JP2593874Y2 - 熱転写リボンカセット - Google Patents

熱転写リボンカセット

Info

Publication number
JP2593874Y2
JP2593874Y2 JP1993042257U JP4225793U JP2593874Y2 JP 2593874 Y2 JP2593874 Y2 JP 2593874Y2 JP 1993042257 U JP1993042257 U JP 1993042257U JP 4225793 U JP4225793 U JP 4225793U JP 2593874 Y2 JP2593874 Y2 JP 2593874Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic member
thermal transfer
case body
seat
ribbon cassette
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993042257U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH075747U (ja
Inventor
規男 皆木
Original Assignee
株式会社パイロット
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社パイロット filed Critical 株式会社パイロット
Priority to JP1993042257U priority Critical patent/JP2593874Y2/ja
Publication of JPH075747U publication Critical patent/JPH075747U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2593874Y2 publication Critical patent/JP2593874Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリンタに装着して熱
転写インクリボンを走行させ印字を行うリボンカセット
に関し、特に静電気を除去できる熱転写リボンカセット
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタに装着して熱転写インクリボン
を走行させ印字を行うリボンカセットでは、熱転写イン
クリボンに静電気を帯びることが多く、この蓄積された
静電気がスパ−クを起こしたりすると、プリンタのヘッ
ド等を損傷する危険があり、また、それが原因でリボン
走行を妨げたりすることもしばしばあった。特に広幅リ
ボンのときは、その頻度が多く、その静電気除去対策が
必須用件となっていた。この対策として、ケ−スに静電
気除去シ−トを貼着したり、静電気除去ブラシを設けた
りして、プリンタ側のフレ−ム接点に流すものがあった
が、前者のものは静電気除去シ−トが高価となり、後者
のものは衝撃等があるとブラシが外れるおそれがあっ
た。また、プリンタ側より突設してあるピンをカセット
内に挿入しインクリボンに接触させ静電気を流すものも
あるが、これを広幅リボン用のカセットに適用すると、
高さの高いカセットはピンに対し必ずしも垂直になると
は限らないので、インキリボンが蛇行してしまう欠点が
あった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、静電
気を確実に除去でき、かつ、インクリボンの蛇行や走行
不良を起こさない熱転写リボンカセットを提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は前記課題を解決
するため熱転写リボンカセットを、開口部を有するケ−
ス本体と、ケ−ス本体に被せる蓋体と、ケ−ス本体内に
収容し開口部を走行させ印字させる熱転写インクリボン
と、インクリボンの走行方向を変えるパスロ−ラと、導
電性を有する弾性部材からなり、弾性部材の一端部に小
径孔を有する座部を設け、パスロ−ラをケ−ス本体と蓋
体に固定するとともに、その一端部をケ−ス本体から突
出させて弾性部材の座部に固定し、プリンタ装着時に、
弾性部材の自由端部がプリンタのフレ−ムに接触するよ
う形成してなる、構成とした。
【0005】本考案における導電性を有する弾性部材
は、金属製のコイルスプリング又は導電ゴム等が使用で
きるが、小径孔を有する座部を設けたコイルスプリング
を用いると、弾性部材はパスロ−ラに簡単に固定でき、
かつパスロ−ラもカセット本体と蓋体に同時に固定でき
る。したがって、組み立てが容易となり静電気除去もよ
り確実となる。座部は図3および図4のようにコイルス
プリングの一端部を同一面で小径孔を形成するように巻
き回してもよいが、図5のように孔付きの金属製円板の
外周溝にコイルスプリングの一端部を嵌着させてもよ
い。
【0006】
【作用】本考案の特徴は、弾性部材の一端部に小径孔を
有する座部を設け、この座部に金属製でケ−ス本体から
突出させたパスロ−ラの一端部を固定し、この固定した
弾性部材の自由端部をプリンタのフレ−ムに接触させた
ことにある。したがって、インクリボンに帯電した静電
気は、金属製のパスロ−ラ、導電性を有する弾性部材を
経てプリンタのフレ−ムに流され、インクリボンの静電
気は除去される。また、パスロ−ラは、その軸部の両端
部をケ−ス本体と蓋体に固定してあるので、ケ−スに対
する正確な垂直度を常に保つことができ、リボンの蛇行
を防止できる。さらに、弾性部材内に挿入したビスで弾
性部材の座部をパスロ−ラの一端部にビス止めするだけ
で、弾性部材とパスロ−ラが強固に取付けできる。
【0007】なお、本考案の熱転写リボンカセットは、
細幅広幅双方の熱転写インクリボンに適用できるが、特
に幅50mm以上の広幅リボン用のカセットに使用すると、
静電気除去の機能とともに、パスロ−ラの正確な垂直度
保持により、従来のものに比べリボンの蛇行防止がより
効果的となる。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を図面により説明する。図1
は本考案の実施例の斜視図、図2は図1のA−A拡大断
面図、図3は同実施例の弾性体の拡大断面図、図4は同
弾性体の斜視図、図5は他の実施例の弾性体の拡大断面
図である。図1〜図4の実施例において、リボンカセッ
ト1はケ−ス本体2とケ−ス本体1に被せる蓋体3から
なり、ケ−ス本体1内には2つのコア4,5を回転自在
に対向して軸支し、コア4,5には幅が約60mmで熱転写
用の広幅のインクリボン6を固着し巻き回してある。両
コア4,5間のインクリボン6は、ケ−ス本体2内のリ
ボンル−ト(図示せず)、および開口部7を走行させて
サ−マルヘッド8で印字させる。
【0009】ケ−ス本体1内で開口部7近傍には、2つ
のパスロ−ラ9,9をコア4,5と平行に、かつ互いに
対向して立設し、インクリボン6の走行方向を変えるよ
うにしてある。パスロ−ラ9は大径部10、段部11、小径
部12よりなり、大径部10の端部で蓋体3の孔に、小径部
12の根元でケ−ス本体2の孔にそれぞれ嵌入し、段部11
でケ−ス本体2の底面に当接して小径部12を外方へ突出
させ、小径部12の先端面にねじ孔13を設けてある。
【0010】導電性を有する弾性部材であるコイルスプ
リング14は、その一端部に同一面の小径孔15を形成する
よう巻き回して座部16を形成して、後述のビス17が座部
16で係止し(ワッシャ−を用いても可)、そのねじ部が
小径孔15から突出できるようにしてある。
【0011】ケ−ス本体2から突出しているパスロ−ラ
9の小径部12には、小径部12と同一長さのカラ−18を被
せ、その端部にコイルスプリング14の座部16を当接し、
コイルスプリング14内に入れたビス17をワッシャ−を介
して座部16に係止し、そのねじ部を小径孔15を通してパ
スロ−ラ9の一端面のねじ孔13にねじ止めする。ここ
で、パスロ−ラ9の一端面はカラ−18の端面より内方に
位置させてあるので、パスロ−ラ9は段部11をケ−ス本
体2の底面に係止しつつビス17によりコイルスプリング
14側に引っ張られる。したがって、パスロ−ラ9はケ−
ス本体2および蓋体3に強く固定され、同時にコイルス
プリング14もパスロ−ラ9に強く固定される。
【0012】このリボンカセット1をプリンタ(図示せ
ず)に装着すると、コイルスプリング14の自由端部はプ
リンタのフレ−ム19に圧縮しつつ接触するので、印字
中、熱転写インキリボン6に帯電した静電気は、金属性
のパスロ−ラ9、導電性を有する弾性部材であるコイル
スプリング14を経てフレ−ム19に流され、インクリボン
6の静電気は除去される。また、パスロ−ラ9は両端部
をケ−ス本体2と蓋体3の孔に嵌入しているので、ケ−
ス本体2に対する正確な垂直度を常に保っており、イン
クリボン6が蛇行することはない。
【0013】なお、熱転写インクリボン6を約13mmの細
幅にし、それを高さが低いだけで他は同一構成としたカ
セットに収納し、プリンタに装着して印字を行ったが、
同一の作用をなした。
【0014】図5の実施例は、導電性を有する弾性部材
14’の座部16’を、他のコイルスプリング部分20と別体
の金属製円板で形成し、座部16’である円板の外周溝21
にコイルスプリング20の一端部を嵌着して一体としたも
のであり、他の構成および作用は前述の実施例と同一で
ある。
【0015】
【考案の効果】本考案は、パスロ−ラを金属製とし、そ
のパスロ−ラの端部に導電性を有する弾性部材の座部を
固定し、その固定した弾性部材の自由端部をケ−ス外に
突出させてプリンタのフレ−ムに接触させた構成である
ので、印字中、熱転写インクリボンに静電気が帯電して
も、その静電気は金属製のパスロ−ラ、導電性を有する
弾性部材を経てプリンタのフレ−ムに流され、静電気を
完全に除去できる。また、パスロ−ラはケ−スに対する
正確な垂直度を常に保持できるので、リボンが蛇行した
り走行不良を起こすことはなく、かつ弾性体の取付けも
簡単である等、種々の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の斜視図である。
【図2】図1のA−A拡大断面図である。
【図3】同実施例における弾性部材の拡大断面図であ
る。
【図4】同弾性体の斜視図である。
【図5】他の実施例における弾性部材の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 熱転写リボンカセット 2 ケ−ス本体 3 蓋体 6 インクリボン 7 開口部 8 ヘッド 9 パスロ−ラ 11 段部 13 ねじ孔 14 弾性部材 15 小径孔 16 座部 17 ビス 19 フレ−ム

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部(7) を有するケ−ス本体(2) と、ケ
    −ス本体(2) に被せる蓋体(3) と、ケ−ス本体(2) 内に
    収容し開口部(7) を走行させ印字させるインクリボン
    (6) と、インクリボン(6) の走行方向を変えるパスロ−
    ラ(9) と、導電性を有する弾性部材(14)からなり、弾性
    部材(14)の一端部に小径孔(15)を有する座部(16)を設
    け、パスロ−ラ(9) をケ−ス本体(2) と蓋体(3) に固定
    するとともに、その一端部をケ−ス本体(2) から突出さ
    せて弾性部材(14)の座部(16)に固定し、プリンタ装着時
    に、弾性部材(14)の自由端部がプリンタのフレ−ム(19)
    に接触するよう形成してなる、熱転写リボンカセット。
  2. 【請求項2】パスロ−ラ(9) が、その中央部にケ−ス本
    体(2) の底面に当接する段部(11)を、その一端面にねじ
    孔(13)をそれぞれ設けて、ビス(17)で弾性部材(14)の座
    部(16)とパスロ−ラ(9) の一端部を固定したことを特徴
    とする、請求項1記載の熱転写リボンカセット。
  3. 【請求項3】弾性部材(14)がコイルスプリングよりなる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の熱転写リボン
    カセット。
JP1993042257U 1993-07-02 1993-07-02 熱転写リボンカセット Expired - Fee Related JP2593874Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042257U JP2593874Y2 (ja) 1993-07-02 1993-07-02 熱転写リボンカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042257U JP2593874Y2 (ja) 1993-07-02 1993-07-02 熱転写リボンカセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH075747U JPH075747U (ja) 1995-01-27
JP2593874Y2 true JP2593874Y2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=12630984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993042257U Expired - Fee Related JP2593874Y2 (ja) 1993-07-02 1993-07-02 熱転写リボンカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2593874Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH075747U (ja) 1995-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6029740A (en) Protective cap for heat conducting medium
US4533969A (en) Tape cassette anti-static member
JP2593874Y2 (ja) 熱転写リボンカセット
US4248345A (en) Protective cap for a magnetic recording tape cassette
US5433540A (en) Combined spool retainer and installation device
JP3001495B2 (ja) 感光体ベルト及びベルトカートリッジ
JP3242770B2 (ja) 電子写真装置
JP2539953Y2 (ja) 熱転写リボンカセット
JPH07226069A (ja) 樹脂シャーシを使用した磁気記録再生装置
JPH0533384U (ja) カセツト
JPH0592848A (ja) ロール紙保持装置
EP0694415B1 (en) Tape cassette
JPH066389B2 (ja) 記録媒体用カセツト
JPS5935859Y2 (ja) ヒンジ装置
JP2591237Y2 (ja) インクリボンカセット
JPS5935858Y2 (ja) カセツトテ−プレコ−ダにおける磁気ヘツドの保護カバ−装置
JP2551907Y2 (ja) 磁気ヘッド装置
JP2542421Y2 (ja) クリーニングカセットにおけるテープリール
JPH0646954U (ja) インクリボンカセット
JPH0719806Y2 (ja) 熱転写リボンカセット
JP2000203086A (ja) Ledヘッド実装構造
JPS6341663Y2 (ja)
JP2508317Y2 (ja) インクリボンカセットのコア―の回り止め具
JPH085818Y2 (ja) リボンカセット
JPS60236780A (ja) インクドナ−フイルムカセツト構成体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees