JPH0754024B2 - 鋼管コンクリ−ト複合柱 - Google Patents

鋼管コンクリ−ト複合柱

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JPH0754024B2
JPH0754024B2 JP60020593A JP2059385A JPH0754024B2 JP H0754024 B2 JPH0754024 B2 JP H0754024B2 JP 60020593 A JP60020593 A JP 60020593A JP 2059385 A JP2059385 A JP 2059385A JP H0754024 B2 JPH0754024 B2 JP H0754024B2
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steel pipe
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beam member
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敏郎 鈴木
武彦 山田
隆 深澤
亘宏 佐藤
勲 久保寺
武 山田
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敏郎 鈴木
株式会社巴コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鋼管柱材の中にコンクリートを充填するこ
とにより製造される鋼管コンクリート複合柱に関する。
〔従来の技術〕
最近では、圧縮強度及び曲げ強度が、ともにH形鋼等の
他の形鋼より大きい鋼管が鉄骨柱として広く使用されて
いる。
また、その強度を更に高めるために鋼管の中にコンクリ
ートを充填することにより製造されるコンクリート充填
型鉄骨柱もよく使用されている。
ところで、この種の柱材においては、梁材が接合される
梁材接合部が、他の部分よりはるかに大きな曲げ力や剪
断力を受けるため、この部分の板厚を他の部分より厚く
したり、ダイアフラムを取り付けたり(実公昭56-15300
号公報参照)、更には梁材接合部にコンクリートを充填
したり(特公昭51-11415号公報参照)することによっ
て、特に梁材接合部が重点的に補強されることが多い。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、コンクリート充填型鉄骨柱は、重量が相当嵩む
ので、運搬、建て付け等の取り扱いが大型重機を必要と
する等して困難になりやすく、しかも、コンクリートを
相当多く使用するのでコスト高になる等の問題があっ
た。
また、単に梁材接合部の板厚を厚くしたり、ダイアフラ
ムを取り付けるだけでは、相当の軽量化は図れるもの
の、補強に限界がある等の問題があった。
更に、単に梁材接合部の内側に部分的にコンクリートを
充填するだけでは、コンクリートと鋼管との完全な一体
化が必ずしも図れず、充分な強度が得られないという問
題があった。
この発明は、以上問題点を解決するためになされたもの
で、大幅な軽量化、製造コストの低減化及び強度の向上
が図れ、しかも、梁材の接合も簡単に行えるようにした
鋼管コンクリート複合柱を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
この発明に係る鋼管コンクリート複合柱は、鋼管柱の梁
材接合部に、この鋼管柱の外径より一回り大きく、中央
部に大孔が形成された上下ダイアフラムを、前記梁材接
合部にこの梁材接合部に接合される梁材の上下フランジ
に対応するように水平に貫通させるとともに、前記梁材
接合部に溶接することにより取り付け、前記鋼管柱内に
コンクリートを前記ダイアフラムの大孔の縁より内側に
はみ出さないように充填し、かつ、前記上下ダイアフラ
ムに前記コンクリート内に突出する複数本のシヤコネク
ターを突設することにより前記目的を達成するものであ
る。
〔実施例〕
以下、この発明に係る鋼管コンクリート複合柱を図示す
る一実施例に基づいて説明すると、円形又は矩形断面の
鋼管柱1の梁材接合部に上下ダイアフラムが、この鋼管
柱1の梁材接合部に接合される梁材3の上下フランジ3
a,3aに対応して取り付けられている。
上下ダイアフラム2,2は、鋼管柱1が円形断面形の場合
には、これに対応して略円形板状に形成され、鋼管柱1
が矩形断面形の場合には、これに対応して略四角形板状
に形成され、かついずれの場合においても、その外径は
鋼管柱1より一回り大きく形成されている。
また、上下ダイアフラム2,2の中央部には所定径大(鋼
管柱1の径の略1/2程度の大きさ)の大孔4が形成さ
れ、その周辺部には複数個の小孔5が大孔4の円周方向
に沿って所定間隔おきに形成されている。
小孔5にはボルト若しくは鉄筋等からなるシャコネクタ
ー6がダイヤフラム2の上下方向に貫通して挿通され、
各シャコネクター6はダイヤフラム2に一体的に溶接さ
れている。
尚、各シャコネクター6は、第4図に図示するように上
下ダイアフラム2,2間に跨がって取り付けられてもよ
い。
このように形成された上下ダイアフラム2,2は、鋼管柱
1の梁材接合部に溶接することにより鋼管柱1と一体化
され、かつ、その周縁部1aは梁材接合部を水平に貫通し
て梁材接合部より所定長さ突出され、梁材3の上下フラ
ンジ3a,3aを接合するためのブラケットになっている。
鋼管柱1の内側部にはコンクリート7が、鋼管柱1の全
長に渡り所定厚さに充填され、このコンクリート7内に
シャコネクター6が突出している。
また、コンクリート7は上下ダイアフラム2の内側突出
部2bの突出長さの範囲内で所定厚さに充填され、可能な
限り鋼管柱1の軽量化が図られている。
また、コンクリート7は遠心力を利用することにより締
め固められ、可能な限り緻密に充填されている。
尚、コンクリート7は上下ダイアフラム2,2間にのみ充
填するようにしてもよい。
第7図は、この発明に係る鋼管コンクリート複合柱の他
の実施例を示したもので、梁材接合部より上側部分と下
側部分とで、鋼管柱の径が異なって形成されている。そ
の他の構成は前記実施例と全く同じである。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明した構成からなり、鋼管柱の梁材接
合部に、この鋼管柱の外径より一回り大きく、中央部に
大孔が形成された上下ダイアフラムが、前記梁材接合部
をこの梁材接合部に接合される梁材の上下フランジに対
応するように水平に貫通するとともに、前記梁材接合部
に溶接することにより取り付けられ、前記鋼管柱内にコ
ンクリートが前記ダイアフラムの大孔の縁より内側には
み出さないように充填され、かつ、前記上下ダイアフラ
ムに前記コンクリート内に突出する複数本のシヤコネク
ターが突設されてなるので、以下の効果を有する。
鋼管柱内に充填されるコンクリートを梁材接合部に
取り付けられたダイアフラムの内側突出部の長さの範囲
内で適当な厚さに充填することにより、鋼管柱の重量を
できるだけ抑えて鋼管柱全体の強度の向上が図れる効果
がある。
また、前記コンクリートは鋼管柱内に完全に充填さ
れるのではなく、鋼管柱内に所定の厚さに充填されるの
で、コンクリートの節約により製造コストの低減が図れ
る効果がある。
また、梁材接合部に取り付けられたダイアフラムの
内側突出部にはコンクリート内に突出する複数本のシャ
コネクターが突設されているので、梁材接合部における
コンクリートと鋼管柱との完全な一体化が図れ、梁材接
合部の剛性が著しく高められ、しかも、輸送等の取り扱
い中に衝撃等によるコンクリートのひびわれ等を防止で
きる効果がある。
更に、上下ダイアフラムの周縁部は梁材接合部を水
平に貫通して梁材接合部より所定長さ突出され、梁材の
上下フランジを接合するためのブラケットになっている
ので、この上下ダイアフラムの突出部を利用して梁材を
簡単に接合できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る鋼管コンクリート複合柱の斜視
図、第2図はその梁材接合部の横断面図、第3図及び第
4図はその梁材接合部の縦断面図、第5図は同じくこの
発明に係る鋼管コンクリート複合柱の斜視図、第6図は
その梁材接合部の横断面図、そして、第7図はこの発明
に係る鋼管コンクリート複合柱の他の実施例を示す梁材
接合部の縦断面図である。 1……鋼管柱、2……ダイアフラム、3……梁材、4…
…大孔、5……小孔、6……シャコネクター、7……コ
ンクリート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深澤 隆 東京都江東区豊洲3丁目4番5号 株式会 社巴組鐵工所豊洲工場内 (72)発明者 佐藤 亘宏 東京都江東区豊洲3丁目4番5号 株式会 社巴組鐵工所豊洲工場内 (72)発明者 久保寺 勲 東京都江東区豊洲3丁目4番5号 株式会 社巴組鐵工所豊洲工場内 (72)発明者 山田 武 東京都江東区豊洲3丁目4番5号 株式会 社巴組鐵工所豊洲工場内 (56)参考文献 特公 昭51−11415(JP,B2) 実公 昭56−15300(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管柱の梁材接合部に、この鋼管柱の外径
    より一回り大きく、中央部に大孔が形成された上下ダイ
    アフラムが、前記梁材接合部をこの梁材接合部に接合さ
    れる梁材の上下フランジに対応するように水平に貫通す
    るとともに、前記梁材接合部に溶接することにより取り
    付けられ、前記鋼管柱内にコンクリートが前記ダイアフ
    ラムの大孔の縁より内側にはみ出さないように充填さ
    れ、かつ、前記上下ダイアフラムに前記コンクリート内
    に突出する複数本のシヤコネクターが突設されてなるこ
    とを特徴とする鋼管コンクリート複合柱。
JP60020593A 1985-02-05 1985-02-05 鋼管コンクリ−ト複合柱 Expired - Fee Related JPH0754024B2 (ja)

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