JPH0723143U - 全天候型作業ゴンドラ - Google Patents

全天候型作業ゴンドラ

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JPH0723143U
JPH0723143U JP5945793U JP5945793U JPH0723143U JP H0723143 U JPH0723143 U JP H0723143U JP 5945793 U JP5945793 U JP 5945793U JP 5945793 U JP5945793 U JP 5945793U JP H0723143 U JPH0723143 U JP H0723143U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨天等であっても何等支障なく外壁面に対し
て何時でも作業ができ、風が吹いても安全な全天候型作
業ゴンドラを提供すること。 【構成】 建物11の外壁面12に沿って昇降と横行を
組合せて作業する作業用ゴンドラ13の作業空間23の
上端部をウエザー屋根カバー22で覆い、作業空間23
の側面を複数枚のシート部材29を内外に交互に配置し
て鎧戸状に上端を支持し下端を下側のシート部材29と
重ねたウエザー側面カバー24で覆うようにしている。
これにより、これらウエザー屋根カバー22およびウエ
ザー側面カバー24で防ぐことができ、内側から外側へ
の風および外側から内側への風の流れは各シート部材2
9の下端部が開くようにして許容し、天候に左右されず
に作業ゴンドラ13での外壁面12に作業することがで
きるようになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、全天候型作業ゴンドラに関し、建築物の外壁面の補修作業などを 作業ゴンドラを用い、雨天などの天候にかかわらず何時でも作業ができるように したものである。
【0002】
【従来の技術】
ビル,船舶,発電所,タンク,煙突そして橋梁等の構造物の外壁面等の構築や 補修等の高所作業を安全かつ高能率で行なうため、従来の仮設足場に替え、有人 用や無人の作業機械用の作業ゴンドラが使用され、ゴンドラ外の巻上装置やゴン ドラ内の巻上装置などで昇降させるとともに、屋上部分等に設けた横行装置やワ イヤの着け替えなどによって横移動をも組み合わせて作業を行うことも多い。
【0003】 通常、このような作業ゴンドラで高所作業を行う場合には、作業にともなって 発生する粉塵などの落下や飛散を防止するため構造物の壁面に沿って養生ネット を張るとともに、底部に養生架台を配置して作業空間を囲むようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような養生ネットと養生架台を設けて壁面作業を行うことで、落下物の防 止や粉塵などの飛散を防止でき、安全に作業ができるのであるが、壁面への塗装 作業などを行なっている場合に雨が降ると、壁面に沿って雨水が流れるため塗装 作業を行なうことが出来ず、作業を休止しなければならず、構造物の外壁面に対 して行う作業の中には、天候によって出来なくなる作業が多く、作業予定を定め てもその通りにできないなどの問題がある。
【0005】 そこで、構造物の外壁面全体をシート等で覆うことも考えられるが、シートを 取付けた状態で風が吹くと、シートの面積が大きくなるため、特にシート内側か らの風によってシートが大きく膨らみ風圧によりシート自体が損傷したり、シー トの支持部分である構造物などが損傷するという問題が生じる。
【0006】 この考案は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、雨天等であっ ても何等支障なく外壁面に対して何時でも作業ができるとともに、風が吹いても 安全な全天候型作業ゴンドラを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するためこの考案の請求項1記載の全天候型 作業ゴンドラは、構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組合せて外壁面に対して 作業する作業用ゴンドラであって、この作業用ゴンドラが移動する移動空間の上 端部を覆うウエザー屋根カバーを設ける一方、前記移動空間の側面を覆う側面支 持部材を設け、この側面支持部材の内外面交互に複数枚のシート部材の上端が支 持され下端が下側のシート部材に重なって風の流れを許容するとともに、各シー ト部材の左右中央部が支持されたウエザー側面カバーを設けたことを特徴とする ものである。
【0008】 また、この考案の請求項2記載の全天候型作業ゴンドラは、前記請求項1記載 の構成に替え、前記移動空間の側面を覆う側面支持部材の内外面のいずれか一方 面の少なくとも前記移動空間の側面の一部分に設けられシート部材を上下方向一 定間隔に支持して両端が開放された側面カバー部材と他の部分に設けられるカバ ー部材とでなるウエザー側面カバーを設けたことを特徴とするものである。
【0009】 さらに、この考案の請求項3記載の全天候型作業ゴンドラは、前記請求項1記 載の構成に替え、前記移動空間の側面を覆う側面支持部材の内外面のいずれか一 方面の少なくとも前記移動空間の側面の一部分に設けられ複数枚のシート部材の 上端が支持され下端が下側のシート部材に重なり風の流れを許容する側面カバー 部材と他の部分に設けられるカバー部材とでなるウエザー側面カバーを設けたこ とを特徴とするものである。
【0010】 また、この考案の請求項4記載の全天候型作業ゴンドラは、前記請求項1〜3 記載の構成に加え、前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持部材および前記ウエ ザー側面カバーとを必要作業範囲のみを覆うとともに、次の移動範囲に移動可能 に設けたことを特徴とするものである。
【0011】 さらに、この考案の請求項5記載の全天候型作業ゴンドラは、前記請求項1〜 4記載の構成に加え、前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー側面カバーとを開 閉可能に設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
請求項1記載の全天候型作業ゴンドラによれば、構造物の外壁面に沿って昇降 と横行を組合せて外壁面に対して作業する作業用ゴンドラの移動空間の上端部を ウエザー屋根カバーで覆い、移動空間の側面を覆うように側面支持部材を設けて これに複数枚のシート部材を内側と外側に交互に、鎧戸状に上端を支持し下端を 下側のシート部材と重ねたウエザー側面カバーで覆うようにしており、雨に対し てはこれらウエザー屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、内 側および外側からの風の流れは各シート部材の下端部が開くようにして許容する ようにし、天候に左右されずにゴンドラでの外壁面に対する作業ができるように している。
【0013】 また、請求項2記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1記載の構成に 替え、前記側面支持部材の少なくとも一部分に、上下方向一定間隔で縫いつけら れ、両端部が開放状態の側面カバー部材と、他の部分を覆うカバー部材とで構成 したウエザー側面カバーを設けるようにしており、雨に対してはこれらウエザー 屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、風の流れは少なくとも 一部分に設けた側面カバー部材の両端部で許容するするようにし、天候に左右さ れずにゴンドラでの外壁面に対する作業ができるようにしている。
【0014】 さらに、請求項3記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1記載の構成 に替え、前記側面支持部材の少なくとも一部分に、鎧戸状に上端を支持し下端を 下側のシート部材と重ねた側面カバー部材と、他の部分を覆うカバー部材とで構 成したウエザー側面カバーを設けるようにしており、雨に対してはこれらウエザ ー屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、風の流れは少なくと も一部分に設けた側面カバー部材の下端部で許容するするようにし、天候に左右 されずにゴンドラでの外壁面に対する作業ができるようにしている。
【0015】 また、請求項4記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1〜3記載の構 成に替え、前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持部材および前記ウエザー側面 カバーとを必要作業範囲のみを覆う大きさとし、これらを次の移動範囲に移動可 能に設けており、作業に必要な部分のみを覆って作業ができ、これを移動するよ うにするので、設置面積が小さく設置が容易にできるとともに、使用部材も少な くて済むようになる。
【0016】 さらに、請求項5記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1〜4記載の 構成に加え、前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー側面カバーとを開閉可能に 設けるようにしており、雨などの影響を受けない場合には、これらウエザーカバ ーを開いた状態で作業ができ、作業環境を良好に保つことが容易にできるように なる。
【0017】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1はこの考案の全天候型作業ゴンドラの一実施例にかかる側面図である。 この全天候型作業ゴンドラ10は、構造物である建物11の外壁面12の任意 に位置に昇降および横行を組合わせて移動して作業を行う作業ゴンドラ13を備 えている。
【0018】 この作業ゴンドラ13の昇降および横行を組み合わせて移動するため、構造物 である建物11の屋上部分に外壁面12と平行に走行する台車14が設けられ、 たとえば一定間隔に配置された3台の台車14で構成されている。
【0019】 これら台車14には、外壁面12と直角に突き出してアーム15が取付けられ るとともに、前後用レール16が取付けられている。
【0020】 そして、前後用レール16に前後トロリー17が前後動可能に装着され、外壁 面12と直交する方向に移動できるようになっている。
【0021】 これら前後トロリー17には、図2に示すように、外壁面12と平行な1本の 横行レール18が支持されており、この横行レール18に2台の横行トロリー1 9が外壁面12と平行に移動できるようになっている。
【0022】 これら2台の横行トロリー19からそれぞれワイヤロープ20が吊り下げられ 、作業ゴンドラ13が巻上機21を介して支持され、作業ゴンドラ13を任意の 位置に昇降できるようになっている。
【0023】 また、横行トロリー19を横行レール18に沿って横移動させることで、横行 レール18の範囲で横行できるとともに、屋上部分の台車14を走行させること で、横行レール18ごと横移動することができ、これらの横移動を組み合わせる ことで外壁面12の任意の位置に横移動できる。
【0024】 このような昇降および横行の組合わせで外壁面12の任意の位置に移動できる 作業ゴンドラ13で天候にかかわらず作業ができるようにするため、各台車14 のアーム15の上側を覆うようにウエザー屋根カバー22が設けられ、作業ゴン ドラ13で作業を行う作業空間23の上端部と側面のわずかな部分を覆うように なっている。
【0025】 このウエザー屋根カバー22は、防水シートで構成され、雨などが外壁面に付 くことを防止する。
【0026】 一方、作業ゴンドラ13で作業を行う作業空間23の側面、すなわち、外壁面 12と平行な面には、ウエザー側面カバー24が設けられ、台車14のアーム1 5の先端からワイヤロープ25で吊り下げられており、ワイヤロープ25の基端 がウインチ26に連結され、ワイヤロープ25を繰り出すことでウエザー側面カ バー24を下方に降ろすことができるようになっている。
【0027】 このウエザー側面カバー24の下端縁は作業空間23の底部を塞ぐため設けら れている養生架台27に連結してある。
【0028】 このウエザー側面カバー24は複数枚で構成され、作業空間23の側面を塞ぐ ように配置された支持ワイヤ28を介して取付けられる。
【0029】 このウエザー側面カバー24は、たとえば図3にその1枚を示すように、メッ シュで構成された側面支持部材29を備え、この側面支持部材29の全面を覆う ように横に長い防水シートで作られた複数枚のシート部材30が配置され、メッ シュの側面支持部材29の内側と外側に交互に各シート部材30の上端を縫い付 けて下端が下側のシート部材30と重なるようになっている。
【0030】 したがって、このウエザー側面カバー24は内側から風が吹く場合には、外側 の1段おきの各シート部材30が外側に開くようになって大きな風圧が加わるこ とを防止し、外側から風が吹く場合には、内側の1段おきの各シート部材30が 内側に開くようになって大きな風圧が加わることを防止する。
【0031】 このようなウエザー側面カバー24を複数枚用いて作業空間23の側面を塞ぐ ように支持ワイヤ28に取付ける。
【0032】 ウエザー側面カバー24の下端縁が連結される養生架台27は、図1および図 2に示すように、構造物である建物11の1階部分より上方に仮設または常設し てある横行ガイドレール31に沿って走行する複数のガイド車輪32を介して内 側が横移動可能に支持され、養生架台27の外側は台車14のアーム15先端か ら吊り下げたワイヤロープ33と連結されて支持されている。
【0033】 さらに、ウエザー側面カバー24の内側に作業に伴う落下物や飛散物を防止す るため養生ネット34が設けられてワイヤロープ33に取付けてあり、これらワ イヤロープ33には、必要に応じて巻上機(図示せず)が設けられて取付け、取 外しが容易にできるようにしたり、メッシュの側面支持部材29を養生ネットと 兼用するようにしてウエザー側面カバー24を雨が降らない場合でも下ろして取 外すこと無く常時設置した状態にして養生ネットの設置を省略する場合もある。
【0034】 このように構成した全天候型作業ゴンドラ10による外壁面12に対する作業 は次のようにして行われる。
【0035】 まず、作業ゴンドラ13での作業前の準備として、雨などが降っても支障がな く作業ができる外壁面12の広さに応じた部分をウエザー屋根カバー22および ウエザー側面カバー24で覆うようにする。すなわち、たとえば作業ゴンドラ1 3で行う予定の作業範囲の1日分とか、数時間分とかを作業内容によって定めて 覆うようにするのであり、作業者が濡れなければ作業ができる場合には、わずか な範囲だけにウエザー屋根カバー22とウエザー側面カバー24を設置すれば良 いことになる。
【0036】 こうして準備ができた後、作業ゴンドラ13を巻上機21によるワイヤロープ 20に沿う昇降と横行レール18に沿う横行トロリー19の横移動および台車1 4の走行を組合わせて作業を行う。
【0037】 この作業中に雨が降る場合には、作業空間23の上部がウエザー屋根カバー2 2で覆われ、作業空間23の側面がウエザー側面カバー24で覆われているので 、作業空間23の内部に雨が浸入せず、晴天の場合と同様に外壁面12に対して 作業を行うことができる。
【0038】 また、これらウエザー屋根カバー22とウエザー側面カバー24を取付けた状 態で風が吹く場合には、作業空間23の内側から外側への風は外側の1段おきの 各シート部材30が外側に開くようになって大きな風圧が加わることを防止し、 外側から風が吹く場合には、内側の1段おきの各シート部材30が内側に開くよ うになって大きな風圧が加わることを防止する。
【0039】 これにより、ウエザー側面カバー24を損傷したり、これを支持する建物11 に損傷を与えることも防止できる。
【0040】 そして、作業ゴンドラ13による所定の範囲の作業が終了した後、屋上部分の 台車14を走行すると、これにともなってウエザー屋根カバー22およびウエザ ー側面カバー24も移動され、雨などの影響を受けずに全天候で作業を行うこと ができる。
【0041】 なお、この考案としては、上記実施例のように、雨などの影響を受けずに作業 ができる作業範囲のみをウエザー屋根カバー22およびウエザー側面カバー24 で覆うようにする場合に限らず、建物11の外壁面12全体をウエザー屋根カバ ー22およびウエザー側面カバー24で覆うようにしても良く、こうすることで 、外壁面12が完全に雨などで濡れることがなく、塗装作業などを天候にかかわ らず予定通りに行うことができるようになる。
【0042】 また、ウエザー屋根カバー22とウエザー側面カバー24をそれぞれ開閉可能 とし、晴天の場合などには開くようにし、雨天の場合などに閉じるようにしても 良く、そのため、たとえばウエザー屋根カバー22を巻上装置や手動で屋上部分 に引き込むようにしたり、ウエザー側面カバー24をウインチ26からワイヤロ ープ25を巻き出すようにして養生架台27上に降ろすようにしても良く、降ろ す場合には必要に応じて養生ネット34を設置して落下物や飛散物を防止するよ うにする。
【0043】 こうして開閉できるようにすれば、作業空間23内の空気が汚れた状態になら ず、換気を行うことができるようになる。
【0044】 次に、この考案の全天候型作業ゴンドラに用いるウエザー側面カバーの他の実 施例について説明する。 図4に示すウエザー側面カバー40は複数枚で構成されて作業空間23の側面 を塞ぐようにするものであり、それぞれは支持ワイヤ28などを介して取付けら れる。
【0045】 各ウエザー側面カバー40は、たとえば図4にその1枚を示すように、縦に長 いメッシュ部分41の側面支持部材42を覆う側面カバー部材43とこの両側の 防水シートで構成されたカバー部材44とで構成されている。
【0046】 この側面支持部材42の中央部のメッシュ部分41を覆う側面カバー部材43 は、メッシュ部分41を覆うように防水シートで作られたシート部材45が配置 され、上下方向に一定間隔で縫いつけられて両端部が開放した状態となっている 。 したがって、このような各ウエザー側面カバー40を作業空間23に連続す るように取付けると、両端部が開放された側面カバー部材43と周囲が縫いつけ られたカバー部材44とが交互に配置された状態となり、作業空間23の側面の 一部分が側面カバー部材43で覆われ、他の部分がカバー部材44で覆われた状 態になる。
【0047】 このウエザー側面カバー40を用いることにより、内側から風が吹く場合には 、側面カバー部材43の両側の開放部分から逃げ、外側から風が吹く場合にも、 側面カバー部材43の両側の開放部分から逃げて大きな風圧が加わることを防止 する。
【0048】 また、側面カバー部材43が上下方向に一定間隔で縫いつけてあるので、風が ふく場合にもシート部材45がばたつくことがなく、安定した状態で取付けてお くことができる。
【0049】 さらに、このウエザー側面カバー40によっても上記各実施例と同様の効果も 奏する。
【0050】 次に、この考案の全天候型作業ゴンドラに用いるウエザー側面カバーのさらに 他の実施例について説明する。 図5に示すウエザー側面カバー50は複数枚で構成されて作業空間23の側面 を塞ぐようにするものであり、それぞれは支持ワイヤ28等を介して取付けられ る。
【0051】 各ウエザー側面カバー50は、たとえば図5にその1枚を示すように、縦に長 いメッシュ部分51の側面支持部材52を覆う側面カバー部材53とこの両側の 防水シートで構成されたカバー部材54とで構成されている。
【0052】 この側面支持部材52の中央部のメッシュ部分51を覆う側面カバー部材53 は、メッシュ部分51を覆うように防水シートで作られた複数枚のシート部材5 5が配置され、外側に各シート部材55の上端を縫い付けて下端が下側のシート 部材55と重なるようになっている。
【0053】 したがって、このような各ウエザー側面カバー50を作業空間23に連続する ように取付けると、下端部が開放された側面カバー部材53と周囲が縫い着けら れたカバー部材54とが交互に配置された状態となり、作業空間23の側面の一 部分が側面カバー部材53で覆われ、他の部分がカバー部材54で覆われた状態 になる。
【0054】 このウエザー側面カバー50を用いることにより、内側から風が吹く場合には 、側面カバー部材53の下側の開放部分から逃げ、外側から風が吹く場合にも、 側面カバー部材53の下側の開放部分から逃げて大きな風圧が加わることを防止 する。
【0055】 また、側面カバー部材53が作業空間23の側面の一部分にだけ設けてあるの で、全体に設ける場合に比べ、風がふく場合のシート部材55のばたつきを最少 限に抑えることができ、安定した状態で取付けておくことができる。
【0056】 さらに、このウエザー側面カバー50によっても上記各実施例と同様の効果も 奏する。
【0057】 なお、上記実施例では、構造物として建物を例に説明したが、これに限らず広 く構造物の外壁面作業を行う作業ゴンドラに適用できるものである。
【0058】 また、この考案における作業ゴンドラとは、屋上などに巻上機を設置して昇降 する形式のものやゴンドラ内に巻上機を搭載して昇降する形式のもの、あるいは 、作業者が搭乗する形式のものおよび作業機械などを搭載して昇降する形式のも のいずれをも含むものであり、横移動できる形式のものも含むものである。
【0059】 さらに、ウエザー屋根カバーやウエザー側面カバーは防水シートに限らず、透 明なビニールなどを用いても良く、雨などが浸入しないものであれば良い。
【0060】 また、この考案の各請求項記載の考案は、それぞれの要旨を変更しない範囲で 各構成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0061】
【考案の効果】
以上、実施例とともに具体的に説明したようにこの考案の請求項1記載の全天 候型作業ゴンドラによれば、構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組合せて外壁 面に対して作業する作業用ゴンドラの移動空間の上端部をウエザー屋根カバーで 覆い、移動空間の側面を覆うように側面支持部材を設けてこれに複数枚のシート 部材を内側と外側に交互に、鎧戸状に上端を支持し下端を下側のシート部材と重 ねたウエザー側面カバーで覆うようにしたので、雨に対してはこれらウエザー屋 根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、内側および外側からの風 の流れは各シート部材の下端部が開くようにして許容するようにし、天候に左右 されずにゴンドラで外壁面に対して作業することができる。
【0062】 また、この考案の請求項2記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1記 載の構成に替え、前記側面支持部材の少なくとも一部分に、上下方向一定間隔で 縫いつけられ、両端部が開放状態の側面カバー部材と、他の部分を覆うカバー部 材とで構成したウエザー側面カバーを設けるようにしたので、雨に対してはこれ らウエザー屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、風の流れは 少なくとも一部分に設けた側面カバー部材の両端部で許容するするようにし、天 候に左右されずにゴンドラで外壁面に対して作業することができる。
【0063】 さらに、この考案の請求項3記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1 記載の構成に替え、前記側面支持部材の少なくとも一部分に、鎧戸状に上端を支 持し下端を下側のシート部材と重ねた側面カバー部材と、他の部分を覆うカバー 部材とで構成したウエザー側面カバーを設けるようにしたので、雨に対してはこ れらウエザー屋根カバーおよびウエザー側面カバーで防ぐことができ、風の流れ は少なくとも一部分に設けた側面カバー部材の下端部で許容するするようにし、 天候に左右されずにゴンドラで外壁面に対して作業することができる。
【0064】 また、この考案の請求項4記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1〜 3記載の構成に替え、前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持部材および前記ウ エザー側面カバーとを必要作業範囲のみを覆う大きさとし、これらを次の移動範 囲に移動可能に設けたので、作業に必要な部分のみを覆って作業ができ、これを 移動するようにするので、設置面積が小さく設置が容易にできるとともに、使用 部材も少なくて済むようになる。
【0065】 さらに、この考案の請求項5記載の全天候型作業ゴンドラによれば、請求項1 〜4記載の構成に加え、前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー側面カバーとを 開閉可能に設けるようにしたので、雨などの影響を受けない場合には、これらウ エザーカバーを開いた状態で作業ができ、作業環境を良好に保つことが容易にで きる。
【0066】 したがって、天候に影響されず、可動日数を増大することができるとともに、 可動率の向上を図ることができ、全天候型の作業ゴンドラとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の全天候型作業ゴンドラの一実施例に
かかる側面図である。
【図2】この考案の全天候型作業ゴンドラの一実施例に
かかる作業ゴンドラ部分の正面図である。
【図3】この考案の全天候型作業ゴンドラのウエザー側
面カバーの一実施例にかかる正面図および側面図であ
る。
【図4】この考案の全天候型作業ゴンドラのウエザー側
面カバーの他の一実施例にかかる正面図および側面図で
ある。
【図5】この考案の全天候型作業ゴンドラのウエザー側
面カバーのさらに他の一実施例にかかる正面図および側
面図である。
【符号の説明】
10 全天候型作業ゴンドラ 11 建物(構造物) 12 外壁面 13 作業ゴンドラ 14 台車 15 アーム 16 前後用レール 17 前後トロリー 18 横行レール 19 横行トロリー 20 ワイヤロープ 21 巻上機 22 ウエザー屋根カバー 23 作業空間 24 ウエザー側面カバー 25 ワイヤロープ 26 ウインチ 27 養生架台 28 支持ワイヤ 29 側面支持部材 30 シート部材 31 横行ガイドレール 32 ガイド車輪 33 ワイヤロープ 34 養生ネット 40 ウエザー側面カバー 41 メッシュ部分 42 側面支持部材 43 側面カバー部材 44 カバー部材 45 シート部材 50 ウエザー側面カバー 51 メッシュ部分 52 側面支持部材 53 側面カバー部材 54 カバー部材 55 シート部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の外壁面に沿って昇降と横行を組
    合せて外壁面に対して作業する作業用ゴンドラであっ
    て、この作業用ゴンドラが移動する移動空間の上端部を
    覆うウエザー屋根カバーを設ける一方、前記移動空間の
    側面を覆う側面支持部材を設け、この側面支持部材の内
    外面交互に複数枚のシート部材の上端が支持され下端が
    下側のシート部材に重なって風の流れを許容するととも
    に、各シート部材の左右端部が支持されたウエザー側面
    カバーを設けたことを特徴とする全天候型作業ゴンド
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記移動空間の側面を覆う側面支持部材
    の内外面のいずれか一方面の少なくとも前記移動空間の
    側面の一部分に設けられシート部材を上下方向一定間隔
    に支持して両端が開放された側面カバー部材と他の部分
    に設けられるカバー部材とでなるウエザー側面カバーを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の全天候型作業ゴ
    ンドラ。
  3. 【請求項3】 前記移動空間の側面を覆う側面支持部材
    の内外面のいずれか一方面の少なくとも前記移動空間の
    側面の一部分に設けられ複数枚のシート部材の上端が支
    持され下端が下側のシート部材に重なり風の流れを許容
    する側面カバー部材と他の部分に設けられるカバー部材
    とでなるウエザー側面カバーを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の全天候型作業ゴンドラ。
  4. 【請求項4】 前記ウエザー屋根カバーと前記側面支持
    部材および前記ウエザー側面カバーとを必要作業範囲の
    みを覆うとともに、次の移動範囲に移動可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の全天候
    型作業ゴンドラ。
  5. 【請求項5】 前記ウエザー屋根カバーと前記ウエザー
    側面カバーとを開閉可能に設けたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の全天候型作業ゴンドラ。
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