JP2593485Y2 - コンクリート壁用ガードレール緩衝支持装置 - Google Patents
コンクリート壁用ガードレール緩衝支持装置Info
- Publication number
- JP2593485Y2 JP2593485Y2 JP1993057365U JP5736593U JP2593485Y2 JP 2593485 Y2 JP2593485 Y2 JP 2593485Y2 JP 1993057365 U JP1993057365 U JP 1993057365U JP 5736593 U JP5736593 U JP 5736593U JP 2593485 Y2 JP2593485 Y2 JP 2593485Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical body
- flat plate
- semi
- intermediate vertical
- concrete wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車道路の側部に設
置されたコンクリート壁にガードレールを緩衝可能に支
持するガードレール緩衝支持装置に関するものである。
置されたコンクリート壁にガードレールを緩衝可能に支
持するガードレール緩衝支持装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、コンクリート壁にガードレールを
緩衝可能に支持する装置としては、実公昭５３−２２７
１０号公報により公表されているように、両端に取付座
を有するく字状部材を、コンクリート壁とガードレール
との間に介在させ、く字状部材の両端の取付座をコンク
リート壁およびガードレールに対しボルトにより固定し
た構造のガードレール緩衝支持装置が知られている。
緩衝可能に支持する装置としては、実公昭５３−２２７
１０号公報により公表されているように、両端に取付座
を有するく字状部材を、コンクリート壁とガードレール
との間に介在させ、く字状部材の両端の取付座をコンク
リート壁およびガードレールに対しボルトにより固定し
た構造のガードレール緩衝支持装置が知られている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のガードレー
ル緩衝支持装置の場合は、自動車がガードレールに衝突
したとき、当該自動車の重量、走行速度及び衝突角度等
によってガードレールの受ける衝突エネルギーは変動す
るが、ガードレール緩衝支持装置のく字状部材の中間屈
曲部に曲げ応力が集中する。この場合、上記衝突エネル
ギーが過大であると、く字状部材が急激に折れ曲がり、
同時にガードレールそのものが局部変形を惹起する。こ
の局部変形したガードレールに倣って慣性移動する自動
車は衝突時の入射角以上の反射角で離脱することとな
る。 衝突後の自動車が大きな反射角度で離脱すると、他
の車線あるいは反対車線に放出された状態となり、後続
車両あるいは対抗車両を巻き込む二次事故を惹起するこ
ととなる。このため、ガードレール緩衝支持装置として
は、緩衝装置が急激に折れ曲がることなく、滑らかに衝
突エネルギーを吸収することでガードレールそのものの
局部変形を最小限とすることのできるガードレール緩衝
支持装置が望まれている。
ル緩衝支持装置の場合は、自動車がガードレールに衝突
したとき、当該自動車の重量、走行速度及び衝突角度等
によってガードレールの受ける衝突エネルギーは変動す
るが、ガードレール緩衝支持装置のく字状部材の中間屈
曲部に曲げ応力が集中する。この場合、上記衝突エネル
ギーが過大であると、く字状部材が急激に折れ曲がり、
同時にガードレールそのものが局部変形を惹起する。こ
の局部変形したガードレールに倣って慣性移動する自動
車は衝突時の入射角以上の反射角で離脱することとな
る。 衝突後の自動車が大きな反射角度で離脱すると、他
の車線あるいは反対車線に放出された状態となり、後続
車両あるいは対抗車両を巻き込む二次事故を惹起するこ
ととなる。このため、ガードレール緩衝支持装置として
は、緩衝装置が急激に折れ曲がることなく、滑らかに衝
突エネルギーを吸収することでガードレールそのものの
局部変形を最小限とすることのできるガードレール緩衝
支持装置が望まれている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本考案のコンクリート壁用ガードレール緩
衝支持装置においては、１枚の鋼板に曲げ加工を施し
て、大半径の中間縦向き半円筒体１と、その中間縦向き
半円筒体１の一端部に中間垂直平板２を介して連設され
た小半径の端部縦向き半円筒体３とを形成し、その端部
縦向き半円筒体３の内部を中間縦向き半円筒体１の内部
に対向させ、その中間縦向き半円筒体１の他端部に、前
記中間垂直平板２と平行に延長する垂直平板４を連設
し、中間垂直平板２および垂直平板４のうちの一方をコ
ンクリート壁５に固定し、他方をガードレール６に固定
する。
するために、本考案のコンクリート壁用ガードレール緩
衝支持装置においては、１枚の鋼板に曲げ加工を施し
て、大半径の中間縦向き半円筒体１と、その中間縦向き
半円筒体１の一端部に中間垂直平板２を介して連設され
た小半径の端部縦向き半円筒体３とを形成し、その端部
縦向き半円筒体３の内部を中間縦向き半円筒体１の内部
に対向させ、その中間縦向き半円筒体１の他端部に、前
記中間垂直平板２と平行に延長する垂直平板４を連設
し、中間垂直平板２および垂直平板４のうちの一方をコ
ンクリート壁５に固定し、他方をガードレール６に固定
する。
【０００５】
【実施例】図３ないし図６は本考案の実施例において用
いられる緩衝支持金具７の一例を示すものであって、１
枚の鋼板に曲げ加工が施されて、大半径の中間縦向き半
円筒体１と、その中間縦向き半円筒体１の一端部に中間
垂直平板２を介して連設された小半径の端部縦向き半円
筒体３とが形成され、その端部縦向き半円筒体３の内部
は、中間縦向き半円筒体１の内部に対向され、かつ中間
縦向き半円筒体１の他端部に、前記中間垂直平板２と平
行に延長する垂直平板４が連設され、その垂直平板４
は、端部縦向き半円筒体３に対向する位置を通過して延
長し、さらに中間垂直平板２および垂直平板４に、それ
ぞれ複数のボルト挿通用透孔８が設けられている。
いられる緩衝支持金具７の一例を示すものであって、１
枚の鋼板に曲げ加工が施されて、大半径の中間縦向き半
円筒体１と、その中間縦向き半円筒体１の一端部に中間
垂直平板２を介して連設された小半径の端部縦向き半円
筒体３とが形成され、その端部縦向き半円筒体３の内部
は、中間縦向き半円筒体１の内部に対向され、かつ中間
縦向き半円筒体１の他端部に、前記中間垂直平板２と平
行に延長する垂直平板４が連設され、その垂直平板４
は、端部縦向き半円筒体３に対向する位置を通過して延
長し、さらに中間垂直平板２および垂直平板４に、それ
ぞれ複数のボルト挿通用透孔８が設けられている。
【０００６】図７ないし図１０は本考案の実施例におい
て用いられる緩衝支持金具７の他の例を示すものであっ
て、垂直平板４の長さが、端部縦向き半円筒体３の横方
向自由端部に対向する位置まで達しない短かい長さにな
っているが、その他の構成は、図３ないし図６に示す緩
衝支持金具の場合と同様である。
て用いられる緩衝支持金具７の他の例を示すものであっ
て、垂直平板４の長さが、端部縦向き半円筒体３の横方
向自由端部に対向する位置まで達しない短かい長さにな
っているが、その他の構成は、図３ないし図６に示す緩
衝支持金具の場合と同様である。
【０００７】図１および図２は、図３ないし図６に示す
緩衝支持金具７を使用した本考案の実施例に係るコンク
リート壁用ガードレール緩衝支持装置を示すものであっ
て、路盤９の側部に設けられたコンクリート壁５におけ
る路盤側の側面に、緩衝支持金具７における中間垂直平
板２が当接されてアンカーボルト１０により固定され、
前記緩衝支持金具７における垂直平板４にガードレール
６が当接されてボルト１１により固定されている。
緩衝支持金具７を使用した本考案の実施例に係るコンク
リート壁用ガードレール緩衝支持装置を示すものであっ
て、路盤９の側部に設けられたコンクリート壁５におけ
る路盤側の側面に、緩衝支持金具７における中間垂直平
板２が当接されてアンカーボルト１０により固定され、
前記緩衝支持金具７における垂直平板４にガードレール
６が当接されてボルト１１により固定されている。
【０００８】自動車がガードレール６に衝突すると、そ
の衝突力により緩衝支持金具７における中間縦向き半円
筒体１が弾性限界内で弯曲され、その弯曲抵抗により、
自動車の衝突力が緩衝される。また中間縦向き半円筒体
１が大きく弯曲変形されると、垂直平板４またはボルト
１１が端部縦向き半円筒体３に突き当たるので、その端
部縦向き半円筒体３により緩衝されながら、中間縦向き
半円筒体１の弯曲変形が抑制される。
の衝突力により緩衝支持金具７における中間縦向き半円
筒体１が弾性限界内で弯曲され、その弯曲抵抗により、
自動車の衝突力が緩衝される。また中間縦向き半円筒体
１が大きく弯曲変形されると、垂直平板４またはボルト
１１が端部縦向き半円筒体３に突き当たるので、その端
部縦向き半円筒体３により緩衝されながら、中間縦向き
半円筒体１の弯曲変形が抑制される。
【０００９】本考案を実施する場合、垂直平板４をコン
クリート壁５に固定すると共に、中間垂直平板２をガー
ドレール６に固定してもよい。
クリート壁５に固定すると共に、中間垂直平板２をガー
ドレール６に固定してもよい。
【００１０】
【考案の効果】本考案によれば、１枚の鋼鈑に曲げ加工
を施して、大半径の中間縦向き半円筒体１と、その中間
縦向き半円筒体１の一端部に中間垂直平板２を介して連
設された小半径の端部縦向き半円筒体３とを形成し、そ
の端部縦向き半円筒体３の内部を中間縦向き半円筒体１
の内部に対向させ、その中間縦向き半円筒体１の他端部
に、前記中間垂直平板２と平行に延長する垂直平板４を
連設し、中間垂直平板２および垂直平板４のうちの一方
をコンクリート壁５に固定し、他方をガードレール６に
固定したので、自動車がガードレール６に衝突した場
合、緩衝支持金具７における中間縦向き半円筒体１の全
体を、その弾性限界内で彎曲させて、その中間縦向き半
円筒体１により自動車の衝突力を滑らかにかつ有効に緩
衝することができ、また、過剰の衝突力は縦向き半円筒
体３の弾性限界内での彎曲変形によって滑らかにかつ有
効に緩衝することができるので、ガードレールそのもの
の局部変形を最小限とすることができ、結果として、衝
突した自動車の離脱角度が大きくなるのを確実に防止で
きる。従って、衝突後の自動車の慣性は、ガードレール
の変形エネルギーと衝突自動車の変形エネルギー及び、
ガードレールとの摺動摩擦にもとづく熱エネルギーに変
換消費されるので、衝突後の自動車が他の車線あるいは
反対車線に放出される可能性は大幅に抑制できる。
を施して、大半径の中間縦向き半円筒体１と、その中間
縦向き半円筒体１の一端部に中間垂直平板２を介して連
設された小半径の端部縦向き半円筒体３とを形成し、そ
の端部縦向き半円筒体３の内部を中間縦向き半円筒体１
の内部に対向させ、その中間縦向き半円筒体１の他端部
に、前記中間垂直平板２と平行に延長する垂直平板４を
連設し、中間垂直平板２および垂直平板４のうちの一方
をコンクリート壁５に固定し、他方をガードレール６に
固定したので、自動車がガードレール６に衝突した場
合、緩衝支持金具７における中間縦向き半円筒体１の全
体を、その弾性限界内で彎曲させて、その中間縦向き半
円筒体１により自動車の衝突力を滑らかにかつ有効に緩
衝することができ、また、過剰の衝突力は縦向き半円筒
体３の弾性限界内での彎曲変形によって滑らかにかつ有
効に緩衝することができるので、ガードレールそのもの
の局部変形を最小限とすることができ、結果として、衝
突した自動車の離脱角度が大きくなるのを確実に防止で
きる。従って、衝突後の自動車の慣性は、ガードレール
の変形エネルギーと衝突自動車の変形エネルギー及び、
ガードレールとの摺動摩擦にもとづく熱エネルギーに変
換消費されるので、衝突後の自動車が他の車線あるいは
反対車線に放出される可能性は大幅に抑制できる。
【図１】本考案の実施例に係るコンクリート壁用ガード
レール緩衝支持装置を示す平面図である。
レール緩衝支持装置を示す平面図である。
【図２】本考案の実施例に係るコンクリート壁用ガード
レール緩衝支持装置を示す縦断側面図である。
レール緩衝支持装置を示す縦断側面図である。
【図３】緩衝支持金具の一例を示す平面図である。
【図４】緩衝支持金具の一例を示す側面図である。
【図５】緩衝支持金具の一例を示す正面図である。
【図６】緩衝支持金具の一例を示す背面図である。
【図７】緩衝支持金具の他の例を示す平面図である。
【図８】緩衝支持金具の他の例を示す側面図である。
【図９】緩衝支持金具の他の例を示す正面図である。
【図１０】緩衝支持金具の他の例を示す背面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 矢村 昌之 東京都台東区台東１丁目７番２号 財団 法人 土木研究センター内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E01F 15/02 E01F 15/08
Claims (1)
- 【請求項１】 １枚の鋼板に曲げ加工を施して、大半径
の中間縦向き半円筒体１と、その中間縦向き半円筒体１
の一端部に中間垂直平板２を介して連設された小半径の
端部縦向き半円筒体３とを形成し、その端部縦向き半円
筒体３の内部を中間縦向き半円筒体１の内部に対向さ
せ、その中間縦向き半円筒体１の他端部に、前記中間垂
直平板２と平行に延長する垂直平板４を連設し、中間垂
直平板２および垂直平板４のうちの一方をコンクリート
壁５に固定し、他方をガードレール６に固定したコンク
リート壁用ガードレール緩衝支持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993057365U JP2593485Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | コンクリート壁用ガードレール緩衝支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993057365U JP2593485Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | コンクリート壁用ガードレール緩衝支持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0723015U JPH0723015U (ja) | 1995-04-25 |
| JP2593485Y2 true JP2593485Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13053564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993057365U Expired - Lifetime JP2593485Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | コンクリート壁用ガードレール緩衝支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593485Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100855231B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2008-09-01 | 경갑수 | 충격흡수용 가드레일 |
| KR101118078B1 (ko) * | 2011-05-09 | 2012-03-09 | 진형건설(주) | 가드레일용 보강부재 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993057365U patent/JP2593485Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0723015U (ja) | 1995-04-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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