JP2593201Y2 - 輸液バツグ保存用外装袋 - Google Patents
輸液バツグ保存用外装袋Info
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- JP2593201Y2 JP2593201Y2 JP1993045852U JP4585293U JP2593201Y2 JP 2593201 Y2 JP2593201 Y2 JP 2593201Y2 JP 1993045852 U JP1993045852 U JP 1993045852U JP 4585293 U JP4585293 U JP 4585293U JP 2593201 Y2 JP2593201 Y2 JP 2593201Y2
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- infusion
- opening
- batsugu
- infusion bag
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、輸液バツグ等の医療用
薬液が封入されたプラスチック容器を収納保存するため
の外装袋の改良に関する。
薬液が封入されたプラスチック容器を収納保存するため
の外装袋の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】輸液等の医療用薬液を充填する容器とし
て従来より使用されているガラス壜は、重い、衝撃によ
る破損の危険がある、崇張つて輸送・保管に不便である
等の欠点があり、近時はガラス壜に代え、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル樹脂等のプラスチ
ック容器を使用することも多くなつている。プラスチッ
ク容器は、それ自身ではガラス壜のような薬液の変質防
止に必要な高度のガスバリアー性を保証し難いので、特
定の薬液では、薬液を充填密封した後、そのプラスチッ
ク容器を、別途用意したガスバリアー性を備えた袋で外
包装するようにしている。
て従来より使用されているガラス壜は、重い、衝撃によ
る破損の危険がある、崇張つて輸送・保管に不便である
等の欠点があり、近時はガラス壜に代え、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル樹脂等のプラスチ
ック容器を使用することも多くなつている。プラスチッ
ク容器は、それ自身ではガラス壜のような薬液の変質防
止に必要な高度のガスバリアー性を保証し難いので、特
定の薬液では、薬液を充填密封した後、そのプラスチッ
ク容器を、別途用意したガスバリアー性を備えた袋で外
包装するようにしている。
【０００３】図３において、２０は薬液が充填された輸
液バツグ等のプラスチック容器（以下「輸液バツ
グ」）、１０’は輸液バツグ２０を収納保存する外装袋
である。外装袋１０’は、ガスバリアー性樹脂層と熱融
着性樹脂層を有する積層シートを素材とし、２枚のシー
トを重ね合わせ、左右両辺の縁部ａ，ａ、および底辺の
縁部ｂを接着代として熱融着することにより製袋され
る。その外装袋１０’は、輸液バツグ２０を装入する際
の装入操作性を考慮して、開口サイズが、輸液バツグ２
０の水平断面サイズに対し十分な余裕を持つように、袋
の内幅（左右の接着代の向かい合う内側縁線Ｌa とＬa
のなす幅寸法）を広幅サイズ（通常、その開口周長が輸
液バツグの水平方向の最大周長に比べ、約１６〜２５％
程度大きめ）に製袋されたものが使用される。輸液バツ
グ２０は、その底部に突設されている吊り具片２１を下
向きにして、頂部開口から外装袋１０’内に装入され、
袋内の雰囲気の処理（脱酸素剤の投入、窒素ガス置換
等）を施したうえ、頂部開口の縁部ｃを接着代として封
止することにより包装を完成する。その頂部開口付近の
左右の接着代ａ，ａにはノッチｎが形設され、輸液バツ
グ２０は、外装袋１０’をノッチｎ部分で破封して取り
出される。
液バツグ等のプラスチック容器（以下「輸液バツ
グ」）、１０’は輸液バツグ２０を収納保存する外装袋
である。外装袋１０’は、ガスバリアー性樹脂層と熱融
着性樹脂層を有する積層シートを素材とし、２枚のシー
トを重ね合わせ、左右両辺の縁部ａ，ａ、および底辺の
縁部ｂを接着代として熱融着することにより製袋され
る。その外装袋１０’は、輸液バツグ２０を装入する際
の装入操作性を考慮して、開口サイズが、輸液バツグ２
０の水平断面サイズに対し十分な余裕を持つように、袋
の内幅（左右の接着代の向かい合う内側縁線Ｌa とＬa
のなす幅寸法）を広幅サイズ（通常、その開口周長が輸
液バツグの水平方向の最大周長に比べ、約１６〜２５％
程度大きめ）に製袋されたものが使用される。輸液バツ
グ２０は、その底部に突設されている吊り具片２１を下
向きにして、頂部開口から外装袋１０’内に装入され、
袋内の雰囲気の処理（脱酸素剤の投入、窒素ガス置換
等）を施したうえ、頂部開口の縁部ｃを接着代として封
止することにより包装を完成する。その頂部開口付近の
左右の接着代ａ，ａにはノッチｎが形設され、輸液バツ
グ２０は、外装袋１０’をノッチｎ部分で破封して取り
出される。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】外装袋１０’内に装入
された輸液バツグ２０は、輸送・保管過程で自重に押さ
れて底部の吊り具片２１が折れ曲がり、折りぐせが付き
易い。吊り具片２１に折りぐせが付くと、外装袋１０’
から取り出して点滴に使用する際の取扱性が損なわれ
る。外装袋１０’は、輸液バツグ２０を装入し易いよう
に、輸液バツグ２０に対して開口サイズを十分大きく製
袋されており、そのため袋内に投入された輸液バツグ２
０は、図中の鎖線に示すように傾斜姿勢となり易い。袋
内の輸液バツグ２０が傾いて収納されると、外装袋１
０’の頂部開口付近にゆがみを生じるため、開口を封止
するに際して頂辺の縁部ｃをぴったりと重ね合わせて接
着することが困難となり、頂部開口の完全封止を妨げる
原因となる。また、外装袋１０’が輸液バツグ２０に比
べて大きく、袋内で輸液バツグ２０が動き易いため、箱
詰ないし集積包装する際の取扱性が悪い。すなわち、外
装袋１０’で包装した輸液バツグ２０を、例えば上下に
積み重ねてラップラウンド包装を行う場合には、袋内の
輸液バツグ２０の傾きや、位置ずれを生じ易く、積み重
ね姿勢を保つことが困難なため、自動梱包の円滑な操作
が妨げられ、梱包をタイトに仕上げることも容易でな
い。更に、輸送、その他の取扱過程で、袋内の輸液バツ
グ２０のガサツキ（振動、揺動等）が生じ易いため、ガ
サツキに起因して外装袋１０’のガスバリアー性樹脂層
に疵（ピンホール）を生じて外装袋１０’の密封状態が
損なわれるという問題がある。本考案は、輸液バツグの
外装袋に関する上記問題を解決するための改良された外
装袋を提供するものである。
された輸液バツグ２０は、輸送・保管過程で自重に押さ
れて底部の吊り具片２１が折れ曲がり、折りぐせが付き
易い。吊り具片２１に折りぐせが付くと、外装袋１０’
から取り出して点滴に使用する際の取扱性が損なわれ
る。外装袋１０’は、輸液バツグ２０を装入し易いよう
に、輸液バツグ２０に対して開口サイズを十分大きく製
袋されており、そのため袋内に投入された輸液バツグ２
０は、図中の鎖線に示すように傾斜姿勢となり易い。袋
内の輸液バツグ２０が傾いて収納されると、外装袋１
０’の頂部開口付近にゆがみを生じるため、開口を封止
するに際して頂辺の縁部ｃをぴったりと重ね合わせて接
着することが困難となり、頂部開口の完全封止を妨げる
原因となる。また、外装袋１０’が輸液バツグ２０に比
べて大きく、袋内で輸液バツグ２０が動き易いため、箱
詰ないし集積包装する際の取扱性が悪い。すなわち、外
装袋１０’で包装した輸液バツグ２０を、例えば上下に
積み重ねてラップラウンド包装を行う場合には、袋内の
輸液バツグ２０の傾きや、位置ずれを生じ易く、積み重
ね姿勢を保つことが困難なため、自動梱包の円滑な操作
が妨げられ、梱包をタイトに仕上げることも容易でな
い。更に、輸送、その他の取扱過程で、袋内の輸液バツ
グ２０のガサツキ（振動、揺動等）が生じ易いため、ガ
サツキに起因して外装袋１０’のガスバリアー性樹脂層
に疵（ピンホール）を生じて外装袋１０’の密封状態が
損なわれるという問題がある。本考案は、輸液バツグの
外装袋に関する上記問題を解決するための改良された外
装袋を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、重ね合わされ
た２枚のプラスチックシートの左右両辺の縁部および底
辺の縁部を接着代として製袋され、頂部開口から輸液バ
ツグを装入した後、頂辺の縁部を接着代として密封され
る輸液バツグ保存用外装袋において、頂部開口から装入
される輸液バツグ２０を袋内の中央位置に案内するため
の、内幅（左右の接着代の向かい合う内側縁線Ｌa −Ｌ
a の離間距離）が袋底に向かつて漸減するテーパ部１
３、テーパ部１３につづいて、開口周長が輸液バツグ２
０の水平方向最大周長に略等しくなる大きさに縮小され
た内幅を有するストレート部１４、およびストレート部
１４につづいて袋底に向かつて内幅が漸減して開口周長
が輸液バツグ２０の水平方向最大周長より小さくなり、
輸液バツグ２０を、その吊り具片２１が袋底に当接する
直前の高さ位置に保持するテーパ部１５を有することを
特徴としている。
た２枚のプラスチックシートの左右両辺の縁部および底
辺の縁部を接着代として製袋され、頂部開口から輸液バ
ツグを装入した後、頂辺の縁部を接着代として密封され
る輸液バツグ保存用外装袋において、頂部開口から装入
される輸液バツグ２０を袋内の中央位置に案内するため
の、内幅（左右の接着代の向かい合う内側縁線Ｌa −Ｌ
a の離間距離）が袋底に向かつて漸減するテーパ部１
３、テーパ部１３につづいて、開口周長が輸液バツグ２
０の水平方向最大周長に略等しくなる大きさに縮小され
た内幅を有するストレート部１４、およびストレート部
１４につづいて袋底に向かつて内幅が漸減して開口周長
が輸液バツグ２０の水平方向最大周長より小さくなり、
輸液バツグ２０を、その吊り具片２１が袋底に当接する
直前の高さ位置に保持するテーパ部１５を有することを
特徴としている。
【０００６】
【作用】本考案の外装袋にその頂部開口から装入される
輸液バツグ２０は、テーパ部１３を通りストレート部１
４内を降下し、底部の吊り具片２１が袋底の接着代ｂの
内側縁線Ｌb に当接する直前の高さ位置に到ると、底部
両角部２２，２２がテーパ部１５に当接してその高さ位
置で降下を停止する。すなわち、袋内に収納される輸液
バツグ２０は、テーパ部１５に担持され、吊り具片２１
にバツグ２０の自重が加わることはなく、従つて吊り具
片２１の折れ曲りを生じることがない。また、外装袋１
０に装入される輸液バツグ２０が、傾いた姿勢で頂部開
口から投入された場合にも、テーパ部１３の斜面に案内
されてストレート部１４内に導入されることにより直立
姿勢となつて降下し、直立姿勢のままテーパ部１５に担
持される。従つて、図３に示したような輸液バツグ２０
の傾きによる頂部の接着代ｃのゆがみや、それに起因す
る頂部開口の密封の不完全さが回避され、確実な密封が
確保される。ストレート部１４は、輸液バツグ２０の水
平方向の最大周長に略等しい開口周長を有しているの
で、輸液バツグ２０を安定に抱持する。このため、輸
送、その他の取扱過程で袋内での輸液バツグのガサツキ
（外装袋のガスバリアー性樹脂層の擦過疵・ピンホール
の発生の原因となる）が抑制防止され、外装袋１０内の
輸液バツグ２０の密封包装状態が安定に維持される。な
お、袋内の輸液バツグ２０がストレート部１５に抱持さ
れ、袋内での位置変動が少ないということは、その包装
体の重心位置が安定しているということであり、従つて
その包装体の箱詰め・集積包装における包装体のハンド
リングが容易で、自動梱包作業の効率化を可能とする。
輸液バツグ２０は、テーパ部１３を通りストレート部１
４内を降下し、底部の吊り具片２１が袋底の接着代ｂの
内側縁線Ｌb に当接する直前の高さ位置に到ると、底部
両角部２２，２２がテーパ部１５に当接してその高さ位
置で降下を停止する。すなわち、袋内に収納される輸液
バツグ２０は、テーパ部１５に担持され、吊り具片２１
にバツグ２０の自重が加わることはなく、従つて吊り具
片２１の折れ曲りを生じることがない。また、外装袋１
０に装入される輸液バツグ２０が、傾いた姿勢で頂部開
口から投入された場合にも、テーパ部１３の斜面に案内
されてストレート部１４内に導入されることにより直立
姿勢となつて降下し、直立姿勢のままテーパ部１５に担
持される。従つて、図３に示したような輸液バツグ２０
の傾きによる頂部の接着代ｃのゆがみや、それに起因す
る頂部開口の密封の不完全さが回避され、確実な密封が
確保される。ストレート部１４は、輸液バツグ２０の水
平方向の最大周長に略等しい開口周長を有しているの
で、輸液バツグ２０を安定に抱持する。このため、輸
送、その他の取扱過程で袋内での輸液バツグのガサツキ
（外装袋のガスバリアー性樹脂層の擦過疵・ピンホール
の発生の原因となる）が抑制防止され、外装袋１０内の
輸液バツグ２０の密封包装状態が安定に維持される。な
お、袋内の輸液バツグ２０がストレート部１５に抱持さ
れ、袋内での位置変動が少ないということは、その包装
体の重心位置が安定しているということであり、従つて
その包装体の箱詰め・集積包装における包装体のハンド
リングが容易で、自動梱包作業の効率化を可能とする。
【０００７】以下、本考案について図面を参照して説明
する。図１は、本考案の外装袋１０に輸液バツグ２０を
装入密封した包装体の例を示している。図２は、その外
装袋の各部の寸法説明図である。図示のように、外装袋
１０の頂部開口側の内幅（左右の接着代ａとａの向かい
合う内側縁線Ｌa −Ｌa 間の水平距離）は広く、装入さ
れる輸液バツグ２０に対して十分大きい幅を有している
一方において、袋下半側には、内幅が下方に向かつて漸
減するテーパ部１３と、そのテーパ部１３につづく縮小
された内幅を有するストレート部１４と、そのストレー
ト部１４につづくテーパ部１５が形成されている。外装
袋１０の頂部開口側を広幅サイズとしているのは、頂部
開口を介して行われる輸液バツグ２０の投入作業性を良
好にするためである。その袋内幅Ｗ11（図２）は、従来
のものと同様に、例えばその開口周長（Ｗ11×２）を、
装入される輸液バツグ２０の水平方向最大周長に比べ、
約１４〜１８％程度大きめとしてよい。テーパ部１３
は、広幅の頂部開口から投入される輸液バツグ２０を、
その斜面に沿つて袋の開口中央部に誘導する案内部であ
る。投入された輸液バツグ２０が傾斜姿勢を呈している
ような場合にも、そのテーパ部１３の斜面に沿つてスト
レート部１４に導入される。その傾斜角度は、輸液バツ
グ２０の誘導を滑らかに行わせるために、水平線に対し
て約６０°以上とするのがよい。
する。図１は、本考案の外装袋１０に輸液バツグ２０を
装入密封した包装体の例を示している。図２は、その外
装袋の各部の寸法説明図である。図示のように、外装袋
１０の頂部開口側の内幅（左右の接着代ａとａの向かい
合う内側縁線Ｌa −Ｌa 間の水平距離）は広く、装入さ
れる輸液バツグ２０に対して十分大きい幅を有している
一方において、袋下半側には、内幅が下方に向かつて漸
減するテーパ部１３と、そのテーパ部１３につづく縮小
された内幅を有するストレート部１４と、そのストレー
ト部１４につづくテーパ部１５が形成されている。外装
袋１０の頂部開口側を広幅サイズとしているのは、頂部
開口を介して行われる輸液バツグ２０の投入作業性を良
好にするためである。その袋内幅Ｗ11（図２）は、従来
のものと同様に、例えばその開口周長（Ｗ11×２）を、
装入される輸液バツグ２０の水平方向最大周長に比べ、
約１４〜１８％程度大きめとしてよい。テーパ部１３
は、広幅の頂部開口から投入される輸液バツグ２０を、
その斜面に沿つて袋の開口中央部に誘導する案内部であ
る。投入された輸液バツグ２０が傾斜姿勢を呈している
ような場合にも、そのテーパ部１３の斜面に沿つてスト
レート部１４に導入される。その傾斜角度は、輸液バツ
グ２０の誘導を滑らかに行わせるために、水平線に対し
て約６０°以上とするのがよい。
【０００８】テーパ部１３につづくストレート部１４
は、装入される輸液バツグ２０の水平方向最大周長に略
等しい開口周長となるようにその内幅Ｗ14（図２）が設
定されている。このストレート部１４の内幅Ｗ14（その
開口周長はＷ14×２）は、輸液バツグ２０を円滑に降下
させる点から、輸液バツグ２０に対するクリアランスを
大きくするのが有利であり、他方輸液バツグ２０の直立
姿勢の堅持・ガサツキ防止の観点からは、できるだけそ
のクリアランスを小さくすることが有利である。この両
面の要請を充足するためのストレート部１４のサイズ
は、厳密には輸液バツグ２０の外表面および外装袋１０
のフイルムの内面の材種（摩擦係数等）により異なる
が、一般的にはストレート部１４の開口周長（Ｗ14×
２）を輸液バツグ２０の最大周長に比し、約２〜１０％
程度大き目とするとよい。ストレート部１４の上下方向
の長さは、輸液バツグ２０の抱持効果を十分なものとす
るために、輸液バツグ２０の長さ（底部の吊り具片２１
および頂部栓体部２３を除いた部分の長さ）の約１／３
〜１／２程度とするのが適当である。なお、ストレート
部１４の内幅Ｗ14はその上下方向に厳密な一定の値であ
る必要はなく、輸液バツグ２０を安定に抱持し得る範囲
内で、下方に向かつて僅かに広幅（もしくはその逆に幅
狭）となる傾斜が与えられてもよい。
は、装入される輸液バツグ２０の水平方向最大周長に略
等しい開口周長となるようにその内幅Ｗ14（図２）が設
定されている。このストレート部１４の内幅Ｗ14（その
開口周長はＷ14×２）は、輸液バツグ２０を円滑に降下
させる点から、輸液バツグ２０に対するクリアランスを
大きくするのが有利であり、他方輸液バツグ２０の直立
姿勢の堅持・ガサツキ防止の観点からは、できるだけそ
のクリアランスを小さくすることが有利である。この両
面の要請を充足するためのストレート部１４のサイズ
は、厳密には輸液バツグ２０の外表面および外装袋１０
のフイルムの内面の材種（摩擦係数等）により異なる
が、一般的にはストレート部１４の開口周長（Ｗ14×
２）を輸液バツグ２０の最大周長に比し、約２〜１０％
程度大き目とするとよい。ストレート部１４の上下方向
の長さは、輸液バツグ２０の抱持効果を十分なものとす
るために、輸液バツグ２０の長さ（底部の吊り具片２１
および頂部栓体部２３を除いた部分の長さ）の約１／３
〜１／２程度とするのが適当である。なお、ストレート
部１４の内幅Ｗ14はその上下方向に厳密な一定の値であ
る必要はなく、輸液バツグ２０を安定に抱持し得る範囲
内で、下方に向かつて僅かに広幅（もしくはその逆に幅
狭）となる傾斜が与えられてもよい。
【０００９】ストレート部１４の下側につづくテーパ部
１５は、輸液バツグ２０を、その吊り具片２１が袋底に
当接する直前の高さ位置に保持することにより、吊り具
片２１が、バツグ２０の自重で折れ曲がるのを防止する
役目を有している。このテーパ部１５の傾斜角度は、輸
液バツグ２０の安定な保持状態を確保する点から、水平
線に対して約２０〜５５°程度の緩やかな角度とするの
がよい。テーパ部１５の下端部分は、垂直線１６として
袋底を凹形状としているが、必ずしもそうである必要は
なく、吊り具片２１との干渉を生じなければ、図２の鎖
線Ｄに示すように、テーパ部１５の傾斜をそのまま袋底
辺まで延長した形状としてむろん差し支えない。
１５は、輸液バツグ２０を、その吊り具片２１が袋底に
当接する直前の高さ位置に保持することにより、吊り具
片２１が、バツグ２０の自重で折れ曲がるのを防止する
役目を有している。このテーパ部１５の傾斜角度は、輸
液バツグ２０の安定な保持状態を確保する点から、水平
線に対して約２０〜５５°程度の緩やかな角度とするの
がよい。テーパ部１５の下端部分は、垂直線１６として
袋底を凹形状としているが、必ずしもそうである必要は
なく、吊り具片２１との干渉を生じなければ、図２の鎖
線Ｄに示すように、テーパ部１５の傾斜をそのまま袋底
辺まで延長した形状としてむろん差し支えない。
【００１０】本考案の外装袋１０の底部両側の外側輪郭
形状は、図２の鎖線Ｌ0 で示すように従来のそれと同様
の矩形状としてもむろん構わないが、その角部Ｃ，Ｃを
残存させた形状とする利益はなく、その角部Ｃ，Ｃを切
り取つた輪郭形状に整えることにより、その包装体をタ
テ型カートナー等の個箱詰めを行う際の箱と包装体との
接触・抵抗が少なくなり、従つてタイトな個箱の採用が
可能となり、個箱コストの削減、運搬容積の減少による
運搬効率の改善等の効果が得られる。
形状は、図２の鎖線Ｌ0 で示すように従来のそれと同様
の矩形状としてもむろん構わないが、その角部Ｃ，Ｃを
残存させた形状とする利益はなく、その角部Ｃ，Ｃを切
り取つた輪郭形状に整えることにより、その包装体をタ
テ型カートナー等の個箱詰めを行う際の箱と包装体との
接触・抵抗が少なくなり、従つてタイトな個箱の採用が
可能となり、個箱コストの削減、運搬容積の減少による
運搬効率の改善等の効果が得られる。
【００１１】本考案の外装袋１０を製袋する素材フイル
ムは、従来のそれと同様に、例えば外側層を、強度の高
い二軸延伸ナイロンフイルム（例えば厚さ１５〜２５μ
ｍ）または二軸延伸ポリエステルフイルム（例えば９〜
１６μｍ）、中間層を、ガスバリアー性のエチレン・ビ
ニルアルコール共重合樹脂層（例えば約１５μｍ）、内
側層を、熱融着性の直鎖状低密度ポリエチレンフイルム
（例えば４０〜８０μｍ）とする積層フイルム等を使用
すればよい。なお、ガスバリアー性を特に必要とするも
のでない場合は、上記中間層を除いた積層構成としてむ
ろん構わない。その製袋工程は、袋の下半側に所定のテ
ーパ部１３，ストレート部１４，およびテーパ部１５を
なすように左右の両辺の接着代ａ，ａの形状設定を行う
点を除いて通常の製袋工程と異ならず、常法に従つて素
材フイルムの左右両辺の縁部ａ，ａおよび底辺縁部ｃを
熱融着し、所望により下半部側の外側輪郭を接着代の内
側縁線に沿つた形状に整えて外装袋１０を得る。外装袋
１０への輸液バツグ２０の装填は、手作業または自動装
填により常法に従つて行えばよく、ついで頂部開口１１
の縁部ｃを接着代として熱融着することにより包装体を
完成する。また、外装袋１０に輸液バツグ２０を収納し
た包装体の所定袋数を箱詰めする梱包作業は、予め組み
立てられた箱を使用し、あるいは包装体を上下に積み重
ねてラップラウンド包装により梱包するようにしてもよ
い。
ムは、従来のそれと同様に、例えば外側層を、強度の高
い二軸延伸ナイロンフイルム（例えば厚さ１５〜２５μ
ｍ）または二軸延伸ポリエステルフイルム（例えば９〜
１６μｍ）、中間層を、ガスバリアー性のエチレン・ビ
ニルアルコール共重合樹脂層（例えば約１５μｍ）、内
側層を、熱融着性の直鎖状低密度ポリエチレンフイルム
（例えば４０〜８０μｍ）とする積層フイルム等を使用
すればよい。なお、ガスバリアー性を特に必要とするも
のでない場合は、上記中間層を除いた積層構成としてむ
ろん構わない。その製袋工程は、袋の下半側に所定のテ
ーパ部１３，ストレート部１４，およびテーパ部１５を
なすように左右の両辺の接着代ａ，ａの形状設定を行う
点を除いて通常の製袋工程と異ならず、常法に従つて素
材フイルムの左右両辺の縁部ａ，ａおよび底辺縁部ｃを
熱融着し、所望により下半部側の外側輪郭を接着代の内
側縁線に沿つた形状に整えて外装袋１０を得る。外装袋
１０への輸液バツグ２０の装填は、手作業または自動装
填により常法に従つて行えばよく、ついで頂部開口１１
の縁部ｃを接着代として熱融着することにより包装体を
完成する。また、外装袋１０に輸液バツグ２０を収納し
た包装体の所定袋数を箱詰めする梱包作業は、予め組み
立てられた箱を使用し、あるいは包装体を上下に積み重
ねてラップラウンド包装により梱包するようにしてもよ
い。
【００１２】
【考案の効果】本考案の外装袋を使用する輸液バツグの
収納包装においては、 （１）袋の頂部開口から投入される輸液バツグが傾いて
いても、袋内の中央位置に直立姿勢で収納されるので、
頂部開口を封止する際の袋のゆがみがなく、頂部開口を
確実に接着封止することができる。 （２）外装袋内の輸液バツグは袋内の中央部に安定に抱
持され、袋内での位置ずれを生じないので、箱詰操作が
容易であり、例えば、包装体の所定個数を上下に重ねて
自動機械でラップラウンド包装を行う場合にも、積み重
ね姿勢のずれ・崩れがなく、効率良くタイトな梱包を行
うことができる。 （３）外装袋内の輸液バツグは、輸送過程においてガサ
ツキを生じ難いので、袋とバツグとの摩擦の反復（袋に
疵がつき、ピンホールを生じる原因となる）が抑制防止
され、袋内の気密性を安定に維持することができる。 （４）外装袋内の輸液バツグの吊り具片に折れ曲がりを
生じないので、輸液バツグの使用に際して、袋から取り
出した時の折りぐせがなく、点滴操作性を確保すること
ができる。
収納包装においては、 （１）袋の頂部開口から投入される輸液バツグが傾いて
いても、袋内の中央位置に直立姿勢で収納されるので、
頂部開口を封止する際の袋のゆがみがなく、頂部開口を
確実に接着封止することができる。 （２）外装袋内の輸液バツグは袋内の中央部に安定に抱
持され、袋内での位置ずれを生じないので、箱詰操作が
容易であり、例えば、包装体の所定個数を上下に重ねて
自動機械でラップラウンド包装を行う場合にも、積み重
ね姿勢のずれ・崩れがなく、効率良くタイトな梱包を行
うことができる。 （３）外装袋内の輸液バツグは、輸送過程においてガサ
ツキを生じ難いので、袋とバツグとの摩擦の反復（袋に
疵がつき、ピンホールを生じる原因となる）が抑制防止
され、袋内の気密性を安定に維持することができる。 （４）外装袋内の輸液バツグの吊り具片に折れ曲がりを
生じないので、輸液バツグの使用に際して、袋から取り
出した時の折りぐせがなく、点滴操作性を確保すること
ができる。
【図１】本考案の外装袋を使用して輸液バツグを収納密
封した包装体の例を示す正面図である。
封した包装体の例を示す正面図である。
【図２】本考案の外装袋の形状・寸法説明図である。
【図３】従来の外装袋に輸液バツグを収納密封した包装
体を示す正面図である。
体を示す正面図である。
１０，１０’：外装袋、１１：頂部開口、１３：テーパ
部、１４：ストレート部、１５：テーパ部、ａ，ｂ，：
製袋接着代、ｃ：封止接着代、Ｌa,Ｌb,Ｌc ：接着代の
内側縁線、ｎ：破袋用ノッチ、２０：輸液バツグ、２
１：吊り具片、２２：袋底の角部、２３：栓体部。
部、１４：ストレート部、１５：テーパ部、ａ，ｂ，：
製袋接着代、ｃ：封止接着代、Ｌa,Ｌb,Ｌc ：接着代の
内側縁線、ｎ：破袋用ノッチ、２０：輸液バツグ、２
１：吊り具片、２２：袋底の角部、２３：栓体部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大森 正一 大阪市鶴見区今津北５丁目３番18号 冨 士シール工業株式会社内 (72)考案者 福泉 孝志 大阪市中央区久太郎町３丁目５番26号 株式会社フジシール 大阪支店内 (56)参考文献 実開 平５−13443（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B65D 77/04 A61J 1/00
Claims (1)
- 【請求項１】 重ね合わされた２枚のプラスチックシー
トの左右両辺の縁部および底辺の縁部を接着代として製
袋され、頂部開口から輸液バツグを装入した後、頂辺の
縁部を接着代として密封される輸液バツグ保存用外装袋
において、 頂部開口から装入される輸液バツグ２０を袋内の中央位
置に案内するための、内幅（左右の接着代の向かい合う
内側縁線Ｌa −Ｌa の離間距離）が袋底に向かつて漸減
するテーパ部１３、テーパ部１３につづいて、開口周長
が輸液バツグ２０の水平方向最大周長に略等しくなる大
きさに縮小された内幅を有するストレート部１４、およ
びストレート部１４につづいて袋底に向かつて内幅が漸
減して開口周長が輸液バツグ２０の水平方向最大周長よ
り小さくなり、輸液バツグ２０を、その吊り具片２１が
袋底に当接する直前の高さ位置に保持するテーパ部１５
を有することを特徴とする輸液バツグ保存用外装袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993045852U JP2593201Y2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 輸液バツグ保存用外装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993045852U JP2593201Y2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 輸液バツグ保存用外装袋 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0711568U JPH0711568U (ja) | 1995-02-21 |
| JP2593201Y2 true JP2593201Y2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=12730749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993045852U Expired - Lifetime JP2593201Y2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 輸液バツグ保存用外装袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593201Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51104299U (ja) * | 1975-02-20 | 1976-08-20 | ||
| JP3455809B2 (ja) * | 1995-05-10 | 2003-10-14 | 昭和電工株式会社 | 薬液バッグ収納保存用外包装袋 |
| JP3711374B2 (ja) * | 1995-12-08 | 2005-11-02 | 昭和電工株式会社 | 外包装用袋 |
| JP4513298B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2010-07-28 | 東洋製罐株式会社 | 吊り下げパウチ |
| JP5500349B2 (ja) * | 2010-01-15 | 2014-05-21 | 株式会社メイワパックス | 輸液バッグの外袋 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP1993045852U patent/JP2593201Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0711568U (ja) | 1995-02-21 |
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