JP2012087923A - 真空チャンバーおよび真空保持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓋の開閉に関しては、エアーシリンダーやボールネジによるものであったり、または配慮されていなかったりと、簡便的な方法によるものはなかった。 また、Oリングを圧縮するのに際して、Oリングに接している二つの面が、平行した面の状態であるように配慮されていなかった。
【解決手段】 本体11と蓋12より成り、本体11と蓋12の間をOリング15によって密閉している真空チャンバーであり、蓋12は、一端を開閉手段14によって本体11と接続し、他端に蓋12を持上げる取手13を位置させたものであり、開閉手段14は、蓋12を閉じた時点で本体11と蓋12の間で平行な面を確保するものであり、更に本体11内を真空引きした際には平行な面を確保しながらOリング15を圧縮した。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空チャンバーに関する技術であって、更に詳細に述べるならば、本体と蓋より成り、本体と蓋の間をOリングによって密閉している真空チャンバーに於いて、蓋は、一端を開閉手段によって接続し、他端に蓋を開閉する取手を位置させたものであり、開閉手段は、蓋を閉じた時点で本体と蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながらOリングを圧縮することで、Oリングから気体が洩れることを防止する技術について述べたものである。
従来の、真空チャンバーおよび真空保持方法に関する技術としては、蓋開閉式真空チャンバーや、真空装置が見られる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
先ず、従来の蓋開閉式真空チャンバーについて、特許文献1によって説明する。
この場合、特許文献1には、真空漏れ防止用のシール材であるO−リングを充填するための溝(アリ溝)を具備し開閉蓋機構のある真空チャンバーにおいて、溝の側面に接する第1の凸部と溝の側面に接しない第2の凸部を有する形状のO−リングを用い、蓋閉時の溝とシール材であるO−リングの接触磨耗による発塵を防止するようになした蓋開閉式真空チャンバーに関する技術が記載されている。
特開2006−63397
次に、従来の真空装置について、特許文献2によって説明する。
この場合、特許文献2には、真空容器1の開口部5に刻設された溝7には、密閉シールリング10が収容されている。 この密閉シールリング10は、本体リング10aと、この本体リング10aから突出した第1及び第2の突起片10b、10cとから構成される。
真空容器1の真空吸引開始前または低真空度の時は、第1の突起片10bは、開閉扉6のシール面9に接触してそれをシールする。 真空容器1が高真空になると、本体リング10aが開閉扉6のシール面9によって押し潰されて弾性変形してシール面9をシールする技術が記載されている。
特開平10−102235
しかしながら、このような従来の、蓋開閉式真空チャンバーや、真空装置に関する技術に関しては、以下に示すような課題があった。
先ず、蓋の開閉に関しては、エアーシリンダーやボールネジによるものであったり、または配慮されていなかったりと、簡便的な方法によるものはなかった。
また、Oリングを圧縮するのに際して、Oリングに接している二つの面が、平行した面の状態であるように配慮されていなかった。
更に、センサーや真空ポンプ等を連動させて真空の状態を保持しようと配慮する状況にはなかった。
本発明は、本体と蓋より成り、前記本体と前記蓋の間をOリングによって密閉している真空チャンバーに於いて、前記蓋は、一端を開閉手段によって前記本体と接続し、他端に前記蓋を持上げる取手を位置させたものであり、前記開閉手段は、前記蓋を閉じた時点で前記本体と前記蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に前記本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながら前記Oリングを圧縮することを特徴とし、更には、前記開閉手段は、第一ヒンジブロックと第二ヒンジブロックとヒンジ中継板によって構成され、前記第一ヒンジブロックは前記本体に固定され、前記第二ヒンジブロックは前記蓋に固定され、前記第一ヒンジブロックと前記第二ヒンジブロックはその間に前記ヒンジ中継板を位置させることで第一回転軸と第二回転軸を中心に回転可能に接続していることを特徴とし、更には、前記第一ヒンジブロックと前記第二ヒンジブロックは、概ね90度の位置関係をもって固定されていることを特徴とし、更には、前記本体に、または前記本体に接続している排気配管に、圧力を測定する負圧センサーを接続し、上限設定圧力になると真空ポンプの電源供給を停止し、下限設定圧力になると前記真空ポンプの電源供給を開始することを特徴とし、更には、前記本体には、真空状態にした後に、必要に応じて必要とする種類の気体を供給可能であることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
また、本発明は、本体と蓋より成り、前記本体と前記蓋の間をOリングによって密閉している真空保持方法に於いて、前記蓋は、一端を開閉手段によって前記本体と接続し、他端に前記蓋を持上げる持上手段を位置させたものであり、前記開閉手段は、前記蓋を閉じた時点で前記本体と前記蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に前記本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながら前記Oリングを圧縮することを特徴とし、更には、前記開閉手段は、前記本体と前記蓋の間の面の関係を、1回の回転中心による場合の扇形となる関係に、もう1回の回転中心を含めた他の要素を加えることで、前記Oリングに接した時から圧縮を完了するまでの間、常に平行な面を保つようにしたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
第一に、本体と蓋より成り、本体と蓋の間をOリングによって密閉している真空チャンバーに於いて、蓋は、一端を開閉手段によって本体と接続し、他端に蓋を持上げる取手を位置させたものであり、開閉手段は、蓋を閉じた時点で本体と蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながらOリングを圧縮することで、真空チャンバーで最も問題となっていた気体の漏れを、Oリングを圧縮している二つの面の平行を確保することで、特に真空引きをしている時点の気体の漏れを防止することが可能となった。
第二に、開閉手段は、第一ヒンジブロックと第二ヒンジブロックとヒンジ中継板によって構成され、第一ヒンジブロックは本体に固定され、第二ヒンジブロックは蓋に固定され、第一ヒンジブロックと第二ヒンジブロックはその間にヒンジ中継板を位置させることで第一回転軸と第二回転軸を中心に回転可能に接続していることで、蓋を閉じた時からOリングの圧縮を完了した時までの間を通して平行な面を保つことで気体の漏れを防止することが可能となった。
第三に、第一ヒンジブロックと第二ヒンジブロックは、概ね90度の位置関係をもって固定されていることで、一般的な位置関係にある本体と蓋の90度のものに対して気体の漏れを防止することが可能となった。
第四に、本体に、または本体に接続している排気配管に、圧力を測定する負圧センサーを接続し、上限設定圧力になると真空ポンプの電源供給を停止し、下限設定圧力になると真空ポンプの電源供給を開始することで、常時一定の真空圧力が確保出来るようにする管理が容易となった。
第五に、本体には、真空状態にした後に、必要に応じて必要とする種類の気体を供給可能であることで、真空状態での反応や各種の気体による効果を確認することが容易となった。
本願発明の真空チャンバーの正面図 本願発明の真空チャンバーの平面図 本願発明の配管と配線の系統図
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の真空チャンバーの正面図であり、図2は、本願発明の真空チャンバーの平面図であり、図3は、本願発明の配管と配線の系統図である。
図1、図2に見られるように、10は真空チャンバーであり、内部を密閉した空間とすることが出来る本体11と、本体11の内部を見ることが出来る窓16を付設した蓋12と、蓋12を持上げるのに際して使用する持上手段13としての取手13と、本体11と蓋12を接続する2組の開閉手段14と、本体11と蓋12の間を密閉するOリング15と、本体11の底部に位置させている4個のゴム脚18より構成されていて、ボルト21、25やサラ小ネジ24によって組立てることが出来るようになっている。
尚、Oリング15に関しては、その替わりとしてパッキンを使用するようなことも考えられる。 ここで、蓋12に於いては、上面の一端に持上手段13としての取手13を、他端に開閉手段14を位置させている。 また、開閉手段14に関しては、1組や3組や4組にすることも考えられるし、ゴム脚18に関しては、3個や6個や8個にすることも考えられる。
この場合、本体11に関しては、材料としてステンレスを使用し、円柱の形状をしていて上部が開放し底板を形成した胴体11aと、胴体11aの上面に位置していてOリング15を装着する溝を形成し蓋12と接するフランジ11bと、本体11内を大気圧に戻すための空気の流路となる吸気口11cと、本体11内を真空状態にするのに空気を排出するための流路となる排気口11dと、底部にゴム脚18を取付ける座11eより成っていて、それらを溶接によって一体の物としている。 尚、形状としては円柱にこだわる必要は無く、三角柱でも四角柱でも五角柱でも六角柱でも八角中でもそれ以外の形状でも構わない。
また、蓋12に関しても、材料としてステンレスを使用し、パッキン17を間に挟んで透明のポリカーボネイトを材料とした窓16を止ネジ22とナット23によって一体に構成している。 従って、パッキン17を構成することで、蓋12の、即ち真空チャンバー10の密閉した状態を可能としている。 更に、窓16によって、本体11の内部の様子をみることが出来るようになっている。 尚、窓16に関しては、蓋12の複数箇所に位置させることも考えられる。
そして、持上手段13である取手13に関しては、2本のサラ小ネジ24によって蓋12の上面端部に固定されている。 但し、持上手段13に関しては、図1、図2に見られる取手13に限定する必要は無く、類似の発想で述べるならば位置や向きや大きさや形状やネジの数を変えたりすることが考えられる。 また、蓋12の一部を兼用して使用することで、上面の端部で本体11より大きいものや、同じ位の大きさのもので、蓋12を手を掛け易くなるように加工して、盖12と一体にすることも考えられる。 更に、チェインや紐を使用するようなことも考えられる。 尚、取手13の材料としては、ステンレスや硬質の樹脂や木ということが考えられる。
更に、開閉手段14に関しても、材料としてステンレスを使用し、全体で見た場合には本体11と蓋12を接続させているのであり、第一ヒンジブロック14aと第二ヒンジブロック14cとヒンジ中継板14bによって構成され、第一ヒンジブロック14aは本体11に固定され、第二ヒンジブロック14cは蓋12に固定され、第一ヒンジブロック14aと第二ヒンジブロック14cはその間にヒンジ中継板14bを位置させることで第一回転軸14dと第二回転軸14eを中心に回転することが可能なように接続しているのである。
所で、第一ヒンジブロック14aに関しては、関係する部品の加工精度と、第二ヒンジブロック14cに固定することから始まる開閉手段14の組立ての順序に配慮して、また本体11と蓋12の間の面が平行になるように調整することが可能なように配慮して、ボルト21の取付け穴を長穴に設定している。 尚、第一ヒンジブロック14aと第二ヒンジブロック14cの位置関係としては、本体11の円柱に対し蓋12は水平面に位置するのが自然の状態ということと併せて、図1に見られるように、概ね90度の位置関係を持つように固定されている。 但し、具体的に図示していないが、概ね180度の位置関係ということも考えられる。
従って、このように構成することで、開閉手段14は、本体11と蓋12の間の面の関係を、先ず第一回転軸14dの回転中心による回転によって、蓋12が扇形の状態で角度が変化するような関係に、次ぎの第二回転軸14eの別の位置での回転中心による回転によって、蓋12が扇形の状態で角度が変化するような関係を加えることで、Oリング15に接した時から圧縮を完了するまでの間、常に平行な面を保つようにしているのが可能となったのである。
所で、図3に見られるように、真空チャンバー10に於いて、吸気口11cには空気を送り込む吸気配管112が接続し、排気口11dには空気を排出する排気配管121が接続している。
そして、真空チャンバー10に形成している排気口11dに接続している排気配管121には、真空チャンバー10内を真空状態にするのに空気を排出するための流路となる、排気配管122と、大気を吸引する吸気口41aを形成した三方弁40と、排気配管123と、最先端に位置して排気口51aを形成した真空ポンプ50を、記載の順で接続している。 更に、排気配管121、122の間にはセンサー配管131が接続し、その他端には負圧センサー30が接続している。 但し、負圧センサー30の接続に関しては、真空チャンバー10内の圧力を直接測定することが出来るように接続するということも考えられる。
この場合、三方弁40は、通電している際には、排気配管122、123の間を連通させて吸気口41aを遮断して真空チャンバー10内の空気を排出し、電気を遮断している際には、排気配管122、123の間を遮断し吸気口41aと排気配管123を連通させ、真空ポンプ50に大気を吸引して排気口51aから排出することが可能な状態にしているのである。 また、負圧センサー30は、24ボルトの直流の電気を通している中で、上限設定圧力と下限設定圧力を設定することで、上限設定圧力を感知すると、感知の信号を伝えることによってリレー260をOFFの状態にして真空ポンプ50と三方弁40の両者に対する電源の供給を停止し、下限設定圧力を感知すると、感知の信号を伝えることによってリレー260をONの状態にして真空ポンプ50と三方弁40の両者に対する電気の供給を開始するようにしている。
一方、真空チャンバー10に形成している吸気口11cには、真空チャンバー10内を大気圧に戻すために空気の流路となる、最先端に位置している吸気口71aを形成した流量調整弁70から、吸気配管111と、二方弁60と、吸気配管112を経由して接続している。
尚、二方弁60は、第二スイッチ240を真空ポンプ50と三方弁40の側の両者に通電した状態から二方弁60の側の通電した状態に切換え、第三スイッチ250を押し続けることで、二方弁60も通電の状態になり、流量調整弁70の吸気口71aから大気が吸引されて二方弁60を通過させることで、真空チャンバー10内の圧力が大気圧に戻るようになっているのである。 尚、流量調整弁70に関しては、気体の流量を調整するために設けたものであり、限りなく真空状態を保てるように微量のガスを送込むには非常に効果的である。
更に、電気系統に関して繰返して述べるならば、交流電源210は100ボルトの交流電気を流す電源に接続するものであり、第一スイッチ230をONにすることで、直流電源220も作動することになり、それによって24ボルトの電圧をもった電気を負圧センサー30に送ることが可能となるのである。 そして、第二スイッチ240を真空ポンプ50と三方弁40の両者の側に切換えることで、真空ポンプ50と三方弁40の両者が同時に作動するようになる。
以下、負圧センサー30が、上限設定圧力を感知すると、リレー260がOFFの状態になり真空ポンプ50と三方弁40の両者に対する電気の供給が停止され、下限設定圧力を感知すると、リレー260がONの状態になり真空ポンプ50と三方弁40の両者に対する電気の供給が再び開始され、その後OFFとONの状況が繰返されるのである。 その上で、第二スイッチ240を真空ポンプ50と三方弁40の両者の側に対する通電状態から二方弁60の側に対する通電状態に切換え、その後に第三スイッチ250を押し続けると、二方弁60に通電の状態となるのであり、吸気配管111、112の間は閉鎖の状態から開放の状態になるのである。
本発明による、真空チャンバーおよび真空保持方法は前述したように構成されており、以下にその動作についてその内容を説明する。
先ず、真空チャンバー10全体の組立てであるが、本願発明に於いては、特に開閉手段14を組立てるのに際しては、一番始めに第二ヒンジブロック14cを窓16とパッキン17を装着した蓋12にボルト21によって固定し、次に第二回転軸14eによって第二ヒンジブロック14cをヒンジ中継板14bと接続し、更に第一回転軸14dによってヒンジ中継板14bを第一ヒンジブロック14aと接続し、最後に第一ヒンジブロック14aを本体11にボルト21によって固定しているのである。 その際、本体11と蓋12の両平面が平行であるように組立てることは大切な事である。
この場合、第一ヒンジブロック14aを本体11にボルト21によって固定するのに際しては、第一ヒンジブロック14aのボルト21を取付ける取付穴を長穴にすることで、関係する部品の加工精度と、第二ヒンジブロック14cから開始する組立てに配慮して、また本体11と蓋12の間の面が平行になるように調整することが可能なように配慮しているのである。
この様な形で、密閉状態を確保した真空チャンバー10と、図3に見られるように、各種の機器や配管や配線を接続して準備した中で、真空チャンバー10内を真空にする動作に関して述べる。
即ち、先ず一番始めに交流電源210を接続している中で、第一スイッチ230をONの状態にすることで、直流電源220も作動することになり、それによって圧力を測定することが出来る負圧センサー30も作動して各種の信号を送ることが可能な状態となるのである。
この様な状態の中で、第二スイッチ240を真空ポンプ50と三方弁40の両者が作動する側に切換えると、当然のことながらこのような初期の段階に於いては、負圧センサー30は大気圧に近い値を検出することになり、しばらくの間真空ポンプ50と三方弁40の両者が作動することになり、三方弁40の吸気口41aを閉じた状態で真空チャンバー10内の空気を真空ポンプ50の排気口51aより排出することを継続することになるのである。
そして、負圧センサー30が、上限設定圧力を感知すると、リレー260がOFFの状態になり、真空ポンプ50と三方弁40の両者に対する電気の供給が停止され、下限設定圧力を感知すると、リレー260がONの状況になり、再び真空ポンプ50と三方弁40の両者に対する電気の供給が開始され、その後OFFとONの状況が繰返されることになるのである。
最後に、第二スイッチ240を真空ポンプ50と三方弁40の側に対する通電の状態から二方弁60の側に対する通電の状態に切換え、第三スイッチ250を押し続けることで二方弁60に通電する状態となるのである。 即ち、二方弁60が通電の状態になると言うことは、吸気配管111、112が連通の状態になることを意味し、流量調整弁70に形成されている吸気口71aからの空気が二方弁60を経由して真空チャンバー10内に大気が送り込まれることになり、真空チャンバー10内は大気圧に近付いて真空状態は解消されることになるのである。
尚、第二スイッチ240を真空ポンプ50と三方弁40の側に対する通電の状態から二方弁60の側に対する通電の状態に切換えた時点で、流量調整弁70の吸気口71aに窒素ガスや水素ガスや酸素ガスや炭酸ガスや一酸化炭素やその他の何等かの必要とするガスボンベを接続した後に、第三スイッチ250を押し続けることで、二方弁60を通電の状態にすると、真空チャンバー10内にガスボンベ内のガスを送り込むことが出来ることになる。 その際、流量調整弁70を調整することによって、微小量のガスを送込むことも可能なのである。
その事によって、真空状態での各種の気体との反応や各種の気体による効果を確認するような実験や試験が出来るようになったのである。 当然のことながら、反応や確認が完了するまでは第三スイッチ250を放すことでOFFの状態にすると、以降のガスの供給は停止されることになる。
この発明は、真空チャンバーに関する技術であって、更に詳細に述べるならば、本体と蓋より成り、本体と蓋の間をOリングによって密閉している真空チャンバーに於いて、蓋は、一端を開閉手段によって接続し、他端に蓋を開閉する取手を位置させたものであり、開閉手段は、蓋を閉じた時点で本体と蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながらOリングを圧縮することで、Oリングから気体が洩れることを防止する技術について述べたものである。 この事によって、簡単な方法で、且つ真空状態の下で、実験や試験等の目的で使用することが出来る、時には何らかのガスを使用した反応等も可能とした、安価な真空チャンバーを提供することが可能となったのである。
10・・・・・・真空チャンバー
11・・・・・・本体
11a・・・・・胴体
11b・・・・・フランジ
11c・・・・・吸気口
11d・・・・・排気口
11e・・・・・座
12・・・・・・蓋
13・・・・・・取手(持上手段)
14・・・・・・開閉手段
14a・・・・・第一ヒンジブロック
14b・・・・・ヒンジ中継板
14c・・・・・第二ヒンジブロック
14d・・・・・第一回転軸
14e・・・・・第二回転軸
15・・・・・・Oリング
16・・・・・・窓
17・・・・・・パッキン
18・・・・・・ゴム脚
21・・・・・・ボルト
22・・・・・・止ネジ
23・・・・・・ナット
24・・・・・・サラ小ネジ
25・・・・・・ボルト
30・・・・・・負圧センサー
40・・・・・・三方弁
41a・・・・・吸気口
50・・・・・・真空ポンプ
51a・・・・・排気口
60・・・・・・二方弁
70・・・・・・流量調整弁
71a・・・・・吸気口
111・・・・・吸気配管
112・・・・・吸気配管
121・・・・・排気配管
122・・・・・排気配管
123・・・・・排気配管
131・・・・・センサー配管
210・・・・・交流電源
220・・・・・直流電源
230・・・・・第一スイッチ
240・・・・・第二スイッチ
250・・・・・第三スイッチ
260・・・・・リレー

Claims (7)

  1. 本体と蓋より成り、前記本体と前記蓋の間をOリングによって密閉している真空チャンバーに於いて、前記蓋は、一端を開閉手段によって前記本体と接続し、他端に前記蓋を持上げる取手を位置させたものであり、前記開閉手段は、前記蓋を閉じた時点で前記本体と前記蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に前記本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながら前記Oリングを圧縮することを特徴とする真空チャンバー。
  2. 前記開閉手段は、第一ヒンジブロックと第二ヒンジブロックとヒンジ中継板によって構成され、前記第一ヒンジブロックは前記本体に固定され、前記第二ヒンジブロックは前記蓋に固定され、前記第一ヒンジブロックと前記第二ヒンジブロックはその間に前記ヒンジ中継板を位置させることで第一回転軸と第二回転軸を中心に回転可能に接続していることを特徴とする請求項1に記載の真空チャンバー。
  3. 前記第一ヒンジブロックと前記第二ヒンジブロックは、概ね90度の位置関係をもって固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空チャンバー。
  4. 前記本体に、または前記本体に接続している排気配管に、圧力を測定する負圧センサーを接続し、上限設定圧力になると真空ポンプの電源供給を停止し、下限設定圧力になると前記真空ポンプの電源供給を開始することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の真空チャンバー。
  5. 前記本体には、真空状態にした後に、必要に応じて必要とする種類の気体を供給可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の真空チャンバー。
  6. 本体と蓋より成り、前記本体と前記蓋の間をOリングによって密閉している真空保持方法に於いて、前記蓋は、一端を開閉手段によって前記本体と接続し、他端に前記蓋を持上げる持上手段を位置させたものであり、前記開閉手段は、前記蓋を閉じた時点で前記本体と前記蓋の間で平行な面を確保するものであり、更に前記本体内を真空引きした際には平行な面を確保しながら前記Oリングを圧縮することを特徴とする真空保持方法。
  7. 前記開閉手段は、前記本体と前記蓋の間の面の関係を、1回の回転中心による場合の扇形となる関係に、もう1回の回転中心を含めた他の要素を加えることで、前記Oリングに接した時から圧縮を完了するまでの間、常に平行な面を保つようにしたことを特徴とする請求項6に記載の真空保持方法。
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