JPH09121811A - 易吸収性カルシウム組成物 - Google Patents
易吸収性カルシウム組成物Info
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- JPH09121811A JPH09121811A JP8068937A JP6893796A JPH09121811A JP H09121811 A JPH09121811 A JP H09121811A JP 8068937 A JP8068937 A JP 8068937A JP 6893796 A JP6893796 A JP 6893796A JP H09121811 A JPH09121811 A JP H09121811A
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Abstract
れた医薬・食品用のカルシウム組成物又は該組成物を含
むカルシウム補給剤、骨強化カルシウム剤及び骨強化食
品を提供する。 【解決手段】 カルシウム源、乳酸源及びリンゴ酸源か
ら成り、かつ、カルシウム易吸収性があることを特徴と
する易吸収性カルシウム組成物。該カルシウム組成物を
含むことを特徴とするカルシウム補給剤、骨強化カルシ
ウム剤及び骨強化食品。カルシウム源:乳酸源:リンゴ
酸源のモル比がカルシウム、乳酸、リンゴ酸換算で1:
0.3〜3.0:0.15〜1.5であることが好まし
い。 【効果】 カルシウムの吸収性及び骨への取込効率に優
れている。
Description
補助食品、健康食品あるいは医薬品として有用な易吸収
性カルシウム組成物、該組成物を含むカルシウム補給
剤、骨強化カルシウム剤及び骨強化食品に関する。
であり、その約99%は、骨組織中に見出されるので、
その摂取不足は骨代謝に影響を与え、骨粗鬆症をもたら
す危険性を高めると考えられている。厚生省の日本人の
栄養調査に関する最近の報告によれば、カルシウムは、
所要量に満たない唯一の必須栄養素である。すなわち、
通常の食生活においても、カルシウム不足は日常化して
おり、意図的にカルシウムを補給する必要がある。その
ために、種々のカルシウム剤及びカルシウム強化食品が
開発されてきた。カルシウム強化に用いるカルシウム剤
としては、卵殻粉末、貝殻粉末、サンゴ粉末、骨粉等の
天然素材や炭酸カルシウム、塩化カルシウム、有機酸カ
ルシウム等の化学合成品等が知られているが、これらの
カルシウム剤は、水に対する溶解性が低いこと、呈味性
に悪影響を与えること、及び生体での吸収性(生物学的
利用能)が低いこと等の問題点が指摘されている。これ
らの問題点を部分的に解決するための技術が公開されて
いる。例えば特開昭56−97248号公報において
は、クエン酸カルシウムの溶解性を高める技術として、
クエン酸カルシウムとリンゴ酸カルシウムの複合体が開
示されている。また、特開平4−234960号公報に
おいては、不溶性カルシウム塩をオキシ酸で可溶化させ
て食品に使用する技術が開示されている。しかしなが
ら、これらのカルシウム剤の生体内での吸収性(生物学
的利用能)については開示されていない。カルシウムの
生体での吸収性を高めたカルシウム剤の開発について
は、以下の2例が開示されているにすぎない。すなわ
ち、特開昭63−157964号公報において、可溶性
カルシウムを含み、呈味性及び吸収性に優れたカルシウ
ム補給飲料が開示されている。また、特開平1−156
985号公報において、カルシウム:クエン酸:リンゴ
酸のモル比が約6:2:3を有する生物学的利用能のあ
るカルシウム補給物が開示されている。これら溶解性及
び吸収性に優れたカルシウム剤は、いずれも、その構成
成分として、クエン酸を含むという特徴を有するので、
クエン酸がカルシウムの溶解性や吸収性に寄与している
ことが示唆される。
シウムの吸収性に及ぼすクエン酸の役割を検証し、クエ
ン酸を含まない新規な吸収性に優れた医薬・食品用のカ
ルシウム組成物又は該組成物を含むカルシウム補給剤、
骨強化カルシウム剤及び骨強化食品を提供することにあ
る。
ルシウム源、乳酸源及びリンゴ酸源から成り、かつ、カ
ルシウム易吸収性であることを特徴とする易吸収性カル
シウム組成物であり、更に該カルシウム組成物を含むこ
とを特徴とするカルシウム補給剤、骨強化カルシウム剤
及び骨強化食品に関する。
収性カルシウム剤の吸収性に及ぼすクエン酸の役割を検
証し、クエン酸を含まない新規な吸収性に優れたカルシ
ウム剤を開発すべく、鋭意検討した結果、意外にも、ク
エン酸を含まないで、乳酸源とリンゴ酸源を含むカルシ
ウム組成物が従来最も吸収性が優れていると考えられる
カルシウム剤に比べて、カルシウムの血中濃度、体内保
留率及び大腿骨への取込効率において同等以上であるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
ては可食性のカルシウムであればよく、例えば、卵殻、
貝殻、サンゴ等の炭酸カルシウムを主成分とする天然
物、それらの粉末及び精製物あるいは化学合成した炭酸
カルシウム、塩化カルシウム等が利用可能であるが、最
も安価で純度の高い化学合成品が推奨される。乳酸源と
しては、遊離の酸、及びその塩、例えばナトリウム塩、
カルシウム塩等が用いられる。また、リンゴ酸源として
は、遊離の酸及びその塩、例えばナトリウム塩、カルシ
ウム塩等が使用できる。
成物中に乳酸源及びリンゴ酸源を含むことにより達成さ
れるが、カルシウム源、乳酸源及びリンゴ酸源の割合に
よって大きく左右されることはない。しかしながら、こ
れを医薬品又は食品に利用する場合、溶解性、呈味性及
びカルシウム含有率を考慮する必要がある。これらを満
足させるためには、組成物中のカルシウム源:乳酸源:
リンゴ酸源のモル比が、カルシウム、乳酸、リンゴ酸換
算で1:0.3〜3.0:0.15〜1.5、好ましく
は1:0.3〜2.0未満:0.15〜1.5となるよ
うに、カルシウム源、乳酸源、及びリンゴ酸源を配合す
ることが望ましい。
なるように、カルシウム源、乳酸源及びリンゴ酸源を配
合した混合物、あるいはそれらを水に溶解した液体とし
て製造することができる。液体として製造した組成物
は、凍結乾燥あるいはオーブン乾燥して使用してもよ
い。
の吸収性はラットを用いる動物試験により評価される。
まず、カルシウム45(45Ca)でラベルしたカルシウ
ム組成物の水溶液を調製し、カルシウムとして5〜10
mgの一定量を経口投与する。1〜2日間にわたり、血
中、糞中及び尿中の45Caを測定し、見掛けの吸収率
(体内保留率)を算出する。更に、大腿骨及び腎へ取込
まれた45Caを測定して骨組織への特異的な蓄積を評価
する。これらの実験により、本発明のカルシウム組成物
は、カルシウムの血中カルシウム濃度、体内保留率及び
大腿骨への取込効率において、炭酸カルシウムと比べて
優れており、従来のカルシウム剤の中で最も吸収性に優
れていると考えられているカルシウム・サイトレート・
マレート(特開昭63−157964号、及び特開平1
−156985号)と同等以上の吸収性があることが確
認される。特に大腿骨へのカルシウムの取込効率が高い
ことは強調に値する。
への取込効率に優れていることから、製薬上許容可能な
担体及び賦形剤を含有する固形又は液体のカルシウム補
給剤及び骨強化カルシウム剤として使用することができ
る。実用的な形態としては、例えば、粉末形態、錠剤、
散剤、液剤、乳剤、カプセル剤、ペースト、クリーム、
ゲル形態等を例示できる。賦形剤としては、例えば、乳
糖、ブドウ糖、デンプン等を例示できる。賦形に当って
は各種結合剤、崩壊剤、崩壊抑制剤、保湿剤、希釈剤、
その他着色剤、香料、保存料等を適宜用いることができ
る。
ルシウム組成物の量は、安全で有効な量であればよい
が、一回投与量として好適な量のカルシウム組成物を含
む単位剤形では、カルシウムとして、約50mg〜50
0mg、より好ましくは100〜300mgの範囲とす
るのが適当である。本単位剤形を一日当り1〜3回服用
すれば、成人1日当り50〜1500mgのカルシウム
補給が可能であり、これは一般用カルシウム製剤として
効能・効果が期待できる目安として考えられている値
(300〜700mg)を含む範囲である。また、特に
骨粗鬆症患者に対しては、一日当り1000〜1500
mgのカルシウム投与が必要とされており、この場合は
一回当りの単位剤形服用数を必要に応じて増やすことで
対応できる。なお、本カルシウム組成物について、OE
CD化学物質毒性試験指針(1987)に準拠して、マ
ウスにおける急性経口毒性試験を行ったところ、200
0mg/kg(カルシウムとして350mg/kg)の
経口単回投与で異常例は認められなかった。
の加工食品等に添加配合することができる。かかる加工
食品等は液状品でも、固形品でもよく、その代表例とし
ては、各種の液状飲料製品、菓子類、調味料、スープ、
カレー、めん類、パン類、漬物類、畜肉製品、乳製品、
シリアル、豆腐類、ふりかけ類、ガム等を例示できる。
これら各食品に対する本発明組成物の添加配合量は呈味
性、物性を損なわない範囲であれば特に制限はないが
0.5〜90重量%、カルシウムとして約0.02〜2
5重量%程度とするのが望ましい。
むカルシウム補給剤、骨強化カルシウム剤及び骨強化食
品とは、各々これらを摂取することにより、骨へのカル
シウム取込効率が向上する補給剤、カルシウム剤及び食
品を意味する。これらの内、カルシウム補給剤及び骨強
化カルシウム剤は医薬及び食品のいずれの形状でも使用
可能である。
ム組成物は、腸管吸収率、体内保留率及び大腿骨への利
用性において、これまでに知られている一般的なカルシ
ウム剤よりも優れていること、また、従来最も吸収性に
優れていると言われているカルシウム・サイトレート・
マレートに比べて同等以上の生物学的利用能を有するこ
とが明らかにされた。このことは、本発明カルシウム組
成物が特に骨強化のためのカルシウム剤、食品としての
利用価値が高いことを示すものである。
CLMと略称する)中のカルシウムの比率を変化させた
場合のカルシウムの吸収性について検討した。 検討例 (カルシウム吸収性に及ぼすCLM組成比の影
響) CLM組成比のみを変える以外は、後述の実施例1〜4
と同様の方法を用い、カルシウム吸収性に及ぼすCLM
(〜)の組成比の影響を炭酸カルシウムを比較対象
として調べた。CLM、及びはカルシウム源:乳
酸源:リンゴ酸源のモル比がカルシウム、乳酸、リンゴ
酸換算でそれぞれ4:6:3、8:6:3及び12:
6:3となるように調製した。見掛けの腸管吸収率(体
内保留率)及び大腿骨、腎への分布を表1に示した。
ウムの見掛けの腸管吸収率及び大腿骨への取込み効率が
高く、CLM中のカルシウムの乳酸及びリンゴ酸に対す
る比率が高まると、該腸管吸収率及び大腿骨への取込み
効率が低下する傾向があるものの、炭酸カルシウムに対
する優位性は明らかであった。以下、実施例において、
CLMを主体として、より詳細に本発明カルシウム組
成物の効果を検討した。
本発明が限定されるものではない。
した。市販のDL−乳酸337mgとリンゴ酸251m
gを9mlの蒸留水に溶解した後、かくはん下に250
mgの炭酸カルシウム(CaCO3 )を徐々に加えて完
全に溶解した。これを10mlに調整して、カルシウム
として1%(W/V)の水溶液とした。この組成物(C
LM)中のカルシウム源:乳酸源:リンゴ酸源のモル
比は、カルシウム、乳酸、リンゴ酸換算で4:6:3で
ある。同様に比較対照としてカルシウム・サイトレート
・マレートを以下のように調製した。クエン酸240m
gとリンゴ酸251mgを9mlの水に溶解した後、か
くはん下に250mgのCaCO3 を徐々に加えて完全
に溶解した。これを10mlに調整して、カルシウムと
して1%(W/V)の水溶液とした。この組成物のカル
シウム:クエン酸:リンゴ酸のモル比は、カルシウム、
クエン酸、リンゴ酸換算で4:2:3である。
の物性について(表2)に示した。ここで電気伝導度
は、市販の電気伝導度計を用いて測定した。また人工消
化液中で人工消化させた後の溶解率は、次のようにして
測定した。すなわち、第12改正日本薬局方の崩壊試験
法に記載の試験液の第1液を人工胃液とし、第2液を人
工腸液として用いた。カルシウムとして60mg相当量
の組成物を50mlの人工胃液中で37℃、30分イン
キュベートし、次いで50mlの人工腸液を加えNaO
H水溶液でpH7とし、更に37℃、60分インキュベ
ートした。これをメンブレンフィルターでろ過し、ろ液
のカルシウムを原子吸光法で測定して、溶解率を算出し
た。表2に示した通り、pH、電気伝導度において、C
LMとカルシウム・サイトレート・マレートに大差は
ないものの、人工消化後の溶解率において大差が認めら
れた。
化の測定) 1)45CaCO3 の調製:2.775gのCaCl2 を
0.1N−HClに溶かして、100mlとした。この
溶液(10mgCa/ml)の40mlに、40マイク
ロキュリー(以下、μCiと略述する)の45CaCl2
溶液を添加し、更に40mlの10%−Na2 CO3 を
加えて、15分間放置した。生成した45CaCO3 の沈
殿を遠心分離し、デシケーターの中で恒量となるまで乾
燥し、約10μCi/250mgの45CaCO3 (Ca
として100mg)が調製された。 2)45CaでラベルされたCLM(以下、45Ca−C
LMと略称する)及びカルシウム・サイトレート・マ
レート(以下、45Ca−カルシウム・サイトレート・マ
レートと略称する)の調製:実施例1と同様の方法で、
CaCO3 の代りに45CaCO3 を用いて45Ca−CL
M及び45Ca−カルシウム・サイトレート・マレート
を調製した。但し、この場合は、45CaCO3 に、有機
酸溶液を添加する方法を採用した。
45Ca−カルシウム・サイトレート・マレートをそれぞ
れラット一匹当り1.0ml(1μCi、10mgC
a)を胃ゾンデを用いて経口投与した。更に、一般のカ
ルシウム剤の代表として45CaCO3 を比較対照として
同様に投与した。この場合は、水懸濁液として1.0m
l(1μCi、10mgCa)を投与した。これらのカ
ルシウム剤投与は、一群5匹とし、一昼夜絶食させ、投
与2時間前には摂水も妨げたラットに対して行い、投与
後は、直ちにボールマンケージに拘束し、3時間絶食さ
せた後、固形飼料と水を与えて、34時間放置した。経
時的に尾静脈から採血し、血漿20μlにつき、放射能
を測定した。その結果を図1に示した。すなわち図1
は、45Caでラベルした放射能性カルシウム剤(45Ca
−カルシウム・サイトレート・マレート、45Ca−CL
M又は45Ca−CaCO3 )をラットに経口投与した
ときの血中放射能の経時変化を示した図であり、縦軸は
血漿中の放射能(cpm/ml)、横軸は投与後の時間
(時)を示す。血漿中の45Ca濃度の経時変化は45Ca
CO3 と45Ca−カルシウム・サイトレート・マレート
では大差がなく、平均の最高血中濃度は、それぞれ58
0cpm/ml、620cpm/mlであったが、45C
a−CLMの場合、投与1時間で最高血中濃度1,1
83cpm/mlに達し、その後徐々に低下したが、少
なくとも6時間までは、前2者に比べて高く、従来、最
も吸収性に優れているとされているカルシウム・サイト
レート・マレートに比べても、明らかに血中へのカルシ
ウム吸収速度が高かった。これは、CLMが、カルシウ
ム・サイトレート・マレートと同等以上の腸管吸収性を
もつことを反映していると考えられる。
保留率の測定) 実施例2において、カルシウム剤投与後34時間の糞及
び尿を採取し、それらの放射能を測定して、下記計算式
(数1)及び(数2)により、見掛けの腸管吸収率、及
び体内保留率を測定した。
射能−糞中の放射能)/投与時の全放射能}×100
及び尿中の放射能)/投与時の全放射能}×100
能は、いずれも無視できる程度の量であったので、見掛
けの腸管吸収率=体内保留率となった。
収率及び体内保留率は、炭酸カルシウムよりも高く、カ
ルシウム・サイトレート・マレートに比べても同等以上
であることが示され、ここでもCLMの易吸収性が確認
された。
分布の測定) 実施例2において、各カルシウム剤投与後34時間目に
左側大腿骨及び左側腎を採取し、それぞれ放射能を測定
し、大腿骨及び腎への45Caの分布を測定した。その結
果を表4に示した。
Mは、大腿骨への45Caの取込効率が炭酸カルシウム
より高く、カルシウム・サイトレート・マレートと比べ
ても同等以上で、軟組織としての腎への特異的な取込み
は認められなかった。このことは、CLMがカルシウム
剤として、骨組織に積極的に利用されていることを示し
ており、骨強化のためのカルシウム剤として好適である
ことが明らかになった。
g及びリンゴ酸ナトリウム20.75gを混合して、カ
ルシウム源:乳酸源:リンゴ酸源のモル比がカルシウ
ム、乳酸、リンゴ酸換算で1:0.7:0.29のカル
シウム組成物(CLM)を得た。この組成物を用い
て、表5に示される成分からなる錠剤組成物を調製し、
錠剤プレスを用いて錠剤化した。
gのカルシウムを含み骨粗鬆症患者や、妊娠女性に投与
したときに、十分量の生物学的利用能を有するカルシウ
ムを与えるのに有効である。
にがり、及び乳酸ナトリウム(50重量%溶液)4.4
9g、リンゴ酸ナトリウム1.87g、及び塩化カルシ
ウム2.22gからなるカルシウム組成物(CLM)
(カルシウム源:乳酸源:リンゴ酸源のモル比がカルシ
ウム、乳酸、リンゴ酸換算で1:1:0.5)を添加し
た後、プラスチック製のカップに詰め、シーラーで密封
した。これを湯煎(85℃)で45分間加熱し、凝固さ
せた後、氷冷し充てん絹ごし豆腐を得た。この豆腐はカ
ルシウムを一丁(300g)当り、CLM由来のカルシ
ウム240mg及びにがり由来のカルシウム約60mg
で計約300mgのカルシウムを含んでおり、テクスチ
ャー及び味も良好であった。
0℃)で溶解混合した後、クッカーで120〜130℃
まで煮上げ水分含量を2%以下とし、乳酸(50重量%
溶液)16.3g、リンゴ酸10.1g及び炭酸カルシ
ウム5.0gからなるカルシウム組成物(CLM)
(カルシウム源:乳酸源:リンゴ酸源のモル比がカルシ
ウム、乳酸、リンゴ酸換算で1:1.8:1.5)、及
び香料を練り込みよく混合した後、冷却、成形した。こ
のキャンディーは、一粒4g当り10mgのカルシウム
を含んでおり、風味、味共に良好であった。
この中で、本発明のカルシウム組成物(CLM)のカ
ルシウム源:乳酸源:リンゴ酸源のモル比はカルシウ
ム、乳酸、リンゴ酸換算で1:1.8:1であった。
フィルアップした後、殺菌及びビン詰めした。この飲料
100mlは、カルシウムとして100mgを含有し、
風味、味共に良好であった。
に乳酸ナトリウム2.24g(50重量%溶液)、リン
ゴ酸ナトリウム0.94g及び炭酸カルシウム1gから
なるカルシウム組成物(CLM)(カルシウム源:乳
酸源:リンゴ酸源のモル比がカルシウム、乳酸、リンゴ
酸換算で1:1:0.5)と、160mlの水を加え、
そぼろ状になるように混合した。これを家庭用製麺機
〔三洋電気(株)製〕で製麺し、ラーメンを得た。この
ラーメンは一人前(小麦粉100g相当)当りカルシウ
ム100mgを含んでおり、テクスチャー、味共に良好
であった。
易吸収性カルシウム組成物は、カルシウムの吸収性及び
骨への取込効率に優れており、極めて有用な食品添加
物、栄養補助食品、健康食品あるいは医薬品を提供でき
る。これらは現在の食生活で唯一不足しているカルシウ
ムの補給に寄与するものである。
ットに経口投与したときの血中放射能の経時変化を示し
た図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 カルシウム源、乳酸源及びリンゴ酸源か
ら成り、かつ、カルシウム易吸収性であることを特徴と
する易吸収性カルシウム組成物。 - 【請求項2】 カルシウム源が炭酸カルシウム及び/又
は塩化カルシウム、乳酸源が乳酸、乳酸カルシウム及び
/又は乳酸ナトリウム、リンゴ酸源がリンゴ酸、リンゴ
酸カルシウム及び/又はリンゴ酸ナトリウムである請求
項1記載の易吸収性カルシウム組成物。 - 【請求項3】 カルシウム源:乳酸源:リンゴ酸源のモ
ル比がカルシウム、乳酸、リンゴ酸換算で1:0.3〜
3.0:0.15〜1.5である請求項1又は2記載の
易吸収性カルシウム組成物。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の易吸収性カル
シウム組成物を含むことを特徴とするカルシウム補給
剤。 - 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の易吸収性カル
シウム組成物を含むことを特徴とする骨強化カルシウム
剤。 - 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の易吸収性カル
シウム組成物を含むことを特徴とする骨強化食品。
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