JP2595953Y2 - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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JP2595953Y2
JP2595953Y2 JP1993043782U JP4378293U JP2595953Y2 JP 2595953 Y2 JP2595953 Y2 JP 2595953Y2 JP 1993043782 U JP1993043782 U JP 1993043782U JP 4378293 U JP4378293 U JP 4378293U JP 2595953 Y2 JP2595953 Y2 JP 2595953Y2
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俊明 長澤
浩晶 今井
賢治 松本
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アイワ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、CDラジカセなどに適
用して好適なテープレコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】廉価なテープレコーダでは、再生、録
音、早送り、巻戻し、停止、一時停止の各モードの設定
を、機械的に行うようになっているのが普通である。し
かし、このように動作モードを機械的に設定するには、
大きな操作力が必要であったり、操作感触が非常に悪か
ったりするという問題があった。また機械的なモード設
定の場合には、遠隔操作ができなかった。したがって、
特に頻繁に使用する再生モード及び停止モードを設定す
るときに不快感や不便感を引き起こすことがあった。
【0003】そこで、全ての動作モードを電気的に設定
する提案がなされ、最近普及しつつあるCDプレーヤと
テープレコーダが一体になったCDラジカセに、このよ
うな電気的なモード設定方式が採用されている。こうし
たCDラジカセでは、軽くプッシュスイッチを押すだけ
でモード設定できるようにされている。また、このうち
高級機種では、遠隔操作することができるものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のように
従来のCDラジカセでは全てのモード設定を電気的に行
うようになっているので、機械的に設定する場合に比べ
て高価になるという問題があった。また、CDプレーヤ
のモード設定用のスイッチとテープレコーダのモード設
定用のスイッチがそれぞれ別々に設けられていたから構
成が複雑で、これまた高価になる原因となっていた。
【0005】そこで、本考案は上述したような課題を解
決したものであって、CDプレーヤなどと一体化した場
合、構成を簡単にして原価低減が可能で、更にモード設
定時に不快感や不便感を引き起こすことのないテープレ
コーダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本考案においては、再生モードおよび録音モードを
電気的に設定し、停止モードを機械的または電気的のう
ち選択されたどちらか一方で設定し、上記再生モード、
録音モードおよび停止モード以外のモードを機械的に設
定するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】図1に示すように、CDプレーヤ部11とテー
プレコーダ部12L,12Rとが一体化されている。図
2に示すように、右方レコーダ部12Rを操作するため
の右方操作ボタン列20Rには、一時停止ボタン26
R、停止ボタン22R、早送りボタン23R、巻戻しボ
タン24Rが配置されていて、これらのボタンで一時停
止、停止、早送り、巻戻しのモードの設定を機械的に行
うことができる。
【0008】図3に示すように、操作パネル30には、
テープ録音ボタン27R、再生・停止ボタン25Cが設
けられていて、これらのボタンで、録音、再生、停止の
各モード設定を電気的に行うことができる。再生・停止
ボタン25Cは、CDプレーヤ部11と右方テープレコ
ーダ部12Rの操作で共用するようになっている。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係るテープレコーダをCDラ
ジカセに適用した場合の一実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0010】図1は、本考案に係るテープレコーダを適
用したCDラジカセ10を示す。このCDラジカセ10
は、カセットテープとCDとラジオを聞くことができ
る。CDラジカセ10の上部中央にはCDプレーヤ部1
1が設けられており、下部中央には二つのカセットテー
プの録音、再生処理をするために左方テープレコーダ部
12Lと右方テープレコーダ部12Rが設けられてい
る。また内部には図示しないチューナーが内蔵されてい
る。そして、CDプレーヤ部11、テープレコーダ部1
2L,12R、およびチューナーの出力は、左右のスピ
ーカ13から出力される。
【0011】CDプレーヤ部11は、開蓋ボタン14を
押してCD蓋15を開き、次に内部のCD載置部にCD
を載置した後、CD蓋15を閉めて図3に示す再生・停
止ボタン25C等を押すことによって、操作されるよう
になっている。また、CDラジカセ10の上部右側には
FM/AMを切換えるラジオ切換スイッチ16と、選局
ダイヤル17と、周波数表示部18が設けられている。
【0012】CDプレーヤ部11の手前側には、左方テ
ープレコーダ部12Lを操作するための左方操作ボタン
列19Lと、右方テープレコーダ部12Rを操作するた
めの右方操作ボタン列20Rが配置されている。左方操
作ボタン列19Lは、図2に示すように、左から順に、
進行方向切換ボタン21L、停止ボタン22L、早送り
ボタン23L、巻戻しボタン24L、再生ボタン25L
の五つのボタンからなる。右方操作ボタン列20Rは、
左から順に、一時停止ボタン26R、停止ボタン22
R、早送りボタン23R、巻戻しボタン24Rの四つの
ボタンからなる。以上のうち、停止ボタン22L,22
Rは、エジェクト機能を兼ね備えている。
【0013】図1において、CDラジカセ10の正面上
部には、操作パネル30が取り付けられている。図3に
示すように、操作パネル30の左端には、CDラジカセ
10全体の電源のオン/オフ切換をするための電源ボタ
ン31が設けられている。また操作パネル30には、ス
ピーカ13で発生する音を調節するため、音量増加ボタ
ン32、音量減少ボタン33および音質ボタン34が設
けられている。さらに操作パネル30の下部中央には、
テープ、ラジオ、CDのどれを演奏するか選択するため
の、テープ選択ボタン35、ラジオ選択ボタン36、C
D選択ボタン37が配置されている。
【0014】操作パネル30の右部には、CDプレーヤ
部11と右方テープレコーダ部12Rに共通に用いられ
て、これらを再生モードあるいは停止モードにする再生
・停止ボタン25Cが設けられている。また、ここには
右方テープレコーダ部12Rで録音を行うためのテープ
録音ボタン27Rも配置されている。さらにCDプレー
ヤ部11の操作に使用されるCD一時停止ボタン38、
CDサーチボタン39a,39b、CDメモリーボタン
40、CD繰返ボタン41も操作パネル30の右部に設
けられている。
【0015】このCDラジカセ10は、図示しないリモ
ートコントローラで遠隔操作することもできる。このた
め操作パネル30の中央にはリモートセンサ42が取り
付けられている。リモートコントローラには、操作パネ
ル30にある上述した全てのボタンに該当するボタンが
設けられており、そこから発信される信号がリモートセ
ンサ42で感知され、この信号に対応した処理が行われ
る。なお、操作パネル30の中央には、CDの再生状態
を表示する表示窓43と、ラジオのチューニング状態を
表示する選局ランプ44も取り付けられている。
【0016】上述したように、左方テープレコーダ部1
2Lでは、図2に示す左方操作ボタン列19Lで、進行
方向切換、停止、早送り、巻戻し、再生の各モードの設
定が行われる。進行方向切換ボタン21L、停止ボタン
22L、早送りボタン23L、巻戻しボタン24L、再
生ボタン25Lは、各モードへの設定を行う機構に直結
されているので、これらボタンを押すと設定機構が機械
的に駆動されて、ボタンに対応するモードへの設定が行
われる。
【0017】上述と同様に右方テープレコーダ部12R
でも、右方操作ボタン列20Rの一時停止ボタン26
R、停止ボタン22R、早送りボタン23R、巻戻しボ
タン24Rで、機械的に一時停止、停止、早送り、巻戻
しの各モードへの設定が行われる。
【0018】それに加え、右方テープレコーダ部12R
では、操作パネル30にある再生・停止ボタン25C、
テープ録音ボタン27Rによって再生、停止、録音の各
モードが電気的に設定される。
【0019】図4、図5は、右方テープレコーダ部12
Rの内部構造を示す。図4に示すように右方テープレコ
ーダ部12Rは、ほぼ矩形のシャーシ50に各種の部材
が取り付けられて構成されている。シャーシ50には、
一時停止レバー65、停止レバー66、早送りレバー6
7、巻戻しレバー68が上下動可能に取り付けられてい
る。一時停止レバー65は一時停止ボタン26R(図
2)に、停止レバー66は停止ボタン22Rに、早送り
レバー67は早送りボタン23Rに、巻戻しレバー68
は巻戻しボタン24Rにそれぞれ対応し、各ボタン22
R〜26Rが押されると各レバー65〜68が下方に摺
動して各モードの設定が行われる。
【0020】シャーシ50の上部には、一時停止レバー
65、停止レバー66、早送りレバー67、巻戻しレバ
ー68の下側を覆うカバー板69が固定されている。カ
バー板69の表面には、スライドシャーシ110が上下
に摺動できるように取り付けられており、スライドシャ
ーシ110には、消去ヘッド112と録音・再生ヘッド
114が固定されている。そして録音モードまたは再生
モードへの設定時には、後述するような方法でスライド
シャーシ110が下げられることによって、消去ヘッド
112と録音・再生ヘッド114がテープ側に移動す
る。再生モードまたは録音モードへの設定時には、録音
・再生ヘッド114および消去ヘッド112とラジカセ
10の内部回路が、それぞれのモードに対応して動作設
定が行われる。
【0021】またシャーシ50の左上側には、キャプス
タン70が突設されている。さらにキャプスタン70の
上方にあたる位置には、レバー71が配置され、これが
カバー板69に取り付けられている。さらにスライドシ
ャーシ110とレバー71との間は、連結棒73で連結
されており、スライドシャーシ110の上下動に伴って
レバー71が回転するようになっている。また、このレ
バー71にピンチローラー72が取り付けられている。
したがって、録音モードまたは再生モードへの設定時
に、スライドシャーシ110が下方に移動すると、ピン
チローラー72はキャプスタン70に近づけられる。
【0022】シャーシ50の下側には、テープの巻取お
よび巻出を行うための一対のリール52,54が、回転
可能に立設されている。またシャーシ50の外部には、
リール52,54を駆動するためのモーター56が配置
されている。
【0023】このモーター56の回転軸にはプーリー5
8が固定されている。図5に示すように、シャーシ50
の裏側にもキャプスタン70が延びていて、このキャプ
スタン70には、プーリー58でベルト駆動されるプー
リー60と大小二つの歯車62,64が取り付けられて
いる。
【0024】また、図4に示すように、カバー板69に
は、湾曲状の揺動板76がキャプスタン70を中心にし
て回転できるように取り付けられている。揺動板76に
は、歯車64に噛み合う歯車80(図5)とそれより小
さい歯車82が同軸上に取り付けられている。また、キ
ャプスタン70を囲むようにねじりバネ77が配置され
ていて、その一端がカバー板69に固定され、もう一端
が揺動板76に係止されている。これによって揺動板7
6に反時計回りに回転するような付勢力が与えられてい
る。また揺動板76の上端部76aは、レバー71の側
部71aと接触しているので、揺動板76の回転はレバ
ー71によって規制される。そして、上述のように録音
または再生モード切替時には、スライドシャーシ110
の上下動に伴ってレバー71が回転し、揺動板76もま
たねじりバネ77の付勢力に対抗して回転する。
【0025】録音または再生モードでは、レバー71が
時計回りに回転し、揺動板76の凹部76b内に入り込
む。これによって揺動板76が時計回りに回転すると、
リール52と同軸上に固定された歯車84に、歯車82
が噛み合う。このようにして、モーター56の回転力
が、プーリー58,60、歯車64,80,82,84
を介して、リール52に伝達される。
【0026】図5に示すように、シャーシ50の下部に
は、ソレノイド96が取り付けられており、ソレノイド
96のコア98の先端にはフランジ100が形成されて
いる。ソレノイド96のフランジ100には図6に示す
ように、回転中心105で回転するトリガーレバー10
2の一端が係合している。トリガーレバー102の他端
には、カム106と係合するカムフォロワ104が取り
付けられている。
【0027】図示しないバネにより、トリガーレバー1
02は、常時コア98を引き出す方向に付勢されている
が、ソレノイド96の非通電時には、コア98がソレノ
イド96内に吸着保持されているので、トリガーレバー
102もソレノイド96側に保持されている。
【0028】そして、再生、録音、停止モードに切換る
場合、上述の再生・停止ボタン25C、テープ録音ボタ
ン27Rを押すと、ソレノイド96に瞬間的に通電され
るのでコア98が磁化され、ソレノイド96内部の磁石
に反発して飛び出す。
【0029】カム106は円盤状であり、その中心軸1
07がシャーシ50に取り付けられて、カム106が回
転可能になっている。カム106の外周には二箇所の凹
部108,109が形成されており、それ以外の外周の
全ての部分には、歯車64と噛み合うことが可能な歯が
形成されている。各モードが設定されている時には、凹
部108,109のいずれかに歯車64が入り込んでい
るので、歯車64の回転がカム106に伝達されない。
そして、後述するようにモードを切換る時にカム106
の歯が歯車64に噛み合ってカム106が回転する。
【0030】カム106のシャーシ50との対向面に
は、周壁116,118が突設されていて、周壁116
の内側には、全体的に円周状で二箇所が内側に曲がる形
状のカム面120が形成されている。このカム面120
にはトリガーレバー102に形成されたカムフォロワ1
04が当接している。また、周壁118の内側にもカム
面122が形成されている。このカム面122には回転
レバー134のカムフォロワ136が当接している。
【0031】図4に示すスライドシャーシ110の背面
には、図5に示す連結板128が連結されている。連結
板128に上方への付勢力を与えるため、シャーシ50
の上端部に懸垂された引張りバネ130の先端が連結板
128に取り付けられている。連結板128の側部には
突起132が形成されており、カム106に係合した回
転レバー134の一端が突起132に掛けられている。
回転レバー134の回転中心138はシャーシ50に取
り付けられており、回転レバー134の他端にはカムフ
ォロワ136が取り付けられているので、カムフォロワ
136の移動に伴って、回転レバー134が回転して連
結板128の上下方向の位置が決められる。
【0032】上述のように録音または再生モード設定時
に、ソレノイド96のコア98が飛び出す方向に移動す
ると、上述のバネの付勢力により、図6に示すトリガー
レバー102が時計回りに回転駆動される。そしてカム
フォロワ104がカム面120の斜面を右方向に押すこ
とによって、カム106が反時計回りに回転し、カム1
06の歯が歯車64に噛み合う。このとき歯車64が時
計回りに回転しており、カム106は反時計回りに回転
を始める。この回転に伴い、カム面122に沿ってカム
フォロワ136が従動して、回転レバー134が反時計
回りに回転し、連結板128が下に移動する。
【0033】このように連結板128が降下すると、図
4に示すスライドシャーシ110が降下し、ピンチロー
ラー72がキャプスタン70に当接する。また、歯車8
2が歯車84に噛み合って、モーター56に連動する歯
車82の回転が歯車84に伝達されて、リール52が回
転する。同時にスライドシャーシ110に搭載された録
音・再生ヘッド114および消去ヘッド112がテープ
に接触する。
【0034】そして、カム106の凹部108が歯車6
4のところにきた時(図6)、カムフォロワ104がカ
ム面120の内側に屈折した直線部分に入り込む。これ
により、トリガーレバー102は、カム面120に押さ
れて反時計回りに回転して、コア100をソレノイド9
6へ押し戻す。これ以後、コア100は再度ソレノイド
96内に吸着保持されるので、トリガーレバー102は
回転しないようになる。そして、カム106に歯車64
の回転が伝達されなくなると共に、トリガーレバー10
2がカム面120の急カーブに当たるので、カム106
の回転が停止する。これ以後、連結板128が下限位置
に維持されて、再生または録音モードが設定される。
【0035】図7は上述の再生または録音モード設定処
理150の手順を示す。まず、停止モードで、再生・停
止ボタン25Cまたはテープ録音ボタン27Rを押すと
電気信号がソレノイド96に入力されて、ソレノイド9
6が瞬間的にオンになる(ステップ151〜2)。
【0036】ソレノイド96がオンになればコア98が
ソレノイド96から飛び出し、上記のバネの付勢力でト
リガーレバー102が回転され(ステップ153)、そ
の一方、モーター56が回転を開始する(ステップ15
4)。この後、トリガーレバー102によってわずかに
反時計回りに回転駆動されたカム106が、モーター5
6に駆動されている歯車64に噛み合って、カム106
が回転を開始する(ステップ155)。
【0037】そしてカム106の回転に伴って回転レバ
ー134が作動し(ステップ156)、回転レバー13
4が連結板128を押し下げるとスライドシャーシ11
0が降下する(ステップ157)。このようにして、再
生または録音モードの設定が行われ(ステップ15
8)、このモード設定処理150が終了する。
【0038】停止モード設定時には、図6に示すソレノ
イド96に瞬間的に通電されて、コア98が解放されて
飛び出し、トリガーレバー102のカムフォロワ104
が、凹部108付近にあるカム面120の斜面を右方向
に押す。これで凹部108の端にある歯が歯車64に噛
合してカム106が反時計回りに回転する。これによっ
て、回転レバー134のカムフォロワ136がカム面1
22に沿って移動し、回転レバー134が時計回りに回
転する。これで連結板128が引張りバネ130に引き
上げられて、スライドシャーシ110が上昇し、ピンチ
ローラー72がキャプスタン70から離れると共に、歯
車82が歯車84から離れてリール52が停止する。
【0039】この間、カム106は回転して、凹部10
8から凹部109までが、歯車64のところまでくる。
凹部109の近辺は、凹部108と同様に形成されてい
るため、再生モード設定時と同様に、トリガーレバー1
02はカム面120に押されて反時計回りに回転して、
コア100をソレノイド98に押し戻す。そして、カム
106の回転が停止して、停止モードの設定が終了す
る。
【0040】以上のように、このCDラジカセ10で
は、再生、録音、停止モードの設定を、ソレノイド96
に通電することによって行うが、停止モードの設定を機
械的にも行うことが可能である。すなわち、上述したよ
うに停止レバー66(図4)には図示しない停止機構が
連結されており、停止レバー66を押し下げると、停止
機構はトリガーレバー102を駆動するようになってい
る。そして再生または録音モード中に、停止レバー66
が押し下げられると、停止機構によってトリガーレバー
102が時計回り(図5)に回転駆動される。その後、
ソレノイド96に通電した場合と同様に、停止モードの
設定が行われる。
【0041】図8は上述の停止モード設定処理160の
手順を示す。まず、電気的なモード設定スイッチである
再生・停止ボタン25Cが押されたか否か判断される
(ステップ161)。再生・停止ボタン25Cが押され
ると、ソレノイド96が瞬間的にオンになる(ステップ
162)。
【0042】ソレノイド96がオンになればコア98が
解放されるので、トリガーレバー102が回転する(ス
テップ163)。この後、トリガーレバー102によっ
て僅かに回転駆動されたカム106が、モーター56に
駆動されている歯車64に噛み合って、カム106が回
転を開始する(ステップ164)。
【0043】そしてカム106の回転に伴って、回転レ
バー134が作動し(ステップ165)、これで連結板
128が引張りバネ130に引き上げられて、スライド
シャーシ110が上昇する(ステップ166)。次に、
モーター56が停止して、停止モードが電気的に設定さ
れ(ステップ167〜168)、このモード設定処理1
60が終了する。
【0044】上述のステップ161で再生・停止ボタン
25Cが押されていないと判断された場合は、次に機械
的なモード設定スイッチである停止ボタン22Rが、押
されたかどうか判断される(ステップ169)。これが
押されていない場合は、ステップ161で再生・停止ボ
タン25Cが押されたか否か判断され、以下上述と同様
の処理が行われる。停止ボタン22Rが押された場合
は、ステップ163でトリガーレバー102が作動し、
以下上述と同様の処理が行われる。このようにして、停
止モードが機械的に設定される。
【0045】なお、再生モードまたは録音モードにおい
て、リール52に巻き取られるカセットテープが終端に
達したときは、回転しようとするリール52が強制的に
止められる。この時、図示しない自動停止機構により、
揺動板76(図4)がキャプスタン70を中心にして時
計回りに回転すると共に、トリガーレバー102が時計
回り(図5)に回転駆動される。したがって、機械的な
停止モード設定と同様に、停止モードが設定される。
【0046】次に一時停止モードの設定および解除につ
いて説明する。上述した一時停止レバー65にも図示し
ない一次停止機構が連結されており、一次停止レバー6
5が押し下げられ、これがロックされると、一時停止機
構によって図4に示すレバー71の左側が押し下げられ
るようになっている。そして再生または録音モード中
に、一時停止レバー65が押し下げられると、上述のよ
うにピンチローラー72がキャプスタン70から離れ、
歯車82も歯車84から離れて、リール52が停止す
る。この後、再度一時停止レバー65を押すと、ロック
が解除され、揺動板76が反時計回りに回転して歯車8
2が歯車84に噛合される。これで録音または再生モー
ドに復帰する。
【0047】次に早送りおよび巻戻しモードの設定につ
いて説明する。図5に示すように、プーリー60と同軸
上には、小プーリー86が固定されている。シャーシ5
0には小プーリー86でベルト駆動されるプーリー88
が取り付けられており、プーリー88と同軸上には、図
4に示す歯車90が固定されている。プーリー88と歯
車90が取り付けられている台座(図示せず)は、揺動
可能にシャーシ50に取り付けられている。
【0048】そして早送りレバー67が押し下げられる
と、歯車90が左に揺動して歯車92に噛み合う。歯車
92はリール52と同軸の歯車84に噛み合っているの
で、リール52が高速で回転し、テープの早送りが行わ
れる。早送りレバー67はロック機構(図示せず)でロ
ックされるので、一旦押し下げた後は早送り状態が維持
される。
【0049】また、巻戻しレバー68が押し下げられる
と、歯車90が右に揺動して歯車94に噛み合う。歯車
94はリール54と同軸上に取り付けられているので、
リール54が高速回転し、テープの巻戻しが行われる。
巻戻しレバー68もロック機構(図示せず)でロックさ
れるので、一旦押し下げた後は早送り状態が維持され
る。
【0050】なお、停止レバー66は、上述した早送り
レバー67と巻戻しレバー68のロック機構に作用し
て、早送りモードと巻戻しモードの設定を機械的に解除
することができるようになっている。
【0051】以上のようにして、CDラジカセ10の右
方テープレコーダ部12Rでは、録音モード、再生モー
ドを電気的に設定することが可能であり、停止モードを
電気的または機械的のうち選択された方で設定し、それ
以外のモードを機械的に設定することが可能である。
【0052】
【考案の効果】以上説明したように本考案のテープレコ
ーダは、再生モードおよび録音モードを電気的に設定
し、停止モードを機械的または電気的のうち選択された
どちらか一方で設定し、上記再生モード、録音モードお
よび停止モード以外のモードを機械的に設定するように
したものである。
【0053】したがって、CDプレーヤなどと一体化し
た場合に、CD操作用ボタンとテープ操作用ボタンの一
部を共用できるので、操作ボタンの数を減らして構成を
簡単にすると共に、それ以外のモード設定は安価な機械
的方式を用いるので、装置の原価を低減することが可能
になる。又、頻繁に使用する再生モードと停止モード及
びCDプレーヤなどの再生音を録音可能な録音モードが
電気的に設定可能なので不快感や不便感を引き起こすこ
とがなくなるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るテープレコーダを適用したCDラ
ジカセ10の外観を示す図である。
【図2】CDラジカセ10の操作ボタン列19L,20
Rにおけるボタンの配置を示す拡大図である。
【図3】CDラジカセ10の操作パネル30の拡大図で
ある。
【図4】CDラジカセ10の右方テープレコーダ部12
Rの内部構造を示す正面図である。
【図5】右方テープレコーダ部12Rの内部構造を示す
背面図である。
【図6】CDラジカセ10の再生、録音、停止モードへ
の設定を行う機構を示す図である。
【図7】録音または再生モードの設定処理の手順を説明
する図である。
【図8】停止モードの設定処理の手順を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 CDラジカセ 12R 右方テープレコーダ部 20R 右方操作ボタン列 22R 停止ボタン 23R 早送りボタン 24R 巻戻しボタン 25C 再生・停止ボタン 26R 一時停止ボタン 27R テープ録音ボタン 30 操作パネル 50 シャーシ 56 モーター 65 一時停止レバー 66 停止レバー 67 早送りレバー 68 巻戻しレバー 70 キャプスタン 71 レバー 72 ピンチローラー 73 連結棒 76 揺動板 96 ソレノイド 98 コア 102 トリガーレバー 106 カム 110 スライドシャーシ 112 消去ヘッド 114 録音・再生ヘッド 128 連結板 134 回転レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生モードおよび録音モードを電気的に
    設定し、 停止モードを機械的または電気的のうち選択されたどち
    らか一方で設定し、 上記再生モード、録音モードおよび停止モード以外のモ
    ードを機械的に設定するようにしたことを特徴とするテ
    ープレコーダ。
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