JP3013344U - 自転車輸送用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、分解自転車の完全保護と組立て
時におけるケース展開スペースの可及的縮小を目的にな
されたものである。 【構成】 底部下面の前後左右に所要個数のキャスター
を有するケース本体は、背面中央から左右に２分設され
ると共に、蝶番で左右に展開自在に接続される左殻体、
右殻体と、その一方である殻体の背面内面に設けた蝶番
により後端を接続され、前部下面に補助キャスターを備
え、前記左殻体および右殻体の底部に設けた切欠部に補
助キャスターを配置して左殻体および右殻体の収容部の
底部内面上に連接収容される定置底体とから設けられ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自転車を分解して収容し輸送する自転車輸送用ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自転車レースの選手がレース開催地に自転車を輸送するには、バック型 のケースが使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記、従来、使用されているバック型のケースは、ソフトケースであるから、 輸送中に他の輸送物との衝突によって損傷を受けることがある。

【０００４】 また頑丈な函型のハードケースが考えられるが、レース開催会場で選手が準備 のため、ケースを開け、その蓋部を展開したとき、非常に大きなスペースをとり 、自転車の組立て、その他の作業をできる状況にないものである。

【０００５】 この考案は、輸送中の完全な保護と組立て時におけるケース展開スペースの可 及的縮小を目的になされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

底部下面の前後左右に所要個数のキャスターを有するケース本体は、背面中央 から左右に２分設されると共に、蝶番で左右に展開自在に接続される左殻体、右 殻体と、その一方である殻体の背面内面に設けた蝶番により後端を接続され、前 部下面に補助キャスターを備え、前記左殻体および右殻体の底部に設けた切欠部 に補助キャスターを配置して左殻体および右殻体の収容部の底部内面上に連接収 容される定置底体とから設けられる自転車輸送用ケースにある。

【０００７】 定置底体の前部上には後輪軸受部を設け、これにフレームの後輪取付部を嵌合 すると共に、付設したねじで締めつけ、フレームに前ホーク、クランクギヤその 他を多く結合した状態で収容部内に起立して収容し、そのフレームの左右に車輪 を配し、これらを前バンドと後バンドとで締め付けて定位置に固定するようにし てもよいものである。

【０００８】 左殻体および右殻体の収容部の内面に収納袋部を所要に配備し、さらにクッシ ョン部を左殻体および右殻体の収容部の内面および定置底体の上を含めて所要に 配備してもよいものである。

【０００９】 左殻体および右殻体を連結する開閉錠を上部外面と正面外面とに配備しいても よいものである。

【００１０】

【作用】

この考案自転車輸送用ケースは、前述のように構成されるから、自転車をフレ ームに主要品および小物を装備した状態の分解でケースに収容し、輸送中の衝撃 から完全に保護して輸送することができる。

【００１１】 また、レース開催地において、ケースを自立し、僅かに開くだけで、自転車を 外部への取り出しと、反対の収納とが容易にでき、小さいスペースで競技準備と 後終いができるものである。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案自転車輸送用ケース１を実施例である図面により説明すると、 底部下面の前後左右に４個のキャスター２を有するケース本体３は、背面中央か ら左右に２分設されると共に、蝶番４で左右に展開自在に接続される左殻体５、 右殻体６と、その一方である左殻体５の背面内面に蝶番７により後端を接続され 、前部下面に補助キャスター８を備え、前記左殻体５、右殻体６の底部に設けた コ字型切欠部９、１０に補助キャスター８を配置して左殻体５、右殻体６の収容 部５ａ、６ａの底部内面上に連接収容される定置底体１１とから設けられる。

【００１３】 前記定置底体１１の前部上には後輪軸受部１２を設け、これにフレームの後輪 取付部を嵌合すると共に、付設したねじ１３で締めつけ、フレームに前ホーク、 クランクギヤその他を多く結合した状態で収容部５ａ、６ａ内に起立して収容し 、そのフレームの左右に車輪を配し、これらを前バンド１４と後バンド１５とで 締め付けて定位置に固定する。

【００１４】 前記左殻体５、右殻体６の収容部５ａ、６ａの内面に収納袋部１６、１７、１ ８、１９を配備し、さらにクッション部２０、２１、２２を収容部５ａ、６ａの 内面および定置底体１１の前部上を含めて適当に配備している。

【００１５】 前記左殻体５、右殻体６の連結する開閉錠２４、２５、２６を上部外面と正面 外面とに配備しいてる。

【００１６】

【考案の効果】

以上から、この考案によると、自転車を分解してケース内に収容し、輸送中の 衝撃から完全に保護して全国のレース開催地に輸送することができる。

【００１７】 また選手は、レース開催地の更衣室などにおいて、ケースを自立し、僅かに開 くだけで、自転車を外部への取り出しと、反対の収納とが容易にでき、小さいス ペースで競技準備と後終いができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案自転車用輸送ケースを開き、そのケー
スから自転車を取出す時と、収納する時の使用状態を示
す上部切欠き全体斜視図である。

【図２】ケース主体を中央で縦断し、一方の左殻体の収
容部を示す内面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線で切断して矢印の方向に見た左
右殻体の収容部を示す内面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線で切断して矢印の方向に見た左
右殻体の収容部および定置底体の内底面図である。

【図５】ケース主体の外観底面図である。

【符号の説明】

１ 自転車輸送用ケース ２ キャスター ３ ケース本体 ４ 蝶番 ５ 左殻体 ５ａ 収容部 ６ 右殻体 ６ａ 収容部 ７ 蝶番 ８ 補助キャスター ９ コ字型切欠部 １０ コ字型切欠部 １１ 定置底体 １２ 後輪軸受部 １３ ねじ １４ 前バンド １５ 後バンド １６ 収納袋部 １７ 収納袋部 １８ 収納袋部 １９ 収納袋部 ２０ クッション部 ２１ クッション部 ２２ クッション部 ２４ 開閉錠 ２５ 開閉錠 ２６ 開閉錠

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部下面の前後左右に所要個数のキャス
   ターを有するケース本体は、背面中央から左右に２分設
   されると共に、蝶番で左右に展開自在に接続される左殻
   体、右殻体と、その一方である殻体の背面内面に設けた
   蝶番により後端を接続され、前部下面に補助キャスター
   を備え、前記左殻体および右殻体の底部に設けた切欠部
   に補助キャスターを配置して左殻体および右殻体の収容
   部の底部内面上に連接収容される定置底体とから設けら
   れる自転車輸送用ケース。
2. 【請求項２】 定置底体の前部上には後輪軸受部を設
   け、これにフレームの後輪取付部を嵌合すると共に、付
   設したねじで締めつけ、フレームに前ホーク、クランク
   ギヤその他を多く結合した状態で収容部内に起立して収
   容し、そのフレームの左右に車輪を配し、これらを前バ
   ンドと後バンドとで締め付けて定位置に固定する請求項
   １記載の自転車輸送用ケース。
3. 【請求項３】 左殻体および右殻体の収容部の内面に収
   納袋部を所要に配備し、さらにクッション部を左殻体お
   よび右殻体の収容部の内面および定置底体の上を含めて
   所要に配備している請求項１または請求項２記載の自転
   車輸送用ケース。
4. 【請求項４】 左殻体および右殻体を連結する開閉錠を
   上部外面と正面外面とに配備している請求項１、請求項
   ２または請求項３記載の自転車輸送用ケース。