JP2018108109A - ウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法 - Google Patents

ウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のウーロン茶飲料により得られる感覚と、ジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備え、しかも、その持続性に優れるウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法を提供する。【解決手段】本発明に係るウーロン茶飲料は、食事中および食後の少なくとも一方で飲むために用いられ、油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高める用途のウーロン茶飲料であって、含有量が0.2mg/L以上のリナロールと、含有量が0.015mg/L以上のサリチル酸メチルと、を有することを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法に関する。
消費者の嗜好は拡がりをみせ、種々の飲料が生産販売されている。例えば、発酵させていない生茶葉を用いて得られる緑茶飲料、生茶葉を完全に発酵させた茶葉を用いて得られる紅茶飲料、生茶葉を途中まで発酵させた茶葉を用いて得られるウーロン茶飲料等である。また、ジャスミン茶葉を用いて得られるジャスミン茶飲料も知られている。
これら茶飲料に関する技術として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、(A)リナロール及びメチルアンスラニレート、並びに(B)ベンジルアルコールを含有し、前記(A)の総重量に対する前記(B)の重量の割合((B)/(A))が1.90以上である、ジャスミン茶飲料が記載されている。
特開2010−49号公報
しかしながら、これらの感覚は、主に茶飲料の種類によって異なるものとなるため、種々の感覚を覚えることができる茶飲料の開発が望まれている。従って、前記の特許文献1に記載の技術では、このような要望に対して不十分である。
本発明は前記の課題に鑑みて為されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、従来のウーロン茶飲料により得られる感覚と、ジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備え、しかも、その持続性に優れるウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法を提供することにある。
本発明の要旨は、以下の通りである。
即ち、本発明は、ウーロン茶飲料によって油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高める方法であって、花香を着香させたウーロン茶葉を使用し、前記ウーロン茶飲料のリナロールの含有量を0.2mg/L以上とし、サリチル酸メチルの含有量を0.015mg/L以上とすることを特徴とする、方法である(請求項1)。
この方法においては、さらに、タンニンの含有量を750mg/L以下とすることが好ましい(請求項2)。
また、本発明の別の要旨は、油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高めるウーロン茶飲料の製造方法であって、花香を着香させたウーロン茶葉を使用し、リナロールの含有量を0.2mg/L以上とし、サリチル酸メチルの含有量を0.015mg/L以上とすることを特徴とする、ウーロン茶飲料の製造方法である(請求項3)。
このウーロン茶飲料の製造方法においては、さらに、タンニンの含有量を750mg/L以下とすることが好ましい(請求項4)。
また、本発明の別の要旨は、食事中および食後の少なくとも一方で飲むために用いられ、油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高める用途のウーロン茶飲料であって、含有量が0.2mg/L以上のリナロールと、含有量が0.015mg/L以上のサリチル酸メチルと、を有することを特徴とする、ウーロン茶飲料である(請求項5)。
このウーロン茶飲料においては、さらに、タンニンの含有量が750mg/L以下であることが好ましい(請求項6)。
本発明によれば、従来のウーロン茶飲料により得られる感覚と、ジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備え、しかも、その持続性に優れるウーロン茶飲料、ウーロン茶飲料の製造方法、及び油脂感が低減する感覚等の持続性向上方法を提供することができる。
実施例で行った官能試験におけるすっきり感を示すグラフである。 実施例で行った官能試験における油脂感を示すグラフである。 実施例で行った官能試験におけるべたつき感を示すグラフである。 実施例で行った官能試験における後残り感を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明するが、本実施形態は以下の内容に何ら制限されるものではない。
[1.ウーロン茶飲料]
本実施形態に係るウーロン茶飲料は、リナロール及びサリチル酸メチルを含み、前記リナロールの含有量が0.2mg/L以上であり、前記サリチル酸メチルの含有量が0.015mg/L以上であるものである。ただし、本実施形態に係るウーロン茶飲料には、必要に応じて、これらの成分以外の成分が含まれていてもよい。
本実施形態に係るウーロン茶飲料は、前記のようにリナロールを含むものであるが、その含有量は、0.2mg/L(200μg/L)以上であり、好ましくは0.6mg/L(600μg/L)以上、より好ましくは1.0mg/L(1000μg/L)以上、よりさらに好ましくは1.3mg/L(1300μg/L)以上である。リナロールの含有量をこの範囲とすることで、例えば油脂感が低減する感覚等のウーロン茶飲料により得られる感覚と、例えばすっきり感等のジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備え、しかも、各感覚の持続性に優れるウーロン茶飲料を提供することができる。
ウーロン茶飲料におけるリナロールの含有量は、例えばガスクロマトグラフと質量分析装置とを接続したGC/MS等を用いて測定することができる。
また、本実施形態に係るウーロン茶飲料は、前記のようにサリチル酸メチルを含む。サリチル酸メチルの含有量は、0.015mg/L(15μg/L)以上であり、好ましくは0.06mg/L(60μg/L)以上、より好ましくは0.09mg/L(90μg/L)以上である。サリチル酸メチルの含有量をこの範囲とすることで、例えば油脂感が低減する感覚等のウーロン茶飲料により得られる感覚と、例えばすっきり感等のジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備え、しかも、各感覚の持続性に優れるウーロン茶飲料を提供することができる。
ウーロン茶飲料におけるサリチル酸メチルの含有量は、前記のリナロール含有量を測定可能な装置と同様の装置を用いて測定することができる。
また、本実施形態に係るウーロン茶飲料には、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、任意の成分が含まれていてもよい。
例えば、本実施形態に係るウーロン茶飲料には、ベンジルアルコールが含まれていてもよい。ベンジルアルコールの含有量は特に制限されないが、例えば0.3mg/L(300μg/L)以上であり、好ましくは0.5mg/L(500μg/L)以上、より好ましくは1mg/L(1000μg/L)以上、よりさらに好ましくは3mg/L(3000μg/L)以上である。ベンジルアルコールがこの範囲で含まれることにより、本実施形態に係るウーロン茶飲料におけるジャスミンの香味を増強することができる。
なお、ウーロン茶飲料におけるベンジルアルコールの含有量は、前記のリナロール含有量を測定可能な装置と同様の装置を用いて測定することができる。
さらに、本実施形態に係るウーロン茶飲料には、例えばメチルアンスラニレートが含まれていてもよい。メチルアンスラニレートの含有量は特に制限されないが、例えば0.1mg/L(100μg/L)以上であり、好ましくは0.4mg/L(400μg/L)以上である。メチルアンスラニレートがこの範囲で含まれることにより、本実施形態に係るウーロン茶飲料に含まれるリナロールとのバランスが良く、好ましくジャスミンの香りを有するウーロン茶飲料が得られる。
なお、ウーロン茶飲料におけるメチルアンスラニレートの含有量は、前記のリナロール含有量を測定可能な装置と同様の装置を用いて測定することができる。
本実施形態に係るウーロン茶飲料には、例えばタンニンが含まれていてもよい。タンニンの含有量は特に制限されないが、例えば750mg/L以下であり、好ましくは550mg/L以下である。タンニンの含有量をこの範囲とすることにより、ウーロン茶飲料の飲み易さを向上させることができる。
なお、タンニンの含有量は、例えば後記する実施例において使用した方法により測定することができる。
本実施形態に係るウーロン茶飲料は、従来のウーロン茶飲料により得られる感覚と、ジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備えるものである。ここで、従来のウーロン茶飲料により得られる感覚とは、例えば、油料理や油を含む食品等を食べている最中や食べた後の口腔内の油脂感や舌に残るべたつき感、後残り感等が低減するような感覚である。また、ジャスミン茶飲料により得られる感覚とは、例えば、ジャスミンの香りにより得られるすっきり感(爽快感)等である。従って、本実施形態に係るウーロン茶飲料を食事中や食後等に飲むことにより、これらの感覚を良好に感じ取ることができる。
しかも、本実施形態に係るウーロン茶飲料は、前記の感覚の持続性にも優れるものである。例えば、本実施形態に係るウーロン茶飲料を飲むことにより、例えばすっきり感や各種感覚の低減効果等の持続性を良好なものとすることができる。これにより、これらの感覚の作用が比較的長時間続き、嗜好性の高いウーロン茶飲料を提供することができる。特に、これらの効果は、従来のウーロン茶とジャスミン茶とを単に混合しただけでは得られない利点である。
[2.ウーロン茶飲料の製造方法]
本実施形態に係るウーロン茶飲料の製造方法は、特に制限されず任意である。従って、本実施形態のウーロン茶飲料は、どのような製造方法によって製造されてもよく、例えば、リナロール及びサリチル酸メチルの含有量が前記の量になるように茶葉を用いて調製してもよく、ウーロン茶に対して、リナロール及びサリチル酸メチルが前記含有量になるように添加されることで製造してもよい。ただし、本実施形態に係るウーロン茶飲料は、ジャスミン花の有する香りを着香させたウーロン茶葉を用いて得られたものであることが好ましい。これにより、タンニンの含有量を過度に増加させることなく、ウーロン茶飲料を製造することができる。
ジャスミン花の有する香りを着香させたウーロン茶葉を用いて本実施形態のウーロン茶飲料を製造する場合、例えば、ジャスミン花をウーロン茶葉と混合させることにより、ジャスミン花の有する香りをウーロン茶葉に着香させることができる。着香に際する各種条件は特に制限されず、任意の方法で着香すればよい。例えば、緑茶葉にジャスミン花の香りを着香させるときの一般的な方法等を適用することができ、より具体的には、例えば後記する実施例に記載の方法を用いて着香をすることができる。
用いるジャスミン花はどのようなものであってもよい。例えば、天然のジャスミン(ジャスミン・サムバック、ジャスミン・パニキュラツム、マツリカ(アラビアジャスミン)等)の花が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、用いるウーロン茶葉も、どのようなものであってもよい。例えば、ウーロン茶 水仙3級茶葉(Y303)、ウーロン茶 色種3級茶葉(S103)等が挙げられる。なお、「水仙」や「色種」はウーロン茶の茶葉の銘柄である。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、ジャスミン花を用いる代わりに、又は、ジャスミン花とともに、ジャスミン花の有する香りが抽出されたジャスミン油を用いてウーロン茶葉に着香するようにしてもよい。
このようにして着香されたウーロン茶葉を用い、例えば70℃程度の湯により淹れる(抽出する)ことで、本実施形態のウーロン茶飲料が得られる。湯により淹れる際、必要に応じて、炭酸水素ナトリウム(重曹)等を湯に添加してもよい。また、淹れる際の各種条件(例えば湯量、時間等)は、任意である。
なお、本実施形態のウーロン茶飲料には、甘味料、各種ビタミン類、食物繊維類、ポリフェノール類、乳化剤、pH調整剤、抗酸化剤、栄養性成分(機能性成分)等の添加剤が含まれても良い。
また、このようにして得られたウーロン茶飲料は、様々な形態で流通可能である、例えば、缶やペットボトル等の容器に充填し、容器詰めウーロン茶飲料として市場に流通させることができる。
以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
(1)茶飲料サンプルの調製
〔実施例1〕
ウーロン茶の水仙3級茶葉(Y303)に対して、一般的に中国国内で製造されるジャスミン茶葉と同じようにして、ジャスミン花(マツリカ(アラビアジャスミン))の香りを着香させた。この着香は2回行った。着香後の茶葉を、以下「茶葉A」という。さらに、ウーロン茶の色種3級茶葉(S103)に対しても同様にして着香を2回行った。着香後の茶葉を、以下「茶葉B」という。
なお、着香は以下のようにして行った。即ち、ウーロン茶葉に対して35%相当量の未処理のジャスミンの蕾とウーロン茶葉とをよく混合し一晩静置して着香処理した。着香処理後、茶葉とジャスミン花を篩い分けして茶葉のみを85℃設定した乾燥機で乾燥後、直ちに冷却して保管したものを1回目着香処理茶葉とした。1週間後、1回目着香処理茶葉に対して45%相当量の未処理のジャスミンの蕾と1回着香処理茶葉とをよく混合し、一晩静置して2回目の着香処理を行った。着香処理後、1回目と同様にして茶葉とジャスミン花を篩い分けし、茶葉のみを85℃設定した乾燥機で乾燥後、直ちに冷却したものを2回目着香処理茶葉とした。
次いで、茶葉Aと茶葉Bとを併用し、抽出液を調製した。具体的には、10.5g/Lの茶葉Aと5.3g/Lの茶葉Bと炭酸水素ナトリウム(重曹)0.16g/Lとを混合し、よく比で37倍の湯により抽出し、茶葉を取り出すことにより、抽出液を調製した。抽出に用いた湯の温度は70℃、抽出時間は7分とした。抽出時間中、30秒間の攪拌と30秒間の静置とを交互に繰り返した。
次いで、抽出液に対し、0.3g/Lのアスコルビン酸(ビタミンC)と、0.14g/Lの炭酸水素ナトリウムとを加え、実施例1に係る茶飲料サンプルを調製した。
〔実施例2〕
茶葉Aの使用量を14.3g/Lとし、茶葉Bの使用量を7.2g/Lとし、抽出時に添加した炭酸水素ナトリウムの量を0.22g/Lとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2に係る茶飲料サンプルを調製した。
〔実施例3〕
前記の実施例2に係る茶飲料サンプルと、後記する比較例2に係る茶飲料サンプルとを、体積比で1:5.5の割合で混合し、実施例3に係る茶飲料サンプルを調製した。
〔比較例1〕
茶葉A及び茶葉Bに代えて、6.8gのジャスミン茶1級茶葉(F9101;緑茶の茶葉をジャスミン花で着香させたもの)を用い、抽出時の炭酸水素ナトリウムの使用量を0.14g/Lに変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較例1に係る茶飲料サンプルを調製した。
〔比較例2〕
茶葉A及び茶葉Bに代えて、11.7g/Lのウーロン茶の水仙3級茶葉(Y303)と、5.9g/Lのウーロン茶の色種3級茶葉(S103)とを用い、抽出時の炭酸水素ナトリウムの使用量を0.18g/Lに変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較例2に係る茶飲料サンプルを調製した。
〔まとめ〕
実施例1〜3及び比較例1及び2に係る茶飲料サンプルに用いた各材料の使用量について、以下の表1にまとめた。
Figure 2018108109
(2)分析方法
得られた各茶飲料サンプルについて、香り成分の分析を行った。具体的には、各茶飲料サンプルに含まれるリナロール、サリチル酸メチル、ベンジルアルコール、及びメチルアンスラニレートを定量した。分析条件(GC/MS)は以下の通りである。
・装置
GC:Agilent Technologies社製 GC6890N
MS:Agilent Technologies社製 5973inert
・カラム
DB−WAX 0.25mmφ×60m(膜厚 0.5μm)
・SPMEファイバー
Supelco社製 2cm−50/30μm DVB/CarboxenTM/PDMS
・質量範囲
m/z=20〜550
・温度条件
50℃ −5℃/min−240℃
・キャリアガス流量
He 1.0mL/min
・注入法
パルスドスプリットレス
・Inj温度
240℃
・IF温度
230℃
・イオン化室温度
230℃
また、得られたウーロン茶飲料試料に含まれるタンニン量を、農林水産省茶業試験場研究報告,第6号,167−172頁(1970)の方法に従って測定した。
(3)官能試験方法
得られた各茶飲料サンプルについて、男性7名及び女性7名の合計14名の試験者を対象として、飲んだ後のすっきり感、油脂感、舌に残るべたつき感及び後残り感の4種の特性についての官能試験を行った。
各々の試験者は、まず、ウーロン茶(比較例2と同じもの;従来のウーロン茶)20mLを飲み、飲んだ直後の4種の特性を9段階中の「5」とした。従って、以降の試験における評価は、このウーロン茶の特性に対する相対的な評価となる。
次いで、各々の試験者は、ポテトチップス(ブルボン社製 プチシリーズ うす塩味)を2枚食した。その直後、実施例1に係る茶飲料サンプルを20mL飲み、4種の特性のそれぞれについて、9段階で評価した。そして1分後、再び4種の特性のそれぞれについて、9段階で評価した。
(4)分析結果及び官能試験結果
前記の分析結果を表2に、官能試験の結果を表3に示す。表3に示す結果は、試験者14名の平均値である(比較例2の「直後」の項目を除く)。
Figure 2018108109
Figure 2018108109
また、表3のすっきり感の評価をグラフ化したものを図1、油脂感の評価をグラフ化したものを図2、べたつき感の評価をグラフ化したものを図3、後残り感の評価をグラフ化したものを図4に示す。
(5)検討
(i)すっきり感について(図1)
図1において、実施例1〜3は太線のグラフで示し、比較例1及び2は細線のグラフで示している。この点は、後記する図2〜図4においても同様である。縦軸は、各実施例及び比較例における評価(数値)を示し、この数値が大きいほどすっきり感が強く、この数値が小さいほどあまりすっきりしないことを示している。従って、すっきり感の評価数値においては、数値が大きいことが好ましい。
また、図1において、飲んだ直後の評価数値と、1分後の評価数値とを結んだグラフの傾きが小さいほど(傾斜が緩やかなほど)、評価数値の差が小さいことを示している。即ち、これは、飲んだ後に1分が経過しても、すっきり感にほとんど変化がなく、すっきり感が持続していることを表している。従って、図1に示すすっきり感のグラフにおいては、原則として、グラフの傾きが緩やかな方が好ましい。また、持続性という観点からは、後記する図2〜図4におけるグラフの形状が同様の傾向であることが好ましい。
(a)すっきり感の強さについて
図1に示すように、実施例1〜3の評価数値は、比較例2と比べて、いずれも大きな値であった。従って、実施例1〜3では、飲んだ後のすっきり感が良好であることがわかった。また、前記のように、コントロールとしてのウーロン茶(即ち、着香なしのウーロン茶。以下同じ。)の評価数値は「5」であるため、このコントロールと比較した場合にも、ウーロン茶よりも大きな評価数値(5.5〜6.3)になっていた。即ち、実施例1〜3は、コントロールのウーロン茶と比較して、すっきり感に優れていることがわかった。
さらに、実施例1〜3の中でも、実施例1及び2の評価数値が実施例3の値よりも大きく、ジャスミン花の有する香りを着香させたウーロン茶葉のみを用いて得られた実施例1及び2の茶飲料サンプルを飲むことで得られるすっきり感の方がより良好であることがわかった。
(b)すっきり感の持続性について
実施例1〜3のいずれにおいても大きな数値の変化はなく、各グラフの傾きは比較的緩やかであった。しかしながら、比較例1は、実施例1〜3の評価数値と同程度の値を示しているものの、比較例1のグラフの傾きは実施例1〜3の傾きよりも大きかった。これは、比較例1においては、飲んだ後のすっきり感の持続性が、実施例1〜3と比べて、良好ではなかったことを示している。
このように、実施例1〜3についてのすっきり感について、比較例1及び2やコントロールとしてのウーロン茶よりも良好であり、しかも持続性に優れていることがわかった。
(ii)油脂感について(図2)
図2において、縦軸は、各実施例及び比較例における評価(数値)を示し、この数値が大きいほど油脂感が強く、この数値が小さいほど油脂感があまり無いことを示している。従って、油脂感の評価数値においては、数値が小さいことが好ましい。
(a)油脂感の低減効果の強さについて
図2に示すように、実施例1〜3における「直後」及び「1分後」の評価数値は、比較例1及び2と比べて、いずれも小さな値であった。従って、実施例1〜3の茶飲料サンプルでは、飲んだ後の油脂感が良好に低減されることがわかった。また、前記のように、コントロールとしてのウーロン茶の評価数値は「5」であるため、このコントロールと比較した場合に、ウーロン茶よりも小さな評価数値(4.3〜4.5)になっていた。即ち、実施例1〜3は、コントロールのウーロン茶と比較しても、油脂感が低減されることがわかった。
(b)油脂感の低減効果の持続性について
実施例1〜3の全てのグラフにおいて、傾きが小さかった。従って、実施例1〜3では、油脂感の低減効果が良好に持続していることがわかった。一方で、比較例1及び2ではグラフの傾きが比較的緩やかであるが、評価数値自体が大きく、油脂感の良好な低減効果が維持されているとは言い難いものであった。
このように、実施例1〜3についての油脂感の低減効果について、比較例1及び2やコントロールとしてのウーロン茶よりも良好であり、しかも持続性に優れていることがわかった。
(iii)べたつき感について(図3)
図3において、縦軸は、各実施例及び比較例における評価(数値)を示し、この数値が大きいほど舌に残るべたつき感が強く、この数値が小さいほどべたつき感があまり無いことを示している。従って、べたつき感の評価数値においては、数値が小さいことが好ましい。
(a)べたつき感の低減効果の強さについて
図3に示すように、実施例1〜3の「直後」及び「1分後」の評価数値は、比較例1及び2と比べて、いずれも小さな値であった。従って、実施例1〜3では、べたつき感が良好に低減されることがわかった。また、前記のように、コントロールとしてのウーロン茶の評価数値は「5」であるため、このコントロールと比較した場合に、ウーロン茶よりも小さな評価数値(4.4〜4.7)になっていた。即ち、実施例1〜3は、コントロールのウーロン茶と比較しても、べたつき感が低減されることがわかった。
(b)べたつき感の低減効果の持続性について
実施例1ではグラフの傾きがやや大きかったが、飲んだ直後の油脂感の評価数値は十分に小さく(4.7)、1分後においてもさらに小さくなった(4.3)。このように、実施例1では、比較例1及び2と比べて小さな値であり、良好なべたつき感の低減効果が得られているため、良好な持続性を示しているといえる。
一方で、比較例2ではグラフの傾きが比較的緩やかであるが、評価数値自体が大きく、べたつき感の良好な低減効果が維持されているとは言い難いものであった。
このように、実施例1〜3についてのべたつき感の低減効果について、比較例1及び2やコントロールとしてのウーロン茶よりも良好であり、しかも持続性に優れていることがわかった。
(iv)後残り感について(図4)
図4において、縦軸は、各実施例及び比較例における評価(数値)を示し、この数値が大きいほどポテトチップスの後残り感が強く、この数値が小さいほど後残り感があまり無いことを示している。従って、後残り感の評価数値においては、数値が小さいことが好ましい。
(a)後残り感の低減効果の強さについて
図4に示すように、実施例1〜3の「直後」及び「1分後」の評価数値は、比較例1及び2と比べて、概ね小さな値であった。実施例3の飲んだ直後の評価数値が比較的大きな値を示したが、1分後には十分に低い値になっていた。特に、実施例1〜3の1分後の評価数値は、比較例1及び2の値よりも小さな値を示した。このように、実施例1〜3では、飲んだ後の後残り感が良好に低減されることがわかった。
さらに、実施例1〜3の中でも、実施例1及び2の評価数値が実施例3の値よりも小さく、ジャスミン花の有する香りを着香させたウーロン茶葉のみを用いて得られた実施例1及び2についての後残り感の低減効果は、実施例3と比較してより良好であることがわかった。
また、前記のように、コントロールとしてのウーロン茶の評価数値は「5」であるため、このコントロールと比較した場合に、ウーロン茶よりも小さな評価数値(4.3〜4.7)になっていた。即ち、実施例1〜3は、コントロールのウーロン茶と比較しても、後残り感が低減されることがわかった。
(b)後残り感の低減効果の持続性について
実施例1〜3及び比較例1及び2の全てにおいて、グラフの傾きは同程度になっていた。従って、前記のように、実施例1〜3の評価数値は何れも小さいことから、実施例1〜3においては、良好な後残り感が維持されているといえる。一方で、比較例1及び2でもグラフの傾き自体は緩やかであるが、評価数値自体が大きく、後残り感の良好な低減効果が維持されているとは言い難いものであった。
このように、実施例1〜3についての後残り感の低減効果について、比較例1及び2やコントロールとしてのウーロン茶よりも良好であり、しかも持続性に優れていることがわかった。
(v)まとめ
前記(i)〜(iv)において説明したように、実施例1〜3においては、すっきり感や、油脂感、べたつき感及び後残り感の低減効果等が良好であり、しかも、それらが良好に持続していた。中でも、実施例3と比較例1とを比較すると、図1〜図4に示すように、実施例3の方が、比較例1と比較して、良好に前記の効果を奏していた。従って、リナロールの含有量を200μg/L(=0.2mg/L)以上とし、サリチル酸メチルの含有量を15μg/L(=0.015mg/L)以上とすることがよいことがわかった。
また、一般に、ウーロン茶飲料中のタンニン量が多ければ多いほど、飲んだ後の油脂感やべたつき感、後残り感が低減される。しかし、タンニン量が多ければ多いほど渋みが強くなるため、飲み易さの観点からは、タンニン量は少ないことが好ましい。
表2に示すように、実施例1及び3のタンニン量は550mg/Lであり、実施例2では750mg/Lであるが、いずれの場合も、これらの効果が奏された。従って、これらの効果は、タンニンの量によらず、奏されることがわかった。即ち、タンニンの含有量を少なくしても本発明の効果が得られるため、前記の効果に加えて、従来よりも飲み易いウーロン茶飲料を得ることができる。
また、ジャスミン花で着香させたウーロン茶葉のみを用いて得られた茶飲料サンプル(実施例1及び2)においては、ウーロン茶と混合して得られた茶飲料サンプル(実施例3)と比較して、より良好な結果が得られた。具体的には、図1〜図4に示すように、実施例1及び2の方が、実施例3と比較して、すっきり感や油脂感、べたつき感、後残り感、それらの持続性がバランスよく、より良好であった。この結果から、ジャスミン花着花のウーロン茶のみを用いることによってリナロール及びサリチル酸メチルの含有量を多くすることができ、これにより、バランスのよい結果が得られると考えられる。
このように、本実施形態によれば、従来のウーロン茶飲料により得られる感覚と、ジャスミン茶飲料により得られる感覚とを兼ね備え、しかも、その持続性に優れるウーロン茶飲料を提供することができることがわかった。

Claims (6)

  1. ウーロン茶飲料によって油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高める方法であって、
    花香を着香させたウーロン茶葉を使用し、前記ウーロン茶飲料のリナロールの含有量を0.2mg/L以上とし、サリチル酸メチルの含有量を0.015mg/L以上とすることを特徴とする、方法。
  2. さらに、タンニンの含有量を750mg/L以下とすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高めるウーロン茶飲料の製造方法であって、
    花香を着香させたウーロン茶葉を使用し、リナロールの含有量を0.2mg/L以上とし、サリチル酸メチルの含有量を0.015mg/L以上とすることを特徴とする、ウーロン茶飲料の製造方法。
  4. さらに、タンニンの含有量を750mg/L以下とすることを特徴とする、請求項3に記載のウーロン茶飲料の製造方法。
  5. 食事中および食後の少なくとも一方で飲むために用いられ、油脂感が低減する感覚とすっきり感が増強する感覚とを感じさせるとともに、これらの感覚の持続性を高める用途のウーロン茶飲料であって、
    含有量が0.2mg/L以上のリナロールと、含有量が0.015mg/L以上のサリチル酸メチルと、を有することを特徴とする、ウーロン茶飲料。
  6. さらに、タンニンの含有量が750mg/L以下であることを特徴とする、請求項5に記載のウーロン茶飲料。
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