JP2593786B2 - 熱ビレット供給装置 - Google Patents

熱ビレット供給装置

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JP2593786B2
JP2593786B2 JP13515793A JP13515793A JP2593786B2 JP 2593786 B2 JP2593786 B2 JP 2593786B2 JP 13515793 A JP13515793 A JP 13515793A JP 13515793 A JP13515793 A JP 13515793A JP 2593786 B2 JP2593786 B2 JP 2593786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱ビレットをプレス機
等の内部に挿入するための熱ビレット供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鍛造プレス機等の内部に熱せられた金属
素材を供給するための装置として、熱ビレット供給装置
が使用されている。熱ビレットとしては、例えば鋼鉄の
鍛造材料の場合、丸棒を所定長さに切断した円柱状の鋼
材を約1200℃程度に加熱したものが使用される。ま
た、製品形状によって、上記円柱状の熱ビレットを立ち
姿勢でプレスする縦打ちと該熱ビレットを寝せた姿勢で
プレスする横打ちがあり、これらに対応して、熱ビレッ
ト供給装置にも縦打ち用と横打ち用が使用されている。
従来の熱ビレット供給装置は、シューターにより投入さ
れる熱ビレットをエアシリンダの前後進動作によってプ
レス機内部に挿入する構成となっている。従来の熱ビレ
ット供給装置を開示する文献には、例えば実公昭58−
56032号公報がある。そして、縦打ちか横打ちかに
よる段取り替えは、主要構成部品の金具等を一々交換す
ることによって行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱ビレット供給装置では、縦打ちと横打ちの段取り替え
に時間がかかることから鍛造プレス機との連動性が不充
分となり、特に多種少量生産における生産性向上が困難
である。また、高温に熱せられたビレットからの熱伝導
により装置の一部に熱変形が生じる場合がある。さら
に、ビレットの形状により金具等の段取りを一々行う必
要があり、かつ高温のビレットに触れないようにしてこ
れらの作業を行う必要があることから、段取り時の作業
にかなりの手間を要している。さらに、交換された金具
等の取付け位置にバラツキが生じ、ビレットの流れに影
響が生じることもある。
【0004】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、縦打ちと横打ちの段
取り替え時間を短縮することができ、プレス機との連動
性を向上させて多種少量生産においても高い生産性を発
揮することができる熱ビレット供給装置を提供すること
である。
【0005】
【課題解決のための手段】本発明は、熱ビレットをプレ
ス機に挿入するための熱ビレット供給装置において、プ
レス機のビレット挿入方向と交叉する方向に敷設された
軌道レール上に、縦打ち用の熱ビレット供給機を有する
第1の台車と横打ち用の熱ビレット供給機を有する第2
の台車とを移動可能に載せておき、縦打ちおよび横打ち
の段取り替えを行なう時に前記台車を移動させて所定の
台車をプレス機のビレット挿入位置にセットする構成と
することにより、上記目的を達成するものである。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した熱ビレット供給装置の一
実施例を示す平面図である。図1において、鍛造プレス
機500のビレット挿入口510側の前方には、ビレッ
ト挿入方向と交叉(通常直交)する方向に2本の軌道レ
ール11、12が敷設され、該レール11、12上には
車輪13、14を有する2台の走行ベース(台車)1
5、15が案内支持されている。そして、一方(図示右
側)の走行ベース15上には縦打ち用の熱ビレット供給
機200が構成され、もう一方(図示左側)の走行ベー
ス15上には横打ち用の熱ビレット供給機300が構成
されている。
【0007】図1において、プレス機500で縦打ちを
行なう場合には、図示のように縦打ち用の熱ビレット供
給機200のビレット挿入機構21を該プレス機500
のビレット挿入口510と一致させるように位置決め
し、該プレス機500の内部へ熱ビレットを立てた姿勢
で供給する。この状態から横打ちを行なうための段取り
替えを行なう場合には、縦打ち用の供給機200の走行
ベース15を図示右方の退避位置へ移動させるととも
に、横打ち用の供給機300の走行ベース15を図示右
方へ移動させて該横打ち用の供給機300のビレット挿
入機構21を前記ビレット挿入口510と一致させ、プ
レス機500の内部へ熱ビレットを横に寝せた姿勢で供
給する。
【0008】こうして、熱ビレットをプレス機に挿入す
るための熱ビレット供給装置において、プレス機500
のビレット挿入方向と交叉する方向に敷設された軌道レ
ール11、12上に、縦打ち用の熱ビレット供給機20
0を有する第1の台車15と横打ち用の熱ビレット供給
機300を有する第2の台車15とを移動可能に載せて
おき、段取り替え時に所定の台車を移動させてプレス機
500のビレット挿入位置510にセットすることによ
り、縦打ちと横打ちの段取り替えにおける作業時間の短
縮および作業の容易化を実現し得る熱ビレット供給装置
が構成されている。
【0009】図1中の右側および左側の各走行ベース1
5は実質上同じ構造をしており、先ず、図2〜図4を参
照して前記走行ベース15の要部構成を説明する。図2
は走行ベース15の車輪13、14の部分を示す部分断
面図であり、図3は走行ベース15の駆動系を示す部分
断面図であり、図4は走行ベース15の位置決め機構を
示す部分断面図である。
【0010】図2において、前記鍛造プレス機500の
ビレット挿入側に敷設された2本の軌道レール11、1
2上には、車輪13、14を介して走行ベース(台車)
15が移動可能に載っている。一方のレール11と車輪
13は図示のようにV字断面にされ、走行ベース15の
横方向位置決めを正確に行なう構造になっている。他方
のレール12および車輪14はフラットな断面形状を有
する。なお、前記レール12の内側面には後述する駆動
系を構成するラック17が一体的に設けられている。前
記軌道レール11、12は床面を形成する部材68、6
9に固定されている。また、前記各車輪13、14は、
走行ベース15上に固定された支持軸70、71により
回転自在に軸支されている。
【0011】図3において、走行ベース15には走行モ
ータ18が搭載されており、該走行モータ18に直結ま
たは伝動機構を介して結合された垂直なモータ軸(駆動
軸)72の下端部には前記ラック17と噛み合うピニオ
ン19が固定されている。したがって、前記モータ18
で前記ピニオン19を回動させることにより前記走行ベ
ース15を移動させることができ、その回動方向を変え
ることにより走行方向を変換することができる。
【0012】図1において、走行ベース15を移動さ
せ、その上の熱ビレット供給機200または300のビ
レット挿入機構21がプレス機500のビレット挿入口
510に一致したところで、該走行ベース15を停止さ
せてその位置に位置決め固定する。この位置決め固定
は、図4に示すように、走行ベース15に形成した位置
決め孔73と軌道レール12に形成した位置決め孔74
に位置決めピン75を挿通することにより行われる。そ
こで、前記一方(図1中の右側)の走行ベース15上に
構成された縦打ち用の熱ビレット供給機200、並びに
前記他方(図1中の左側)の走行ベース15上に構成さ
れた横打ち用の熱ビレット供給機300について、以下
詳細に説明する。
【0013】図5は前記縦打ち用の熱ビレット供給機2
00の一実施例の平面図であり、図6は図5中の線6−
6から見た側面図であり、図7は図5中の線7−7から
見た正面図である。図5〜図7において、鍛造プレス機
500(図1)のビレット挿入側には、ビレット挿入方
向と交叉(直交)する方向に2本の軌道レール11、1
2が敷設されており、該レール11、12上には車輪1
3、14を介して走行ベース15が移動可能に載ってい
る。各レール11、12は、図6に示すように、床面F
Lより下方に(低い位置に)形成される設置面に固定さ
れている。そして、前記ラック17、前記走行モータ1
8および前記ピニオン19は図示のような位置に配置さ
れている。
【0014】不図示のコンベアまたはシューターにより
走行ベース15上に送り込まれる熱ビレット16は、図
5〜図7に示す縦打ち用の熱ビレット供給機200によ
り、立ち姿勢を保ったまま鍛造プレス機500(図1)
内に挿入される。図5〜図7において、前記走行ベース
15上には、送り込まれる熱ビレット16を横送りする
横送り機構20と、該横送り機構20から受け取った熱
ビレット16をプレス機内へ挿入するビレット挿入機構
21と、該ビレット挿入機構21を搭載してビレット挿
入方向に移動可能な移動台機構22とが設けられてい
る。
【0015】前記横送り機構20は、不図示のコンベア
またはシューターから送り込まれる熱ビレット16を1
個づつ受け取り、該熱ビレット16を前記ビレット挿入
機構21に受け渡す。該挿入機構21は熱ビレット16
を1個づつ受け取り、これを鍛造プレス機内に縦打ちす
る姿勢(立てた姿勢)で挿入する。通常、鍛造プレス機
における型打ちは複数工程(例えば3〜7工程)で行な
われ、前述ような熱ビレット供給動作はこの鍛造プレス
機の型打ち工程に同期して順次行われる。
【0016】前記横送り機構20は、2本の直線スライ
ドベアリング23、23に沿って移動可能な横送り台2
4と、該横送り台24上に装着されたチャックユニット
25と、横送りビレット受け26と、前記横送り台24
を前記直線スライドベアリング23、23に沿って移動
させるための横送りモータ27とで構成されている。本
実施例では、前記横送り台24は、図7に示すようなス
プロケット28、29およびチェーン32から成るチェ
ーン伝動機構を介して駆動される。また、前記チャック
ユニット25のチャッキング動作は駆動シリンダ34に
よって行われる。本実施例では、前記横送りモータ27
としてサーボモータが使用されており、該モータ27と
前記チェーン伝動機構との間には、必要に応じて減速機
やクラッチ等の伝動機構が設けられている。
【0017】コンベアまたはシューターから送り込まれ
た熱ビレット16は、バイパス機構35(図7)の支持
部材36により横送り開始位置へ移動させられ、ここで
前記チャックユニット25によりチャッキングされる。
次いで、前記横送り台24を図5中の左方へ移動させる
と、チャッキングされた熱ビレット16は前記横送りビ
レット受け26上を摺動して前記移動台機構22上のビ
レット挿入機構21へ向けて送られる。
【0018】図5〜図7において、前記移動台機構22
は、走行ベース15上に敷設された2本の直線スライド
ベアリング37、37に沿って移動可能な移動台38
と、該移動台38を移動させるための移動台モータ39
(図5)と、該移動台モータ39の回転を前記移動台3
8の平行移動に変換するためのリードスクリュー40等
から成る伝動機構とで構成されている。このような移動
台機構22の上に、プレス機内へ熱ビレット16を挿入
するための前記ビレット挿入機構21が構成されてい
る。
【0019】図5〜図7において、前記ビレット挿入機
構21は、前記移動台38に設けた2本の直線スライド
ベアリング41、41に沿って移動可能な挿入機台42
と、該挿入機台42により支持されたチャックユニット
43と、該チャックユニット43の方向を制御するため
に前記挿入機台42に設けられたチャックユニット転向
手段44と、該チャックユニット転向手段44の動作を
規制するために前記移動台38の両側に設けられた板カ
ム45、46と、前記挿入機台42を移動させるために
前記移動台38上に装着されたビレット挿入モータ47
とで構成されている。
【0020】本実施例では、前記挿入機台42は、図6
に示すようなスプロケット48、49およびチェーン5
2から成るチェーン伝動機構を介して駆動される。ま
た、前記チャックユニット43のチャッキング動作は駆
動シリンダ54(図5)によって行われる。さらに、前
記ビレット挿入モータ47としてはサーボモータが使用
されており、該モータ47と前記チェーン伝動機構との
間には、必要に応じて減速機やクラッチ等の伝動機構が
設けられている。
【0021】前記挿入機台42に装着された前記チャッ
クユニット転向手段44は、図5および図6に示すよう
に、横方向スライド可能に装着されたラック55と、該
ラック55に噛み合うとともに回動自在に軸支されたピ
ニオン56と、該ピニオン56と一体に回動する回動板
57と、該回動板57の回動をチャックユニット43の
転向(方向転換)に変換するように連結された2本の連
結ロッド58、58とで構成されている。
【0022】前記ラック55の両端部には前記板カム4
5、46に沿って転動可能なローラ59、59が軸支さ
れている。また、前記板カム45、46は、図5に示す
ように、間隔が同じで前記ラック55の左右位置を規制
(制御)するカムになっている。そして、挿入機台42
の移動に応じてラック55が左右に移動することにより
ピニオン56が回動し、該ピニオン56の回動による各
連結ロッド58、58の逆方向平行移動によってチャッ
クユニット43を方向転換させることができる。すなわ
ち、本実施例では、ビレット挿入台42が図5および図
6に示す後退位置にある時には、チャックユニット43
が前記横送り機構20の方を向いてビレット受け取り可
能な姿勢となり、この位置からビレット挿入台42をプ
レス機に向かって前進させると、チャックユニット43
が図5から左方向に90度方向転換し、ビレット16を
プレス機内に挿入可能な向きとなるように設定されてい
る。
【0023】以上の構成により、前記横送り機構20の
横送りビレット受け26に沿って送られてくる熱ビレッ
ト16は、該横送りビレット受け26の終端部におい
て、前記ビレット挿入機構21のチャックユニット43
に受け取られる。そして、ビレット挿入モータ47によ
り挿入機台42を前進させることにより、前記チャック
ユニット43の方向転換とプレス機内への進入が同時に
行なわれ、プレス機内の所定位置に到達したところでチ
ャックユニット43を開放することにより、熱ビレット
16を縦打ち可能な姿勢で型内にセットすることができ
る。図6中の16Aはプレス機内に縦打ち姿勢で挿入さ
れたビレットの位置を例示する。
【0024】図8は前記横打ち用の熱ビレット供給機3
00の一実施例の平面図であり、図9は図8中の線9−
9から見た側面図であり、図10は図8中の線10−1
0から見た正面図である。図8〜図10において、鍛造
プレス機500(図1)のビレット挿入側には、ビレッ
ト挿入方向と交叉(直交)する方向に2本の軌道レール
11、12が敷設されており、該レール11、12上に
は車輪13、14を介して走行ベース15が移動可能に
載っている。各レール11、12は、図9に示すよう
に、床面FLより下方に(低い位置に)形成される設置
面に固定されている。そして、前記ラック17、前記走
行モータ18および前記ピニオン19は図示のような位
置に配置されている。前記走行ベース15上には、コン
ベアまたはシューターなどにより送り込まれる熱ビレッ
ト16を鍛造プレス機500(図1)に挿入するための
横打ち用の熱ビレット供給機300が設けられている。
【0025】図8〜図10において、前記走行ベース1
5上には、熱ビレット16を横置き姿勢で送り込むため
のコンベア61と、該コンベア61から送り込まれる熱
ビレット16を横送りする横送り機構20と、該横送り
機構20から受け取った熱ビレット16をプレス機内へ
挿入するビレット挿入機構21と、該ビレット挿入機構
21を搭載してビレット挿入方向に移動可能な移動台機
構22とが設けられている。前記コンベア61は走行ベ
ース15上のコンベア用モータ62により駆動される。
前記横送り機構20は、前記コンベア61から送り込ま
れる熱ビレット16を1個づつ受け取り、該熱ビレット
16を前記ビレット挿入機構21に受け渡すように構成
されている。該挿入機構21は熱ビレット16を1個づ
つ受け取り、これを鍛造プレス機内に横打ち姿勢(横に
寝かせた姿勢)で挿入する。通常、鍛造プレス機におけ
る型打ちは複数工程(例えば3〜7工程)で行なわれ、
前述ような熱ビレット供給動作はこの鍛造プレス機の型
打ち工程に同期して順次行われる。
【0026】前記横送り機構20は、2本の直線スライ
ドベアリング23、23に沿って移動可能な横送り台2
4と、該横送り台24上に設けられたビレットプッシャ
ー(押圧部)63と、前記コンベア61から熱ビレット
16を受け取るバイパス手段64と、横送りビレット受
け26と、前記横送り台24を前記直線スライドベアリ
ング23、23に沿って移動させるための横送りモータ
27とで構成されている。本実施例でも、前記横送り台
24は、図10に示すようなスプロケット28、29お
よびチェーン32から成るチェーン伝動機構を介して駆
動される。
【0027】また、前記バイパス手段64は、不図示の
駆動機構により横方向転覆可能になっており、受け取っ
た熱ビレット16の温度が許容温度(例えば1000
℃)より低い場合には該ビレット16を落下させる(ふ
るい落とす)ように構成されている。このバイパス手段
64は図8に示すように前記横送りビレット受け26の
入口側で一直線上に配置されており、該バイパス手段6
4に送り込まれた熱ビレット16は後述するように前記
横送りビレット受け26を通して前記ビレット挿入機構
21へ送られる。本実施例では、前記横送りモータ27
としてサーボモータが使用されており、該モータ27と
前記チェーン伝動機構との間には、必要に応じて減速機
やクラッチ等の伝動機構が設けられている。
【0028】導入される熱ビレット16はコンベア61
からバイパス手段64に送り込まれ、温度が適正である
ことを確認した後、前記横送り台24を図8中の右方へ
移動させ、前記ビレットプッシャー63により、バイパ
ス手段64上の熱ビレット16を横送りビレット受け2
6上に沿って前記移動台機構22上のビレット挿入機構
21へ向けて押圧搬送する。
【0029】図8〜図10において、前記移動台機構2
2は、走行ベース15上に敷設された2本の直線スライ
ドベアリング37、37に沿って移動可能な移動台38
と、該移動台38を移動させるための移動台モータ39
(図8)と、該移動台モータ39の回転を前記移動台3
8の平行移動に変換するためのリードスクリュー40等
から成る伝動機構とで構成されている。このような移動
台機構22の上に、プレス機内へ熱ビレット16を挿入
するための前記ビレット挿入機構21が設けられてい
る。
【0030】図8〜図10において、前記ビレット挿入
機構21は、前記移動台38に設けた2本の直線スライ
ドベアリング41、41に沿って移動可能な挿入機台4
2と、該挿入機台42に取り付けられたビレット挿入ユ
ニット65と、前記直線スライドベアリング41、41
に沿って前記挿入機台42を移動させるために移動台3
8上に装着されたビレット挿入モータ47とで構成され
ている。
【0031】本実施例でも、前記挿入機台42は、図9
に示すようなスプロケット48、49およびチェーン5
2から成るチェーン伝動機構を介して駆動される。ま
た、前記ビレット挿入ユニット65は、前記横送りビレ
ット受け26からのビレット16が載置される載置台6
6と該載置台66上のビレット16を前方へ移動させる
ための押圧機構67とを備えている。前記ビレット挿入
モータ47としてはサーボモータが使用されており、該
モータ47と前記チェーン伝動機構との間には、必要に
応じて減速機やクラッチ等の伝動機構が設けられてい
る。
【0032】図8〜図10に示した構成により、前記コ
ンベア61から横送り機構20へ供給され、該横送り機
構20の横送りビレット受け26に沿って送られてくる
熱ビレット16は、該横送りビレット受け26から前記
ビレット挿入機構21の載置台66上へ送り込まれる。
そして、ビレット挿入モータ47により挿入機台42を
前進させて載置台66をプレス機内部へ進入させること
により、該載置台66上の熱ビレット16は横置き姿勢
のままプレス機内へ送り込まれる。挿入機台42を前進
させ、前記押圧機構67を同時に作動させることにより
熱ビレット16は型内に横打ち姿勢で挿入される。な
お、図9中の16Aはプレス機内に横打ち姿勢で挿入さ
れたビレットの位置を例示する。
【0033】以上説明した実施例によれば、次のような
効果が得られる。第1に、プレス機500のビレット挿
入側に敷設された軌道レール11、12上に複数(2
台)の走行ベース(台車)15、15を案内支持すると
ともに、一方の走行ベース15上に縦打ち用の熱ビレッ
ト供給機200を設け、他方の走行ベース15上に横打
ち用の熱ビレット供給機300を設けるので、縦打ちと
横打ちの段取り替えの時間を短縮することができ、その
作業性を向上させることができ、さらに、いずれかの熱
ビレット供給機に故障が発生した場合にもう一方の供給
機で補完することにより生産に対する影響を無くすこと
ができる。
【0034】第2に、走行ベース(台車)15の駆動機
構としてラック17およびピニオン19を用いるので、
走行速度の安定性の向上、停止位置の精度向上、段取り
替えの作業性および迅速性の向上などを図ることができ
る。第3に、走行ベース15を片側2個のV型車輪13
と他側2個の平車輪14で案内支持するので、該走行ベ
ース15を円滑に安定した状態で移動させることができ
る。第4に、走行ベース15を駆動するモータ18をイ
ンバータ制御することにより、周波数変換による走行速
度の任意制御が可能になる。第5に、走行ベース15を
位置決めピン75で停止位置に保持するので、該走行ベ
ース15の位置決めを保証することができる。第6に、
軌道レール11、12を床面より下に敷設するので、走
行ベース15と同時に移動するフラットシャッターを使
用することにより床面面積の確保と作業性の向上を図る
ことができる。
【0035】第7に、コンベア等により送り込まれる熱
ビレット16を横送りする横送り手段20を駆動する横
送りモータ27、並びに、横送りされた熱ビレット16
を受け取ってプレス機内に挿入する挿入手段21を駆動
する挿入モータ47として、サーボモータを使用するの
で、高速性を確保するとともに高い精度の位置制御を行
なうことが可能になる。第8に、縦打ち用の熱ビレット
供給装置200における挿入手段21として、熱ビレッ
ト16を保持したチャックユニット43を挿入方向へ移
動させる移動動作と該チャックユニット43の挿入方向
への方向変換動作とを同時に行う機構を使用するので、
熱ビレット16の受け取りおよびプレス機への挿入を一
つの連続した動作で行なうことができ、円滑かつ迅速な
熱ビレット16の供給を行なうことができる。
【0036】第9に、プレス機500へのビレット挿入
方向に移動可能な移動台38を設け、該移動台38上に
ビレット挿入機構21を装着する構成を採るので、熱ビ
レット16の搬送路の長さを短縮することが可能にな
る。第10に、前記チャックユニット25、43の爪部
(掴み部)をV字形にしたので、ビレット16を確実に
掴むことができるとともに、ビレット16の形状による
チャック(金具)の段取り替えを最少限にすることがで
きる。第11に、横送り機構20を設けるので、プレス
機500内の材料供給装置の動きと連動してビレット供
給速度を容易に向上させることができる。
【0037】このようにして、縦打ちと横打ちの段取り
替え時間を短縮するとともに、熱ビレット供給機に故障
が発生した場合の生産への影響を防止でき、しかも、プ
レス機との連動性を向上させて多種少量生産においても
高い生産性を発揮することができ、さらに、熱ビレット
16の形状寸法による段取り替えを簡単にして省力化お
よび工数低減を図ることができ、熱ビレット16をプレ
ス機内の適正位置に迅速に挿入することができ、熱ビレ
ット16の種類が異なる場合でもバラツキの無い安定し
た円滑なビレット挿入を行うことが可能な熱ビレット供
給装置が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、熱ビレットをプレス機に挿入するための熱ビ
レット供給装置において、プレス機のビレット挿入方向
と交叉する方向に敷設された軌道レール上に、縦打ち用
の熱ビレット供給機を有する第1の台車と横打ち用の熱
ビレット供給機を有する第2の台車とを移動可能に載せ
ておき、縦打ちおよび横打ちの段取り替えを行なう時に
前記台車を移動させて所定の台車をプレス機のビレット
挿入位置にセットする構成としたので、縦打ちと横打ち
の段取り替え時間を短縮することができ、プレス機との
連動性を向上させて多種少量生産においても高い生産性
を発揮することができる熱ビレット供給装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した熱ビレット供給装置の一実施
例の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1中の走行ベースの車輪を示す部分断面図で
ある。
【図3】図1中の走行ベースの駆動系を示す部分断面図
である。
【図4】図1中の走行ベースの位置決め手段を示す部分
断面図である。
【図5】図1中の縦打ち用の熱ビレット供給機の平面図
である。
【図6】図5中の線6−6に沿った縦断面図である。
【図7】図5中の線7−7から見た正面図である。
【図8】図1中の横打ち用の熱ビレット供給機の平面図
である。
【図9】図8中の線9−9に沿った縦断面図である。
【図10】図8中の線10−10から見た正面図であ
る。
【符号の説明】
11 軌道レール 12 軌道レール 13 車輪 14 車輪 15 走行ベース(台車) 16 熱ビレット 17 ラック 18 走行モータ 19 ピニオン 20 横送り機構 21 ビレット挿入機構 22 移動台機構 24 横送り台 25 チャックユニット 26 横送りビレット受け 27 横送りモータ 35 バイパス機構 38 移動台 39 移動台モータ 42 挿入機台 43 チャックユニット 44 チャックユニット転向手段 45 板カム 46 板カム 47 ビレット挿入モータ 55 ラック 56 ピニオン 58 連結ロッド 61 コンベア 63 ビレットプッシャー 64 バイパス手段 65 ビレット挿入ユニット 66 載置台 67 押圧機構 70 支持軸 71 支持軸 72 駆動軸 73 位置決め孔 74 位置決め孔 75 位置決めピン 200 縦打ち用の熱ビレット供給機 300 横打ち用の熱ビレット供給機 500 鍛造プレス機 510 ビレット挿入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−91954(JP,A) 特開 平6−328187(JP,A) 実開 昭55−92457(JP,U) 実開 昭56−100237(JP,U) 実開 昭56−100239(JP,U) 実開 平3−81240(JP,U) 実公 昭58−56032(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱ビレットをプレス機に挿入するため
    の熱ビレット供給装置において、プレス機のビレット挿
    入方向と交叉する方向に敷設された軌道レール上に、縦
    打ち用の熱ビレット供給機を有する第1の台車と横打ち
    用の熱ビレット供給機を有する第2の台車とを移動可能
    に載せておき、縦打ちおよび横打ちの段取り替えを行な
    う時に前記台車を移動させて所定の台車をプレス機のビ
    レット挿入位置にセットすることを特徴とする熱ビレッ
    ト供給装置。
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