JP2595074Y2 - 電気自動車用電動機のブースタ負圧源確認制御 - Google Patents

電気自動車用電動機のブースタ負圧源確認制御

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JP2595074Y2 JP1992043207U JP4320792U JP2595074Y2 JP 2595074 Y2 JP2595074 Y2 JP 2595074Y2 JP 1992043207 U JP1992043207 U JP 1992043207U JP 4320792 U JP4320792 U JP 4320792U JP 2595074 Y2 JP2595074 Y2 JP 2595074Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フットブレーキのブー
スタが真空ポンプで形成した負圧源を利用する電気自動
車の駆動用電動機制御に係り、詳しくは、負圧源の異常
を検出して電動機の運転を抑制又は停止する電気自動車
用電動機のブースタ負圧源確認制御に関する。
【0002】
【従来の技術】省エネルギや環境問題等の社会的要請に
答えるため、内燃機関に変わる駆動源として電動機を使
用する電気自動車の研究・開発が進められ、一部で実用
化されている。
【0003】そこで、電気自動車の概略構成を図4に示
して簡単に説明する。電気自動車1は、蓄電池2の保有
する電気エネルギを電動機3で駆動力に変え、この駆動
力を車輪4に伝達して走行する。電動機3へ供給される
出力電流は、ドライバーの操作するアクセル開度(踏込
み量)に対応してコントロールユニット5で調整され、
この電流値が大きい程電動機の出力が大きくなって車速
も増す。すなわち、電動機3は内燃機関自動車のエンジ
ンに相当する。
【0004】また、蓄電池2は内燃機関自動車の燃料タ
ンクに相当し、一般電源6から受けた交流を充電装置7
で変換した直流電流の供給を受けることにより、電気エ
ネルギを化学的に蓄えることができる。
【0005】なお、電動機3で発生した駆動力を車輪4
へ伝達する駆動系は、基本的には内燃機関自動車と同じ
であるが、電動機の出力特性により変速機を省略するこ
とも可能である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の電気自動車においても、フットブレーキの踏力を軽
減する目的で負圧を利用したブースタ(倍力装置)が設
けられている。しかし、エンジンの吸入負圧を利用でき
る内燃機関自動車と異なり、電気自動車にはブースタの
作動に適した負圧供給源がなく、従って、負圧源を形成
するための真空ポンプや負圧タンク等を設置している。
【0007】そこで、本考案の目的は、上述した負圧源
に異常が生じてブースタの作動が困難になった場合、フ
ットブレーキの性能を十分に確保できなくなる恐れがあ
るため、上記負圧源の異常を検出した時に電動機への出
力電流の供給を抑制又は停止するようにした、電気自動
車用電動機のブースタ負圧源確認制御を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題を
解決するもので、真空ポンプで形成した負圧源を負圧タ
ンク内に貯蔵し、前記負圧源を利用してフットブレーキ
のブースタを作動させる電気自動車において、前記負圧
タンク内の負圧が所定値より小さくなった時に作動して
圧力異常を検出する負圧源異常検出センサと、該負圧源
異常検出センサ及びアクセル開度センサからの信号を受
けて駆動用の電動機へ供給する出力電流を制御するコン
トロールユニットとを具備し、該コントロールユニット
が、前記負圧源異常センサで圧力異常を検出した時に前
記出力電流の供給を抑制又は停止するように構成したこ
とを特徴とする電気自動車用電動機のブースタ負圧源確
認制御である。
【0009】
【作用】前述した手段によれば、負圧源異常検出センサ
が負圧タンクの圧力異常を検出した時、すなわち、ブー
スタを作動させるのに必要な負圧が確保できない時に、
コントロールユニットは電動機への出力電流の供給を抑
制又は停止する。このため、電気自動車は、ブースタの
アシストによって十分なブレーキ性能を得られる時にの
み、通常の走行が可能となる。
【0010】
【実施例】本考案による電気自動車用電動機のブースタ
負圧源確認制御の一実施例を図1ないし図3に基づいて
説明する。
【0011】図1の系統図において、ブレーキペダル1
の踏力を軽減するブースタ2に負圧タンク3が接続さ
れ、該負圧タンク内に蓄えた負圧源を利用してブースタ
2を作動させる。この負圧源は、電動機4で運転される
真空ポンプ5が形成したもので、該真空ポンプ5は、負
圧タンク3に設けた負圧センサ(圧力スイッチ)6が所
定値以下の負圧を検出した時、真空ポンプコントローラ
7の制御を受けて運転される。なお、8はマスタシリン
ダを示しており、各車輪のブレーキ装置と連結される油
圧系統は図示を省略してある。
【0012】一方、電気自動車駆動用の電動機9は、ア
クセル開度センサ10からコントロールユニット11に
入力されるアクセル開度信号に応じて、コントロールユ
ニット11内に設けた電動機駆動回路12から出力電流
の供給を受ける。アクセル開度センサ10は、ドライバ
ーの操作するアクセルペダル(図示省略)踏込み量に応
じた抵抗値の変化を検出するもので、アクセル開度が大
きい程大きな出力電流が供給されて車速も上昇する。
【0013】上述したコントロールユニット11に対
し、本考案では負圧タンク3に設けた負圧源異常検出セ
ンサ13を接続している。そして、コントロールユニッ
ト11では、センサ13が負圧タンク3の圧力異常を検
出した時、電動機9への出力電流の供給を抑制又は停止
すると共に、異常の内容を示した警報ランプ14を点灯
させるように制御する。なお、負圧源異常検出センサ1
3は所定の設定圧力で作動する圧力スイッチを使用すれ
ばよく、また、警報ランプ14の点灯と同時にブザー等
を鳴動させてもよい。
【0014】次に、コントロールユニット11内のブー
スタ負圧源確認制御は、図2のフローチャートに示す如
く、最初に負圧タンク3内に蓄えられている負圧源をチ
ェックする。この負圧源は、図3に示す如く、たとえば
−760mmHgのa点を維持するように設定され、負
圧がb点まで小さくなった時に負圧センサ6がこれを検
知してOFFとなり、負圧がa点に上昇して再度センサ
がONとなるまで真空ポンプ5を運転する。従って、真
空ポンプ5や負圧センサ6等が正常に作動していれば、
負圧タンク3内の負圧はb点より小さくなることはな
い。そこで、負圧源異常検出センサ13の設定圧力は、
圧力スイッチがb点より負圧の小さい(すなわち大気圧
に近い)d点でOFFとなるように設定し、さらに、b
点とd点との間の適当な負圧c点でONとなるようにヒ
ステリシスを設けておく。従って、負圧タンク3の負圧
がd点(所定値)よりも小さい時は、フットブレーキの
ブースタを作動させるのに必要な負圧が確保できないと
判断し、電動機9への出力電流の供給を停止(又は抑
制)すると共に、警報ランプ14を点灯させるように制
御する。なお、負圧タンク3の負圧が所定値以上ある場
合は通常制御となり、アクセル開度センサ10から入力
されるアクセル開度信号に応じた出力電流が電動機9へ
供給される。
【0015】すなわち、ブースタ2を作動させてブレー
キペダル1の踏力を軽減するのに十分な負圧がない場合
は、フットブレーキの操作に大きな踏力を要することに
なり、この場合のブレーキ性能低下は避けられない。し
かし、上述したブースタ負圧源確認制御を実施すること
により、負圧源圧力に異常が生じてブレーキ性能が低下
した場合は、負圧源異常検出センサ13がこれを検出し
て電気自動車の走行を禁止するので、ブレーキ力の低下
に気がつかないまま走行することを原因とした追突事故
等を未然に防止することができる。あるいは、電動機9
へ供給する出力電流をアクセル開度信号に優先して抑制
し、ブースタ2のアシストがなくても容易に停止できる
程度に車速を制限すれば、追突事故等を未然に防止する
ことができるのは勿論のこと、安全な場所まで自力で走
行して停車することも可能になる。
【0016】
【考案の効果】前述した本考案のブースタ負圧源確認制
御によれば、ブースタ負圧源の状態を負圧源異常確認セ
ンサで常時監視して、負圧源の圧力に異常がなく、正常
なブレーキ性能を得られるようにブースタが作動する時
にのみ電気自動車の通常走行が可能になる。すなわち、
ブレーキ力を十分に確保できない状態では、電動機の停
止によって走行が禁止され、あるいは、出力電流の抑制
(車速制限)によって高速走行が禁止されるので、追突
事故等を未然に防止できるようになり、電気自動車の信
頼性及び安全性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す系統図である。
【図2】図1のコントロールユニットにおけるブースタ
負圧源確認制御例を示すフローチャートである。
【図3】負圧センサ及び負圧源異常検出センサのON/
OFFと負圧との関係例を示す図である。
【図4】電気自動車の概略構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 ブースタ 3 負圧タンク 5 真空ポンプ 6 負圧センサ 7 真空ポンプコントローラ 9 電動機 10 アクセル開度センサ 11 コントロールユニット 13 負圧源異常検出センサ 14 警報ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鈴木 浩恭 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)考案者 名取 一雄 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (72)考案者 藤原 昇 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−133501(JP,A) 特開 平3−193552(JP,A) 特開 昭47−26845(JP,A) 実開 昭58−54367(JP,U) 実開 平3−42430(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 3/00 - 3/12 B60L 15/00 - 15/28

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空ポンプで形成した負圧源を負圧タンク
    内に貯蔵し、前記負圧源を利用してフットブレーキのブ
    ースタを作動させる電気自動車において、前記負圧タン
    ク内の負圧が所定値より小さくなった時に作動して圧力
    異常を検出する負圧源異常検出センサと、該負圧源異常
    検出センサ及びアクセル開度センサからの信号を受けて
    駆動用の電動機へ供給する出力電流を制御するコントロ
    ールユニットとを具備し、該コントロールユニットが、
    前記負圧源異常センサで圧力異常を検出した時に前記出
    力電流の供給を抑制又は停止するように構成したことを
    特徴とする電気自動車用電動機のブースタ負圧源確認制
    御。
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