JPS642282Y2 - - Google Patents

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JPS642282Y2
JPS642282Y2 JP17521982U JP17521982U JPS642282Y2 JP S642282 Y2 JPS642282 Y2 JP S642282Y2 JP 17521982 U JP17521982 U JP 17521982U JP 17521982 U JP17521982 U JP 17521982U JP S642282 Y2 JPS642282 Y2 JP S642282Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、小型化志向のカセツトテープレコ
ーダ装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
近時、カセツトテープレコーダにあつては、小
型化軽量で携帯に適するとともに、特にヘツドホ
ンを用いた再生専用で2ウエイステレオタイプの
ものが普及しており、ヘツドホンをかけて例えば
歩きながらテープ再生を楽しむことができるよう
になされている。そして、このようなヘツドホン
専用タイプの携帯用のカセツトテープレコーダ
は、すでに可能な限り小形化されており、現状で
は、テープカセツトを収容するカセツトケースと
略同等の大きさにまでなつている。
ところで、この種の小形化志向のカセツトテー
プレコーダに次に要請されることは、各機構部を
有機的に結合してオートリバース機能及び録音機
能を付加して使い勝手を向上させると共に、電力
消費を少なくするための節電対策がなされること
である。
しかしながら、上述した各種要請を小形化志向
のカセツトテープレコーダに付加するには、小形
化の妨げとなる種々の不都合な点を数多く有して
いることで実現することが難かしかつた。
例えば、小形化志向のカセツトテープレコーダ
には、機構的に部品点数が多くなることで、その
構成が複雑化及び大形化を招くという問題があ
り、この問題が上記オートリバース機能及び録音
機能を付加する際の最大の障害となつていた。
しかるに、小形化を促進して各機構部を有機的
に無駄のない構成で制御し、しかも電力消費を少
なくする節電対策がなされ、かつ安価にすること
が要請されている。
〔考案の目的〕
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので
簡易な構成で、かつ小型化し得る極めて良好なカ
セツトテープレコーダ装置を提供することを目的
とする。
〔考案の概要〕
すなわち、この考案はテープの終端を検出して
テープ走行方向を反転するオートリバース機構を
有してなるテープレコーダにおいて、軸方向に押
圧操作自在に設けられる第1及び第2のリール軸
と、この第1及び第2のリール軸に対しそれぞれ
同軸状で軸方向にスライド自在に設けられる高速
回転用の第1及び第2の回転体及び定速回転用の
第3及び第4の回転体と、前記第1及び第2のリ
ール軸の押圧操作に連動して前記第1及び第2の
回転体に選択的に結合される高速駆動用の回転体
と、前記第1及び第2のリール軸の非押圧状態で
前記第3及び第4の回転体に選択的に結合される
定速駆動用の回転体と、前記オートリバース機構
に連動して前記第3及び第4の回転体の一方を非
結合から結合状態とすると共に、他方を結合から
非結合状態へ切換える切換機構とを具備すること
を特徴とするものである。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。第1図a,bは、それぞ
れ、この考案の適用されたカセツトテープレコー
ダを正面及び側面からみた状態を示すものであ
る。すなわち、11は略箱状でテープカセツトを
収納するカセツトケースと略同等の大きさに形成
されたキヤビネツトで、このキヤビネツト11の
一方の平面部は、そのまま、カセツト蓋12とな
されている。そして、このカセツト蓋12は、使
用者が手動的に第1図b中矢印A,B方向に回動
して開閉されるもので、開位置及び閉位置でそれ
ぞれ軽くロツクされ、ふらつきがないように支持
されている。また上記カセツト蓋12は、その背
面部に詳細を後述するカセツトホルダを有してい
る。このカセツトホルダは、上記カセツト蓋12
の開閉動作に連動するもので、第1図中二点鎖線
で示すテープカセツト13を保持し得るものであ
る。
ここで上記キヤビネツト11内には、上記カセ
ツト蓋12を閉じた状態で上記テープカセツト1
3を収容可能な収納部14及び後述するテープレ
コーダ機構部等が装置される機構収納部15が設
けられている。また、上記キヤビネツト11内の
うち、テープカセツト13のテープ露出面側に対
向する部分には、後述する録音再生ヘツド(以下
録再ヘツドという)、消去ヘツド、及び一対の右
及び左ピンチローラ等を有してなるヘツド部16
が配設されている。このヘツド部16は、上記カ
セツトホルダとともに上記カセツト蓋12の開閉
動作に連動されるものである。
そして、上記収納部14内には、第1図aに示
すようにテープカセツト13の図示しない一対の
リールハブに嵌合されテープの走行方向に応じて
回転駆動される一対の右及び左リール軸17,1
8がそれぞれ配設される。また、上記カセツト蓋
12には、早送り及び巻戻し時(テープの正及び
逆方向走行時)にテープ巻取側となる上記右及び
左リール軸17,18と対向する位置に早送り操
作子19及び巻戻し操作子20がそれぞれ設けら
れている。これら早送り及び巻戻し操作子19,
20は、上記右及び左リール軸17,18の回転
軸171,181をその軸心方向に押圧する如く
操作可能に設置されている。
また、上記カセツト蓋12には、上記ヘツド部
16と対応する位置、つまり、収納されるテープ
カセツト13の平面部と対向しない位置に、停止
操作子21、再生操作子22、録音操作子23及
びマニアルリバース操作子24がカセツト蓋12
の面と略垂直に押圧操作可能に設置されている。
さらに、上記カセツト蓋12の略中央部には窓部
25が設けられており、この窓部25は例えば透
明アクリル板等で形成されるもので上記テープカ
セツト13のテープ透視窓の一部と重なるように
設置されている。
ここで、上記カセツト蓋12のうち、早送り及
び巻戻し操作子19,20と、停止操作子21と
の間には上記収納部14側から外方に向かつて広
がる傾斜を有した長孔121が形成されている。
この長孔121は、図示しないチユーナパツクを
用いたラジオ受信時に上記カセツト蓋12を閉じ
た状態で選局操作を行ない得るようにするための
ものである。すなわち、このカセツトテープレコ
ーダは単にテープの再生及び録音ができるだけで
なく、上記チユーナパツクを用いてラジオ放送を
受信できるようになつている。これは、ラジオ電
波の受信、同調、検波及び増幅等を行なうチユー
ナ回路部をケーシング内に収納してなる上記チユ
ーナパツクをテープカセツト13に代えて収納部
14に装填して行なわれるものである。そして、
上記チユーナパツクに設けられた選局ダイヤルを
操作して所望の放送局を選局すると、その受信電
波は検波及び増幅された後、接続端子を介してカ
セツトテープレコーダ内の主増幅回路に導入され
てヘツドホンで再生され、ラジオ放送の受信がな
されるものである。この際、カセツト蓋12を閉
じた状態で、チユーナパツクの選局ダイヤルが長
孔121を挿通して外部に突出されていることで
カセツト蓋12を開けることなく選局動作を行な
い得るものである。
また、上記キヤビネツト11の上記マニアルリ
バース操作子24に対応する側部には、後述する
リバースの設定用の回数制限スイツチが配設され
る。さらに上記キヤビネツト11の側部には、図
示しない音量調整ダイヤル及びヘツドホンジヤツ
ク等が配設されている。
ここで、第2図は、上記機構収納部15に装置
されるテープレコーダ機構部、ヘツド部16及び
カセツトホルダ等の全体的な外観を示すものであ
る。すなわち、26はテープレコーダ機構部のメ
インシヤーシで、上記右及び左リール軸17,1
8が回転在で、かつ軸心方向にスライド自在に支
持されている。また、上記メインシヤーシ26に
は、後述する右及び左フライホイールの回転軸で
ある一対の右及び左キヤプスタン27,28及び
上記右及び左リール軸17,18が設けられると
ともに、これらを回転駆動させるモータ29等が
それぞれ支持されている。そして、上記メインシ
ヤーシ26の一端部には図中矢印A,B方向に回
動自在にカセツトホルダ30が支持されており、
このカセツトホルダ30には、その両端部にテー
プカセツト13(第1図b参照)の幅広方向の両
端部を厚み方向に挾むようにホールド部301,
302が形成されている。また、上記カセツトホ
ルダ30の略中央部には、上記録再ヘツド31及
び消去ヘツド32が支持され、これら録再ヘツド
31及び消去ヘツド32を挾むように一対の右及
び左ピンチローラ33,34が支持されている。
これら右及び左ピンチローラ33,34は、後述
するがテープの正及び逆方向定速走行に応じて選
択的に上記右及び左キヤプスタン27,28に接
離し得るように設置されている。さらに、上記カ
セツトホルダ30には、上記停止、再生、録音及
びマニアルリバース操作子21,22,23,2
4がそれぞれ押圧操作自在に支持されている。
そして、上記カセツトホルダ30には前記カセ
ツト蓋12(第1図a,b参照)が覆せられて取
着されるものでこの際、上記停止、再生、録音及
びマニアルリバース操作子21,22,23,2
4は外部に突出されて外部操作に供されるもので
ある。ここで、上記カセツト蓋12が開状態とな
されると、これに連動して上記カセツトホルダ3
0は第2図中矢印A方向に回動されて、第3図に
示す状態となされる。この際上記停止、再生、録
音及びマニアルリバース操作子21,22,2
3,24、録再ヘツド31、消去ヘツド32、右
及び左ピンチローラ33,34は、上記カセツト
ホルダ30とともに移動されるものである。
次に上記テープレコーダ機構部及びヘツド部1
6の構成について説明する。すなわち、第4図に
おいて、メインシヤーシ26の図中下部には、上
記カセツトホルダ30(第2図参照)に支持され
る録再ヘツド31、消去ヘツド32右及び左ピン
チローラ33,34等が位置している。そして、
このうち、録再ヘツド31、消去ヘツド32はヘ
ツドシヤーシ35を介して上記カセツトホルダ3
0に支持されている。上記ヘツドシヤーシ35
は、その図中右端部に設けられた回動軸351が
上記カセツトホルダ30に遊嵌されており、矢印
C,D方向に回動自在に支持されている。またこ
の回動軸351には、右ピンチレバー36の略中
央部が回動自在に支持されている。この右ピンチ
レバー36には、上記回動軸351を中心にして
一端に上記右ピンチローラ33が回転自在に支持
されると共に、その他端部には、傾斜部361を
有してなる駆動部362が形成されている。
ここで、上記ヘツドシヤーシ35は、一端部
が、該ヘツドシヤーシ35の一側部に係止され、
他端部が上記回動軸351を巻回して上記カセツ
トホルダ30に係止される図示しないトーシヨン
スプリングによつて回動軸351を中心にして矢
印D方向に回動付勢されている。そして、上記右
ピンチレバー36は該右ピンチレバー36と上記
ヘツドシヤーシ35との間に係着されるスプリン
グ(図示せず)によつて回動軸351を中心にし
て矢印C方向に回動付勢されている。
また、上記カセツトホルダ30の上記ヘツドシ
ヤーシ35の図中左側には、上記右ピンチレバー
36と略対称の位置に左ピンチレバー37が設置
されている。この左ピンチレバー37は、その略
中央部が回動軸371に支持されており、この回
動軸371を中心にして図中右側の一端部に上記
左ピンチローラ34が回転自在に支持されると共
に、図中左側の他端部に傾斜部372を有してな
る駆動部373が形成されている。そして、上記
左ピンチレバー37は図示しないスプリングによ
つて回動軸37を中心にして矢印C方向に回動付
勢されている。
ここで上記カセツトホルダ30の下面部にはテ
ープ走行方向に対応して矢印E,F方向に移動さ
れる再生スライダ38が設置されている。すなわ
ち、上記メインシヤーシ26の図中下端部には軸
260,261,262が植設されており、これ
ら軸260,261,262が上記再生スライダ
38に形成される長孔380,381,382を
挿通していることで再生スライダ38は矢印E,
F方向にスライド自在となされている。そして、
この再生スライダ38には、その両端部に上記右
及び左ピンチレバー36,37の各駆動部36
2,373に対応して突部383,384が形成
されると共に、後述する第1及び第2の切換スラ
イダ39,40にそれぞれ形成される折曲係合部
391,401に対し係合可能となし得る第1及
び第2の係合片385,386が形成されてい
る。ここで上記再生スライダ38に形成される突
部383,384は装填されるテープカセツト1
3(第1図b参照)の先端と上記カセツトホルダ
30(第3図参照)の回動中心部との間に位置さ
れるものである。
すなわち、上記右及び左ピンチレバー36,3
7は例えば上記再生スライダ38が矢印E方向に
スライドされると、その図中右側の突部383に
よつて右ピンチレバー36は駆動部362の傾斜
部361を押圧されて付勢力に抗して矢印C方向
に回動されるため右ピンチローラ33が右キヤプ
スタン27に圧接される。この際、上記左ピンチ
レバー37は上記再生スライダ38の図中左側の
突部384が駆動部373の傾斜部372の先端
に位置されることで上記スプリングの付勢力によ
り矢印D方向に回動され、左ピンチローラ34が
左キヤプスタン28から離隔されるものである。
また、上記再生スライダ38が矢印F方向にス
ライドされた状態では、上述したのと略逆に動作
されて左ピンチローラ34が左キヤプスタン28
に圧接されると共に右ピンチローラ33が右キヤ
プスタン27から離隔されるものである。
このように右及び左ピンチレバー36,37を
装填されるテープカセツト13の先端と上記カセ
ツトホルダ30の回動中心部との間に形成した再
生スライダ38の突部383,384で駆動する
ように構成した。このため、右及び左ピンチレバ
ー36,37は、その動作ストロークが少なくて
済むもので操作性が向上され、テープカセツト1
3の挿入時の誤動作を防止し得るものである。
また、上記カセツトホルダ30に支持されるヘ
ツドシヤーシ35の図中左端部には、第5図、第
6図及び第7図に示すように略コ字状の再生駆動
部材41が設置されており、この再生駆動部材4
1の一端部に延設される係合部411が上記ヘツ
ドシヤーシ35の一端に係合されている。そし
て、上記再生駆動部材41は上記カセツトホルダ
30の下部の上記メインシヤーシ30の端部に矢
印G方向に回動自在に支持されている。
ここで、上記再生駆動部材41に対向して上記
カセツトホルダ30には、前述したように再生操
作子22が配設され、この再生操作子22の一端
部には下面方向に突出した操作軸221が延設さ
れる。また、上記再生操作子22の他端部には、
透孔222が形成され、この透孔222には、録
音操作子23が操作自在に挿通される。この録音
操作子23は、その下面から操作軸231が上記
再生操作子22の操作軸221と略平行に延設さ
れており、これら各操作軸221,231は上記
カセツトホルダ30に支持される軸受部材42に
挿通されて支持される。
また、上記再生操作子22の操作軸221に
は、略円錐形状の第1の駆動部223の底面が取
着される。この第1の駆動部223は、その頂部
が軸224を介して略円錐形状の第2の駆動部2
25の頂部に連結され、この第2の駆動部225
の底面が上記再生駆動部材41の底面部に対向さ
れている。一方上記録音操作子23の操作軸23
1には、略同錐形状の第1の駆動部232の底面
が取着される。この第1の駆動部232はその頂
部が軸233を介して略円錐形状の第2の駆動部
234の頂部に連結され、この第2の駆動部23
4の底面は、上記再生駆動部材41の一端に並設
される略コ字状の録音駆動部材43の底面部に対
向される。そして、上記第1の駆動部232は、
上記再生駆動部材41の一端上部に折曲してなる
係合部412に係合可能となされている。また、
上記録音駆動部材43には上記再生駆動部材41
の係合部412と対向する一端に駆動部431が
後述する録音スライダ44の折曲係合部441に
係合可能に形成される。
ここで、上記録音スライダ44は、第4図中に
おいて、図示の都合上省略したもので、その詳細
については後述するものである。
すなわち、第5図に示す停止状態において、今
再生操作子22を押圧操作したとする。すると、
再生操作子22は、その第2の駆動部225の底
面が再生駆動部材41の底面部を押圧し、該再生
駆動部材41を矢印G方向に回動させる。このた
め、再生駆動部材41はその係合部411がヘツ
ドシヤーシ35(第4図参照)を前述したように
回動して、録再ヘツド31をテープに当接される
と共に、右及び左ピンチローラ33,34をテー
プを介して右及び左キヤプスタン27,28に圧
接するものである。そして、上記再生操作子22
は、操作位置でロツクされるもので、そのロツク
機構については後述するものである。
また、録音をなさんとして第6図に示すように
再生及び録音操作子22,23をともに押圧操作
したとする。すると、録音操作子23は第8図に
示すようにその第2の駆動部234の底面が録音
駆動部材43の底面部を押圧し、該録音駆動部材
43を矢印G方向に回動させる。このため、録音
駆動部材43は、その駆動部431が録音スライ
ダ44を押圧し、矢印H方向にスライドされる。
ここで、録音スライダ44は図示しない録音再生
切換スイツチをオンして回路部を録音状態となす
と共に、消去ヘツド32(第5図参照)をテープ
に当接するものである。そして、上記録音操作子
23は、その操作位置で第1の駆動部232の底
面が上記再生駆動部材41の係合部412に係合
されてロツクされるものである。
一方、再生操作子22が操作されることにより
上述したように録再ヘツド31がテープに当接さ
れると共に右ピンチローラ33がテープを介して
右キヤプスタン27に圧接され、ここにテープの
録音がなされるものである。
ここで、上述した録音は例えばテープの正方向
走行状態のみの片道録音がなされるもので、その
詳細については後述するものである。
ここにおいて、再び第4図に示すように前記メ
インシヤーシ26の図中右側の略中央部には、前
記モータ29が設置されており、このモータ29
の回転軸291には、径小なプーリ45が嵌着さ
れている。また、上記メインシヤーシ26の図中
下端部には前述した右及び左フライホイール4
6,47が回転自在に支持されており、これら右
及び左フライホイール46,47と上記プーリ4
5とは中間プーリ48を介してベルト49が回転
力伝達可能に巻掛けられる。ここで、上記右及び
左フライホイール46,47の回転軸は、それぞ
れ前記右及び左キヤプスタン27,28となされ
ている。そして、上記右及び左フライホイール4
6,47には径小な歯車50,51がそれぞれ同
軸的に形成されている。
ここで、上記メインシヤーシ26の略中央部に
設けられる前記右及び左リール軸17,18のう
ちテープの逆方向走行時に巻取り側となる左リー
ル軸18は、第9図に示すように上記メインシヤ
ーシ26に設置されている。すなわち、メインシ
ヤーシ26には上記左リール軸18が取付けられ
る部分に透孔263が形成される。この透孔26
3内には、略円筒形状で図中下部に該透孔263
よりも径大なつば部531を有してなる軸受部材
53が挿通され、透孔263の周縁部とつば部5
31とが固着されている。そして、上記軸受部材
53内には上記左リール軸18の回転軸181が
回転自在に挿通される。
また、上記軸受部材53よりも上方に突出した
上記回転軸181の部分は、有底筒状のロツク部
材54の底部に形成された透孔541を挿通した
後、リールキヤツプ55が嵌着されている。ここ
で、このリールキヤツプ55は、上記回転軸18
1と一体的に回転されるが、上記ロツク部材54
は上記回転軸181と無関係となされている。ま
た、上記軸受部材53の上端部と上記ロツク部材
54との間にはコイル状のスプリング56が介在
されており、上記回転軸181は、上記ロツク部
材54及びリールキヤツプ55を介して上方に付
勢されている。さらに上記ロツク部材54の下端
部には、所定方向に傾斜した押圧部542及び係
合部543が形成されている。そして、このう
ち、押圧部542は前記第1の切換スライダ39
に形成される係合部392に係合可能となされる
と共に、上記係合部53は後述するロツクスライ
ダに係合可能となされている。
また、上記軸受部材53よりも下方に突出した
回転軸181の部分は、若干径が小さくなされて
おり、この径小の部分には、径小な歯車57が嵌
着される。この径小な歯車57の下端部には上記
回転軸181に対し軸心方向にスライド自在に設
けられる径大な歯車58が嵌合される。ここで、
この径大な歯車58は、上記回転軸181の下端
部に取着されるワツシヤ182との間にコイル状
のスプリング59が介在されていることで上方に
付勢され、上記径小な歯車57との嵌合がなされ
るものである。そして、上記径大な歯車58の上
面部には、上記メインシヤーシ26に回動自在に
支持される切換駆動レバー60の駆動部601が
係合されており、この切換駆動レバー60の回動
にともなつて、上記駆動部601が上記径大な歯
車58を軸心方向に押圧して上記径小な歯車57
との嵌合を解除するようになされているものであ
る。
ここで、再び第4図に示すように上記メインシ
ヤーシ26の上記左リール軸18と前記左フライ
ホイール47との中間部には軸264が植設され
ている。この軸264には、再び第8図に示すよ
うに径大な歯車61及び径小な歯車62がそれぞ
れ回転自在に支持されている。そして、上記径大
な歯車61と径小な歯車62との間には、略リン
グ状の摩擦部材63が介在されている。また、上
記軸264の上記径小な歯車62の下端部には、
略円筒形状でつば部641を有してなる止め具6
4が嵌着されており、この止め具64のつば部6
41上に設けられたコイル状のスプリング65に
よつて径小な歯車62は、摩擦部材63を介して
径大な歯車61を押圧することとなり該径大な歯
車61と上記径小な歯車62とは連動関係となさ
れている。ここで、上記径大な歯車61は、上記
左フライホイール47の歯車51に歯合されると
共に上記左リーリ軸18の径小な歯車57と歯合
可能となされており、上記径小な歯車62は、上
記左リール軸18の径大な歯車58と歯合可能と
なされている。そして、上記径大及び径小な歯車
61,62は、上記左リール軸18の径小及び径
大な歯車57,58とそれぞれ選択的に歯合され
るもので、テープの逆方向の定速走行状態で径小
な歯車62と左リール軸18の径大な歯車57と
が歯合され、テープの巻戻し走行状態で径大な歯
車61と左リール軸18の径小な歯車58が歯合
されるものである。
一方、前記右及び左リール軸17,18のう
ち、テープの正方向走行時に巻取り側となる右リ
ール軸17は、第9図に示すように上記メインシ
ヤーシ26に設置されている。すなわち、上記メ
インシヤーシ26には上記右リール軸17が取付
けられる部分に透孔265が形成されている。こ
の透孔265内には、略円筒形状で図中下部に該
透孔265よりも径大なつば部661を有してな
る軸受部材66が挿通され、透孔265の周縁部
とつば部661とが固着されている。そして、上
記軸受部材66内には上記右リール軸17の回転
軸171が回転自在に挿通される。
また、上記軸受部材66よりも上方に突出した
上記回転軸171の部分は、有底筒状のロツク部
材67の底部に形成された透孔671を挿通した
後、リールキヤツプ68が嵌着されている。ここ
で、このリールキヤツプ68は、上記回転軸17
1と一体的に回転されるが、上記ロツク部材67
は、上記回転軸171と無関係となされている。
また上記軸受部材66の上端部と上記ロツク部材
67との間には、コイル状のスプリング69が介
在されており、上記回転軸171は、上記ロツク
部材67及びリールキヤツプ68を介して上方に
付勢されている。さらに、上記ロツク部材67の
下端部には、所定方向に傾斜した押圧部672及
び係合部673が形成されている。そして、この
うち、押圧部672は前記第2の切換スライダ4
0に形成される係合部402に係合可能となされ
ると共に、上記係合部673は、後述するロツク
スライダに係合可能となされている。
また、上記軸受部材66よりも下方に突出した
回転軸171の部分は、若干径が小さくなされて
おり、この径小の部分には、径小な歯車70が嵌
着される。この径小な歯車70の下端部には、上
記回転軸171に対し軸心方向にスライド自在に
設けられる径大な歯車71が嵌合される。ここ
で、この径大な歯車71は、上記回転軸171の
下端部に取着されるワツシヤ172との間にコイ
ル状のスプリング72が介在されていることで上
方に付勢され、上記径小な歯車70との嵌合がな
されるものである。そして、上記径大な歯車71
の上面部には、上記メインシヤーシ26に回動自
在に支持される切換駆動レバー73の駆動部73
1が係合されており、この切換駆動レバー73の
回動にともなつて上記駆動部731が上記径大な
歯車71を軸心方向に押圧して上記径小な歯車7
0との嵌合を解除するようになされているもので
ある。
ここで、上記メインシヤーシ26の右リール軸
17と、前記軸264との中間部には、軸26
6,267が植設されている。このうち軸266
には、歯車74が回転自在に支持されており、こ
の歯車74は、上記軸264の径小な歯車62に
歯合される。そして、上記歯車74は、テープの
正方向定速走行状態で上記右リール軸17の径大
な歯車70に歯合されて、該右リール軸17を定
速で回転駆動するものである。また、上記歯車7
4は、上記右リール軸17が押圧操作された状態
及びテープの逆方向定速走行状態で詳細を後述す
るが上記右リール軸17の径大な歯車71が軸心
方向にスライドされるため、その歯合が解除され
るものである。
一方、上記軸267には歯車75が回転自在に
支持されており、この歯車75は、上記軸264
の径大な歯車61に歯合される。そして、上記歯
車75は、上記右リール軸17が押圧操作された
状態で該右リール軸17の径小な歯車70に歯合
されて、上記右リール軸17を高速で回転駆動す
るものである。
また、再び第4図及び第9図に示すように上記
メインシヤーシ26の上記右及び左リール軸1
7,18の中間部には、回動軸268が植設され
ている。この回動軸268には略L字形状の前記
第1及び第2の切換スライダ39,40が積層さ
れた状態で互いに単独で回動自在となるように支
持されている。そして、このうち第1の切換スラ
イダ39の一端部には、上記左リール軸18の押
圧部542に対向して傾斜された前記係合部39
2が形成されると共に、上記右リール軸17に対
向して突出した押圧部393が形成されている。
そして、この押圧部393は上記右リール軸17
の径大な歯車71に係合される前記切換駆動レバ
ー73の他端に形成される突起部732に係合さ
れる。また、上記第1の切換スライダ39の他端
部には前記折曲係合部391が前述したように再
生スライダ38の第1の係合片385に対応して
形成されている。
一方、上記第2の切換スライダ40の一端部に
は上記右リール軸17の押圧部672に対向して
傾斜された係合部402が形成されると共に、上
記左リール軸18に対向して突出した押圧部40
3が形成されている。そして、この押圧部403
は、上記左リール軸18の径大な歯車58に係合
される前記切換駆動レバー60の他端に形成され
る突起部602に係合される。また、上記第2の
切換スライダ40の他端部には、前記折曲係合部
401が前述したように再生スライダ38の第2
の係合片386に対応して形成されている。
すなわち、上記第1及び第2の切換スライダ3
9,40は、上記左及び右リール軸18,17の
押圧操作に連動して回動されてテープ走行系を高
速走行状態に制御すると共に、後述するオートリ
バース機構の動作状態における上記再生スライダ
38のスライドに連動して回動されてテープ走行
系を定速走行状態に制御するものである。例え
ば、上記右リール軸17が押圧操作されると、第
10図及び第11図に示すように該右リール軸1
7の径小及び径大な歯車70,71が回転軸17
1とともに軸心方向にスライドされてこのうち径
小な歯車70が上記歯車75に歯合され高速回転
可能状態となされる。この際、上記右リール軸1
7の押圧部672は第2の切換スライダ40の係
合部402を押圧して図中反時計方向に回動させ
る。ここで、左リール軸18の径大な歯車58に
係合する切換駆動レバー60は第2の切換スライ
ダ40の押圧部403に押圧されて回動される。
このため上記径大な歯車58は、上記切換駆動レ
バー60によつて軸心方向にスライドされて、前
記径小な歯車62との歯合を解除させるものであ
る。
また、第12図及び第13図に示すように上記
左リール軸18が押圧操作されると、該左リール
軸18の径小及び径大な歯車57,58が回転軸
181とともに軸心方向にスライドされて、この
うち径小な歯車57が上記径大な歯車61に歯合
され高速回転可能状態となされる。この際上記左
リール軸18の押圧部542は第1の切換スライ
ダ39の係合部392を押圧して図中時計方向に
回動させる。ここで、右リール軸17の径大な歯
車71に係合する切換駆動レバー73は第1の切
換スライダ39の押圧部393に押圧されて回動
される。このため、上記径大な歯車71は、上記
切換駆動レバー73によつて軸心方向にスライド
されて、前記歯車74との歯合を解除させるもの
である。
ここで、第14図に示すように上記再生スライ
ダ38が最も矢印E方向にスライドされた状態に
おいては、上記第2の切換スライダ40がその折
曲係合部391を再生スライダ38の第2の係合
片386によつて付勢されて図中反時計方向に回
動される。この際、第15図に示すように左リー
ル軸18の径大な歯車58に係合する切換駆動レ
バー60は、その突起部602を上記第2の切換
スライダ40の押圧部403に押圧されて回動さ
れる。このため上記径大な歯車58は上記切換駆
動レバー60の駆動部601によつて回転軸18
1に対して軸心方向にスライドされて上記径小な
歯車62との歯合が解除される。一方、第1の切
換スライダ39はその折曲係合部391が上記再
生スライダ38の第1の係合片385と非係合状
態となされるため右リール軸17の径大な歯車7
1は、歯車74との歯合状態が維持され、該右リ
ール軸17が定速回転可能状態となされるもので
ある。
また、第16図に示すように上記再生スライダ
38が最も矢印F方向にスライドされた状態にお
いては、第1の切換スライダ39がその折曲係合
部391を再生スライダ38の第1の係合片38
5によつて押圧されて図中時計方向に回動され
る。この際、第9図に示すように右リール軸17
の径大な歯車71に係合する切換駆動レバー73
は、その突起部732を上記第1の切換スライダ
39の押圧部393に押圧されて回動される。こ
のため、上記径大な歯車71は上記切換駆動レバ
ー73の駆動部731によつて回転軸171に対
して軸心方向にスライドされて上記歯車74との
歯合が解除される。一方、第2の切換スライダ4
0は、その折曲係合部401が上記再生スライダ
38の第2の係合片386と非係合状態となされ
るため左リール軸18の径大な歯車58は径小な
歯車62との歯合状態が維持され、該左リール軸
18が定速回転可能状態となされるものである。
また、再び第4図に示すように上記メインシヤ
ーシ26の略中央部には、回動軸268が植設さ
れており、この回動軸268には、ロツクスライ
ダ76及びスイツチスライダ77がそれぞれ回動
自在に支持されている。このうち、ロツクスライ
ダ76は、前記再生操作子22の第1の駆動部2
23、前記右及び左リール軸17,18の係合部
673,543、前記停止操作子21の図示しな
い駆動部及び、後述する回数制限スライダ78に
形成される係合部781にそれぞれ係合し得る第
1乃至第5の係合部761乃至765が上記回動
軸269を中心として広がるように形成されてい
る。また、上記スイツチスライダ77は上記ロツ
クスライダ76と略同じ形状で該ロツクスライダ
76に重ねて設けられており、上記再生操作子2
2の第1の駆動部223、上記右及び左リール軸
17,18の係合部673,543、上記停止操
作子21の駆動部及び上記回数制限スライダ78
の係合部781に係合し得る第1乃至第5の係合
部771乃至775が形成されている。さらに、
上記スイツチスライダ77の第3の係合部773
の先端部には、前記モータ29に電力を供給する
ための図示しないスイツチと係合する第6の係合
部776が形成されている。そして、上記スイツ
チスライダ77が第4図中反時計方向に回動され
た状態で、その第6の係合部により上記スイツチ
がオンされ上記モータ29が回転駆動されるもの
である。また、上記ロツクスライダ76及び上記
スイツチスライダ77には、突出係止片766,
777が形成されている。そして、これら突出係
止片766,777と上記メインシヤーシ26の
所定位置とにスプリング79,80が係着される
ことで、上記ロツクスライダ76及びスイツチス
ライダ77は、それぞれ第4図中時計方向に回動
付勢されている。このため、上記ロツクスライダ
76及びスイツチスライダ77の第1乃至第5の
係合部761乃至765及び第1乃至第5の係合
部771乃至775はそれぞれ再生操作子22の
第1の駆動部223、右及び左リール軸17,1
8の係合部673,543、停止操作子21の駆
動部及び回数制限スライダ78の係合部781に
押圧された状態となされている。
上記のような構成において、テープ再生をなさ
んとして、前記再生操作子22を操作すると前述
したようにヘツドシヤーシ35が移動され録再ヘ
ツド31がテープに当接されるとともに右及び左
ピンチローラ33,34が選択的にテープを介し
て右及び左キヤプスタン27,28に圧接され
る。この際、上記再生操作子22の第1の駆動部
223によつてロツクスライダ76及びスイツチ
スライダ77はその第1の係合部761,771
を押圧されてスプリング79,80の付勢力に抗
して第4図中反時計方向に回動される。そして、
上記再生操作子22は押圧操作位置で、上記ロツ
クスライダ76の第1の係合部761が第1の駆
動部223の底面部に対向するようになる。この
ため、上記ロツクスライダ76はスプリング79
の付勢力により第4図中時計方向に回動され、第
1の係合部761が第1の駆動部223の底面部
に係合することで、再生操作子22がロツクされ
るものである。この際、上記スイツチスライダ7
7は、その第1の係合部771が再生操作子22
の第1の駆動部223によつて押圧された状態に
維持されるため前述したようにスイツチをオンし
てモータ29が第4図中時計方向に回転駆動され
る。
そこで、右及び左フライホイール46,47は
それぞれ反時計及び時計方向に回転駆動される。
そして、この際再生スライダ38が矢印E方向に
スライドされた状態では、前述したように第2の
切換スライダ40が第4図中反時計方向に回動さ
れる。このため、上記左フライホイール47の回
転力は歯車51、径大及び径小な歯車61,6
2、歯車74、右リール軸17の径大な歯車71
及び回転軸171を介してリールキヤツプ68に
定速で伝達され、テープの正方向再生がなされる
ものである。また再生スライダ38が矢印F方向
にスライドされた状態では前述したように第1の
切換スライダ39が第4図中時計方向に回動され
る。このため、上記左フライホイール47の回転
力は歯車51、径大及び径小な歯車61,62、
左リール軸18の径大な歯車58及び回転軸18
1を介してリールキヤツプ55に定速で伝達さ
れ、テープの逆方向再生が行なわれるものであ
る。
次にテープ早送りをなさんとして、前記早速り
操作子19を押圧操作したとする。すると、右リ
ール軸17のリールキヤツプ68が押圧されるた
めロツク部材67はスプリング69の付勢力に抗
して軸心方向にスライドされる。このロツク部材
67の軸心方向への移動は、その下端部が軸受部
材66のつば部661に当接するまでとなされて
いる。そして、この状態では、ロツク部材67の
係合部673によつてスイツチスライダ77の第
2の係合部772が押圧され、該スイツチスライ
ダ77が第4図中反時計方向に回動されるととも
にロツクスライダ76の第2の係合部762がロ
ツク部材67の係合部673に係合される。この
ため、前記モータ29に電力を供給するスイツチ
がオンされるとともに右リール軸17が操作位置
でロツクされるものである。この際、右リール軸
17は、押圧操作されるのにともなつて、その回
転軸171が軸心方向にスライドされることで、
該回転軸171に嵌着された径小な歯車70は径
大な歯車71とともに、同方向にスライドされ
る。このため径大な歯車71は歯車74から離脱
し、径小な歯車70が歯車75に歯合される。ま
た、上記右リール軸17は押圧操作されるのにと
もなつて、そのロツク部材67の押圧部672が
前述したように第2の切換スライダ40の係合部
402を押圧することで、該第2の切換スライダ
40が第4図中反時計方向に回動される。このた
め、この第2の切換スライダ40は、その押圧部
403が左リール軸18の径大な歯車58に係合
する切換駆動レバー60の突起部602を押圧し
て該切換駆動レバー60を回動させる。そして、
この切換駆動レバー60の駆動部601によつて
上記径大な歯車58は回転軸181に対して軸心
方向にスライドされ径小な歯車62との歯合が離
脱される。したがつて、左フライホイール47の
回転力は歯車51、径大及び径小な歯車61,6
2、歯車75、右リール軸17の径小な歯車70
及び回転軸171を介してリールキヤツプ68に
高速で伝達され、テープ早送り走行が行なわれる
ものである。
また、テープ巻戻しをなさんとして、前記巻戻
し操作子20を押圧操作したとする。すると、左
リール軸18のリールキヤツプ55が押圧される
ためロツク部材54はスプリング56の付勢力に
抗して軸心方向にスライドされる。このロツク部
材54の軸心方向への移動はその下端部が軸受部
材53のつば部531に当接するまでとなされて
いる。そして、この状態では、ロツク部材54の
係合部543によつてスイツチスライダ77の第
3の係合部773が押圧され、該スイツチスライ
ダ77が第4図中反時計方向に回動されるととも
にロツクスライダ76の第3の係合部763がロ
ツク部材54の係合部543に係合される。この
ため、前記モータ29に電力を供給するスイツチ
がオンされるとともに左リール軸18が操作位置
でロツクされるものである。この際、左リール軸
18は、押圧操作されるのにともなつて、その回
転軸181が軸心方向にスライドされることで、
該回転軸181に嵌着された径小な歯車57が径
大な歯車58と共に同方向にスライドされる。こ
のため、径大な歯車58は径小な歯車62から離
脱し、径小な歯車57が径大な歯車61に歯合さ
れる。また、上記左リール軸18は押圧操作され
るのにともなつて、そのロツク部材54の押圧部
542が前述したように第1の切換スライダ39
の係合部392を押圧することで、該第1の切換
スライダ39が第4図中時計方向に回動される。
このため、この第1の切換スライダ39は、その
押圧部393が右リール軸17の径大な歯車71
に係合する切換駆動レバー73の突起部732を
押圧して、該切換駆動レバー73を回動させる。
そして、この切換駆動レバー73の駆動部731
によつて上記径大な歯車71は回転軸171に対
して軸心方向にスライドされ歯車74との歯合が
離脱される。したがつて左フライホイール47の
回転力は、歯車51、径大及び径小な歯車61,
62、左リール軸18の径小な歯車57及び回転
軸181を介してリールキヤプ55に高速で伝達
され、テープ巻戻し走行が行なわれるものであ
る。
ここで、上述した再生、早送り及び巻戻し状態
で前記停止操作子21を操作した場合について述
べる。すなわち、上記停止操作子21は前述した
ように前記カセツトホルダ30に押圧操作自在に
設置されており、その下端部に前記ロツクスライ
ダ76の第4の係合部764に係合可能となされ
る前記駆動部が形成されている。そして再生、早
送り及び巻戻し状態において各操作子22,1
9,20は、それぞれ操作位置で上記ロツクスラ
イダ76の第1乃至第3の係合部761乃至76
3によつて第1の駆動部223、ロツク部材6
7,54の係合部673,543がロツクされて
いる。そこで、上記停止操作子21を押圧操作す
ると、上記ロツクスライダ76は、その第4の係
合部764を停止操作子21の駆動部によつて押
圧され第4図中反時計方向に回動される。このた
め、上記再生、早送り及び巻戻し操作子22,1
9,20はそれぞれロツクが解除され、停止状態
となされるものである。
このように、テープ走行系の切換は、右及び左
リール軸17,18の径小及び径大な歯車70,
71及び57,58をメインシヤーシ26に対し
略垂直にスライドさせて行なうように構成した。
そこでテープ走行駆動系の各歯車はメインシヤー
シ26に対し略平行に位置して支持されるため各
歯車の歯合関係が安定して回転力の伝達が効率良
く、かつ部品点数が少なくなるもので小型化を促
進し得るものである。
そして、走行系を早送り及び巻戻し状態となす
第1及び第2の切換スライダ39,40を用いて
再生状態における走行系の切換を行なうように構
成したことで部品点数が少なくなり小型化を促進
し得るものである。
ここで、前述した再生状態において、テープが
終端に到達したのを検出するテープ終端検出機構
について説明する。すなわち、第4図及び第17
図a,bに示すように前記径小な歯車62の下端
面には摩擦レバー81の一端部が周知の摩擦機構
を介して設けられている。この摩擦レバー81は
上記径小な歯車62が回転されると、その回転方
向へ付勢されるようになされている。そして、上
記摩擦レバー81の他端部には、長孔811が形
成されており、該長孔811内に略L字形状の検
出レバー82の一端の先端部に突設されたピン8
21が遊嵌されている。この検出レバー82は、
その略中央部で前記メインシヤーシ26に突設さ
れた軸822によつて回動自在に支持されると共
に、その一端の基部のうち内側部が前記径大な歯
車61に形成されるカム部611の側部に当接さ
れる。また、上記検出レバー82の一端の基部に
は、突起部823が形成されており、この突起部
823は上記径大な歯車61の平面部に形成され
た湾曲状の作動壁612と係合可能となされてい
る。さらに、上記検出レバー82の他端には、第
1及び第2の係合部824,825が形成され
る。このうち、第1の係合部824は後述する前
記回数制限スライダ78に形成される折曲係合部
782に係合可能となされており、第2の係合部
825は後述するリバース駆動レバー83に形成
された折曲係合部831に係合可能となされてい
る。
すなわち、前述したテープ再生状態において
は、左フライホイール47及び歯車51が第4図
中時計方向に回転され、これによつて前記径大及
び径小な歯車61,62が図中反時計方向に回転
される。このため、上記径小な歯車61の回転力
により摩擦レバー81は同方向に付勢され、検出
レバー82も軸822を中心にして同方向に付勢
される。この際、上記検出レバー82は、その基
部の内側部がカム部611に摺接することで軸8
22を中心にして揺動運動を行なうため安定なテ
ープ定速走行状態が維持される。そして、例えば
正方向のテープ定速走行状態においてテープが終
端に到達すると、右リール軸17の回転が停止さ
れ、これによつて該右リール軸17の径大な歯車
71、歯車74及び上記径小な歯車62の回転が
停止される。このため、この径小な歯車62と上
記径大な歯車61との間には滑りが生じる。この
際、上記径小な歯車62の回転停止によつて上記
摩擦レバー81及び検出レバー82には付勢力が
付与されなくなる。一方、上記径大な歯車61
は、その回転が継続されることでカム部611も
回転されている。このため、上記検出レバー82
は、上記カム部611の回転にともなつて該カム
部611の最大径の長さだけ軸822を中心に第
4図中時計方向に回動され、その位置で停止され
る。すると、上記径大な歯車61の回転にともな
つて上記検出レバー82はその突起部823が径
大な歯車61の作動壁612に当接されて押圧さ
れるためさらに第4図中時計方向に回動されるも
のである。そして、この際上記検出レバー82
は、その第1及び第2の係合部824,825が
詳細を後述する上記回数制限スライダ78及びリ
バース駆動レバー83を動作させるものである。
また、逆方向のテープ再生状態においても上述
した正方向のテープ再生状態と略同様にしてテー
プの終端を確実に検出するものでここでは、その
説明を省略する。
次に、テープ再生状態において、上述したテー
プ終端検出機構に応動してテープ走行方向を反転
させるオートリバース機構について説明する。す
なわち、再び第4図に示すように前記右フライホ
イール46には、同軸一体に歯車50が形成され
ている。この歯車50は上記右フライホイール4
6とともに前記モータ29の回転力をベルト49
を介して伝達されており、前記右キヤプスタン2
7を中心にして図中反時計方向に定速回転され
る。そして、前記メインシヤーシ26の上記歯車
50の図中左側には、軸841が植設され、この
軸841には上記歯車50と歯合可能にリバース
駆動用の歯車84が回転自在に支持されている。
この歯車84には第18図aに示すように互いに
対向する所定位置に上記歯車50と歯合しない一
対の切欠部842,843が形成されている。ま
た、上記歯車84の一方面には、略円盤状の案内
部844が突設され、この案内部844には、上
記切欠部842,843に対応して互いに対向す
る略V字状の係止溝845,846が形成され
る。さらに、上記歯車84の一方面には、上記係
止溝845,846に対向して略三角形状に突出
した突起部847,848が形成される。そし
て、上記案内部844の上面部には、一部に偏平
部851を有し、他の部分が図示形状に湾曲した
カム部85が形成され、このカム部85は前記再
生スライダ38の中間部に形成される略矩形状の
透孔386に挿入される。この透孔386には上
記カム部85の最大径部と係合可能となるように
傾斜した折曲押圧部387,388が図中両側部
に対向して形成されている。
ここで、上記案内部844には前記リバース駆
動レバー83の一端に形成されるガイドピン83
2が当接される。このリバース駆動レバー83
は、その中間部が上記メインシヤーシ26に回動
自在に支持されるもので、図示しないスプリング
によつて図中時計方向に付勢されている。また、
上記リバース駆動レバー83は、その他端部に前
記検出レバー82の第2の係合部825に係合可
能となされる前記折曲係合部825が形成され
る。そして、上記リバース駆動レバー83は、そ
の他端部で前記マニアルリバース操作子24に係
合されており、このマニアルリバース操作子24
の操作に応じて図中反時計方向に回転されるよう
になされている。
すなわち、テープの再生状態において、テープ
が終端に到達すると前述したようにテープ終端検
出機構がこれを検出して前記検出レバー82を第
4図中時計方向に回動させる。このため、この検
出レバー82は、その第2の係合部825がリバ
ース駆動レバー83の折曲係合部831を押圧し
て、該リバース駆動レバー83を第18図aに示
すように図中反時計方向に回動させる。この際、
このリバース駆動レバー83は、そのガイドピン
832が上記歯車84の突起部847の一辺を押
圧し、該歯車84を図中時計方向に若干回動させ
る。そこで、この歯車84は、第18図bに示す
ように、右フライホイール27の歯車50に歯合
されて回転される。このため、上記リバース駆動
レバー83は、第18図cに示すようにそのガイ
ドピン832が案内部844に摺接しながら他方
の突起部848に案内されて第18図dに示すよ
うに他の係止溝846に係止される。この際、上
記歯車84のカム部85は該歯車84の回転にと
もなつて同方向に回転されることで、再生スライ
ダ38の折曲係合部387あるいは388を押圧
して該再生スライダ38を矢印FあるいはE方向
に移動させる。このため、この再生スライダ38
は前記第1あるいは第2の切換スライダ39,4
0を前述したように動作させて正あるいは逆方向
のテープ走行状態に切換えるものである。ここ
で、上記歯車84は、その切欠部845,846
のうちの一方が上記右フライホイール27の歯車
50と対向された状態となりその回転が停止され
るものである。
また、上記リバース駆動レバー83は、上述し
た検出レバー82によつてのみ動作されることな
く、第19図a,bに示すように前記マニアルリ
バーズ操作子24の操作に連動して図中反時計方
向に回動されるもので、上述したのと略同様にし
てテープ走行方向が切換えられるものである。
ここで、上記マニアルリバース操作子24は例
えは第19図bに示すように押圧操作しつづけた
場合においてもテープ走行方向が一度切換られた
状態でリバース駆動レバー83のガイドピン83
2が歯車84の他方の突起部848に係止されて
次の切換動作を続けることがないもので、誤操作
が防止されて使い勝手が向上されるものである。
そして、上記リバース駆動用の歯車84はリバ
ース駆動レバー83の押圧力によつて始動させて
から右フライホイール27の歯車50により半回
転させるように構成した。このため、上記歯車8
4を始動させるのにスプリング等の始動部材を設
けることがなく部品点数が少なくなり構成が簡易
となるものである。
また上記歯車84には付勢力が付与されていな
いことで、その回転が効率よく行なわれるためモ
ータ29の負荷を少なくし得、かつ電力消費を少
なくし得るものである。
また、第20図aに示すよう上記メインシヤー
シ26には、上記リバース駆動用の歯車84に対
応してテープ走行方向切換時にミユーテイングを
行なうミユーテイングスイツチ86が設置されて
いる。すなわち、このミユーテイングスイツチ8
6は上記歯車84の一方面に対応して設置されて
おり、図示しない回路部と電気的接続がなされて
いる。そして、上記ミユーテイングスイツチ86
は、その可動接点861が上記突起部847,8
48のうち、上記リバース駆動レバー83のガイ
ドピン832に対向する側に位置する一方に対応
して設けられる。このため、上記ミユーテイング
スイツチ86は、上述したように上記歯車84が
回転を開始すると第20図bに示すようにその可
動接点861が例えば突起部848に数秒間押圧
されてオンされ、回路的にミユーテイングがなさ
れるものである。ここで、上記ミユーテイングス
イツチ86は上記歯車84の以後の回転にともな
つて行なう機構部の切換完了時に第19図cに示
すようにオフされた状態となるものである。
このように、ミユーテイングスイツチ86はリ
バース駆動用の歯車84により直接的にオン、オ
フするように構成したことで、その動作が確実に
なし得、かつその構成が簡略化し得るものであ
る。
また、上記ミユーテイングスイツチ86は上記
歯車84に形成される突起部847,848の一
方により押圧されてオンされるため、そのタイミ
ングの調整が極めて簡易に行ない得るものであ
る。
ここで、再び第4図に示すように前記メインシ
ヤーシ26の図中左下部には、軸783が植設さ
れている。この軸783には第21図aに示すよ
うに前記回数制限スライダ78の中間部が回動自
在に支持されており、その一端が前記カセツトホ
ルダ30の側部に突出されて前記回数制限スイツ
チ87第4図参照となされている。また、上記回
数制限スライダ78の他端には、略中央部が回動
自在に支持される駆動部784が設けられる。そ
して、この駆動部784には、一端に前記折曲係
合部782が前記検出レバー82の第1の係合部
824と係合可能となるように形成されると共
に、その他端に前記係合部781が前記ロツクス
ライダ76の第5の係合部765に係合可能とな
るように形成されている。さらに、上記回数制限
スライダ78には、前記録音スライダ44に対応
して係合部785が形成されているが、これにつ
いての詳細は後述する。
ここで、上記回数制限スイツチ87は、矢印
E,F方向にスライド自在となされている。そし
て、上記回数制限スイツチ87が矢印F方向にス
ライドされた状態では、第21図aに示すように
回数制限スライダ78が図中時計方向に回動さ
れ、その折曲係合部782及び係合部781が上
記検出レバー82の第1の係合部824及びロツ
クスライダ76の第5の係合部765と対向しな
い状態となされる。また第22図aに示すように
上記回数制限スイツチ87が矢印E方向にスライ
ドされた状態では回数制限スライダ78が図中反
時計方向に回動され、その折曲係合部782及び
係合部781が上記検出レバー82の第1の係合
部824及びロツクスライダ76の第5の係合部
765と対向し、係合可能状態となされる。
すなわち、テープ再生状態においてテープが終
端に到達すると前述したように検出レバー82が
動作されて図中時計方向に回動される。この際例
えば回数制限スイツチ87が矢印F方向にスライ
ドされた状態では第21図bに示すように回数制
限スライダ78の折曲係合部782が検出レバー
82の第1の係合部824に若干係合して押圧し
て駆動部784を若干回動させる。しかし、上記
回数制限スライダ78はその係合部781がロツ
クスライダ76の第5の係合部765に対向して
いないことでロツクスライダ76を前記再生操作
子22第1の駆動部223のロツクを解除する方
向に回動させることがないものである。この際、
上記検出レバー82は、その第2の係合部825
が前述したようにリバース駆動レバー83の折曲
係合部831を押圧してテープ走行方向を切換え
るものである。
ここで、上記回数制限スイツチ78が矢印F方
向にスライドされた状態においては、テープが終
端に到達するとテープ走行方向の切換動作が永々
的になされるものである。
また、上記回数制限スイツチ78が矢印E方向
にスライドされた状態では第22図aに示すよう
に回数制限スライダ78の折曲係合部782が検
出レバー82の第2の係合部824に対向され
る。そこで、上記回数制限スライダ78は、上記
検出レバー82の図中時計方向の回動にともなつ
て、第22図bに示すようにその折曲係合部78
2が押圧されるため駆動部784が図中反時計方
向に回動される。ここで駆動部784の係合部7
81はロツクスライダ76の第5の係合部765
を押圧し、該ロツクスライダ76を図中反時計方
向に回動させるため再生操作子22の第1の駆動
部223のロツクが解除されて、停止状態となさ
れるものである。この際、上記検出レバー82
は、その第2の係合部825が上述したのと同様
に上記リバース駆動レバー83を図中反時計方向
に回動させるため前述したようにテープ走行方向
が切換えられるものである。
このように、テープ走行方向に応じて選択的に
右及び左リール軸17,18を回転駆動する径大
及び径小な歯車61,62にテープ終端検出機構
を備えたことで、その終端検出が確実となり、か
つ部品点数が少なくなつて小型化を促進し得るも
のである。
そして、再生状態において、回数制限スライダ
78により自動停止される際、テープ走行系を反
転するように構成した。このため、再び、再生操
作子22が操作されると機構部が反転された状態
から再生がなされるもので、テープカセツトの入
換の手間がなくなり操作性が簡便となるものであ
る。
次に、前述した第4図中においては、図示の都
合上省略した録音系の制御機構について説明す
る。すなわち、第23図において、44は、前記
録音操作子23の押圧操作に連動して前述したよ
うにスライドされる録音スライダである。この録
音スライダ44は、前記メインシヤーシ26に植
設された軸442及び前記リバース駆動用の歯車
84が支持された軸841に矢印C,D方向にス
ライド自在に支持されている。また上記録音スラ
イダ44の上記軸442の下部には、矢印D方向
に傾斜した係合部443が形成されており、この
係合部443には、前記回数制限スライダ78の
係合部785が係合される。さらに、上記録音ス
ライダ44の上記軸841の下部には、回動軸4
45が取着されており、この回動軸445には録
音制御部材88の一端部が回動自在に支持されて
いる。そして、この録音制御部材88と上記録音
スライダ44との間には、該録音制御部材88に
対し図中反時計方向に付勢力が付与するようにス
プリング89が係着される。また、上記録音制御
部材88には、その他端部に突部881が形成さ
れ、この突部881は上記録音スライダ44に形
成される切欠係合部446に係合される。さら
に、上記録音制御部材88の中間部には押圧係合
部882が形成され、この押圧係合部882は上
記リバース駆動用の歯車84に形成された突起部
849に係合される。ここで、上記突起部849
は、上記歯車84のカム部85に対応して形成さ
れるもので、テープ走行系が逆方走行状態にある
場合に、上記録音スライダ44に連動して上記録
音制御部材88の押圧係合部882に係合される
ものである。
ところで、録音をなさんとして再生及び録音操
作子22,23をともに操作すると、前述したよ
うに録音操作子23に連動して録音スライダ44
が矢印C方向にスライドされて回路部が録音状態
となされると共に消去ヘツド32がテープに当接
される。一方、再生操作子22に連動して録再ヘ
ツド31がテープに当接されると共に右ピンチロ
ーラ33がかならずテープを介して右キヤプスタ
ン27に圧接されて片道録音がなされる。
すなわち、第23図に示すように走行系が逆方
向走行状態において、第24図aに示すように録
音をなさんとして再生及び録音操作子22,23
をともに操作すると、まず録音スライダ44が矢
印C方向にスライドされる。この際、録音制御部
材88は同方向にスライドされ、その押圧係合部
882が歯車84の突起部849に係合されるこ
とで、その突部881が上記録音スライダ44の
切欠係合部446から離融された状態となる。こ
のため、上記歯車84は、その突起部849がス
プリング89の付勢力により、上記録音制御部材
88の押圧係合部882に押圧されて図中時計方
に若干回転される。そこで、この歯車84は、第
24図b,c,dに示すように前記右キヤプスタ
ン27の歯車50に歯合されて半回転され前述し
たように走行系を正方向走行状態となすものであ
る。
一方、上記録音スライダ44は、上述した矢印
C方向のスライドの際その係合部443が回数制
限スライダ78の係合部75を押圧して図中反時
計方向に回動させる。そこで、上記回数制限スラ
イダ78は、前述したようにその折曲係合部78
2及び係合部781が前記検出レバー82の第1
の係合部824及び前記ロツクスライダ76の第
5の係合部765に対向される。このため、前述
したようにテープが終端に到達すると検出レバー
82が回動されて回数制限スライダ78を動作さ
せるもので、録音状態が自動的に停止されるもの
である。
また、テープ走行系が正方向の走行状態におい
て、上述したように録音スライダ44が矢印C方
向にスライドされると、上記録音制御部材88
は、その押圧係合部882が歯車84の突起部8
49に対向されないため上述したように係合され
ない。このため、上記録音制御部材88は、その
突部881が上記録音スライダ44の切欠係合部
446に係合された状態で該録音スライダ44と
ともに矢印C方向にスライドされる。ここで、上
記歯車84は、スプリング89の付勢力が付与さ
れることがなく安定状態が維持され、ここに録音
がなされるものである。
このように、録音をなさんとして再生及び録音
操作子22,23をともに操作すると、例えばテ
ープ走行系が逆方向走行状態にある場合には、リ
バース駆動用の歯車84が確実に動作されて正方
向走行状態に切換られて片道録音がされる。この
ため、誤録音が確実に防止し得、かつ使い勝手が
向上されるものである。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案によれば簡易な構
成で、かつ小型化し得る極めて良好なカセツトテ
ープレコーダ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aはこの考案の一実施例に係るカセツト
テープレコーダ装置を示す平面図、第1図bは第
1図a側面図、第2図は第1図aの機構部、ヘツ
ド部及びカセツトホルダの外観を示す斜視図、第
3図は第2図のカセツトホルダを開いた状態を示
す斜視図、第4図は第1図aの機構部の構成を示
す平面図、第5図は再生操作子及び録音操作子の
取着構成を示す斜視図、第6図は第5図の操作状
態を示す斜視図、第7図は第5図の一部を示す断
面図、第8図は第6図の一部を示す断面図、第9
図は第1図aの機構部の逆方向定速走行状態を示
す断面図、第10図及び第11図はそれぞれ第1
図aの機構部の早送り走行状態を示す断面図及び
平面図、第12図及び第13図はそれぞれ第1図
aの機構部の巻戻し走行状態を示す断面図及び平
面図、第14図及び第15図はそれぞれ第1図a
の機構部の正方向定速走行状態を示す平面図及び
断面図、第16図は第1図aの機構部の逆方向定
速走行状態を示す平面図、第17図a,bはそれ
ぞれ第1図aのテープ終端検出機構を示す平面図
及び断面図、第18図a乃至dはそれぞれ第1図
aのリバース機構の駆動系の動作を示す平面図、
第19図a,bはそれぞれ第1図aのマニアルリ
バース操作子とリバース駆動レバーとの関係を示
す動作説明図、第20図a,b,cはそれぞれ第
1図aのミユーテイング動作を示す平面図、第2
1図a,bはそれぞれ第1図aの機構部のリバー
ス状態における動作を示す平面図、第22図a,
bはそれぞれ第1図aの機構部の自動停止状態に
おける動作を示す平面図、第23図は、第1図a
の機構部の録音系を取り出して示す平面図、第2
4図a乃至dはそれぞれ第23図の動作を示す平
面図である。 11……キヤビネツト、12……カセツト蓋、
13……テープカセツト、14……収納部、15
……機構収納部、16……ヘツド部、17……右
リール軸、18……左リール軸、19……早送り
操作子、20……巻戻し操作子、21……停止操
作子、22……再生操作子、23……録音操作
子、24……マニアルリバース操作子、25……
窓部、26……メインシヤーシ、27……右キヤ
プスタン、28……左キヤプスタン、29……モ
ータ、30……カセツトホルダ、31……録再ヘ
ツド、32……消去ヘツド、33……右ピンチロ
ーラ、34……左ピンチローラ、35……ヘツド
シーシ、36……右ピンチレバー、362……駆
動部、37……左ピンチレバー、373……駆動
部、38……再生スライダ、39……第1の切換
スライダ、40……第2の切換スライダ、41…
…再生駆動部材、42……軸受部材、43……録
音駆動部材、44……録音スライダ、45……プ
ーリ、46……右フライホイール、47……左フ
ライホイール、48……中間プーリ、49……ベ
ルト、50……歯車、51……歯車、53……軸
受部材、54……ロツク部材、55……リールキ
ヤツプ、56……スプリング、57……径小な歯
車、58……径大な歯車、59……スプリング、
60……切換駆動レバー、61……径大な歯車、
62……径小な歯車、63……摩擦部材、64…
…止め具、65……スプリング、66……軸受部
材、67……ロツク部材、68……リールキヤツ
プ、69……スプリング、70……径小な歯車、
71……径大な歯車、72……スプリング、73
……切換駆動レバー、74……歯車、75……歯
車、76……ロツクスライダ、77……スイツチ
スライダ、78……回数制限スライダ、79……
スプリング、80……スプリング、81……摩擦
レバー、82……検出レバー、83……リバース
駆動レバー、84……歯車、85……カム部、8
6……ミユーテイングスイツチ、87……回数制
限スイツチ、88……録音制御部材、89……ス
プリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. テープの終端を検出してテープ走行方向を反転
    するオートリバース機構を有してなるカセツトテ
    ープレコーダ装置において、軸方向に押圧操作自
    在に設けられる第1及び第2のリール軸と、この
    第1及び第2のリール軸に対しそれぞれ同軸状で
    軸方向にスライド自在に設けられる高速回転用の
    第1及び第2の回転体及び定速回転用の第3及び
    第4の回転体と、前記第1及び第2のリール軸の
    押圧操作に連動して前記第1及び第2の回転体に
    選択的に結合される高速駆動用の回転体と、前記
    第1及び第2のリール軸の非押圧状態で前記第3
    及び第4の回転体に選択的に結合される定速駆動
    用の回転体と、前記オートリバース機構に連動し
    て前記第3及び第4の回転体の一方を非結合から
    結合状態とすると共に、他方を結合から非結合状
    態へ切換える切換機構とを具備することを特徴と
    するカセツトテープレコーダ装置。
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