JP2596113Y2 - 多導体送電線 - Google Patents

多導体送電線

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JP2596113Y2
JP2596113Y2 JP1993009404U JP940493U JP2596113Y2 JP 2596113 Y2 JP2596113 Y2 JP 2596113Y2 JP 1993009404 U JP1993009404 U JP 1993009404U JP 940493 U JP940493 U JP 940493U JP 2596113 Y2 JP2596113 Y2 JP 2596113Y2
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JP
Japan
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conductor
clamp
transmission line
spacer
conductors
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JP1993009404U
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JPH0662737U (ja
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武男 宗像
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転クランプを有する
スペーサで複数本の素導体の間隔を保持した多導体送電
線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多導体送電線のギャロッピング防止対策
として、複数本の素導体の間隔を保持するスペーサに、
一部のクランプを素導体を回転自在に把持する回転クラ
ンプで構成したスペーサを用いる方法が提案されている
(実開昭50−55592号公報、特開昭64−881
4号公報)。
【0003】その基本構成を図4に示す。1A、1Bは
多導体送電線を構成する素導体、2は素導体1A、1B
の間隔を保持するスペーサである。このスペーサ2は、
一方のクランプが素導体1Aを回転自在に把持する回転
クランプ3となっており、他方のクランプが素導体1B
を回転しないように把持する固定クランプ4となってい
る。固定クランプ4は通常のクランプであるが、回転ク
ランプ3は素導体1Aを固定把持する内部クランプ5
と、この内部クランプ5を回転自在に把持する外部クラ
ンプ6とから構成され、外部クランプ6の中で素導体1
Aが自由に回転できるようになっている。スペーサ2の
素導体把持間隔Dは一定である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】回転クランプを有する
スペーサは、回転クランプ3の内部クランプ5と外部ク
ランプ6の間に回転を許容するためのギャップGが存在
する。このため素導体に微風振動やサブスパン振動など
が生じると、内部クランプと外部クランプが衝突し合っ
て騒音を発するという問題があった。また電気的には上
記のようなギャップGが存在すると、そこでギャップ放
電が起こり、それがノイズとなってラジオやテレビの受
信障害を引き起こすおそれがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
問題を解決するため、少なくとも一部のクランプが素導
体を回転自在に把持する回転クランプで構成されたスペ
ーサで複数本の素導体の間隔を保持してなる多導体送電
線において、隣合うスペーサ間で素導体把持間隔を、標
準導体間隔に対して±50%の範囲で異ならせたことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】このようすると、張力のかかった素導体がスペ
ーサのクランプ部で屈曲を受けるため、クランプ部に素
導体径方向の分力が発生し、回転クランプを構成する内
部クランプと外部クランプが互いに押し付けられる。こ
のため振動を受けても回転クランプ内で騒音や電気ノイ
ズが発生することがなくなる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図3はそれぞれ本考案を2導体
送電線に適用した実施例を示す。1A、1Bは2導体送
電線を構成する素導体、2A、2Bは素導体1A、1B
の間隔を保持するスペーサである。スペーサ2A、2B
は、素導体1Aを回転自在に把持する回転クランプ3
と、素導体1Bを固定把持する固定クランプ4とを有す
る回転許容型のスペーサである。素導体1Aと1Bの標
準間隔をD0 とすると、スペーサ2AはD0 より少し大
きい素導体把持間隔D1 を有し、スペーサ2BはD0
り少し小さい素導体把持間隔D2 を有している。
【0008】図1は上記のような大間隔スペーサ2Aと
小間隔スペーサ2Bを交互に配置した場合、図2は一つ
の大間隔スペーサ2Aと二つの小間隔スペーサ2Bを交
互に配置した場合、図3は二つの大間隔スペーサ2Aと
一つの小間隔スペーサ2Bを交互に配置した場合であ
る。いずれの場合も隣合うスペーサの素導体把持間隔が
異なるため高張力で張られた素導体1Aが回転クランプ
3のところで屈曲を受けるため、回転クランプ3内での
ガタつきがなくなる。
【0009】上記実施例は2導体送電線について説明し
たが、本考案はこれに限らず、それ以外の多導体送電線
にも同様に適用可能である。
【0010】また大間隔スペーサと小間隔スペーサは標
準素導体間隔D0 に対して±50%の範囲で変化させる
ことができる。例えばD0 =500mmの場合、750mm
から250mmの範囲で変化させることができる。このよ
うにするとサブスパン振動が著しく発生し難くなるの
で、騒音は非常に低レベルに抑制することができる。
【0011】さらに「素導体間隔/導体外径」と「導体
外径」との関係は、事故実績と深い関係にあり(電気協
同研究第32巻第1号54頁)、本考案のように長手方
向に「素導体間隔/導体外径」が変化することにより、
一層効果的にサブスパン振動を抑制することができる。
また強風による電線の風騒音も低下させ得ることも予想
される。すなわち直径aの導体に対して素導体間隔Dを
変化させると、音圧レベルのピークが変化することが実
験的に解明されており、例えばa=28.5mmではD=
200mm(D/a≒7)のとき音圧レベルはピークを示
し、これより小さくても大きくても音圧レベルは低下す
る。したがって素導体間隔Dを変化させると電線の風騒
音も低下させ得る。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、回
転クランプを備えたスペーサで素導体の間隔を保持して
なる多導体送電線において、回転クランプ内のガタつき
をなくすことができるので、素導体に振動が発生したと
きの騒音や電気的ノイズの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る多導体送電線の一実施例を示す
平面図。
【図2】 本考案に係る多導体送電線の他の実施例を示
す平面図。
【図3】 本考案に係る多導体送電線のさらに他の実施
例を示す平面図。
【図4】 従来の回転クランプ付きスペーサを用いた多
導体送電線を示す平面図。
【符号の説明】
1A、1B:素導体 2A、2B:回転クランプ付きスペーサ 3:回転クランプ 4:固定クランプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一部のクランプが素導体を回転
    自在に把持する回転クランプで構成されたスペーサで複
    数本の素導体の間隔を保持してなる多導体送電線におい
    て、隣合うスペーサ間で素導体把持間隔を、標準導体間
    隔に対して±50%の範囲で異ならせたことを特徴とす
    る多導体送電線。
JP1993009404U 1993-02-12 1993-02-12 多導体送電線 Expired - Lifetime JP2596113Y2 (ja)

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