JP2596668B2 - マグネシア−マグ・ライム質溶射材 - Google Patents
マグネシア−マグ・ライム質溶射材Info
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Description
ングの形成あるいは補修用として用いられるマグネシア
−マグ・ライム質溶射材に関する。
の補修に、高温、高速の火炎中を耐火粉末を飛行させて
溶融し吹き付ける溶射法が利用されるようになった。そ
して、通常の工業窯炉に対する溶射には、LPG−酸
素、灯油−酸素、及びコークス粉−酸素炎等による火炎
あるいはプラズマ等による方法が採用されている。
系溶射材として、従来、例えば、特公昭56−2395
0号公報、特公昭60−53273号公報には、マグネ
シアクリンカーに対し、スラグを適量添加した材質が、
また、特開昭60−215579号公報、特公平2−4
0023号公報、特公平2−40024号公報には、マ
グネシアクリンカーと石灰クリンカーとの組み合わせか
らなる材質が開示されている。
リンカーの主材に対して、スラグ、セメントクリンカー
を適量添加した材質は、比較的低融点であるために、耐
火性及び耐食性が比較的高くない。
カーとでは、マグネシアクリンカーとスラグとの組み合
わせの場合に比べ、耐食性、付着性、接着性が向上する
が、MgOとCaOとの組み合わせの効果は十分に発揮
されていないと考えられる。
わせの効果を十分に発揮できる溶射材の提供にある。
mm以下で、3kg/cm2 、2時間保持のオートクレ
ーブ消化試験法による重量増加率が5%以下であり、且
つ、40重量%を超えるCaOを含有する合成ドロマイ
トクリンカーを10〜80重量%と、残部がマグネシア
クリンカーを主材とするマグネシア−マグ・ライム質と
したことによって上記目的を達成した。
しての特性が良好である理由は、本発明者による知見に
よれば、以下の点にあると考えられる。
カーは化学組成中の主成分がCaOであるため、CaO
が主成分の石灰クリンカーと濡れ性が良く、溶射体の緻
密化を促進する。また、材質の違いからくるマグネシア
クリンカーとスラグ、セメントクリンカーとの濡れ性の
悪さを、石灰クリンカーが両者のつなぎの役割を果たし
ており、このことが付着性、接着性の向上につながる。
さらに、石灰クリンカーとスラグ、セメントクリンカー
が濡れる際に、CaOがスラグ、セメントクリンカー中
に拡散していき、スラグ、セメントクリンカー中のCa
Oの割合が高くなるために耐食性が向上する。
せを考えると、MgOとCaOを単純に混合した材料よ
りもMgOとCaOが複合した材料を使用した方が、M
gOも濡れやすくなり、溶射体中のMgOとCaOの分
布も均一になりやすいため、耐食性、付着性、接着性向
上の効果は大きくなると考えられる。そして、使用原料
の消化性が高い場合は、消化によってCaOとMgOが
分離しやすくなり、結果としてMgOとCaOを単純に
混合した材料と同じになるため、MgOとCaOが組み
合わされた材料は耐消化性が必要である。
マイトは、3kg/cm2 、2時間保持のオートクレー
ブ消化試験法による重量増加率が5%以下であり、かつ
40重量%を超えるCaOを含有するという条件を満た
すものでなければならない。
クリンカーの使用粒度は0.5mm以下である必要があ
り、全量に対し10〜80重量%含有させることが必須
である。
0重量%より少ない範囲では、CaOがMgOによって
包囲された構造となり、CaOの反応性が低下すること
から不適である。
ラグ、セメントクリンカーと濡れにくくなるために好ま
しくない。
その含有量が80重量%を超える場合は、耐食性が低く
なり、また、10重量%未満ではCaOの効果が現れな
くなるため好ましくない。
3kg/cm2 、2時間保持のオートクレーブ消化試験
法において、重量増加率が5%を超える合成ドロマイト
クリンカーの使用は、消化が大きいため、消化されてC
aOとMgOが分離しやすくなるために効果が出なくな
りやすい。
然ドロマイトクリンカーでは、本発明に使用するのは難
しく、理論密度に近い緻密で耐消化性に優れた合成ドロ
マイトクリンカーが望ましく、更に耐食性の点から不純
物が極力少ない原料が好適である。
必要によりスラグ、セメントクリンカー、アルミナ、金
属粉、クロム鉱等を適量添加して良い。
表2の配合割合で溶射材を製造した。
0μm以下であり、プロパン−酸素の火炎を熱源とし
て、溶射バーナーから300mm離れたマグクロれんが
に対して溶射したものの付着性、耐食性、それに接着性
を調べたものである。
法による重量増加率が5%以下であり、かつ40重量%
を超えるCaOを含有する合成ドロマイトクリンカーを
10〜80重量%添加した本発明の実施例1〜5は、耐
食性、付着率、接着性のいずれにおいても優れている。
持のオートクレーブ消化試験法による重量増加率が5%
以下であり、かつ40重量%を超えるCaOを含有する
合成ドロマイトクリンカーを使用しても、添加量が10
重量%未満の比較例1及び添加量が80重量%超の比較
例2は、耐食性、付着性、接着性のいずれも実施例より
低い。
トクレーブ消化試験法による重量増加率が5%以下であ
り、かつ40重量%を超えるCaOを含有する合成ドロ
マイトクリンカーを使用していない比較例3〜7は、耐
食性、付着性、接着性のいずれも実施例の場合よりも低
いことがわかる。
とができる。
耐食性、付着性、接着性を大幅に向上させた溶射体を得
ることができる。
ることができ、工業窯炉の稼働率向上、補修工数の低減
等に貢献する効果は極めて大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】 粒度が0.5mm以下で、3kg/cm
2 、2時間保持のオートクレーブ消化試験法による重量
増加率が5%以下であり、且つ40重量%を超えるCa
Oを含有する合成ドロマイトクリンカーを10〜80重
量%、残部がマグネシアクリンカーを主材としたマグネ
シア−マグ・ライム質溶射材。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、合成ドロマイ
トクリンカーがMgOとCaOの合量として99重量%
以上含有し、且つ、理論密度の97%以上の密度を有す
るマグネシア−マグ・ライム質溶射材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155456A JP2596668B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | マグネシア−マグ・ライム質溶射材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155456A JP2596668B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | マグネシア−マグ・ライム質溶射材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05345681A JPH05345681A (ja) | 1993-12-27 |
JP2596668B2 true JP2596668B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=15606447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4155456A Expired - Lifetime JP2596668B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | マグネシア−マグ・ライム質溶射材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596668B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4155456A patent/JP2596668B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05345681A (ja) | 1993-12-27 |
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