JPS6051982B2 - 被加工物パレツト貯留装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、チエーシ状又はバンド状に、閉じた循環走行
路上に配設された複数のパレット支持体と、パレットを
給送するための上記循環走行路の水平部分と、機械加工
の間パレットがその内部において垂直位置におかれると
ころの機械加工センターと被加工物パレット貯留装置と
の間にパレットを受け渡しするための交換装置とを有す
る、上記機械加■センターのための被加■物パレット貯
留装置に関する。

この型式の機械加工センターは例えばドイツ公開公報第
２５１４６１５号及び第２６５３９２８号により公知で
ある。

これらの加工センターにおいて被加工物は、垂直に位置
されて垂直に走行自在な被加工物テーブル上にチャック
される。工具軸を担持した軸箱は複式刃物台上において
水平面内に走行し得る。この加工センターにおいて多面
中ぐり加工及びフライス加工を行なうことができ、その
場合に被加工物テーブルを垂直に配設した構成は、切削
屑が自由に落下するという利点を備えている。加工セン
ターの自動化は工具交換マガジンによつて高度化され、
その工具交換マガジンにより、次の異なる工具を自動的
に装入し、１つの被加工物において種々の異なる加工過
程を行なうことができる。加工センターの自動化におけ
る別の進展は、被加工物テーブルが被加工物保留部とし
て形成され、複数の被加工物を装着した被加工物パレッ
トがその保留部中に挿入できるようにしたことに存する
。

ドイツ公開公報第２５１４６１５号には、基本的に１個
の揺動アームを備えた、そのための被加工物パレット交
換装置が記載されている。揺動アーＬムの水平揺動位置
では、被加工物パレットも水平位置となるため、加工済
みの被加工物を容易に取外し、末加工の被加工物をチャ
ックすることができる。揺動アームの垂直揺動位置にお
いては、パレットは、被加工物テーブルのパレット保留
部の・平面内に垂直に位置され、パレット保留部が垂直
位置に整列された時に、面一に整列された水平なパレッ
ト案内部を介してパレットをパレット保留部に押込むこ
とができる。複数のパレットが閉じた循環走行路内にお
いてノ間けつ的に制御されて走行されるようにした被加
工物パレットのための循環貯留装置を既知である。

円形又は長楕円形の循環走路は、水平面内にあるため、
水平に位置されたパレットを容易に取出し又は装着する
ことができる。交換装置は、貯留装置から加工センター
に、又はその逆にパレットの受け渡しをするために用い
られる。交換装置は、ドイツ公開公報第２５１４６１５
号により公知の交換装置に対応しており、ぞの公知の交
換装置において、揺動アームの水平揺動位置ではパレッ
ト案内部は貯留装置のパレット案内部と面一になるので
、貯留装置の交換位置においてパレットを交換装置に押
込み、また交換装置から押出すことができる。水平に位
置された循環走行路は貯留装置を非常にかさばつたもの
にする。

そのため貯留装置の容量が相当に制限される。貯留装置
の容量の制限は、広汎な自動化の妨げになる。この自動
化のために、作業員の要らない第３の労働時間帯を設け
、この時間帯の全部について貯留装置の容量が十分であ
るようにすることも試みられている。また水平パレット
を直立位置に揺動させるための交換装置は、高価であり
、加工センターのコストを大幅に増大させる。本発明の
課題は、大容量でかさばらずしかもコスト的にも有利な
、この項の冒頭に述べた型式の加工センターのための被
加工物パレット貯留装置を提供することにある。

この課題は、本発明によれば、特許請求の範囲第１項に
記載した被加工物パレット貯留装置によ−リ解決される
。

本発明の有利な実施態様は各実施態様項に記載されてい
る。循環走行路を垂直平面内に位置させたことにより、
貯留装置がかさばらないものになる。

パレットは垂直面内においての循環により反転箇所では
．垂直に位置されるため、この反転箇所を交換位置とし
て利用できることになる。既に垂直位置にあるパレット
は、加工センターの被加工物テーブルのパレット保留部
中に直接に押込むことができ、水平位置から垂直位置に
パレットを揺動させるた．めの高価な交換装置は不要に
なる。循環走行路の上方走行部分と下方走行部分との長
く延びた水平案内部が、わずかな垂直距離において位置
されるため、パレットが水平に位置される上方走行部分
においてパレットを容易に取付けられるように、貯留装
置の位置を低い位置に保つことができる。パレット支持
体自身がチェーンの各々のリンクとして形成され、それ
らのリンクが継目板により連接状に互に結合されると、
貯留装置の構造が特別に簡単になる。パレット支持体の
駆動及び転回は星車によつて行なわれる。交換位置にお
いて星車が拘束され、それにより正確な角度位置が固定
されるようにすることにより、パレットの受け渡しに必
要なパレット案内部の面一の整列が交換位置において達
成される。パレット支持体はこのように角度位置につい
て固定された星車に、固定装置を介し固定される。次に
図面に示した本発明の実施例について更にａ詳述する。

第１図に示した全部の装置は、機械加＋センター１０と
、被加工物パレット貯留装置１２とからなつている。

加工センター１０は既知の形式のものであり、例えばド
イツ公開公報第２６５３９２８号に詳細に説明されてい
る。本発明にとつて重要なのは、被加工物がパレット１
４上においてチャックされ、そのパレット１４が直立位
置においてパレット保留部に挿入されることである。パ
レット保留部は、垂直方向の加工成分を生成させるため
に、加工センター１０の直立スタンド中において垂直方
向に走行することができる。加工センター１０の近傍に
、詳述する被加工物パレット貯留装置１２が配設されて
いる。

貯留装置１２は枠体１６を有し、枠体１６は長く延びた
扁平な卵形であり、支柱１８上に載置されている。枠体
１６中にはチェーン状のパレット支持体２０が循環状に
走行され、それらのパレット支持体はほぼ四角形の板体
の形状をもち、循環走行方向と直角に延びる案内部を上
面に有し、それらの案内部上にパレット１４が押込まれ
る。

チェーン状のパレット支持体２０は、継目板２２により
互に連結され、それらの継目板２２は転子２４により連
接状にパレット支持体２０に固着されている。

第２図かられかるようにパレット支持体２０は、２枚ず
つの継目板２２により互に結合されており、それらの継
目板は、パレット支持体２０の長手方向軸線と対称的に
、パレット１４と反対側にあるパレット支持体２０の下
面に取付けられている。パレット支持体２０の両側には
走行転子２６が配設されている。

走行転子２６は、パレット支持体２０の循環走行路の上
方水平部分では、パレット支持体２０及ひパレット１４
の自重の下に、水平案内路２８上に着座され、案内路２
８はパレット支持体２０の両側において枠体１６の内側
に形成されている。パレット支持体２０の循環走行路の
下方水平部分では走行転子２６はやはりパレット支持体
２０及びパレット１４の自重の下に、枠体１６の内部に
その両側に配設された案内路３０上に着座される。走行
転子２６をその上面により支持する案内路３２は案内路
３０の上方に配設されている。案内路３２は、循環走行
路の反転点の直後ないし直前において上方に働らくチェ
ーンの引張り力に抗して走行転子２６をその水平走行路
中に保持するために用いられる。パレット支持体２０の
チェーンは、循環走行路の反転点において、３つのかど
部を備えた星車３４，３６により搬送される。

機械加工センター１０から遠隔の循環走行路の先端にあ
る星車３４は電動機３８により歯車装置４０を介し間け
つ的に駆動される。星車３４に作用する変位機構４２は
パレット支持体２０のチェーンの張力を調整するために
用いられる。星車３４，３６はそのかど部の先端に、２
個ずつ隣接する半円状の切欠４４を有し、それらの切欠
４４によりパレット支持体２０の転子２４と噛合う。

星車３４，３６の軸線は、案内路２８，３２の両端の間
の中心にそれぞれ位置させているため、星車３４，３６
は一方の案内路の終端において転子２４と噛合い、走行
転子２６が他の案内路上におきかえられた後に転子２４
を自由にする。星車３４，３６は位相同期されて走行し
、一方の星車、第３図では星車３４上に、２個のパレッ
ト支持体２０が鋭角状に位置された時に、他の星車、第
３図では星車３６には１個のパレット支持体２０が垂直
に着座される。星車３４，３６のこの位相同期された回
転により金属チェーンの長さが一定に保たれる。加■セ
ンター１０の近くに位置されたパレット支持体２０の循
環走行路の反転点は、交換位置として形成されている。

この位置交換点において１個のパレット支持体２０が星
車３６に垂直姿勢で図示のように位置されると、パレッ
ト支持体２０の案内部は、水平に延びるパレット案内部
４６と面一になる。パレット案内部４６は、加工センタ
ー１０の方に向いた枠体１６の部分に配設してあり、第
２図に示すように加工センター１０に至つている。加工
センター１０には別のパレット案内部４８が配設してあ
り、パレット案内部４８は、貯留装置１２のパレット案
内部４６と面一になつている。加工センター１０のパレ
ット保留部が第１，２図に示すように垂直な姿勢で受け
渡し箇所に走行した時に、そのパレット保留部は、パレ
ット案内部４８と面一に位置される。従つてこの受け渡
し箇所では、交換位置にあるパレット支持体２０のパレ
ット案内部、貯留装置１２のパレット案内部４６、加工
センター１０のパレット案内部４８及び加工センター１
０のパレット保留部が面一に位置される。

そのため、高価な受け渡し機構を必要とせずに、加工済
み被加工物を取付けたパレット１４を加工センター１０
から貯留装置１２に、或いは未加工の被加工物を取付け
たパレット１４を貯留装置１２から加工センター１０に
直接押し込むことができる。貯留装置１２から加工セン
ター１０に、又はその逆の向きにパレット１４を押出す
ことは、ピストンロッド５０によつて行なわれる。

ピストンロッド５０は、流体圧好ましくは空圧により作
動される。ピストン−シリンダー装置によりパレット案
内部４６，４８に対し軸平行に移動させることができる
。ピストンロッド５０は、その長手方向軸線の回りに揺
動自在な指状片５２を有し、その指状片によりパレット
１４に係合する。上記ピストン−シリンダー装置は、軸
箱の下方において加工センター１０の機枠に配設してあ
るため、加工工程の間後退しているピストンロッド５０
と同様ノに、切削屑の落下範囲外に位置される。パレッ
ト１４を押出すには、押出すべきパレット１４のところ
までピストンロッド５０を押出した後、指状片５２を上
方に揺動さサて、パレット１４に係合させ、次にパレッ
ト１４が所望の終位置に到達す門るまでパレット１４を
連行するようにピストンロッド５０を更に押出す。次に
指状片５２を再び下方に揺動させてパレット１４を再び
解放する。第２図には、ピストンロッド５０が指状片５
２でもつて、加工センター１０中にあるパレット１４と
フ係合する位置が実線によつて、また指状片５２が貯留
装置１２の交換位置にあるパレット１４と係合する位置
が１点鎖線によつて、それぞれ示されている。パレット
支持体２０のパレット案内部とパレツ卜案内部４６との
、交換位置にあるパレット１４の完べきな受け渡しにと
つて必要な正確な面一の整合を得るには、星車３６を交
換位置に正確に角度的に位置決めすることと、交換位置
にある星車３６にパレット支持体２０を遊びなく固定さ
せることが必要になる。

第４図に示すように星車３６はその２つのかど部の各々
に径方向盲孔５４を備えている。

軸方向に移動自在て特に空圧により作動される位置決め
軸５６は、パレット支持体２０と反対側から盲孔５４中
に押込まれるため、星車３６の角度位置をきわめて正確
に規定することができる。第５図は第４図の図示に対し
星車３６の軸方向に変位された位置での、パレット支持
体２０の長手方向中心面の垂直断面図である。

パレット支持体２０は、パレット１４と反対側の下面に
、中心固定用ロール５８を有し、固定用ロール５８はパ
レット支持体２０の切欠に係合している。軸方向に移動
自在でやはり空圧作動可能なピストンロッド６０は位置
決め軸５６に対し軸平行に配設され５ている。ピストン
ロッド６０の前方端にはレバー６２が連接してあり、レ
バー６２はは円弧状に星車３６の回動軸の回りに導かれ
ている。レバー６２の他端は湾曲した爪６４において固
定揺動点６６に対し偏心して連接されている。第５図に
実線，で示すようにピストンロッド６０が前方に押動さ
れると、爪６４は、ロール５８を囲んでこれを掴み、爪
状突起のくさび状の形状により、ロール５８従つてパレ
ット支持体２０を星車３６に押付ける。そのためパレッ
ト支持体２０は正確に遊びなく星車３６に対し固定され
、星車３６の方は位置決め軸５６により角度位置につい
て固定される。ピストンロッド６０を後退させるとレバ
ー６２は第５図に破線で示した位置に到達し、この位置
ではレバー６２は爪６４を後方に揺動させるため・ロー
ル５８、従つてパレット支持体２０が解放される。パレ
ット支持体２０の循環走行路の上部水平域は、作業に好
つごうな高さにあるため、パレット１４上に被加工物を
チャック２或いは加工済みの被加工物を取り除く操作を
きわめて簡単に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は被加工物パレット貯留装置と共に機械加工セン
ターを示す斜視図、第２図は機械加工センター及び貯留
装置の正面図、第３図は貯留装置の側面図、第４図及び
第５図は２つの異なる垂直断面に沿つて交換位置にある
貯留装置を示す垂直断面図てある。 １０・・・・・機械加工センター、１２・・・・・・貯
留装置、１６・・・・・・パレット、２０・・・・・パ
レット支持体、４６，４８・・・・・・パレット案内部
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ チェーン状又はバンジ状に、閉じた循環走行路上に
   配設された、複数のパレット支持体と、パレットを給送
   するための上記循環走行路の水平部分と、機械加工の間
   該パレットがその内部に垂直位置におかれるところの機
   械加工センターと被加工物パレット貯留装置との間にパ
   レットを受け渡しするための交換位置とを有する、上記
   機械加工センターのための被加工物パレット貯留装置で
   あつて、機械加工センター１０中のパレット１４の平面
   と直角の垂直面内に上記循環走行路が位置されたことと
   、上記交換位置が上記循環走行路の１つの反転点であり
   、この反転点ではパレット支持体２０上のパレット１４
   が垂直姿勢で、機械加工センター１０におけると同じ平
   面内におかれることと、互に面一の水平なパレット案内
   部４６、４８が貯留装置１２の上記交換位置及び機械加
   工センター１４に設けられたことを特徴とする機械加工
   センターのための被加工物パレット貯留装置。 ２ 循環走行路が長く延びた水平上方部分を有すること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の被加工物パレ
   ット貯留装置。 ３ 循環走行路が基本的に卵形で、水平上方部分及び水
   平下方部分を有し、その間の間隔が、交換位置において
   垂直に位置されたパレット支持体２０の高さに基本的に
   対応するようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項記載の被加工物パレット貯留装置。 ４ パレット支持体２０が横走行転子２６でもつて案内
   路２８、３０、３２中において走行するようにしたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれ
   かに記載の被加工物パレット貯留装置。 ５ パレット支持体２０がチェーンリンクとして連接式
   の継目板２２により互に結合されたことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の被加工物パレット貯留装置。 ６ 長手方向中心軸線に対して対称に位置させた２個宛
   の継目板２２によりパレット支持体２０を互に連結した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第５項記載の被加工物
   パレット貯留装置。７ パレット支持体２０の転子に係
   合する星車３４、３６により循環走行路の反転点におい
   てパレット支持体２０が支持されるようにしたことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項乃至第６項のいずれかに
   記載の被加工物パレット貯留装置。 ８ 星車３４、３６が３つのかど部をもち、位相同期さ
   れて回動するようにしたことを特徴とする特許請求の範
   囲第７項記載の被加工物パレット貯留装置。 ９ 継目板２２が転子２４を介しパレット支持体２０に
   連接され、パレット支持体２０に星車３４、３６が係合
   されるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第５
   項乃至第８項のいずれかに記載の被加工物パレット貯留
   装置。 １０ パレット支持体２０の交換位置において星車３６
   が位置決め装置により拘束され得るようにしたことを特
   徴とする特許請求の範囲第７項記載の被加工物パレット
   貯留装置。 １１ 位置決め装置を星車３６の盲孔５４に係合する軸
   方向に押動自在な位置決め軸５６としたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１０項記載の被加工物パレット貯留
   装置。 １２ 交換位置において星車３６にパレット支持体２０
   を固定させるための固定装置が設けられたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１０項記載の被加工物パレット貯
   留装置。 １３ 固定装置が、パレット支持体２０の引締めロール
   ５８に係合して該パレット支持体を星車３６の方に引く
   爪５４であることを特徴とする特許請求の範囲第１２項
   記載の被加工物パレット貯留装置。 １４ パレット案内部４６、４８と平行な流体圧作動さ
   れるピストンロッド５０が加工センター１０に設けてあ
   り、ピストンロッド５０は揺動自在な指状片５２でもつ
   てパレット１４と係合するようにしたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項乃至第１３項のいずれかに記載の
   被加工物パレット貯留装置。