JP3279695B2 - 分岐ガラクトオリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤 - Google Patents
分岐ガラクトオリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤Info
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- JP3279695B2 JP3279695B2 JP01685793A JP1685793A JP3279695B2 JP 3279695 B2 JP3279695 B2 JP 3279695B2 JP 01685793 A JP01685793 A JP 01685793A JP 1685793 A JP1685793 A JP 1685793A JP 3279695 B2 JP3279695 B2 JP 3279695B2
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分岐ガラクトオリゴ糖
を有効成分とするミネラル吸収促進剤に関する。
を有効成分とするミネラル吸収促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、日本人のカルシウム摂取量
は、栄養必要量を下回っている現状にあり、カルシウム
の摂取が求められている。しかしながら、日本人の平均
的な食習慣では、十分な量のカルシウムを含む献立を継
続するのに相当の努力を要する。また、カルシウム以外
に亜鉛、鉄、銅、マグネシウムなどのミネラルについて
も不足しがちであり、ミネラルの吸収性が高い食品と共
に、ミネラルの吸収を促進する物質に対しても関心が高
まっている。そのような中で、糖質のミネラル吸収に関
する効果については、乳糖がカルシウムの吸収を促進す
ることが知られており、また、ビフィズス菌の増殖促進
因子として知られているガラクトオリゴ糖やフラクトオ
リゴ糖にもミネラルの吸収を促進する効果のあることが
報告されている〔日本栄養・食糧学会誌、第44巻、2
87−291頁、1991年〕。さらには、ガラクトオ
リゴ糖を有効成分とするカルシウム吸収促進剤も提案さ
れている〔特開平4−134031号公報〕。
は、栄養必要量を下回っている現状にあり、カルシウム
の摂取が求められている。しかしながら、日本人の平均
的な食習慣では、十分な量のカルシウムを含む献立を継
続するのに相当の努力を要する。また、カルシウム以外
に亜鉛、鉄、銅、マグネシウムなどのミネラルについて
も不足しがちであり、ミネラルの吸収性が高い食品と共
に、ミネラルの吸収を促進する物質に対しても関心が高
まっている。そのような中で、糖質のミネラル吸収に関
する効果については、乳糖がカルシウムの吸収を促進す
ることが知られており、また、ビフィズス菌の増殖促進
因子として知られているガラクトオリゴ糖やフラクトオ
リゴ糖にもミネラルの吸収を促進する効果のあることが
報告されている〔日本栄養・食糧学会誌、第44巻、2
87−291頁、1991年〕。さらには、ガラクトオ
リゴ糖を有効成分とするカルシウム吸収促進剤も提案さ
れている〔特開平4−134031号公報〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ミネラ
ルの吸収性を向上させる物質について鋭意検討を進めた
ところ、分岐ガラクトオリゴ糖にミネラルの吸収性を向
上させる性質を有することを見出し、本発明を完成する
に至った。したがって、本発明は、分岐ガラクトオリゴ
糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤を提供すること
を課題とする。
ルの吸収性を向上させる物質について鋭意検討を進めた
ところ、分岐ガラクトオリゴ糖にミネラルの吸収性を向
上させる性質を有することを見出し、本発明を完成する
に至った。したがって、本発明は、分岐ガラクトオリゴ
糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤を提供すること
を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の分岐ガラクトオ
リゴ糖は、一般式Gal(Gal)−Xで表される。
(ただし、Galはガラクトース残基を、Xはグルコー
ス残基またはソルビトール残基をそれぞれ表す。)この
一般式Gal(Gal)−Xで表される分岐ガラクトオ
リゴ糖の中、Xがグルコース残基の分岐ガラクトオリゴ
糖は、乳糖にβ−ガラクトシダーゼを作用させることに
よって得ることができ、また、Xがソルビトール残基の
分岐ガラクトオリゴ糖は、ラクチトールにβ−ガラクト
シダーゼを作用させることによって得ることができ、ビ
フィズス菌増殖促進効果や便秘改善効果を有する物質と
して期待されている〔特開昭58−99497号公報、
特開平3−246296号公報〕。
リゴ糖は、一般式Gal(Gal)−Xで表される。
(ただし、Galはガラクトース残基を、Xはグルコー
ス残基またはソルビトール残基をそれぞれ表す。)この
一般式Gal(Gal)−Xで表される分岐ガラクトオ
リゴ糖の中、Xがグルコース残基の分岐ガラクトオリゴ
糖は、乳糖にβ−ガラクトシダーゼを作用させることに
よって得ることができ、また、Xがソルビトール残基の
分岐ガラクトオリゴ糖は、ラクチトールにβ−ガラクト
シダーゼを作用させることによって得ることができ、ビ
フィズス菌増殖促進効果や便秘改善効果を有する物質と
して期待されている〔特開昭58−99497号公報、
特開平3−246296号公報〕。
【0005】なお、本発明の分岐ガラクトオリゴ糖とし
ては、新規物質であるβ−D−ガラクトピラノシル−
(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1→
6)〕−D−グルコース、β−D−ガラクトピラノシル
−(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1→
1)〕−D−ソルビトール、β−D−ガラクトピラノシ
ル−(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1→
5)〕−D−ソルビトール及びβ−D−ガラクトピラノ
シル−(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1
→6)〕−D−ソルビトールを例示することができる。
ては、新規物質であるβ−D−ガラクトピラノシル−
(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1→
6)〕−D−グルコース、β−D−ガラクトピラノシル
−(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1→
1)〕−D−ソルビトール、β−D−ガラクトピラノシ
ル−(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1→
5)〕−D−ソルビトール及びβ−D−ガラクトピラノ
シル−(1→4)〔β−D−ガラクトピラノシル−(1
→6)〕−D−ソルビトールを例示することができる。
【0006】本発明の分岐ガラクトオリゴ糖は、糖衣錠
やタブレットなどの錠剤、顆粒剤、液剤、もしくはカプ
セルなどとして、経口的に投与できるミネラル吸収促進
効果のある医薬の有効成分として用いることができる。
さらには、ミネラルの吸収を促進する飼料添加物として
用いることもできる。
やタブレットなどの錠剤、顆粒剤、液剤、もしくはカプ
セルなどとして、経口的に投与できるミネラル吸収促進
効果のある医薬の有効成分として用いることができる。
さらには、ミネラルの吸収を促進する飼料添加物として
用いることもできる。
【0007】本発明の分岐ガラクトオリゴ糖の摂取量に
ついては特に制限はないが、成人男子の場合、10mg
/kg体重/日以上、望ましくは30〜100mg/k
g体重/日が適当である。すなわち、10mg/kg体
重/日未満では効果が殆ど認められず、100mg/k
g体重/日以上では何ら障害は無いものの、効果の顕著
な上昇は見られない。従って、本発明における有効量
は、この程度の投与量になるように医薬、あるいは飼料
に添加してミネラル吸収促進作用を生じせしめるものを
いう。次に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
ついては特に制限はないが、成人男子の場合、10mg
/kg体重/日以上、望ましくは30〜100mg/k
g体重/日が適当である。すなわち、10mg/kg体
重/日未満では効果が殆ど認められず、100mg/k
g体重/日以上では何ら障害は無いものの、効果の顕著
な上昇は見られない。従って、本発明における有効量
は、この程度の投与量になるように医薬、あるいは飼料
に添加してミネラル吸収促進作用を生じせしめるものを
いう。次に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
【0008】
【実施例1】乳糖10kgを温水15kgに溶解した
後、クエン酸を加えてpHを4.5に調整し、β−ガラ
クトシダーゼ45,000単位を添加して、40℃、2
時間反応を行った。そして、この反応液を105℃、2
秒間加熱して酵素を失活させ、反応を停止させた。この
ようにして得られた反応液を活性炭とセライトを2:1
の割合で混合して充填したカラム(直径50cm×40
cm)に通液して糖類を吸着させた。次に、十分量の水
または5%エタノールをカラムに通液して単糖類及び二
糖類を溶出、除去し、さらに、20%エタノールをカラ
ムに通液して吸着させた分岐ガラクトオリゴ糖を溶出、
回収した。この溶出液を減圧濃縮した後、凍結乾燥して
分岐ガラクトオリゴ糖粉末100gを得た。
後、クエン酸を加えてpHを4.5に調整し、β−ガラ
クトシダーゼ45,000単位を添加して、40℃、2
時間反応を行った。そして、この反応液を105℃、2
秒間加熱して酵素を失活させ、反応を停止させた。この
ようにして得られた反応液を活性炭とセライトを2:1
の割合で混合して充填したカラム(直径50cm×40
cm)に通液して糖類を吸着させた。次に、十分量の水
または5%エタノールをカラムに通液して単糖類及び二
糖類を溶出、除去し、さらに、20%エタノールをカラ
ムに通液して吸着させた分岐ガラクトオリゴ糖を溶出、
回収した。この溶出液を減圧濃縮した後、凍結乾燥して
分岐ガラクトオリゴ糖粉末100gを得た。
【0009】
【実施例2】ラクチトール10kgを温水10kgに溶
解した後、クエン酸を加えてpHを5.0に調整し、β
−ガラクトシダーゼ100,000単位を添加して、5
0℃、6時間反応を行った。そして、この反応液を10
5℃、2秒間加熱して酵素を失活させ、反応を停止させ
た。このようにして得られた反応液2kgを活性炭カラ
ム(直径10cm×50cm)に通液して糖類を吸着さ
せた。次に、水20kgをカラムに通液して単糖類と未
吸着のラクチトールを溶出、除去し、さらに、5%エタ
ノール20kgをカラムに通液して吸着させたラクチト
ールを完全に溶出、除去した後、40%エタノール15
kgをカラムに通液して吸着させた分岐ガラクトオリゴ
糖を溶出、回収した。この溶出液を減圧濃縮した後、凍
結乾燥して分岐ガラクトオリゴ糖粉末150gを得た。
解した後、クエン酸を加えてpHを5.0に調整し、β
−ガラクトシダーゼ100,000単位を添加して、5
0℃、6時間反応を行った。そして、この反応液を10
5℃、2秒間加熱して酵素を失活させ、反応を停止させ
た。このようにして得られた反応液2kgを活性炭カラ
ム(直径10cm×50cm)に通液して糖類を吸着さ
せた。次に、水20kgをカラムに通液して単糖類と未
吸着のラクチトールを溶出、除去し、さらに、5%エタ
ノール20kgをカラムに通液して吸着させたラクチト
ールを完全に溶出、除去した後、40%エタノール15
kgをカラムに通液して吸着させた分岐ガラクトオリゴ
糖を溶出、回収した。この溶出液を減圧濃縮した後、凍
結乾燥して分岐ガラクトオリゴ糖粉末150gを得た。
【0010】
【試験例1】実施例1及び実施例2で調製した分岐ガラ
クトオリゴ糖のカルシウム吸収促進効果について調べ
た。なお、比較のために、ガラクトオリゴ糖(ガラクト
シルラクトース)及び乳糖についても同様の試験を行っ
た。被検試料は、最終濃度で150mMの塩化カルシウ
ムと500mMの分岐ガラクトオリゴ糖、ガラクトオリ
ゴ糖、あるいは乳糖を含有する水溶液を用いた。また、
対照として、150mMの塩化カルシウム水溶液を用い
た。ラットは、SD系ラット雄8週齢を用い、1群6匹
で行った。試験は、腸管結紮法によって行った。ラット
をエーテル麻酔下で開腹し、回腸を糸で結紮することに
より長さ5cmのソーセージ状の腸管ループを作成し
た。そして、この腸管ループに被検試料0.3mlを注
入した後、腹部を縫合した。60分後に開腹し、回腸を
摘出して灰化した。そして、灰化カルシウム量を測定
し、次式によってカルシウムの吸収率を算出した。 カルシウム吸収率(%)={(注入カルシウム量−灰化
カルシウム量)/注入カルシウム量}×100 結果を図1に示す。本発明の分岐ガラクトオリゴ糖は、
ガラクトオリゴ糖及び乳糖に比べて有意にカルシウムの
吸収を促進させた。
クトオリゴ糖のカルシウム吸収促進効果について調べ
た。なお、比較のために、ガラクトオリゴ糖(ガラクト
シルラクトース)及び乳糖についても同様の試験を行っ
た。被検試料は、最終濃度で150mMの塩化カルシウ
ムと500mMの分岐ガラクトオリゴ糖、ガラクトオリ
ゴ糖、あるいは乳糖を含有する水溶液を用いた。また、
対照として、150mMの塩化カルシウム水溶液を用い
た。ラットは、SD系ラット雄8週齢を用い、1群6匹
で行った。試験は、腸管結紮法によって行った。ラット
をエーテル麻酔下で開腹し、回腸を糸で結紮することに
より長さ5cmのソーセージ状の腸管ループを作成し
た。そして、この腸管ループに被検試料0.3mlを注
入した後、腹部を縫合した。60分後に開腹し、回腸を
摘出して灰化した。そして、灰化カルシウム量を測定
し、次式によってカルシウムの吸収率を算出した。 カルシウム吸収率(%)={(注入カルシウム量−灰化
カルシウム量)/注入カルシウム量}×100 結果を図1に示す。本発明の分岐ガラクトオリゴ糖は、
ガラクトオリゴ糖及び乳糖に比べて有意にカルシウムの
吸収を促進させた。
【0011】
【試験例2】実施例1及び実施例2で調製した分岐ガラ
クトオリゴ糖の鉄吸収促進効果について調べた。なお、
比較のために、ショ糖、乳糖及びガラクトオリゴ糖とし
てガラクトシルラクトースについても同様の試験を行っ
た。被検試料は、硫酸鉄50μgと0.1Mの分岐ガラ
クトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ショ糖、あるいは乳
糖の水溶液1mlを混合したものを用いた。ラットは、
初体重50g前後のウイスター系雄ラットを用い、1群
6匹で行った。試験は、ラットに鉄欠乏食を投与して3
週間飼育した後、さらに2週間、対照群はそのまま鉄欠
乏食を投与して飼育し、被検試料投与群は鉄欠乏食と被
検試料を投与して飼育した。そして、被検試料投与開始
時と飼育終了時のラット血清中ヘモグロビン量を測定し
た。結果を表1に示す。
クトオリゴ糖の鉄吸収促進効果について調べた。なお、
比較のために、ショ糖、乳糖及びガラクトオリゴ糖とし
てガラクトシルラクトースについても同様の試験を行っ
た。被検試料は、硫酸鉄50μgと0.1Mの分岐ガラ
クトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ショ糖、あるいは乳
糖の水溶液1mlを混合したものを用いた。ラットは、
初体重50g前後のウイスター系雄ラットを用い、1群
6匹で行った。試験は、ラットに鉄欠乏食を投与して3
週間飼育した後、さらに2週間、対照群はそのまま鉄欠
乏食を投与して飼育し、被検試料投与群は鉄欠乏食と被
検試料を投与して飼育した。そして、被検試料投与開始
時と飼育終了時のラット血清中ヘモグロビン量を測定し
た。結果を表1に示す。
【表1】 ──────────────────────────────────── 血清中ヘモグロビン量 被検試料 ─────────────────── 0日目 14日目 ──────────────────────────────────── ショ糖 5.6±0.3 5.3±0.6 乳糖 5.6±0.4 6.5±0.5 ガラクトオリゴ糖 5.6±0.4 6.8±0.4 実施例1の分岐ガラクトオリゴ糖 5.6±0.5 7.9±0.6 実施例2の分岐ガラクトオリゴ糖 5.6±0.4 7.6±0.7 ──────────────────────────────────── 実施例1及び実施例1の分岐ガラクトオリゴ糖投与群
は、ショ糖、乳糖、さらにはガラクトオリゴ糖投与群に
比べ、血清中ヘモグロビン量が増加しており、鉄の吸収
が促進されたことが示唆された。
は、ショ糖、乳糖、さらにはガラクトオリゴ糖投与群に
比べ、血清中ヘモグロビン量が増加しており、鉄の吸収
が促進されたことが示唆された。
【0012】
【参考例1】分岐ガラクトオリゴ糖を配合し、カルシウ
ムの吸収性を高めたカルシウム製剤を製造した。カルシ
ウム2,200g、コーンスターチ1,232g、結晶
セルロース100g、カルボキシメチルセルロースカル
シウム68g及び分岐ガラクトオリゴ糖400gをニー
ダーで混合した後、水500mlを噴霧滴下しながら混
練した。次に、この混練物を20メッシュのスクリーン
をセットした単軸オシレーターで造粒し、流動槽型乾燥
機で乾燥した。そして、この乾燥品をフラッシュミルで
粉砕し、整粒して打錠用粉体を得た。このようにして得
られた打錠用粉体に滑沢剤としてショ糖脂肪酸エステル
80gをV型混合機で混合し、直径11mmの杵をセッ
トした錠剤機で打錠して平均重量0.35gのタブレッ
トを得た。
ムの吸収性を高めたカルシウム製剤を製造した。カルシ
ウム2,200g、コーンスターチ1,232g、結晶
セルロース100g、カルボキシメチルセルロースカル
シウム68g及び分岐ガラクトオリゴ糖400gをニー
ダーで混合した後、水500mlを噴霧滴下しながら混
練した。次に、この混練物を20メッシュのスクリーン
をセットした単軸オシレーターで造粒し、流動槽型乾燥
機で乾燥した。そして、この乾燥品をフラッシュミルで
粉砕し、整粒して打錠用粉体を得た。このようにして得
られた打錠用粉体に滑沢剤としてショ糖脂肪酸エステル
80gをV型混合機で混合し、直径11mmの杵をセッ
トした錠剤機で打錠して平均重量0.35gのタブレッ
トを得た。
【0013】
【参考例2】常法に従い、分岐ガラクトオリゴ糖を添加
してミネラルの吸収性を高めた果汁飲料を表2の配合割
合で製造した。
してミネラルの吸収性を高めた果汁飲料を表2の配合割
合で製造した。
【表2】 ─────────────────────────────── 混合異性化糖 15.0(重量%) 果汁 10.0 クエン酸 1.0 分岐ガラクトオリゴ糖 0.1 香料 0.1 水 73.8 ───────────────────────────────
【0014】
【参考例3】常法に従い、分岐ガラクトオリゴ糖を添加
してミネラルの吸収性を高めたゼリーを表3の配合割合
で製造した。
してミネラルの吸収性を高めたゼリーを表3の配合割合
で製造した。
【表3】 ─────────────────────────────── 果汁 20.0(重量%) グラニュー糖 15.0 水飴 5.0 寒天 1.0 分岐ガラクトオリゴ糖 0.5 香料 0.1 水 58.4 ───────────────────────────────
【0015】
【参考例4】常法に従い、分岐ガラクトオリゴ糖を添加
してミネラルの吸収性を高めたドッグフードを表4の配
合割合で製造した。
してミネラルの吸収性を高めたドッグフードを表4の配
合割合で製造した。
【表4】 ─────────────────────────────── 大豆粕 13.7(重量%) 脱脂粉乳 14.0 大豆油 4.0 コーン油 2.0 パーム油 2.0 トウモロコシ澱粉 23.0 小麦粉 15.0 麩 8.0 ビタミン混合物 2.0 ミネラル混合物 9.0 セルロース 2.3 分岐ガラクトオリゴ糖 5.0 ───────────────────────────────
【0016】なお、ドッグフードに配合したビタミン混
合物は、ビタミンA1,500IU、ビタミンD3 30
0IU、ビタミンE6.8mg、ビタミンB1 0.9m
g、ビタミンB2 0.4mg、ビタミンB6 0.5m
g、ビタミンB123.4mg、ビタミンC50.0m
g、パントテン酸4.0mg、葉酸0.2mg、コリン
200.0mg、ビオチン24.4μg、イノシトール
50.0mg、ナイアシン10.5mgにショ糖を加え
て全量を2gとしたものを用いた。
合物は、ビタミンA1,500IU、ビタミンD3 30
0IU、ビタミンE6.8mg、ビタミンB1 0.9m
g、ビタミンB2 0.4mg、ビタミンB6 0.5m
g、ビタミンB123.4mg、ビタミンC50.0m
g、パントテン酸4.0mg、葉酸0.2mg、コリン
200.0mg、ビオチン24.4μg、イノシトール
50.0mg、ナイアシン10.5mgにショ糖を加え
て全量を2gとしたものを用いた。
【0017】また、ドッグフードに配合したミネラル混
合物は、炭酸カルシウム3.0g、リン酸二水素カリウ
ム2.0g、リン酸二水素ナトリウム1.5g、酸化マ
グネシウム0.5g、炭酸マンガン40.0mg、Fe
C6 H5 O7 30.0mg、70%酸化亜鉛10.0m
g、55%炭酸カルシウム4.5mg、KlO3 0.6
5mg、Na2 SeO3 ・5H2 O0.05mg、Cr
K(SO4 )・12H2 O5.0mgにショ糖を加えて
全量を9gとしたものを用いた。
合物は、炭酸カルシウム3.0g、リン酸二水素カリウ
ム2.0g、リン酸二水素ナトリウム1.5g、酸化マ
グネシウム0.5g、炭酸マンガン40.0mg、Fe
C6 H5 O7 30.0mg、70%酸化亜鉛10.0m
g、55%炭酸カルシウム4.5mg、KlO3 0.6
5mg、Na2 SeO3 ・5H2 O0.05mg、Cr
K(SO4 )・12H2 O5.0mgにショ糖を加えて
全量を9gとしたものを用いた。
【0018】
【発明の効果】本発明の分岐ガラクトオリゴ糖は、ミネ
ラルの吸収性を促進する効果があり、分岐ガラクトオリ
ゴ糖を配合した医薬及び飼料は、ミネラルの補給に有用
である。また、各種の骨粗鬆症や骨疾患、あるいは動物
の健康保持にも有用である。
ラルの吸収性を促進する効果があり、分岐ガラクトオリ
ゴ糖を配合した医薬及び飼料は、ミネラルの補給に有用
である。また、各種の骨粗鬆症や骨疾患、あるいは動物
の健康保持にも有用である。
【0019】
図1は、試験例1のカルシウム吸収促進効果についての
実験結果である。
実験結果である。
フロントページの続き (72)発明者 小林 智子 埼玉県大宮市今羽町47−7 (72)発明者 松山 博昭 埼玉県川越市新宿町5−11−3 むさし の寮 (56)参考文献 特開 平3−246296(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/30 - 1/304 A61K 31/70 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式Gal(Gal)−Xで表される
分岐ガラクトオリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促
進剤。(ただし、Galはガラクトース残基を、Xはグ
ルコース残基またはソルビトール残基をそれぞれ表
す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01685793A JP3279695B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 分岐ガラクトオリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01685793A JP3279695B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 分岐ガラクトオリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06205654A JPH06205654A (ja) | 1994-07-26 |
JP3279695B2 true JP3279695B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=11927895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01685793A Expired - Fee Related JP3279695B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 分岐ガラクトオリゴ糖を有効成分とするミネラル吸収促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279695B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07252156A (ja) * | 1994-03-15 | 1995-10-03 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 骨粗鬆症予防治療材 |
JPH10108647A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 胃切除術後患者用ミネラル補給材 |
JP4305685B2 (ja) | 1998-04-23 | 2009-07-29 | 日本食品化工株式会社 | カルシウム吸収促進剤 |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP01685793A patent/JP3279695B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06205654A (ja) | 1994-07-26 |
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