JP2593496B2 - タイヤ滑り止め具 - Google Patents
タイヤ滑り止め具Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車等のタイヤ外周へ装着され、車両走
行時にタイヤの滑りを防止するためのタイヤ滑り止め具
に関する。
行時にタイヤの滑りを防止するためのタイヤ滑り止め具
に関する。
(従来の技術) 近年、道路凍結時あるいは降雪時等に、タイヤの滑り
止め具として、ゴム等の弾性材料からなるものが一般に
使用されるようになった。
止め具として、ゴム等の弾性材料からなるものが一般に
使用されるようになった。
従来のこの種タイヤ滑り止め具は、複数の網目を所定
のネットパターンで長手方向及び幅方向に連設してなる
網状本体を備え、加硫成形前に同網状本体のネットパタ
ーンに沿って配設された補強芯材を当該網状本体内に埋
設することによって構成されている。
のネットパターンで長手方向及び幅方向に連設してなる
網状本体を備え、加硫成形前に同網状本体のネットパタ
ーンに沿って配設された補強芯材を当該網状本体内に埋
設することによって構成されている。
そして、従来のタイヤ滑り止め具では、上記補強芯材
は、複数本の同補強芯材を網状本体の幅方向に往復させ
ながら同本体の長手方向に移動させるジグザグパターン
又はサインカーブパターンで配設されていた(例えば、
特開昭62−278006号公報、特開昭62−273108号公報参
照)。
は、複数本の同補強芯材を網状本体の幅方向に往復させ
ながら同本体の長手方向に移動させるジグザグパターン
又はサインカーブパターンで配設されていた(例えば、
特開昭62−278006号公報、特開昭62−273108号公報参
照)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記ジグザグパターンやサインカーブパターンで複数
本の補強芯材を配設すると、長手方向の位相や幅方向の
振幅が異なる各補強振材が当該網状本体の幅方向に往復
しながら同本体の長手方向に移動するので、異なる補強
芯材同士の交差部の幾つかは網状本体の接地部に配置せ
ざるを得なくなる。
本の補強芯材を配設すると、長手方向の位相や幅方向の
振幅が異なる各補強振材が当該網状本体の幅方向に往復
しながら同本体の長手方向に移動するので、異なる補強
芯材同士の交差部の幾つかは網状本体の接地部に配置せ
ざるを得なくなる。
このため、網状本体の接地部に位置する補強芯材同士
の交差部が当該接地部の繰り返し設地により早期に露出
し、これによってタイヤ滑り止めネットの耐久性及び商
品価値が損なわれることがある。
の交差部が当該接地部の繰り返し設地により早期に露出
し、これによってタイヤ滑り止めネットの耐久性及び商
品価値が損なわれることがある。
また、網状本体の接地部に補強芯材の交差部が存在す
ると、同接地部においてスパイクピンを設ける位置が制
約されるため、スパイクピンの埋設位置の決定に際して
補強芯材の交差部との位置関係をも考慮せねばならず、
当該タイヤ滑り止めネットの効率的な設計が阻害される
という欠点もある。
ると、同接地部においてスパイクピンを設ける位置が制
約されるため、スパイクピンの埋設位置の決定に際して
補強芯材の交差部との位置関係をも考慮せねばならず、
当該タイヤ滑り止めネットの効率的な設計が阻害される
という欠点もある。
一方、かかる不都合を解消するには、補強芯材同志の
交差部がどこにも生じないようにすべく、例えば、特開
平62−233210号(特公平6−8014号)公報の第8図に示
すように、設状本体の幅方向両端部間に渡って補強芯材
を閉ループ状に巻回してなる多数のループ部を、網状本
体の長手方向に独立して並設することが考えられる。
交差部がどこにも生じないようにすべく、例えば、特開
平62−233210号(特公平6−8014号)公報の第8図に示
すように、設状本体の幅方向両端部間に渡って補強芯材
を閉ループ状に巻回してなる多数のループ部を、網状本
体の長手方向に独立して並設することが考えられる。
しかし、このように幅方向両端部間に渡る閉ループ状
の各ループ部を長手方向に独立して並設すると、網状本
体の幅方向の引っ張り強度は確保される半面、各ループ
部同士が網状本体の長手方向で隣合うループ部と全く連
結されないので、タイヤ滑り止め具の長手方向の強度が
低下することになる。
の各ループ部を長手方向に独立して並設すると、網状本
体の幅方向の引っ張り強度は確保される半面、各ループ
部同士が網状本体の長手方向で隣合うループ部と全く連
結されないので、タイヤ滑り止め具の長手方向の強度が
低下することになる。
本発明は、このような実情に鑑み、各ループ部同士の
長手方向における連結を確保しつつ、補強芯材の交差部
が網状本体の接地部に位置しないパターンで補強芯材を
配置できるようにして、網状本体の長手方向の強度低下
を招来することなく、同本体の接地部の耐久性を向上す
ることを目的とする (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明では次の技術的
手段を講じた。
長手方向における連結を確保しつつ、補強芯材の交差部
が網状本体の接地部に位置しないパターンで補強芯材を
配置できるようにして、網状本体の長手方向の強度低下
を招来することなく、同本体の接地部の耐久性を向上す
ることを目的とする (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明では次の技術的
手段を講じた。
すなわち、本発明は複数の網目5,6,7,を所定のネット
パターンで長手方向及び幅方向に連設してなる網状本体
2内に、同本体2のネットパターンに沿って配設された
補強芯材3が埋設されているタイヤ滑り止め具におい
て、 前記補強芯材3は、1本の当該芯材3を左右いずれか
一方回りに巻き回してなるループ部Lが前記網状本体2
の長手方向に連続して形成されるように配設され、 この各ループ部Lは前記網状本体2の接地部2A全域に
渡る幅方向長さを有するとともに、前記各ループ部Lを
形成したことよって生じる前記補強芯材3の交差部P1が
前記網状本体2の接地部2Aよりも幅方向外側に配置され
ていることを特徴とする(特許請求の範囲第1項)。
パターンで長手方向及び幅方向に連設してなる網状本体
2内に、同本体2のネットパターンに沿って配設された
補強芯材3が埋設されているタイヤ滑り止め具におい
て、 前記補強芯材3は、1本の当該芯材3を左右いずれか
一方回りに巻き回してなるループ部Lが前記網状本体2
の長手方向に連続して形成されるように配設され、 この各ループ部Lは前記網状本体2の接地部2A全域に
渡る幅方向長さを有するとともに、前記各ループ部Lを
形成したことよって生じる前記補強芯材3の交差部P1が
前記網状本体2の接地部2Aよりも幅方向外側に配置され
ていることを特徴とする(特許請求の範囲第1項)。
(作 用) 本発明では、1本の補強芯材3を左右いずれか一方回
りに巻き回してなるループ部Lが網状本体2の長手方向
に連続して形成されているので(以下、これを「連続ル
ープパターン」という。)、この各ループ部Lが隣のル
ープ部Lと繁がった状態で並設され、各ループ部同士の
長手方向における連結が確保される。
りに巻き回してなるループ部Lが網状本体2の長手方向
に連続して形成されているので(以下、これを「連続ル
ープパターン」という。)、この各ループ部Lが隣のル
ープ部Lと繁がった状態で並設され、各ループ部同士の
長手方向における連結が確保される。
また、上記連続ループパターンにおける各ループ部L
が網状本体2の接地部2A全域に渡る幅方向長さを有して
いるので、網状本体2の幅方向における強度も確保され
る。
が網状本体2の接地部2A全域に渡る幅方向長さを有して
いるので、網状本体2の幅方向における強度も確保され
る。
一方、上記連続ループパターンにおいては、各ループ
部Lを形成したことによって当該補強心材3の交差部P1
が網状本体2の幅方向同じ側に生じることになるが、本
発明では、かかる補強心材3の交差部P1を網状本体2の
接地部2Aよりも幅方向外側に配置しているので、当該接
地部2Aの繰り返し接地により補強芯材3が早期に露出す
るのが有効に防止される。
部Lを形成したことによって当該補強心材3の交差部P1
が網状本体2の幅方向同じ側に生じることになるが、本
発明では、かかる補強心材3の交差部P1を網状本体2の
接地部2Aよりも幅方向外側に配置しているので、当該接
地部2Aの繰り返し接地により補強芯材3が早期に露出す
るのが有効に防止される。
後述の実施例でも示すように、本発明において、補強
芯材3は右巻きと左巻きの2本の芯材3A,3Bにより構成
できる(第1図及び第2図参照)。
芯材3は右巻きと左巻きの2本の芯材3A,3Bにより構成
できる(第1図及び第2図参照)。
この場合、2本の補強芯材3A,3B同士間において交差
部が形成されないようにするには、右巻きの芯材3Aによ
り形成される第一ループ部L1と左巻きの芯材3Bにより形
成される第二ループ部L2とを互いに重なり合わないよう
網状本体2の長手方向に連続して配設すればよい(第1
図参照)。
部が形成されないようにするには、右巻きの芯材3Aによ
り形成される第一ループ部L1と左巻きの芯材3Bにより形
成される第二ループ部L2とを互いに重なり合わないよう
網状本体2の長手方向に連続して配設すればよい(第1
図参照)。
また、右巻きの芯材3Aにより形成される第一ループ部
L1と左巻きの芯材3Bにより形成される第二ループ部L2と
の間同士で互いに交差するように網状本体2の長手方向
に連続して配設することにしてもよいが、この場合に補
強芯材3A,3Bの早期の露出を防止するには、第一ループL
1と第二ループ部L2との交差部P2を網状本体2の接地部2
Aよりも幅方向外側に配置すればよい(第2図参照) (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
L1と左巻きの芯材3Bにより形成される第二ループ部L2と
の間同士で互いに交差するように網状本体2の長手方向
に連続して配設することにしてもよいが、この場合に補
強芯材3A,3Bの早期の露出を防止するには、第一ループL
1と第二ループ部L2との交差部P2を網状本体2の接地部2
Aよりも幅方向外側に配置すればよい(第2図参照) (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図では本発明の第1実施例で、タイヤ滑り止め具
1は、ゴム等の弾性材料からなる網状の本体2と、ナイ
ロン、テトロン等の合成樹脂や金属線材等からなる補強
芯材3と、ピン4等とから成っている。
1は、ゴム等の弾性材料からなる網状の本体2と、ナイ
ロン、テトロン等の合成樹脂や金属線材等からなる補強
芯材3と、ピン4等とから成っている。
前記本体2は、中央ラダー部2Aを形成する幅方向に長
い八角状の中網目5と、該中網目5の幅方向両外側にあ
ってショルダー部2B及び外枠部2Cを形成する略亀甲状内
網目6と、さらに幅方向外端にタイヤへの取付部2Dを突
出状に形成する略菱形の外網目7とが長手方向に連続し
て設けられており、長手方向両端に幅方向外端に接続耳
部8,9が突設された接続部2E,2Fが形成されている。
い八角状の中網目5と、該中網目5の幅方向両外側にあ
ってショルダー部2B及び外枠部2Cを形成する略亀甲状内
網目6と、さらに幅方向外端にタイヤへの取付部2Dを突
出状に形成する略菱形の外網目7とが長手方向に連続し
て設けられており、長手方向両端に幅方向外端に接続耳
部8,9が突設された接続部2E,2Fが形成されている。
そして、タイヤ滑り止め具1を製造する場合、プレス
成形型に凹設した前記本体2成形用網溝内に沿って、補
強芯材3(たとえばナイロン製紐状芯材等)を、巻回状
に張り廻らせることにより前記網状溝内に網状に編組み
し、しかる後にゴム等の弾性材料が補強芯材3の周りに
充填され、加硫されて仕上げられる。
成形型に凹設した前記本体2成形用網溝内に沿って、補
強芯材3(たとえばナイロン製紐状芯材等)を、巻回状
に張り廻らせることにより前記網状溝内に網状に編組み
し、しかる後にゴム等の弾性材料が補強芯材3の周りに
充填され、加硫されて仕上げられる。
この補強芯材3は編組みは、1本の補強芯材3A,3Bを
左右いずれか一方回りに巻き回してなるループ部Lが網
状本体2の長手方向に連続して形成されるよう配設する
ことによって行われる。この各ループ部Lは網状本体2
の中央ラダー部(接地部)2A全域に渡る幅方向長さを有
するとともに、各ループ部Lを形成したことによって生
じる補強芯材3の交差部P1は網状本体2の中央ラダー部
2Aよりも幅方向外側に配置されている。
左右いずれか一方回りに巻き回してなるループ部Lが網
状本体2の長手方向に連続して形成されるよう配設する
ことによって行われる。この各ループ部Lは網状本体2
の中央ラダー部(接地部)2A全域に渡る幅方向長さを有
するとともに、各ループ部Lを形成したことによって生
じる補強芯材3の交差部P1は網状本体2の中央ラダー部
2Aよりも幅方向外側に配置されている。
また、本実施例では、補強芯材3は右巻きと左巻きの
2本の芯材3A,3Bからなり、右巻きの芯材3Aにより形成
される第一ループ部L1と左巻きの芯材3Bにより形成され
る第二ループ部L2は互いに重なり合わないように網状本
体2の長手方向に連続して配設されている。
2本の芯材3A,3Bからなり、右巻きの芯材3Aにより形成
される第一ループ部L1と左巻きの芯材3Bにより形成され
る第二ループ部L2は互いに重なり合わないように網状本
体2の長手方向に連続して配設されている。
以下、上記補強芯材3のより詳細な編組み方法を説明
する。
する。
すなわち、2本の芯材3A,3Bを、一端が接続部2Eを始
端として、一方の芯材3Aは右巻きに、他方の芯材3Bは左
巻きに、他端が接続部2Fで終端となるように順次巻いて
ゆく。このとき、芯材3Aは、始端から図中上側(幅方向
左端)の接続耳部8を通り、1つ目の取付部2Dを経て2
つ目の外枠部2Cから、2つ目と3つ目の内網目6の間の
ショルダー部2Bを通り、2つ目の中央ラダー部2Aを経て
図中下側(幅方向右端)の2つ目の内網目6の周りのシ
ョルダー部2部、外枠部2Cを回って前記と同じ中央ラダ
ー部2Aを逆方向でしかも先に通した芯材3Aと平行に通
し、上側の1つ目と2つ目の内網目6の間のショルダー
部2Bから、2つ目の内網目6と1つ目の外網目7の間の
外枠部2Cを経てすでに通した芯材3Aと交差させる。続い
て、上側の2つ目の外網目7の外側の取付部2Dを経て、
始端から4つ目の内網目6と5つ目の内網目6の間のシ
ョルダー部2Bを通り、始端から4つの目の中央ラダー部
2Aを経て、前述と同様に下側の取付部2Dを通ることなく
外枠部2Cから上方に導き、順次終端へと編組みする。
端として、一方の芯材3Aは右巻きに、他方の芯材3Bは左
巻きに、他端が接続部2Fで終端となるように順次巻いて
ゆく。このとき、芯材3Aは、始端から図中上側(幅方向
左端)の接続耳部8を通り、1つ目の取付部2Dを経て2
つ目の外枠部2Cから、2つ目と3つ目の内網目6の間の
ショルダー部2Bを通り、2つ目の中央ラダー部2Aを経て
図中下側(幅方向右端)の2つ目の内網目6の周りのシ
ョルダー部2部、外枠部2Cを回って前記と同じ中央ラダ
ー部2Aを逆方向でしかも先に通した芯材3Aと平行に通
し、上側の1つ目と2つ目の内網目6の間のショルダー
部2Bから、2つ目の内網目6と1つ目の外網目7の間の
外枠部2Cを経てすでに通した芯材3Aと交差させる。続い
て、上側の2つ目の外網目7の外側の取付部2Dを経て、
始端から4つ目の内網目6と5つ目の内網目6の間のシ
ョルダー部2Bを通り、始端から4つの目の中央ラダー部
2Aを経て、前述と同様に下側の取付部2Dを通ることなく
外枠部2Cから上方に導き、順次終端へと編組みする。
他方の芯材3Bは、始端から図中下側の耳部8を通り、
1つ目の内網目6の下側から2つ目の内網目6との間の
ショルダー部2Bを通り、1つ目の中央ラダー部2Aを経
て、上側の1つ目と2つ目の内網目6のショルダー部2B
から1つ目の内網目6の上側の外枠部2Cを通り、すでに
上向きに通した芯材3Bと平行に中央ラダー部2Aを逆向き
に通し、接続部2Eから外枠部2Cに至る。この外枠部2Cで
先に通した芯材3Bと交差させ、下側の始端から1つ目の
外網目7の下側の取付部2Dを通り、始端から3つ目の外
枠部2Cを経て始端から3つ目の中央ラダー部2Aに至り、
上側の始端から3つ目の内網目6の上側を回って再び3
つ目のラダー部2Aに導いてすでに通した芯材3Bと平行で
かつ逆向きに通し、芯材3Aとは始端と終端以外では交差
させることなく、中央ラダー部2Aを1つおきにしかも芯
材3Aと交互に往復させて平行に順次終端まで編組みす
る。
1つ目の内網目6の下側から2つ目の内網目6との間の
ショルダー部2Bを通り、1つ目の中央ラダー部2Aを経
て、上側の1つ目と2つ目の内網目6のショルダー部2B
から1つ目の内網目6の上側の外枠部2Cを通り、すでに
上向きに通した芯材3Bと平行に中央ラダー部2Aを逆向き
に通し、接続部2Eから外枠部2Cに至る。この外枠部2Cで
先に通した芯材3Bと交差させ、下側の始端から1つ目の
外網目7の下側の取付部2Dを通り、始端から3つ目の外
枠部2Cを経て始端から3つ目の中央ラダー部2Aに至り、
上側の始端から3つ目の内網目6の上側を回って再び3
つ目のラダー部2Aに導いてすでに通した芯材3Bと平行で
かつ逆向きに通し、芯材3Aとは始端と終端以外では交差
させることなく、中央ラダー部2Aを1つおきにしかも芯
材3Aと交互に往復させて平行に順次終端まで編組みす
る。
このように、芯材3A,3Bを巻回状に編組みすることに
よって、各中央ラダー部2Aに同一芯材3A,3Bを2回平行
に通すことができ、両芯材3A,3Bが互に交差することが
なく、交差部は上、下側の内網目6の外側の外枠部2Cで
しかも内網目61つおきに上下交互に形成され、その数は
非常に少なく、芯材長さを最短となっている。
よって、各中央ラダー部2Aに同一芯材3A,3Bを2回平行
に通すことができ、両芯材3A,3Bが互に交差することが
なく、交差部は上、下側の内網目6の外側の外枠部2Cで
しかも内網目61つおきに上下交互に形成され、その数は
非常に少なく、芯材長さを最短となっている。
したがって、接地部となる中央ラダー部2Aに交差部が
ないので、芯材3A,3Bの露出がなくなり、耐久性、耐摩
耗性能及び生産性が向上するばかりでなく、芯材3の使
用量を最小限とし、コストダウンを図ることができ、さ
らに、芯材3が平行であるからピン4が打ち易く、抜け
たり曲ったりしないためピン打込みが安定する。
ないので、芯材3A,3Bの露出がなくなり、耐久性、耐摩
耗性能及び生産性が向上するばかりでなく、芯材3の使
用量を最小限とし、コストダウンを図ることができ、さ
らに、芯材3が平行であるからピン4が打ち易く、抜け
たり曲ったりしないためピン打込みが安定する。
なお、両芯材3A,3Bは、ショルダー部2Bの伸びを少な
くし、性能アップを図る必要のある場合、ショルダー部
2Bで交差させることができ、芯材3A,3Bの全長が少し長
くなる程度であり、さほどコスト高にならず、ショルダ
ー部2Bに特に外枠部2Cに近い部分ではピン4の打込みの
支障にならない。
くし、性能アップを図る必要のある場合、ショルダー部
2Bで交差させることができ、芯材3A,3Bの全長が少し長
くなる程度であり、さほどコスト高にならず、ショルダ
ー部2Bに特に外枠部2Cに近い部分ではピン4の打込みの
支障にならない。
また、芯材3A,3Bの始端及び終端における交差は、こ
れをなくして平行とし、あるいは接地部以外のところで
交差させることができる。
れをなくして平行とし、あるいは接地部以外のところで
交差させることができる。
第2図は、本発明の第2実施例を示すもので、第1実
施例と異なるところは、芯材3A,3Bの編組み順序及び両
芯材3A,3Bがショルダー部2B又は外枠部2Cで交差してい
る点であり、その他は第1実施例と同じである。
施例と異なるところは、芯材3A,3Bの編組み順序及び両
芯材3A,3Bがショルダー部2B又は外枠部2Cで交差してい
る点であり、その他は第1実施例と同じである。
すなわち、この第2実施例では、右巻きの芯材3Aによ
り形成される第一ループ部L1と左巻きの芯材3Bにより形
成される第二ループ部L2とが互いに交差するように網状
本体2の長手方向に連続して配設されていて、この第一
ループ部L1と第二ループ部L2との交差部P2も、前記交差
部P1と同様に網状本体2の接地部2Aよりも幅方向外側に
配置されている。
り形成される第一ループ部L1と左巻きの芯材3Bにより形
成される第二ループ部L2とが互いに交差するように網状
本体2の長手方向に連続して配設されていて、この第一
ループ部L1と第二ループ部L2との交差部P2も、前記交差
部P1と同様に網状本体2の接地部2Aよりも幅方向外側に
配置されている。
以下、本実施例の補強芯材3のより詳細な編組み方法
を説明する。
を説明する。
すなわち、一方の芯材3Aは、始端から上側の接続耳部
8を経て1つ目の内網目6の外枠部2Cを通り、1つ目と
2つ目の内網目6間のショルダー部2Bを経て2つ目の中
央ラダー部2Aに至り、下側の内網目6の1つ目と2つ目
の間のショルダー部2Bを通り、1つ目の内網目6の外側
の外枠部2Cを始端側に向って延び接続部2Eに戻る。続い
て、上側の1つの目の内網目6の上側の外枠部2Cから1
つ目の外網目7の上側の取付部2Dを経て3つ目の内網目
6つの上側の外枠部2Cを通り、3つ目と4つ目の内網目
6間のショルダー部2Bから4つ目の中央ラダー部2Aに至
り、下側の3つ目と4つ目の内網目6間のショルダー部
2Bから3つ目の内網目6の下側を回って、2つ目と3つ
目の内網目6の間のショルダー部2Bから、先に芯材3Aが
通った2つ目の中央ラダー部2Aを先とは平行でかつ逆向
きに上方に通り、上側の2つ目と3つ目の内網目6間シ
ョルダー部2Bから3つ目の内網目6の上側の外枠部2C
で、先に通された芯材3Aと交差する。芯材3A同志が交差
した後、2つ目の外網目7の上側の取付部2Dを経て、6
つ目の中央ラダー部2Aを通り上下側の5つ目の内網目6
と5つ目及び6つ目の中網目5の外側から囲むように巻
回し、順次中央ラダー部2Aを1つおきに平行に編組み
し、終端に至る。
8を経て1つ目の内網目6の外枠部2Cを通り、1つ目と
2つ目の内網目6間のショルダー部2Bを経て2つ目の中
央ラダー部2Aに至り、下側の内網目6の1つ目と2つ目
の間のショルダー部2Bを通り、1つ目の内網目6の外側
の外枠部2Cを始端側に向って延び接続部2Eに戻る。続い
て、上側の1つの目の内網目6の上側の外枠部2Cから1
つ目の外網目7の上側の取付部2Dを経て3つ目の内網目
6つの上側の外枠部2Cを通り、3つ目と4つ目の内網目
6間のショルダー部2Bから4つ目の中央ラダー部2Aに至
り、下側の3つ目と4つ目の内網目6間のショルダー部
2Bから3つ目の内網目6の下側を回って、2つ目と3つ
目の内網目6の間のショルダー部2Bから、先に芯材3Aが
通った2つ目の中央ラダー部2Aを先とは平行でかつ逆向
きに上方に通り、上側の2つ目と3つ目の内網目6間シ
ョルダー部2Bから3つ目の内網目6の上側の外枠部2C
で、先に通された芯材3Aと交差する。芯材3A同志が交差
した後、2つ目の外網目7の上側の取付部2Dを経て、6
つ目の中央ラダー部2Aを通り上下側の5つ目の内網目6
と5つ目及び6つ目の中網目5の外側から囲むように巻
回し、順次中央ラダー部2Aを1つおきに平行に編組み
し、終端に至る。
他方の芯材3Bは、始端から下側の接続耳部8近傍を経
て左巻きに、1つ目のショルダー部2Bで芯材3Aと交差し
てから1つ目の中央ラダー部2Aを通り上側の接続耳部8
近傍から下方に向って始端に戻った後、下側の接続耳部
8を経て1つ目の内網目6及び外網目7の外側を通り、
2つ目と3つ目の内網目6のショルダー部2Bに至り、こ
ゝで先に通した他の芯材3Aと交差する。続いて、3つ目
の中央ラダー部2Aを通って上側の2つ目と3つ目の内網
目6間のショルダー部2Bから2つ目の内網目の上側の外
枠部2Cを回り、1つ目と2つ目の内網目6間ののショル
ダー部2Bで先に通した他の芯材3Aと交差した後、1つ目
の中央ラダー部2Aに至り、先に通した同芯材3Bと平行で
かつ逆向きに通り、下側の内網目6の1つ目と2つ目の
間のショルダー部2Bで先に通した他の芯材3Aと交差し、
内網目6の2つ目及び3つ目の下側の外枠部2Cを経て下
側の2つ目の外網目7の取付部2Dに至る。さらに、5つ
目の中央ラダー部2Aを通り、上下側の4つ目の内網目6
と4つ目と5つ目の中網目5を外側から囲むように巻回
し、順次中央ラダー部2Aを1つおきにかつ平行に編組み
し終端に至る。
て左巻きに、1つ目のショルダー部2Bで芯材3Aと交差し
てから1つ目の中央ラダー部2Aを通り上側の接続耳部8
近傍から下方に向って始端に戻った後、下側の接続耳部
8を経て1つ目の内網目6及び外網目7の外側を通り、
2つ目と3つ目の内網目6のショルダー部2Bに至り、こ
ゝで先に通した他の芯材3Aと交差する。続いて、3つ目
の中央ラダー部2Aを通って上側の2つ目と3つ目の内網
目6間のショルダー部2Bから2つ目の内網目の上側の外
枠部2Cを回り、1つ目と2つ目の内網目6間ののショル
ダー部2Bで先に通した他の芯材3Aと交差した後、1つ目
の中央ラダー部2Aに至り、先に通した同芯材3Bと平行で
かつ逆向きに通り、下側の内網目6の1つ目と2つ目の
間のショルダー部2Bで先に通した他の芯材3Aと交差し、
内網目6の2つ目及び3つ目の下側の外枠部2Cを経て下
側の2つ目の外網目7の取付部2Dに至る。さらに、5つ
目の中央ラダー部2Aを通り、上下側の4つ目の内網目6
と4つ目と5つ目の中網目5を外側から囲むように巻回
し、順次中央ラダー部2Aを1つおきにかつ平行に編組み
し終端に至る。
上述のように第2実施例においても、中央ラダー部2A
の芯材3A,3Bは平行に配置されるので、第1実施例と同
等の効果が期待できしかも、各芯材3A,3B同志はもとよ
り、両芯材3A,3Bがショルダー部2B及び外枠部2Cで交差
しているので、滑り止め具1の伸びが少なく性能の向上
期待できる。
の芯材3A,3Bは平行に配置されるので、第1実施例と同
等の効果が期待できしかも、各芯材3A,3B同志はもとよ
り、両芯材3A,3Bがショルダー部2B及び外枠部2Cで交差
しているので、滑り止め具1の伸びが少なく性能の向上
期待できる。
また、補強芯材3の使用量が、第1実施例のものより
も多くなるが、2本の芯材3A,3Bを使用するので、従来
の3本以上のものに比べて節減が可能である。
も多くなるが、2本の芯材3A,3Bを使用するので、従来
の3本以上のものに比べて節減が可能である。
なお、第2実施例においても、外枠部2Cを平行に通る
芯材3A,3Bを互に交差させて、幅方向左右端部の伸びを
少なくし、タイヤへの強力な装着を行わしめうるように
することができる。
芯材3A,3Bを互に交差させて、幅方向左右端部の伸びを
少なくし、タイヤへの強力な装着を行わしめうるように
することができる。
(発明の効果) 本発明によれば、各ループ部L同士の長手方向におけ
る連結を確保しつつ、補強芯材3の交差部P1,P2が網状
本体2の接地部2Aに位置しない連続ループパターンで補
強芯材3を配設できるので、網状本体2の長手方向の強
度低下を招来することなく、接地部2Aからの補強芯材3
の露出を防止することによって網状本体2の耐久性を向
上することができる。
る連結を確保しつつ、補強芯材3の交差部P1,P2が網状
本体2の接地部2Aに位置しない連続ループパターンで補
強芯材3を配設できるので、網状本体2の長手方向の強
度低下を招来することなく、接地部2Aからの補強芯材3
の露出を防止することによって網状本体2の耐久性を向
上することができる。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は第1実施
例の平面図、第2図は第2実施例の平面図である。 1……タイヤ滑り止め具、2……網状本体、2A……中央
ラダー部、2C……外枠部、3,3A,3B……補強芯材。
例の平面図、第2図は第2実施例の平面図である。 1……タイヤ滑り止め具、2……網状本体、2A……中央
ラダー部、2C……外枠部、3,3A,3B……補強芯材。
Claims (3)
- 【請求項1】複数の網目(5)(6)(7)を所定のネ
ットパターンで長手方向及び幅方向に連接してなる網状
本体(2)内に、同本体(2)のネットパターンに沿っ
て配設された補強芯材(3)が埋設されているタイヤ滑
り止め具において、 前記補強芯材(3)は、1本の当該芯材(3)を左右い
ずれか一方回りに巻き回してなるループ部(L)が前記
網状本体(2)の長手方向に連続して形成されるように
配設され、 この各ループ部(L)は前記網状本体(2)の接地部
(2A)全域に渡る幅方向長さを有するとともに、前記各
ループ部(L)を形成したことによって生じる前記補強
芯材(3)の交差部(P1)が前記網状本体(2)の接地
部(2A)よりも幅方向外側に配置されていることを特徴
とするタイヤ滑り止め具。 - 【請求項2】前記補強芯材(3)は、右巻きと左巻きの
2本の芯材(3A)(3B)からなり、右巻きの芯材(3A)
により形成される第一ループ部(L1)と左巻きの芯材
(3B)により形成される第二ループ部(L2)とが互いに
重なり合わないように前記網状本体(2)の長手方向に
連続して配設されていることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載のタイヤ滑り止め具。 - 【請求項3】前記補強芯材(3)は、右巻きと左巻きの
2本の芯材(3A)(3B)からなり、 右巻きの芯材(3A)に形成される第一ループ部(L1)と
左巻きの芯材(3B)により形成される第二ループ部(L
2)とが互いに交差するように前記網状本体(2)の長
手方向に連続して配設されており、 この第一ループ部(L1)と第二ループ部(L2)との交差
部(P2)が前記網状本体(2)の接地部(2A)よりも幅
方向側に配置されていることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載のタイヤ滑り止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62321875A JP2593496B2 (ja) | 1987-12-19 | 1987-12-19 | タイヤ滑り止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62321875A JP2593496B2 (ja) | 1987-12-19 | 1987-12-19 | タイヤ滑り止め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01164610A JPH01164610A (ja) | 1989-06-28 |
JP2593496B2 true JP2593496B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=18137377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62321875A Expired - Lifetime JP2593496B2 (ja) | 1987-12-19 | 1987-12-19 | タイヤ滑り止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593496B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7141580B1 (ja) * | 2021-04-12 | 2022-09-26 | 久一 神田 | タイヤ滑り止め装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2757917B2 (ja) * | 1986-05-21 | 1998-05-25 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ滑り止め装置 |
JPS62278006A (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-02 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ用滑止具 |
-
1987
- 1987-12-19 JP JP62321875A patent/JP2593496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01164610A (ja) | 1989-06-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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