JP2593991Y2 - カメラ用シャッタの駆動装置 - Google Patents

カメラ用シャッタの駆動装置

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JP2593991Y2
JP2593991Y2 JP1993044264U JP4426493U JP2593991Y2 JP 2593991 Y2 JP2593991 Y2 JP 2593991Y2 JP 1993044264 U JP1993044264 U JP 1993044264U JP 4426493 U JP4426493 U JP 4426493U JP 2593991 Y2 JP2593991 Y2 JP 2593991Y2
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rotor
coil
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camera shutter
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清 當摩
信義 井上
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カメラ用シャッタにお
いて、回転子と一体に往復作動する駆動ピンがシャッタ
羽根の開閉作動を行うようにした所謂ムービングマグネ
ット型モータを使用した駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ムービングマグネット型モータを
用いた駆動装置は、カメラの不使用時にはモータが非通
電状態となるため閉じ位置におけるシャッタ羽根は極め
て不安定な状態に置かれる。そのためシャッタ羽根が振
動等の影響で不慮の作動を行い漏光する心配がある。こ
のような点を解消するために従来より種々の提案がなさ
れているが、特にバネ力やロック機構のような機械的な
手段を用いることなく磁気的手段を用いた例を図5乃至
図7によって説明する。図5において、地板1には開口
1aと外壁1bが形成され、軸1c,1dが植立されて
いる。カバー板2は外壁1bを介して地板1に固定され
ており、地板1との間にシャッタ羽根の収容スペースが
形成され、また開口1aと共に露光開口を構成するため
の開口2aを有している。シャッタ羽根3,4は地板1
とカバー板2との間で軸1c,1dに枢支されている。
ムービングマグネット型モータMは地板1の表面側に固
定されており、後述する駆動ピン5cが地板1に形成さ
れた図示していない窓を通ってシャッタ羽根3,4のス
ロット3a,4aに嵌合している。図5において概略の
形状を二点鎖線で示したムービングマグネット型モータ
Mは、図6及び図7においてその構成が詳細に示されて
いる。図7は図6の横断面図である。回転子5は、永久
磁石5a,回転軸5b及び前記した駆動ピン5cで構成
されている。上コイル枠6と下コイル枠7によりコイル
枠が構成され、上コイル枠6は下コイル枠7に形成され
た円弧状の溝部7aに嵌合されている。更に、下コイル
枠7は地板1への取付け孔7b,7cを有しており、且
つ駆動ピン5cの作動角度範囲に亘って窓7dを形成し
ている。コイル8は回転軸5bの軸受部を覆うようにし
てコイル枠6,7に巻回されている。棒状の磁性体9,
10は上コイル枠6に設けられた穴に図7において上方
より挿入されており、またヨーク11は回転子5の周面
部に対向して包囲するように取付けられている。
【0003】上記の構成のモータは、コイル8に一方向
への電流を流すと回転子5が一方向へ回動し、逆方向へ
電流を流すと逆方向へ回動するようになっている。又、
図5における符号Aは、図6及び図7で示した回転軸5
bの位置を示している。従って、回転軸5bと駆動ピン
5cとの位置関係からも分かるように、シャッタ羽根
3,4が図5に示した開き位置にあるときは、図6にお
いて回転子5は約30度反時計方向へ回動した位置にあ
り、シャッタ羽根3、4の閉じ位置においては逆に約3
0度時計方向へ回動した位置にある。シャッタ羽根3,
4が閉じ位置にあるときは、図6において永久磁石5a
はN極とS極との境界部の位置が磁性体10に対向し、
磁性体9にはN極の中央部が対向している。従って、磁
性体9とN極間に作用する最大の磁力により、回転子5
は確実に保持され、シャッタ羽根3,4は駆動ピン5c
により閉じ位置を維持している。シャッタ羽根3,4が
開き位置にあるときはN極とS極との境界部の位置が磁
性体9に対向し、磁性体10にはS極の中央部が対向し
ている。従って、回転子5は確実に保持され、シャッタ
羽根3,4は開き位置を維持している。このようにし
て、シャッタ羽根3,4が閉じ位置に確実に保持される
ことにより、カメラの不使用時における不慮の漏光を防
止することができ、またシャッタ羽根3,4が開き位置
で確実に保持されることにより開き位置でのバウンドを
抑制でき、更にバルブ撮影を行う場合には、コイル8へ
の通電を断った状態で全開位置を保てるようになってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような構成のモ
ータは図5からも分かるように可成り小型に作られてい
る。しかし、実際には地板1には多くのシャッタ関連部
品が取付けられ、またカメラの設計上からはこのスペー
スにレンズ関連部品等の多くの部品が配置されるため、
これまで以上にモータを小型化することが、この種のシ
ャッタにおいての至上課題となっている。
【0005】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、永久磁石の
回転子と一体的に構成された駆動ピンが前記回転子と共
に往復回動してシャッタ羽根の開閉を行い、非通電時に
はシャッタ羽根が閉じ位置と開き位置とにおいて磁気的
作用により安定状態を保てるようにしたカメラ用シャッ
タの駆動装置において、従来のものより部品点数が少な
く且つ小型の駆動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本考案におけるカメラ用シャッタの駆動
装置は、永久磁石からなる回転子と、前記回転子の磁極
間位置に一体的に構成されると共に往復回動してシャッ
タ羽根の開閉作動を行う駆動ピンと、前記回転子を軸支
しその軸受部を覆うようにコイルを巻回したコイル枠
と、前記回転子の周面部と対向する位置に配置された
つのヨークとを備え、前記二つのヨークは、前記駆動ピ
ンの作動角度範囲と、前記回転子を挟んで前記作動角度
範囲に対して対称となる角度範囲において、夫々、所定
の角度範囲に亘って前記周面部との対向間隔が略同じに
なるようにして配置されているようにする。
【0007】
【実施例】第1実施例 本考案の第1実施例を図1及び図2によって説明する。
図1は平面図、図2は図1の横断面図であり、夫々前記
従来例を示す図6及び図7に対応させており、原則的に
は同一部品、同一形状部分には同一符号を用いている。
従って、この実施例の構成で従来例と異なる点は、図6
における円環状のヨーク11の代わりに二つの小片のヨ
ーク12,13を採用し、且つ従来例における棒状の磁
性体9,10を無くしたことである。これらのヨーク1
2,13は何れも図1において回転子5の周面に対し同
一距離で対向するように円弧状をしており、上コイル枠
6に設けられた同一形状の凹欠部に嵌め込まれている。
そして、この円弧の長さは何れも駆動ピン5cの作動角
度範囲に合わせてある。
【0008】この実施例は従来例と同様、シャッタ羽根
の閉じ位置においては駆動ピン5cが図1の状態から約
30度時計方向へ回動した位置にある。この時、電磁石
5aのS極とN極との境界部の位置は、一方がヨーク1
2の上端部にあり、また他方はヨーク13の下端部に対
向している。従って、コイル8の非通電時において、回
転子5は、ヨーク12との関係においては、S極とヨー
ク12との間に作用する磁力により時計方向、即ちシャ
ッタ羽根の閉じ方向へ回転力が与えられており、またヨ
ーク13との関係においてはN極とヨーク13との間に
作用する磁力により同じく時計方向へ回転力が与えられ
ている。他方、シャッタ羽根の開き位置においては、駆
動ピン5cが図1の状態から約30度反時計方向へ回動
した位置にある。従ってこの場合には前記とは逆の関係
になり、コイル8の非通電時であっても、ヨーク12と
N極との間に、またヨーク13とS極との間に夫々吸引
力が働いており、回転子5に対して更に反時計方向、即
ちシャッタ羽根の開き方向へ回転力が与えられている。
このようにして、シャッタ羽根は、閉じ位置及び開き位
置の何れにおいても確実に保持される。
【0009】以上の説明からも分かるように、この実施
例においては、原理的にはヨーク12,13の何れか一
方が無くても良いし、また図1における円弧形状は、駆
動ピン5cの作動角度範囲にありさえすればもっと小さ
い角度範囲の大きさのものでも構わず、更にはヨーク1
2,13の円弧形状は僅かであれば前記作動角度範囲を
越えた長さに伸長しても構わないが、ヨークを設ける本
来の意味から考えて且つ前記したシャッタ羽根の保持力
の点から考えて、図1の態様が理想形といえる。
【0010】第2実施例 次に、本考案の第2実施例を図3及び図4によって説明
する。第1実施例の場合と同様に図3は第2実施例の平
面図であり、図4は図3の横断面図である。符号の付け
方も第1実施例の場合と同じである。第1実施例の場合
と実質的に異なる点はヨークの形状にある。この実施例
におけるヨーク14は、側面部14a,14b,頂部1
4cを有し、縁部には地板1への取付け穴14d,14
eを形成し、全体としては対向する側面部を切り落とし
たシルクハット状をしている。側面部14a,14bは
図3で分かるように断面が円弧状をしており、円弧の長
さは駆動ピン5cの作動角度範囲に合わせてある。シャ
ッタ羽根の閉じ位置と開き位置における磁気的作用効果
は第1実施例の場合も同じであるからその説明を省略す
る。又、図3においてヨーク14の上下方向の寸法を駆
動ピン5cの作動角度範囲内において小さく設定するこ
とが可能なことも同じである。更に、ヨーク14の形状
を、対向する側面部を切り落としたカップ状とし、これ
を上コイル6に固定するようにしても構わない。
【0011】
【考案の効果】上記のように、図1と図3に示した実施
例の構成と、図6に示した従来例の構成とを比較すれば
明確なように、本考案は従来例に比べて磁性体9,10
を不要とし部品点数が少なくなるうえに、各図における
上下方向の寸法がヨークの厚さの2倍だけ小さくなって
いる。このことは図5の配置関係からも理解出来るよう
に、地板1の外径寸法をより小さくすることを可能と
し、また地板1に設置する他の構成部品の寸法、配置に
ついても自由度が大きくなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の平面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】本考案の第2実施例の平面図である。
【図4】図3の横断面図である。
【図5】従来品をシャッタの地板に取付けた状態を示す
平面図である。
【図6】従来品の平面図である。
【図7】図6の横断面図である。
【符号の説明】
1 地板 1a,2a 開口 1b 外壁 1c,1d 軸 2 カバー板 3,4 シャッタ羽根 3a,4a スロット M ムービングマグネット型モータ 5 回転子 5a 永久磁石 5b 回転軸 5c 駆動ピン 6 上コイル枠 7 下コイル枠 7a 溝部 7b,7c,14d,14e 取付け穴 7d 窓 8 コイル 9,10 磁性体 11,12,13,14 ヨーク 14a,14b 側面部 14c 頂部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】永久磁石からなる回転子と、前記回転子の
    磁極間位置に一体的に構成されると共に往復回動してシ
    ャッタ羽根の開閉作動を行う駆動ピンと、前記回転子を
    軸支しその軸受部を覆うようにコイルを巻回したコイル
    枠と、前記回転子の周面部と対向する位置に配置された
    二つのヨークとを備え、前記二つのヨークは、前記駆動
    ピンの作動角度範囲と、前記回転子を挟んで前記作動角
    度範囲に対して対称となる角度範囲において、夫々、所
    定の角度範囲に亘って前記周面部との対向間隔が略同じ
    になるようにして配置されていることを特徴とするカメ
    ラ用シャッタの駆動装置。
  2. 【請求項2】前記二つのヨークは、夫々、前記回転子の
    回転平面において円弧状をした小片であって、前記コイ
    ル枠に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記
    載のカメラ用シャッタの駆動装置。
  3. 【請求項3】前記二つのヨークは、前記コイルの外側に
    おいて前記回転子の軸受部の一方を覆うようにして相互
    に連結され、カップの対向している側面部を切り落とし
    たような形状に形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のカメラ用シャッタの駆動装置。
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