JP3327483B2 - 円管の絞り圧延方法 - Google Patents

円管の絞り圧延方法

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JP3327483B2
JP3327483B2 JP05636193A JP5636193A JP3327483B2 JP 3327483 B2 JP3327483 B2 JP 3327483B2 JP 05636193 A JP05636193 A JP 05636193A JP 5636193 A JP5636193 A JP 5636193A JP 3327483 B2 JP3327483 B2 JP 3327483B2
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秀雄 佐藤
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、継目無鋼管等の円管の
絞り圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、円管の製造工程においては、素
管外径を所定値に仕上げるための絞り圧延機(ストレッ
チレデューサ)を用いている。絞り圧延機は、通常、複
数のロールスタンドを連続的に配置し、各ロールスタン
ドの圧延パス軸回りの円周方向に3個のロールを 120度
間隔で配置するとともに、相隣るロールスタンドのロー
ルを圧延パス軸に直交する面内で相互に60度ずらしてい
る。
【0003】これにより、絞り圧延機によって仕上圧延
される素管各部は、その円周方向の位置により、圧延開
始から終了までの変形履歴を規則的に相互に異なるもの
とされる。即ち、素管のiスタンドにおけるロールフラ
ンジ相当部位は、(i+1)スタンドではカリバー底相
当部位に設定され、(i+2)スタンドではロールフラ
ンジ相当部位に設定されるというように、素管とロール
との接触位置には一定の規則性がある。この結果、素管
には六角形の内面角張り、即ち内面の偏肉不良を生じ、
仕上り管の品質を損なう。
【0004】そこで従来、上記角張り現象の発生を防止
するため、特開昭58-25805号公報に記載されるような絞
り圧延機が提案されている。この絞り圧延機は、各ロー
ルスタンドのハウジングに嵌設される多角形ロール箱の
圧延パスライン回りにおける角度位置を、スタンド相互
間でずらして配置することにより、隣接するロールスタ
ンドのロールに、圧延パスラインに直交する面内で30度
ずつの角度変位をもたせ、素管を円周方向に12分割され
た区域で塑性変形を繰り返すようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
の絞り圧延機においては、ロールスタンドに設けられる
ロール箱を圧延パスライン回りに傾動させるという複雑
な構造を伴う。
【0006】本発明は、ロールスタンドの構造を複雑化
することなく、簡素な構造により、絞り圧延による管内
面の角張り現象の発生を防止し、仕上り管の品質を向上
可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数のロールスタンドを連続的に配置し、各ロール
スタンドの圧延パス軸回りの円周方向に、素管絞り圧延
用のn個のロールを(360/n)度間隔で配置するととも
に、相隣るロールスタンドのロールを圧延パス軸に直交
する面内で相互に(180/n)度ずらして配置する円管の絞
り圧延方法において、各ロールのカリバー底側ロール面
とフランジ側ロール面とで異なる半径の円弧を付与し、
且つフランジ側ロール面の半径をカリバー底側ロール面
の半径より大とし、カリバー底側ロール面は圧延パス軸
回りに(360/2n)度以上をなす角度範囲に渡って設け、フ
ランジ側ロール面の半径は前段ロールスタンドのロール
のカリバー底側ロール面の半径以上に設定し、更に、カ
リバー底側ロール面を、圧延パス軸より外方にオフセッ
トしたオフセット中心回りで半径R1 をなす円弧とし、
前記フランジ側ロール面を、上記カリバー底側ロール面
の端点から上記オフセット中心を通る延長上に定まる中
心回りで半径R2(R2>R1)をなす円弧としてなるよ
うにしたものである。
【0008】
【0009】
【作用】絞り圧延機は、図2に示すように、複数のロー
ルスタンド10を連続的に配置し、各ロールスタンド1
0の圧延パス軸回りの円周方向に、素管20を絞り圧延
するための例えば3個のロール11を 120度間隔で配置
するとともに、相隣るロールスタンド10のロール11
を圧延パス軸に直交する面内で相互に60度ずらして配置
している。
【0010】然して、ロール11の一般的なロール面プ
ロフィールは、図1に示す如く、圧延パス軸Oより外方
に一定のオフセット量dだけオフセットしたオフセット
中心O’を定め、このオフセット中心O’回りで半径A
O’(=R1 )の円弧に改削されている。Aはカリバー
底、Dはカリバーフランジを表わす。このとき、オフセ
ット量dは、下記(1) 式となる。
【0011】
【数1】
【0012】然るに、絞り圧延での内面角張りを防止す
るためには、各ロールスタンドにおいて真円に近いカリ
バーで圧延すれば良く、このことは各ロールのロール面
のオフセット量を小さくすれば良いことを意味する。図
3は、オフセット量と角張り度との関係を示す線図であ
る。角張り度とは、図4に示す如く、素管の六角形状内
面に対し、最小肉厚をt1 、最大肉厚をt2 とし、それ
らの採取データの平均値をt1a、t2aとするとき、下記
(2) 式で表わされるものをいう。 角張度=[t2a−t1a]/[(t2a+t1a)/2 ]・ 100(%) …(2)
【0013】他方、絞り圧延では、前段(i−1)スタ
ンドのカリバー底が圧延パス軸に対してなす距離(A
O)i-1 と、次段(i)スタンドのカリバーフランジが
圧延パス軸に対してなす距離(DO)i との関係が、
(DO)i <(AO)i-1 となると、素管の前段カリバ
ー底での圧延部が次段フランジで押え込まれ、素管外面
に疵を生ずるものとなる。即ち、一般的なロール面プロ
フィールを備えるロールによる絞り圧延で外面疵防止の
ための条件は、下記(3) 式である。 (DO)i ≧ (AO)i-1 …(3)
【0014】尚、絞り圧延において、素管の外径リダク
ションは管製造寸法により決定される。そして、各ロー
ルスタンドのカリバー径は、圧延パス軸を挟んで相対す
る一方のロールのカリバー底(A)と他方のロールのフ
ランジ(D)との間隔であり、下記(4) 式が成り立つ。 カリバー径=AO+DO=α(一定) …(4)
【0015】そこで、前述したロール11の一般的なロ
ール面プロフィールにおいて、前記(3) 式の外面疵防止
の条件を満たすように、DOを決定すると、下記(5) 式
の条件が得られる。何故なら、通常、下記(6) 式が成り
立つからである。
【0016】
【数2】
【0017】従って、上記 min より更に小さなオフセ
ット量で圧延して内面角張りを低減しようとする場合、
(DO)i <(AO) i-1の条件で圧延して素管の外面
性状を犠牲にしなければならない。
【0018】これに対し、本発明では、ロール11の∠
AOB=θ/2 となるカリバー底側ロール面の端点Bか
ら上記オフセット中心O’を通る延長上に、BO''=R
2 となる点O''を取り、このO''と中心とする半径R2
の円弧を点Bより延ばし、この円弧をフランジ側ロール
面とする。
【0019】本発明のフランジ側ロール面の端点をD’
とし、本発明におけるロール11のフランジ寸法をD’
Oとするとき、R2 >R1 であればD’O>DOとなる
ことは明らかである。
【0020】また、本発明におけるロール11のカリバ
ー底側ロール面が圧延パス軸O回りになす角度θの範囲
にある素管材料は、相隣るロール11でオーバーラップ
して圧延される必要があるから、θ≧60度という条件が
必要となる。
【0021】そして、上述のθの上限範囲、及びR2
は、本発明のロール11における下記(7) 式の外面疵防
止条件により求められる。 (D'O)i≧ (AO)i-1 …(7)
【0022】本発明はロールカリバーを用いる場合、下
記、を同時に成立せしめることとなる。 D’O>DOより、(D’O)i≧(AO)i-1
(DO)i となるようにカリバー要素を決定でき、上記
(7) 式を満足することができるから、外面疵を防止でき
る。
【0023】下記(8) 式よりオフセット量d’を小さ
くすることができ、内面角張りを防止できる。
【0024】
【数3】
【0025】尚、本発明のロールカリバーは、絞り圧延
機におけるワーキングロールスタンドにおいてのみ用
い、サイジングロールスタンドでは通常のロールカリバ
ーを用いるものとする。こうすることにより、素管外面
の真円度を損なうことがない。
【0026】
【実施例】絞り圧延機により、素管外径90mm、製品外径
34mmのパイプを圧延した。絞り圧延機の全スタンド台数
は19台(ワーキングスタンド15台、サイジングスタンド
4台)である。
【0027】ロールカリバーが外面疵防止条件を満たす
ように、本発明では(D’O)i =(AO)i-1 、従来
ロールでは(DO)i =(AO)i-1 とすると、例えば
第6スタンドで、本発明では(AO)6 =32.16mm 、
(D’O)6 =34.55mm 、従来ロールでは(AO)6
32.16mm 、(DO)6 =34.55mm となる。
【0028】本発明の一例として、θ=40度、R2 =45
2.07mmとした場合、オフセット量=1.75mmとなる。従来
ロールで、オフセット量=5.36mmのものを従来ロール
(I)とし、オフセット量=1.75mmのものを従来ロール(I
I)とする。これらの3タイプのロールで圧延実験を行な
った結果、表1を得た。本発明により、素管の外面疵、
内面角張りを同時に防止できることが認められる。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロールス
タンドの構造を複雑化することなく、簡素な構造によ
り、絞り圧延による管内面の角張り現象の発生を防止
し、仕上り管の品質を向上可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施に用いられるロールカリバ
ーを示す模式図である。
【図2】図2は絞り圧延機を示す模式図である。
【図3】図3はオフセット量と内面角張りとの関係を示
す線図である。
【図4】図4は素管の内面角張り状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 ロールスタンド 11 ロール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−158907(JP,A) 特開 昭58−25805(JP,A) 特開 昭63−278603(JP,A) 特開 昭61−46305(JP,A) 特開 平2−169113(JP,A) 日本鉄鋼協会,第3版鉄鋼便覧III (2)条鋼・鋼管・圧延共通設備,日 本,丸善株式会社,1981年11月20日, p.1037−1038 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 17/14 B21B 27/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロールスタンドを連続的に配置
    し、各ロールスタンドの圧延パス軸回りの円周方向に、
    素管絞り圧延用のn個のロールを(360/n)度間隔で配置
    するとともに、相隣るロールスタンドのロールを圧延パ
    ス軸に直交する面内で相互に(180/n)度ずらして配置す
    る円管の絞り圧延方法において、 各ロールのカリバー底側ロール面とフランジ側ロール面
    とで異なる半径の円弧を付与し、且つフランジ側ロール
    面の半径をカリバー底側ロール面の半径より大とし、 カリバー底側ロール面は圧延パス軸回りに(360/2n)度以
    上をなす角度範囲に渡って設け、 フランジ側ロール面の半径は前段ロールスタンドのロー
    ルのカリバー底側ロール面の半径以上に設定し 更に、カリバー底側ロール面を、圧延パス軸より外方に
    オフセットしたオフセット中心回りで半径R1 をなす円
    弧とし、 前記フランジ側ロール面を、上記カリバー底側ロール面
    の端点から上記オフセット中心を通る延長上に定まる中
    心回りで半径R2(R2>R1)をなす円弧とし てなるこ
    とを特徴とする円管の絞り圧延方法。
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JP4780952B2 (ja) * 2004-11-26 2011-09-28 株式会社中田製作所 角管成形用ロールと角管のロール成形方法及び成形装置
JP5849895B2 (ja) * 2012-08-21 2016-02-03 新日鐵住金株式会社 絞り圧延装置及び絞り圧延装置用ロール

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