JP2596028B2 - 自動ミシンのためのデータ作成装置 - Google Patents

自動ミシンのためのデータ作成装置

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JP2596028B2 JP62318034A JP31803487A JP2596028B2 JP 2596028 B2 JP2596028 B2 JP 2596028B2 JP 62318034 A JP62318034 A JP 62318034A JP 31803487 A JP31803487 A JP 31803487A JP 2596028 B2 JP2596028 B2 JP 2596028B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、縫製情報に従って縫い目模様を縫製する自
動ミシンのためのデータ作成装置に関する。
[従来の技術] 近年、縫製情報に従って自動的に縫い目模様を縫製す
る自動ミシンの進歩には著るしいものがある。これらの
自動ミシンは、マイクロコンピュータ等を用いて電子制
御化され、例えば外部記憶装置としてのフロッピィディ
スクドライブ装置から縫製したい基本模様情報を読み出
し、この読み出した基本模様情報をキーボード等の入力
装置から入力された加工情報に基づき加工して縫製情報
を生成し、この生成された縫製情報に従って文字や記号
等の模様を縫製(刺繍)している。ここで、第10図
[A]に示す刺繍模様は、読み出された基本模様情報と
所定の縫目密度情報に基づいて形成された模様を示す。
また、第10図[B]に示す刺繍模様は、その一部を縦・
横とも2倍に拡大して縫製した模様を示す。
上記自動ミシンに関する発明や提案としては、特開昭
62−60586号公報の「文字等を縫製可能なミシン」等を
挙げることができる。
[発明が解決しようとする問題点] 上述した自動ミシンは、縫製したい種々の模様を高速
かつ緻密に縫製することができるものの、猶、次のよう
な問題を有していた。即ち、 (a) 従来の自動ミシンにおいては、加工情報に基づ
き基本模様情報を加工し生成された縫製情報、換言すれ
ば上下動される針と被縫製物保持手段との相対位置を指
示する一針化データを記憶することができない。このた
め、同様な模様を縫製する場合であっても、縫製情報に
対応した基本模様情報の識別コードと加工処理を施すた
めの加工情報とをヒータ再度入力しなければならず、縫
製作業の延長化を招くという問題、 (b) 上記(a)の問題を解決するために、生成され
た縫製情報をそのまま記憶する提案等も為されている
が、上下動される針と被縫製物保持手段との相対位置を
指示する一針化データの情報量は一般的には非常に多
い。従って、記憶するための記憶装置の容量を大きくし
なければならない、あるいは記憶等に要する時間が大き
くなる等という問題、 を有していた。
本発明の自動ミシンのためのデータ作成装置は、上記
問題を解決することを目的として為されたものである。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明の自動ミシンのためのデータ作成装置は、第1
図にその基本構成を例示するように、 上下動される針の動作に伴い被縫製物に縫い目を形成
する縫目形成手段(M1)と、 該被縫製物を保持する被縫製物保持手段(M2)と、 前記針と被縫製物保持手段(M2)との相対位置を変化
させる送り手段(M3)と、 該相対位置を指示する縫製情報に基づき前記縫目形成
手段(M1)と前記送り手段(M3)とを駆動して縫い目模
様を縫製する制御手段(M4)と、 を備えた自動ミシンのためのデータ作成装置であって、 前記針と被縫製物保持手段(M2)との相対位置を示す
基本模様情報を基本模様毎に識別コードと共に多数記憶
した第1の記憶手段(M5)と、 少なくとも、識別コードと該識別コードに対応した基
本模様情報を加工する加工情報とを入力する入力手段
(M6)と、 該入力手段(M6)を介して入力された識別コードに対
応する基本模様情報を第1の記憶手段(M5)から読み出
し、該読み出された基本模様情報と入力手段(M6)を介
して入力された加工情報とに基づき前記縫製情報を生成
する処理手段(M7)と、 該処理手段(M7)により生成された縫製情報に対応す
る識別コード及び加工情報を所定コードと共に第2の記
憶手段に記憶させる、及び前記縫製情報に対応する識別
コード及び加工情報を第2の記憶手段から前記所定コー
ドに従って読み込み前記処理手段(M7)に出力する縫製
情報書読手段(M8)と、 前記第2の記憶手段とは別領域に設けられ、前記処理
手段の処理に関わる各種データを一時的に記憶する第3
の記憶手段(M9)と、 を備えたことを特徴とする。
[作用] 上記構成を有する本発明の自動ミシンのためのデータ
作成装置は、 被縫製物を保持する被縫製物保持手段(M2)と針との
相対位置を変化させる送り手段(M3)と、被縫製物に縫
い目を形成する縫目形成手段(M1)とを制御手段(M4)
により駆動して縫い目模様を縫製するが、上記相対位置
を指示する縫製情報は次のようにして生成される。
まず、処理手段(M7)が、入力手段(M6)を介して入
力された識別コードに対応する基本模様情報を第1の記
憶手段(M5)から読み出し、この読み出された基本模様
情報と入力手段(M6)を介して入力された加工情報とに
基づき縫製情報を生成する。次に、この生成された縫製
情報に対応する識別コード及び加工情報を、縫製情報書
読手段(M8)が所定コードと共に第2の記憶手段に記憶
し、また所定コードに従って第2の記憶手段から読み込
み処理手段(M7)に出力するよう働く。これにより、基
本模様情報を加工して生成された縫製情報は、縫製情報
に対応する基本模様情報及び加工情報等を一々入力する
ことなく必要に応じて何度でも使用することができる。
また、第2の記憶手段は、処理手段(M7)の処理に関
わる各種データを一時的に記憶する第3の記憶手段(M
9)とは別領域に設けられている。このため、入力手段
(M6)から識別コードおよび加工情報を新たに入力し、
処理手段(M7)により新たな縫製情報を生成しても、第
2の記憶手段に記憶された前記縫製情報は良好に保持さ
れる。従って、他の縫い目模様を縫製した後にも、第2
の記憶手段に記憶しておいた縫製情報を良好に使用する
ことができる。
なお、第1の記憶手段(M5)と前記第2の記憶手段と
を、一つの記憶手段によって兼用させてもよい。この場
合、記憶手段の数を減らして構成を簡略化し、取扱も容
易にすることができる。
[実施例] 次に、本発明の自動ミシンのためのデータ作成装置の
構成を一層明らかにするために好適な実施例を図面と共
に説明する。
第2図に示すように、ミシンアーム1はミシン本体の
テーブル2上に配設され、その前端部には針棒支持ケー
ス3が左右にスライド可能に支持されている。5本の針
棒4は前記支持ケース3にそれぞれ上下動可能に支持さ
れ、下端にそれぞれ針5を備えている。そして、各針5
には図示しない糸供給源から針棒支持ケース3上の糸調
子器6及び天秤7を介して種類(色)の異なる糸が供給
される。針選択モータ8はミシンアース1上に配設さ
れ、前記針棒支持ケース3に駆動連結されている。そし
て、所定の針選択信号が前記針選択モータ8に入力され
た時、前記針選択モータ8は針棒支持ケース3をスライ
ドさせて、1本の針5を所定の使用位置に選択配置させ
るようになっている。
ミシンモータ9はミシンアーム1の後部に配設され、
その動力がミシンアーム1内の動力伝達機構(図示しな
い)を介して前記使用位置の針棒4に伝達されてその針
棒4が上下動されるようになっている。ミシンベッド10
は前記使用位置に配置された針棒4に対向してテーブル
2に突設され、前記針棒4との協働により加工布Wに縫
目を形成するための糸輪補捉器(図示しない)を内蔵し
ている。
一対のY方向移動枠11(一方のみ図示)はテーブル2
の左右両側縁においてY方向へ往復移動可能に配設さ
れ、図示しないY方向駆動モータによって駆動される。
また、両移動枠11間には支持棒12が架設されている。X
方向移動枠13はその基端において前記支持棒12に沿って
X方向へ往復移動可能に配設され、図示しないX方向駆
動モータによって駆動される。加工布保持枠14は前記X
方向移動枠13に装着され、加工布Wを着脱可能に保持す
うようになっている。
尚、前記Y,X方向移動枠11,13、支持棒12及びY,X方向
駆動モータにより、前記針5の上下動に同期して加工布
保持枠14と針5との相対位置を変化させる加工布送り装
置15が構成され、加工布保持枠14と針5との相対移動に
よって加工布Wに刺繍等の縫目模様が形成される。ここ
で、Y,X方向駆動モータを合わせて送りモータ16と呼ぶ
ことにする。本実施例においては、針5と糸輪補捉器と
が縫目形成手段に相当し、加工布保持枠14が被縫製物保
持手段に相当し、加工布送り装置15が送り手段に相当す
る。
また、上記ミシン本体とは別体に、入力手段、第1の
記憶手段及び第2の記憶手段としての入力記憶装置20が
ミシン本体の近傍に設けられている。この入力記憶装置
20は、縫製したい基本模様情報に対応した識別コードや
加工情報等を入力するキーボード21,マウス22,入力ペン
23、基本模様情報を基本模様毎に識別コードと共に多数
記憶したフロッピィディスク(以下、登録FDと呼ぶ)を
挿入したフロッピィディスクドライブ(以下、FDDと呼
ぶ)24、後述する縫製情報に対応する識別コード行び加
工情報を所定コードと共に記憶するフロッピィディスク
(以下、編集FDと呼ぶ)を挿入したFDD25、入力した識
別コードに対応する基本模様を表示するCRTディスプレ
イ装置26、等から構成されている。尚、入力ペン23は、
CRTディスプレイ装置26の画面上をタッチして縫製位置
を指定するものである。
次に、この実施例におけるミシンの電気的構成を第3
図に従って説明する。
本実施例のミシンは、ミシン本体に内蔵された制御手
段、処理手段及び縫製情報書読手段としての電子制御回
路30により駆動・制御される。この電子制御回路30は、
周知のCPU30a,ROM30b及びRAM30cを中心として、これら
とインタフェース回路30d,30eとをバス30fにより相互に
接続した論理演算回路として構成されている。
インタフェース回路30dには上述したキーボード21,マ
ウス22が接続され、インタフェース回路30eには、駆動
回路30g,30h,30iを各々介して上述した針選択モータ8,
ミシンモータ9及び送りモータ16が接続されると共に、
各々、上述したフロッピィディスクドライブ24,25及びC
RTディスプレイ装置26が直接接続されている。
上記構成を有する本実施例の作用を、第4図ないし第
8図に示す「縫製処理ルーチン」と共に説明する。この
「縫製処理ルーチン」は、電子制御回路30に電源が投入
される等して実行される。
電源が投入されると、CPU30aは、まず、インタフェー
ス回路30eを介してCRTディスプレイ装置26の画面上に、
各種処理内容を示すメニューを表示する処理を行なう
(ステップS100)。続いて、表示された各種処理が実行
されるべく選択番号が入力されたか否かが判断される
(ステップS110)。ここで、例えば、選択番号1が入力
されると、処理はステップS120に進み、選択番号2が入
力されると、処理はステップS130に進む。ステップS120
で、FDD24の登録FDに記憶された基本模様情報に基づい
た模様を縫製する処理が実行される。この処理を以下に
説明する。
まず、CPU30aは、文字や記号等の基本模様に対応する
識別コードをキーボード21を介して入力する処理を行な
う(ステップS140)。識別コードが入力されると、入力
された識別コードをRAM30cのコードデータ記憶領域に順
次記憶する(ステップS150)。このステップS140及びS1
50の処理は、ステップS160の識別コード入力終了の判断
処理において肯定判断が為されるまで実行される。
続く判断処理では、縫製すべく選択された基本模様を
加工(編集)するか否かが判断される(ステップS17
0)。加工するとの肯定判断が為されると、基本模様の
加工情報、例えば基本模様の縦方向,横方向への拡大あ
るいは縮少率、縦書き模様とするか又は横書き模様とす
るのか選択、基本模様を斜体とする場合のスラント角
度、あるいは縫目密度等をキーボード21を介して入力し
(ステップS180)、この入力された加工情報をRAM30cの
加工情報記憶領域に順次記憶する(ステップS190)。一
方、否定判断が為されると、基本模様の加工情報を予め
定められた標準データ(デフォルト値)として加工情報
記憶領域に記憶する(ステップS200)。このステップS1
70ないしS200の処理は、選択された基本模様毎に実行さ
れる。
上述した処理が為された後、続いて一連の判断処理が
実行される(ステップS210ないしS230)。
まず、ステップS210では、入力された識別コード及び
加工情報を取り消さないか否かが判断される。
また、ステップS220では、入力された識別コード及び
加工情報に従って縫製されるか否かが判断される。
更に、ステップS230では、入力された識別コード及び
加工情報を編集登録データとして記憶するか否かが判断
される。
上記ステップS210において取り消すとの指示(否定判
断)が為されると処理は上述したステップS100に再び戻
り、ステップS220において縫製するとの指示(否定判
断)が為されると縫製すべく後述する縫製処理に進み、
ステップS230において編集登録データとして記憶しない
との指示(否定判断)が為されると処理はステップS210
に戻る。また、上記ステップS210ないしS230において、
総て肯定判断が為されると処理はステップS240以降に進
む。
ステップS240ないしS300では、入力された識別コード
及び加工情報を編集登録データとしてFDD25の編集FDに
記憶する処理が行なわれる。
まず、ステップS240では、CPU30aはCRTディスプレイ
装置にファイル名を入力するよう指示するメッセージを
表示する処理を行なう。ファイル名が入力されると(ス
テップS250)、この入力されたファイル名をRAM30cのフ
ァイル名記憶領域に記憶すると共に(ステップS260)、
FDD25に電源を供給し駆動する処理を行なう(ステップS
270)。この後、RAM30cのファイル名記憶領域、コード
データ記憶領域及び加工情報記憶領域に各々記憶された
ファイル名、識別コード及び加工情報を、編集FDの所定
領域(第9図ar1ないしar3)に順次記憶する処理を行な
う(ステップS280ないしS300)。ここで、第9図に示す
領域ar4には、識別コード及び加工情報のデータ量がフ
ァイル名と共に記憶される。尚、ステップS300の処理が
終了すると、FDD25への電源供給は停止される。
上述したステップS240ないし300の処理が実行された
後、縫製する等の各処理を続行する指示が為された場合
は、処理は上述したステップS210に戻り、そうでない場
合には、処理は初期状態、即ち上述したステップS100に
戻る。
一方、上述したステップS220おいて、縫製するとの否
定判断が為された場合は、ステップS320以降の縫製処理
に進む。
ステップS320では、RAM30cのコードデータ記憶領域に
識別された識別コードに対応する基本模様情報を、FDD2
4の登録FDから順次読み出し、RAM30cの模様情報記憶領
域に記憶する。記憶された総ての識別コードに対応する
基本模様情報が読み出されると(ステップS330)、処理
は続くステップS340に進む。尚、上記処理において、基
本模様情報が読み出される前に、上述したステップS270
と同様、FDD24の駆動処理が為され、総ての基本模様情
報が読み出されるとFDD24への電源供給は停止されるの
は言うまでもない。
続くステップS340では、RAM30cの模様情報記憶領域か
ら基本模様毎に基本模様情報が読み出し、RAM30cの加工
情報記憶領域に記憶された加工情報を参照して加工布保
持枠14と針5との相対位置を1針毎に指示する縫製情
報、所謂一針化データを順次生成し、この生成された縫
製情報をRAM30cの縫製情報記憶領域に記憶する処理が行
なわれる。この縫製情報を生成する処理が終了し(ステ
ップS350)、縫製開始の指示が為されると(ステップS3
60)、RAM30cの縫製情報記憶領域に記憶された縫製情報
を一針毎に読み出し、駆動回路30gないし30iを各々介し
て針選択モータ8、ミシンモータ9及び送りモータ16を
駆動制御して加工布上に文字や記号等の模様を縫製する
処理を行なう(ステップS370)。
縫製処理が終了すると(ステップS380)、続いて、縫
製された模様と同じ模様を縫製する再縫製を実行するか
否かの判断処理が為される(ステップS390)。ここで、
再縫製するとの指示が為された場合は、処理は上述した
ステップS360に戻り、再縫製しないとの指示か為された
場合は続くステップS400の判断処理に進む。
ステップS400では、上述したステップS310と同様の処
理が為される。即ち、縫製する等の各処理を続行する指
示が為された場合は、処理はステップS210に戻り、そう
でない場合には、処理はステップS100に戻る。
上述したように、ステップS110において登録データ縫
製処理(ステップS120)が選択された場合には、ステッ
プS320ないしS390の処理によりFDD24の登録FDに記憶さ
れた基本模様情報に基づいた模様が縫製され、ステップ
S240ないしS300の処理により縫製情報を生成するための
識別コード及び加工情報がFDD25の編集FDに記憶され
る。一方、ステップS110において編集登録データ縫製処
理(ステップS130)が選択されると、以下の処理が行な
われる。
処理が本処理に移行すると、まず、FDD25の駆動処理
が行なわれ(ステップS410)、この後、内容チェックを
行なうか否かの判断処理が為される(ステップS420)。
内容チェックを行なうとの指示が為された場合には、編
集FDに記憶された編集登録データ、即ち識別コード及び
加工情報等をそのファイル名と共に総てCRTディスプレ
イ装置26に表示した後(ステップS430ないしS440)、内
容チェックを行なわないとの指示が為された場合には、
直接、処理は各々ステップS450に進む。
ステップS450では、キーボード21から入力されたファ
イル名をRAM30cのファイル名記憶領域に記憶すると共
に、CRTディスプレイ装置26に表示する処理が行なわれ
る。ファイル名入力の処理が終了すると(ステップS46
0)、入力されたファイル名に従ってFDD25の編集FDから
識別コードを読み出しRAM30cのコードデータ記憶領域に
記憶する処理が行なわれる(ステップS470)。
続くステップS480では、入力されたファイル名に従っ
て編集FDから加工情報を読み出し、RAM30cの加工情報記
憶領域に記憶する処理が行なわれる。
上述したステップS410ないしS480の処理が為される
と、縫製すべく処理は上述したステップS320以降の縫製
処理に進む。
以上、詳細に説明した本実施例によると、加工布保持
枠14と針5との相対位置を指示する縫製情報を生成する
ための識別コード及び加工情報を、FDD25の編集FDに記
憶させることができると共に、必要に応じて読み出せる
ことができる。これにより、一度生成された縫製情報を
好適に再利用することができるという優れた効果を奏
る。また、縫製情報を記憶するに再しては、縫製情報に
対応した識別コード及び加工情報を記憶するので、その
記憶に要する記憶容量を著るしく減少させることができ
るという優れた効果も有する。更に、編集FDから読み出
された識別コード及び加工情報は、RAM30cの各々の領域
に記憶されるので、加工情報を新たに入力して異なる縫
製情報を生成する、換言すれば、記憶された縫製情報の
加工処理を行なうことができるという優れた効果を奏す
る。
なお、前述の電子制御回路30の処理において、S370の
処理が制御手順に、S320ないしS350の処理が処理手段
に、S260ないしS300およびS410ないしS480の処理が縫製
情報書読手段に、それぞれ相当する。また、FDD24の登
録FDは第1の記憶手段に、FDD25の編集FDは第2の記憶
手段に、RAM30cは第3の記憶手段に、それぞれ相当す
る。
本発明の自動ミシンのためのデータ作成装置は、上記
実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
例えば、本実施例においては、縫製情報に対応する識別
コード及び加工情報をFDD25の編集FDに記憶させるよう
構成したが、FDD24の登録FDに基本模様情報と共に記憶
させるよう構成してもよい。この場合、装置の構成を簡
略化すると共に取扱を容易にすることができる。
発明の効果 本発明の自動ミシンのためのデータ作成装置による
と、縫製情報に対応した識別コード及び加工情報を第2
の記憶手段に記憶させることができると共に、必要に応
じて読み出せることができる。これにより、一度生成さ
れた縫製情報を好適に再利用することができるという優
れた効果を奏する。また、縫製情報を記憶するに際して
は、縫製情報に対応した識別コード及び加工情報を記憶
するので、その記憶に要する記憶容量を著るしく減少さ
せることができるという優れた効果も有する。
また、第2の記憶手段を第3の記憶手段とは別領域に
設けたので、他の縫い目模様を縫製した後にも、第2の
記憶手段に記憶しておいた縫製情報を良好に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動ミシンのためのデータ作成装置の
基本構成を例示するブロック図、第2図は本発明の一実
施例である自動ミシンのためのデータ作成装置を示す概
略構成図、第3図はその電子制御回路30を中心とした電
気回路図、第4図ないし第8図は「縫製処理ルーチン」
の処理を示すフローチャート、第9図はフロッピィディ
スクドライブ25のフロッピィディスクに記憶されたデー
タ内容を示すマップ、第10図[A]は基本模様の一例を
示す説明図、第10図[B]はその一部が拡大された模様
を示す説明図、である。 M1……縫目形成手段 M2……被縫製物保持手段 M3……送り手段、M4……制御手段 M5……第1の記憶手段、M6……入力手段 M7……処理手段、M8……縫製情報書読手段 M9……第3の記憶手段 8……針選択データ、9……ミシンモータ 14……加工布保持枠、15……加工布送り装置 21……キーボード 24,25……フロッピィディスクドライブ(FDD) 26……CRTディスプレイ装置 30……電子制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 友恵 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−75688(JP,A) 特開 昭60−119981(JP,A) 実開 昭59−19072(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下動される針の動作に伴い被縫製物に縫
    目を形成する縫目形成手段と、 該被縫製物を保持する被縫製物保持手段と、 前記針と被縫製物保持手段との相対位置を変化させる送
    り手段と、 該相対位置を指示する縫製情報に基づき前記縫目形成手
    段と前記送り手段とを駆動して縫い目模様を縫製する制
    御手段と、 を備えた自動ミシンのためのデータ作成装置であって、 前記針と被縫製物保持手段との相対位置を示す基本模様
    情報を基本模様毎に識別コードと共に多数記憶した第1
    の記憶手段と、 少なくとも識別コードと該識別コードに対応した基本模
    様情報を加工する加工情報とを入力する入力手段と、 該入力手段を介して入力された識別コードに対応する基
    本模様情報を第1の記憶手段から読み出し、該読み出さ
    れた基本模様情報と入力手段を介して入力された加工情
    報とに基づき前記縫製情報を生成する処理手段と、 該処理手段により生成された縫製情報に対応する識別コ
    ード及び加工情報を所定コードと共に第2の記憶手段に
    記憶させる、及び前記縫製情報に対応する識別コード及
    び加工情報を第2の記憶手段から前記所定コードに従っ
    て読み込み前記処理手段に出力する縫製情報書読手段
    と、 前記第2の記憶手段とは別領域に設けられ、前記処理手
    段の処理に関わる各種データを一時的に記憶する第3の
    記憶手段と、 を備えたことを特徴とする自動ミシンのためのデータ作
    成装置。
  2. 【請求項2】前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段
    とを、一つの記憶手段によって兼用させたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のデータ作成装置。
JP62318034A 1987-12-15 1987-12-15 自動ミシンのためのデータ作成装置 Expired - Fee Related JP2596028B2 (ja)

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