JPH04125853A - 磁気ディスク装置のシール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 情報を記録する磁気ディスク媒体と、各媒体に情報を記
録・再生する磁気ヘッドとを装置の筐体内部に収容し、
回転部分をベアリングで支承すると共に、該ベアリング
と前記筐体内部との間に磁性シールを配置して、ベアリ
ングの７１Ｊ−スが筐体内部へ飛散するのを防止するよ
うにした磁気ディスク装置のシール構造に関し、 簡単な構造にて、磁気ディスク装置の筐体内部の温度が
上昇した場合においても、磁性流体が飛散を起こすこと
なく、シール性を損なわず、且ツベアリンググリースの
飛散を効果的に防止することを目的とし、 磁性シールの磁性流体の収容部と前記筐体内部との間を
連通ずるバイパスを配設したことを特徴とする磁気ディ
スクのシール構造を構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は磁気ディスク装置、特に情報を記録する磁気デ
ィスク媒体と、各媒体に情報を記録・再生する磁気ヘッ
ドとを装置の筐体内部に収容し、回転部分をベアリング
で支承すると共に、該ベアリングと前記筐体内部との間
に磁性シールを配置して、ベアリングのグリースが筐体
内部へ飛散するのを防止するようにした磁気ディスク装
置のシール構造に関する。

近年の磁気ディスク装置においては、高密度、大容量化
に伴い、磁気ヘッドの浮上量を０．２　μｍ前後と低く
しているためディスク装蓋内の清浄度には注意を払わな
ければならない。例えば、磁気ディスク装置内の回転部
分を支承するベアリングのグリースの飛散に対しては、
磁性シールを使用して、ベアリングのシール性を高めて
ベアリンググリースの混入を防いでいる。

しかし、従来の磁性シール構造では、ベアリング部分と
ディスク装置内部との圧力差が大きくなると、磁性流体
が飛散する可能性がある。飛散した磁性流体は媒体上に
付着してクラッシュを起こす危険性が高い。

〔従来の技術〕

第３図は従来の磁気ディスク装置の概略を断面図で示す
。図において、１は筐体ベースである。

このベース１上に複数枚の円板状の媒体２が間隔をおい
てスピンドルハウジング３に保持・固定されている。ス
ピンドルハウジング３はスピンドルシャフト１３に圧入
又は焼嵌めにより結合されている。スピンドルシャフト
１３はベアリング９によりベース１０円筒状立ち上がり
部分１ａに支承されてい、る。媒体２、スピンドルハウ
ジング３及びスピンドルシャフト１３の複合体はスピン
ドルモータ１２により回転される。

また、媒体２に対して情報の読み・書をする為に磁気デ
ィスク装置へラドアーム１０があり、磁気ヘッド５はア
ーム１０の上下にそれぞれ取付けられ、媒体２の各面に
対応している。磁気へラドアーム１０はキャリッジ１１
に固定され、このキャリツジ１１はベアリング９を介し
てキャリッジシャフト１４に支承されている。これらの
キャリッジシャフト１４はサブベース６により筐体ベー
ス１に固定されている。磁気ヘッド５、アーム１０、キ
ャリッジ１１の複合体はボイスコイルモータ７により駆
動される。７ａのボイスコイルモータ７のコイル部であ
る。

筐体カバー４は筐体ベース１と共に媒体２やキャリッジ
シャフト１４等を密閉するものである。

磁性シール８はベアリング９とディスク装置の内部との
間を遮断する位置関係に配置され、ベアリング９内に封
入されているベアリンググリースがディスク装置の内部
へ飛散するのを防止している。

第４図は従来の磁性シールの構造図である。磁性シール
８は上記のように、ベアリング９とディスフ装置の内部
との間を遮断する位置に配置されている。即ち、スピン
ドルシャフト１３を回転可能に支承するベアリング９で
は、ディスク装置の内部に通じた上側のベアリングのみ
、また固定キャリッジシャフト１４に取付けたベアリン
グ９は上下ともディスク装置の内部に通じているので、
上側ベアリングの上側及び下側ベアリングの下側にそれ
ぞれ配置している。

スピンドルシャフト１３の磁気シール８は、シャフト１
３とベース１の円筒状の立ち上がり部１ａとの間の環状
間隙２０に、それぞれリング状のベアリング側ポールピ
ース２１と装置室内側のポールピース２２とを所定間隔
を開けて配置すると共にこれらの間にリング状の磁石２
３を取付け、シャフト１３とポールピース２１．２２及
び磁石２３に囲まれた環状空間２６に磁性流体２４を注
入する。磁性流体２４は水銀や金属粉を混入した流体で
、磁石２３の作用で保持され、上記環状間隙２０を密封
することによってベアリング９のグリース（図示せず）
がディスク装置内への飛散を防止している。２５はベア
リング８と磁性シール８との間に設けたスペーサである
。固定キャリッジシャフト１４　（第３図）に取付けた
ベアリングの磁性シール８も本質的に同じ構造である。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のような磁気シール８において、ポールピース２１
．２２、磁石２３、シャフト１３間の上記環状空間２６
は密封空間として存在する。そしてディスク装置内の温
度上昇に伴い、密封空間の空気圧力が増加し、磁性流体
２４の耐圧より大きくなった時、磁性流体２４はディス
ク装置の筐体内部へ飛散し、磁性流体２４が媒体２上に
付着し、ヘッドクラッシ二の原因になったり、磁性流体
２４の飛散によりディスク装置の筐体内部にベアリング
９のグリースが飛散し、ヘッドクラッシ二の原因となる
。

従って、本発明の課題は、簡単な構造にて、磁気ディス
ク装置の筐体内部の温度が上昇した場合においても、磁
性流体が飛散を起こすことなく、シール性を損なわず、
且つベアリンググリースの飛散を効果的に防止する磁気
ディスク装置のシール構造を提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

このような課題を解決するために、本発明によれば、情
報を記録する磁気ディスク媒体（２）と、各媒体に情報
を記録・再生する磁気ヘッド（５）とを装置の筐体（１
，４）内部に収容し、回転部分をベアリング（９）で支
承すると共に、該ベアリングと前記筐体内部との間に磁
性シール（８）を配置して、ベアリング（９）のグリー
スが筐体内部へ飛散するのを防止するようにした磁気デ
ィスク装置のシール構造に右いて、第１図及び第２図に
示すように、前記磁性シール（８）の磁性流体の収容部
（２６）と前記筐体（１，４）内部との間を連通ずるバ
イパス（３０；３１．３２）を配設したことを特徴とす
る磁気ディスクのシール構造が提供される。

〔作　用〕

本発明によれば、磁性シール（８）の磁性流体の収容部
（２６）と前記筐体（１，４）内部との間を連通ずるバ
イパス（３０；３１．３２）を配設したので、磁性流体
の収容部（２６）はもはや密封空間とはならず、従って
該収容部（２６）と筐体（１，４）内部との間に圧力差
がなくなり、従って、磁気ディスク装置の筐体内部の温
度が上昇した場合でも、磁性流体が飛散することはなく
なる。

〔実施例〕

以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。

第１図は本発明の磁気ディスク装置のシール構造の第一
実施例の断面図、第２図は同第二実施例の断面図である
。

第１図において、スピンドルシャフト１３とポールピー
ス２１．２２及び磁石２３に囲まれる環状空間２６が密
封の空間とならないように、しかも磁性シールの機能を
損なわないように、シャフト１３に圧損防止の通路３０
を設けた。これらの通路３０は半径方向に延びた部分３
０ａが磁性流体２４の収容部２６に開口しており、軸方
向に延びた部分３０ｂがシャフト１３の上端より筐体１
．４の内部へ開口している。

従って、磁性流体２４の収容部２６における温度が筐体
内部の温度に対して低い時は、筐体内部の圧力が相対的
に大きく、筐体内部の空気が通路３０を通じて収容部２
６の磁性流体２４内に入り込み、逆に磁性流体２４の収
容部２６の温度が筐体内部の温度に対して高い時は、筐
体内部の圧力が相対的に低く、従って収容部２６の中に
あった空気が矢印で示すように通路３０を通じて筐体内
部へ流出する。この時磁性流体２４自体は磁石に保持さ
れているので、通路３０を通じて流出することはない。

このように、磁性流体２４の飛散を防止することができ
る。

第２図では、環状空間２６が密封の空間とならないよう
に、磁石２３に切欠３１を設けると共に、筐体ベース１
０円筒状立ち上がり部１ａに切欠３１に通ずる溝３２を
形成した。切欠３１は磁性流体２４の収容部２６に連通
し、溝３２は立ち上がり部の上端より筐体１．４の内部
へ開口している。

従って、第１図の実施例と同様、磁性流体２４の収容部
２６における温度が筐体内部の温度に対して低い時は、
筐体内部の空気が切欠３１、及び溝３２を通じて収容部
２６の磁性流体２４内に入り込み、逆に磁性流体２４の
収容部２６の温度が筐体内部の温度にり高い時は、収容
部２６の中にあった空気が矢印で示すように切欠３１及
び溝３２を通じて筐体内部へ流出する。

上述の実施例はスピンドルシャフト１３のベアリングの
シール部について説明したが、いずれの実施例も、固定
キャリッジシャフト１４　（第３図）の上下のベアリン
グの磁性シール部に対しても適用できることは勿論であ
る。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明によれば、磁性シール（
８）の磁性流体の収容部（２６）と筐体（ｌ、４〉内部
との間を連通ずるバイパスを配設したので、磁性流体の
収容部（２６）と筐体（１，４）との間には圧力差がな
くなり、筐体内部と磁性流体収容部との温度差が大きく
なっても、磁性流体が飛散することはなくなる。また、
この時磁性シールの機能を損なうことはない。従って、
シール性を損なわず、ベアリング（９）のグリースの飛
散を効果的に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気ディスク装置のシール構造の一実
施例を示す断面図、第２図は本発明の磁気ディスク装置
のシール構造の他の実施例を示す断面図、第３図は従来
の磁気ディスク装置の上流断面図、第４図は従来の磁気
ディスク装置においてシール構造の断面図である。 １・・・筐体ベース、　　　　２・・・媒体、３・・・
スピンドルハウジング、 ４・・・筐体カバー　　　　５・・・磁気ヘッド、６・
・・サブベース、 ７・・・ボイスコイルモータ、 ８・・・磁性シール、　　　　９・・・ベアリング、１
０・・・アーム、　　　　　１１・・・キャリッジ、１
２・・・スピンドルモータ、 １３・・・スピンドルシャフト、 １４・・・キャリッジシャフト、 ２０・・・環状間隙、 ２１．２２・・・ポールピース、 ２３・・・磁石、　　　　　　２４・・・磁性流体、２
５・・・スペーサ、　　　２６・・・磁性流体収容部、
３０・・・通路（バイパス）、 第−実施例 第二実施例 第２図 従　　来　　例 第４図 １ａ・・・円筒部 ８・・・磁性シール ９・・・ベアリング １３・・・スピンドルシャツ ２０・・・環状間隙 ２１　、２２・・・ポールピース ２３・・・磁　石 ２４・・・磁性流体 ２５・・・スペーサ ２６・・・磁性流体収容部 ト

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、情報を記録する磁気ディスク媒体（２）と、各媒体
   に情報を記録・再生する磁気ヘッド（５）とを装置の筐
   体（１、４）内部に収容し、回転部分をベアリング（９
   ）で支承すると共に、該ベアリングと前記筐体内部との
   間に磁性シール（８）を配置して、ベアリング（９）の
   グリースが筺体内部へ飛散するのを防止するようにした
   磁気ディスク装置のシール構造において、前記磁性シー
   ル（８）の磁性流体の収容部（２６）と前記筺体（１、
   ４）内部との間を連通するバイパス（３０；３１、３２
   ）を配設したことを特徴とする磁気ディスクのシール構
   造。 ２、前記回転部分は、前記媒体（２）、該媒体を保持す
   るスピンドルハウジング（３）、及び該ハウジングに固
   着されたスピンドルシャフト（１３）を含み、該スピン
   ドルシャフト（１３）は前記ベアリング（９）を介して
   筐体ベース（１）の円筒部（１ａ）内側に回転可能に支
   承されている請求項１に記載の構造。 ３、前記回転部分は、磁気ヘッド（５）、該磁気ヘッド
   を保持するアーム（１０）、該アームを保持するキャリ
   ッジ（１１）、該キャリッジを駆動するべく該キャリッ
   ジに担持されたボイスコイルモータ（７）のコイル（７
   ａ）を含み、前記キャリッジ（１１）は円筒部（１１ａ
   ）を有し、前記ベアリング（９）を介して筺体ベース（
   １）に固定されたキャリッジシャフト（１４）に回転可
   能に支承されている請求項１に記載の構造。 ４、磁性流体の収容部（２６）は前記シャフト（１３、
   １４）と前記円筒部（１ａ、１１ａ）との間の環状間隙
   （２０）に規定され、該円筒部に隣接して環状磁石（２
   ３）が設けられ、前記バイパスは前記シャフト（１３、
   １４）に形成した通路（３０）で構成されている請求項
   ２又は３に記載の構造。 ５、磁性流体の収容部（２６）は前記シャフト（１３、
   １４）と前記円筒部（１ａ、１１ａ）との間の環状間隙
   （２０）に規定され、該円筒部に隣接して環状磁石（２
   ３）が設けられ、前記バイパスは前記環状磁石（２３）
   に形成した切欠（３１）と前記円筒部（１ａ、１１ａ）
   に形成した溝（３２）とで構成されている請求項２又は
   ３に記載の構造。