JP2596047Y2 - 赤外線人体検知装置 - Google Patents
赤外線人体検知装置Info
- Publication number
- JP2596047Y2 JP2596047Y2 JP1993022815U JP2281593U JP2596047Y2 JP 2596047 Y2 JP2596047 Y2 JP 2596047Y2 JP 1993022815 U JP1993022815 U JP 1993022815U JP 2281593 U JP2281593 U JP 2281593U JP 2596047 Y2 JP2596047 Y2 JP 2596047Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infrared
- fresnel lens
- signal
- human body
- optical system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Burglar Alarm Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、人体から発する赤外線
を検知する赤外線人体検知装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、人体から発する赤外線を光学手段
により集光し、赤外線検出素子により電気信号に変換
し、この電気信号を処理した結果により、人体検知信号
を出力するようにしたこの種の赤外線人体検知装置にお
いて、ひとつの装置の検知領域を拡大するために、複数
の赤外線検出素子と、それらに対応した光学手段を用い
ることがあった。例えば、別々のパッケ−ジに収納され
た2つの赤外線検出素子と、1枚のフレネルレンズとで
180゜の範囲を検知領域とする赤外線人体検知装置を
構成することがあった。 【0003】図1はこの様な従来例の赤外線人体検知装
置の内部構造の概略を示した平面図である。壁面Wに固
定された検知器はフレネルレンズ11を通じて集光され
る赤外線エネルギ−を2つの赤外線検出素子に集める構
成としてある。フレネルレンズ11は軸Yを中心とする
円柱形状であり、2つの赤外線検出素子へ複数の光軸方
向からの赤外線エネルギ−を集光させるべく複数の分割
されたレンズが形成されている。図中のθは赤外線検出
素子の視野角であり、通常約90゜程度である。図示し
た例では2つの赤外線検出素子は互いに90゜傾けた形
で配置され、合わせて180゜の方向からの赤外線エネ
ルギ−が集光される。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】従来の構成では、2つ
の赤外線検出素子の固定位置と1枚のフレネルレンズの
曲率の中心位置(軸Y)とが一致していないため、分割
して形成するフレネルレンズの焦点距離はひとつの赤外
線検出素子に対してすべて異なることになり光学設計が
難しくなる。このため、現実には、赤外線検出素子の視
野周辺部に対応する位置でのレンズにおける光学的性能
が低下してしまうという問題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本考案では、上記課題を
解決するため、複数の赤外線検出素子を円柱形状のフレ
ネルレンズの中心軸上に並べて配置し、所定の方向に向
けた構成としたものである。 【0006】 【作用】このような構成を採用することにより、フレネ
ルレンズの焦点位置とフレネルレンズの曲率の中心とを
一致させることができるので、フレネルレンズの設計上
の問題が解消され、一定の焦点距離の複数の光軸を持っ
たフレネルレンズの性能が向上し、小形化が可能とな
る。 【0007】 【実施例】図2は、本考案の実施例の正面図であり、図
3は図2の実施例からフレネルレンズを含む前面のカバ
−を取り外した状態の正面図である。赤外線検出素子2
1と赤外線検出素子22とは互いに90゜の角度を持っ
て中央部に上下に並置してある。 【0008】図4は内部機構の概略を示した図2のA−
A断面図である。約90゜の視野角を有する赤外線検出
素子21は図面上フレネルレンズ23の右半分に対面
し、他方の赤外線検出素子22はフレネルレンズ23の
左半分に対面した構成としてある。2つの赤外線検出素
子は円柱形のフレネルレンズ23の中心軸Xの上に配置
してある。 【0009】フレネルレンズ23には、中心軸X上に配
置された赤外線検出素子を焦点位置として、放射状に広
がる複数の方向からの赤外線エネルギ−を集光する複数
のレンズが形成されている。この構成によれば、これら
の複数のレンズの焦点距離はすべて等しくすることがで
きる。信号処理部は、プリント基板24に実装されてお
り、赤外線検出素子からの信号を増幅し、所定の値を超
えているかどうかを判断し、検知信号として外部へ出力
する。 【0010】図5は図3の側面図である。赤外線検出素
子は図中の上下方向にも約90゜の視野を持っており、
この範囲の中にフレネルレンズが配置される構成として
ある。尚、2つの赤外線検出素子を別々に上下方向に少
し移動ができる構造とすることにより、検知エリアの方
向が上下に変更可能となり、180゜の広がりを持った
検知エリアのうち半分ずつが個別に調整可能となる。 【0011】 【考案の効果】以上の通り、本考案によれば1枚のフレ
ネルレンズを円柱形に曲げた形の光学系を採用しなが
ら、その光学的性能をそこなうことなく、2つ以上の赤
外線検出素子に広範囲の方向からの赤外線エネルギ−を
集光させることが可能となった。その結果、光学系の小
形化にともなう装置全体の小形化が実現された。また、
1枚のフレネルレンズで足りるため装置の外観が簡略化
され、デザイン上有効であるとともに、部品点数も減少
することから製造コスト、設計コストも低減可能とな
り、効果は多大である。
を検知する赤外線人体検知装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、人体から発する赤外線を光学手段
により集光し、赤外線検出素子により電気信号に変換
し、この電気信号を処理した結果により、人体検知信号
を出力するようにしたこの種の赤外線人体検知装置にお
いて、ひとつの装置の検知領域を拡大するために、複数
の赤外線検出素子と、それらに対応した光学手段を用い
ることがあった。例えば、別々のパッケ−ジに収納され
た2つの赤外線検出素子と、1枚のフレネルレンズとで
180゜の範囲を検知領域とする赤外線人体検知装置を
構成することがあった。 【0003】図1はこの様な従来例の赤外線人体検知装
置の内部構造の概略を示した平面図である。壁面Wに固
定された検知器はフレネルレンズ11を通じて集光され
る赤外線エネルギ−を2つの赤外線検出素子に集める構
成としてある。フレネルレンズ11は軸Yを中心とする
円柱形状であり、2つの赤外線検出素子へ複数の光軸方
向からの赤外線エネルギ−を集光させるべく複数の分割
されたレンズが形成されている。図中のθは赤外線検出
素子の視野角であり、通常約90゜程度である。図示し
た例では2つの赤外線検出素子は互いに90゜傾けた形
で配置され、合わせて180゜の方向からの赤外線エネ
ルギ−が集光される。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】従来の構成では、2つ
の赤外線検出素子の固定位置と1枚のフレネルレンズの
曲率の中心位置(軸Y)とが一致していないため、分割
して形成するフレネルレンズの焦点距離はひとつの赤外
線検出素子に対してすべて異なることになり光学設計が
難しくなる。このため、現実には、赤外線検出素子の視
野周辺部に対応する位置でのレンズにおける光学的性能
が低下してしまうという問題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本考案では、上記課題を
解決するため、複数の赤外線検出素子を円柱形状のフレ
ネルレンズの中心軸上に並べて配置し、所定の方向に向
けた構成としたものである。 【0006】 【作用】このような構成を採用することにより、フレネ
ルレンズの焦点位置とフレネルレンズの曲率の中心とを
一致させることができるので、フレネルレンズの設計上
の問題が解消され、一定の焦点距離の複数の光軸を持っ
たフレネルレンズの性能が向上し、小形化が可能とな
る。 【0007】 【実施例】図2は、本考案の実施例の正面図であり、図
3は図2の実施例からフレネルレンズを含む前面のカバ
−を取り外した状態の正面図である。赤外線検出素子2
1と赤外線検出素子22とは互いに90゜の角度を持っ
て中央部に上下に並置してある。 【0008】図4は内部機構の概略を示した図2のA−
A断面図である。約90゜の視野角を有する赤外線検出
素子21は図面上フレネルレンズ23の右半分に対面
し、他方の赤外線検出素子22はフレネルレンズ23の
左半分に対面した構成としてある。2つの赤外線検出素
子は円柱形のフレネルレンズ23の中心軸Xの上に配置
してある。 【0009】フレネルレンズ23には、中心軸X上に配
置された赤外線検出素子を焦点位置として、放射状に広
がる複数の方向からの赤外線エネルギ−を集光する複数
のレンズが形成されている。この構成によれば、これら
の複数のレンズの焦点距離はすべて等しくすることがで
きる。信号処理部は、プリント基板24に実装されてお
り、赤外線検出素子からの信号を増幅し、所定の値を超
えているかどうかを判断し、検知信号として外部へ出力
する。 【0010】図5は図3の側面図である。赤外線検出素
子は図中の上下方向にも約90゜の視野を持っており、
この範囲の中にフレネルレンズが配置される構成として
ある。尚、2つの赤外線検出素子を別々に上下方向に少
し移動ができる構造とすることにより、検知エリアの方
向が上下に変更可能となり、180゜の広がりを持った
検知エリアのうち半分ずつが個別に調整可能となる。 【0011】 【考案の効果】以上の通り、本考案によれば1枚のフレ
ネルレンズを円柱形に曲げた形の光学系を採用しなが
ら、その光学的性能をそこなうことなく、2つ以上の赤
外線検出素子に広範囲の方向からの赤外線エネルギ−を
集光させることが可能となった。その結果、光学系の小
形化にともなう装置全体の小形化が実現された。また、
1枚のフレネルレンズで足りるため装置の外観が簡略化
され、デザイン上有効であるとともに、部品点数も減少
することから製造コスト、設計コストも低減可能とな
り、効果は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の赤外線検知装置の内部構造の概略を示し
た平面図である。 【図2】本考案の実施例の正面図である。 【図3】図2に示した実施例からフレネルレンズを含む
前面のカバ−を取り外した正面図である。 【図4】内部機構の概略を示した図2のA−A断面図で
ある。 【図5】図3に示した実施例の側面図である。 【符号の説明】 21.赤外線検出素子 22.赤外線検出素子 23.フレネルレンズ 24.プリント基板
た平面図である。 【図2】本考案の実施例の正面図である。 【図3】図2に示した実施例からフレネルレンズを含む
前面のカバ−を取り外した正面図である。 【図4】内部機構の概略を示した図2のA−A断面図で
ある。 【図5】図3に示した実施例の側面図である。 【符号の説明】 21.赤外線検出素子 22.赤外線検出素子 23.フレネルレンズ 24.プリント基板
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 表面にフルネルレンズを形成した赤外線透過率の高い板
材を円柱形に曲げた形状の光学系を備え、前記光学系に
より集光された赤外線エネルギーを電気信号に変換する
2つ以上の赤外線検出素子と、前記電気信号を増幅し、
所定値以上の信号であることを受けて検知信号を出力す
る信号処理部を備えた検知装置において、前記赤外線検
出素子は前記円柱形の光学系の中心軸上に配置し、前記
光学系の複数のフルネルレンズの光軸の焦点距離を一定
としたことを特徴とする赤外線人体検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022815U JP2596047Y2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 赤外線人体検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022815U JP2596047Y2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 赤外線人体検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681091U JPH0681091U (ja) | 1994-11-15 |
JP2596047Y2 true JP2596047Y2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=12093192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022815U Expired - Fee Related JP2596047Y2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 赤外線人体検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596047Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019144009A (ja) * | 2018-02-16 | 2019-08-29 | オプテックス株式会社 | 防犯センサ装置 |
JP7266274B2 (ja) * | 2018-09-12 | 2023-04-28 | オプテックス株式会社 | 防犯センサ装置 |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP1993022815U patent/JP2596047Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681091U (ja) | 1994-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3462736B2 (ja) | 固体撮像素子 | |
GB2276512A (en) | Solid state sensor arrangement for video camera | |
RU2005123194A (ru) | Пассивный инфракрасный датчик движения (варианты) | |
JP2596047Y2 (ja) | 赤外線人体検知装置 | |
JP2001005054A5 (ja) | ||
EP0366456A3 (en) | Image transducing apparatus | |
JP3669454B2 (ja) | 人体検知センサ | |
JP2561800Y2 (ja) | 赤外線受光装置 | |
KR880011620A (ko) | 개구 분포형 오토포커스 센서 | |
JPH0612505Y2 (ja) | 受動型赤外線検出装置 | |
JPS6093974A (ja) | 姿勢検出装置 | |
JP3477729B2 (ja) | ドーム型マルチレンズ | |
JPH0894438A (ja) | 赤外線センサ | |
JPS59121613U (ja) | 焦点検出装置 | |
JPH05100186A (ja) | イメージセンサ | |
JPS60200132A (ja) | 赤外線検知装置 | |
SE8203948D0 (sv) | Information processing means | |
JPH05288863A (ja) | 人体検知装置 | |
JP2565308Y2 (ja) | 見当合わせマ−ク読取装置 | |
JP2572152B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2605591Y2 (ja) | 赤外線人体検知装置 | |
JPS60200134A (ja) | 赤外線検知装置 | |
JPS6224170A (ja) | 熱線感知器 | |
JPH0344684U (ja) | ||
JPH026108B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |