JP2596595Y2 - 並列共振型コンバータ - Google Patents

並列共振型コンバータ

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JP2596595Y2
JP2596595Y2 JP2761793U JP2761793U JP2596595Y2 JP 2596595 Y2 JP2596595 Y2 JP 2596595Y2 JP 2761793 U JP2761793 U JP 2761793U JP 2761793 U JP2761793 U JP 2761793U JP 2596595 Y2 JP2596595 Y2 JP 2596595Y2
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克司 三井
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菊水電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は並列共振型コンバータに
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の自励方式の並列共振型コン
バータを示す。図4に示すように、共振は共振コンデン
サCとトランスTの1次側巻線L1+L2(L1=L
2)とからなる並列共振回路において発生し、その共振
周波数fは、
【0003】
【数1】
【0004】である。
【0005】Eは0〜Eまでの可変電圧を発生する電源
であり、L5はこの並列共振回路に定電流を供給するた
めのチョークコイルであって、このチョークコイルL5
によってトランスTの1次側巻線の中点に電源Eからの
定電流を供給する。
【0006】Q1,Q2は駆動トランジスタであって、
Q1のコレクタはトランスTの1次側巻線の一端(L1
側)に、Q2のコレクタは同1次側巻線の他端(L2
側)に各々接続され、Q1,Q2のエミッタはグランド
に接続され、Q1,Q2のベースは、トランスTのベー
ス巻線L4の両端に接続されるとともに、各々抵抗R1
およびR2を介して電源E1に接続される。Zは負荷で
あって、トランスTの1次側巻線L1+L2に並列に巻
かれた巻線L3と、この巻線L3に接続された倍電圧整
流回路1とによって高電圧が供給される。
【0007】このような並列共振型コンバータの各部に
おける通常動作時の信号波形は図5に示す通りであり、
CEはQ1のコレクタ・エミッタ間電圧、IC はQ1の
コレクタ電流、VL4はL4に発生する電圧、VC は共振
コンデンサCに発生する電圧である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】以上のような並列共振
型コンバータにおいては、負荷Zが短絡またはそれに近
い状態になると、ベース巻線L4に発生する電圧が非常
に小さくなるか、または電圧が発生しなくなる。このた
め、駆動トランジスタQ1,Q2が駆動されなくなり、
CとL1+L2からなる並列共振回路の発振が停止して
しまう。例えば、上記並列共振型コンバータの負荷が耐
圧試験を行う被試験器であった場合、設定された時間だ
け負荷に電流を流さなければならないが、上述したよう
に負荷の短絡等によって並列共振回路の発振が停止して
しまうと、負荷に出力が支えられなくなって、耐圧試験
が行えなくなってしまう。
【0009】そこで本考案の目的は以上のような問題を
解消した並列共振型コンバータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案はコイルおよびコンデンサからなる並列共振回路
と、該並列共振回路に電流を供給する電流源と、発振周
波数を外部からの信号に基づいて制御可能な発振手段
と、該発振手段からの発振出力に基づいて前記並列共振
回路を駆動する駆動手段と、前記並列共振回路に流れる
共振周波数をはずれた場合の歪電流を検出し、当該検出
電流によって前記発振周波数が前記並列共振回路の共振
周波数に同調するように前記発振手段を制御する制御手
段とを具えたことを特徴とする。ここで発振手段からの
発振出力に基づいて並列共振回路を駆動する(他励)方
式では、共振周波数が入力電圧,周囲温度,負荷条件で
変動するため、容易に発振周波数を共振周波数に同調さ
せることはできず、極めて困難となる。そのため歪電流
検出手段とその電流により発振周波数を制御できる発振
手段を設け、常に共振周波数に発振周波数を同調させ動
作させることが不可欠である。
【0011】
【作用】本考案によれば並列共振回路が別個の発振手段
からの出力に基づいて駆動されることになるので、負荷
が極めて重い場合や負荷短絡等によっても発振停止する
ことがなくなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細
に説明する。
【0013】図1は本考案の実施例を示す。図1に示す
ように、共振コンデンサCと共に並列共振回路を構成す
るトランスTの1次側巻線L1+L2の中点には、チョ
ークコイルL6によって電源Eからの定電流が供給され
る。2は基本周波数(すなわち、外部から制御されない
状態での発振周波数)f0 で発振するCR発振器であっ
て、コンデンサC1に蓄積される電荷量を外部からの信
号によって制御することによって発振周波数を変化させ
る。3はCR発振器2の出力を1/2に分周してデュー
ティー比50%の方形波を出力するT型フリップフロッ
プからなる分周器である。
【0014】Q3,Q4は並列共振回路の駆動手段とし
てのMOSFETであって、Q3のドレインはダイオー
ドCR1を介してトランスTの1次側巻線の一端(L1
側)に、Q4のドレインはダイオードCR2を介してト
ランスTの1次側巻線の他端(L2側)に各々接続さ
れ、Q3,Q4のソースはグランドに接続され、Q3,
Q4のゲートには、分周器3の出力を非反転および反転
するバッファ4Aおよびインバータ4Bの出力が各々供
給される。CR1,CR2はMOSFET Q3,Q4
の寄生ダイオードによる逆流を防止するためのものであ
り、Q3,Q4をバイポーラトランジスタに置き換える
場合は不要となる。
【0015】5は電流検出回路であって、1次側巻線
(コンデンサC)の両端にカソードを接続したダイオー
ドCR3,CR4のアノードとグランド間に接続するこ
とによって、共振コンデンサCおよび1次側巻線L1+
L2からなる並列共振回路の共振周波数をはずれた周波
数により駆動された場合に応答する電流が流れる抵抗R
3と、この抵抗R3の両端にベースおよびエミッタを接
続することによってコレクタに前記共振電流に応答する
電流が流れるトランジスタQ5とを有する。トランジス
タQ5のコレクタはダイオードCR5を介してCR発振
器2のコンデンサC1の一端に接続され、トランジスタ
Q5のコレクタに流れる電流に応じてコンデンサC1に
蓄積される電荷量が制御され、これによって、CR発振
器2は、並列共振回路の共振周波数に同調して発振す
る。
【0016】L7はL6に誘導結合したチョークコイ
ル、CR6はL7に直列に接続したダイオードであっ
て、これらは、後述するようなときに、L6に発生する
磁束、すなわち逆起電力をリセットする。
【0017】負荷Zには、トランスTの1次側電源L1
+L2に並列に巻かれた巻線L3と、このL3に接続さ
れた4倍電圧整流回路6とによって高電圧が供給され
る。また、全負荷時での共振回路の共振周波数に比べて
前記f0 /2が低くなるようにCR発振器2のコンデン
サC1および抵抗R4の時定数を設定する。
【0018】以上のような構成によれば、電源投入によ
ってf0 /2の周波数のデューティー比50%の方形波
信号がMOSFET Q3,Q4のゲートに入力され、
Q3,Q4がプッシュプル動作を開始し、同時に、トラ
ンスTの1次側巻線L1+L2に定電流が供給される
と、共振周波数
【0019】
【数2】
【0020】で共振開始する。3がオフ(OFF)、Q
4がオン(ON)の状態で、Q3のソース・ドレイン間
には正弦波形状の共振コンデンサCの両端電圧VC が印
加されており、そのソース・ドレイン間電圧VDSが0V
以下になった時、すなわち発振周波数が共振周波数をは
ずれた場合、逆起電力が発生し、波形に歪が生じ、その
電流がCR3を通して歪電流が電流検出回路5の抵抗R
3に流れる。Q3がON、Q4がOFFの時も同様にし
て共振周波数がはずれた場合、CR4を通してR3に歪
電流が流れる。この抵抗R3に流れる歪電流に応答した
電流がトランジスタQ5のコレクタに流れる。Q5のコ
レクタ電流に応答してCR5を介してCR発振器2のコ
ンデンサC1への電荷蓄積が制御される。すなわち、発
振周波数が制御されて共振周波数とf0 /2が合ってい
るときは、歪のない正弦波であり、従ってCR3,CR
4には歪電流は流れないため、Q5には電流が流れない
ことになる。同CR発振器2の発振周波数が共振周波数
に同調し、Q3,Q4を共振周波数で動作させることが
できる。
【0021】なお、電源オフ時等に、Q3,Q4がオフ
した時には、チョークコイルL6に発生する。磁束によ
る逆起電力は、チョークコイルL7およびCR6によっ
て速やかにリセットされ、これによって、Q3,Q4,
CR3,CR4等の過電圧保護がなされる。
【0022】図2は電流検出回路の別の例を示すもの
で、グランドとCR3,CR4のアノードとの間にカレ
ントトランスCTを接続し、その出力端からインバータ
7およびダイオードCR7を通して歪電流に応答する電
流を取り出すことができる。
【0023】図3はCR発振器の別の例を示すもので、
抵抗R4,コンデンサC1およびシュミット型インバー
タ8からなり、電流検出回路に接続されたCR5によっ
てコンデンサC1への電荷蓄積を制御して発振周波数を
変化させる。
【0024】以上のように、負荷Zが変化し、共振回路
の共振周波数が変動しても、共振周波数に同期してQ
3,Q4を動作させることができ、したがって無効電流
も低減できるため、効率の良い、安定な動作が得られ
る。自励でなく、他励であるので、すなわち、発振器に
よって駆動手段としてのQ3,Q4を制御しているの
で、出力端(L3)が瞬時に短絡しても発振器は発振停
止することがなく、継続的に出力が得られる。このため
発熱を低くすることができる。
【0025】他励で動作しているので、負荷Zが一定の
時、入力電圧Eに比例した出力電圧が得られる。そのた
め、例えば出力端から入力電圧Eに負帰還をかけること
によって、負荷Zが変化しても一定の出力電圧を発生さ
せるようにすることもできる。
【0026】Q3,Q4がデューティー比50%で動作
しているので、チョークコイルL6に発生する磁束は最
小となり、チョークコイルL6を必要最小の容量に設計
することができる。
【0027】Q3,Q4を含む共振回路の駆動回路の規
模を小さくすることができる。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、負
荷変動があっても発振停止することがなく、継続的に出
力が得られる並列共振型コンバータを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の回路図である。
【図2】電流検出回路の別の例を示す図である。
【図3】CR発生器の別の例を示す図である。
【図4】従来の自励式並列共振型コンバータの回路図で
ある。
【図5】同従来例の各部の信号波形を示す図である。
【符号の説明】
C 共振コンデンサ L1,L2 1次側巻線 2 CR発振器 3 1/2分周器 5 電流検出回路 Q3,Q4 MOSFET E 電源 Z 負荷

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルおよびコンデンサからなる並列共
    振回路と、該並列共振回路に電流を供給する電流源と、
    発振周波数を外部からの信号に基づいて制御可能な発振
    手段と、該発振手段からの発振出力に基づいて前記並列
    共振回路を駆動する駆動手段と、前記並列共振回路に流
    れる共振周波数をはずれた場合の歪電流を検出し、当該
    検出電流によって前記発振周波数が前記並列共振回路の
    共振周波数に同調するように前記発振手段を制御する制
    御手段とを具えたことを特徴とする並列共振型コンバー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記電流源は、前記並列共振回路に定電
    流を供給するためのチョークコイルを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の並列共振型コンバータ。
  3. 【請求項3】 前記発振手段は、コンデンサに蓄積され
    る電荷量が前記検出電流によって制御されることを特徴
    とする請求項1に記載の並列共振型コンバータ。
  4. 【請求項4】 前記発振手段は、デューティー比が0.
    5の出力波形を持つことを特徴とする請求項1に記載の
    並列共振型コンバータ。
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