JP2593926Y2 - 自動変速機用コントロールスイッチの構造 - Google Patents

自動変速機用コントロールスイッチの構造

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JP2593926Y2
JP2593926Y2 JP1989035112U JP3511289U JP2593926Y2 JP 2593926 Y2 JP2593926 Y2 JP 2593926Y2 JP 1989035112 U JP1989035112 U JP 1989035112U JP 3511289 U JP3511289 U JP 3511289U JP 2593926 Y2 JP2593926 Y2 JP 2593926Y2
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徳浩 位田
晴彦 三原
哲也 浜岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車の自走変速機の切り換え設定を行うコ
ントロールスイッチに関するものである。
[従来の技術] 中立位置、リバース位置、ドライブ位置等自動変速機
の設定に連動させて使用する自動変速機用コントロール
スイッチは従来金属ダイキャストのボディに合成樹脂製
のカバーとで器体を構成していた。
[考案の解決しようとする課題] しかしながら従来例の場合には固定接点をカバーかし
め固定した後、又は、固定接点をカバーにインサート成
形した後端子板を半田付けにより固定接点に接続してい
たため、組立工数が多く、しかも半田付け部分をシール
剤によってシールする必要があるため、シール剤の充
填、乾燥に非常に時間がかかり、その上充填ミスによる
絶縁不良などの性能劣化の恐れがあった。また上述のか
しめ固定や半田付けのため導通に対する信頼性が低く、
更に導電部分の部品としては固定接点と、端子板との2
種類の部品の組み合わせにより構成されているため、部
品点数も多くなるという問題があった。
本考案は上述の問題点に鑑みて為されたものでその目
的とするところは部品点数の削減と組立工数の削減が図
れ、更には導電に対する信頼性が高く、しかも高い絶縁
性も得られ、その上成形時、開閉操作時に導電板の剥離
が発生せず、組み立て製作が確実で、且つ動作時におい
ても安定した動作が得られる自動変速機用コントロール
スイッチの構造を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は自動変速機の中立位置、リバース位置、ドラ
イブ位置等に応じた切り換え設定を行うための切り換え
用の固定接点を内側壁面に設けた器体と、上記器体外か
ら操作可能で且つ内側壁面に並行する方向に回動自在と
なるように器体に装着された回動軸と該回動軸に一体連
結されて上記内側壁面に並行するように回動軸を中心と
して移動する可動片と該可動片の上記内側壁面に対向す
る面に設けられ可動片の移動位置に応じて上記固定接点
に接触離脱する可動接点とからなる可動体とで構成され
た自動変速機用コントロールスイッチの構造において、
上記器体を樹脂成形品で形成するとともに回動軸を中心
として同心円状に円弧状の細長い導電板を複数列並設
し、それらの導電板に該導電板の平面部位より突出する
ように固定接点を形成し、該固定接点及びその周囲の導
電板の平面部位を除く導電板の平面部位及び外部端子と
前記導電板の平面部位との間の一体連結部分を器体に埋
設し、固定接点及びその周囲の導電板の平面部位を器体
の内側壁面に露出させたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案の自動変速機用コントロールスイッチの構造に
よれば、必要とする端子と固定接点とを導電板に一体に
形成して該導電板を樹脂成形品からなる器体に一体成形
するため、部品点数が少なく、固定接点のかしめ固定が
不要で、しかも端子板と固定接点との半田付けが不要で
あるため、作業工数が簡素化される上に導通の信頼性が
高く、その上シール剤の充填作業が不要であるため、充
填ミスによる絶縁不良が発生しないのである。また、比
較的、細長く且つ薄い導電板を複数枚器体にインサート
成形して固定する時に、各導電板が埋設部分によって確
実に固定され、成形時に剥離が生じず組み立てが確実に
でき、また使用開閉時に導電板の剥離が発生しにくく、
安定した動作が得られる上に、器体を導電板とインサー
トして同時一体成形する際に、導電板の平面より固定接
点が突出形成され且つ固定接点とともに固定接点周囲の
平面部位を露出させているので、この固定接点周囲の平
面部位により成形樹脂が固定接点に回り込むのを防止す
ることができ、その結果固定接点と可動接点との接触が
安定して得られる。
[実施例] 以下本考案を実施例によって説明する。
第1図〜第6図は自動変速機用コントロールスイッチ
の一実施例図を示しており、器体1はガラス繊維入りの
強化樹脂等の樹脂成型品からなる略扇形の2つのカバー
体1a、1bから構成される。
カバー体1aは裏側に第2図(b)に示すように扇形の
凹部5を形成し、この凹部5の要部位には可動体7の回
動軸3に貫通させた貫通孔3aに連通する貫通孔4を穿設
し、カバー体1aの内側壁面の貫通孔4の開口周縁部位に
は第4図に示すように上記凹部5の他の底面より一段低
く且つ貫通孔4の内径より大きな内径の凹所6を形成し
ている。
カバー体1bは第3図(b)に示すようにカバー体1aと
同様に内側壁面に扇形の凹部8を形成し、この凹部8の
要部位には可動体7の回動軸3に貫通させた貫通孔3aに
連通する貫通孔9を穿設し、カバー体1bの内側壁面の貫
通孔9の開口周縁部位には第4図に示すように上記凹部
8の他の底面より一段低く且つ貫通孔9の内径より大き
な内径の凹所10を形成している。
更にカバー体1a、1bの内側壁面には貫通孔4、9を中
心とする円弧状の溝11a1、11b1…を同心円的に複数条形
成しており、これらの溝11a1、11b1…に対応するように
夫々のカー体1a、1bにインサート成形されている導電板
12a1…、12b1…の一端部を配設し、夫々導電板12a1…、
12b1…に適宜な長さで溝溝11a1、11b1…の長手方向に沿
うように平面部位より突出するように一体成形した固定
接点13a1…、13b1…を溝11a1…、11b1…の開口面とほぼ
面一となるように溝11内に露出させている。この際、固
定接点13a1…、13b1…の周囲の導電板12a1…、12b1…の
平面部位の一部を溝11内に露出させ、成形時のバリが露
出平面部位に及んでも固定接点131…、13b1…まで回り
込まないようにしてある。また導電板12a1…、12b1…は
他端部に端子15a1…、15b1を一体に設けており、これら
端子15a1…、15b1…は各カバー体1a、1bの一端外周面よ
り外方へ突出されている。このように端子15a1…、15b1
…、導電板12a1…、12b1…、固定接点13a1…、13b1…か
らなる各端子ブロックは夫々のカバー体1a、1bにインサ
ート成形により固定保持される。
尚カバー体1aは裏面の凹部5及び凹所6の外周に沿う
ようにゴムパッキン嵌め込み用溝14を形成した突畝部16
を突設し、この突畝部16を嵌合するための凹部17をカバ
ー体1bの内側壁面に形成している。
可動体7は第5図に示すように可動片2の表面に回動
軸3の貫通孔3aを中心とする径方向が長手幅方向である
有底の細溝18aを開口し、更にこの細溝18aに並行し且つ
径方向の長手幅寸法が細溝18aより短い細溝18bを開口し
ている。この細溝18bは可動体7の裏面に開口させてい
る細溝18cに連通している。細溝18cは細溝18aと長手幅
寸法が同じように形成されている。細溝18a、18b、18c
の中央には丸孔20a、20bを穿設しており、この丸孔20
a、20bにはコイルばね21a、21bが挿着される。
細溝18a、18cは夫々略E状に形成された導電材からな
る可動接点体22a,22cが移動自在に挿入され、各可動接
点体22a、22cは中足26a、26bを丸孔20a、20bに挿着され
ているコイルばね21a、21bの一端に圧入する。これらの
可動接点体22a、22cの両端肩には外方に向けて可動接点
231、232を夫々突出させている。
一方細溝18bはやや小さなE状に形成された可動接点
体22bが移動自在に挿入され、可動接点体22bは上記丸孔
20bに挿着されているコイルばね21bの他端に中足26bを
圧入する。この可動接点体22bは中足26bの反対側に可動
接点233を突出させている。
而して可動接点体22a、22b、22cを上記のようにして
組み込んだ可動体7を第1図に示すようにカバー体1a、
1bに組み込みに際しては、可動体7を挟み込むようにし
てカバー体1a、1b同士を嵌合するのである。この場合回
動軸3の両端面がカバー体1a、1bの貫通孔4、9の開口
周部の凹所6、10に回動自在に嵌合される。またカバー
体1aの突畝部16がカバー体1bの凹所17に嵌合されて、両
カバー体1a、1bの内側壁面周部が接面され、カバー体1
a、1bの凹部5、8で形成される空所内に可動体7の可
動片2が移動自在に収納される。ここで嵌合接面部位を
結合固定して上記空間を密封する手法としては接着剤に
よる接着、或は超音波溶接機による溶着等を用いる。特
に全周に亙って均一に密封できる超音波溶接機による溶
着を用いる密封性が安定し且つ組立作業性も向上するか
ら、特に好ましい。また特に高い密封性が要求されるば
あいには溝14にゴムパッキン25を嵌め込んで凹所17と突
畝部16との間にゴムパッキン25を介在させれば良い。
さてカバー体1a、1bからなる器体1内に収納された可
動体7の可動片2の一面側に装着してある可動接点体22
aはコイルばね21aで弾発され、両端に設けてある可動接
点231、232をカバー体1b側に設けてある溝11b1、11b3
に摺動自在に配置され、また可動接点体22bはコイルば
ね21bで弾発され、中央に設けてある可動接点233をカバ
ー体1b側に設けてある溝11b2内に摺動自在に配置され
る。ここで可動接点体22aの可動接点231,232に対応す
る対の固定接点が13b1と13b5、13b2と13b6となり、可動
接点体22bの可動接点233に対応する固定接点13b3、13b4
は後述の共通接点を構成する。
可動片2の他面側に装着してある可動接点体22cはコ
イルばね21cにより弾発されて両端に設けてある可動接
点231232をカバー体1a側に設けてある溝11a1、11a2内摺
動自在に配置される。ここで可動接点体22cに対応する
対の固定接点は13a1と、13a2,13a3,13a4,13a5との組
み合わせとなる。
かくして可動体7の回動軸3を回動させると、可動片
2が移動して溝11a1…、11b1…で摺動する可動接点2
31、232、233が所定角度の回動によって固定接点13a
1…、13b1…と接触することになり、可動接点体22aの対
の可動接点231、232で通電回路が形成され、また可動接
点22cの対の可動接点231、232で形成される通電回路は
コイルばね12bを通じて可動接点体22bに電気的に接続さ
れ、可動接点体22bの可動接点233と接触する固定接点13
b3,13b4側を共通接点回路とすることになる。この共通
接点回路によりスイッチを固定接点の2分割配置を可能
としている。
ここでコイルばね12a、12bの弾発力により接点圧が得
られて確実な電気的接続ができ、また可動接点231…の
スムーズな摺動が行える。
尚本考案自動変速機用コントロールスイッチでは自動
変速機に固定する際には振動等を考慮して金属取付板等
を併用する。19,24夫々カバ体1a、1bに設けた取り付け
孔である。
[考案の効果] 本考案は、自動変速機用コントロールスイッチの構造
において、上記器体を樹脂成形品で形成するとともに回
動軸を中心として同心円状に円弧状の細長い導電板を複
数列並設し、それらの導電板に設けた固定接点を除く部
位及び外部端子と前記導電板の部位との間の一体連結部
分を器体に埋設し、固定接点を器体の内側壁面に露設し
たので、部品点数が少なく、固定接点のかしめ固定が不
要で、しかも端子板と固定接点との半田付けが不要であ
るため、作業工数が簡素化される上に導通の信頼性が高
く、その上シール剤の充填作業が不要であるため、充填
ミスによる絶縁不良が発生しないという効果を奏する。
また、比較的、細長く且つ薄い導電板を複数枚器体にイ
ンサート成形して固定する時に、各導電板が埋設部分に
よって確実に固定され、成形時に剥離が生じず組み立て
が確実にでき、また使用開閉時に導電板の剥離が発生し
にくく、安定した動作が得られる上に、器体を導電板と
インサートして同時一体成形する際に、導電板の平面よ
り固定接点が突出形成され且つ固定接点とともに固定接
点周囲の平面部位を露出させているので、この固定接点
周囲の平面部位により成形樹脂が固定接点に回り込むの
を防止することができ、その結果固定接点と可動接点と
の接触が安定して得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の断面図、第2図(a)(b)
は同上のカー体1aの左側面図、右側面図、第3図(a)
(b)は同上のカバー体1bの左側面図、右側面図、第4
図は同上の分解断面図、第5図(a)は同上の可動体の
正面図、第5図(b)は同上の可動体の側断面図、第5
図(c)は同上の可動体の可動片部位の一部省略せる断
面図、第5図(d)は同上の可動体の背面図、第5図
(e)は第5図(a)のA−A′断面図、第5図(f)
は同上の可動体の回動軸の横断面図、第6図は同上のカ
バー体1aに可動体を取り付け状態の側面図である。 1は器体、1a,1bはカバー体、7は可動体、12a,12bはコ
イルばね、22a…は可動接点体、13a1…,13b1…は固定
接点、231,233は可動接点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浜岡 哲也 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−12020(JP,A) 実開 昭56−28119(JP,U) 実開 昭63−179625(JP,U) 実開 昭63−63916(JP,U) 実開 昭59−55840(JP,U) 実公 昭62−35217(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機の中立位置、リバース位置、ド
    ライブ位置等に応じた切り換え設定を行うための切り換
    え用の固定接点を内側壁面に設けた器体と、上記器体外
    から操作可能で且つ内側壁面に並行する方向に回動自在
    となるように器体に装着された回動軸と該回動軸に一体
    連結されて上記内側壁面に並行するように回動幅を中心
    として移動する可動片と該可動片の上記内側壁面に対向
    する面に設けられ可動片の移動位置に応じて上記固定接
    点に接触離脱する可動接点とからなる可動体とで構成さ
    れた自動変速機用コントロールスイッチの構造におい
    て、上記器体を樹脂成形品で形成するとともに回動軸を
    中心として同心円状に円弧状の細長い導電板を複数列並
    設し、それらの導電板に該導電板の平面部位より突出す
    るように固定接点を形成し、該固定接点及びその周囲の
    導電板の平面部位を除く導電板の平面部位及び外部端子
    と前記導電板の平面部位との間の一体連結部分を器体に
    埋設し、固定接点及びその周囲の導電板の平面部位を器
    体の内側壁面に露出させたことを特徴とする自動変速機
    用コントロールスイッチの構造。
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JP2595709Y2 (ja) * 1991-03-15 1999-06-02 松下電工株式会社 コントロールスイッチ
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