JP2592653Y2 - 車両のエンジン排気装置 - Google Patents

車両のエンジン排気装置

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JP2592653Y2
JP2592653Y2 JP1992037703U JP3770392U JP2592653Y2 JP 2592653 Y2 JP2592653 Y2 JP 2592653Y2 JP 1992037703 U JP1992037703 U JP 1992037703U JP 3770392 U JP3770392 U JP 3770392U JP 2592653 Y2 JP2592653 Y2 JP 2592653Y2
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JP
Japan
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exhaust
pipe
vehicle
cab
box
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JP1992037703U
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道雄 城野
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Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のキャブ後方等に
配置される縦型のエンジン排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両においては、図3に一例が示
されているように、キャブ1の背後に位置するサイドレ
ールまたはクロスメンバ等のシャシ2上に支柱3を立
て、図示しない車載エンジンからマフラ4を経て連結さ
れた縦型エキゾーストテールパイプ5を支柱3に支持す
るようにして、エンジンの排気をキャブ1後方において
車体の上方に放出すると共に、キャブ1のチルトに支障
がないようにしているが、支柱3の設置によりそれだけ
キャブ1後方の架装スペースが制限されることは避けら
れなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、車両のキャ
ブ後方に車載エンジンの縦型エキゾーストテールパイプ
を設置する場合においても、キャブ後方の架装スペース
を極力狭めないようにし、かつ、キャブチルト時に整備
作業を安心して行うことができるようにしようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載された本考案にかかる車両のエンジ
ン排気装置は、シャシに取り付けられ上方に開口する車
載エンジンのエキゾーストパイプ、キャブに取り付け
られて上部が開口している縦型エキゾーストテールパイ
、同エキゾーストテールパイプの下部に連結されて
下方に開口し上記エキゾーストパイプの開口を覆うボッ
クスと、上記エキゾーストパイプ内に設けられ上記キャ
ブのチルト時に閉じるバルブと、同バルブの上流側で上
記エキゾーストパイプに連通して車両の下方に開口する
ブローパイプと、同ブローパイプに設けられ上記キャブ
のチルト時に上記ブローパイプの開口を開くキャップと
を有している。
【0005】また、請求項2に記載された本考案にかか
る車両のエンジン排気装置は、請求項1において、上記
エキゾーストテールパイプ内または上記ボックス内に設
置された排気ファンを有している。
【0006】
【作用】すなわち、請求項1に記載された車両のエンジ
ン排気装置では、エキゾーストパイプの上方開口がエキ
ゾーストテールパイプの下部に連結されたボックスによ
り覆われているので、エンジンからの排気はエキゾース
トパイプよりボックスを経てスムースにエキゾーストテ
ールパイプに導かれ、その上方開口から外方へ放出され
る一方、シャシに取り付けられたエキゾーストパイプは
上方に開口しているに止まり、エキゾーストテールパイ
プ及びそれに連結されたボックスはキャブ側に取り付け
られていて、キャブの後方にはエキゾーストテールパイ
プを支持するための支柱等を設ける必要が全くなく、ま
た、キャブのチルト時には、エキゾ ーストパイプ内に設
けられたバルブが閉じ、かつ、エキゾーストパイプに連
通するブローパイプの車両下方への開口がキャップによ
り開かれるので、キャブをチルトして車両の各部を整備
している場合にエンジンから排気が送られてきても、高
温の排気は車両の下方へ導かれて、キャブの正規位置付
近に流出することは確実に抑制される。
【0007】 さらに、請求項2に記載された車両のエン
ジン排気装置では、エキゾーストテールパイプまたは
ボックス内に排気ファンが設置されているため、エンジ
ンからの排気はエキゾーストパイプよりボックスを経て
積極的にエキゾーストテールパイプに導かれ、さらにエ
キゾーストテールパイプの上方開口から外方へ放出され
るので、排気がボックスやエキゾーストテールパイプ内
に滞留することがない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について具体的に説明
する。図1及び図2において、車両のキャブ10右後方
には上部が車両の右側方に向かって開口する縦型エキゾ
ーストテールパイプ11がステー12によりキャブ10
背面に取り付けられていると共に、右端がエキゾースト
テールパイプ11の下部に連結されて左端に下方開口部
13をそなえた横型ボックス14がキャブ10の背面に
取り付けられている。
【0009】 一方、車載エンジンからマフラ15を経て
排気が導かれるエキゾーストパイプ16は図示しないシ
ャシに取り付けられ、キャブ10の左後方における上方
開口端17がボックス下方開口部13により覆われてい
る。また、エキゾーストパイプ16の上方開口端17内
には開放方向にばねで付勢されたバタフライバルブ18
が設置され、その回転軸19はボックス14の下方開口
部13下端に形成されキャブ10の図示しないチルト軸
を中心とする弧状溝を挿通し、回転軸19の外端部がレ
バークランク機構20を介してエアシリンダ21のピス
トンに連結されている。
【0010】 エアシリンダ21は三方弁22を介してエ
アタンク23に連結され、三方弁22の制御装置24は
図示しないキャブチルトオイルポンプの作動時に起動
し、キャブ10のチルト時に三方弁22を適宜開閉して
エアタンク23からエアシリンダ21へ圧縮エアを送
り、レバークランク機構20を作動させてバタフライバ
ルブ18がエキゾーストパイプ16の上方開口端17を
閉じるように構成され、これに連動してあるいはマフラ
15内の昇圧によりマフラ15のブローパイプ25に設
けられた図示しないキャップが開いて、エンジンからの
排気を車両の下方に逃がすことができるようになってい
る。
【0011】 さらに、エキゾーストテールパイプ11の
上部には排気ファン26が設置されており、車載エンジ
ンの稼動時には電動機27により駆動されてエキゾース
トテールパイプ11から排気を吸い上げ、とくにエンジ
ンの低速高負荷時には電動機27の駆動力を大きくし
て、排気ファン26による排気の排出作用が強化される
一方、キャブ10のチルト時には電動機27が停止して
排気ファン26の作動も中止するように制御されてい
る。
【0012】 従って、車両の走行時あるいは駐車中のエ
ンジンアイドル運転時等には、図示のようにバタフライ
バルブ18がエキゾーストパイプ16の上方開口端17
を開いていると共に、電動機27により排気ファン26
が駆動されているので、車載エンジンからの排気はマフ
ラ15を経てエキゾーストパイプ16からボックス14
内に導かれ、ボックス14により車両の左側から沿道に
遠い右側に流れてエキゾーストテールパイプ11内を上
昇し、エキゾーストテールパイプ11の上部開口から車
両の右側方に向かって放出され、とくにエンジンの低速
高負荷時には電動機27により排気ファン26が強く駆
動されて、排気の排出作用が一層積極的に促進される。
【0013】 しかも、キャブ10にエキゾーストテール
パイプ11が取り付けられていて、エキゾーストテール
パイプ11を立てるための支柱をシャシ上に設置する必
要がないので、キャブ10の後方における架装スペース
を従来より大きくとることができて、架装の自由度がそ
れだけ増大する。
【0014】 また、車両各部の整備等のためキャブ10
がチルトされた時には、制御装置24がそれに応じて三
方弁22を開くので、エアタンク23からエアシリンダ
21へ圧縮エアが送られてレバークランク機構20が駆
動され、バタフライバルブ18がエキゾーストパイプ1
6の上方開口端17を閉じることにより、たとえエンジ
ンがアイドル運転していても、その排気はエキゾースト
パイプ16の上方開口端17から排出されることなく、
ブローパイプ25により車両の下方に逃がされるので、
上記整備作業に支障を来すことは全くない。
【0015】 さらに、左右に延びるボックス14をキャ
ブ10の後方に設置することにより、車両左方のエキゾ
ーストパイプ16から右方のエキゾーストテールパイプ
11へ排気を容易に導くことができるため、エキゾース
トテールパイプ11を設ける位置を必要に応じて車両の
左右に自由に選定することができる。
【0016】 なお、キャブに取り付けられたエキゾース
トテールパイプをシャシに取り付けられたエキゾースト
パイプ上方開口の真上に縦型に配置し、エキゾーストパ
イプ上方開口を覆うボックスを上記エキゾーストテール
パイプの下部に連結するようにできるのはもちろんのこ
と、排気ファンをボックス内に設置しても前記実施例と
同様の作用効果を奏することができ、とくに排気ファン
をエキゾーストパイプ上方開口に近接して設置すれば、
エキゾーストパイプからボックス内に流入した排気がボ
ックス内に滞留して、外方に洩れだすことを一層確実に
防止することができる。
【0017】 また、電動機による排気ファンの駆動は、
前記のようにエンジンの回転数やスロットル開度等によ
りエンジンの低速高負荷時を検出し、このときに排気フ
ァンをとくに強く駆動する外、エンジンの運転時には常
に等しく駆動し、あるいは、エンジンが比較的高速回転
もしくは車両が比較的高速のときは排気ファンの駆動電
動機を停止させておくようにして、電力を節約すること
も可能である。
【0018】 さらに、エキゾーストテールパイプ及びま
たはボックスをキャブ内に収容して、エキゾーストテー
ルパイプの上部が外方に開口するように構成することも
容易にできるものである。また、三方弁を開閉する前記
エアシリンダに代えて電磁ソレノイドを設置し、前記と
同様に制御装置によってレバークランク機構を駆動し
て、エキゾーストパイプ内のバルブを開閉するように構
成することもできる。
【0019】
【考案の効果】請求項1に記載された本考案にかかる車
両のエンジン排気装置においては、上部が開口している
縦型エキゾーストテールパイプがキャブに取り付けられ
ているので、キャブ後方にエキゾーストテールパイプを
支持するための支柱等を設ける必要が全くなく、従っ
て、キャブの後方における架装スペースを従来より大き
くとることができ、また、キャブのチルト時には、エキ
ゾーストパイプ内に設けられたバルブが閉じて、ブロー
パイプの車両下方への開口がキャップにより開かれるの
で、キャブをチルトして車両の各部を整備している場合
にエンジンからの高温排気がキャブの正規位置付近に流
出することは確実に抑制され、整備作業を安心して行う
ことができるようになる。
【0020】 さらに、請求項2に記載された車両のエン
ジン排気装置においては、エキゾーストテールパイプ内
またはボックス内に設置された排気ファンにより、エン
ジンからの排気はエキゾーストパイプよりボックスを経
てエキゾーストテールパイプに導かれ、さらにエキゾー
ストテールパイプの上方開口から積極的に外方へ放出さ
れるので、排気がボックスやエキゾーストテールパイプ
内に滞留したり、ボックスから排気が洩れ出すことを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における要部概略断面図であっ
て、図2のI−I線に沿う断面図である。
【図2】図1の概略背面図である。
【図3】従来装置の概略側面図である。
【符号の説明】
10 キャブ 11 エキゾーストテールパイプ 14 ボックス 16 エキゾーストパイプ 18 バタフライバルブ 20 レバークランク機構 21 エアシリンダ 22 三方弁 23 エアタンク 24 制御装置 26 排気ファン 27 電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−140225(JP,A) 実開 昭58−28025(JP,U) 実開 昭58−177552(JP,U) 実開 昭58−146719(JP,U) 実開 昭59−185132(JP,U) 実開 昭48−50733(JP,U) 実開 昭52−152911(JP,U) 実開 平1−124027(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/20 F01N 7/08 B60K 13/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシに取り付けられ上方に開口する車
    載エンジンのエキゾーストパイプ、キャブに取り付け
    られて上部が開口している縦型エキゾーストテールパイ
    、同エキゾーストテールパイプの下部に連結されて
    下方に開口し上記エキゾーストパイプの開口を覆うボッ
    クスと、上記エキゾーストパイプ内に設けられ上記キャ
    ブのチルト時に閉じるバルブと、同バルブの上流側で上
    記エキゾーストパイプに連通して車両の下方に開口する
    ブローパイプと、同ブローパイプに設けられ上記キャブ
    のチルト時に上記ブローパイプの開口を開くキャップと
    を有する車両のエンジン排気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記エキゾーストテ
    ールパイプ内または上記ボックス内に設置された排気フ
    ァンを有する車両のエンジン排気装置。
JP1992037703U 1992-05-08 1992-05-08 車両のエンジン排気装置 Expired - Lifetime JP2592653Y2 (ja)

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JPH0589834U JPH0589834U (ja) 1993-12-07
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0589834U (ja) 1993-12-07

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