JPH0637892Y2 - 砥石保持装置 - Google Patents

砥石保持装置

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JPH0637892Y2
JPH0637892Y2 JP134389U JP134389U JPH0637892Y2 JP H0637892 Y2 JPH0637892 Y2 JP H0637892Y2 JP 134389 U JP134389 U JP 134389U JP 134389 U JP134389 U JP 134389U JP H0637892 Y2 JPH0637892 Y2 JP H0637892Y2
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JP
Japan
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grindstone
flange
adjusting screw
holding device
adjusting
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JP134389U
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JPH0294066U (ja
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高広 中川
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、切断、溝入れ加工や、平面加工等に用いる円
盤形状の砥石を挾持するフランジの構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、砥石を砥石軸に装着する場合には、 装着の際の偏心誤差は気にせずに、砥石と砥石軸との
嵌合にまかせて装着する、 砥石を装着し、ナットでフランジを仮締めした後、偏
心誤差を計測し、プラスチックハンマ等の治具で砥石を
径方向に軽くたたいて調整して本締めする、 等という方法を用いていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来技術、は、それぞれ 偏心誤差を小さくしようとすると、嵌合を厳しくする
ため、砥石を装着しにくくなり、さらに砥石もコスト高
のものとなってしまう。また、嵌合が緩い場合には、た
いてい、偏心誤差を有することになるので、これをツル
ーイングで修正すると、砥石が減少し、砥石の寿命が短
かくなる、 砥石に加わる力を制御できないので、調整が完了する
までに、場合によってはかなりの時間を要する。また、
砥石に衝撃を加えることになるので、砥石が損傷してし
まうこともある。
という問題を有している。
本考案は、上記問題を解決するためになされたもので、
簡単な操作で、短時間のうちに確実に装着の際の偏心誤
差を修正できる砥石の保持装置を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案は、砥石を挾持するた
めの2つのフランジのうち一方に、砥石を径方向に移動
させることができる調整ネジを3個以上同心円上にかつ
等間隔に設けることにより構成される。
〔作用〕
前記調整ネジは、先端がテーパピン形状あるいは偏心ピ
ン形状であるため、調整ネジを軸方向に移動(回転)さ
せることにより、砥石を径方向に微小移動させることが
できる。
〔実施例〕
以下本考案による実施例を図面を基に説明する。第1図
は、本考案による砥石保持装置の一実施例を示したもの
である。2は、フランジマウントで、先端がテーパ状の
砥石軸4に嵌合され、ナット6により固定されている。
このフランジマウント2には、第1のフランジ8、砥石
10、第2のフランジ12の順で、それぞれが装着される。
そして、ナット14によってそれらが固定される。第2の
フランジ12には、偏心誤差修正用の調整ネジ16が、同心
円上に等間隔で4個設けられている。この調整ネジ16の
形状を第2図、第3図に示す。第2図は、先端がテーパ
形状をした調整ネジである。調整ネジ1回転当たりの調
整量Xはテーパの長さH、テーパの傾きSおよびネジの
リードLによって決まる。すなわち、 X=S×L/H で表わされる。例えば、S=20μm、H=2mm、L=1mm
とすると、X=10μmとなる。よって、30度間隔で調整
ネジを回転調整すれば1μm以下の分解能が得られる。
第3図は、先端が偏心ピンになっている調整ネジであ
る。第3図(a)は、正面図、第3図(b)は左側面図
を示している。調整ネジ中心からの偏心ピンの最短長さ
をE、最長長さをNとすると調整量Xは、X=N−Eで
求められる。この調整ネジはネジのリードには影響され
ないが、半回転で調整量すべてが使われるので、先端テ
ーパ形状のものよりは分解能が落ちる。また、この例で
は、偏心ピンの径がネジ部より小さいが、大きくてもも
ちろん構わなく、偏心ピンの長さより砥石巾が厚いとき
は、偏心ピンの径が大きい方が、砥石中央を支持できる
ので良い。
次に、調整ネジを用いて砥石の偏心誤差を修正する方法
について第1図を用いて説明する。
まず、すでに砥石軸4に固定されたフランジマウント2
に第1のフランジ8を装着する。次に砥石10を装着する
が、まだこの状態では、砥石10の内径はフランジマウン
ト小径部2aに比べて大きいので、第1図における下側に
偏心した状態にある。次に、調整ネジ16の先端が、砥石
10の穴部10aに進入するように調整ネジ16を調整した第
2のフランジ12を装着する。このとき、4つの調整ネジ
16の進入度を合わせておけば、砥石10の偏心量をある程
度の量におさえることができる。そして、ナット14を軽
く締めて仮止めする。このとき、調整ネジ16は、ナット
14の操作孔14aから操作できるようにしてある。次に、
図示しないダイヤ等の超硬物質からなる接触子を有する
変位計により砥石10の偏心量と偏心位置を計測する。砥
石10のボンドが金属の場合、静電容量式等の非接触変位
計でも計測できる。そして、その偏心量と偏心位置をそ
のベクトルに応じて調整ネジ16を調整して砥石10の偏心
量を修正する。修正後、第4図(a)に示すようにテー
パ部が砥石10に触れていない調整ネジ16-1があれば、調
整ネジ16-1を回転させて矢印の方向へ移動させ砥石10に
接するようにしておけば、砥石10は径方向に動くという
ことはない。ただし、最後にはナット14で押圧するの
で、調整ネジ16がすべて接していなくても通常の加工程
度の負荷では移動することはない。修正後の砥石10と調
整ネジ16の状態を第4図(b)に示す。これは、第1図
のA-A断面で表わしたものである。これによれば、砥石1
0が調整ネジ16によりあらゆる径方向に移動しない状態
になっているのがわかる。この例ではフランジマウント
小径部2aより内径の大きな砥石をそのまま使えるが、別
に調整用の穴部を設けた砥石を用いても良い。この例を
第5図に示す、この砥石20を用いれば、調整ネジ16を砥
石20に接触しない状態でも、砥石20とフランジマウント
小径部2aの間には少しのすきましかないので、ある程度
の偏心誤差から修正を開始することができる。この場合
でも、先の例のように修正後、すべての調整ネジ16を砥
石20の調整穴20aに接するようにすることで径方向への
移動はなくすことができる。修正が終わったら、ナット
14を回転させ、本止めする。このとき、第2のフランジ
12が押込まれることによって調整ネジ16が砥石の穴部10
a(第1図参照)、20aに10〜100μm程度進入するが、
先端がテーパ形状の前記した例でいえば、径方向への移
動は進入が100μmとしても1μmであり、ほとんど影
響ない。また、先に示した条件を変えて径方向の移動を
1μm以下にすることも容易である。先端が偏心ピンの
場合はもちろん影響はない。以上、偏心誤差の修正方法
について述べてきたが、調整ネジは3本以上であれば修
正は可能であり、数が多くなれば修正は容易になるが、
調整ネジをすべて砥石に接するようにすると、操作性は
落ちる。また、調整ネジはすべて同心円上に設けてあ
り、しかも調整ネジの移動方向は軸心方向であるので、
調整ネジを調整することによって砥石軸全体の回転のバ
ランスをくずすということはない。
また、砥石10、20の荷重によって調整ネジ16が傾むくの
を防ぐために、ガイドを設けても良い。これを第6図に
示す。第6図(a)はガイド部8aを凹状に形成したも
の、第6図(b)はガイド部8bを凸状に形成したもので
ある。そして、前記ガイド部8a、8bに案内されるよう
に、調整ネジ16の先端16a、16bは、それぞれ凸状、凹状
に形成されている。この両者を比較すると、調整ネジ16
の径が同じ場合、凸状部の径を大きくできる第6図
(a)に示した案内機構の方が有利である。
本実施例では、加工性を考えてフランジマウント2を別
に作製し砥石軸4に装着し固定するようにしたが、砥石
軸4と一体で作っても構わないし、また、第1のフラン
ジ8とフランジマウント2を一体で作っても構わない。
さらに、ナット14で仮止めしてから修正したが、仮止め
せずに第2のフランジ12を押さえて修正し、その後ナッ
ト14で本止めしても構わない。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、本考案による砥石保持装置を
用いれば次のような効果がある。
調整ネジを軸方向に移動させるだけで、砥石の装着の
際の偏心誤差が修正できるので、修正が非常に容易であ
るとともに、修正分解能が高いので、高精度に修正可能
である。
調整ネジがストッパの役目をするので、砥石の荷重や
研削中の過負荷によって砥石が径方向に移動しない。特
に、調整ネジと第1のフランジの間に案内機構をもたせ
るとさらに効果が増す。
調整ネジは径方向に移動しないので、調整ネジを調整
しても、砥石軸全体の回転のバランスはくずれない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による砥石保持装置の一実施例を示す
断面図、第2図は、先端がテーパ形状の調整ネジ、第3
図は、先端が偏心ピンの調整ネジで、第3図(a)は正
面図、第3図(b)は左側面図、第4図は第1図に示し
た実施例の操作方法図を示し、第4図(a)が断面図、
第4図(b)は側面図、第5図は他の実施例を示す断面
図、第6図(a)、(b)は、調整ネジと第1のフラン
ジとの間の案内機構を示す、それぞれ断面図である。 8……第1のフランジ、 8a、8b……ガイド部、10、20……砥石、 12……第2のフランジ、16……調整ネジ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のフランジを有する砥石軸上に円盤形
    状の砥石および第2のフランジを装着し、前記砥石を前
    記第1および第2のフランジで挾持して保持する砥石保
    持装置において、前記第2のフランジは、同心円上かつ
    等間隔に配置され、前記砥石軸方向に移動可能で、前記
    砥石を径方向に移動させる調整ネジを少なくとも3つ備
    えていることを特徴とする砥石保持装置。
  2. 【請求項2】第1のフランジに、調整ネジを案内するガ
    イド部を有することを特徴とする請求項1記載の砥石保
    持装置。
JP134389U 1989-01-10 1989-01-10 砥石保持装置 Expired - Lifetime JPH0637892Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP134389U JPH0637892Y2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10 砥石保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP134389U JPH0637892Y2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10 砥石保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0294066U JPH0294066U (ja) 1990-07-26
JPH0637892Y2 true JPH0637892Y2 (ja) 1994-10-05

Family

ID=31201151

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JP134389U Expired - Lifetime JPH0637892Y2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10 砥石保持装置

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JPH0294066U (ja) 1990-07-26

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