JP2001032293A - 住宅用建築物の基礎床構造及びその構築方法及び捨て型枠 - Google Patents

住宅用建築物の基礎床構造及びその構築方法及び捨て型枠

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JP2001032293A
JP2001032293A JP11205816A JP20581699A JP2001032293A JP 2001032293 A JP2001032293 A JP 2001032293A JP 11205816 A JP11205816 A JP 11205816A JP 20581699 A JP20581699 A JP 20581699A JP 2001032293 A JP2001032293 A JP 2001032293A
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Kiyoji Murata
喜代次 村田
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NASU RYOKUCHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡略化された床構造であって、強度や耐久性
や保温性や防湿性に優れ、構築の作業性や工期や工費な
どが改善された住宅用建築物の基礎床構造を提供するこ
とである。 【解決手段】 溝堀りされた外壁基礎部分14の予定地
に、外壁基礎部分14の底面22と外表面24とを少な
くとも形成するための捨て型枠28を立設し、床基礎部
分16の予定地面上に盛土34、砕石層36、防湿層3
8の順に下から重ね、次いで、捨て型枠28内へのコン
クリート打設と防湿層38上へのコンクリート打設を同
時に行い、外壁基礎部分14と床基礎部分16の表面を
連続して面一にコンクリート層20で覆うことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅用建築物の基礎
床構造に関し、さらに詳しくは、壁基礎部分と床基礎部
分とが面一とされて、床下空間が省かれた住宅の基礎床
構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、住宅用建築
物の基礎構造としては布基礎が主に用いられ、近年、耐
久性重視の観点からべた基礎の採用が増加しつつある。
布基礎100は、図11に示されるように、底盤102
と立ち上がり部104とで構成されているが、立ち上が
り部104の幅は120mm以上とされ、底盤102の
厚さは150mm、幅は450mmが標準とされてい
る。布基礎を形成するには、型枠にコンクリートを打設
してまず底盤102を形成し、コンクリートの固化を待
って立ち上がり部104用の型枠を組み立て、再度コン
クリートを流し込むことによって行われる。型枠の組み
立てとコンクリートの打設をそれぞれ2度に分けて行う
ので、作業が煩雑であるし工期が長引くという課題があ
った。同様に、図12に示されるべた基礎106の形成
でも、まずベース部108を形成してから、時間をおい
て、立ち上がり部104用を形成する2段階の工程が必
要であった。
【0003】また、布基礎工法やべた基礎工法では、床
を支えるための束や根太を組み込むための木工工事が必
要であり、床下の湿気対策や保温対策として換気口を設
けたり、防湿シートや断熱・保温材を敷設したりしなけ
ればならなかった。従来工法の住宅建設が、工期が長く
て工費が嵩むことの一つの原因である。
【0004】これに対し、床下空間を省いて床下部分の
工事を簡略化し耐久性を向上させようとする提案がある
(特開昭56−100930)。すなわち、図13に示
される、上面が平坦な基礎床構造112を用い、この基
礎床構造112上に直接床を形成する工法である。基礎
床構造112は、布基礎110で囲まれる内部地面を盛
土116して高め、砕石114を敷設し、防水板118
を重ね、布基礎110の上面と面一までベース部108
をコンクリート打ちすることにより形成される。本提案
によれば、床下部分の構造が簡略化されて工事が容易に
なり、木材の使用が少なくなるので耐久性が向上するな
どの効果がある。また、布基礎110とベース部108
とが一体化しているのでべた基礎と同様に強度が向上す
る効果がある。しかしながら、布基礎110を形成する
のに底盤1101と立ち上がり部1102とに分けて2
回コンクリート打設しなければならず、ベース部108
の形成と合わせて3回のコンクリート打ちが必要とな
り、より長い工期となるなどの問題があった。
【0005】また、図14に示される基礎床構造120
は、床下空間122を閉鎖して保温性を高めようとする
提案である(特開平8−209713)。すなわち、断
熱材からなる捨て型枠128を用いて布基礎126を一
度で形成し、布基礎126で囲まれる地面に防湿コンク
リート130を敷設し、床下空間122を床材124で
蓋して完全に閉鎖しようとするものである。本提案によ
れば、断熱材からなる捨て型枠128や防湿コンクリー
ト130などによって床下空間122が閉じられるの
で、保温性や防湿性が高まり、建物内の温度や湿度の調
整が容易になる効果がある。しかしながら、布基礎12
6の形成と防湿コンクリート130の打設を分けて行う
ので、工期の短縮や作業の簡略化にはあまり役立たな
い。また、布基礎126と防湿コンクリート130間に
は、発泡樹脂からなる捨て型枠128が介在しているの
で、基礎床構造120の強度は略布基礎並であり、べた
基礎レベルの強度向上は望めないという課題がある。
【0006】そこで本発明者は、上述した従来技術の問
題点に鑑み、簡略化された床下構造であって、強度や耐
久性や保温性や防湿性に優れ、構築の作業性や工期や工
費などが改善された住宅用建築物の基礎床構造につい
て、鋭意検討を重ねた結果本発明に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る住宅用建築
物の基礎床構造の要旨とするところは、外壁基礎部分と
床基礎部分とが、コンクリート層によって連続して面一
に覆われた一体的基礎構造であって、外壁基礎部分が、
その底面と外側面とを少なくともカバーする捨て型枠と
コンクリート層とによって構成され、床基礎部分が、盛
土、砕石層、防湿層、コンクリート層の順に下から重ね
て構成されたことにある。
【0008】また特に、かかる住宅用建築物の基礎床構
造において、捨て型枠が、外壁基礎部分の底面と外側面
と内側面とをカバーしていることにある。
【0009】また、本発明に係る住宅用建築物の基礎床
構造の別の要旨とするところは、間仕切り基礎部分と床
基礎部分とが、コンクリート層によって連続して面一に
覆われた一体的基礎構造であって、間仕切り基礎部分の
コンクリート層の底部が凸状とされ、その凸状底部の底
面と両側面とをカバーする捨て型枠が用いられていて、
床基礎部分が、盛土、砕石層、防湿層、コンクリート層
の順に下から重ねて構成されたことにある。
【0010】また、本発明に係る住宅用建築物の基礎床
構造の構築方法は、溝堀りされた外壁基礎部分の予定地
面上に、外壁基礎部分の底面と外側面とを少なくとも形
成するための捨て型枠を立設し、床基礎部分の予定地面
上に盛土、砕石層、防湿層の順に下から重ね、次いで、
捨て型枠内へのコンクリート打設と防湿層上へのコンク
リート打設を同時に行い、外壁基礎部分と床基礎部分の
表面を連続して面一にコンクリート層で覆うことを要旨
としている。
【0011】また特に有効な実施態様では、前記捨て型
枠が、外壁基礎部分の底面と外側面と内側面とを形成す
るための捨て型枠とされる。
【0012】あるいはまた、本発明に係る住宅用建築物
の基礎床構造の構築方法は、溝堀りされた間仕切り基礎
部分の予定地面上に、間仕切り基礎部分の底面と両側面
とを形成するための捨て型枠を立設し、床基礎部分の予
定地面上に盛土、砕石層、防湿層の順に下から重ね、次
いで、捨て型枠内へのコンクリート打設と防湿層上への
コンクリート打設を同時に行い、間仕切り基礎部分と床
基礎部分の表面を連続して面一にコンクリート層て覆う
ことで行われる。
【0013】また、本発明に係る捨て型枠の要旨とする
ところは、住宅用建築物の外壁基礎部分の底面と外側面
とをカバーするように略L型に形成されて工場で生産さ
れたことにある。
【0014】また、本発明に係る捨て型枠の別の要旨と
するところは、住宅用建築物の外壁基礎部分又は間仕切
り基礎部分の、底面と両側面とをカバーするように略U
型に形成されて工場で生産されたことにある。
【0015】さらにまた、これら捨て型枠がセメント系
材質からなり鉄筋で補強されたことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る住宅用建築物
の基礎床構造及びその構築方法について、図面に基づい
て詳しく説明する。
【0017】図1は、請求項2に係わり、本発明の特に
有用な実施態様の一例を示している。基礎床構造10
は、外壁12を支持する外壁基礎部分14と、床を支持
する床基礎部分16とが横に並んで一体的に形成され、
両者の上面18は連続して面一にコンクリート層20に
よって覆われている。また、外壁基礎部分14の底面2
2と外側面24と内側面26は、変形U形の捨て型枠2
8でカバーされている。コンクリート層20には補強用
の鉄筋30が埋設され、外壁基礎部分14からは土台
(図中省略)を固定するためのアンカーボルト32が立
ち上がっている。また、床基礎部分16は、盛土34、
砕石層36、防湿層38の順に下から重ねられ、その上
をコンクリート層20が覆う構成とされている。
【0018】図2は、本例の基礎床構造10を用いて住
宅を建築する方法の一例を模式的に説明するものであ
る。外壁部分では、アンカーボルト32を用いて土台4
2が基礎床構造10に固定され、その上に柱44が立て
られる。外側立面には防水シート52が張られ、サイデ
ィングなどの外壁材54が重ねられる。また、内側立面
は、プラスターボードなどの下地材46に壁紙などの内
装材48が貼られる。通常、防水シート52と下地材4
6との間には、グラスウールなどの断熱材が挿入され、
外壁材54や下地材46を固定するための胴縁が設けら
れるが、本図では省略されている。床部分では、コンク
リート層20にモルタル58が団子張りされ、発泡樹脂
板などからなる断熱板60が敷かれる。そして、断熱板
60の一部に組み込まれた根太62を介して、フロアー
材60が敷設・固定される。
【0019】本例の基礎床構造10によれば、その上面
が面一に平らにされていて盛土34や砕石層36によっ
て強固に支持されているので、従来工法のように束や根
太を必要としないで容易にフロアー材60を敷設でき
る。また、床下空間が無く防湿層38が設けられている
ので、換気口を設ける手間が省かれ、室内湿度を低下で
きる。また、外壁基礎部分14の底面と外側面と内側面
とをカバーする捨て型枠28が用いられているが、捨て
型枠28は、形状や物性などの品質が厳しく管理されて
工場で生産されたものが好ましく用いられるので、外壁
基礎部分14の形状が精度良く形成されると共に、捨て
型枠28の補強効果によって外壁基礎部分14の強度が
向上する。特に、鉄筋で補強されたセメント系の捨て型
枠28が用いられれば、コンクリート層20との密着性
が向上すると共に、外壁基礎部分14の周辺部を鉄筋で
補強することになって、強度が格別に向上する効果があ
る。
【0020】図1に示される基礎床構造10は次のよう
にして構築される。まず、外壁基礎部分14の予定地面
を溝堀りし捨て型枠28を並べて立設する。次に、床基
礎部分16の予定地面に盛土し、その上に、捨て型枠2
8の内側縁40の高さまで砕石を敷設して砕石層36を
形成し、さらに防湿材を敷設して防湿層38を形成す
る。そして、捨て型枠28内及び防湿層38の上を同時
にコンクリート打ちすればよい。もちろん、土間や浴槽
設置部などの床高さの調整、水回り配管やガス配管など
に対する局所的な処置は基礎床構造10構築時に行われ
る。
【0021】本構築方法によれば、従来工法の、布基礎
やべた基礎を形成するための型枠を仮設して撤去する作
業が全く不要になる。捨て型枠28は有底なので自立可
能であり、立設するのに他の支持部材を必要としない。
また、コンクリート打ちをただ一度行えばよいので、作
業が簡略化されて工費が低減され、工期が短縮される。
特に、外壁基礎部分14の内側面が形成される捨て型枠
28が用いられているので、この内側縁40の高さを目
安にして、床基礎部分16の盛土34の高さや砕石層3
6の高さを調節できるし、盛土34や砕石層36の肩崩
れが防止されるので大変便利である。
【0022】外壁基礎部分14の底面22と外側面24
と内側面26とをカバーする捨て型枠28の形状は、図
1に示される例に限定されず種々の形状が可能である。
例えば、図3に示される捨て型枠28は角溝状であり、
捨て型枠28の盛土側表面27に密着して盛土し易いよ
うにされ、図4に示される捨て型枠28は、外側が角溝
状であるが内側の一側面25が傾斜していてコンクリー
トの注入を容易にしている。また、図5に示される捨て
型枠28では、外側面24を外側に張り出すことによっ
て、外壁からの荷重に十分備えた形状とされている。
【0023】上述した捨て型枠28の例は、全て、外壁
基礎部分14の底面22と外側面24と内側面26とを
カバーしており、本発明の実施にあたり特に有用な形状
である。しかしながら、底面22と外側面24だけをカ
バ−する捨て型枠を用いることもできる。例えば、図6
に示されるL形の捨て型枠29では、コンクリート層2
0が盛土34や砕石層36と直接接することになるが、
底面22と外側面24とをカバ−しているので、外壁基
礎部分14の形状を整え補強する効果が十分に得られ
る。図7に示されるL形の捨て型枠29では、底面部6
6が長くされていて、その一部に被せて盛土される。そ
の結果、外壁基礎部分14が受ける荷重をより広く分散
できるし、底面部66をアンカーとして機能させること
ができる。また、図8に示される捨て型枠29では、底
面部66の先端を曲げることにより、アンカー効果をさ
らに高めたものである。
【0024】捨て型枠は、プラスチックや無機材料を成
形して得られる。中でも、コンクリートやモルタルやス
レートなどのセメント系材料は、成形性と耐久性に優れ
安価であり、注入されるコンクリートとよくなじむので
好ましく用いられる。特に好ましくは、鉄筋で補強され
て用いられることであり、基礎床構造を格別に補強でき
る。
【0025】捨て型枠28、29は、他用途の適当な形
状の既存品や市販品を転用して使用することもできる
が、形状や諸物性が厳しく管理されて工場で生産される
のが好ましい。また、住宅用建築物の基礎床構造用捨て
型枠として市販され、多くの建築現場で利用されるのが
望ましい。建築物の角部で用いられる捨て型枠の形状
は、直線部で用いられる捨て型枠の形状と異なっていて
もよい。また、捨て型枠どうしを連結したり整列しやす
くするために、溝や突起や穴等を設けることもできる。
【0026】本発明で用いられるコンクリートは、建築
分野で通常用いられるポルトランドセメントなどが使用
される。また、防湿層の形成にはポリエチレンなどから
なるフィルムが好ましく用いられる。盛土や砕石層の形
成方法は特に限定されず、常法にしたがって行われる。
【0027】請求項3に係わる基礎床構造は、間仕切り
基礎部分と床基礎部分とがコンクリート層によって連続
して面一に覆われ、間仕切り基礎部分のコンクリート層
の底部が凸状とされた一体的な基礎構造に関する。図9
に例示される基礎床構造68では、間仕切り基礎部分7
0のコンクリート層20の底部が逆台形状に凸状とさ
れ、その凸状底部の底面74と両側面76とが、同じく
逆台形状の捨て型枠78でカバーされている。また、床
基礎部分16は、盛土34、砕石層36、防湿層38、
コンクリート層20の順に下から重ねて構成されてい
る。
【0028】本例の基礎床構造68によれば、間仕切り
基礎部分70の底部が逆台形状に凸状とされ厚くされて
いるので、間仕切り72を介する荷重に十分に耐えるこ
とができる。また、請求項1に係わる基礎床構造10と
同様に、束や根太を必要としないで容易にフロアー材6
0を敷設できるし、換気口を設ける手間が省かれ室内湿
度を低下できる。また、捨て型枠78によって間仕切り
基礎部分79の形状が整えられ、その強度が向上する効
果が得られる。特に、鉄筋で補強されたセメント系の捨
て型枠78が用いられれば、強度が格別に向上する効果
がある。
【0029】図10に示される基礎床構造68では、間
仕切り基礎部分70のコンクリート層20の底部が角形
に凸状とされ、その凸状底部の底面74と両側面76と
が、同じく角形溝状の捨て型枠78でカバーされてい
る。コンクリート層20の底部及び捨て型枠78の形状
はこれらの例に限定されず、間仕切り72を十分に支持
できる形状であり、コンクリートがスムーズに注入され
る形状であることを前提にして自由に設計される。
【0030】図9に示される基礎床構造68は、図1に
示される基礎床構造10と同様に次のようにして構築さ
れる。まず、間仕切り基礎部分70の予定地面を溝堀り
し捨て型枠78を並べて立設する。次に、床基礎部分1
6の予定地面に盛土し、その上に、捨て型枠78の側縁
80の高さまで砕石を敷設して砕石層36を形成し、さ
らに防湿材を敷設して防湿層38を形成する。そして、
捨て型枠78内及び防湿層38の上を同時にコンクリー
ト打ちすればよい。
【0031】本構築方法によれば、従来工法の、布基礎
やべた基礎を形成するための型枠を仮設して撤去する作
業が全く不要になる。また、コンクリート打ちをただ一
度行えばよいので、作業が簡略化されて工費が低減され
工期が短縮される。また、捨て型枠78の側縁80の高
さを目安にして、盛土34や砕石層36の高さを調節で
きるし、盛土34や砕石層36の肩崩れが防止されるの
で大変便利である。
【0032】以上、詳細に説明してきたが、本発明は上
述の説明に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱し
ない範囲内で、外壁基礎部分や間仕切り基礎部分や床基
礎部分の構成や形状、捨て型枠の材質や形状や連結方法
や整列方法などにづき種々なる改良、修正、変形を加え
た態様で実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明に係わる住宅用建築物の基礎床構
造によれば、その上面が面一に平らにされていて盛土や
砕石層によって強固に支持されているので、従来工法の
ように束や根太を必要としないで容易にフロアー材を敷
設できる。また、床下空間が無く防湿層が設けられてい
るので、換気口を設ける手間が省かれ、室内湿度を低下
できる。また、外壁基礎部分や間仕切り基礎部分の底面
と側面をカバーする捨て型枠が用いられているので、外
壁基礎部分や間仕切り基礎部分の形状が精度良く整えら
れ、捨て型枠に補強されて外壁基礎部分や間仕切り基礎
部分の強度が向上する。
【0034】また、請求項3に係わる住宅用建築物の基
礎床構造によれば、間仕切り基礎部分70の底部が凸状
とされ厚くされているので、間仕切りを介する荷重に十
分に耐えることができる。
【0035】また、本発明に係わる住宅用建築物の基礎
床構造の構築方法によれば、捨て型枠を用いているの
で、従来工法の、布基礎やべた基礎を形成するための型
枠を仮設して撤去する作業が全く不要になる。また、捨
て型枠28は有底なので自立可能であり、立設するのに
他の支持部材を必要としない。また、コンクリート打設
をただ一度行えばよいので、作業が簡略化されて工費が
低減され、工期が短縮される。
【0036】特に、請求項2又は請求項3又は請求項5
又は請求項6に係わる捨て型枠では、捨て型枠の縁の高
さを目安にして、床基礎部分の盛土のや砕石層の高さ調
節ができるし、盛土や砕石層の肩崩れが防止されるので
大変便利である。
【0037】また、本発明に係わる捨て型枠によれば、
工場において形状や物性などの品質が厳しく管理されて
生産されるので、外壁基礎部分や間仕切り基礎部分の形
状を精度良く整え強度を向上できる。
【0038】また特に、鉄筋で補強されたセメント系の
捨て型枠とされれば、コンクリート層との密着性が向上
すると共に、外壁基礎部分や間仕切り基礎部分の周辺部
を鉄筋で補強することになって強度が格別に向上する効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基礎床構造の一例であり、外壁基
礎部分を拡大して示す側方断面図である。
【図2】本発明に係り、図1に示される基礎床構造の使
用方法を模式的に説明するものであり、外壁との接続部
を拡大して示す側方断面図である。
【図3】本発明に係わり、捨て型枠の形状の一例を示す
側方断面図である。
【図4】本発明に係わり、捨て型枠の形状の他の一例を
示す側方断面図である。
【図5】本発明に係わり、捨て型枠の形状の他の一例を
示す側方断面図である。
【図6】本発明に係わり、捨て型枠の形状の他の一例を
示す側方断面図である。
【図7】本発明に係わり、捨て型枠の形状の他の一例を
示す側方断面図である。
【図8】本発明に係わり、捨て型枠の形状の他の一例を
示す側方断面図である。
【図9】本発明に係る基礎床構造の他の一例であり、間
仕切り基礎部分を拡大して示す側方断面図である。
【図10】本発明に係る基礎床構造の他の一例であり、
間仕切り基礎部分を拡大して示す側方断面図である。
【図11】従来例に係り、布基礎の一例を示す側方断面
図である。
【図12】従来例に係り、べた基礎の一例を示す側方断
面図である。
【図13】従来例に係る基礎床構造の一例を示す側方断
面図である。
【図14】従来例に係る基礎床構造の他の一例を示す側
方断面図である。
【符号の説明】
10、68、112、120:基礎床構造 12:外壁 14:外壁基礎部分 16:床基礎部分 18:基礎床構造の上面 20:コンクリート層 22、74:外壁基礎部分の底面 23:捨て型枠の外側表面 24:外壁基礎部分の外側面 25:内側表面 26:外壁基礎部分の内側面 27:捨て型枠の盛土側表面 28、29、78、128:捨て型枠 30:鉄筋 32:アンカーボルト 34、116:盛土 36:砕石層 38:防湿層 40:捨て型枠の内側縁 42:土台 44:柱 46:下地材 48:内装材 50:巾木 52:防水シート 54:外装材 56:モルタル化粧層 58:モルタル 60:断熱材 62:根太 64:フロアー板 66:底面部 70:間仕切り基礎部分 72:間仕切り 76:側面 80:捨て型枠の側縁 100、110、126:布基礎 102、1101:底盤 104、1102:立ち上がり部 106:べた基礎 108:ベース部 114:砕石 118:防水板 122:床下空間 124:床材 130:防湿コンクリート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁基礎部分と床基礎部分とが、コンク
    リート層によって連続して面一に覆われた一体的基礎構
    造であって、該外壁基礎部分が、その底面と外側面とを
    少なくともカバーする捨て型枠と該コンクリート層とに
    よって構成され、該床基礎部分が、盛土、砕石層、防湿
    層、前記コンクリート層の順に下から重ねて構成された
    ことを特徴とする住宅用建築物の基礎床構造。
  2. 【請求項2】 前記捨て型枠が、外壁基礎部分の底面と
    外側面と内側面とをカバーすることを特徴とする請求項
    1に記載する住宅用建築物の基礎床構造。
  3. 【請求項3】 間仕切り基礎部分と床基礎部分とが、コ
    ンクリート層によって連続して面一に覆われた一体的基
    礎構造であって、該間仕切り基礎部分のコンクリート層
    の底部が凸状とされ、その凸状底部の底面と両側面とを
    カバーする捨て型枠が用いられていて、該床基礎部分
    が、盛土、砕石層、防湿層、前記コンクリート層の順に
    下から重ねて構成されたことを特徴とする住宅用建築物
    の基礎床構造。
  4. 【請求項4】 溝堀りされた外壁基礎部分の予定地面上
    に、該外壁基礎部分の底面と外側面とを少なくとも形成
    するための捨て型枠を立設し、床基礎部分の予定地面上
    に盛土、砕石層、防湿層の順に下から重ね、次いで、該
    捨て型枠内へのコンクリート打設と防湿層上へのコンク
    リート打設を同時に行い、外壁基礎部分と床基礎部分の
    表面を連続して面一にコンクリート層て覆うことを特徴
    とする住宅用建築物の基礎床構造の構築方法。
  5. 【請求項5】 前記捨て型枠が、外壁基礎部分の底面と
    外側面と内側面とを形成するための捨て型枠であること
    を特徴とする請求項4に記載する住宅用建築物の基礎床
    構造の構築方法。
  6. 【請求項6】 溝堀りされた間仕切り基礎部分の予定地
    面上に、該間仕切り基礎部分の底面と両側面とを形成す
    るための捨て型枠を立設し、床基礎部分の予定地面上に
    盛土、砕石層、防湿層の順に下から重ね、次いで、該捨
    て型枠内へのコンクリート打設と防湿層上へのコンクリ
    ート打設を同時に行い、間仕切り基礎部分と床基礎部分
    の表面を連続して面一にコンクリート層て覆うことを特
    徴とする住宅用建築物の基礎床構造の構築方法。
  7. 【請求項7】 住宅用建築物の外壁基礎部分の底面と外
    側面とをカバーするように略L型に形成されて工場で生
    産されたことを特徴とする捨て型枠。
  8. 【請求項8】 住宅用建築物の外壁基礎部分又は間仕切
    り基礎部分の、底面と両側面とをカバーするように略U
    型に形成されて工場で生産されたことを特徴とする捨て
    型枠。
  9. 【請求項9】 前記略L型の捨て型枠又は略U型の捨て
    型枠が、セメント系材質からなり鉄筋で補強されたこと
    を特徴とする捨て型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266423A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Miki Toshiharu プレハブ住宅
JP2015048647A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社基礎工業 バットレスの施工方法
JP2020070557A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 城東テクノ株式会社 封止マット及びそれを用いた建物の基礎構造

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