JP2596375B2 - 文字コード変換装置及び該文字コード変換装置を使用したネットワークシステム - Google Patents

文字コード変換装置及び該文字コード変換装置を使用したネットワークシステム

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JP2596375B2
JP2596375B2 JP6141074A JP14107494A JP2596375B2 JP 2596375 B2 JP2596375 B2 JP 2596375B2 JP 6141074 A JP6141074 A JP 6141074A JP 14107494 A JP14107494 A JP 14107494A JP 2596375 B2 JP2596375 B2 JP 2596375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意の文字コード体系
の文字コードを他の任意の文字コード体系の文字コード
にコード変換する文字コード変換装置及びそれを使用し
たネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】計算機では、出力装置に印字したり、表
示したりする可視性の文字や、書式制御や通信制御に使
用する制御符号等が存在する。これらの文字及び制御符
号は、計算機内部では、一般的には文字コードとして体
系的にコード化(符号化)されて処理される。文字コー
ドのコード化体系は、計算機のハードウェアやオペレー
ティングシステムによって異なり、意味上は同一の文字
であっても、異種の計算機では違ったコードが割り当て
られる場合がある。文字コード体系としては、JISコ
ード,シフトJISコード,EBICDICコード,A
SCIIコードや、UNIXオペレーティングシステム
で採用されているEUCコード等が知られている。
【0003】近年、複数の製造業者から提供される文字
コード体系の異なる計算機を、通信回線網やローカル・
エリア・ネットワークを介して有機的に結合して1つの
ネットワークシステムを構築したり、異なる製造業者か
ら提供される文字コード体系の異なる計算機相互間で磁
気記憶媒体(例えば、磁気テープ,フロッピーディスク
等)を介してデータ交換がなされたりする事象が増えて
きており、このような場合、それぞれの計算機で使用可
能な文字コードにコード変換することが必要となる。
【0004】ところで、従来、文字コードのコード変換
を行なう技術として、全ての文字について各文字に対応
する複数の種類の文字コード体系の文字コードを登録し
たコード変換データベースを設け、コード変換部でこの
コード変換テーブルを参照することにより、任意の文字
コード体系の文字コードを他の任意の文字コード体系の
文字コードへコード変換するものが知られている(例え
ば、特開平4−178827号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、コード変換データベースとコード変換部とによって
任意の文字コード体系の文字コードから他の任意の文字
コード体系の文字コードへのコード変換を行なっている
が、文字コード体系の異なる計算機を通信回線網やロー
カル・エリア・ネットワークを介して有機的に結合する
ことにより構成したネットワークシステム等に於いて、
上記した従来の技術を実現する場合、コード変換データ
ベースを磁気ディスク装置上に構成し、コード変換部を
計算機上で動作するプログラムで構成することが考えら
れる。
【0006】しかし、コード変換部を計算機上で動作す
るプログラムで構成すると、コード変換処理によって他
の業務が妨げられるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、コード変換処理によって
他の業務が妨げられることがない文字コード変換装置及
び該文字コード変換装置を使用したネットワークシステ
ムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、業務プログラムが動作している計算機の外部
バスを介して前記業務プログラムによりコード変換前の
文字コード体系の種類及びコード変換後の文字コード体
系の種類が設定されるコード体系記憶部と、前記外部バ
スを介して前記業務プログラムによりコード変換前の文
字コードから構成されるデータの格納アドレス及びサイ
ズが設定される変換前コード格納アドレス記憶部と、前
記外部バスを介して前記業務プログラムによりコード変
換後の文字コードから構成されるデータの格納アドレス
が設定される変換後コード格納アドレス記憶部と、コー
ド変換前の文字コードとコード変換後の文字コードとの
対応関係が登録された変換テーブルが複数種類格納され
た変換テーブル記憶部と、前記変換前コード格納アドレ
ス記憶部に設定されている格納アドレス及びサイズに基
づいてコード変換を行なうデータを前記外部バスを介し
て入力する入力部と、前記複数の変換テーブルの内、前
記コード体系記憶部に設定されているコード変換前の文
字コード体系の種類及びコード変換後の文字コード体系
の種類に合致する変換テーブルを使用して前記入力部が
入力したデータのコード変換を行なう制御部と、該制御
部によりコード変換されたデータを前記変換後コード格
納アドレス記憶部に設定されている格納アドレスに前記
外部バスを介して出力する出力部とを1チップに組み込
んだものである。
【0009】また、本発明は、上記した文字コード変換
装置を使用して文字コード体系が異なる複数の計算機が
ネットワークを介して接続されたネットワークシステム
を構成するという目的を達成するため、文字コード体系
が異なる複数の計算機がネットワークを介して接続され
たネットワークシステムに於いて、前記各計算機は、請
求項1記載の文字コード変換装置が接続された外部バス
を備えると共に、 計算機と文字コード体系が異なる計
算機に前記ネットワークを介してデータを送信する際、
自計算機の外部バスに接続された前記文字コード変換装
置により前記データの文字コードを送信先の計算機の文
字コード体系の文字コードにコード変換した後、送信す
構成を備えたたものである。
【0010】更に、本発明は、上記した文字コード変換
装置を使用して文字コード体系が異なる複数の計算機が
ネットワークを介して接続されたネットワークを構成す
るという目的を達成するため、文字コード体系が異なる
複数の計算機がネットワークを介して接続されたネット
ワークシステムに於いて、前記各計算機は、請求項1記
載の文字コード変換装置が接続された外部バスを備える
と共に、 計算機と文字コード体系が異なる計算機から
のデータを前記ネットワークを介して受信した際、自計
算機の外部バスに接続された前記文字コード変換装置に
より受信データの文字コードを自計算機の文字コード体
系の文字コードにコード変換する構成を備えたものであ
る。
【0011】また、更に、本発明は、上記した文字コー
ド変換装置を使用して文字コード体系が異なる複数の計
算機がネットワークを介して接続されたネットワークを
構成するという目的を達成するため、文字コード体系が
異なる複数の計算機がネットワークを介して接続された
ネットワークシステムに於いて、前記各計算機は、請求
項1記載の文字コード変換装置が接続された外部バスを
備えると共に、 ータを前記ネットワークを介して送信
する際、前記ネットワークシステムに対して予め定めら
れている文字コード体系の種類と自計算機の文字コード
体系の種類とが異なる場合は、自計算機の外部バスに接
続された前記文字コード変換装置により送信データを前
記ネットワークシステムに対して予め定められている文
字コード体系の文字コードに変換した後、送信し、前記
ネットワークを介してデータを受信した際、前記ネット
ワークシステムに対して予め定められている文字コード
体系の種類と自計算機の文字コード体系の種類とが異な
る場合は、自計算機の外部バスに接続された前記文字コ
ード変換装置により受信データを自計算機の文字コード
体系の文字コードに変換する構成を備えたものである。
【0012】
【作用】計算機上の業務プログラムは、文字コードのコ
ード変換を行なうことが必要になった場合、外部バスを
介してコード体系記憶部にコード変換前の文字コード体
系の種類及びコード変換後の文字コード体系の種類を設
定し、変換前コード格納アドレス記憶部にコード変換前
の文字コードから構成されるデータが格納されている格
納アドレス及びサイズを設定し、変換後コード格納アド
レス記憶部にコード変換後の文字コードから構成される
データの格納アドレスを設定する。
【0013】コード体系記憶部,変換前コード格納アド
レス記憶部,変換後コード格納アドレス記憶部に上記し
た情報が設定されると、入力部が変換前コード格納アド
レス記憶部にセットされている格納アドレス,サイズに
基づいてコード変換を行なうデータを入力し、制御部が
コード体系記憶部に設定されているコード変換前後の文
字コード体系の種類に合致する変換テーブルを使用して
入力部が入力したデータのコード変換を行ない、出力部
が制御部によってコード変換されたデータを変換後コー
ド格納アドレス記憶部に設定されている格納アドレスに
出力する。
【0014】文字コード体系の異なる複数の計算機をネ
ットワークを介して接続する場合、各計算機の外部バス
に文字コード変換装置を接続し、各計算機は、自計算機
と文字コード体系が異なる計算機にデータを送信する
際、データの文字コードを自計算機の外部バスに接続さ
れている文字コード変換装置を使用して送信先の計算機
の文字コード体系の文字コードに変換した後、送信す
る。
【0015】また、文字コード体系の異なる複数の計算
機をネットワークを介して接続する場合、各計算機の外
部バスに文字コード変換装置を接続し、各計算機は、自
計算機と文字コード体系の異なる計算機からのデータを
受信した場合、自計算機の外部バスに接続された文字コ
ード変換装置を使用して受信したデータの文字コードを
自計算機の文字コード体系の文字コードに変換する。
【0016】また、更に、文字コード体系が異なる複数
の計算機をネットワークを介して接続した場合、各計算
機の外部バスに文字コード変換装置を接続し、各計算機
は、データをネットワークを介して送信する際、ネット
ワークシステムに対して予め定められている文字コード
体系の種類と自計算機の文字コード体系の種類とが異な
る場合は、自計算機の外部バスに接続された文字コード
変換装置を使用して送信データをネットワークシステム
に対して予め定められている文字コード体系の文字コー
ドに変換した後、送信し、前記ネットワークを介してデ
ータを受信した際、ネットワークシステムに対して予め
定められている文字コード体系の種類と自計算機の文字
コード体系の種類とが異なる場合は、自計算機の外部バ
スに接続されている文字コード変換装置を使用して受信
データの文字コード体系を自計算機の文字コード体系に
変換する。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、ホストコンピュータ1と、ホストコンピュータ1の
外部バスに接続された文字コード変換装置7−1と、ロ
ーカル・エリア・ネットワーク6に接続されたゲートウ
ェイ装置2,サーバ装置3,クライアント装置4,5
と、各装置2〜5の外部バスに接続された文字コード変
換装置7−2〜7−5とから構成されている。また、ホ
ストコンピュータ1とゲートウェイ装置2とは回線を介
して接続されている。尚、本実施例では、ホストコンピ
ュータ1の文字コード体系はEBICDICコード、ゲ
ートウェイ装置2の文字コード体系はJISコード、サ
ーバ装置3の文字コード体系はECUコード、クライア
ント装置4の文字コード体系はシフトJIS、クライア
ント装置5の文字コード体系はASCIIコードである
とする。
【0019】図2はホストコンピュータ1及び文字コー
ド変換装置7−1の構成例を示すブロック図である。
【0020】ホストコンピュータ1は、MPU11と、
メモリ12とを有している。メモリ12には、ローカル
・エリア・ネットワーク6に接続されている各装置2〜
5の文字コード体系の種類が格納されている。また、ホ
ストコンピュータ1のデータバス13,アドレスバス1
4,制御バス15から構成される外部バス16には文字
コード変換装置7−1が接続されている。
【0021】文字コード変換装置7−1は、1チップL
SIから構成されており、変換前コード格納アドレス記
憶部71と、コード体系記憶部72と、変換後コード格
納アドレス記憶部73と、入力部74と、制御部75
と、出力部76と、ROM77と、RAM78とを含ん
でいる。
【0022】変換前コード格納アドレス記憶部71に
は、コード変換しようとするデータの格納位置を示す格
納アドレス及びそのサイズが外部バス16を介して設定
される。
【0023】コード体系記憶部72には、コード変換前
の文字コード体系の種類、即ちコード変換の対象とする
文字コードの種別と、コード変換後の文字コード体系の
種類とが外部バス16を介して設定される。
【0024】変換後コード格納アドレス記憶部73に
は、コード変換後の文字コードの格納位置を示す格納ア
ドレスが外部バス16を介して設定される。
【0025】ROM77には、複数種類の変換テーブル
77−1〜77−Nと、制御部75の所定の動作を行な
わせるためのプログラム77−Pとが格納されている。
変換テーブル77−1〜77−Nは、コード変換前後の
文字コード体系の種類の組み合わせ毎に存在し、各変換
テーブル77−1〜77−Nには、コード変換前後の文
字コードが対応して格納されている。
【0026】入力部74は、外部バス16を介してコー
ド変換対象とするデータを入力する機能を有する。
【0027】制御部75は、コード体系記憶部72に設
定されているコード変換前後の文字コード体系の種類に
基づいて変換テーブル77−1〜77−Nの内の1つを
選択し、選択した変換テーブルを使用して入力部74が
入力したデータをコード変換する機能を有する。
【0028】出力部76は、制御部75がコード変換し
たデータを、変換後コード格納アドレス記憶部73に設
定されている格納アドレスに出力する機能を有する。
【0029】RAM78は、制御部75がコード変換処
理を行なう際、作業領域として使用される。
【0030】尚、他の文字コード変換装置7−2〜7−
5も、文字コード変換装置7−1と同様の構成を有す
る。
【0031】図3はホストコンピュータ1,ゲートウェ
イ装置2,サーバ装置3,クライアント装置4,5上で
動作する業務プログラムの送信要求発生時の処理例を示
す流れ図、図4は文字コード変換装置7−1〜7−5の
制御部75の処理例を示す流れ図であり、以下ホストコ
ンピュータ1からゲートウェイ装置2にデータを送信す
る場合を例にとって本実施例の動作を説明する。
【0032】ホストコンピュータ1上で動作している業
務プログラムは、データの送信要求が発生すると、図3
の流れ図に示すように、送信相手(ゲートウェイ装置
2)の文字コード体系をメモリ12を参照することによ
り取得する (ステップS1)。次いで、ホストコンピュ
ータ1上で動作している業務プログラムは、自計算機の
文字コード体系と送信相手の文字コード体系とが同じか
否かを判断する (ステップS2)。
【0033】この例の場合、ホストコンピュータ1の文
字コード体系はEBICDICコード、ゲートウェイ装
置2の文字コード体系はJISコードであるので、ステ
ップS2の判断結果はNOとなり、ステップS4の処理
が行なわれることになるが、若し、ステップS2の判断
結果がYESであれば、ホストコンピュータ1上で動作
する業務プログラムは、メモリ12に格納されている送
信データをゲートウェイ装置2に送信することになる
(ステップS3)。
【0034】ステップS2の判断結果がNOとなると、
ホストコンピュータ1上で動作する業務プログラムは、
外部バス16を介してコード体系記憶部72に、ホスト
コンピュータ1,ゲートウェイ装置2の文字コード体系
の種類をそれぞれコード変換前の文字コード体系の種
類,コード変換後の文字コード体系の種類として設定し
(ステップS4)、次いで、メモリ12上に格納されて
いる送信データの格納位置を示す格納アドレス及びサイ
ズを外部バス16を使用して変換前コード格納アドレス
記憶部71に設定し (ステップS5)、その後、コード
変換後のデータの格納先を示す格納アドレスを外部バス
16を使用して変換後コード格納アドレス記憶部73に
設定する (ステップS6)。
【0035】そして、変換前コード格納アドレス記憶部
71,コード体系記憶部72,変換後コード格納アドレ
ス記憶部73に上記した情報を設定すると、ホストコン
ピュータ1上で動作する業務プログラムは、外部バス1
6を介して文字コード変換装置7−1に対して変換指示
を出力し (ステップS7)、その処理を一旦終了する。
【0036】文字コード変換装置7−1内の制御部75
は、ホストコンピュータ1から変換指示を受けると、図
4の流れ図に示すように、コード体系記憶部72の内容
を入力し (ステップS11)、変換テーブル77−1〜
77−Nの内、コード体系記憶部72の内容に合致する
変換テーブルの内容をRAM78に格納する (ステップ
S12)。この例の場合、コード変換前の文字コード体
系の種類がEBICDICコード、コード変換後の文字
コード体系の種類がJISコードであるので、変換テー
ブル77−1〜77−Nの内、EBICDICコードか
らJISコードへの変換テーブルがRAM78に格納さ
れることになる。
【0037】その後、制御部75は、変換前コード格納
アドレス記憶部71,変換後コード格納アドレス記憶部
73の内容を入力し (ステップS13)、変換前コード
格納アドレス記憶部71から入力した格納アドレスを入
力部74に渡すことにより、メモリ12に格納されてい
る送信データの最初の1つの文字コードを入力する (ス
テップS14)。即ち、入力部74は、制御部75から
上記格納アドレスが渡されると、その格納アドレスをア
ドレスバス14に出力し、制御バス15に読み込み信号
を出力することにより、メモリ12の上記格納アドレス
に格納されている文字コードを1つ入力する。
【0038】文字コードを入力すると、制御部75は、
ステップS12でRAM78に格納した変換テーブルを
利用してコード変換を行ない (ステップS15)、その
後、コード変換後の文字コード及びステップS13で変
換後コード格納アドレス記憶部73から読み込んだ格納
アドレスを出力部76に渡すことにより、コード変換後
の文字コードを、ホストコンピュータ1上で動作する業
務プログラムが指定したメモリ12上の格納アドレスに
格納する (ステップS16)。
【0039】その後、制御部75は、変換前コード格納
アドレス記憶部71に設定されているサイズ分のデータ
についてコード変換を行なったか否かを判断し (ステッ
プS17)、コード変換を行なっていないと判断した場
合は、前回渡した格納アドレスに1文字コード分のアド
レスを加算したアドレスを入力部74に渡すことによ
り、次の1つの文字コードを入力し (ステップS1
8)、入力した文字コードについて前述したと同様の処
理を行なう。また、ステップS17で、変換前コード格
納アドレス記憶部71に設定されているサイズ分のデー
タについてのコード変換が終了したと判断した場合は、
外部バス16を介してホストコンピュータ1に変換終了
通知を出力する (ステップS19)。
【0040】文字コード変換装置7−1から変換終了通
知が出力されると、ホストコンピュータ1上で動作する
業務プログラムは、図3の流れ図に示すように、メモリ
12の所定領域に格納されているコード変換後の文字コ
ードをゲートウェイ装置2に送信する (ステップS
3)。ここで、送信要求の発生した業務プログラムは、
コード変換を行なう場合、変換指示を出力した後、文字
コード変換装置7−1から変換終了通知が出力されるま
での間は動作する必要がなく、その間、ホストコンピュ
ータ1上では他の業務プログラムによる処理を行なうこ
とができる。
【0041】上述した実施例は、データの送信側がコー
ド変換を行なうようにしたが、データの受信側がコード
変換を行なうようにすることもできる。
【0042】図5は、データの受信側がコード変換を行
なうようにした時の業務プログラムの処理例を示す流れ
図であり、今、例えば、ゲートウェイ装置2からホスト
コンピュータ1へデータが送信された場合を例にとって
動作を説明する。
【0043】ゲートウェイ装置2から送信されたデータ
は、ホストコンピュータ1で受信され、メモリ12の所
定領域に格納される。
【0044】ホストコンピュータ1上で動作する上記デ
ータを使用する業務プログラムは、メモリ12にデータ
が格納されると、メモリ12を参照し、送信元(ゲート
ウェイ装置2)の文字コード体系の種類を取得する (ス
テップS21)。
【0045】そして、ゲートウェイ装置2の文字コード
体系の種類がホストコンピュータ1の文字コード体系と
同じであれば (ステップS22がYES)、業務プログ
ラムは、メモリ12上に格納さた上記データに対する処
理を行なう (ステップS23)。
【0046】また、文字コード体系が異なれば (ステッ
プS22がNO)、業務プログラムは、外部バス16を
介してコード体系記憶部72に、ゲートウェイ装置2,
ホストコンピュータ1の文字コード体系の種類をそれぞ
れコード変換前の文字コード体系の種類,コード変換後
の文字コード体系の種類として設定し (ステップS2
4)、次いで、メモリ12上の受信データの格納位置を
示す格納アドレス及びサイズを外部バス16を介して変
換前コード格納アドレス記憶部71に設定し (ステップ
S25)、更に、コード変換後のデータのメモリ12上
の格納位置を示す格納アドレスを外部バス16を介して
変換後コード格納アドレス記憶部73に設定し (ステッ
プS26)、その後、文字コード変換装置7−1に対し
て変換指示を行なう (ステップS27)。
【0047】これにより、文字コード変換装置7−1は
前述したと同様の処理を行ない、コード変換後のデータ
をメモリ12の指定されたアドレス(変換後コード格納
アドレス記憶部73に設定されている格納アドレス)に
格納し、受信データ全てについて変換処理が終了する
と、ホストコンピュータ1に対して変換終了通知を行な
う。
【0048】文字コード変換装置7−1から変換終了通
知が出力されると、受信データに対する処理を行なう業
務プログラムは、受信データに対する処理を行なう (ス
テップS23)。
【0049】上述したデータの送信側或いは受信側の一
方のみがコード変換を行なう実施例の場合は、ネットワ
ークを介して複数種類の文字コード体系のデータが伝送
されることになるが、データの送信側,受信側の両方で
コード変換を行なうようにすることより、ネットワーク
を介して伝送されるデータの文字コード体系を1種類に
することもできる。
【0050】図6はネットワークを介して伝送されるデ
ータの文字コード体系を1種類にするようにした時の業
務プログラムのデータ送信時の処理例を示す流れ図、図
7はネットワークを介して伝送されるデータの文字コー
ド体系を1種類にするようにした時の業務プログラムの
データ受信時の処理例を示す流れ図であり、今、例え
ば、ホストコンピュータ1からゲートウェイ装置2へデ
ータを送信する場合を例にとって動作を説明する。
【0051】本実施例の場合、ホストコンピュータ1内
のメモリ12及び装置2〜5内のメモリ(図示せず)に
は、ネットワークシステムに対して予め定められている
文字コード体系の種類が1種類(例えば、JISコード
とする)格納されている。
【0052】ホストコンピュータ1で動作している業務
プログラムは、データの送信要求が発生すると、図6の
流れ図に示すように、メモリ12を参照することによ
り、ネットワークシステムに対して予め定められている
文字コード体系の種類(JISコード)を取得する (ス
テップS31)。
【0053】次いで、ホストコンピュータ1で動作して
いる業務プログラムは、ステップS31で取得した文字
コード体系の種類と、自計算機の文字コード体系の種類
とが同じか否かを判断する (ステップS32)。
【0054】この例の場合、ホストコンピュータ1の文
字コード体系はEBICDICコード、ネットワークシ
ステムの文字コード体系はJISコードであるので、ス
テップS32の判断結果はNOとなり、ステップS34
の処理が行なわれることになるが、若し、ステップS3
2の判断結果がYESであれば、ホストコンピュータ1
上で動作する業務プログラムは、メモリ12に格納され
ている送信データをゲートウェイ装置2に送信すること
になる (ステップS33)。
【0055】ステップS32の判断結果がNOとなる
と、ホストコンピュータ1上で動作する業務プログラム
は、外部バス16を介してコード体系記憶部72に、ホ
ストコンピュータ1,ステップS31で取得した文字コ
ード体系の種類をそれぞれコード変換前の文字コード体
系の種類,コード変換後の文字コード体系の種類として
設定し (ステップS34)、次いで、メモリ12上に格
納されている送信データの格納位置を示す格納アドレス
及びサイズを外部バス16を使用して変換前コード格納
アドレス記憶部71に設定し (ステップS35)、その
後、コード変換後のデータの格納先を示す格納アドレス
を外部バス16を使用して変換後コード格納アドレス記
憶部73に設定する (ステップS36)。
【0056】そして、変換前コード格納アドレス記憶部
71,コード体系記憶部72,変換後コード格納アドレ
ス記憶部73に上記した情報を設定すると、ホストコン
ピュータ1上で動作する業務プログラムは、外部バス1
6を介して文字コード変換装置7−1に対して変換指示
を出力し (ステップS37)、その処理を一旦終了す
る。
【0057】これにより、文字コード変換装置7−1
は、前述したと同様の処理を行ない、コード変換後のデ
ータをメモリ12の指定されたアドレス(変換後コード
格納アドレス記憶部73に設定されている格納アドレ
ス)に格納し、送信データ全てについて変換処理が終了
すると、ホストコンピュータ1に対して変換終了通知を
行なう。
【0058】文字コード変換装置7−1から変換終了通
知が出力されると、ホストコンピュータ1上で動作する
業務プログラムは、図6の流れ図に示すように、コード
変換後のデータをゲートウェイ装置2に送信する (ステ
ップS33)。
【0059】ホストコンピュータ1から送信されたデー
タは、ゲートウェイ装置2で受信され、ゲートウェイ装
置2内のメモリ(図示せず)の所定領域に格納される。
【0060】ゲートウェイ装置2上で動作する業務プロ
グラムは、メモリにデータが格納されると、図7の流れ
図に示すように、メモリを参照することにより、ネット
ワークシステムの文字コード体系の種類(JISコー
ド)を取得する (ステップS41)。
【0061】そして、取得した文字コード体系の種類が
自計算機の文字コード体系の種類と同じであるか否かを
判断する (ステップS42)。
【0062】この例の場合、ネットワークシステムに対
して定められている文字コード体系の種類がJISコー
ド、ゲートウェイ装置2の文字コード体系の種類がJI
Sコードであるので、ステップS42の判断結果がYE
Sとなり、ゲートウェイ装置2は、メモリ上の所定領域
に格納されている受信データに対する処理を行なう (ス
テップS43)。
【0063】若し、ステップS42の判断結果がNOと
なった場合は、業務プログラムは、外部バス16を介し
て文字コード変換装置7−2内のコード体系記憶部72
に、ステップS41で取得した文字コード体系の種類,
ゲートウェイ装置2の文字コード体系の種類をそれぞれ
コード変換前の文字コード体系の種類,コード変換後の
文字コード体系の種類として設定し (ステップS4
4)、次いで、メモリ上の受信データの格納位置を示す
格納アドレス及びサイズを外部バス16を介して変換前
コード格納アドレス記憶部71に設定し (ステップS4
5)、更に、コード変換後のデータのメモリ上の格納位
置を示す格納アドレスを外部バス16を介して変換後コ
ード格納アドレス記憶部73に設定し (ステップS4
6)、その後、文字コード変換装置7−2に対して変換
指示を行なう (ステップS47)。
【0064】これにより、文字コード変換装置7−2
は、文字コード変換装置7−1と同様の処理を行ない、
コード変換後のデータをメモリの指定されたアドレス
(変換後コード格納アドレス記憶部73に設定されてい
る格納アドレス)に格納し、受信データ全てについて変
換処理が終了すると、ゲートウェイ装置2に対して変換
終了通知を行なう。
【0065】文字コード変換装置7−2から変換終了通
知が出力されると、受信データに対する処理を行なうゲ
ートウェイ装置2上で動作する業務プログラムは、受信
データに対する処理を行なう (ステップS43)。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の文字コード
変換装置は、1チップ化され、計算機の周辺機器として
動作するものであるので、このコード変換装置を使用す
ることにより、計算機は、コード変換装置でコード変換
を行なっている間、他の業務プログラムを実行すること
が可能になり、計算機の処理効率を向上させることがで
きる効果がある。
【0067】また、本発明の文字コード変換装置をネッ
トワークシステムを構成する各計算機の外部バスに接続
することにより、各計算機の文字コード体系が異なる場
合であっても、計算機の処理効率を低下させることな
く、データのやりとりを行なうようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】ホストコンピュータ1及び文字コード変換装置
7−1の構成例を示すブロック図である。
【図3】送信データが発生した時にコード変換を行なう
ようにした場合の業務プログラムの処理例を示す流れ図
である。
【図4】制御部75の処理例を示す流れ図である。
【図5】受信データが発生した時にコード変換を行なう
ようにした場合の業務プログラムの処理例を示す流れ図
である。
【図6】ネットワークを介して伝送されるデータの文字
コード体系の種類を1種類にするようにした場合の業務
プログラムの送信時の処理例を示す流れ図である。
【図7】ネットワークを介して伝送されるデータの文字
コード体系の種類を1種類にするようにした場合の業務
プログラムの受信時の処理例を示す流れ図である。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ 2…ゲートウェイ装置 3…サーバ装置 4,5…クライアント装置 6…ローカル・エリア・ネットワーク 7−1〜7−5…文字コード変換装置 11…MPU 12…メモリ 13…データバス 14…アドレスバス 15…制御バス 16…外部バス 71…変換前コード格納アドレス記憶部 72…コード体系記憶部 73…変換後コード格納アドレス記憶部 74…入力部 75…制御部 76…出力部 77…ROM 77−1〜77−N…変換テーブル 77−P…プログラム 78…RAM

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 業務プログラムが動作している計算機の
    外部バスを介して前記業務プログラムによりコード変換
    前の文字コード体系の種類及びコード変換後の文字コー
    ド体系の種類が設定されるコード体系記憶部と、 前記外部バスを介して前記業務プログラムによりコード
    変換前の文字コードから構成されるデータの格納アドレ
    ス及びサイズが設定される変換前コード格納アドレス記
    憶部と、 前記外部バスを介して前記業務プログラムによりコード
    変換後の文字コードから構成されるデータの格納アドレ
    スが設定される変換後コード格納アドレス記憶部と、 コード変換前の文字コードとコード変換後の文字コード
    との対応関係が登録された変換テーブルが複数種類格納
    された変換テーブル記憶部と、 前記変換前コード格納アドレス記憶部に設定されている
    格納アドレス及びサイズに基づいてコード変換を行なう
    データを前記外部バスを介して入力する入力部と、 前記複数の変換テーブルの内、前記コード体系記憶部に
    設定されているコード変換前の文字コード体系の種類及
    びコード変換後の文字コード体系の種類に合致する変換
    テーブルを使用して前記入力部が入力したデータのコー
    ド変換を行なう制御部と、 該制御部によりコード変換されたデータを前記変換後コ
    ード格納アドレス記憶部に設定されている格納アドレス
    に前記外部バスを介して出力する出力部とを1チップに
    組み込んだことを特徴とする文字コード変換装置。
  2. 【請求項2】 文字コード体系が異なる複数の計算機が
    ネットワークを介して接続されたネットワークシステム
    に於いて、 前記各計算機は、請求項1記載の文字コード変換装置が
    接続された外部バスを備えると共に、 計算機と文字コード体系が異なる計算機に前記ネット
    ワークを介してデータを送信する際、自計算機の外部バ
    スに接続された前記文字コード変換装置により前記デー
    タの文字コードを送信先の計算機の文字コード体系の文
    字コードにコード変換した後、送信する構成を備えた
    とを特徴とする文字コード変換装置を使用したネットワ
    ークシステム。
  3. 【請求項3】 文字コード体系が異なる複数の計算機が
    ネットワークを介して接続されたネットワークシステム
    に於いて、 前記各計算機は、請求項1記載の文字コード変換装置が
    接続された外部バスを備えると共に、 計算機と文字コード体系が異なる計算機からのデータ
    を前記ネットワークを介して受信した際、自計算機の外
    部バスに接続された前記文字コード変換装置により受信
    データの文字コードを自計算機の文字コード体系の文字
    コードにコード変換する構成を備えたことを特徴とする
    文字コード変換装置を使用したネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 文字コード体系が異なる複数の計算機が
    ネットワークを介して接続されたネットワークシステム
    に於いて、 前記各計算機は、請求項1記載の文字コード変換装置が
    接続された外部バスを備えると共に、 ータを前記ネットワークを介して送信する際、前記ネ
    ットワークシステムに対して予め定められている文字コ
    ード体系の種類と自計算機の文字コード体系の種類とが
    異なる場合は、自計算機の外部バスに接続された前記文
    字コード変換装置により送信データを前記ネットワーク
    システムに対して予め定められている文字コード体系の
    文字コードに変換した後、送信し、前記ネットワークを
    介してデータを受信した際、前記ネットワークシステム
    に対して予め定められている文字コード体系の種類と自
    計算機の文字コード体系の種類とが異なる場合は、自計
    算機の外部バスに接続された前記文字コード変換装置に
    より受信データを自計算機の文字コード体系の文字コー
    ドに変換する構成を備えたことを特徴とする文字コード
    変換装置を使用したネットワークシステム。
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