JP2596846Y2 - 鋼製ドラム缶 - Google Patents

鋼製ドラム缶

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JP2596846Y2
JP2596846Y2 JP1993014606U JP1460693U JP2596846Y2 JP 2596846 Y2 JP2596846 Y2 JP 2596846Y2 JP 1993014606 U JP1993014606 U JP 1993014606U JP 1460693 U JP1460693 U JP 1460693U JP 2596846 Y2 JP2596846 Y2 JP 2596846Y2
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side wall
cylindrical
welding
cylindrical side
cylindrical body
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JP1993014606U
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勝 原田
精司 岩田
紘一 田中
正俊 岡村
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鋼管ドラム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鋼製ドラム缶に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼製ドラム缶は、薄鋼板をロー
ル加工して円筒状に成形し、その側縁を溶接して胴円筒
体を作り、該胴円筒体の軸方向両端部の周縁にフランジ
加工を施し、次に該胴円筒体に補強のために突環状の輪
帯を成形加工し、鋼板表面に付着した油、汚れ等を清浄
した後に、巻き締めにより地板そして必要に応じ天板
(以下「地板等」という)も取り付ける。一部ドラム缶
には、さらに胴円筒体と地板等の接面部をシーム溶接や
レーザ溶接するという工程を経て製作されるものがあ
る。
【0003】上記地板等は、通常、円板状のものをその
円板状部の周縁にて直角に、すなわち胴円筒体の軸線と
平行となるように屈曲形成した円筒側壁部と、そしてそ
の外周を再び円板状部と平行となるようにしたフランジ
部とを有し、該地板等の円筒側壁部外面を上記胴円筒体
の両端部内面に接面せしめた後、胴円筒体の端部と地板
のフランジ部とを巻き締めしている。
【0004】上記地板の円筒側壁部は、通常、軸方向に
てドラム缶の内部に向けて小径となるように若干のテー
パ状に形成されている。したがって、巻き締めに備えて
該円筒側壁部を胴円筒体に嵌めた際に、両者間にはドラ
ム缶内部に向けて拡がるような狭い楔状空間が形成され
る。
【0005】さらに、一部ドラム缶は、上記巻き締め
後、上記胴円筒体と地板等の円筒側壁部との上記接面部
に生じる環状の楔状空間を塞ぐ目的から、上記胴円筒体
と円筒側壁とを両電極で圧して上記楔状空間をなくすよ
うにしながら周方向に電極を移動して溶接が全周にわた
りなされる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すごとく胴円筒体11を作る際に溶接により生じたビ
ードが凸条となっているために重ね合せ部に段差12を
生じており、地板等13のフランジ部での巻き締め後の
円筒側壁部13Fでの溶接が不完全となることがある。
【0007】すなわち、上記全周にわたる溶接前には、
既述のごとく、地板等の円筒側壁部13Fと胴円筒体1
1との間に楔状空間14が全周にわたり生じている。そ
こで、排液性の向上のために、上記円筒側壁部13Fと
胴円筒体11の間の環状の楔状空間14をなくすべく、
円筒側壁部13Fの弯曲基部に近接する位置A(図4参
照)にて、電極16,17(図5参照)を用いて胴円筒
体11と円筒側壁部13Fを互いに接面するように圧し
ながら電極を周方向に移動して全周にわたり溶接を行な
う。しかしながら、周方向の一箇所にて上記段差12が
あると溶接位置Aでの上記楔状空間14が大きく開いた
ままとなり溶着不良やスパークによる孔明きの欠陥を生
じ、その後の補修溶接を必要とする。また、かかる溶接
の欠陥を回避するには、楔状空間の狭い上方の位置Bに
て溶接せねばならず、これでは上記楔状空間14を塞ぐ
ことができない。その結果、この溶接不良箇所から楔状
空間全周にわたり液が入り込み排液性を悪化させる。ま
た溶接部分の劣化をももたらす。
【0008】本考案はかかる問題を解決し、溶接に起因
する段差をなくして楔状空間を確実に塞ぐことができて
排液性の優れた鋼製ドラム缶を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、上記目
的は薄鋼板を円筒状に成形し側縁を重ね合せ部とした後
に溶接して成る胴円筒体に少なくとも地板のフランジ部
を巻き締めにより取り付けた鋼製ドラム缶において、胴
円筒体の上記重ね合せ部での溶接部分が少なくとも該地
板の円筒側壁部との当接範囲にて内外面で圧せられて胴
円筒体の板厚とほぼ等しくなるまで冷間圧潰されかつ地
板の円筒側壁部の弯曲基部にて胴円筒体と該地板の円筒
側壁部とが全周にわたり溶接されていることにより達成
される。
【0010】
【作用】かかる本考案の鋼製ドラム缶にあっては、薄鋼
板を円筒状に成形して側縁を重ね合せて溶接して成る胴
円筒体は、少なくとも地板等の取付範囲にて上記溶接箇
所がほぼ胴円筒体の板厚にまで冷間圧潰されている。し
たがって、胴円筒体と地板の円筒側壁部との当接範囲に
形成される狭い楔状空間は両電極によって胴円筒体と円
筒側壁部とを圧することにより、両者は容易に接面する
ようになる。そして、かかる状態に上記胴円筒体と地板
の円筒側壁部は該円筒側壁部の弯曲基部にて上記両電極
を周方向に移動させて全周にわたり溶接される。かくし
て、該溶接により胴円筒体と上記円筒側壁部の弯曲基部
との間の楔状空間は全周にわたり塞がれる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面の図1ないし図3にもとづき
本考案の実施例を説明する。
【0012】図1及び図2において、符号1は胴円筒体
であり、該胴円筒体1は薄鋼板の側縁を所定しろ寸法だ
け重ね合せられた後に、該重ね合せ部分が溶接されて成
っている。この重ね合せ部分における溶接部分2は図1
にて紙面に直角な方向そして図2にて横方向、すなわち
胴円筒体1の軸線に平行な方向に帯状に延びている。
【0013】上記側縁での溶接を行なって胴円筒体1を
形成後、該胴円筒体1は地板等の円筒側壁部との当接範
囲Lとなる軸方端部領域にて上記溶接部分2が、胴円筒
体1とほぼ同一の曲率半径の凹弯曲円筒面3Aをもつダ
イ3上に載置され、該胴円筒体1の内面上を転動する球
面ロール4により上記溶接部分2が内外面で圧せられ
該胴円筒体1の板厚とほぼ等しくなるまで圧潰され
る。かかる溶接部分2の圧潰作業は、胴円筒体が地板等
の円筒側壁部との上記当接範囲Lについて行なえば十分
であるが、胴円筒体の全長にわたり行なっても良いこと
は勿論である。
【0014】しかる後、地板等を用意する。該地板は従
来のものと同様の形状をなし、円板状板をその全周縁に
て所定幅(半径幅)だけ直角方向に起立するように成形
して、上記胴円筒体1の内径にほぼ等しい外径を有し、
若干のテーパをなす円筒側壁部が形成されている。ま
た、該円筒側壁の周縁にフランジ部が形成されているの
も従来の地板等と同様である。
【0015】かかる地板等5を図3のごとく、上記円筒
側壁部6が胴円筒体1の端部内面に当接するように配置
した後、上記地板等5のフランジ部と胴円筒体1とを従
来の方法で巻き締めを行なう。巻き締め後、上記円筒側
壁部6と胴円筒体1との間には狭い楔状空間が全周にわ
たり生じている。しかしながら、上記圧潰により溶接部
分2での楔状空間が周方向の他の部分よりも大きくなっ
ていることはなく、全周にわたり均一となっている。
【0016】次に、溶接のための両電極により円筒側壁
部6の弯曲基部Aの位置にて上記胴円筒体1と円筒側壁
部6とを挟圧して両者間の楔状空間をなした状態で、上
記両電極を周方向に移動させつつ全周に溶接を行なう。
その結果、この溶接前に円筒側壁部6と胴円筒体1との
間に形成されていた環状の楔状空間が溶接により完全に
全周にわたり塞がれる。かくして、本考案によれば、上
記弯曲基部Aで円筒側壁部6と胴円筒体1との間には溶
接部分2において過大な隙間がないために、溶接不良を
生ずることなく上記楔状空間も塞がれて、排液の際、液
が残らなくなる。
【0017】なお、本考案において、溶接部分での圧潰
は、胴円筒体の板厚との差が0.1mm位になる程度ま
で行なえば十分であることが確認された。
【0018】
【考案の効果】本考案は、以上のごとく、地板等の巻き
締めに先立ち、胴円筒体の溶接部分を該胴円筒体の板厚
とほぼ等しくなるまで圧潰することとしたので、巻き締
めの際、上記地板等の円筒側壁部と胴円筒体との間に部
分的に過大な隙間を生ずることがなくなり、該部分での
溶接性がきわめて向上する。したがって、円筒側壁部の
弯曲基部と胴円筒体との間の環状の楔状空間を塞ぐこと
ができ、排液性の良い鋼製ドラム缶を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての胴円筒体の溶接部分
とその圧潰のためのダイ及びロールを示す胴円筒体の軸
線に直角な面での断面図である。
【図2】図1の軸線と胴円筒体の溶接部分を含む面での
断面図である。
【図3】本実施例のドラム缶の巻き締め部分とその周辺
を示す軸線を含む面での断面図である。
【図4】従来のドラム缶の巻き締め部分とその周辺を示
す軸線を含む面での断面図である。
【図5】図4の巻き締め部の位置Aでの溶接の状態を示
す軸線に直角な面での断面図である。
【符号の説明】
1 胴円筒体 2 溶接部分 5 地板等 6 円筒側壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡村 正俊 東京都中央区銀座8丁目11番11号 鋼管 ドラム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−40679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 6/00 - 13/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄鋼板を円筒状に成形し側縁を重ね合せ
    部とした後に溶接して成る胴円筒体に少なくとも地板の
    フランジ部を巻き締めにより取り付けた鋼製ドラム缶に
    おいて、胴円筒体の上記重ね合せ部での溶接部分が少な
    くとも該地板の円筒側壁部との当接範囲にて内外面で圧
    せられて胴円筒体の板厚とほぼ等しくなるまで冷間圧潰
    されかつ地板の円筒側壁部の弯曲基部にて胴円筒体と該
    地板の円筒側壁部とが全周にわたり溶接されていること
    を特徴とする鋼製ドラム缶。
JP1993014606U 1993-03-05 1993-03-05 鋼製ドラム缶 Expired - Lifetime JP2596846Y2 (ja)

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JP1993014606U JP2596846Y2 (ja) 1993-03-05 1993-03-05 鋼製ドラム缶

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JP1993014606U JP2596846Y2 (ja) 1993-03-05 1993-03-05 鋼製ドラム缶

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Publication Number Publication Date
JPH0669127U JPH0669127U (ja) 1994-09-27
JP2596846Y2 true JP2596846Y2 (ja) 1999-06-21

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