースの封入方向を判別可能とする差異を設けた
    事を特徴とするシール付転がり軸受。
JP1993056974U 1993-10-21 1993-10-21 シール付転がり軸受 Expired - Fee Related JP2597521Y2 (ja)

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JPH0725334U JPH0725334U (ja) 1995-05-12
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896415B2 (en) 2001-07-10 2005-05-24 Nsk, Ltd. Rolling bearing and bearing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6896415B2 (en) 2001-07-10 2005-05-24 Nsk, Ltd. Rolling bearing and bearing apparatus

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JPH0725334U (ja) 1995-05-12

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