JP2596743B2 - シート材貼り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、定型に切断され片面ののり面をセパレータ
で保護されているラベル状のシート材（以下，単にシー
ト材という）を、ワークに貼りつけるシート材貼り装置
に関するものであり、特にシート材とての偏光板を、ワ
ークとしての液晶パネルに貼りつける偏光板貼り装置と
して有効である。

〔従来の技術〕

従来、第５図，第６図に示すようなシート材貼り装置
によりシート材の貼りつけを行っていた。この貼り装置
では、シート材取り出し機構22により、シート材マガジ
ン20の上下方向に積層されたシート材のうちの最上部の
１枚の、シート材を補助テープ５上に取り出し、補助テ
ープ５でシート材を搬送すると、シート材のセパレータ
（第３図の３）は、セパレータ部13によりはがされ、残
りのシート材１はチャックプレート23上に供給される。
その後、チャックプレート23上でシート材１は180°回
転して位置決めされ、第６図に示すようにチャックプレ
ート23と貼りローラ17を有するスライダー11がスライド
することにより、ワーク台10上のワーク４へのシート材
１の貼りつけが行われる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、従来の方法では、シート材からセパレーター
をはがしてから、残りのシート材をチャックプレートに
位置決めしたり、スライダー中に供給するために、シー
ト材の供給ミスが発生した。又、上記工程中のり面の露
出された状態が続くため、ゴミ等がシート材とワークの
間に入ることがあり、特に、液晶パネルへの偏光板の貼
りつけの場合には、表示不良の原因にもなっていた。

そこで、本発明は補助テープにより、セパレータをは
がしながら、シート材をワーク上に位置精度良く、貼り
つけるシート材貼り装置を得ることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために本発明は、シート材貼り
装置をワーク台と、ワーク台に対しスライドし、セパレ
ータをはがすセパレータ部と、セパレータ部と補助テー
プのループを形成するローラと、セパレータ部に対向し
て設けられた貼りローラとを有するスライダーと、この
スライダーに補助テープを供給、巻取る供給・巻取手段
と、補助テープを適宜固定するテープ固定手段とを有す
るテープ送り機構と、補助テープ上の定位置にシート材
を供給するシート材供給機構とで構成するようにした。

〔作用〕

上記のように構成されたシート材貼り装置では、補助
テープはテープ送り機構により、定ピッチ送られた後、
固定され、固定された補助テープ上の定位置にシート材
が供給される。その後スライダーは、ワーク台に対しス
ライドするため、補助テープは回転し、セパレータ部で
シート材のセパレータをはがしながら位置精度良くシー
ト材のワークの貼りつけが可能となる。

〔実施例〕

以下に、本発明の実施例として、液晶パネルに偏光板
を貼りつける偏光板貼り装置の例について図面に基づい
て説明する。

第３図のように、シート材の１例としての偏向板１
は、のり面２がセパレータ３で保護されており、セパレ
ータ３をはがし、ワークの１例としての液晶パネル４
（第１図参照）に位置精度良く貼りつけなければならな
い。又、他の片面は保護紙19により保護されている。

第１図は、本発明にかかるシート材貼り装置の概要を
示すための図であり、第２図は貼りローラ17を除いて、
シート材とワークの関係を明示するための第１図の側面
図である。図中において、補助テープ５は、粘着性を有
するテープを使用する。補助テープ５は供給リールに巻
かれており、後述のスライダーを通り更にテープ固定手
段７、ローラＤを通って巻取りリール６に達している
（テープ供給・巻取手段という）。

まず巻取りリール６により、補助テープ５を定ピッチ巻
取送りする。その後、テンションを保った状態で、テー
プ固定手段７により、補助テープ５を固定する。テープ
固定手段７は、ローラC8、ローラD9を固定するものであ
る。補助テープ５は、液晶パネル４の置かれているワー
ク台10に対してスライドするスライダー11のローラA1
2、セパレータ部13、ローラB14に巻かれており、外側
（図示の状態では上側）が補助テープの粘着面である。
スライダー11は、下部のガイド24により、本体に対して
スライド可能である。次に位置決め機構15上に位置決め
された偏光板１をシート材供給機構16により、補助テー
プ５上の液晶パネル４に対応した定位置に供給し、偏光
板１と補助テープ５を粘着させる。

その後、スライダー11をスライドさせると、ローラC8
とローラD9は固定であるため、補助テープ５は回転し、
偏光板１のセパレータ３はセパレータ部13ではがれ、第
４図のような状態となる。貼りローラ17は、セパレータ
部13に対向して、スライダー11に設けられており、セパ
レータ部13と同時に移動するため、貼りローラ17はセパ
レータ３をはがした偏光板１に線接触しながらローラ加
圧力を与えつつ液晶パネル４に貼りつけを行う。このよ
うにセパレータをはがすと同時に、液晶パネル４への貼
りつけを行う。貼りローラ17の加圧力はバネ18により与
えるが、偏光板や粘着面の条件に合わせて調整すると偏
光板の密着性の向上ができる。

〔発明の効果〕

ローラＣとローラＤを固定した後、偏光板を補助テー
プ上の定位置に供給するため、偏光板貼り位置精度はテ
ープ送り精度に依存せず、位置精度の良い貼りつけが可
能となる。又、セパレータをはがしながら貼りつけを行
うので貼りつけ工程が迅速になるため、悪作業条件下に
おけるゴミ等の付着を防止できる。さらに、偏光板サイ
ズが変わった場合でも、貼りローラとセパレータ部の位
置は固定にしたままスライダーのスライド長さを変える
だけでよく、機種の変更が簡単となる。そのほか、セパ
レータをはがすには、偏光板先端に対応するセパレータ
部が補助テープの粘着面と付着すればよいため、前の貼
りつけ作業が終了し、次の貼りつけを行う為巻取りロー
ラによりテープを送る際の、テープ送り長さは、偏光板
サイズより小さくてよく、補助テープ使用量を削減する
効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明にかかるシート材貼り装置の断面図、第
２図は同側面図、第３図はシート材の構造を示す図、第
４図はシート材のセパレータがセパレータ部ではがされ
ワークに貼りつけられれる時の状態図である。第５図は
従来のシート材貼り装置の正面図、第６図は同側面図で
ある。 １……シート材（偏光板） ３……セパレータ ４……ワーク（液晶パネル） ５……補助テープ ７……テープ固定手段 11……スライダー 13……セパレータ部 14……ローラＢ 16……シート材供給機構 17……貼りローラ

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】のり面をセパレータで保護され、定型に切
   断されたシート材をワークに貼り付けるシート材貼り装
   置において、ワーク台と、このワーク台に対してスライ
   ドするとともに、セパレータ部とローラ部と上記セパレ
   ータ部に対向して設けられた貼りローラとを有するスラ
   イダーと、このスライダーに補助テープを供給し巻取る
   テープ供給・巻取手段及びこのテープを適宜固定するた
   めのテープ固定手段とを有するテープ送り機構と、前記
   スライダーのセパレータ部とテープ巻取手段に巻かれた
   補助テープ上のワークに対応する定位置にシート材をセ
   ットする機能を有するシート材供給機構とから構成し、
   上記固定手段により上記補助テープを固定してから、上
   記スライダーをスライドさせて、補助テープ上にあるシ
   ート材のセパレータをはがしつつ、上記ワークに貼り付
   けることを特徴とするシート材貼り装置。
2. 【請求項２】上記スライダーにおけるセパレータ部に対
   向して設けられた上記貼りローラの加圧力を調整可能に
   して、加圧力を可変にした特許請求の範囲第１項記載の
   シート材貼り装置。