JP2938002B1 - 紙管の口金 - Google Patents

紙管の口金

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JP2938002B1
JP2938002B1 JP7434298A JP7434298A JP2938002B1 JP 2938002 B1 JP2938002 B1 JP 2938002B1 JP 7434298 A JP7434298 A JP 7434298A JP 7434298 A JP7434298 A JP 7434298A JP 2938002 B1 JP2938002 B1 JP 2938002B1
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靖雄 竹林
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株式会社竹林紙管
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Abstract

【要約】 【課題】 口金が紙管に対して容易に緩まないようにす
ることにある。 【解決手段】 フランジ1の紙管の端面に当接する側
に、紙管に挿入する方向に木ねじ5を溶接する。紙管と
口金10の管中心を合わせ、口金10のフランジ部1が
紙管の端面に当接するまで口金10を圧入する。この圧
入時に、円筒面2に設けられた楔形突条4が紙管の周面
に食い込むとともに、フランジ1に設けた木ねじ5が紙
管の端面に圧入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙管の口金に関
する。
【0002】
【従来の技術】図2に示す紙管の口金10’(以下、単
に口金10’と称する)は、一端にフランジ1を有する
薄肉の円筒2で、図3に示すように、紙管20内に同軸
上に圧入されて紙管20と一体化され、その内部に回転
軸が挿入され、紙管20に紙を巻き取る際や、紙が巻か
れた紙管20から紙の引出しを行う際に紙管20の支持
体となるものである。
【0003】このような口金10’は厚さの薄い鋼板の
深絞り加工で形成し、円筒2のフランジ1側とは反対側
の端部は、この部分から紙管20に挿入するので、挿入
が容易なよう、全周が面取り用の曲面3となっている。
【0004】図2に示すものでは、さらに、円筒部2の
外周面の周方向に沿って三等分の位置に、長さ方向に沿
う楔形突条4が溶接されている。このような口金10’
は、以下のようにして紙管20に取り付けられる。
【0005】先ず、前記面取り用の曲面3が形成された
側を紙管20の端面の挿入口21にあてがい、フランジ
1側を油圧のプレス機で押圧して円筒部2を紙管20内
に圧入する。この圧入はフランジ1が紙管20の端面に
当接するまで行われ、フランジ1が紙管20の端面に当
接して口金10’が位置決めされる。この圧入の際、前
記円筒部2の周面の楔形突条4が紙管20の内周面に喰
い込み、紙管20の回転時、紙管20と口金10’が周
方向にずれるのを阻止するように作用する。
【0006】次に、口金10’の内部に、円柱の周面が
長さ方向にテーパを成す楔状のエキスパンダ(図示省
略)を挿入する。このエキスパンダのテーパは、長さ方
向に二段になっており、最初の段のテーパで口金10’
の円筒部外径を拡張した後、後段のテーパ部は、半径方
向に進退可能となった複数の爪形のポンチを有してお
り、そのポンチが、エキスパンダを挿入してゆく過程で
半径方向外向きに突出して円筒部2の内面に作用し、そ
の円筒壁から爪形を突出させ、その爪形が紙管20の内
面に食い込むようになっている。この爪形が、前記した
円筒面2の楔形突条4とともに、回転時の紙管20と口
金10’のずれを阻止するように作用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な口金10’を装着された紙管20は、通常、一次的な
用途として、製紙工場における製品巻き取り仕上げの際
の巻芯として使用され、二次的用途としては、新聞社等
の印刷現場の高速輪転機に懸架して、巻き戻しの軸芯と
して使用される。いずれの場合も、使用時に相当の回転
負荷を受けるので、それに耐えられるだけの紙管20と
口金10’の装着強度は従来からも求められており、上
記口金10’が、紙管20に対し、圧入と圧入後のさら
なる外径の拡張、および爪形の喰い込みという基本的な
結合形態以外に、円筒面2に楔形突条4を施して、回転
時の周方向に沿う紙管20とのずれを阻止しようとした
のも、そのためであった。
【0008】そして、近年、資材のリサイクルの視点の
高まりと、製造コストの低減化に資するため、前記した
一次使用に続く二次使用だけに止まらず、さらにその一
次、二次使用をセットにして繰り返すということも頻繁
となり、さらなる紙管と口金の装着の補強が必要とされ
るに至っている。
【0009】しかしながら、上記口金10’の円筒面2
に設けられた楔形突条4は、小さな回転負荷の際には、
それなりの役割を果して来たが、両側面が円筒面2に連
続しており、その厚みも小さいので、突条4の両側の円
筒面2の一方から突条4の表面を通って他方の側に至る
紙管10’の当接面は、図4(a)に示す突条4の側面
との当接部(一点鎖線で囲んだ部分)がへたり易く、大
きな回転力や、小さいながらでも繰り返しの回転負荷を
頻繁に受けると、突条4の両側にあるその部分が簡単に
へたって、図4(b)に示すように隙間fを作ってしま
うという問題がある。これが大きくなると、遂には、図
4(c)に示すように紙管の内径21が拡大し、口金1
0’が抜けやすくなってしまうのである。
【0010】そこで、この発明の課題は、紙管と口金が
容易に緩まないような、さらなる補強策を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、口金のフランジ部の紙管に当接する側
の面に楔状の突起を立設し、上記円筒部を紙管に圧入す
る際、その楔状の突起を紙管の端面に差し込むようにし
たのである。
【0012】このようにしたことにより、楔状の突起は
円筒面から離れていて、紙管の肉厚部(半径方向)の中
間位置で紙管を周方向に支えるので、紙管と口金の当接
面(紙管の内面と口金の外周面)とのずれを阻止するよ
うに作用する。
【0013】上記構成において、上記楔状の突起として
木ねじを上記フランジの紙管に当接する側の面に溶接し
た構成をとることができる。
【0014】そのようにすれば、木ねじは既成品を使用
すればよいので、突起部品を新たに作る必要がなく、頑
丈な突起を、手間なく、た易く立設することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施の形態を示
し、従来例と同一部分については同一符号を付して説明
を省略する。図1に示すこの実施形態の口金10は、そ
の本体が前記従来例のものと同様、薄手の鋼板を深絞り
加工して、一端にフランジ1を有する円筒状に形成した
のものであり、その円筒部2の外周面の周方向に沿う三
等分の位置に、円筒の長さ方向に沿って楔形突条4が溶
接してある。
【0016】この実施形態のものが従来例のものと異な
るのは、前記フランジ1の紙管20の端面に当接する側
に、紙管20に挿入する方向に木ねじ5を溶接している
ことである。この溶接の位置は、半径方向においてはフ
ランジ1の突出幅の中間で、周方向には、前記楔形突条
4の隣接するものの中間位置を起点とする三等分の位置
である。
【0017】このような形状の実施形態の口金10の取
付けは、前記従来例で述べたのと同様であり、紙管20
と口金10の管中心を合わせ、口金10のフランジ部1
が紙管20の端面に当接するまで口金10を圧入する。
この圧入時に、円筒面2に設けられた楔形突条4が紙管
20の周面に食い込むとともに、フランジ1に設けた木
ねじ5が紙管20の端面に圧入される。
【0018】口金10の圧入後、前記従来例と同様、エ
キスパンダで口金10の外径を拡張して紙管20の内面
に食い込ませ、さらに、エキスパンダに付設された複数
の爪を作動させて、その爪形を紙管20の内面に食い込
ませる。
【0019】この実施形態では、フランジ1に設けた木
ねじ5によって周方向のずれが強固に阻止されるので、
新聞紙作製時の輪転機の回転力によっても容易に緩むこ
とがない。
【0020】なお、この実施形態では、管の長さ方向に
沿う楔形の突起を木ねじ5を溶接して形成したが、回転
の際に紙管20と口金10の間にかかる力が輪転機等の
ような大きなものでない場合、例えば、製紙工場等の巻
き取り機等の場合には、図1(c)に示すように、フラ
ンジ1に楔形状の切目を入れて、それを起こして突起6
を形成してもよい。ただし、この場合、回転方向が突起
6を倒す方向である場合には、突起6が倒れ易いので、
それよりも突起6が倒れにくい反対の方向に起こす方が
有利である。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明の口金
は、紙管の端面に挿入され、紙管を周方向に支える楔状
の突起を、口金の円筒面から離して、フランジ部の内周
と外周の間に設けたので、突条を円筒面に沿って設けた
場合のように、その両側面に当接する紙管の内面が簡単
にへたって、紙管の内面と口金の円筒面との間に隙間を
作ってしまうといったことがなく、紙管と口金の周方向
のずれを強固に阻止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)に斜視図、(b)に正面図、(c)に変
形例を部分斜視図で示した実施形態の図
【図2】(a)に斜視図、(b)に正面図を示した従来
例の図
【図3】(a)に従来の口金と紙管を斜視で示し、
(b)に口金を紙管に挿入した状態を部分側面で示した
【図4】(a)、(b)に要部断面で示し、(c)に横
断面で示した従来例の不具合を示す図
【符号の説明】
1 フランジ(部) 2 円筒(部、面) 3 曲面 4 楔形突条 5 木ねじ 6 突起 10 口金(実施形態) 10’ 口金(従来例) 20 紙管 21 挿入口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にフランジを有する金属の円筒
    であって、そのフランジを紙管20の端面に当接させ
    る形で紙管20内に圧入して、紙管20の支持体とする
    紙管の口金において、 上記フランジ部の上記紙管20に当接する側の面に
    木ねじ5を溶接して楔状の突起を立設し、上記円筒
    紙管20に圧入する際、その突起を紙管20の端面に
    差し込むようにしたことを特徴とする紙管の口金。
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