JP2597404Y2 - 全天候型作業ゴンドラ - Google Patents

全天候型作業ゴンドラ

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JP2597404Y2
JP2597404Y2 JP1993059457U JP5945793U JP2597404Y2 JP 2597404 Y2 JP2597404 Y2 JP 2597404Y2 JP 1993059457 U JP1993059457 U JP 1993059457U JP 5945793 U JP5945793 U JP 5945793U JP 2597404 Y2 JP2597404 Y2 JP 2597404Y2
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gondola
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宏 藤田
光寛 渡辺
豊 杉山
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Nihon Bisoh Co Ltd
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Nihon Bisoh Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、全天候型作業ゴンド
ラに関し、建築物の外壁面の補修作業などを作業ゴンド
ラを用い、雨天などの天候にかかわらず何時でも作業が
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ビル,船舶,発電所,タンク,煙突そし
て橋梁等の構造物の外壁面等の構築や補修等の高所作業
を安全かつ高能率で行なうため、従来の仮設足場に替
え、有人用や無人の作業機械用の作業ゴンドラが使用さ
れ、ゴンドラ外の巻上装置やゴンドラ内の巻上装置など
で昇降させるとともに、屋上部分等に設けた横行装置や
ワイヤの着け替えなどによって横移動をも組み合わせて
作業を行うことも多い。
【0003】通常、このような作業ゴンドラで高所作業
を行う場合には、作業にともなって発生する粉塵などの
落下や飛散を防止するため構造物の壁面に沿って養生ネ
ットを張るとともに、底部に養生架台を配置して作業空
間を囲むようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような養生ネット
と養生架台を設けて壁面作業を行うことで、落下物の防
止や粉塵などの飛散を防止でき、安全に作業ができるの
であるが、壁面への塗装作業などを行なっている場合に
雨が降ると、壁面に沿って雨水が流れるため塗装作業を
行なうことが出来ず、作業を休止しなければならず、構
造物の外壁面に対して行う作業の中には、天候によって
出来なくなる作業が多く、作業予定を定めてもその通り
にできないなどの問題がある。
【0005】そこで、構造物の外壁面全体をシート等で
覆うことも考えられるが、シートを取付けた状態で風が
吹くと、シートの面積が大きくなるため、特にシート内
側からの風によってシートが大きく膨らみ風圧によりシ
ート自体が損傷したり、シートの支持部分である構造物
などが損傷するという問題が生じる。
【0006】この考案は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、雨天等であっても何等支障なく外
壁面に対して何時でも作業ができるとともに、風が吹い
ても安全な全天候型作業ゴンドラを提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するためこの考案の請求項1記載の全天候型作
業ゴンドラは、構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組
合せて外壁面に対して作業する作業用ゴンドラであっ
て、この作業用ゴンドラが移動する移動空間の上端部を
覆うウエザー屋根カバーを設ける一方、前記移動空間の
側面を覆う側面支持部材を設け、この側面支持部材の内
外面交互に複数枚のシート部材の上端が支持され下端が
下側のシート部材に重なって風の流れを許容するととも
に、各シート部材の左右中央部が支持されたウエザー側
面カバーを設けたことを特徴とするものである。
【0008】また、この考案の請求項2記載の全天候型
作業ゴンドラは、前記請求項1記載の構成に替え、前記
移動空間の側面を覆う側面支持部材の内外面のいずれか
一方面の少なくとも前記移動空間の側面の一部分に設け
られシート部材を上下方向一定間隔に支持して両端が開
放された側面カバー部材と他の部分に設けられるカバー
部材とでなるウエザー側面カバーを設けたことを特徴と
するものである。
【0009】さらに、この考案の請求項3記載の全天候
型作業ゴンドラは、前記請求項1記載の構成に替え、前
記移動空間の側面を覆う側面支持部材の内外面のいずれ
か一方面の少なくとも前記移動空間の側面の一部分に設
けられ複数枚のシート部材の上端が支持され下端が下側
のシート部材に重なり風の流れを許容する側面カバー部
材と他の部分に設けられるカバー部材とでなるウエザー
側面カバーを設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、この考案の請求項4記載の全天候型
作業ゴンドラは、前記請求項1〜3記載の構成に加え、
前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持部材および前記
ウエザー側面カバーとを必要作業範囲のみを覆うととも
に、次の移動範囲に移動可能に設けたことを特徴とする
ものである。
【0011】さらに、この考案の請求項5記載の全天候
型作業ゴンドラは、前記請求項1〜4記載の構成に加
え、前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー側面カバー
とを開閉可能に設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の全天候型作業ゴンドラによれ
ば、構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組合せて外壁
面に対して作業する作業用ゴンドラの移動空間の上端部
をウエザー屋根カバーで覆い、移動空間の側面を覆うよ
うに側面支持部材を設けてこれに複数枚のシート部材を
内側と外側に交互に、鎧戸状に上端を支持し下端を下側
のシート部材と重ねたウエザー側面カバーで覆うように
しており、雨に対してはこれらウエザー屋根カバーおよ
びウエザー側面カバーで防ぐことができ、内側および外
側からの風の流れは各シート部材の下端部が開くように
して許容するようにし、天候に左右されずにゴンドラで
の外壁面に対する作業ができるようにしている。
【0013】また、請求項2記載の全天候型作業ゴンド
ラによれば、請求項1記載の構成に替え、前記側面支持
部材の少なくとも一部分に、上下方向一定間隔で縫いつ
けられ、両端部が開放状態の側面カバー部材と、他の部
分を覆うカバー部材とで構成したウエザー側面カバーを
設けるようにしており、雨に対してはこれらウエザー屋
根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、
風の流れは少なくとも一部分に設けた側面カバー部材の
両端部で許容するするようにし、天候に左右されずにゴ
ンドラでの外壁面に対する作業ができるようにしてい
る。
【0014】さらに、請求項3記載の全天候型作業ゴン
ドラによれば、請求項1記載の構成に替え、前記側面支
持部材の少なくとも一部分に、鎧戸状に上端を支持し下
端を下側のシート部材と重ねた側面カバー部材と、他の
部分を覆うカバー部材とで構成したウエザー側面カバー
を設けるようにしており、雨に対してはこれらウエザー
屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことがで
き、風の流れは少なくとも一部分に設けた側面カバー部
材の下端部で許容するするようにし、天候に左右されず
にゴンドラでの外壁面に対する作業ができるようにして
いる。
【0015】また、請求項4記載の全天候型作業ゴンド
ラによれば、請求項1〜3記載の構成に替え、前記ウエ
ザー屋根カバーと前記側面支持部材および前記ウエザー
側面カバーとを必要作業範囲のみを覆う大きさとし、こ
れらを次の移動範囲に移動可能に設けており、作業に必
要な部分のみを覆って作業ができ、これを移動するよう
にするので、設置面積が小さく設置が容易にできるとと
もに、使用部材も少なくて済むようになる。
【0016】さらに、請求項5記載の全天候型作業ゴン
ドラによれば、請求項1〜4記載の構成に加え、前記ウ
エザー屋根カバーと前記ウエザー側面カバーとを開閉可
能に設けるようにしており、雨などの影響を受けない場
合には、これらウエザーカバーを開いた状態で作業がで
き、作業環境を良好に保つことが容易にできるようにな
る。
【0017】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1はこの考案の全天候型作業ゴンドラの
一実施例にかかる側面図である。この全天候型作業ゴン
ドラ10は、構造物である建物11の外壁面12の任意
に位置に昇降および横行を組合わせて移動して作業を行
う作業ゴンドラ13を備えている。
【0018】この作業ゴンドラ13の昇降および横行を
組み合わせて移動するため、構造物である建物11の屋
上部分に外壁面12と平行に走行する台車14が設けら
れ、たとえば一定間隔に配置された3台の台車14で構
成されている。
【0019】これら台車14には、外壁面12と直角に
突き出してアーム15が取付けられるとともに、前後用
レール16が取付けられている。
【0020】そして、前後用レール16に前後トロリー
17が前後動可能に装着され、外壁面12と直交する方
向に移動できるようになっている。
【0021】これら前後トロリー17には、図2に示す
ように、外壁面12と平行な1本の横行レール18が支
持されており、この横行レール18に2台の横行トロリ
ー19が外壁面12と平行に移動できるようになってい
る。
【0022】これら2台の横行トロリー19からそれぞ
れワイヤロープ20が吊り下げられ、作業ゴンドラ13
が巻上機21を介して支持され、作業ゴンドラ13を任
意の位置に昇降できるようになっている。
【0023】また、横行トロリー19を横行レール18
に沿って横移動させることで、横行レール18の範囲で
横行できるとともに、屋上部分の台車14を走行させる
ことで、横行レール18ごと横移動することができ、こ
れらの横移動を組み合わせることで外壁面12の任意の
位置に横移動できる。
【0024】このような昇降および横行の組合わせで外
壁面12の任意の位置に移動できる作業ゴンドラ13で
天候にかかわらず作業ができるようにするため、各台車
14のアーム15の上側を覆うようにウエザー屋根カバ
ー22が設けられ、作業ゴンドラ13で作業を行う作業
空間23の上端部と側面のわずかな部分を覆うようにな
っている。
【0025】このウエザー屋根カバー22は、防水シー
トで構成され、雨などが外壁面に付くことを防止する。
【0026】一方、作業ゴンドラ13で作業を行う作業
空間23の側面、すなわち、外壁面12と平行な面に
は、ウエザー側面カバー24が設けられ、台車14のア
ーム15の先端からワイヤロープ25で吊り下げられて
おり、ワイヤロープ25の基端がウインチ26に連結さ
れ、ワイヤロープ25を繰り出すことでウエザー側面カ
バー24を下方に降ろすことができるようになってい
る。
【0027】このウエザー側面カバー24の下端縁は作
業空間23の底部を塞ぐため設けられている養生架台2
7に連結してある。
【0028】このウエザー側面カバー24は複数枚で構
成され、作業空間23の側面を塞ぐように配置された支
持ワイヤ28を介して取付けられる。
【0029】このウエザー側面カバー24は、たとえば
図3にその1枚を示すように、メッシュで構成された側
面支持部材29を備え、この側面支持部材29の全面を
覆うように横に長い防水シートで作られた複数枚のシー
ト部材30が配置され、メッシュの側面支持部材29の
内側と外側に交互に各シート部材30の上端を縫い付け
て下端が下側のシート部材30と重なるようになってい
る。
【0030】したがって、このウエザー側面カバー24
は内側から風が吹く場合には、外側の1段おきの各シー
ト部材30が外側に開くようになって大きな風圧が加わ
ることを防止し、外側から風が吹く場合には、内側の1
段おきの各シート部材30が内側に開くようになって大
きな風圧が加わることを防止する。
【0031】このようなウエザー側面カバー24を複数
枚用いて作業空間23の側面を塞ぐように支持ワイヤ2
8に取付ける。
【0032】ウエザー側面カバー24の下端縁が連結さ
れる養生架台27は、図1および図2に示すように、構
造物である建物11の1階部分より上方に仮設または常
設してある横行ガイドレール31に沿って走行する複数
のガイド車輪32を介して内側が横移動可能に支持さ
れ、養生架台27の外側は台車14のアーム15先端か
ら吊り下げたワイヤロープ33と連結されて支持されて
いる。
【0033】さらに、ウエザー側面カバー24の内側に
作業に伴う落下物や飛散物を防止するため養生ネット3
4が設けられてワイヤロープ33に取付けてあり、これ
らワイヤロープ33には、必要に応じて巻上機(図示せ
ず)が設けられて取付け、取外しが容易にできるように
したり、メッシュの側面支持部材29を養生ネットと兼
用するようにしてウエザー側面カバー24を雨が降らな
い場合でも下ろして取外すこと無く常時設置した状態に
して養生ネットの設置を省略する場合もある。
【0034】このように構成した全天候型作業ゴンドラ
10による外壁面12に対する作業は次のようにして行
われる。
【0035】まず、作業ゴンドラ13での作業前の準備
として、雨などが降っても支障がなく作業ができる外壁
面12の広さに応じた部分をウエザー屋根カバー22お
よびウエザー側面カバー24で覆うようにする。すなわ
ち、たとえば作業ゴンドラ13で行う予定の作業範囲の
1日分とか、数時間分とかを作業内容によって定めて覆
うようにするのであり、作業者が濡れなければ作業がで
きる場合には、わずかな範囲だけにウエザー屋根カバー
22とウエザー側面カバー24を設置すれば良いことに
なる。
【0036】こうして準備ができた後、作業ゴンドラ1
3を巻上機21によるワイヤロープ20に沿う昇降と横
行レール18に沿う横行トロリー19の横移動および台
車14の走行を組合わせて作業を行う。
【0037】この作業中に雨が降る場合には、作業空間
23の上部がウエザー屋根カバー22で覆われ、作業空
間23の側面がウエザー側面カバー24で覆われている
ので、作業空間23の内部に雨が浸入せず、晴天の場合
と同様に外壁面12に対して作業を行うことができる。
【0038】また、これらウエザー屋根カバー22とウ
エザー側面カバー24を取付けた状態で風が吹く場合に
は、作業空間23の内側から外側への風は外側の1段お
きの各シート部材30が外側に開くようになって大きな
風圧が加わることを防止し、外側から風が吹く場合に
は、内側の1段おきの各シート部材30が内側に開くよ
うになって大きな風圧が加わることを防止する。
【0039】これにより、ウエザー側面カバー24を損
傷したり、これを支持する建物11に損傷を与えること
も防止できる。
【0040】そして、作業ゴンドラ13による所定の範
囲の作業が終了した後、屋上部分の台車14を走行する
と、これにともなってウエザー屋根カバー22およびウ
エザー側面カバー24も移動され、雨などの影響を受け
ずに全天候で作業を行うことができる。
【0041】なお、この考案としては、上記実施例のよ
うに、雨などの影響を受けずに作業ができる作業範囲の
みをウエザー屋根カバー22およびウエザー側面カバー
24で覆うようにする場合に限らず、建物11の外壁面
12全体をウエザー屋根カバー22およびウエザー側面
カバー24で覆うようにしても良く、こうすることで、
外壁面12が完全に雨などで濡れることがなく、塗装作
業などを天候にかかわらず予定通りに行うことができる
ようになる。
【0042】また、ウエザー屋根カバー22とウエザー
側面カバー24をそれぞれ開閉可能とし、晴天の場合な
どには開くようにし、雨天の場合などに閉じるようにし
ても良く、そのため、たとえばウエザー屋根カバー22
を巻上装置や手動で屋上部分に引き込むようにしたり、
ウエザー側面カバー24をウインチ26からワイヤロー
プ25を巻き出すようにして養生架台27上に降ろすよ
うにしても良く、降ろす場合には必要に応じて養生ネッ
ト34を設置して落下物や飛散物を防止するようにす
る。
【0043】こうして開閉できるようにすれば、作業空
間23内の空気が汚れた状態にならず、換気を行うこと
ができるようになる。
【0044】次に、この考案の全天候型作業ゴンドラに
用いるウエザー側面カバーの他の実施例について説明す
る。図4に示すウエザー側面カバー40は複数枚で構成
されて作業空間23の側面を塞ぐようにするものであ
り、それぞれは支持ワイヤ28などを介して取付けられ
る。
【0045】各ウエザー側面カバー40は、たとえば図
4にその1枚を示すように、縦に長いメッシュ部分41
の側面支持部材42を覆う側面カバー部材43とこの両
側の防水シートで構成されたカバー部材44とで構成さ
れている。
【0046】この側面支持部材42の中央部のメッシュ
部分41を覆う側面カバー部材43は、メッシュ部分4
1を覆うように防水シートで作られたシート部材45が
配置され、上下方向に一定間隔で縫いつけられて両端部
が開放した状態となっている。 したがって、このよう
な各ウエザー側面カバー40を作業空間23に連続する
ように取付けると、両端部が開放された側面カバー部材
43と周囲が縫いつけられたカバー部材44とが交互に
配置された状態となり、作業空間23の側面の一部分が
側面カバー部材43で覆われ、他の部分がカバー部材4
4で覆われた状態になる。
【0047】このウエザー側面カバー40を用いること
により、内側から風が吹く場合には、側面カバー部材4
3の両側の開放部分から逃げ、外側から風が吹く場合に
も、側面カバー部材43の両側の開放部分から逃げて大
きな風圧が加わることを防止する。
【0048】また、側面カバー部材43が上下方向に一
定間隔で縫いつけてあるので、風がふく場合にもシート
部材45がばたつくことがなく、安定した状態で取付け
ておくことができる。
【0049】さらに、このウエザー側面カバー40によ
っても上記各実施例と同様の効果も奏する。
【0050】次に、この考案の全天候型作業ゴンドラに
用いるウエザー側面カバーのさらに他の実施例について
説明する。図5に示すウエザー側面カバー50は複数枚
で構成されて作業空間23の側面を塞ぐようにするもの
であり、それぞれは支持ワイヤ28等を介して取付けら
れる。
【0051】各ウエザー側面カバー50は、たとえば図
5にその1枚を示すように、縦に長いメッシュ部分51
の側面支持部材52を覆う側面カバー部材53とこの両
側の防水シートで構成されたカバー部材54とで構成さ
れている。
【0052】この側面支持部材52の中央部のメッシュ
部分51を覆う側面カバー部材53は、メッシュ部分5
1を覆うように防水シートで作られた複数枚のシート部
材55が配置され、外側に各シート部材55の上端を縫
い付けて下端が下側のシート部材55と重なるようにな
っている。
【0053】したがって、このような各ウエザー側面カ
バー50を作業空間23に連続するように取付けると、
下端部が開放された側面カバー部材53と周囲が縫い着
けられたカバー部材54とが交互に配置された状態とな
り、作業空間23の側面の一部分が側面カバー部材53
で覆われ、他の部分がカバー部材54で覆われた状態に
なる。
【0054】このウエザー側面カバー50を用いること
により、内側から風が吹く場合には、側面カバー部材5
3の下側の開放部分から逃げ、外側から風が吹く場合に
も、側面カバー部材53の下側の開放部分から逃げて大
きな風圧が加わることを防止する。
【0055】また、側面カバー部材53が作業空間23
の側面の一部分にだけ設けてあるので、全体に設ける場
合に比べ、風がふく場合のシート部材55のばたつきを
最少限に抑えることができ、安定した状態で取付けてお
くことができる。
【0056】さらに、このウエザー側面カバー50によ
っても上記各実施例と同様の効果も奏する。
【0057】なお、上記実施例では、構造物として建物
を例に説明したが、これに限らず広く構造物の外壁面作
業を行う作業ゴンドラに適用できるものである。
【0058】また、この考案における作業ゴンドラと
は、屋上などに巻上機を設置して昇降する形式のものや
ゴンドラ内に巻上機を搭載して昇降する形式のもの、あ
るいは、作業者が搭乗する形式のものおよび作業機械な
どを搭載して昇降する形式のものいずれをも含むもので
あり、横移動できる形式のものも含むものである。
【0059】さらに、ウエザー屋根カバーやウエザー側
面カバーは防水シートに限らず、透明なビニールなどを
用いても良く、雨などが浸入しないものであれば良い。
【0060】また、この考案の各請求項記載の考案は、
それぞれの要旨を変更しない範囲で各構成要素に変更を
加えるようにしても良い。
【0061】
【考案の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの考案の請求項1記載の全天候型作業ゴンドラ
によれば、構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組合せ
て外壁面に対して作業する作業用ゴンドラの移動空間の
上端部をウエザー屋根カバーで覆い、移動空間の側面を
覆うように側面支持部材を設けてこれに複数枚のシート
部材を内側と外側に交互に、鎧戸状に上端を支持し下端
を下側のシート部材と重ねたウエザー側面カバーで覆う
ようにしたので、雨に対してはこれらウエザー屋根カバ
ーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、内側お
よび外側からの風の流れは各シート部材の下端部が開く
ようにして許容するようにし、天候に左右されずにゴン
ドラで外壁面に対して作業することができる。
【0062】また、この考案の請求項2記載の全天候型
作業ゴンドラによれば、請求項1記載の構成に替え、前
記側面支持部材の少なくとも一部分に、上下方向一定間
隔で縫いつけられ、両端部が開放状態の側面カバー部材
と、他の部分を覆うカバー部材とで構成したウエザー側
面カバーを設けるようにしたので、雨に対してはこれら
ウエザー屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐこ
とができ、風の流れは少なくとも一部分に設けた側面カ
バー部材の両端部で許容するするようにし、天候に左右
されずにゴンドラで外壁面に対して作業することができ
る。
【0063】さらに、この考案の請求項3記載の全天候
型作業ゴンドラによれば、請求項1記載の構成に替え、
前記側面支持部材の少なくとも一部分に、鎧戸状に上端
を支持し下端を下側のシート部材と重ねた側面カバー部
材と、他の部分を覆うカバー部材とで構成したウエザー
側面カバーを設けるようにしたので、雨に対してはこれ
らウエザー屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐ
ことができ、風の流れは少なくとも一部分に設けた側面
カバー部材の下端部で許容するするようにし、天候に左
右されずにゴンドラで外壁面に対して作業することがで
きる。
【0064】また、この考案の請求項4記載の全天候型
作業ゴンドラによれば、請求項1〜3記載の構成に替
え、前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持部材および
前記ウエザー側面カバーとを必要作業範囲のみを覆う大
きさとし、これらを次の移動範囲に移動可能に設けたの
で、作業に必要な部分のみを覆って作業ができ、これを
移動するようにするので、設置面積が小さく設置が容易
にできるとともに、使用部材も少なくて済むようにな
る。
【0065】さらに、この考案の請求項5記載の全天候
型作業ゴンドラによれば、請求項1〜4記載の構成に加
え、前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー側面カバー
とを開閉可能に設けるようにしたので、雨などの影響を
受けない場合には、これらウエザーカバーを開いた状態
で作業ができ、作業環境を良好に保つことが容易にでき
る。
【0066】したがって、天候に影響されず、可動日数
を増大することができるとともに、可動率の向上を図る
ことができ、全天候型の作業ゴンドラとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の全天候型作業ゴンドラの一実施例に
かかる側面図である。
【図2】この考案の全天候型作業ゴンドラの一実施例に
かかる作業ゴンドラ部分の正面図である。
【図3】この考案の全天候型作業ゴンドラのウエザー側
面カバーの一実施例にかかる正面図および側面図であ
る。
【図4】この考案の全天候型作業ゴンドラのウエザー側
面カバーの他の一実施例にかかる正面図および側面図で
ある。
【図5】この考案の全天候型作業ゴンドラのウエザー側
面カバーのさらに他の一実施例にかかる正面図および側
面図である。
【符号の説明】
10 全天候型作業ゴンドラ 11 建物(構造物) 12 外壁面 13 作業ゴンドラ 14 台車 15 アーム 16 前後用レール 17 前後トロリー 18 横行レール 19 横行トロリー 20 ワイヤロープ 21 巻上機 22 ウエザー屋根カバー 23 作業空間 24 ウエザー側面カバー 25 ワイヤロープ 26 ウインチ 27 養生架台 28 支持ワイヤ 29 側面支持部材 30 シート部材 31 横行ガイドレール 32 ガイド車輪 33 ワイヤロープ 34 養生ネット 40 ウエザー側面カバー 41 メッシュ部分 42 側面支持部材 43 側面カバー部材 44 カバー部材 45 シート部材 50 ウエザー側面カバー 51 メッシュ部分 52 側面支持部材 53 側面カバー部材 54 カバー部材 55 シート部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−88759(JP,A) 特開 昭60−55165(JP,A) 特開 昭53−36018(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 3/10 E04G 21/28

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組
    合せて外壁面に対して作業する作業用ゴンドラであっ
    て、この作業用ゴンドラが移動する移動空間の上端部を
    覆うウエザー屋根カバーを設ける一方、前記移動空間の
    側面を覆う側面支持部材を設け、この側面支持部材の内
    外面交互に複数枚のシート部材の上端が支持され下端が
    下側のシート部材に重なって風の流れを許容するととも
    に、各シート部材の左右端部が支持されたウエザー側面
    カバーを設けたことを特徴とする全天候型作業ゴンド
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記移動空間の側面を覆う側面支持部材
    の内外面のいずれか一方面の少なくとも前記移動空間の
    側面の一部分に設けられシート部材を上下方向一定間隔
    に支持して両端が開放された側面カバー部材と他の部分
    に設けられるカバー部材とでなるウエザー側面カバーを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の全天候型作業ゴ
    ンドラ。
  3. 【請求項3】 前記移動空間の側面を覆う側面支持部材
    の内外面のいずれか一方面の少なくとも前記移動空間の
    側面の一部分に設けられ複数枚のシート部材の上端が支
    持され下端が下側のシート部材に重なり風の流れを許容
    する側面カバー部材と他の部分に設けられるカバー部材
    とでなるウエザー側面カバーを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の全天候型作業ゴンドラ。
  4. 【請求項4】 前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持
    部材および前記ウエザー側面カバーとを必要作業範囲の
    みを覆うとともに、次の移動範囲に移動可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の全天候
    型作業ゴンドラ。
  5. 【請求項5】 前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー
    側面カバーとを開閉可能に設けたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の全天候型作業ゴンドラ。
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