JP2595318Y2 - 巻線機 - Google Patents

巻線機

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JP2595318Y2
JP2595318Y2 JP1992050630U JP5063092U JP2595318Y2 JP 2595318 Y2 JP2595318 Y2 JP 2595318Y2 JP 1992050630 U JP1992050630 U JP 1992050630U JP 5063092 U JP5063092 U JP 5063092U JP 2595318 Y2 JP2595318 Y2 JP 2595318Y2
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Inventor
健二 中井
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株式会社光輪技研
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フィルタ,トランス
などを製造する場合に使用する巻線機であって、予めコ
アを嵌合してあるボビンに線材を巻装する場合に使用し
て好適な巻線機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のノズルを使用した巻線機による線
材の巻装工程を略線図を用いて簡単に説明する。図4A
は巻装前の状態を示す正面図、図4Bはその側面図であ
る。20は線材であり、上方の図示されない巻枠よりテ
ンション台を介してノズル21に案内される。22は捨
てカラゲ用ピン、23はボビン(図示されていない)に
取り付けられている端子板、24は端子板23に植立さ
れている端子である。
【0003】先ず図5A,Bに示すように、ノズル21
を捨てカラゲ用ピン22の周りに複数回回転させて線材
20の始端を捨てカラゲ用ピン22に巻き付け、即ちカ
ラゲをした後、ノズル21を端子板23の一の端子24
付近まで移動させ、ここでさらに図6Aに示すようにノ
ズル21を端子24の周りに複数回回転させて線材20
を端子24に巻き付け(線材20の巻始め端末の端子2
4へのカラゲとなる)、その終了後図6Bに示すよう
に、捨てカラゲ用ピン22と端子板23とを引き離すこ
とにより、捨てカラゲ用ピン22と端子24との間の線
材20を切断し、その後、捨てカラゲ用ピン22を後退
(図4Bから見て)させて、これに残された線材20を
排出している。
【0004】一方上述した線材20の切断後、ボビンを
回転(但しコアは回転しない)させてこれに線材20を
ボビン上に巻装し、巻装終了後上述した図6Aと同様に
ノズル21を端子板23の他の端子24の周りに回転さ
せて、線材20を他の端子24にカラゲをし(線材20
の巻終り端末の端子24へのカラゲとなる)、このカラ
ゲ終了後ノズル21を捨てカラゲ用ピン22まで移動さ
せて線材20を捨てカラゲ用ピン22にカラゲをし、次
に捨てカラゲ用ピン22と端子板23とを離間させるこ
とにより、端子24と捨てカラゲ用ピン22との間の線
材20を切断し、1つのボビンに対する線材20の巻装
工程を終了させている。続いて上述と同様な動作を繰り
返して順次、自動的にボビンに線材を巻装している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように従来の巻線
機では捨てカラゲ用ピン22や端子板23が必要であ
り、ロの字形や日の字形コアが予め嵌合された未巻装状
態のボビンに対して線材を巻装する場合は、端子板23
や端子24などが存在すると、スペースの関係などから
線材20の巻始め端末や巻終り端末の端子への固定が困
難である問題点があった。この考案は上述した問題点を
解決した巻線機を提案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めこの考案においては、固定部1に対し軸心2上におい
てピン4が回転不能に取り付けられ、ピン4上には軸心
2を中心として回転する回転部3が設けられ、この回転
部3の端部に線材6の供給用ノズル5が設けられたもの
である。
【0007】
【作用】ノズル5が軸線2を中心として回転され、この
軸線上には回転不能なピン4が設けられているので、ノ
ズル5の回転に際してピン4に線材6を巻き付けること
ができ、よって従来のボビンにおける端子などを必要と
せず、線材6の端末処理が容易である。
【0008】
【実施例】この考案に係わる巻線機の一例を説明する。
この巻線機Aは図1に示すように固定部1に対し、軸線
2上に位置して棒状のピン4が固定されてこれに回転部
3が取り付けられ、この回転部3の先端(図1において
は下端)からピン4の下端部が露出され、この下端部は
この例では円錐状に形成されている。回転部3はピン4
に対して回転自在ではあるが、摺動は不可能とされてい
る。回転部3の一端(図1においては右端)にノズル5
が取り付けられ、これに線材6が案内されるように構成
されている。この例ではノズル5は軸線2と並行に設け
られている。なお線材6の図において上方部分は大きな
巻枠に巻装されているが、その図示を省略している。
【0009】この巻線機Aの図1において下方には、線
材6の未巻装のフィルタBが配置されている。このフィ
ルタBのボビン7はフランジ8と9とで巻き溝10が形
成され、フランジ9と11とで端末固定溝12が形成さ
れ、フランジ9の一部には切り欠き13を有する。ボビ
ン7にはギア14が一体に取り付けられ、コア15が予
め嵌合されている。この場合のコア15は日の字状をし
ているものとする。図1においてはコア15は一部断面
にして示されている。
【0010】次に上述した巻線機Aを使用した巻線工程
を説明する。1番目のボビン7への巻装工程では、ノズ
ル5を通じた線材6の始端を先ずピン4に手動により数
回巻き付けて置く(図1参照)。線材6には適当なテン
ションが加えられ、よって線材6はピン4とノズル5と
の間に架張されている。巻装作業が開始されると、巻線
機Aと線材未巻装のフィルタBとが相対的に接近し、例
えば線材未巻装のフィルタBが持ち上がり、または巻線
機Aと線材未巻装のフィルタBとが横並びの場合はフィ
ルタBが横滑りして巻線機Aに近づく。このとき巻線機
AとフイルタBとは図1のように、ピン4とノズル5と
の間にフランジ9が位置するように選ばれる。
【0011】ギア14が図示しない巻線機Aのギアに噛
み合わされ、これを介してボビン7が軸線16を中心と
してコア15上で回転を始める。コア15は回転しな
い。ピン4とノズル5との間で架張されている線材6が
フランジ9の切り欠き13に係止され(図2AおよびB
参照)、その後ボビン7の図2Bで時計回り方向の回転
に伴い、ノズル5が巻き溝10の幅内で移動され、この
巻き溝10内に線材6が巻装される。
【0012】なおピン4は円錐状に形成されているた
め、これより線材6のコイル状巻き付け部分(この部分
に符号17を付して示す)が離脱し易く、従って上述し
た線材6のボビン7への巻装開始とほぼ同時に、ピン4
の下端に巻き付けられていた線材6の始端部分17が、
ボビン7の回転力によってピン4から離脱し、端末固定
溝12内に引き込まれてここに係止され(図3参照)、
コイルの巻始め端末となる。またピン4の下端部を円筒
状とし、ボビン7の回転開始とほぼ同時にこのピン4が
回転部3内に後退することにより、線材6の始端部分を
強制的にピン4から離脱させるように構成してもよい。
【0013】この巻装工程が終わるとノズル5は端末固
定溝12と対応する位置に移動され、線材6はフランジ
9の切り欠き13を通じて端末固定溝12に案内され、
線材6は切り欠き13により仮固定される。この仮固定
部分は線材6の巻終り端末となる。この仮固定状態でボ
ビン7の回転は停止され、次にノズル5が図2で説明し
た場合と同様に軸線2を中心として複数回回転する。こ
れにより線材6の終端がピン4に巻回され、この状態で
巻線機AとフィルタBとが離間されることにより、この
両者間に架張されている線材6が切断され、1番目のフ
ィルタBのボビン7への巻装が終了する。
【0014】切り欠き13に仮固定された部分は線材6
の巻終り端末となる。この巻終り端末には以後大きな力
が加えられることがないので、この仮固定状態は以後も
維持され、単に切り欠き13に係止させたのみで巻終り
端末の処理は終了する。但し巻始め端末は以後の線材の
巻装工程で比較的大きな力が加えられるので、上述した
ように端末固定溝12に固定する必要がある。
【0015】この1番目のボビン7に対する巻装工程が
終了した状態は図1に示す状態となり、従って2番目の
ボビン7に対し、上述と同様の工程をもつて線材6を巻
装することによりフィルタBを製造することができる。
この場合線材6の始端は、前ボビンへの巻装工程の最終
工程において既にピン4に巻き付けられているので、こ
こで改めて巻き付けをする必要はない。即ち複数個のボ
ビンへの巻装に際して、最初だけ手動により巻き付けれ
ばよい。このようにして順次ボビン7へ線材6を巻装し
てフィルタを製造できる。
【0016】図7はボビン7の一部分の拡大断面図であ
り、端末固定溝12を構成するフランジ9,11の対向
内面の一部に凹部またはデーパー面などの受け部18が
形成されており、線材6の例えばコイル状に数回卷回し
た巻始め端末17がこの受け部18に容易に受け入れら
れるように構成された場合を示している。
【0017】
【考案の効果】以上の通りであって、この考案によれ
ば、従来の捨てカラゲ用ピンを省略することができ、ボ
ビンの端子板および端子をも必要とせず、ボビンへの線
材の巻装工程をより容易に行い得る効果を奏する。
ち、最初のボビン7に対する巻装が終了したところで、
ノズル5は端末固定溝12と対応する位置に移動され、
線材6はフランジ9の切り欠き13を通じて端末固定溝
12に案内され、線材6は切り欠き13により仮固定さ
れる。この仮固定部分は線材6の巻終り端末となる。こ
の仮固定状態でボビン7の回転は停止される。ここで、
ノズル5が図2で説明した場合と同様にピン4を回転軸
として複数回回転せしめる。これにより、線材6の終端
がピン4の先端部に巻き付けられ、この状態で巻線機A
とフィルタBとの間に架張されている線材6が切断され
て、最初のボビン7に対する巻装工程はすべて終了す
る。線材6の終端がピン4の先端部に巻き付けられて線
材6が切断されたこの状態は、最初のボビン7に対する
この考案の巻線機の巻装開始直前の状態と同一の状態で
あり、このまま第2のボビン7に対する巻装を開始する
ことがでいる。但し、この場合のピン4の先端部に対す
る線材6の巻き付けは、ノズル5をピン4を回転軸とし
て複数回回転せしめて機械的になされたものであり、人
手によりなされたものではない。従って、ノズル5の先
端部に対する線材6の人手による巻き付けは最初の1回
だけで事足り、2個目以降のボビン7に対する線材6の
巻装は順次に自動的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる巻線機の一例を示す略線的正
面図。
【図2】Aは巻線機の使用開始状態を示す図1と同様の
正面図であり、Bはその側面図である。
【図3】ボビンの回転開始直後の状態を示す図1と同様
な正面図。
【図4】Aは従来の巻線機を使用したときの使用開始時
の状態を示す正面図であり、Bはその側面図である。
【図5】Aは捨てカラゲ工程を示す正面図であり、Bは
その側面図である。
【図6】Aは端子へのカラゲ工程を示す正面図であり、
Bは線材の切断工程を示す正面図である。
【図7】ボビンの一部の拡大断面図。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部に固定して延伸するピンを具備
    し、 ピンの先端部を突出した状態で当該ピンにこれを回転軸
    として嵌合取り付けられる回転部を具備し、 ピンに平行な状態で回転部に取り付け固定される 線材供
    給用ノズルを具備することを特徴とする巻線機。
JP1992050630U 1992-07-20 1992-07-20 巻線機 Expired - Fee Related JP2595318Y2 (ja)

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