JPH05288863A - 人体検知装置 - Google Patents

人体検知装置

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JPH05288863A
JPH05288863A JP8520792A JP8520792A JPH05288863A JP H05288863 A JPH05288863 A JP H05288863A JP 8520792 A JP8520792 A JP 8520792A JP 8520792 A JP8520792 A JP 8520792A JP H05288863 A JPH05288863 A JP H05288863A
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Masayoshi Miyahara
正芳 宮原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体の構成を小型化するために球面レンズを
使用せずに人体検知が可能な人体検知装置を構成するこ
とを目的とする。 【構成】 前方に開口部5を有した箱状のセンサケース
4内部に前記開口部5を通して遠赤外光線を検知し検知
電圧を発生する2個の焦電素子2A,2Bを、互いの検
知電圧が打ち消し合うように接続してなる焦電センサ2
と、前記焦電素子2A,2Bの間に位置し、前記開口部
5の前方に突設される仕切板7とを備えることにより、
初めに焦電素子2Bが遠赤外光線に反応して電圧信号を
発生し、ある時間をおいて焦電素子2Aが遠赤外光線に
反応して電圧信号を発生することで2個の焦電素子2
A,2Bの電圧信号が打ち消し合うことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、おもに換気・空調装置
に利用し人体を検知することにより前記装置を自動運転
するための人体検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の人体検知装置の構成は、
図5および図6に示すように構成されていた。すなわ
ち、基板51上に取り付けられた焦電センサ52の内部
には遠赤外光に反応し電圧信号を発生する2個の焦電素
子53A,53Bが設けられており、この焦電素子53
A,53Bは遠赤外光が同時に入射すると各電圧信号が
打ち消し合うように接続されている。また基板51には
焦電センサ52を覆う球面レンズ55が取り付けられて
おり、この球面レンズ55は焦電素子53A,53B上
に遠赤外光を集光するように焦点距離を調整した複数の
フレネルレンズ54を備えている。そして、人体等の熱
源57が実線円の位置にある場合、熱源57より放射さ
れる遠赤外光は焦電素子53A上に集光軸56Aとなり
集光され、熱源57が点線円の位置に移動するにつれ、
もう片方の焦電素子53B上に集光軸56Bとなり集光
されることとなり、熱源57の移動にともない初めに焦
電素子53Aが遠赤外光に反応して電圧信号を発生し、
ある時間をおいて焦電素子53Bが遠赤外光に反応して
電圧信号を発生することで2個の焦電素子53A,53
Bの電圧信号が打ち消しあうことがなく焦電センサ52
が人体を検知することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の人体
検知装置では、球面レンズ55上の複数フレネルレンズ
54で遠赤外光を焦電素子53A,53Bに集光するた
めには、焦電センサ52と球面レンズ55との間に所定
の距離が必要となり、球面レンズが大型化し装置全体が
大型化するという課題があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、球面
レンズを使用することなく人体検知を可能にし、装置全
体を小型化することのできる人体検知装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の人体検知装置は
上記第1目的を達成するための、第1の手段は、前面に
開口部を有した箱状のセンサケース内部に前記開口部を
通して遠赤外光を検知し検知電圧を発生する2個の焦電
素子を互いの検知電圧が打ち消し合うように接続してな
る焦電センサと、前記焦電素子の間に位置し、前記開口
部の前方に突設される仕切板とを備えた人体検知装置の
構成としたものである。
【0006】また、上記目的を達成するための第2の手
段は、仕切板は開口部の前方に間隔を設けた人体検知装
置の構成としている。
【0007】また、上記目的を達成するための第3の手
段は、仕切板は2個の焦電素子の中心間を結ぶ線上に直
行する面に対し傾斜して設けられた人体検知装置の構成
としている。
【0008】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、焦
電センサの前方の仕切板で分けられる空間の一方から傾
斜して、焦電センサの内部に入射しようとする遠赤外光
は仕切板によって一部遮断され、2個の焦電素子の一方
のみに当たることとなり2個の焦電センサの検知電圧が
互いに打ち消し合うことがないため熱源を検知すること
ができる。
【0009】また、第2の手段の構成により、焦電セン
サの前方の仕切板で分けられる空間の一方からさらに傾
斜して、焦電センサの内部に入射しょうとする遠赤外光
は、入射側に位置する焦電素子には当たらないが、セン
サケースの開口部と仕切板との間の間隔で形成された空
間を通り仕切板で仕切られた反対側の焦電素子に当たる
こととなり、2個の焦電センサの検知電圧が互いに打ち
消し合うことがないため熱源を検知することができる。
【0010】また、第3の手段の構成により、焦電セン
サに内蔵された2個の焦電素子の中心間を結ぶ線上に直
行した前方の空間から傾斜し焦電センサ内部に入射しよ
うとする遠赤外光は仕切板によって一部遮断され2個の
焦電素子の一方のみに遠赤外光が当たることとなり2個
の焦電センサの検知電圧が互いに打ち消し合うことがな
いため熱源を検知することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1、お
よび図2を参照しながらに説明する。
【0012】図に示すように、1は本装置を構成するケ
ースであり、中心部には焦電センサ2が設けられてい
る。また、ケース1の前面には焦電センサ2を保護する
センサカバー3が取り付けられている。4は焦電センサ
2を構成するセンサケースであり、このセンサケース4
の前面には、長方形の開口部5設けられ、この開口部5
には、フィルタ6が取り付けられ、焦電センサ2の内部
を密閉している。焦電センサ2のフィルタ6とセンサカ
バー3との間には、焦電センサ2に内蔵された2個の焦
電素子2A,2Bの間を仕切る仕切板7が突設されてい
る。
【0013】なお、センサカバー3はポリエチレン、ま
たフィルタ6はシリコンなど遠赤外光透過形の材質で構
成される。
【0014】上記のように構成された人体検知装置の動
作について以下に説明する。熱源57Aが実線円で示さ
れる位置にある場合、熱源57Aより放射された遠赤外
光8B(実線矢印)は焦電素子2Bには到達できるが、
焦電素子2Aには仕切板7で遮断されて到達できず、熱
源57Aに反応するのは焦電素子2Bのみとなる。ま
た、熱源57Aが点線円で示される位置にある場合に
は、熱源57Aより放射された遠赤外光8A(点線矢
印)は焦電素子2Aには到達できるが、焦電素子2Bに
は仕切板7で遮断されて到達できず、熱源57Aに反応
するのは焦電素子2Aのみとなる。すなわち、熱源57
Aが実線円で示される位置より矢印A方向に移動するの
にともない初めに焦電素子2Bが反応して電圧信号を発
生し、ある時間をおいて焦電素子2Aが遠赤外光に反応
して電圧信号を発生することで2個の焦電素子2A,2
Bの電圧信号が打ち消し合うことなく焦電センサ2が人
体を検知することができる。
【0015】このように本発明の第1実施例の人体検知
装置によれば、焦電センサ2の全面に仕切板7を設ける
だの簡単な構成で人体検知を可能にすることができ、装
置全体を小型化することができる。
【0016】つぎに本発明の第2実施例について図3を
参照しながら説明する。なお上記第1実施例と同じ構成
要素には同一符号を付しその説明は省略する。
【0017】図に示すように本実施例は上記第1実施例
に対し仕切板7を開口部5の前方に間隔を置いて設け、
空間部分9を形成した点に特徴がある。
【0018】上記構成により、熱源57Bが角度α付近
にあるとき、熱源57Bは焦電素子2Bの検知範囲外の
死角にかかり、焦電素子2Bには遠赤外光8Cが到達し
ないので反応しない。また、遠赤外光8Cは空間部分9
を通り焦電素子2Aには到達することとなり、焦電素子
2Aのみが熱源57Bに反応することとなる。
【0019】このように本発明の第2実施例の人体検知
装置によれば、焦電センサ2の前方の仕切板7で分けら
れる空間の一方から焦電素子2Bに遠赤外光8Dが到達
しない角度α付近に熱源57Bが位置する場合にも、2
個の焦電素子2A,2Bの電圧信号が打ち消し合うこと
なく検知することができる。
【0020】つぎに本発明の第3実施例について図4を
参照しながら説明する。なお上記第1実施例と同じ構成
要素には同一符号を付しその説明は省略する。
【0021】図に示すように、本実施例は上記第1実施
例に対し仕切板7を2個の焦電素子2A,2Bの中心を
結ぶ線10上に直行する面11に対し傾斜させて設けた
点に特徴がある。
【0022】上記構成により熱源57Cが実線円の位置
にあるとき、すなわち、焦電センサ2の前方の面11上
に位置した場合においても、放射される遠赤外光8Dは
仕切板7により一方の焦電素子2Aには到達せず、もう
一方の焦電素子2Bのみに到達することとなる。
【0023】このように本発明の第3実施例の人体検知
装置によれば、焦電センサに内蔵された2個の焦電素子
の中心間を結ぶ線上に直行する方向に位置する人体も検
知することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、焦電センサの全面に仕切板を設けることで
人体検知が可能となるので従来用いていた球面レンズが
不要となり、装置全体を小型化することができる。
【0025】また、仕切板を開口部の前方に間隔を置い
て設けているので、検知範囲がより広い人体検知装置が
提供できる。
【0026】また、焦電センサに内蔵された2個の焦電
素子の中心線に対し直行しないように傾斜させて仕切板
を設けているので、焦電センサに内蔵された2個の焦電
素子の中心間を結ぶ線上に直行する面上に位置する人体
も検知することができる人体検知装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の人体検知装置の正面図
【図2】同第1実施例の人体検知装置の側面断面図
【図3】同第2実施例の人体検知装置の側面断面図
【図4】同第3実施例の人体検知装置の正面図
【図5】従来の人体検知装置の正面図
【図6】同人体検知装置の側面断面図
【符号の説明】
2 焦電センサ 2A 焦電素子 2B 焦電素子 4 センサケース 5 開口部 7 仕切板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に開口部を有した箱状のセンサケース
    内部に前記開口部を通して遠赤外光を検知し検知電圧を
    発生する2個の焦電素子を互いの検知電圧が打ち消し合
    うように接続してなる焦電センサと、前記焦電素子の間
    に位置し、前記開口部の前方に突設される仕切板とを備
    えた人体検知装置。
  2. 【請求項2】仕切板は開口部の前方に間隔を設けた請求
    項1記載の人体検知装置。
  3. 【請求項3】仕切板は2個の焦電素子の中心間を結ぶ線
    上に直行する面に対し傾斜して設けられた請求項1また
    は2記載の人体検知装置。
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