JP2596509B2 - 新規なグルクロン酸含有オリゴ糖、その製造法及びその利用 - Google Patents

新規なグルクロン酸含有オリゴ糖、その製造法及びその利用

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なグルクロン酸含
有オリゴ糖及びその製造法に関する。また、本発明は、
このような新規なグルクロン酸含有オリゴ糖を利用し
て、これを有効成分とするミネラル吸収促進剤あるいは
このようなオリゴ糖を配合してミネラルの吸収性を高め
た飲食品及び飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、日本人のカルシウム摂取量
は、栄養必要量を下回っている現状にあり、カルシウム
の摂取が求められている。しかしながら、日本人の平均
的な食習慣では、十分な量のカルシウムを含む献立を継
続するのに相当の努力を要する。また、カルシウム以外
に亜鉛、鉄、銅、マグネシウムなどのミネラルについて
も不足しがちであり、ミネラルの吸収性が高い食品と共
に、ミネラルの吸収を促進する物質に対しても関心が高
まっている。一方、近年、酵素による糖転移反応を利用
して種々のオリゴ糖類が合成されており、腸内の有用菌
であるビフィズス菌の増殖促進物質など食品の機能性を
高める素材として利用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上述の
問題点に鑑み、ミネラルの吸収性を向上させる物質につ
いて鋭意検討を進めたところ、β−ガラクトシダーゼあ
るいはβ−グルコシダーゼによるガラクトース転移反応
によって乳糖とグルクロン酸とから合成した新規なグル
クロン酸含有オリゴ糖がミネラルの吸収性を向上させる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。したがっ
て、本発明は、新規なグルクロン酸含有オリゴ糖を提供
することを課題とする。また、本発明は、新規なグルク
ロン酸含有オリゴ糖を製造する方法を提供することを課
題とする。さらに、本発明は、新規なグルクロン酸含有
オリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤及び新規
なグルクロン酸含有オリゴ糖を配合してミネラルの吸収
性を高めた飲食品及び飼料を提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、ガラ
クトースとグルクロン酸が結合した次の一般式で示され
る新規なグルクロン酸含有オリゴ糖であって、ミネラル
の吸収性を向上させる性質を有する。この新規なグルク
ロン酸含有オリゴ糖は、乳糖とグルクロン酸とに、β−
ガラクトシダーゼあるいはβ−グルコシダーゼを作用さ
せてガラクトース転移反応を行わせ、これを単離するこ
とによって得ることができる。 (Gal)n−GlcUA (ただし、式中、Galはガラクトースを、GlcUA
はグルクロン酸をそれぞれ示し、nは1〜3の整数であ
る。)
【0005】本発明で用いる乳糖は、一般に市販されて
いる乳糖でもよく、また、乳糖を成分中に含有する全
乳、脱脂乳、ホエーなどでもよい。なお、乳糖を成分中
に含有する全乳、脱脂乳、ホエーなどを用いる場合は、
必要に応じて濃縮し、乳糖の含量を高めて用いるとよ
い。一方、本発明で用いるグルクロン酸は、代表的なウ
ロン酸であり、動物のムコ多糖や植物のアラビアゴム、
ヘミセルロース、サポニンなどの構成糖として知られて
いるものである。グルクロン酸は、市販されているグル
クロン酸やその塩でよい。
【0006】また、本発明で用いることのできるβ−ガ
ラクトシダーゼは、微生物あるいは動物由来のものが知
られており、一般的に用いられているアスペルギルス・
オリゼ、バチルス・サーキュランス、大腸菌などを起源
とするものを例示することができる。さらに、本発明で
用いることのできるβ−グルコシダーゼは、β−グルコ
シド結合を加水分解すると共にβ−ガラクトシダーゼ活
性を示すものであればよい。このようなβ−グルコシダ
ーゼは、微生物や高等動植物など広く自然界に存在する
ことが知られているものである。これらのβ−ガラクト
シダーゼやβ−グルコシダーゼは、精製酵素であっても
よいし、粗酵素であっても構わない。
【0007】本発明のグルクロン酸含有オリゴ糖の製造
は、次のようにして行なわれる。乳糖が5〜60重量
%、グルクロン酸が5〜60重量%となるように反応液
を調製し、そのpHを3〜8とした後、β−ガラクトシ
ダーゼあるいはβ−グルコシダーゼを0.1〜200単
位/mlの濃度で作用させる。酵素反応の温度は、20
〜70℃が好ましい。また、酵素反応の時間は、生成す
るグルクロン酸含有オリゴ糖の収率に大きく影響を及ぼ
すので、それぞれの条件における最適の酵素反応時間に
ついて、実験的に確認しておくことが好ましい。なお、
反応液を90℃、1分間加熱することにより、酵素反応
を停止することができる。このようにして得られたグル
クロン酸含有オリゴ糖は、適宜、濃縮、乾燥し、グルク
ロン酸含有オリゴ糖を含む組成物として用いることもで
きるが、通常行われているクロマトグラフ処理、例え
ば、活性炭クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグ
ラフィー、ゲル濾過カラムクロマトグラフィー、あるい
は電気透析など一般的なオリゴ糖類の分離、精製方法に
従って純度を高めることもできる。
【0008】上記のようにして得られたグルクロン酸含
有オリゴ糖について、HPLCでカルボニル基を分析
(検出器:UV 206nm)したところ、図1に示し
たように、ピーク1〜3が確認された。そこで、ピーク
1〜3を分取し、1Nのトリフルオロ酢酸で加水分解し
て構成糖を確認した。その結果を表1に示す。
【0009】
【表1】 ────────────────────────────────── Gal GlcUA+GlcUA−lactone(モル比) ────────────────────────────────── ピーク1 3 1 ピーク2 2 1 ピーク3 1 1 ──────────────────────────────────
【0010】したがって、本発明のグルクロン酸含有オ
リゴ糖は、ガラクトース1分子の単糖あるいはガラクト
ース2〜3分子よりなるオリゴ糖がグルクロン酸1分子
と結合したものであって、次の一般式で表わすことがで
きる。 (Gal)n−GlcUA (ただし、式中、Galはガラクトースを、GlcUA
はグルクロン酸をそれぞれ示し、nは1〜3の整数を示
す。)そして、このピークのそれぞれの構成糖について
検索したところ、後述するようにピーク3がO−β−D
−ガラクトピラノシル−(1→3)−D−グルクロン酸
であり、またピーク2が、O−β−D−ガラクトピラノ
シル−(1→4)−O−β−D−ガラクトピラノシル−
(1→3)−D−グルクロン酸であることが確認され
た。
【0011】次に、このいずれのピークのグルクロン酸
含有オリゴ糖にも共通する理化学的性質について列挙す
る。 (1)色調: 乾燥粉末状態で白色 (2)溶解性: 水に可溶 (3)呈色反応: アニリン、ジフェニルアミン反応 + カルバゾール硫酸反応 + ニンヒドリン反応 − ビューレット反応 −
【0012】ピーク3のグルクロン酸含有オリゴ糖を次
のようにして同定した。 (イ)分子量 Negativeイオンモードで質量
分析計(FAB−MS)を行った結果、m/e 355
( M−H )- であった。 (ロ)核磁気共鳴(NMR)吸収 500MHzの分
光計を用いて重水中で測定した 1H−NMRスペクトル
を図2に示した。 (ハ)色調 凍結乾燥した粉末は白色を呈する。 (ニ)酸性、塩基性及び中性の区別 酸性を示すが、
塩は中性を示す。 (ホ)呈色反応 アニリン、ジフェニルアミン反応 + カルバゾール硫酸反応 + ニンヒドリン反応 − ビューレット反応 − (ヘ)構成糖 1.0N−TFA(トリフルオロ酢
酸)で100℃、3時間加水分解した結果、ガラクトー
スとグルクロン酸(グルクロノラクトン)が1:1のモ
ル比で生成した。 (ト)糖の結合様式 HPLCによって分離精製し、
グルクロン酸のカルボニル基を重水素化ホウ素ナトリウ
ムであらかじめ還元した後、常法に従ってメチル化分析
を行い、ガスクロマトグラフィー質量分析計で同定した
結果、表2の通り、部分メチル化アルジトールアセテー
トを確認した。
【0013】
【表2】 ────────────────────────────────── メチル化糖 モル比 ────────────────────────────────── 2,3,4,6−O−Me−Galol 1 1,2,4,5,6−O−Me−Glcol* 1 ────────────────────────────────── * 6位がD置換されたメチル化糖
【0014】上記(イ)、(ロ)、(ヘ)及び(ト)に
示した性質により、ピーク3の化合物を、O−β−D−
ガラクトピラノシル−(1→3)−D−グルクロン酸で
あると同定した。
【0015】また、ピーク2のグルクロン酸含有オリゴ
糖を次のようにして同定した。 (イ)分子量 Negativeイオンモードで質量
分析計(FAB−MS)を行った結果、m/e 517
( M−H )- であった。 (ロ)核磁気共鳴(NMR)吸収 500MHzの分
光計を用いて重水中で測定した 1H−NMRのスペクト
ルを図3に示した。 (ハ)色調 凍結乾燥した粉末は白色を呈する。 (ニ)酸性、塩基性及び中性の区別 酸性を示すが、
塩は中性を示す。 (ホ)呈色反応 アニリン、ジフェニルアミン反応 + カルバゾール硫酸反応 + ニンヒドリン反応 − ビューレット反応 − (ヘ)構成糖 1.0N−TFA(トリフルオロ酢
酸)で100℃、3時間加水分解した結果、ガラクトー
スとグルクロン酸(グルクロノラクトン)が2:1のモ
ル比で生成した。 (ト)糖の結合様式 HPLCによって分離精製し、
グルクロン酸のカルボニル基を重水素化ホウ素ナトリウ
ムであらかじめ還元した後、常法に従ってメチル化分析
を行い、ガスクロマトグラフィー質量分析計で同定した
結果、表3の通り、部分メチル化アルジトールアセテー
トを確認した。
【0016】
【表3】 ────────────────────────────────── メチル化糖 モル比 ────────────────────────────────── 2,3,4,6−O−Me−Galol 1 2,3,6−O−Me−Galol 1 1,2,4,5,6−O−Me−Glcol* 1 ────────────────────────────────── * 6位がD置換されたメチル化糖
【0017】上記の(イ)、(ロ)、(ヘ)及び(ト)
に示した性質により、ピーク2の化合物をO−β−D−
ガラクトピラノシル−(1→4)−O−β−D−ガラク
トピラノシル−(1→3)−D−グルクロン酸であると
同定した。
【0018】本発明のグルクロン酸含有オリゴ糖は、カ
ルシウム、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛などミネラルの
吸収性を向上する性質を有するので、糖衣錠やタブレッ
トなどの錠剤、顆粒剤、液剤、もしくはカプセルなどと
して経口的に投与できるミネラル吸収促進効果のある医
薬として用いることができる。また、各種飲食品、例え
ば飲料、スープ、チーズ、ゼリー、パン、麺類、ソーセ
ージなど、あるいはガムやキャンディーなどの菓子類に
添加することにより、ミネラル吸収促進食品素材として
用いることもできる。さらには、ミネラルの吸収を促進
する飼料添加物として用いることもできる。(本発明で
はこのような飼料添加物も含めて飼料と称する。)
【0019】本発明のグルクロン酸含有オリゴ糖の摂取
量については特に制限はないが、成人男子の場合、10
mg/kg体重/日以上、望ましくは30〜100mg
/kg体重/日が適当である。10mg/kg体重/日
未満では効果が殆ど認められず、100mg/kg体重
/日以上を超えると何ら障害は無いが、効果の顕著な上
昇は見られない。従って、本発明における有効量は、こ
の程度の投与量となるように医薬、飲食品、飼料等に添
加してミネラル吸収促進作用を生じせしめるものをい
う。
【0020】次に本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。
【実施例1】乳糖400gとグルクロン酸ナトリウム1
12gとを温水500gに溶解した後、バチルス・サー
キュランス(Bacillus circulans
由来のβ−ガラクトシダーゼ(大和化成(株)製)50
0mg(5000単位)を加え、40℃、8時間反応さ
せた。反応液を100℃、1分間加熱して酵素反応を停
止した後、この反応液を直径15cm×高さ30cmの
アニオン交換樹脂(Dow−1、酢酸型)を充填したカ
ラムに通液し、生成したグルクロン酸含有オリゴ糖を樹
脂に吸着させた。次に、十分量の水をカラムに通液して
中性糖を除去した後、0.5Mの酢酸ナトリウムを通液
してグルクロン酸含有オリゴ糖を含む画分を溶出した。
さらに、この溶出画分について、電気透析装置(TS−
24型、膜面積:カチオン膜、アニオン膜共に960d
2 、徳山曹達(株)製)で処理し、塩類及び未反応の
グルクロン酸を濃縮槽側に除去して、脱塩槽側に高純度
のグルクロン酸含有オリゴ糖を回収した。そして、減圧
濃縮後、凍結乾燥してグルクロン酸含有オリゴ糖の白色
粉末47gを得た。この白色粉末についてHPLCで分
析したところ(Gal)n−GlcUA(n=1〜3)
であることが確認さた。
【0021】このグルコン酸含有オリゴ糖のミネラル吸
収促進効果について、ラットの出納実験で検討した。実
験は、8週令のSD系雄ラットを用い、1群6匹で行っ
た。実験食は表4に示したように各糖質を5%配合して
用いた。ミネラル吸収率の評価は実験食投与1週目に糞
便と尿を採取し排泄されたカルシウムおよびマグネシウ
ムを測定した。 ミネラル吸収率(%)=〔(飼料摂取ミネラル量−糞便
排泄ミネラル量)/(飼料採取ミネラル量)〕×100 その結果を図4に示す。本発明のグルコン酸含有オリゴ
糖は、カルシウム吸収促進物質として知られている乳糖
に比べて、有意にカルシウムやマグネシウムなどのミネ
ラル吸収を促進させた。
【0022】
【表4】
【0023】乳糖400gとグルクロン酸ナトリウム1
00gとを温水500gに溶解した後、アスペルギルス
・オリゼ(Aspergilus oryzae)由来
のβ−ガラクトシダーゼ(新日本化学(株)製)100
mg(6000単位)を加え、40℃、8時間反応させ
た。以下の操作は実施例1と同様に行い、グルクロン酸
含有オリゴ糖の白色粉末12gを得た。
【0024】
【実施例3】乳糖200gとグルクロン酸100gとを
温水700gに溶解し、20%水酸化ナトリウムでpH
を6.0 に調整後、アーモンドのβ−グルコシダーゼ(シ
グマ社製)220 mg(3000単位)を加え、40℃、16
時間反応させた。以下の操作は実施例1と同様に行い、
グルクロン酸含有オリゴ糖の白色粉末11gを得た。
【0025】
【実施例4】本発明のグルクロン酸含有オリゴ糖を配合
して吸収性を高めたカルシウム剤を調製した。カルシウ
ム2200g、コーンスターチ1232g、結晶セルロ
ース100g、カルボキシメチルセルロースカルシウム
68g及びグルクロン酸含有オリゴ糖400gをニーダ
ーで混合した後、水500mlを噴霧滴下しながら混練
した。次に、この混練物を20メッシュのスクリーンを
セットした単軸オシレーターで造粒し、流動槽型乾燥機
で乾燥した。そして、この乾燥品をフラッシュミルで粉
砕し、整粒して打錠用粉体を得た。この打錠用粉体に滑
沢剤としてショ糖脂肪酸エステル80gをV型混合機で
混合した後、直径11mmの杵をセットした錠剤機で打
錠し、平均重量0.35gのタブレットを得た。
【0026】
【実施例5】常法に従い、表5の配合比によって果汁飲
料を製造した。
【表5】 ─────────────────────────────── 混合異性化糖 15.0(重量%) 果汁 10.0 クエン酸 1.0 グルクロン酸含有オリゴ糖 0.1 香料 0.1 水 73.8 ───────────────────────────────
【0027】
【実施例6】常法に従い、表6の配合比によってゼリー
を製造した。
【表6】 ─────────────────────────────── 果汁 20.0(重量%) グラニュー糖 15.0 水飴 5.0 寒天 1.0 グルクロン酸含有オリゴ糖 0.5 香料 0.1 水 58.4 ───────────────────────────────
【0028】
【実施例7】表7の配合比によって犬飼育用飼料(ドッ
グフード)を製造した。
【表7】 ─────────────────────────────── 大豆粕 13.7(重量%) 脱脂粉乳 14.0 大豆油 4.0 コーン油 2.0 パーム油 2.0 トウモロコシ澱粉 23.0 小麦粉 15.0 麩 8.0 ビタミン混合物 2.0 ミネラル混合物 9.0 セルロース 2.3 グルクロン酸含有オリゴ糖 5.0 ───────────────────────────────
【0029】ビタミン混合物の組成は、表8に記載し
た。ミネラル混合物の組成は、表9に記載した。
【表8】 ─────────────────────────────── ビタミンA 1,500IU ビタミンD3 300IU ビタミンE 6.8mg ビタミンB1 0.9mg ビタミンB2 0.4mg ビタミンB6 0.5mg ビタミンB12 3.4mg ビタミンC 50.0mg パントテン酸 4.0mg 葉酸 0.2mg コリン 200.0mg ビオチン 24.4μg イノシトール 50.0mg ナイアシン 10.5mg ─────────────────────────────── ショ糖を加えて全量を2gとした。
【0030】
【表9】 ─────────────────────────────── CaCO3 3.0g KH2 PO4 2.0g NaH2 PO4 1.5g MgO 0.5g MnCO3 40.0mg FeC6 5 7 30.0mg 70%Zn0 10.0mg 55%CaCO3 4.5mg KlO3 0.65mg Na2 SeO3 ・5H2 O 0.05mg CrK(SO4 )・12H2 O 5.0mg ─────────────────────────────── ショ糖を加えて全量を9gとした。
【0031】
【発明の効果】本発明のグルクロン酸含有オリゴ糖は、
ミネラルの吸収性を促進する作用があり、このグルクロ
ン酸含有オリゴ糖を配合した医薬、飲食品及び飼料は、
ミネラルの補給に有用である。従って、骨粗鬆症やその
他の骨疾患の予防または治療あるいは動物の健康の維持
管理に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグルクロン酸含有オリゴ糖のHPLC
による分析結果を示す。
【図2】図1P3のグルクロン酸含有オリゴ糖の核磁気
共鳴吸収スペクトルを示す。
【図3】図1P2のグルクロン酸含有オリゴ糖の核磁気
共鳴スペクトルを示す。
【図4】実施例1のカルシウム吸収促進効果についての
実験結果を示す。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(Gal)n−GlcUAで表さ
    れるグルクロン酸含有オリゴ糖。(ただし、式中、Ga
    lはガラクトースを、GlcUAはグルクロン酸をそれ
    ぞれ示し、nは1〜3の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 一般式(Gal)n−GlcUAで表さ
    れるグルクロン酸含有オリゴ糖が、O−β−D−ガラク
    トピラノシル−(1→3)−D−グルクロン酸である請
    求項1記載のオリゴ糖。
  3. 【請求項3】 一般式(Gal)n−GlcUAで表さ
    れるグルクロン酸含有オリゴ糖が、O−β−D−ガラク
    トピラノシル−(1→4)−O−β−D−ガラクトピラ
    ノシル−(1→3)−D−グルクロン酸である請求項1
    記載のオリゴ糖。
  4. 【請求項4】 乳糖とグルクロン酸とを出発原料とし、
    β−ガラクトシダーゼ、あるいはβ−グルコシダーゼを
    作用させてガラクトース転移反応を行わせて一般式(G
    al)n−GlcUAで表されるグルクロン酸含有オリ
    ゴ糖を生成させ、これを採取することを特徴とする一般
    式(Gal)n−GlcUAで表されるグルクロン酸含
    有オリゴ糖の製造法。(ただし、式中、Galはガラク
    トースを、GlcUAはグルクロン酸をそれぞれ示し、
    nは1〜3の整数を示す。)
  5. 【請求項5】 一般式(Gal)n−GlcUAで表さ
    れるグルクロン酸含有オリゴ糖を有効成分とするミネラ
    ル吸収促進剤。(ただし、式中、Galはガラクトース
    を、GlcUAはグルクロン酸をそれぞれ示し、nは1
    〜3の整数を示す。)
  6. 【請求項6】 一般式(Gal)n−GlcUAで表さ
    れる新規なグルクロン酸含有オリゴ糖を配合してミネラ
    ル吸収性を高めたことを特徴とするミネラル吸収性の高
    い飲食品及び飼料。(ただし、式中、Galはガラクト
    ースを、GlcUAはグルクロン酸をそれぞれ示し、n
    は1〜3の整数を示す。)
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