JP2594952Y2 - 電子機器の接続構造 - Google Patents

電子機器の接続構造

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JP2594952Y2
JP2594952Y2 JP8001992U JP8001992U JP2594952Y2 JP 2594952 Y2 JP2594952 Y2 JP 2594952Y2 JP 8001992 U JP8001992 U JP 8001992U JP 8001992 U JP8001992 U JP 8001992U JP 2594952 Y2 JP2594952 Y2 JP 2594952Y2
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弘 明田川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子機器間における電
気的接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3乃至図5に携帯電話を示す。この電
話はハンドセット1とクレ−ドル2とを有しており、図
4に示す如く、ハンドセット1の下端1a側をクレ−ド
ル2の凹部2aに挿入し、ハンドセット1の上部側をク
レ−ドル2側に向けて押圧すると、ハンドセット1の上
部側側部の凹部1bがクレ−ドル2の爪部2bと嵌合し
ハンドセット1はクレ−ドル2に装着される。また、ク
レ−ドル2の側部に設けられた釦3を押圧すると爪部2
bとハンドセット1との嵌合が解除される。
【0003】一方、図6に示す如く、クレ−ドル2に
は、ハンドセット1と対向する面に凸形の端子ホルダ5
が固定されており、この端子ホルダ5には一対の電源端
子6が突出して設けられている。また、ハンドセット1
には端子ホルダ5と対向させて凹形の端子ホルダ7が取
り付けられており、この端子ホルダ7には端子6に対応
させて一対の端子8が設けられている。そして、前述し
た如くして、ハンドセット1をクレ−ドル2に装着する
と、端子ホルダ5と端子ホルダ7とが嵌合し、端子6と
端子8とが電気的に接続される構成となっている。
【0004】しかしながらこの従来の構造によると、ハ
ンドセット1を装着するべく、ハンドセット1の下側1
aをクレ−ドル2の凹部2aに挿入しハンドセット1の
上部側をクレ−ドル2側に向けて押圧した際に、クレ−
ドル2に対するハンドセット1の位置ずれにより、端子
ホルダ5の先端5aが端子ホルダ7の縁部7aに当接す
る場合があった。そして、このような場合には、クレ−
ドル2に対してハンドセット1をずらしながら両ホルダ
5,7を嵌合させる必要があるので、ハンドセット1の
装着が煩雑となっていた。また、端子ホルダ5の先端5
aが端子ホルダ7の縁部7aに当接した状態で無理にハ
ンドセット1を押圧すると、ハンドセット1やクレ−ド
ル2の筐体が変形し、さらには、端子ホルダ5を破損す
るおそれもあった。
【0005】一方、この不具合を解決するべく、ハンド
セット1を案内するガイドをクレ−ドル2に設け端子ホ
ルダ5,7が確実に嵌合する構成とすることも考えられ
るが、クレ−ドル2に対するハンドセット1の位置をあ
まりに規制すると、クレ−ドル2に対するハンドセット
1の装着性(スム−ズにハンドセット1をクレ−ド2に
装着し離脱できる感覚)が低下するという不具合が生じ
る。また、端子ホルダ5が破損し難いように、端子ホル
ダ5を大きくして強度を増加させたのでは、ホルダ7側
の凹部7bも大きくなるので、ハンドセット1の外観が
良好でなくなり、また、ハンドセット1がその分大形化
するという不具合が生じる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上述の如く、上記電子
機器の接続構造では、一方の電子機器を他方の電子機器
の所定の位置に装着する際に、一方の電子機器に設けら
れた凹形の端子ホルダと他方の電子機器に設けられた凸
形の端子ホルダとが滑かに嵌合されないという問題点が
あった。
【0007】本考案はこのような従来の欠点を解決する
べくなされたものであり、一方の電子機器を他方の電子
機器の所定位置に装着する際に、一方の電子機器に設け
られている凹形の端子ホルダと他方の電子機器に設けら
れている凸形の端子ホルダとが滑らかに嵌合する電子機
器の接続構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する問題点】本考案に係る電子機器の接続
構造は、突起部を有しこの突起部に第1の端子が設けら
れた第1の電子機器と、前記突起部と嵌合する凹部を有
しこの凹部内に第2の端子が設けられ前記第1の電子機
器の所定位置に装着される第2の電子機器とで構成さ
れ、前記突起部と前記凹部とを嵌合させて前記第1の端
子と前記第2の端子とを電気的に接続させる電子機器の
接続構造であり、前記突起部は前記第1の電子機器に対
してスライド自在に、かつ、前記第1の電子機器から突
出する方向へ付勢された状態で前記第1の電子機器に設
けられており、 前記第1の端子は前記第1の電子機器に
対してスライド自在に、かつ、前記第1の電子機器から
突出する方向へ、前記突起部に対する付勢力より弱い付
勢力で付勢された状態で前記突起部に設けられているこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案では、突起部は第1の電子機器に対して
スライド自在に、かつ、第1の電子機器から突出する方
向へ付勢された状態で第1の電子機器に設けられている
ので、第1の電子機器に第2の電子機器を装着する際に
両電子機器間に若干の位置ずれがあり、突起部の先端が
第2の電子機器の凹部の縁部に当接するような場合であ
っても、第2の電子機器側からの押圧により突起部はそ
の突出量が小さくなるので、凹部の縁部に当接する突起
部が妨げとならずに第2の電子機器は第1の電子機器の
所定位置に装着される。そして、第1の電子機器から突
出する方向へ前記突起部に対する付勢力より弱い付勢力
で付勢された第1の端子は、第2の端子により押されて
上記突起部内にて適切な接続がなされる。このとき、突
出部自体は、第1の電子機器から突出する方向へ付勢さ
れた状態で第2の電子機器の凹部へ嵌合する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1を参照して詳述
する。
【0011】本例に係る接続構造は、従来例と同様のコ
−ドレス電話に本考案を適用した場合を示したものであ
り、図1は図4のA−A線断面図に相当するものであ
る。そして、コ−ドレス電話のクレ−ドル2が第1の電
子機器に、ハンドセット1が第2の電子機器に対応し、
クレ−ドル2には凸形の端子ホルダ5Aが設けられ、ハ
ンドセット1にはこの端子ホルダ5Aと嵌合させられる
凹部7bを有する凹形の端子ホルダ7が設けられてい
る。
【0012】端子ホルダ5Aには、クル−ドル2の筐体
に形成された角形の穴部2dから突出される突起部51
が形成されており、この端子ホルダ5Aには、接触子6
a部分が突出部51の先端51aに位置付けられた状態
で、一対の電源端子(第1の端子)6が設けられてい
る。尚、電源端子6には圧縮スプリング6bが設けられ
ており、接触子6aはスプリング6bで押圧されてい
る。
【0013】上記端子ホルダ5Aはクレ−ドル2の筐体
内に設けられたプリント配線板11に固定されており、
端子6の基端6c側はプリント配線板11のスル−ホ−
ルに半田付けされている。また、端子ホルダ5Aは、ク
レ−ドル2の筐体内に形成された壁部2eにスライド自
在に保持されており、壁部2eの端部に取り付けられた
押え板13と端子ホルダ5Aとの間に設けられた圧縮ス
プリング15により、突起部51がクレ−ドル2の外方
へ突出するように付勢されている。
【0014】尚、圧縮スプリング15は、圧縮スプリン
グ6bのバネ力よりも十分大きくされており、かつ、ハ
ンドセット1により突起部51が押圧された際に、端子
ホルダ5A等が破損しないように、端子ホルダ5A等が
破損に至るまでの荷重よりも十分に小さい荷重で端子ホ
ルダ5Aが後退し得るバネ力となっている。
【0015】一方、端子ホルダ7には、先端が凹部7b
内に位置付けられた端子(第2の端子)8が設けられて
おり、この端子ホルダ7は、ハンドセット1の筐体内に
設けられたプリント配線板17に固定され、端子8の基
端はプリント配線板17のスル−ホ−ルに半田付けされ
ている。
【0016】次に上記接続構造の作用につき説明する。
【0017】クレ−ドル2に対するハンドセット1の装
着は、図4に示す如く、ハンドセット1の下端1a側を
クレ−ドル2の凹部2aに挿入し、ハンドセット1の上
部側をクレ−ドル2側に向けて押圧することにより行わ
れる。
【0018】これで、ハンドセット1の上部側側部の凹
部1bがクレ−ドル2の爪部2bと嵌合しハンドセット
1はクレ−ドル2の所定位置に装着される。また、端子
ホルダ5Aの突起部51は端子ホルダ7の凹部7bに嵌
合した状態となり、端子6と端子8とは適当なスプリン
グ6bによる力により接触させられ、ハンドセット1は
クレ−ドル2側と電気的にも接続される。
【0019】また、クレ−ドル2の側部に設けられた釦
3を押圧すると爪部2bとハンドセット1との嵌合が解
除され、スプリングとクレードル2に設けられた図示し
ないフックボタンとの作用によりハンドセット1はクレ
−ドル2から若干離間させられる。
【0020】一方、ハンドセット1を装着するべく、ハ
ンドセット1の下端1aをクレ−ドル2の凹部2aに挿
入しハンドセット1の上部側をクレ−ドル2側に向けて
押圧した際に、クレ−ドル2に対するハンドセット1の
位置ずれにより、端子ホルダ5Aの先端51aが端子ホ
ルダ7側の凹部7bの縁部7aに当接する場合がある。
【0021】このような場合においても、ハンドセット
1の押圧力により端子ホルダ5Aはクレ−ドル2の内方
へ後退するので、ハンドセット1を無理なく押圧するこ
とが可能となり、最終的にはクレ−ドル2の爪部2bが
ハンドセット1の凹部1bに嵌合し、ハンドセット1は
クレ−ドル2の所定位置に装着される。また、ハンドセ
ット1がクレ−ドレ2の所定位置に位置付けられると端
子ホルダ5Aの突起部51は端子ホルダ7の凹部7bと
正対することになるので、突起部51は凹部7bと嵌合
し端子6と端子8とは電気的に接続される。
【0022】尚、本例では、クレ−ドル2側に突起部5
1が設けられ、ハンドセット7b側に凹部7bが形成さ
れているが、クレ−ドル2側に凹部7bを形成し、ハン
ドセット7b側に突起部51を設けても同様の作用を生
じる。また、本考案は、コ−ドレス電話のみならず、第
1の電子機器の所定位置に第2の電子機器が装着され、
かつ、両電子機器の電気的接続が凸凹の嵌合でなされる
機器に適用できる。
【0023】図2は、本考案の変形例を示したものであ
る。本例では、凹形の端子ホルダ7に設けられた一対の
端子8,8は、一方が他方よりも若干突出させられてい
る。このような構成とするならば、突出した方の端子8
を時間的に先行させて端子6と接続が可能となる。従っ
て、この突出したほうの端子8をア−ス側の端子とする
ことにより、両電子機器1,2を電気的に接続する際に
ア−ス側を時間的に先行させて接続することが可能とな
り、雑音の発生等を防止できる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の接続構造
では、第1の電子機器に第2の電子機器を装着する際
に、両電子機器間に位置ずれがあり、第1の電子機器の
突出部の先端が第2の電子機器の凹部の縁部に当接する
ような場合であっても、第2の電子機器に押圧された突
起部はその突出量が小さくなる方向に後退するので、第
2の電子機器を第1の電子機器の所定位置に無理なく装
着できる。また、第2の電子機器が第1の電子機器の所
定位置に装着されると突出部は凹部側に突出して両者は
滑らかに嵌合し、第1の電子機器から突出する方向へ前
記突起部に対する付勢力より弱い付勢力で付勢された第
1の端子は、第2の端子により押されて上記突起部内へ
移動し第1の端子と第2の端子とは確実に接続する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を説明する図であり、図4のA
−A線拡大断面図。
【図2】本考案の変形例を説明する図。
【図3】コ−ドレス電話の斜視図。
【図4】上記コ−ドレス電話におけるハンドセットの装
着を説明する斜視図。
【図5】上記コ−ドレス電話のハンドセットの斜視図。
【図6】従来の接続構造を説明する図4のA−A線拡大
断面図。
【符号の説明】
1………第2の電子機器 2………第1
の電子機器 6………第1の端子 7b……凹部 8………第2の端子 15……スプ
リング 51……突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/629 H01R 4/48 H04M 1/02 H04Q 7/32

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起部を有しこの突起部に第1の端子が
    設けられた第1の電子機器と、前記突起部と嵌合する凹
    部を有しこの凹部内に第2の端子が設けられ前記第1の
    電子機器の所定位置に装着される第2の電子機器とで構
    成され、前記突起部と前記凹部とを嵌合させて前記第1
    の端子と前記第2の端子とを電気的に接続させる電子機
    器の接続構造において、 前記突起部は前記第1の電子機器に対してスライド自在
    に、かつ、前記第1の電子機器から突出する方向へ付勢
    された状態で前記第1の電子機器に設けられており、 前記第1の端子は前記第1の電子機器に対してスライド
    自在に、かつ、前記第1の電子機器から突出する方向
    へ、前記突起部に対する付勢力より弱い付勢力で付勢さ
    れた状態で前記突起部に設けられている ことを特徴とす
    る電子機器の接続構造。
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