JP2594183B2 - プレキャストコンクリート板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中壁の構築工法 - Google Patents
プレキャストコンクリート板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中壁の構築工法Info
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- JP2594183B2 JP2594183B2 JP3085943A JP8594391A JP2594183B2 JP 2594183 B2 JP2594183 B2 JP 2594183B2 JP 3085943 A JP3085943 A JP 3085943A JP 8594391 A JP8594391 A JP 8594391A JP 2594183 B2 JP2594183 B2 JP 2594183B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレキャストコンクリー
ト板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中
壁の構築工法に関するものである。
ト板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中
壁の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中壁は根切り壁に接する外壁だけでは
十分な防水ができないため、図4に示すように、外壁2
0との間に適宜空隙部30をもって内壁50が構築され
ている。
十分な防水ができないため、図4に示すように、外壁2
0との間に適宜空隙部30をもって内壁50が構築され
ている。
【0003】そして、前記空隙部30を水みちとするこ
とにより、外壁20からの水が室内にまで浸入するのを
防いでいた。
とにより、外壁20からの水が室内にまで浸入するのを
防いでいた。
【0004】この地中壁10は、外壁20を在来の組み
立て型枠で築造し、該型枠を解体した後に外壁20から
所定の位置にコンクリートブロック40等で内壁50を
築造して構築されていた。
立て型枠で築造し、該型枠を解体した後に外壁20から
所定の位置にコンクリートブロック40等で内壁50を
築造して構築されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう地
中壁の構築工法は、組み立て型枠で外壁を築造した後
に、該外壁から所定の位置に内壁を築造していたため、
多くの作業工程を要し、かつ工期も長くなるという問題
があった。
中壁の構築工法は、組み立て型枠で外壁を築造した後
に、該外壁から所定の位置に内壁を築造していたため、
多くの作業工程を要し、かつ工期も長くなるという問題
があった。
【0006】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、作業工程の削減及び工期の
短縮ができるプレキャストコンクリート板及び、地中壁
の構築工法を提供することである。
たものであり、その目的は、作業工程の削減及び工期の
短縮ができるプレキャストコンクリート板及び、地中壁
の構築工法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、プレキャストコンクリート板が、コンクリ
ート板の片面全面に間隙フィルムが多数の中空の突起部
を介して貼着されてなることである。 また地中壁の構築
工法が、コンクリート板の片面全面に間隙フィルムが多
数の中空の突起部を介して貼着されて水みち用の間隙部
を形成せしめたプレキャストコンクリート板を、前記間
隙フィルムを外側にして地中の根切り壁から適宜間隔を
もった位置に外壁用の型枠として建込むとともに、前記
根切り壁と間隙フィルムとの間に現場打ちコンクリート
を打設したことである。
めの手段は、プレキャストコンクリート板が、コンクリ
ート板の片面全面に間隙フィルムが多数の中空の突起部
を介して貼着されてなることである。 また地中壁の構築
工法が、コンクリート板の片面全面に間隙フィルムが多
数の中空の突起部を介して貼着されて水みち用の間隙部
を形成せしめたプレキャストコンクリート板を、前記間
隙フィルムを外側にして地中の根切り壁から適宜間隔を
もった位置に外壁用の型枠として建込むとともに、前記
根切り壁と間隙フィルムとの間に現場打ちコンクリート
を打設したことである。
【0008】
【作用】上記構成によると、プレキャストコンクリート
板が、コンクリート板の片面全面に間隙フィルムが多数
の中空の突起部を介して貼着されて形成されたことによ
り、水みち用の間隙部を備えた型枠材及び内壁材として
使用できる。また、水みち用の間隙部を形成せしめたプ
レキャストコンクリート板を地中壁の構築に使用する
と、これが外壁の型枠及び内壁となるので型枠の解体及
び内壁を別途に構築する必要がなく、作業工程の削減及
び工期の短縮を図ることができる。また、間隙フィルム
の中空の突起部により水みちとしての間隙部を容易かつ
精度良く形成することができるので防水効果を高めるこ
とができる。
板が、コンクリート板の片面全面に間隙フィルムが多数
の中空の突起部を介して貼着されて形成されたことによ
り、水みち用の間隙部を備えた型枠材及び内壁材として
使用できる。また、水みち用の間隙部を形成せしめたプ
レキャストコンクリート板を地中壁の構築に使用する
と、これが外壁の型枠及び内壁となるので型枠の解体及
び内壁を別途に構築する必要がなく、作業工程の削減及
び工期の短縮を図ることができる。また、間隙フィルム
の中空の突起部により水みちとしての間隙部を容易かつ
精度良く形成することができるので防水効果を高めるこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明のプレキャストコンクリート
板及び地中壁の構築工法の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明のプレキャストコンクリ
ート板の断面図、図2は同斜視図、図3は地中壁の構築
工法を示した断面図である。
板及び地中壁の構築工法の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明のプレキャストコンクリ
ート板の断面図、図2は同斜視図、図3は地中壁の構築
工法を示した断面図である。
【0010】プレキャストコンクリート板1は、コンク
リート板1aの表面又は裏面の全面に間隙フィルム2を
貼着して形成する。
リート板1aの表面又は裏面の全面に間隙フィルム2を
貼着して形成する。
【0011】間隙フィルム2はポリエチレンフィルム材
で一体成形され、多数の中空の突起部2aが接着剤でコ
ンクリート板1aに貼着されることにより、間隙フィル
ム2の上面とコンクリート板1aとの間に水みち用の間
隙部2bが形成される。
で一体成形され、多数の中空の突起部2aが接着剤でコ
ンクリート板1aに貼着されることにより、間隙フィル
ム2の上面とコンクリート板1aとの間に水みち用の間
隙部2bが形成される。
【0012】次に、このプレキャストコンクリート板1
を使用した地中壁の構築工法について説明する。先ず、
予め工場で製造されたプレキャストコンクリート板1
を、間隙フィルム2を外側にして地中の根切り壁mから
適宜間隔をもった位置に、外壁用の型枠3として建込
む。これは、プレキャストコンクリート板1を縦て長に
して適宜枚数を並べて支保工で支えるものである。
を使用した地中壁の構築工法について説明する。先ず、
予め工場で製造されたプレキャストコンクリート板1
を、間隙フィルム2を外側にして地中の根切り壁mから
適宜間隔をもった位置に、外壁用の型枠3として建込
む。これは、プレキャストコンクリート板1を縦て長に
して適宜枚数を並べて支保工で支えるものである。
【0013】次に、このプレキャストコンクリート板1
で形成した型枠3内に現場打ちコンクリート4を打設し
て、根切り壁mとプレキャストコンクリート板1との間
に外壁5を形成する。
で形成した型枠3内に現場打ちコンクリート4を打設し
て、根切り壁mとプレキャストコンクリート板1との間
に外壁5を形成する。
【0014】また、このプレキャストコンクリート板1
は間隙フィルム2を介して外壁5に固着されるととも
に、これが内壁6となって外壁5との間に間隙フィルム
2の厚さ分の間隙部2bを形成し、これが地下水等の水
みちとなって内壁6内に浸入するのを防ぐ。
は間隙フィルム2を介して外壁5に固着されるととも
に、これが内壁6となって外壁5との間に間隙フィルム
2の厚さ分の間隙部2bを形成し、これが地下水等の水
みちとなって内壁6内に浸入するのを防ぐ。
【0015】次に、現場打ちコンクリート4が硬化した
後に、プレキャストコンクリート板1の支保工を解体し
て内壁6の仕上げ施工をする。
後に、プレキャストコンクリート板1の支保工を解体し
て内壁6の仕上げ施工をする。
【0016】
【発明の効果】予め間隙部を備えたことにより水みちを
新たにつくる手間が省ける。また予め水みち用の間隙部
を備えた捨て型枠、内壁材及び床板材等として使用で
き、別途にこれらを構築する必要がない。さらに間隙フ
ィルムが防水、防湿の役目を果たすとともに、水みち用
の間隙部と中空の突起部とによって断熱効果を高めるこ
ともできる。
新たにつくる手間が省ける。また予め水みち用の間隙部
を備えた捨て型枠、内壁材及び床板材等として使用で
き、別途にこれらを構築する必要がない。さらに間隙フ
ィルムが防水、防湿の役目を果たすとともに、水みち用
の間隙部と中空の突起部とによって断熱効果を高めるこ
ともできる。
【0017】外壁の型枠及び内壁を別途に構築する必要
がないので作業工程の削減及び工期の短縮を図ることが
できる。また、間隙フィルムが外壁の外側前面を覆って
防水膜となることにより、外壁で地下水等の浸入を防げ
るとともに、仮に地下水等が浸入した場合であっても水
みちで排水できるので二重の防水処理が行える。さら
に、外壁内面と内壁外面との間の全面に水みちを容易か
つ精度良く形成することができる。
がないので作業工程の削減及び工期の短縮を図ることが
できる。また、間隙フィルムが外壁の外側前面を覆って
防水膜となることにより、外壁で地下水等の浸入を防げ
るとともに、仮に地下水等が浸入した場合であっても水
みちで排水できるので二重の防水処理が行える。さら
に、外壁内面と内壁外面との間の全面に水みちを容易か
つ精度良く形成することができる。
【図1】プレキャストコンクリート板の断面図である。
【図2】プレキャストコンクリート板の斜視図である。
【図3】地中壁の構築工法を示す断面図である。
【図4】従来の地中壁の構築工法を示す断面図である。
1 プレキャストコンクリート板 2 間隙フィルム 3 型枠 4 現場打ちコンクリート 5 外壁 m 根切り壁
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート板の片面全面に間隙フィル
ムが多数の中空の突起部を介して貼着されてなることを
特徴とするプレキャストコンクリート板。 - 【請求項2】 コンクリート板の片面全面に間隙フィル
ムが多数の中空の突起部を介して貼着されて水みち用の
間隙部を形成せしめたプレキャストコンクリート板を、
前記間隙フィルムを外側にして地中の根切り壁から適宜
間隔をもった位置に外壁用の型枠として建込むととも
に、前記根切り壁と間隙フィルムとの間に現場打ちコン
クリートを打設したことを特徴とする地中壁の構築工
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085943A JP2594183B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | プレキャストコンクリート板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中壁の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085943A JP2594183B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | プレキャストコンクリート板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中壁の構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06240661A JPH06240661A (ja) | 1994-08-30 |
JP2594183B2 true JP2594183B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13872848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3085943A Expired - Fee Related JP2594183B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | プレキャストコンクリート板及び該プレキャストコンクリート板を利用した地中壁の構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594183B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0249820A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-20 | Ozawa Concrete Kogyo Kk | 地下壁及びその施工法 |
JPH0328424A (ja) * | 1989-06-23 | 1991-02-06 | Takenaka Komuten Co Ltd | 地下構造物の排水構造 |
JPH0313344B2 (ja) * | 1986-02-14 | 1991-02-22 | Picanol Nv |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3013344U (ja) * | 1994-12-31 | 1995-07-11 | 伊藤製鞄株式会社 | 自転車輸送用ケース |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP3085943A patent/JP2594183B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0313344B2 (ja) * | 1986-02-14 | 1991-02-22 | Picanol Nv | |
JPH0249820A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-20 | Ozawa Concrete Kogyo Kk | 地下壁及びその施工法 |
JPH0328424A (ja) * | 1989-06-23 | 1991-02-06 | Takenaka Komuten Co Ltd | 地下構造物の排水構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06240661A (ja) | 1994-08-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |