JP2864410B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JP2864410B2
JP2864410B2 JP8994691A JP8994691A JP2864410B2 JP 2864410 B2 JP2864410 B2 JP 2864410B2 JP 8994691 A JP8994691 A JP 8994691A JP 8994691 A JP8994691 A JP 8994691A JP 2864410 B2 JP2864410 B2 JP 2864410B2
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vacuum
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pressure
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武 渡辺
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Suzuki Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ブレーキ装置に
係り、とくに、電気自動車等に多く使用されるブレーキ
ブースタ(真空倍力装置)を備えた車両用ブレーキ装置
に関する。
【0002】
【背景技術】一般に、電気自動車では、前後輪のホイー
ルブレーキユニットに設けられたホイールシリンダに液
圧を伝達するためのマスタシリンダの手前において、当
該マスタシリンダのピストンの押圧力をアシスト(補
助)することで制動力を増大させるブレーキブースタを
備えたブレーキ装置が多く使用されている。
【0003】図4には、この種のブレーキ装置の一例が
示されている。この図において、ブレーキペダル31を
踏み込むと、アーム32が支点33を中心に図中矢印A
方向に回動し、このアーム32の回動によりプランジャ
34が矢印B方向に移動する。このプランジャ34の移
動により図示しないバキュームバルブの作用によって、
負圧室と大気圧室がブレーキブースタ35内に画成され
る。そして、さらにブレーキペダル31が踏み込まれる
と、負圧室と大気圧室の圧力差で図示しないパワーピス
トンが矢印B方向に進み、当該パワーピストンの先端に
設けられているプッシュロッドでマスターシリンダ36
内のピストンが押圧される。このようにして、マスター
シリンダ36内のピストンの押圧力がアシストされるこ
とで、図示しない前後輪のホイールブレーキユニットに
設けられたホイールシリンダにマスターシリンダ36か
ら液圧が伝達され制動力が増大させられるようになって
いる。
【0004】ここで、ブレーキブースタ35は、バキュ
ームタンク37に配管を介して連通されており、バキュ
ームポンプ38の作用によりバキュームタンク37内に
負圧が発生せしめられるようになっている。バキューム
ポンプ38は、バキュームコントローラ40により制御
され、バキュームタンク37内の負圧が−490mmH
g〜−550mmHgの範囲内に制御されるようになっ
ている。また、バキュームタンク37内の負圧が−40
0mmHg以下の場合、バキュームスイッチ39が「オ
フ(OFF)」になり、バキュームコントローラ40内
のリレーコイル41の通電が行なわれなくなる。このた
め、リレースイッチ42,43が同時に「OFF」にな
って、アクセル装置50の出力であるアクセル信号が
「OFF」となって、走行ができなくなるとともに、始
動表示燈(緑色ランプ)51が消燈する。この図におい
て、符号44はバキュームタンク37内の負圧を検出す
るバキュームセンサであり、符号52は補助バッテリ,
符号53はイグニションスイッチをそれぞれ示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、バキュームタンク内の負圧が−490mmHg〜−
550mmHgの範囲内に制御されるようになっている
が、負圧が走行速度に関係なく一定であるため、低速走
行時には軽くブレーキペダルを踏んでも急ブレーキ状態
になり、一方高速走行時にはブレーキペダルを強く踏ま
なければならず操作フィーリングが良くないという不都
合があった。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、車両の走行速度の如何にかかわらず適
度な制動力が得られ、操作フィーリングを向上せしめ得
る車両用ブレーキ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用ブレーキ
装置では、ブレーキペダルの踏み込み力によるマスター
シリンダ内のピストン駆動力をアシストするブレーキブ
ースタと、当該ブレーキブースタに連通されたバキュー
ムタンク内に負圧を発生するバキュームポンプと、この
バキュームポンプをバキュームタンク内の負圧と所定の
制御目標値とが一致するように駆動制御するポンプ駆動
制御手段とが設けられている。そして、ポンプ駆動制御
手段の入力段には、バキュームタンク内負圧の制御目標
値として、車速が所定の下限速度より低い場合には第1
の設定圧力値を、車速が所定の上限速度を超えている場
合には第2の設定圧力値を、車速が前記上限速度と下限
速度との間である場合には前記第1の設定圧力値と第2
の設定圧力値の間の車速に対応した値を、それぞれ出力
する目標圧力設定手段が併設されている。このような構
成によって、前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0008】
【作用】目標圧力設定手段から車速に応じたバキューム
タンク内負圧の目標値が出力され、この目標値とバキュ
ームタンク内の負圧とが一致するようにポンプ駆動制御
手段によりバキュームポンプが駆動制御される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図1ないし図
3に基づいて説明する。ここで、前述した図4の従来例
と同一若しくは同等の構成部分については同一の符号を
付すとともに、その説明を簡略化し若しくは省略するも
のとする。
【0010】図1には、本発明の一実施例のブレーキ装
置の構成が示されている。この図において、ポンプ駆動
制御手段としてのバキュームコントローラ40は、オペ
アンプ5を中心として構成された差動増幅器1と、バキ
ュームポンプ38を構成するモータ38Aの駆動制御用
のパワートランジスタ2と、コンパレータ3とを含んで
構成されている。この内、差動増幅器1は、バキューム
センサ44の出力と後述する目標圧力設定手段を構成す
るバキューム圧設定器の出力との差を増幅した信号を出
力するものである。この差動増幅器1の出力は、パワー
トランジスタ2のベースに接続されており、このパワー
トランジスタ2のコレクタは、モータ38Aの一端に接
続され、エミッタは接地されている。モータ38Aの他
端は、イグニションスイッチ53を介して補助バッテリ
52の正極に接続され、この補助バッテリ52の負極は
接地されている。コンパレータ3は、バキュームタンク
37内の負圧を検出するバキュームセンサ44の出力を
その反転入力とし、−400mmHgの負圧に対応する
基準電圧源4の電圧をその非反転入力とし、その出力端
はリレーコイル41を介して接地されている。このた
め、バキュームタンク37内の負圧が−400mmHg
以下になると、コンパレータ3の出力が「L(ロー)」
となり、リレーコイル41への通電が停止するようにな
っている。
【0011】目標圧力設定手段10は、コンパレータ1
1と、コンパレータ12と、これらのコンパレータ1
1,12の出力及びF/Vコンバータ13の出力を入力
とし、差動増幅器1にバキュームタンク37内負圧の制
御目標値信号を出力するバキューム圧設定器14とを含
んで構成されている。コンパレータ11は、F/Vコン
バータ13の出力をその反転入力とし、所定の下限速度
1 (例えば、20km/h)に対応する基準電源15
の電圧をその非反転入力とする。また、コンパレータ1
2は、F/Vコンバータ13の出力をその非反転入力と
し、所定の上限速度v2 (例えば、80km/h)に対
応する基準電源16の電圧を反転入力とする。F/Vコ
ンバータ13は、車速を検出する車速センサ17の出力
を周波数/電圧変換して、車速に対応する電圧をバキュ
ーム圧設定器14に送出する。バキューム圧設定器14
はいわゆるマイコンにより構成され、後述するようにし
て車速に対応するバキュームタンク37内負圧の制御目
標値信号を出力する。その他の構成は、前述した図4の
従来例と同様になっている。
【0012】次に、このようにして構成された本実施例
の全体的動作を図2のフローチャートに沿って説明す
る。
【0013】まず、目標圧力設定手段10を構成するバ
キューム圧設定器14内の図示しないCPUでは、コン
パレータ11の出力が「L」であるか否かを判断するこ
とにより、車速が20km/h以上か否かを判断する
(ステップS101)。そして、車速が20km/hに
達していない場合には、ステップS106に進み、負圧
の制御目標値として第1の設定圧力である−450mm
Hgに対応する電圧を出力する。この結果、バキューム
コントローラ40によりバキュームセンサ44の出力で
あるバキュームタンク37内の負圧が負圧の制御目標値
と一致するようにバキュームポンプ38が駆動制御され
(ステップS107)、バキュームタンク37内が−4
50mmHgの圧力になる。
【0014】この一方、ステップS101で車速が20
km/h以上である場合には、ステップS102に進
み、CPUでは、コンパレータ12の出力が「H(ハ
イ)」であるか否かを判断することにより、車速が80
km/h以下か否かを判断する。そして、車速が80k
m/hを超えている高速走行時には、CPUでは、ステ
ップS105に進み、負圧の制御目標値として第2の設
定圧力である−600mmHgに対応する電圧を出力す
る。この結果、バキュームコントローラ40によりバキ
ュームセンサ44の出力であるバキュームタンク37内
の負圧が負圧の制御目標値と一致するようにバキューム
ポンプ38が駆動制御され(ステップS107)、バキ
ュームタンク37内が−600mmHgの圧力になる。
この一方、上記ステップS102で、車速が80km/
h以下である場合には、CPUでは、ステップS103
に進み、負圧の制御目標値として、−450mmHg〜
−600mmHgの範囲でF/V変換器13の出力であ
る車速に対応した値を出力する。この結果、バキューム
コントローラ40によりバキュームセンサ44の出力で
あるバキュームタンク37内の負圧が負圧の制御目標値
と一致するようにバキュームポンプ38が駆動制御され
(ステップS107)、バキュームタンク37内が−4
50mmHg〜−600mmHgの範囲の所定の圧力に
なる。このようにして、バキュームタンク37内の負圧
は、図3に示すように車速に応じて制御される。
【0015】バキュームタンク37内の負圧が、−40
0mmHg以下になると、コンパレータ3の出力が
「L」となり、リレーコイル41の通電が行なわれなく
なる。このため、リレースイッチ42,43が同時に
「OFF」になって、アクセル装置50の出力であるア
クセル信号が「OFF」となって、走行ができなくなる
とともに、始動表示燈(緑色ランプ)51が消燈する。
【0016】以上説明したように、本実施例によると、
目標圧力設定手段10とバキュームコントローラ40と
によって、車速に応じたバキュームタンク37内の負圧
コントロールが行なわれるので、低速走行時にブレーキ
ペダル31を軽く踏んだだけで急制動状態となったりす
ることがなく、高速走行時にブレーキペダル31を思い
切り踏み込まなくても十分な制動力を確保することがで
き、これにより、走行速度に関係なく、適切な状態でブ
レーキが作動するので、操作フィーリングが向上する。
また、バキュームポンプ38の故障時等タンク内負圧が
−400mmHg以下になった場合には、従来例と同様
アクセル装置50の出力が「OFF」され、始動表示燈
51が消燈し、しかも、この異常時警報機能が高価なバ
キュームスイッチを用いる事無くできるのでコストの低
減をも図ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによれば、目標圧力設定手段とポンプ駆動
制御手段との作用によって、車速に応じたバキュームタ
ンク内の負圧コントロールが行なわれるので、低速走行
時にブレーキが効き過ぎて急制動状態となることがな
く、高速走行時には十分な制動力を確保することがで
き、これにより、走行速度に関係なく、適切な状態でブ
レーキを作動せしめることができ、操作フィーリングを
向上させることができるという従来にない優れた車両用
ブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の実施例の動作説明のためのフローチャー
トである。
【図3】図1の実施例における車速に応じたバキューム
タンク内圧力特性を示す線図である。
【図4】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 目標圧力設定手段 31 ブレーキペダル 36 マスターシリンダ 35 ブレーキブースタ 37 バキュームタンク 38 バキュームポンプ 40 ポンプ駆動制御手段としてのバキュームコントロ
ーラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み力によるマス
    ターシリンダ内のピストン駆動力をアシストするブレー
    キブースタと、当該ブレーキブースタに連通されたバキ
    ュームタンク内に負圧を発生するバキュームポンプと、
    このバキュームポンプを前記バキュームタンク内の負圧
    と所定の制御目標値とが一致するように駆動制御するポ
    ンプ駆動制御手段とを備えた車両用ブレーキ装置におい
    て、前記ポンプ駆動制御手段の入力段に、前記バキュー
    ムタンク内負圧の制御目標値として、車速が所定の下限
    速度より低い場合には第1の設定圧力値を、車速が所定
    の上限速度を超えている場合には第2の設定圧力値を、
    車速が前記上限速度と下限速度との間である場合には前
    記第1の設定圧力値と第2の設定圧力値の間の車速に対
    応した値を、それぞれ出力する目標圧力設定手段を併設
    したことを特徴とする車両用ブレーキ装置。
JP8994691A 1991-03-28 1991-03-28 車両用ブレーキ装置 Expired - Lifetime JP2864410B2 (ja)

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JPH04300766A JPH04300766A (ja) 1992-10-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013112092A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Mitsubishi Motors Corp 電動バキュームポンプ制御装置

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Effective date: 19981110