JP2594593B2 - ジャスミン茶飲料の製造方法 - Google Patents
ジャスミン茶飲料の製造方法Info
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- JP2594593B2 JP2594593B2 JP63014143A JP1414388A JP2594593B2 JP 2594593 B2 JP2594593 B2 JP 2594593B2 JP 63014143 A JP63014143 A JP 63014143A JP 1414388 A JP1414388 A JP 1414388A JP 2594593 B2 JP2594593 B2 JP 2594593B2
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- tea
- jasmine tea
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は中国茶の代表ともいえるジャスミン茶よりジ
ャスミンの香りを損なうことなく良好な色調（以下水色
という）を有するジャスミン茶飲料を製造する方法に関
する。
ャスミンの香りを損なうことなく良好な色調（以下水色
という）を有するジャスミン茶飲料を製造する方法に関
する。
［従来の技術］ ジャスミン茶というのは中国茶の一種で緑茶に近いほ
とんど発酵を行っていない弱発酵茶に天然のジャスミン
〔ジャスミン・サムバック（Jasminum sambac）やジャ
スミン・パニキュラツム（Jasminum paniculatum）等〕
の開花直前の花を混合し茶葉にジャスミンの花香を吸着
させた後、乾燥して茶に仕上げられたもので、伝統技術
をもって優れたジャスミン茶が製造されている。
とんど発酵を行っていない弱発酵茶に天然のジャスミン
〔ジャスミン・サムバック（Jasminum sambac）やジャ
スミン・パニキュラツム（Jasminum paniculatum）等〕
の開花直前の花を混合し茶葉にジャスミンの花香を吸着
させた後、乾燥して茶に仕上げられたもので、伝統技術
をもって優れたジャスミン茶が製造されている。
しかし、優れたジャスミン茶より抽出された香味の良
好な即ちジャスミンと良い香りのするお茶でも、ウーロ
ン茶や緑茶と同じような充填方法により容器詰めすると
多くの場合は充填工程中にジャスミンの花の香りは消失
してしまう。例え容器に詰める際にジャスミンの花の香
りが製品中に残存することがあっても長期間の保存の間
にジャスミンの香りは消失してしまう。
好な即ちジャスミンと良い香りのするお茶でも、ウーロ
ン茶や緑茶と同じような充填方法により容器詰めすると
多くの場合は充填工程中にジャスミンの花の香りは消失
してしまう。例え容器に詰める際にジャスミンの花の香
りが製品中に残存することがあっても長期間の保存の間
にジャスミンの香りは消失してしまう。
そこで、ジャスミンの香りを補強するためにジャスミ
ンの花を多くのジャスミン茶を製造する方法又はジャス
ミンの花から採取したフレーバや人工的に作られたフレ
ーバを製品に添加する方法が用いられている。
ンの花を多くのジャスミン茶を製造する方法又はジャス
ミンの花から採取したフレーバや人工的に作られたフレ
ーバを製品に添加する方法が用いられている。
［発明が解決しようとする課題］ ジャスミン茶を抽出する段階でお茶の香りが出過ぎる
とジャスミンの香りが十分に抽出されたとしてもジャス
ミンの香りが目立たなくなる。そこで、本発明はお茶の
香りを押さえてジャスミンの香りを抽出する方法を提供
することを目的とする。
とジャスミンの香りが十分に抽出されたとしてもジャス
ミンの香りが目立たなくなる。そこで、本発明はお茶の
香りを押さえてジャスミンの香りを抽出する方法を提供
することを目的とする。
更に、本発明は抽出されたジャスミンの香りが充填時
及び長期の保管の間に消失しないような方法を提供する
ことを目的とする。
及び長期の保管の間に消失しないような方法を提供する
ことを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明はジャスミン茶よりお茶の香りを押さえてジャ
スミンの香りを抽出する方法及び抽出された抽出液のジ
ャスミンの香りの劣化及び変質を防止する方法を提供す
る。
スミンの香りを抽出する方法及び抽出された抽出液のジ
ャスミンの香りの劣化及び変質を防止する方法を提供す
る。
ジャスミン茶に用いるお茶は緑茶に用いるお茶よりも
下級に属するものであるがジャスミン茶も上級になれば
お茶の香りの強いものがあるので、抽出にあたってはま
ずジャスミンの香りの強い原料を選ぶことが重要であ
る。
下級に属するものであるがジャスミン茶も上級になれば
お茶の香りの強いものがあるので、抽出にあたってはま
ずジャスミンの香りの強い原料を選ぶことが重要であ
る。
ジャスミンの香りは茶葉の表面付近に吸着されている
ので、ジャスミン茶の抽出はお茶の香味が抽出され過ぎ
ないように50〜80℃の低温で行い、好ましくは60〜70℃
の温水が茶葉を洗うように緩く攪拌して行う。３〜10分
間抽出してから、茶殻を濾過により除去しる。この抽出
液を希釈などで適当に調整して容器充填を行う。
ので、ジャスミン茶の抽出はお茶の香味が抽出され過ぎ
ないように50〜80℃の低温で行い、好ましくは60〜70℃
の温水が茶葉を洗うように緩く攪拌して行う。３〜10分
間抽出してから、茶殻を濾過により除去しる。この抽出
液を希釈などで適当に調整して容器充填を行う。
缶容器に充填する場合にはジャスミンの香りが消失し
ないように必要に応じて加熱又は冷却して室温以上90℃
未満で充填巻締めを行う。
ないように必要に応じて加熱又は冷却して室温以上90℃
未満で充填巻締めを行う。
また、充填時には充填液の上部に液体酸素を滴下した
り、気体酸素吹き込み又は空気の吹き込みにより缶容器
上部の空間に酸素を存在させる。更に、缶容器の入味率
を下げて容器内に残る酸素の充填液に対する比率を高め
て、お茶成分中のポリフェノール（タンニン）の酸化が
促進されるようにする。
り、気体酸素吹き込み又は空気の吹き込みにより缶容器
上部の空間に酸素を存在させる。更に、缶容器の入味率
を下げて容器内に残る酸素の充填液に対する比率を高め
て、お茶成分中のポリフェノール（タンニン）の酸化が
促進されるようにする。
ジャスミン茶飲料はお茶の香気や青っぽい香味があれ
ばあるほど真のジャスミン茶の花のような香りが邪魔さ
れてジャスミン茶らしさを失ってしまう。つまり、お茶
の成分の味は必要であるが香りは不必要なので、香りは
むしろ酸素により酸化したほうが、よりジャスミン茶の
特徴が際立つことになり容器詰め飲料としてもジャスミ
ン茶の香りが常にお茶の香りに打ち勝つこととなって良
好なジャスミン茶飲料となる。
ばあるほど真のジャスミン茶の花のような香りが邪魔さ
れてジャスミン茶らしさを失ってしまう。つまり、お茶
の成分の味は必要であるが香りは不必要なので、香りは
むしろ酸素により酸化したほうが、よりジャスミン茶の
特徴が際立つことになり容器詰め飲料としてもジャスミ
ン茶の香りが常にお茶の香りに打ち勝つこととなって良
好なジャスミン茶飲料となる。
本発明によって得られたジャスミン茶飲料は必要に応
じて甘味料、フレーバー、酸化防止剤等を混合し、缶、
紙パック又はボトルのような適当な容器に充填して必要
に応じて殺菌処理し、製品とする。
じて甘味料、フレーバー、酸化防止剤等を混合し、缶、
紙パック又はボトルのような適当な容器に充填して必要
に応じて殺菌処理し、製品とする。
実施例1:ジャスミン茶飲料Ａ 中国福建省産ジャスミン茶2.5kgを陰イオン及び陽イ
オンを除去した電気伝導率２μs/cm以下、55℃の処理水
40の中に投入し適宜攪拌し３分間抽出を行い茶殻を除
去した後片ネル布で濾過して、20℃に冷却する。80℃に
加温して缶充填時に酸素ガスを10／分で充填液の上部
に吹き込みながら巻締めを行い、Foが４の殺菌を行う。
オンを除去した電気伝導率２μs/cm以下、55℃の処理水
40の中に投入し適宜攪拌し３分間抽出を行い茶殻を除
去した後片ネル布で濾過して、20℃に冷却する。80℃に
加温して缶充填時に酸素ガスを10／分で充填液の上部
に吹き込みながら巻締めを行い、Foが４の殺菌を行う。
比較例1:ジャスミン茶飲料Ｂ ジャスミン茶飲料Ａと同じジャスミン茶を同様の方法
で抽出するが、抽出液の充填は90℃で、酸素等の吹き込
みは行わない通常のホットパック法で行い、Foが４の殺
菌を行った。
で抽出するが、抽出液の充填は90℃で、酸素等の吹き込
みは行わない通常のホットパック法で行い、Foが４の殺
菌を行った。
実施例2:ジャスミン茶飲料Ｃ ジャスミン茶飲料Ａと同じジャスミン茶を同様の方法
で抽出するが、抽出液の充填は酸素ガスの吹き込みを行
わないで50℃で行い、巻締めを行って、Foが４の殺菌を
する。
で抽出するが、抽出液の充填は酸素ガスの吹き込みを行
わないで50℃で行い、巻締めを行って、Foが４の殺菌を
する。
比較例2:ジャスミン茶飲料Ｄ ジャスミン茶飲料Ａと同じジャスミン茶を抽出温度が
90℃であることを除いては同じ方法で抽出するが、抽出
液の充填は酸素ガスを吹き込まないで50℃で行い、巻締
めを行って、Foが４の殺菌をする。
90℃であることを除いては同じ方法で抽出するが、抽出
液の充填は酸素ガスを吹き込まないで50℃で行い、巻締
めを行って、Foが４の殺菌をする。
比較例3:ジャスミン茶飲料Ｅ 90℃で充填することを除いて、ジャスミン茶飲料Ｄと
同じ方法で製造した。
同じ方法で製造した。
実施例３ ジャスミン茶飲料ＡからＥまでの５例のジャスミン茶
についてジャスミンの花の香り及びジャスミン茶全体の
香り並びに水色について評価をした。結果を表１に示
す。
についてジャスミンの花の香り及びジャスミン茶全体の
香り並びに水色について評価をした。結果を表１に示
す。
表１の結果より、お茶成分が抽出されるのを低温抽出
により抑制して、更に、お茶の成分を酸化させればジャ
スミンの香りが強調され、良質のジャスミン茶飲料が得
られることが分かる。
により抑制して、更に、お茶の成分を酸化させればジャ
スミンの香りが強調され、良質のジャスミン茶飲料が得
られることが分かる。
［発明の効果］ 本発明の方法を用いることにより、ジャスミンの香り
のするジャスミン茶飲料が製造できる。更に、長期間保
管してもジャスミンの香りを消失することがなく品質を
維持できる。
のするジャスミン茶飲料が製造できる。更に、長期間保
管してもジャスミンの香りを消失することがなく品質を
維持できる。
Claims (3)
- 【請求項１】ジャスミン茶を50〜80℃で抽出し、ジャス
ミン茶抽出液を必要に応じて加熱又は冷却して室温以上
90℃未満の温度で容器に充填し、ジャスミン茶抽出液を
充填する時に該液の上部に、通常より多くの酸素を強制
的に存在させることを特徴とする容器入りジャスミン茶
飲料の製造方法。 - 【請求項２】ジャスミン茶抽出液を容器に充填する時に
該液の上部に、通常より多くの酸素を強制的に存在させ
ることが、該液の上部に液体酸素を滴下するか、気体酸
素又は空気を吹き込むか、又は該抽出液の入味率を下げ
て容器上部の空間を酸素を多く残すこと、又はこれらの
２以上を組み合わせることを特徴とする請求項１記載の
容器入りジャスミン茶飲料の製造方法。 - 【請求項３】前記ジャスミン茶飲料が、色差計でのＬ値
が60〜75、ａ値が10〜18、ｂ値が30〜40となることを特
徴とする請求項１又は２記載の容器入りジャスミン茶飲
料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63014143A JP2594593B2 (ja) | 1988-01-25 | 1988-01-25 | ジャスミン茶飲料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63014143A JP2594593B2 (ja) | 1988-01-25 | 1988-01-25 | ジャスミン茶飲料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01191644A JPH01191644A (ja) | 1989-08-01 |
| JP2594593B2 true JP2594593B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=11852928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63014143A Expired - Fee Related JP2594593B2 (ja) | 1988-01-25 | 1988-01-25 | ジャスミン茶飲料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594593B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6525492B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2019-06-05 | ポッカサッポロフード＆ビバレッジ株式会社 | ウーロン茶飲料及びその製造方法 |
| JP2018108109A (ja) * | 2018-03-09 | 2018-07-12 | ポッカサッポロフード＆ビバレッジ株式会社 | ウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法 |
| CN114766558A (zh) * | 2022-05-05 | 2022-07-22 | 桂林拓普香料有限公司 | 一种利用茉莉花香油窨制茉莉花茶的工艺 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60248132A (ja) * | 1984-05-24 | 1985-12-07 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 密閉容器入り緑茶飲料およびその製造方法 |
| JPS61239840A (ja) * | 1985-04-15 | 1986-10-25 | Yasuhisa Ooshima | 緑茶保存飲料簡易製造方法 |
-
1988
- 1988-01-25 JP JP63014143A patent/JP2594593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01191644A (ja) | 1989-08-01 |
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Legal Events
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