JP2593743B2 - 建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法と傾斜型フェルール - Google Patents
建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法と傾斜型フェルールInfo
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Description
骨、鋼板等の金属母材の鉛直線に対しスタッドを斜めに
アークスタッド方式により接合したスタッドコネクター
の接合方法に関する。
にア−クスタッド方式により各種のスタッドを接合する
には必ず金属母材に対して90度の直角に接合してい
た。
に於いてはスタッドコネクタ−が金属母材に対して90
度即ち直角に接合されるためスタッドコネクタ−のせん
断耐力に問題があった。しかして、本発明はこのせん断
耐力を向上せしめようとする点に最大の目的がある。
原理的説明
ッドコネクタ−Sのせん断耐力は、直接コンクリ−トの
支圧に関する耐力qbとスタッドコネクタ−の引張耐力
に直接的に関与する耐力qtの累加によって与えられる
と仮定すると、スタッドコネクタ−のせん断耐力qu
は、
より、
で求められたθ=θoに対するせん断耐力によって与え
られ、
果を図2に示す。この図2の縦軸はスタッドコネクタ−
のせん断耐力を、横軸はスタッドコネクタ−の鉛直線N
との成す角度を各々表わす。しかして、この図2より下
記の事項が判明した。即ち、数3で、最大のせん断耐力
が得られる。従って、従来の如く水平面対し、90度の
直角に接合されたスタッドコネクタ−よりも鉛直線Nに
対し角θの傾きを与えた方が、より大きなせん断耐力が
得られる。
には本発明ではスタッドコネクタ−の軸断面積scaを
小さくすることができる。その軸断面積scaの低減率
をλとすると、λは、
はスタッドコネクタ−Sの中の1つの種類である頭付き
スタッドで金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾斜をも
ってア−クスタッド溶接2してある。3は頭付き異形棒
鋼スタッド、4は異形棒鋼スタッド、図6の異形棒鋼ス
タッド4Aは直径Dに対し40Dの長さを有するもので
ある。5は折曲部付き異形棒鋼スタッドである。6は溶
接先端部である。
−Sが存在し、特に、異形のスタッドコネクタ−Sはコ
ンクリ−トとの食い付きが良いものである。前記した溶
接先端部6を金属母材Pの水平面Lに当接せしめてア−
クスタッド溶接2することによりスタッドコネクタ−S
は金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもって接合
せしめられることとなる。
如く、このスタッドコネクターSを所定の最適な角θで
傾斜接合した点にあり、角θは10度〜60度の範囲が
望ましく、10度以下であると従来技術の如くせん断耐
力に問題が生ずる。又、60度以上であるとせん断耐力
が非常に弱くなり、又スタッドとしての本来の実用に供
し難くなる。そして本発明では、スタッドコネクターS
を金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもってアー
クスタッド溶接するために、図22、図23に示すよう
に傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aのセンター
Cを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをもって形成
した傾斜型フェルールを用いたことを特徴とする。
き異形棒鋼スタッド3を一直線上であって左半分を時計
向きに角θをもって傾斜接合し、右半分を反時計方向に
角θをもって傾斜接合した点にある。
の直線上と後側の直線上に配列し、前側の直線上に配列
した異形棒鋼スタッド4は時計方向に角θをもって傾斜
接合し、後側の直線上に配列した異形棒鋼スタッド4は
反時計方向に角θをもって傾斜接合せしめ且つ前側の異
形棒鋼スタッド4、4間に後側の異形棒鋼スタッド4が
位置すべく成した点にある。
部8に角θをもってア−クスタッド溶接2により傾斜接
合した柱あるいは梁である周辺骨組9の該異形棒鋼スタ
ッド4の突出部分10を、鉄筋コンクリ−ト造りの耐震
壁11の断面領域内に適宜の挿入距離でもって埋設した
処の鉄筋コンクリ−ト造耐震壁とその周辺骨組との接合
構造である。
鉄筋を配し、その上で型枠(図示せず)を組みコンクリ
−ト12を打ち込んで形成する。前記鉄骨骨組7はウェ
ブ8Aとフランジ8Bとを有するH型鋼材(金属母材
P)を主体として組み合わせ一体的に加工構成したもの
である。
あり、該主筋3の周囲にはフ−プ筋14(帯筋)を捲装
せしめてある。
廻りに壁筋16を配設固定せしめて後、コンクリ−ト1
2を打ち込んで形成してある。前記周辺骨組9に角θで
もって傾斜せしめて溶植した異形棒鋼スタッド4のコン
クリ−ト12から外方へ突出した突出部分10は、前記
鉄筋コンクリ−ト造の耐震壁11に於ける断面内に二重
に配筋された一対の壁筋16の間に、設計で定める長さ
以上に挿入埋設せしめてある。17は補強筋、18はは
しご筋である。
にある。
る。
る。
スタッド4を角θで斜めに接合して張出した点にある。
異形棒鋼スタッド4を角θの傾斜をもって且つ角γの広
がりで接合張出せしめた点にある。
の他は第9実施例と同じである。
鉄骨骨組7のフランジ8Bより一対の異形棒鋼スタッド
4を角θの傾斜をもって、且つ角γの広がりで接合張出
せしめた点にある。
9を使用して金属母材Pに溶接する例を示したものであ
る。20はア−ク放電のための電極子である。図20な
いし図23に示した傾斜型フェル−ル19はスタッドコ
ネクタ−Sを斜めにア−ク溶接するために作られたもの
であり、斜め開口部19Aのセンタ−Cを鉛直線Nに対
し角θの傾きをもって作ってある。この角θは10度な
いし60度である。又、傾斜して溶接するために溶接先
端部6の形状に工夫をして図22ないし図23に示す如
く電極子20が金属母材Pに垂直になるように成してあ
る。
ネクターを金属母材の鉛直線Nに対し角θの傾きをもっ
てアークスタッド溶接により接合したので従来技術に比
し、より大きなせん断耐力を得ることが出来た。そして
特に本発明では、スタッドコネクターを金属母材に溶接
するのに傾斜型フェルールを用いて溶接するから、従来
困難とされたスタッドコネクターの金属母材への傾斜溶
接を容易になし得たものである。
軸にスタッドコネクタ−の鉛直線Nとの成す角度を各々
採ってある。
ドを金属母材の鉛直線Nに対し角θの傾きをもって溶接
接合した正面図である。
に対し角θの傾きをもって溶接接合した正面図である。
角θの傾きをもって溶接接合した正面図である。
Nに対し角θの傾きをもって溶接接合した正面図であ
る。
線Nに対し角θの傾きをもって溶接接合した正面図であ
る。
ある。
視図である。
視図である。
とその周辺骨組との接合関係を示す要部の斜視図であ
る。
る。
る。
る。
断平面図である。
の横断平面図である。
ある。
断平面図である。
属母材との関係を示す側面図である。
属母材との関係を示す他の実施例の側面図である。
属母材との関係を示す更に他の実施例を示す側面図であ
る。
属母材との関係を示す更に別の実施例を示す側面図であ
る。
面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 スタッドコネクターSを金属母材Pの鉛
直線Nに対し角θの傾きをもってアークスタッド溶接す
るために、傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aの
センターCを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをも
って形成した傾斜型フェルールを用い、スタッドコネク
ターSを金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもっ
てアークスタッド溶接により接合せしめた建築、土木等
に於ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法。 - 【請求項2】 前記角θが10度ないし60度の範囲で
ある請求項1記載の建築、土木等に於ける傾きをもった
スタッドコネクターの接合方法。 - 【請求項3】 前記スタッドコネクターSが頭付きスタ
ッド、頭付き異形棒鋼スタッド、異形棒鋼スタッド、折
曲部付き異形棒鋼スタッド等である請求項1又は請求項
2記載の建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコ
ネクターの接合方法。 - 【請求項4】 スタッドコネクターSを金属母材Pの鉛
直線Nに対し角θの傾きをもってアークスタッド溶接す
るために、傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aの
センターCを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをも
って形成した傾斜型フェルールを用い、スタッドコネク
ターSを金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもっ
てアークスタッド溶接により接合せしめ、前記スタッド
コネクターSを少なくとも複数本一直線上であって、左
半分を時計方向に角θをもって傾斜接合し、右半分を反
時計方向に角θをもって傾斜接合した建築、土木等に於
ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法。 - 【請求項5】 スタッドコネクターSを金属母材Pの鉛
直線Nに対し角θの傾きをもってアークスタッド溶接す
るために、傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aの
センターCを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをも
って形成した傾斜型フェルールを用い、スタッドコネク
ターSを金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもっ
てアークスタッド溶接により接合せしめ、複数本のスタ
ッドコネクターSを少なくとも前側の直線上と後側の直
線上に各々配列し、前側の直線上に配列したスタッドコ
ネクターSは時計方向に角θをもって傾斜接合し、後側
の直線上に配列したスタッドコネクターSは反時計方向
に角θをもって傾斜接合せしめ且つ前側のスタッドコネ
クターS間に後側のスタッドコネクターSが位置すべく
成した建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネ
クターの接合方法。 - 【請求項6】 スタッドコネクターSを金属母材Pの鉛
直線Nに対し角θの傾きをもってアークスタッド溶接す
るために、傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aの
センターCを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをも
って形成した傾斜型フェルールを用い、スタッドコネク
ターSを金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもっ
てアークスタッド溶接により接合せしめ、周辺骨組9の
一部を構成するところの鉄骨骨組7にスタッドコネクタ
ーSを角θの傾きをもってアークスタット溶接2により
接合し、その突出部分10を耐震壁11内に突出せしめ
た建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネクタ
ーの接合方法。 - 【請求項7】 スタッドコネクターSを金属母材Pの鉛
直線Nに対し角θの傾きをもってアークスタッド溶接す
るために、傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aの
センターCを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをも
って形成した傾斜型フェルールを用い、スタッドコネク
ターSを金属母材Pの鉛直線Nに対し角θの傾きをもっ
てアークスタッド溶接により接合せしめ、鉄骨骨組7に
スタッドコネクターSを角θの傾きをもってアークスタ
ッド溶接2により接合し、その突出部分10をコンクリ
ート床Q内に突出せしめた建築、土木等に於ける傾きを
もったスタッドコネクターの接合方法。 - 【請求項8】 スタッドコネクターSを金属母材Pの鉛
直線Nに対し角θの傾きをもってアークスタッド溶接す
るために、傾斜型フェルール19の斜め開口部19Aの
センターCを鉛直線Nに対し前記角θと同一の傾きをも
って形成した傾斜型フェルール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2415425A JP2593743B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法と傾斜型フェルール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2415425A JP2593743B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法と傾斜型フェルール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04231178A JPH04231178A (ja) | 1992-08-20 |
JP2593743B2 true JP2593743B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=18523786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2415425A Expired - Lifetime JP2593743B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 建築、土木等に於ける傾きをもったスタッドコネクターの接合方法と傾斜型フェルール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593743B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6005814B1 (ja) * | 2015-08-17 | 2016-10-12 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015031303A1 (en) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | Nelson Stud Welding, Inc. | Ferrule for welding a stud to work-piece |
JP2018135668A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | 三井住友建設株式会社 | 鉄骨梁の横補剛構造 |
JP7419627B2 (ja) * | 2019-09-18 | 2024-01-23 | 株式会社竹中工務店 | 溶接鉄筋接合構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5442623Y2 (ja) * | 1975-06-24 | 1979-12-11 | ||
JPS6081018A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | パルプ廃液ソ−ダ回収方法 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2415425A patent/JP2593743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6005814B1 (ja) * | 2015-08-17 | 2016-10-12 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地装置 |
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JPH04231178A (ja) | 1992-08-20 |
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