JP2594042Y2 - 排気マニホールド - Google Patents
排気マニホールドInfo
- Publication number
- JP2594042Y2 JP2594042Y2 JP1993005509U JP550993U JP2594042Y2 JP 2594042 Y2 JP2594042 Y2 JP 2594042Y2 JP 1993005509 U JP1993005509 U JP 1993005509U JP 550993 U JP550993 U JP 550993U JP 2594042 Y2 JP2594042 Y2 JP 2594042Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- exhaust manifold
- center
- offset
- exhaust gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は排気マニホールドの改良
に関し、更に詳細には、主に自動車などの車両に搭載さ
れるエンジンに使用され、熱歪みによる亀裂の発生を防
止し得る排気マニホールドに関する。
に関し、更に詳細には、主に自動車などの車両に搭載さ
れるエンジンに使用され、熱歪みによる亀裂の発生を防
止し得る排気マニホールドに関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンを自動車等の車両に搭載する場
合には、その搭載位置などに制約があることから、図３
に示すように、排気マニホールド１の集合部２の中心Ｏ
を、分岐部３の配列に沿って延設される前記排気マニホ
ールド１の本体４の長手方向の中心Ｃに対して、矢印Ｘ
で示すようにある程度オフセットさせなければならない
ことが多々ある。
合には、その搭載位置などに制約があることから、図３
に示すように、排気マニホールド１の集合部２の中心Ｏ
を、分岐部３の配列に沿って延設される前記排気マニホ
ールド１の本体４の長手方向の中心Ｃに対して、矢印Ｘ
で示すようにある程度オフセットさせなければならない
ことが多々ある。
【０００３】すると、オフセットされた排気マニホール
ド１の集合部２の中心Ｏから、その反オフセット方向に
若干寄った部分に排気ガスが淀み、局部的に排気マニホ
ールド１の温度が高くなるヒートスポットＨが発生し、
その熱歪みによって排気マニホールド１に亀裂が発生し
易くなるという問題がある。そこで、例えば実開昭59−
30515号公報などに記載されているように、ヒートスポ
ットが発生する部分に対して選択的に、補強部材を取り
付けることによって、局部的に温度が高くなる部分の耐
久性を向上させた排気マニホールドが提案されている。
ド１の集合部２の中心Ｏから、その反オフセット方向に
若干寄った部分に排気ガスが淀み、局部的に排気マニホ
ールド１の温度が高くなるヒートスポットＨが発生し、
その熱歪みによって排気マニホールド１に亀裂が発生し
易くなるという問題がある。そこで、例えば実開昭59−
30515号公報などに記載されているように、ヒートスポ
ットが発生する部分に対して選択的に、補強部材を取り
付けることによって、局部的に温度が高くなる部分の耐
久性を向上させた排気マニホールドが提案されている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載されている排気マニホールドでは、ヒートスポ
ットそのものを根本的に無くすことが出来ず、長期間に
渡ってエンジンを使用していると、エンジンの運転・停
止の繰り返しによって、補強部分が熱膨張と収縮を繰り
返し、やがて金属疲労によって亀裂が生じてしまうとい
う問題がある。
報に記載されている排気マニホールドでは、ヒートスポ
ットそのものを根本的に無くすことが出来ず、長期間に
渡ってエンジンを使用していると、エンジンの運転・停
止の繰り返しによって、補強部分が熱膨張と収縮を繰り
返し、やがて金属疲労によって亀裂が生じてしまうとい
う問題がある。
【０００５】更に、このように排気マニホールドを補強
する場合には、排気マニホールドの本体に鋳抜き孔を形
成したり、この鋳抜き孔に構造部材を固着したりする必
要があるため、製造コストが上昇するばかりか、加工及
び組み付け作業が面倒であり生産性に劣るという問題が
ある。本考案は以上の問題点に鑑みて、排気マニホール
ドの本体の中心に対して、集合部の中心がオフセットし
ている場合であっても、ヒートスポット自体を無くすこ
とによって、特別な補強手段を必要とすることなく、熱
歪みによる亀裂の発生を防止できる排気マニホールドを
提供することを目的とするものである。
する場合には、排気マニホールドの本体に鋳抜き孔を形
成したり、この鋳抜き孔に構造部材を固着したりする必
要があるため、製造コストが上昇するばかりか、加工及
び組み付け作業が面倒であり生産性に劣るという問題が
ある。本考案は以上の問題点に鑑みて、排気マニホール
ドの本体の中心に対して、集合部の中心がオフセットし
ている場合であっても、ヒートスポット自体を無くすこ
とによって、特別な補強手段を必要とすることなく、熱
歪みによる亀裂の発生を防止できる排気マニホールドを
提供することを目的とするものである。
【０００６】前記目的を達成するための本考案の排気マ
ニホールドは、エンジンの各排気ポートに分岐部が接続
された排気マニホールドの本体の長手方向の中心に対
し、排気管に接続される前記排気マニホールドの集合部
の中心がオフセットされている排気マニホールドにおい
て、前記オフセット方向に属する分岐部から集合部に流
入する排気の流速が、その反オフセット方向に属する分
岐部から集合部に流入する排気の流速とほぼ等しくなる
ように、前記本体の排気の集合部の中心よりも集合部が
オフセットしている方向に偏らせてリブを設けたことを
特徴としている。
ニホールドは、エンジンの各排気ポートに分岐部が接続
された排気マニホールドの本体の長手方向の中心に対
し、排気管に接続される前記排気マニホールドの集合部
の中心がオフセットされている排気マニホールドにおい
て、前記オフセット方向に属する分岐部から集合部に流
入する排気の流速が、その反オフセット方向に属する分
岐部から集合部に流入する排気の流速とほぼ等しくなる
ように、前記本体の排気の集合部の中心よりも集合部が
オフセットしている方向に偏らせてリブを設けたことを
特徴としている。
【０００７】
【作 用】本考案の排気マニホールドは以上のような構
成を有しており、排気マニホールドの本体の長手方向の
中心に対して、排気管に接続される排気の集合部の中心
のオフセット方向に属する分岐部から集合部に流入する
排気の流速と、集合部中心の反オフセット方向に属する
分岐部から集合部に流入する排気の流速とほぼ等しくな
るように、前記本体の排気の集合部の中心よりも集合部
がオフセットしている方向に偏らせてリブを設けてい
る。 つまり、排気の集合部の中心のオフセット方向に偏
らせてトさせてリブを設けていることから、オフセット
している方向より集合部に流入する排気の流路抵抗が反
オフセット方向より流入する排気の流路抵抗に比較して
増加することになり、その結果、このリブの両側よりそ
れぞれ流入する排気の流速を等しくすることができるた
め、仮想上のヒートスポットの発生位置を、排気の集合
部の位置とほぼ一致させることにより、ヒートスポット
が実際に発生することを防止することができるのであ
る。
成を有しており、排気マニホールドの本体の長手方向の
中心に対して、排気管に接続される排気の集合部の中心
のオフセット方向に属する分岐部から集合部に流入する
排気の流速と、集合部中心の反オフセット方向に属する
分岐部から集合部に流入する排気の流速とほぼ等しくな
るように、前記本体の排気の集合部の中心よりも集合部
がオフセットしている方向に偏らせてリブを設けてい
る。 つまり、排気の集合部の中心のオフセット方向に偏
らせてトさせてリブを設けていることから、オフセット
している方向より集合部に流入する排気の流路抵抗が反
オフセット方向より流入する排気の流路抵抗に比較して
増加することになり、その結果、このリブの両側よりそ
れぞれ流入する排気の流速を等しくすることができるた
め、仮想上のヒートスポットの発生位置を、排気の集合
部の位置とほぼ一致させることにより、ヒートスポット
が実際に発生することを防止することができるのであ
る。
【０００８】
【実 施 例】次に図面を参照して本考案の一実施例を
説明する。図１及び図２に示すように本実施例の排気マ
ニホールド１は、６気筒エンジンの各排気ポートから各
分岐部３に排出される排気ガスを本体４において１つに
纏め、集合部２から排気管に排出させるものである。ま
た、この排気マニホールド１は、エンジンの排気系の取
り回しの関係から、排気マニホールド１の本体４の長手
方向の中心Ｃに対して、集合部２の中心Ｏが矢印Ｘのよ
うにオフセットして設けられている。
説明する。図１及び図２に示すように本実施例の排気マ
ニホールド１は、６気筒エンジンの各排気ポートから各
分岐部３に排出される排気ガスを本体４において１つに
纏め、集合部２から排気管に排出させるものである。ま
た、この排気マニホールド１は、エンジンの排気系の取
り回しの関係から、排気マニホールド１の本体４の長手
方向の中心Ｃに対して、集合部２の中心Ｏが矢印Ｘのよ
うにオフセットして設けられている。
【０００９】ところで、排気ポートから排出された排気
の流速は、分岐部３から本体４を通り集合部２に達する
までの間に、排気マニホールド１内の流路抵抗によって
減速され、排気管に流入する時には、排気ポートから排
出された時の初速度よりも若干遅くなっている。そし
て、この排気の流速は、排気マニホールド１内を流れる
距離が長くなる程大きく減速される。
の流速は、分岐部３から本体４を通り集合部２に達する
までの間に、排気マニホールド１内の流路抵抗によって
減速され、排気管に流入する時には、排気ポートから排
出された時の初速度よりも若干遅くなっている。そし
て、この排気の流速は、排気マニホールド１内を流れる
距離が長くなる程大きく減速される。
【００１０】従って、集合部２の中心Ｏのオフセット方
向Ｘに属する分岐部3d，3e，3fから集合部２に流入する
排気の流速は、集合部２の中心Ｏの反オフセット方向に
属する分岐部3a，3b，3cから集合部２に流入する排気の
流速よりも、構造上速くなりがちである。そこで、本実
施例の排気マニホールド１では、本体４の内側の排気流
路において、集合部２の中心Ｏからオフセット方向Ｘ
に、更にオフセットした位置にリブ５を設けている。こ
のリブ５を設けたことにより、集合部２の中心Ｏのオフ
セット方向Ｘに属する分岐部3d，3e，3fから集合部２に
流入する排気の流路抵抗が増加することになる。
向Ｘに属する分岐部3d，3e，3fから集合部２に流入する
排気の流速は、集合部２の中心Ｏの反オフセット方向に
属する分岐部3a，3b，3cから集合部２に流入する排気の
流速よりも、構造上速くなりがちである。そこで、本実
施例の排気マニホールド１では、本体４の内側の排気流
路において、集合部２の中心Ｏからオフセット方向Ｘ
に、更にオフセットした位置にリブ５を設けている。こ
のリブ５を設けたことにより、集合部２の中心Ｏのオフ
セット方向Ｘに属する分岐部3d，3e，3fから集合部２に
流入する排気の流路抵抗が増加することになる。
【００１１】このように、リブ５を設けたことにより、
集合部２の中心Ｏのオフセット方向Ｘに属する分岐部3
d，3e，3fから集合部２に流入する排気の流速が、集合
部２の中心Ｏの反オフセット方向に属する分岐部3a，3
b，3cから集合部２に流入する排気の流速とほぼ等しく
なるのである。従って、従来、オフセットされた排気マ
ニホールド１の集合部２の中心Ｏから、その両側の本体
４の長手方向の奥行きが不等長であったために、反オフ
セット方向に若干寄った部分に排気ガスが淀んでヒート
スポットＨが発生していたのが解消されることになる。
集合部２の中心Ｏのオフセット方向Ｘに属する分岐部3
d，3e，3fから集合部２に流入する排気の流速が、集合
部２の中心Ｏの反オフセット方向に属する分岐部3a，3
b，3cから集合部２に流入する排気の流速とほぼ等しく
なるのである。従って、従来、オフセットされた排気マ
ニホールド１の集合部２の中心Ｏから、その両側の本体
４の長手方向の奥行きが不等長であったために、反オフ
セット方向に若干寄った部分に排気ガスが淀んでヒート
スポットＨが発生していたのが解消されることになる。
【００１２】これは、ヒートスポットＨの発生原因が、
排気マニホールド１の形状の非対称性による、この排気
マニホールド１内の排気ガスの淀みであることから、排
気管に接続されているために排気ガスがスムーズに排出
される集合部２の位置に、仮想上のヒートスポットＨの
発生位置をほぼ一致させることによって、実際にヒート
スポットＨが発生することを防止しているのである。
排気マニホールド１の形状の非対称性による、この排気
マニホールド１内の排気ガスの淀みであることから、排
気管に接続されているために排気ガスがスムーズに排出
される集合部２の位置に、仮想上のヒートスポットＨの
発生位置をほぼ一致させることによって、実際にヒート
スポットＨが発生することを防止しているのである。
【００１３】尚、本考案は上記の一実施例に限定される
ものではなく、排気の背圧が余り大きくならない範囲内
で、エンジンの気筒数や、オフセット方向Ｘへのオフセ
ット量に合わせて、リブ５の位置や大きさを調整して設
けると良い。
ものではなく、排気の背圧が余り大きくならない範囲内
で、エンジンの気筒数や、オフセット方向Ｘへのオフセ
ット量に合わせて、リブ５の位置や大きさを調整して設
けると良い。
【００１４】
【考案の効果】本考案の排気マニホールドは、エンジン
の各排気ポートに分岐部が接続された排気マニホールド
の本体の長手方向の中心に対し、排気管に接続される前
記排気マニホールドの集合部の中心がオフセットされて
いる排気マニホールドにおいて、前記オフセット方向に
属する分岐部から集合部に流入する排気の流速が、その
反オフセット方向に属する分岐部から集合部に流入する
排気の流速とほぼ等しくなるように、前記本体の排気の
集合部の中心よりも集合部がオフセットしている方向に
偏らせてリブを設けたことを特徴としており、以下の効
果を奏することができる。
の各排気ポートに分岐部が接続された排気マニホールド
の本体の長手方向の中心に対し、排気管に接続される前
記排気マニホールドの集合部の中心がオフセットされて
いる排気マニホールドにおいて、前記オフセット方向に
属する分岐部から集合部に流入する排気の流速が、その
反オフセット方向に属する分岐部から集合部に流入する
排気の流速とほぼ等しくなるように、前記本体の排気の
集合部の中心よりも集合部がオフセットしている方向に
偏らせてリブを設けたことを特徴としており、以下の効
果を奏することができる。
【００１５】排気の集合部の中心が、排気マニホールド
の中心よりオフセットしている方向に単にリブを偏らせ
て設けることによって、このリブに対して短い排気流路
側に、長い排気流路側よりも抵抗を与える。その結果、
集合部の中心のオフセット方向に属する分岐部から集合
部に流入する排気の流速を、集合部の中心の反オフセッ
ト方向に属する分岐部から集合部に流入する排気の流速
とほぼ等しくすることができるため、リブの両面より方
向を変えながら集合部に流入する２つの排気の流れをバ
ランスさせることができる。 従って、仮想上のヒートス
ポットの発生位置を集合部の位置とほぼ一致させること
により、ヒートスポットが実際に発生することを防止す
ることができるのである。
の中心よりオフセットしている方向に単にリブを偏らせ
て設けることによって、このリブに対して短い排気流路
側に、長い排気流路側よりも抵抗を与える。その結果、
集合部の中心のオフセット方向に属する分岐部から集合
部に流入する排気の流速を、集合部の中心の反オフセッ
ト方向に属する分岐部から集合部に流入する排気の流速
とほぼ等しくすることができるため、リブの両面より方
向を変えながら集合部に流入する２つの排気の流れをバ
ランスさせることができる。 従って、仮想上のヒートス
ポットの発生位置を集合部の位置とほぼ一致させること
により、ヒートスポットが実際に発生することを防止す
ることができるのである。
【００１６】従って、排気マニホールドの本体の中心に
対して、集合部の中心がオフセットしている場合であっ
ても、ヒートスポット自体を無くすことによって、特別
な補強手段を必要とすることなく、熱歪みによる亀裂の
発生を防止できる。
対して、集合部の中心がオフセットしている場合であっ
ても、ヒートスポット自体を無くすことによって、特別
な補強手段を必要とすることなく、熱歪みによる亀裂の
発生を防止できる。
【図１】本考案の一実施例における排気マニホールドの
平面図である。
平面図である。
【図２】図１の排気マニホールドの側面図である。
【図３】従来の排気マニホールドの平面図である。
１ 排気マニホールド ２ 集合部 ３ 分岐部 ４ 本体 ５ リブ Ｃ 中心 Ｏ 中心 Ｘ オフセット
方向
方向
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジンの各排気ポートに分岐部が接続
された排気マニホールドの本体の長手方向の中心に対
し、排気管に接続される前記排気マニホールドの集合部
の中心がオフセットされている排気マニホールドにおい
て、 前記オフセット方向に属する分岐部から集合部に流入す
る排気の流速が、その反オフセット方向に属する分岐部
から集合部に流入する排気の流速とほぼ等しくなるよう
に、前記本体の排気の集合部の中心よりも集合部がオフ
セットしている方向に偏らせてリブを設けたことを特徴
とする排気マニホールド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993005509U JP2594042Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 排気マニホールド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993005509U JP2594042Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 排気マニホールド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663821U JPH0663821U (ja) | 1994-09-09 |
| JP2594042Y2 true JP2594042Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=11613169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993005509U Expired - Lifetime JP2594042Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 排気マニホールド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594042Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP1993005509U patent/JP2594042Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0663821U (ja) | 1994-09-09 |
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