JPH0533384U - カセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適用したカセットに関する情報を付与するこ
とができ、しかもその情報を簡単に交換することができ
る、カセットを提供する。 【構成】 互いに平行な２個の主壁５，７を有し、これ
ら主壁のうちの少なくとも一方の主壁に、その主壁と平
行な境界壁26を有する凹所25を設け、該凹所に絵柄側面
23と裏面24を有する素子22を収容する、ハウジング３か
らなるカセットにおいて、該凹所25の境界壁28および素
子22の裏面24に、少なくとも１個の開口およびこの開口
に係合可能な突起を設け、該素子22をクランピングによ
ってハウジング３に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、互いに平行な２個の主壁を有し、これら主壁のうちの少なくとも 一方の主壁に、その主壁と平行な境界壁を有する凹所を設け、該凹所に絵柄側面 と裏面を有する素子を収容する、ハウジングからなるカセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

上述のタイプのカセットは、ヨーロッパ特許公開第233028号に、記載されてい る。この従来のカセットにおいて、その凹所には、情報担持素子を設けてある。 この情報としては、例えばカセットの再生時間またはブランド名である。このよ うな既知の素子は、紙または厚紙により形成するのが一般的であり、凹所の境界 壁にはりつけられるのが通例である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の構成は高価である。さらに、このような素子は、容易に交換す ることができない。

【０００４】 従って、この考案の目的は、適用したカセットに関する情報を付与することが でき、しかも簡単に交換することができる、上述のタイプのカセットを得るにあ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、この考案によるカセットは、凹所の境界壁および素 子の裏面に、少なくとも１個の開口およびこの開口に係合可能な突起を設け、該 素子をクランピングによってハウジングに固定する。

【０００６】

【作用】

この構成により、凹所の主壁に直交する他の壁により、または開口内の突起に より、素子を凹所内にラッチし、所定位置にクランプすることができる。その結 果、接着剤を使用する必要はなくなり、従って素子は、簡単に取付けたり、交換 したりすることができるようになる。この考案によれば、素子はプラスチック、 例えば硬質プラスチックにより形成することが好ましく、これによって、既知の 紙や厚紙製の素子よりも、強度が高く貼り直し易くなる。

【０００７】 この考案の好適な実施例においては、素子が単に１個の位置でのみ凹所に嵌合 するよう、開口を境界壁に形成し、突起を素子に配設することを特徴とする。こ の構成によれば、素子を所要の位置のみに取付けることができ、不適切な位置に 取付けるのを防止することができる。

【０００８】 さらに、この考案の他の好適な実施例においては、境界壁には、さらに上記開 口に整列する他の開口を設け、この整列ラインを凹所の中心からずらして配置し 、素子には、上記突起に整列し、この整列ラインを素子の中心からずらして配置 する、他の突起を設けたことを特徴とする。これら２個の突起を使用することに よって、素子が不適切な位置に嵌合する、おそれをさらに少なくできる。

【０００９】

【実施例】

図１は、２個の互いに平行の主壁５，７と、これら主壁を連結する数個の側壁 ９，11とからなる、ハウジング３を有するカセット１を示す。側壁のうちの１つ は、摺動カバー13によって閉じることができる開口を有する、前壁11をなす。ハ ウジング３は、２個のリール（図示せず）に巻付ける、磁気テープを収容する。 主壁５は、凹所25（図３参照）を有し、その凹所25に素子22を配置する。素子22 は、絵柄側面23およびその裏面24（図４参照）をそなえる。この絵柄側面23には 、カセットの再生時間に関する情報を設ける。主壁５は、リールを視認可能の窓 19を有し、ユーザーは２個のリールの各々で利用可能のテープ量を確認すること ができる。主壁５は、さらに凹所21を有し、この凹所21に磁気テープに記録した 情報に関するデータを書き込むステッカーを、収容することができる。ハウジン グ３には、さらに凹所15，17を有し、カセット１をホルダーから抜き取る際に、 カセット１をつかみ易くする。図２は、凹所17を有する、カセット１の他方の主 壁７を示す。

【００１０】 図３は、素子22のない状態のカセット１を示す。凹所25の主壁５と平行な境界 壁26は、凹所25の中心からずれた仮想線31上に配置した、２個の開口27および29 を有する。図４に示す、素子22の裏面24には、やはり素子22の中心からずれた仮 想線37上に位置する、突起33および35を担持する。従って、素子22は一つの位置 のみで凹所25に嵌合することができる。素子22は、ハウジング３にクランプする 。このクランプは、突起33，35が開口27，29の境界壁間にクランプされることに より生じる。しかし、図示例において、素子22は、主壁５に直交する、凹所25の 他の境界壁28に対してクランプされる。このようにして、素子22を嵌め込んだり 、交換したりするとき、突起が折れる可能性は、突起によってクランプする際よ りも小さくなる。

【００１１】 なお、上述したところは、この考案の実施例を示したにすぎず、請求の範囲内 において種々の変更を加えることができる。例えば、大きな矩形の素子を、ステ ッカーに換えて凹所21と設けることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による素子を設けたカセットの斜視図
である。

【図２】カセットの主壁の平面図である。

【図３】カセットの他方の主壁の平面図である。

【図４】素子の背面図である。

【符号の説明】 １ カセット ３ ハウジング ５ 主壁 ７ 主壁 ９ 側壁 11 前壁 13 摺動カバー 15 凹所 17 凹所 19 窓 21 凹所 22 素子 23 絵柄側面 24 裏面 25 凹所 26 境界壁 27 開口 28 境界壁 29 開口 31 仮想線 33 突起 35 突起 37 仮想線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに平行な２個の主壁を有し、これら
   主壁のうちの少なくとも一方の主壁に、その主壁と平行
   な境界壁を有する凹所を設け、該凹所に絵柄側面と裏面
   を有する素子を収容する、ハウジングからなるカセット
   において、該凹所の境界壁および素子の裏面に、少なく
   とも１個の開口およびこの開口に係合可能な突起を設
   け、該素子をクランピングによってハウジングに固定す
   ることを特徴とするカセット。
2. 【請求項２】 素子が単に１個の位置でのみ凹所に嵌合
   するよう、開口を境界壁に形成し、突起を素子に配設す
   ることを特徴とする請求項１に記載のカセット。
3. 【請求項３】 境界壁には、さらに上記開口に整列する
   他の開口を設け、この整列ラインを凹所の中心からずら
   して配置し、素子には、上記突起に整列し、この整列ラ
   インを素子の中心からずらして配置する、他の突起を設
   けたことを特徴とする請求項２に記載のカセット。