JP2594013Y2 - 自動車の車体前部補強構造 - Google Patents

自動車の車体前部補強構造

Info

Publication number
JP2594013Y2
JP2594013Y2 JP1993070849U JP7084993U JP2594013Y2 JP 2594013 Y2 JP2594013 Y2 JP 2594013Y2 JP 1993070849 U JP1993070849 U JP 1993070849U JP 7084993 U JP7084993 U JP 7084993U JP 2594013 Y2 JP2594013 Y2 JP 2594013Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
gear box
crushable zone
steering gear
front cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993070849U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0740369U (ja
Inventor
保和 福田
善規 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP1993070849U priority Critical patent/JP2594013Y2/ja
Publication of JPH0740369U publication Critical patent/JPH0740369U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2594013Y2 publication Critical patent/JP2594013Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばワンボックス型
自動車における前部車体フレームの補強構造に関し、特
にクラッシャブルゾーンとしての機能を確保しながらス
テアリングギヤボックスの取付け剛性を向上できるよう
にした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にワンボックス型自動車では、図5
及び図6に示すような車体フレーム1が採用されてい
る。これは左右のサイドメンバ2,2の前端間に車幅方
向に延びるフロントクロスメンバ3を接続するととも
に、中央部間にクロスメンバ4を接続した構造となって
いる(例えば、実開平4−93270号公報参照)。上
記車体フレーム1の前部左右及び後部左右にはそれぞれ
前輪5,5及び後輪6,6が配設されており、車体フレ
ーム1の前部中央部にはエンジン7が搭載されている。
【0003】また上記フロントクロスメンバ3の前方に
はラジエータ8が配設されており、該フロントクロスメ
ンバ3の車幅方向一側部3aには上記前輪5,5を操舵
するステアリングギヤボックス9が取付けられている。
このステアリングギヤボックス9はこれの中央部,及び
外端部をブラケット10を介して上記フロントクロスメ
ンバ3の底壁にボルト締め固定されている。
【0004】ところで上記ワンボックス型自動車では、
車体フレーム1の前端部に運転席が配設されることか
ら、正面衝突した場合の衝撃力を吸収するために、従
来、上記フロントクロスメンバ3にクラッシャブルゾー
ンAを設ける場合がある。このクラッシャブルゾーンA
は上記フロントクロスメンバ3の一側部3aを車体前方
に膨出させた構造となっており、このクラッシャブルゾ
ーンAを大きくするほど衝撃荷重の吸収力を大きくでき
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のフロントクロスメンバでは、クラッシャブルゾーンA
を大きくする場合、図5に二点鎖線で示すようにラジエ
ータ8を避けつつ前方に膨出させることとなるが、この
ようにするとBの部位に応力が集中し易くなる問題があ
る。また、クラッシャブルゾーンAを大きくするとそれ
だけ、ステアリングギヤボックスの取付け部付近の平面
が大きくなり、該部分の面剛性が低下するという問題が
ある。上記ステアリングギヤボックスにはこれの軸方向
に大きな荷重が加わることから、上記取付け部の剛性が
低い場合は、ステアリングロッドにたわみが生じ、操舵
フィーリングが悪化したり、ロッド自体の耐久性が低下
したりするおそれがある。
【0006】ここで、上記フロントクロスメンバの上記
応力集中を抑制し、かつステアリングギヤボックス取付
け部分の剛性を向上させるために補強部材を配設するこ
とが考えられる。しかし補強部材を単純に配設すると、
上記クラッシャブルゾーンとしての機能が低下する場合
がある。
【0007】本考案は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、クラッシャブルゾーンとしての機能を確保しな
がら応力集中を抑制し、かつステアリングギヤボックス
取付け部分の剛性を向上でき、ひいてはクラッシャブル
ゾーンの拡大化に対応できる自動車の車体前部補強構造
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、車体前後方向
に延びる左右のサイドメンバの前端間に車幅方向に延び
るフロントクロスメンバを接続し、該フロントクロスメ
ンバの車幅方向一側部にステアリングギヤボックスを車
幅方向内側,外側をボルト締めして取付けるとともに、
該取付け部の前部に車体前方に膨出するクラッシャブル
ゾーンを形成してなる自動車の車体前部補強構造におい
て、上記フロントクロスメンバに上記クラッシャブルゾ
ーンの車幅方向内側境界部付近から上記ステアリングギ
ヤボックスの内側ボルト締め部まで延びるリインホース
を接合したことを特徴としている。
【0009】
【作用】本考案に係る自動車の車体前部補強構造によれ
ば、リインホースをクラッシャブルゾーンの応力集中し
易い車幅方向内側境界部付近からクラッシャブルゾーン
のステアリングギヤボックス内側ボルト締め部にかけて
配設したので、クラッシャブルゾーンの面積拡大による
応力集中部分をリインホースで補強して、応力集中を緩
和でき、またギヤボックス取付け部の面剛性の低下を回
避でき、ひいては操舵フィーリングの悪化やステアリン
グロッドの耐久性低下の問題を回避できる。
【0010】また本考案では、リイホースをクラッシャ
ブルゾーン内に位置するギヤボックス取付部の内側ボル
ト締め部までの大きさとしたので、クラッシャブルゾー
ンとしての機能に支障を与えることはなく、衝撃荷重に
対する吸収力を向上できる。即ち、本考案のステアリン
グギヤボックスの内側ボルト締め部はリインホースで補
強されているものの、外側ボルト締め部にはリインホー
スはないので補強されていない。従って衝突時にはギヤ
ボックスは内側ボルト締め部を中心にして外側ボルト締
め部が後方に揺動するように移動し、クラッシャブルゾ
ーンとしての機能に支障を与えることはない。ちなみに
上記リインホースを上記内側,外側ボルト締め部の両方
を覆う大きさにするとクラッシャブルゾーン全体の剛性
がギヤボックスによって必要以上に高くなり、結果的に
衝撃吸収力が小さくなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図4は本考案の一実施例によるワ
ンボックス型自動車の車体前部補強構造を説明するため
の図であり、図1は本実施例構造が適用されたフロント
クロスメンバの平面図、図2はステアリングギヤボック
ス取付け部分の平面図、図3はリインホースの斜視図、
図4はクロスメンバリインホースの斜視図である。
【0012】本実施例構造が適用された車体フレーム1
は、車体前後方向に延びる左右のサイドメンバ2,2の
前端間に車幅方向に延びるフロントクロスメンバ3を接
続してなり、基本的な構造は従来と略同様である。
【0013】上記フロントクロスメンバ3の一側部3a
にはステアリングギヤボックス9が配設されている。こ
のステアリングギヤボックス9はラック・ピニオンギヤ
ユニットを内蔵し、該ギヤユニットをステアリングロッ
ド9a,ステアリングアーム9bを介して左右前輪に連
結した構造のもので、上記ギヤボックス9の操舵力アシ
スト用ユニット12が接続されている。また上記フロン
トクロスメンバ3の一側部3aにはステアリングギヤボ
ックスに連結される操向軸が挿入される開口13が形成
されている。
【0014】上記一側部3aの開口13の周縁にはボル
ト挿入孔14a〜14cが形成されており、この挿入孔
14a〜14cに挿入されたボルト15a〜15cを介
して上記ステアリングギヤボックス9が取付け固定され
ている。
【0015】上記フロントクロスメンバ3の一側部3a
及び他側部3bにはクロスメンバリインホース20が接
合されている。このリインホース20は上記フロントク
ロスメンバ3の形状に沿う本体部20aとサイドメンバ
2に沿ってこれの途中まで延びる延長部20bとを一体
形成した概略構造のもので、上記本体部20aには上記
開口13,ボルト挿入孔14a〜14cに対応した孔が
形成されている。
【0016】上記フロントクロスメンバ3の一側部3
a,及び他側部3bにはクラッシャブルゾーンAが形成
されている。このクラッシャブルゾーンAは上記両側部
3a,3bの前部を車体前方に膨出させて形成されたも
のである。また上記フロントクロスメンバ3の長手方向
中央部は上記クラッシャブルゾーンAの前方膨出によっ
て凹部3cとなっており、この凹部3cにラジエータ8
が配設されている。
【0017】そして上記フロントクロスメンバ3の一側
部3aには本実施例のリインホース21が配設されてお
り、該リインホース21は上記クロスメンバリインホー
ス20とともにフロントクロスメンバ3に3枚重ねで接
合されている。このリインホース21は基部21aと該
基部21aから右方に延びる延長部21bとからなる大
略平板状に形成されている。上記基部21aの前,後縁
部には比較的高さの高い補強フランジ21dが折り曲げ
形成され、上記延長部21bには高さの低い補強フラン
ジ21eが折り曲げ形成されている。また上記延長部2
1bには上記内側の両ボルト挿入孔14b,14cに対
応する孔が形成されており、この両挿入孔14b,14
cの間にはビード21cが形成されている。
【0018】上記リインホース21の基部21aの図1
左端はフロントクロスメンバ3の車軸方向中心に位置し
ている。また上記延長部21bは一側部3aの開口13
に向かって延びており、この延長端面21dは上記クラ
ッシャブルゾーンAの中央付近に位置している。そして
上記ギヤボックス取付け用ボルト15a〜15cのう
ち、車幅方向内側に位置するボルト15b,15cは2
本あり、かつ上記リインホース21の延長部21b部分
に位置しており、外側のボルト15aは1本のみであ
り、かつリインホース21の存在しない部位に位置して
いる。
【0019】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例によれば、フロントクロスメンバ3の一側
部3aにリインホース21を配設したので、クラッシャ
ブルゾーンAの面積拡大に起因する応力集中を緩和で
き、また平面の拡大による面剛性の低下を回避できる。
その結果、ステアリングギヤボックス9の取付け剛性を
向上でき、レーンチェンジ時の操舵フィーリング,旋回
時のハンドル戻り,及びステアリングシャフトのすえ切
り耐久強度等の特性の向上を図ることができる。
【0020】また本実施例では、車両の衝突時には、ス
テアリングギヤボックス9は、内側のボルト15b,1
5c付近の剛性が高く、外側ボルト15a付近の剛性が
比較的低いことから、内側ボルト15b,15c付近を
中心に外側が後方に移動するように揺動し、クラッシャ
ブルゾーンによる衝撃吸収動作をステアリングギヤボッ
クス9が阻害することはない。
【0021】なお、クラッシャブルゾーンAの拡大によ
り図5のB部分に応力が集中するのを緩和するには、ク
ロスメンバリインホース20の本体部20aを車幅方向
中心に向かって延長させることが考えられる。しかし上
記本体部20a内側を延長すると該クロスメンバリイン
ホース20の形状からして材料歩留まりが悪化する問題
が生じ、経済的でない。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案に係る自動車の車体
前部補強構造によれば、フロントクロスメンバにクラッ
シャブルゾーンの内側境界付近からステアリングギヤボ
ックスの内側ボルト締め部まで延びるリインホースを接
合したので、クラッシャブルゾーンとしての機能に支障
をきたすことなく応力集中を抑制でき、かつステアリン
グギヤボックス取付け部分の剛性を向上できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるワンボックス型自動車
の車体前部補強構造を説明するための平面図である。
【図2】上記実施例構造のステアリングギヤボックスの
取付け状態を示す平面図である。
【図3】上記実施例のリインホースを示す斜視図であ
る。
【図4】上記実施例のクロスメンバリインホースを示す
斜視図である。
【図5】一般的なワンボックス車の車体フレームを示す
平面図である。
【図6】従来構造のステアリングギヤボックス取付け状
態を示す図である。
【符号の説明】
2 サイドメンバ 3 フロントクロスメンバ 3a 一側部 9 ステアリングギヤボックス 15a 外側ボルト 15b,15c 内側ボルト 21 リインホース A クラッシャブルゾーン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前後方向に延びる左右のサイドメン
    バの前端間に車幅方向に延びるフロントクロスメンバを
    接続し、該フロントクロスメンバの車幅方向一側部にス
    テアリングギヤボックスを車幅方向内側,外側をボルト
    締めして取付けるとともに、該取付け部の前部に車体前
    方に膨出するクラッシャブルゾーンを形成してなる自動
    車の車体前部補強構造において、上記フロントクロスメ
    ンバに上記クラッシャブルゾーンの車幅方向内側境界部
    付近から上記ステアリングギヤボックスの内側ボルト締
    め部まで延びるリインホースを接合したことを特徴とす
    る自動車の車体前部補強構造。
JP1993070849U 1993-12-28 1993-12-28 自動車の車体前部補強構造 Expired - Fee Related JP2594013Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993070849U JP2594013Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 自動車の車体前部補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993070849U JP2594013Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 自動車の車体前部補強構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0740369U JPH0740369U (ja) 1995-07-18
JP2594013Y2 true JP2594013Y2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=13443433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993070849U Expired - Fee Related JP2594013Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 自動車の車体前部補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2594013Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0740369U (ja) 1995-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8029046B2 (en) Front vehicle body structure
JP5776207B2 (ja) 車両前部構造
JPH09286354A (ja) 小型車両の車体フレーム装置
CN110920752B (zh) 悬架副车架结构
JP2006143178A (ja) フロントサイドメンバ構造
JP4509533B2 (ja) 車両用サスペンションメンバの補強構造
JP2007137224A (ja) 車体前部構造
JP3031642B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4423898B2 (ja) 車体構造
JP3978942B2 (ja) サスペンションメンバ取付部車体構造
JP2594013Y2 (ja) 自動車の車体前部補強構造
JP3275643B2 (ja) 自動車のダッシュロアパネル周辺構造
JP2001310756A (ja) 自動車の車体前部構造
JP3276265B2 (ja) キャブオーバ型車の車体構造
JP2001130450A (ja) 自動車の車体前部構造
JPH0452103Y2 (ja)
KR100445876B1 (ko) 자동차 카울부의 보강구조
JPH04297381A (ja) 自動車の車体構造
JP2713421B2 (ja) 自動車の前部車体構造
US20240051624A1 (en) Vehicle front part structure
JP2509336B2 (ja) 自動車のサスペンションロッド取付構造
JP7473878B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2000016334A (ja) コンバーチブル車の車体前部構造
WO2023021654A1 (ja) 自動車足回り構造
JPS62113653A (ja) 自動車のカウル構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990126

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees