JP2596899Y2 - 測量機における回転軸固定装置 - Google Patents

測量機における回転軸固定装置

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JP2596899Y2
JP2596899Y2 JP1992071912U JP7191292U JP2596899Y2 JP 2596899 Y2 JP2596899 Y2 JP 2596899Y2 JP 1992071912 U JP1992071912 U JP 1992071912U JP 7191292 U JP7191292 U JP 7191292U JP 2596899 Y2 JP2596899 Y2 JP 2596899Y2
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孝 川嶋
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株式会社ソキア
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は測量機における回転軸固
定装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】一般に測量機を用いた測
量作業では、測量機によって測点を視準することから始
まる。この測点の視準合わせを高精度で合わせるため、
最初は大まかに視準合わせを行ない、そして望遠鏡を固
定する。次に、微動装置により測点に正確に合わせる作
業を行なう。
【0003】従来から回転軸を固定する装置は、図5で
示すように、測量機の匡体30内に配置された、例えば
望遠鏡等の回転軸31を囲繞する固定環32と、この回
転軸31の外周面の一部に当接する当金33と、この当
金33を回転軸31側に押圧する押し棒34と、この押
し棒を押し動作させるカム35と、このカム35を動作
させる作動杆36(固定装置)と、この作動杆36と同
軸で、一端に微動ツマミ39と連結された微動杆40
(微動装置)と、を同軸で備えている。そして固定ツマ
ミ37を回すことにより、作動杆36を回動させてカム
35により、押し棒34を押圧し、当金33を回転軸3
1に押し当て、回転軸31と固定環32とが密着固定さ
れる。なお図5中符号38は微動スプリングでり、微
動ツマミ39の回転により微動杆40を移動させて固定
環32が微動回動する。
【0004】上記のように回転軸固定装置に用いられる
当金33は、図5で示すように、固定装置と微動装置が
同軸となっており、回転軸押圧面33aと押し棒34と
の当接面33bが同一方向にある形状であり、回転軸3
1に対し鉛直方向Xのみに押し当てて、回転軸31と固
定環32とを密着固定させクランプしていた。このた
め、当金33と固定環32との間に回転軸31が挟持さ
れるようになるが、当金33から回転軸31に加わる押
圧力は一方向であるために、回転軸31の回転方向(ラ
ジアル方向)Yへの押圧力が弱く、密着固定が甘くなっ
てしまい、微動装置がきかず、視準合わせが困難になる
という不都合があった。
【0005】このため図6で示すように、当金44を押
し棒34に直接押圧される第1部分44aと、この第1
部分44aによって押圧される第2部分44bおよび第
3部分44cに3分割にした技術が知られている。そし
てこの技術によれば、第1部分44aは、傾斜面をもっ
て第2部分44bおよび第3部分44cと当接し、これ
によって第2部分44bおよび第3部分44cが回転軸
31と固定環32とを密着固定させクランプする。この
とき当金44b,44cから回転軸31に加わる押圧力
は、回転軸31に対し鉛直方向Xだけでなく、回転軸3
1の回転方向(ラジアル方向)Yへの押圧力も働き、密
着固定を確実に行なうことが出来る。しかしながらこの
ように当金44を複数に分割する技術においては、部品
点数が増えてしまい、また分割した当金の加工も複雑に
なり、さらに組立作業工数も増えてしまうという不都合
がある。
【0006】本考案の目的は、部品点数や組立作業工数
を増やさずに、固定環と回転軸とのクランプ力を高め
て、測量作業の迅速に寄与する同軸に固定及び微動の回
転軸固定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る回転軸固定
装置は、回転軸を囲繞する固定環と、前記回転軸の外周
面の一部に当接する一つの当金と、該一つの当金を回転
軸側に押圧する押し棒と、該押し棒を押し動作させるカ
ムと、該カムを動作させる作動杆と、を備えた測量機の
回転軸固定装置において、前記一つの当金は、前記回転
軸に当接する側が、前記回転軸の外周面に沿った曲面と
して形成されるとともに、前記回転軸押圧面側に前記押
し棒から加わる押圧方向にスリットが形成され、該スリ
ットは、前記一つの当金ラジアル方向の分力を発生さ
せることを特徴とする。また前記固定環と前記当金との
間には空間が設けられ、該空間に沿って前記当金が回転
軸側に拡開すると好適である。
【0008】
【作用】本考案では、回転軸の外周面の一部に当接する
一つの当金は、回転軸に当接する側が、回転軸の外周面
に沿った曲面として形成されるとともに、回転軸押圧面
側に押し棒から加わる押圧方向にスリットが形成され、
このスリットは、当金にラジアル方向の分力を発生させ
るので、このとき当金から回転軸に加わる押圧力は、回
転軸に対し鉛直方向だけでなく、回転軸の回転方向(ラ
ジアル方向)への押圧力も働き、回転軸の回転方向の移
動を規制して密着固定を確実に行なうことが出来る。
【0009】特に回転軸押圧面側に押し棒から加わる押
圧方向にスリットを形成すると、押し棒によって押圧さ
れた当金がスリット部分で拡開するように形状を変えて
若干の弾性を有して、回転軸を鉛直方向とラジアル方向
に押圧し、回転軸の回転方向の移動を規制して密着固定
をより確実に行なうことが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本考案を
限定するものでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。図1乃至図4は本考案の
一実施例を示すものであり、図1は測量機の要部断面を
含む全体図、図2は同軸の固定及び微動の回転軸固定装
置の要部説明断面図、図3は図2の部分拡大図、図4は
当金の斜視図である。
【0011】図1は整準台1上にセオドライト2が配置
された状態を示すもので、本例のセオドライト2には、
匡体3の上部に把持部4が形成され、匡体3には望遠鏡
5が回転軸11によって回動自在に取着されている。な
お符号6は心望遠鏡である。そして上記回転軸11に
は回転軸固定装置10が設けられている。
【0012】本例の回転軸固定装置10は、固定環12
と、一つの当金13と、押し棒14と、カム15と、作
動杆16とを主たる構成要素としている。本例の固定環
12は、回転軸11を囲繞して配設され、この回転軸1
1との当接面の一部には当金配設部17が形成され、こ
の当金配設部17には押し棒配設部18が連続して形成
されている。また固定環12の所定位置には延出部19
が形成され、この延出部19は微動装置を構成する微動
杆21に当接している。微動装置は微動杆21,微動ツ
マミ23,微動スプリング24,延出部19からなる公
知のものであり、微動ツマミ23を回動することにより
微動杆21を前進後退させて延出部19を押圧し、これ
によって固定環12を微動回動させ、固定環12と密着
固定された回転軸11を微動調整するものである。
【0013】本例の当金13は、図3及び図4で示すよ
うに、後述する押し棒14によって押圧される当接面1
3aが平面となっており、この当接面13aと反対側の
面である回転軸押圧面13bが、回転軸11の外周面に
沿った曲面として形成されており、この回転軸押圧面1
3b側には押し棒14から加わる押圧方向にスリット1
3cが形成されている。本例のスリット13cは回転軸
11側に拡開するように構成している。この当金13は
固定環12の当金配設部17に配置され、回転軸11の
外周面の一部に当接する。
【0014】本例の押し棒14は、固定環12の押し棒
配設部18に配置されるものであり、当金13側の先端
は平面となっており、上記当金13の当接面13aを押
圧するように構成されている。また当金13側と反対側
の端部は次述するカム15と当接している。
【0015】本例のカムは作動杆16と一体になって、
作動杆16に偏心して取着された偏心カム15であり、
この偏心カム15は上記押し棒14と当接している。そ
して作動杆16は匡体3に回動可能となっており、その
端部側は匡体3の外部に延出し、同軸の固定ツマミ25
と微動ツマミ23が取着されている。
【0016】次に上記構成からなる回転軸固定装置10
の動作について説明すると、望遠鏡の回転軸11を固定
するときには、固定ツマミ25を回転させるが、固定ツ
マミ25の回転により作動杆16が回転し、この作動杆
16と一体となった偏心カム15が回動する。偏心カム
15の回動により押し棒14が当金13を押圧する。そ
して押し棒14によって押圧された当金13が、スリッ
ト13cの部分で拡開するように形状を変えて、若干の
弾性を有して、回転軸11を鉛直方向Xに押圧すると共
にラジアル方向Yにも押圧し、回転軸11の回転方向の
移動を規制して密着固定をより確実に行なう。このよう
にして、回転軸11に対して鉛直方向Xだけでなく、ラ
ジアル方向Yにも分力を発生させて回転軸11を押圧す
ることができる。
【0017】
【考案の効果】本考案では、回転軸の外周面の一部に当
接する一つの当金は、回転軸に当接する側が、回転軸の
外周面に沿った曲面として形成されるとともに、回転軸
押圧面側に押し棒から加わる押圧方向にスリットが形成
され、このスリットは、当金にラジアル方向の分力を発
生させるので、このとき当金から回転軸に加わる押圧力
は、回転軸に対し鉛直方向だけでなく、回転軸の回転方
向(ラジアル方向)への押圧力も働き、回転軸の回転方
向の移動を規制して密着固定を確実に、しかも部品点数
や組立作業工数を増やさずに安価に構成でき、測量作業
を迅速化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る固定装置を備えた測量機の要部断
面を含む全体図である。
【図2】同軸の固定及び微動の回転軸固定装置を示す要
部説明断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】当金13の斜視図である。
【図5】従来例を示す図3と同様な部分拡大図である。
【図6】他の従来例を示す図3と同様な部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
10 回転軸固定装置 11 回転軸 12 固定環 13,26 当金 13a 当接面 13b 回転軸押圧面 13c スリット(ラジアル方向の分力を発生させる手
段) 14 押し棒 15 カム 16 作動杆 26a 傾斜した押し棒当接面(ラジアル方向の分力を
発生させる手段) Y ラジアル方向 X 鉛直方向

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を囲繞する固定環と、前記回転軸
    の外周面の一部に当接する一つの当金と、該一つの当金
    を回転軸側に押圧する押し捧と、該押し棒を押し動作さ
    せるカムと、該カムを動作させる作動杆と、を備えた測
    量機の回転軸固定装置において、前記一つの当金は、前
    記回転軸に当接する側が、前記回転軸の外周面に沿った
    曲面として形成されるとともに、前記回転軸押圧面側に
    前記押し棒から加わる押圧方向にスリットが形成され、
    該スリットは、前記一つの当金ラジアル方向の分力を
    発生させることを特徴とする測量機における回転軸固定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記固定環と前記当金との間には空間が
    設けられ、該空間に沿って前記当金が回転軸側に拡開す
    ることを特徴とする請求項1記載の測量機における回転
    軸固定装置。
JP1992071912U 1992-09-22 1992-09-22 測量機における回転軸固定装置 Expired - Fee Related JP2596899Y2 (ja)

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