JP2592551B2 - 飛行船 - Google Patents

飛行船

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JP2592551B2
JP2592551B2 JP3167664A JP16766491A JP2592551B2 JP 2592551 B2 JP2592551 B2 JP 2592551B2 JP 3167664 A JP3167664 A JP 3167664A JP 16766491 A JP16766491 A JP 16766491A JP 2592551 B2 JP2592551 B2 JP 2592551B2
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クラウス、ハーゲンローハー
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    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64BLIGHTER-THAN AIR AIRCRAFT
    • B64B1/00Lighter-than-air aircraft
    • B64B1/06Rigid airships; Semi-rigid airships
    • B64B1/08Framework construction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64BLIGHTER-THAN AIR AIRCRAFT
    • B64B1/00Lighter-than-air aircraft
    • B64B1/06Rigid airships; Semi-rigid airships
    • B64B1/24Arrangement of propulsion plant

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揚力を発生するガス袋
および飛行船にとって必要な構造群に対する骨組が一列
の横フレームおよびこれらの横フレーム間に嵌め込まれ
た縦梁から成り、その骨組を長手方向と交差する方向に
分割する横フレームがそれぞれ等辺三角形の形に配置さ
れた3本の横梁から成り、その三角形の各点が縦梁を横
梁に接続するための節点として形成されているような飛
行船に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の飛行船は、唯一のガス袋を有し
骨組なしに済まされているいわゆる軟式飛行船に対比し
て硬式飛行船とも呼ばれている。飛行機構造の進歩は、
ここ10年において人員および物資の輸送が主に飛行機
で行われるようにした。しかし飛行機の速い搬送速度が
特に問題とならない所では別の課題も存在し、その場合
には飛行船が有利に利用される。例えば、利用される航
空機が長い時間にわたって目的地の周辺を非常にゆっく
りした速度で巡行するか、あるいは長い時間にわたって
浮遊状態に位置を固定して係留されることが有利である
場合である。この要件は飛行船の特性で十分に応えられ
る。従って再三にわたって飛行船の採用についての研究
も行われている。その場合実際には、一般的な硬式飛行
船よりも幾分小さく安価なブリンプス(小形飛行船)と
も呼ばれる上述した軟式飛行船がたいてい採用される。
軟式飛行船は骨組が省略されていることにより軽量で安
価に製造でき、更に小形の飛行船でも十分な搭載量を搬
送できる。しかし軟式飛行船はその形状のために走行速
度が小さいという欠点がある。これは運転中において進
路安定性が悪く、ガスの漏洩に対する安全性に欠けてい
る。軟式飛行船は圧力が損失した際にはもはや制御でき
ない。
【0003】硬式飛行船の場合、一般に骨組は節点で多
数の縦梁によって互いに結合されている多数のリング状
横フレーム(肋材)から成っている。それらのリングは
多角形として形成され、例えば20本以上の横梁を有し
ており、強度上の理由からリングの各角はそれぞれ同一
リングの別の角に引張りケーブルによって結合されてい
る。リングの角には、その前あるいは後ろに位置する次
のリングに対する結合体となっている上述した縦梁を接
続するための節点がある。このようにして連続する2つ
のリングの間に形成された骨組の多角形部分はガス袋を
収容し、外側が縦梁の上に張られた外被によって閉じら
れている。ガス袋は網によって保持され、内側から梁に
接している。このようにしてガス袋の皮と外被との間に
中間室が形成され、その中に梁が配置され、揚力用には
役立たない。リングの各横梁および縦梁は普通はトラス
として形成される。これは骨組の製造に対して高い費用
およびかなりのコストを生ずる。更に骨組はその構造の
ために局所的な荷重および振動に対して敏感である。従
って事故は骨組に大きな損傷を生じてしまい、これは大
きな監視費用および修理費用を要する。なお骨組の重量
のために数万m3の揚力容積を持った大きな飛行船によ
ってはじめて十分に大きな搭載量を担える。かかる大き
な飛行船は多くの課題に対して望ましくない。この欠点
は硬式飛行船の幾つかの有利な特性によって対抗でき
る。即ち硬式飛行船はその空力的に良好な外側輪郭によ
り、軟式飛行船に比べて大きな速度および良好な進路安
定性を有する。更に硬式飛行船の場合、複数のガス袋を
有し、ガス損失が生じた場合に飛行船がその形状を維持
し、十分に制御できることによって、大きな安全性を有
している。
【0004】1976年3月のDGLR専門委員会2A
6のレポート「空気より軽い飛行装置(Flugsys
teme leichter als Luft)」に
おいて第161頁以下に、「ステュッツガルト大学にお
ける航空機および宇宙機の構造物の静的および動的研究
所」の「飛行船モデルにおける比較構造研究」の章が存
在しており、そこでは飛行船に対する骨組の形状が研究
されている。その新たな提案は上述したレポートの第1
章に基づいて普通の硬式飛行船とは、構造物のほぼすべ
ての横方向構成要素が省略されている点で相違してい
る。その横方向構成要素は予め張られ圧縮されている外
被によって置き換えられている。これによって通常の硬
式飛行船に比べ、構造物の荷重が同じである場合かなり
重量を軽減することができる。更に製造も著しく単純化
される。研究された骨組構造の場合、横リングの代わり
に3本の梁が設けられ、尖端が立っている三角形の形で
配置されている。飛行船の外被は3本の梁の周りの外側
に張られている。3本の梁の角に縦梁構造物が接続さ
れ、これは部分的に連続する横梁フレームを互いに結合
している。三角形の下側尖端に位置する縦梁は損傷し易
い。ガス袋の形成および飛行船の別の構造についての記
載はない。そこには、骨組の横フレームの単純化した三
角形構造物によって重量が軽減できることしか開示され
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬式
飛行船および軟式飛行船の確かな利点が維持され、上述
した欠点を持たないような飛行船を作ることにある。即
ち、できるだけ軽量な支持構造物において大きな負荷容
量と強度とを有し、特に簡単に且つ経済的に製造できる
ような飛行船を作ることにある。特に非常に小形の飛行
船の場合も高い製造コストを避けようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、特許請求の範囲請求項1記載の手段によって達成さ
れる。本発明の有利な実施態様は特許請求の範囲の他の
請求項に記載されている。
【0007】
【発明の効果】本発明に基づく骨組の構造は、飛行船船
尾において3分割構造の船尾翼を3本の縦梁の端部に設
けることを可能にする。同様に下側に位置する縦梁の構
造物に駆動装置を大きな自由度で設けること、および骨
組の節点に係留装置を設けることができる。
【0008】三角形の横フレームの構造は縦梁と共に僅
かで単純な構造要素しか必要とせず、これによって製造
コストは非常に安くなる。例えば縦梁あるいは横梁のよ
うな個々の部品は快適に予め製造でき、後で組み立てら
れる。総重量が小さいことにより大きな経済性が得られ
る。飛行船の長手方向と交差する方向に分割した骨組部
分内に位置し周囲を境界づける梁によって規定された四
角形領域の対角線ステー(引張りリンク)によって、骨
組の高い強度が得られる。骨組の安定した細長い空力的
に良好な形状は、駆動装置、船尾翼、ナセルなどのすべ
ての構造群をそこに設置することを可能にする。骨組の
トラスは内圧が作用する外被によって負荷軽減され、こ
れによって強度(屈曲強度、曲げ強度、ねじり強度)が
追加的に改善される。飛行船本体の下側部分に空気室が
存在することによって、骨組のベースは外被の内部に設
置され、これによって損傷から保護される。例えば激し
い着陸の場合に、ナセルは空気室の空間内に弾力的に入
り込み、構造物の梁がナセル乗員を負傷させることはな
い。ガス袋は、飛行船を長手方向と交差する方向に分割
した骨組部分の互いに平行に延びる3本の縦梁の外側弦
材に取り付けられている。梁は有利にはトラスとして形
成され、その外側弦材に個々の骨組部分において、飛行
船の外側の長手湾曲に相応した湾曲した経過を有してい
る。飛行船の長手方向に連続して配置されたガス袋の外
被が飛行船の外被を形成し、ガス袋に対して間隔を隔て
て支持構造物の外側に別の飛行船外被が設けられていな
いので、揚力を発生するガス容積に対して飛行船容積全
体を最適に利用できる。同じ大きさの一般的な硬式飛行
船に比べて約6%の揚力増加が図れる。ガス袋はそれに
よって発生された内圧によって骨組を補強する働きをす
る。ガス損失が生じた場合も飛行船の形状は維持され、
飛行船は船尾翼によって十分に制御できる。ガス袋がベ
ース縦梁の上側範囲において横断面円形の外側輪郭をし
ていることによって、飛行船の横断面形状を多角形にす
ることは避けられ、そうでない場合にはこれは多角形と
なる。本発明に基づく骨組の構造およびガス袋の形状の
共働作用によって、冒頭に述べた欠点は除去され、非常
に小さな飛行船容積の場合、大形の硬式飛行船の有利な
特性が得られる。
【0009】
【実施例】以下図に示した実施例を参照して本発明を詳
細に説明する。図1には、横フレームによって骨組をそ
の長手方向と交差する方向に複数の部分A(以下、骨組
部分Aという)に分割した飛行船の斜視図が示されてい
る。飛行船の中央の骨組部分の外被が取り除かれている
ので、飛行船の内部に配置された骨組構造が理解でき
る。飛行船の横フレーム(肋材)は等辺三角形の形に配
置された横梁で形成されている。図中には実施例として
かかる三角形複合体(横フレーム)は横梁S11,S1
2,S13で表されている。この横フレームに対して骨
組部分Aの外被の除去により第2の横フレームが示され
ている。この横フレームは3本の棒あるいは梁S21,
S22,S23から成っている。三角形の横フレームは
その尖端が、即ち梁S11,S12ないしS21,S2
2により形成された角が上を向いており、これに対して
三角形のベース即ち梁S13ないしS23は骨組の下側
部分に位置している。三角形の横フレームの角はそれぞ
れ縦梁によって結合されている。図1においてこの結合
は縦梁L1,L2,L3によって行われている。このよ
うにして骨組部分は3つの長方形の面を持った角柱形状
をしており、その1つの面は骨組のベースに位置してお
り、他の2つの面は角柱の傾斜側面壁を形成している。
前方の骨組部分におけるベース面は例えば梁S13,L
1,S23,L3によって境界づけられている。角柱の
側面は例えば梁S12,L2,S22,L3によって形
成されている。図から明らかなように、これらの平らな
面にはそれぞれ対角線上を延びる2本の引張りリンク
(ステー)Dが組み込まれている。これらの対角線ステ
ーはフレキシブルであり、例えば調整機構を持った引張
りケーブルとして形成されている。この二重の対角線ス
テーは骨組の強度を著しく向上し、冒頭に述べたレポー
トに記載された三角形の横フレームに比べて有利な形態
となっている。飛行船をその図示された幾つかの骨組部
分Aについて考察すると、直列接続によって縦通梁L
1,L2,L3が構成される。骨組のベースを延びる縦
梁L1ないしL3はその横梁に配置された節点が、駆動
装置Tを配置するために特に適している。ナセルGの懸
架については後述する。船尾翼Fについても後述する。
【0010】図2および図3には飛行船の船尾部分が概
略的に示されている。図3は図2におけるD−D線に沿
った断面図である。船尾翼の翼F1,F2,F3が3本
の縦梁L1,L2,L3に有利に取り付けられることが
理解できる。この翼F1,F2,F3を持つ3分割構造
の船尾翼は逆Y字形を形成している。図2には飛行船の
船尾に別個の船尾駆動装置Hが示されており、その場合
ジェット転向装置が示されている。巡行速度が不足して
いるために方向舵が有効に働かないとき、船尾翼の翼お
よび方向舵によって空力的に制御する他に、そのジェッ
ト転向装置によってジェットを下向きあるいは場合によ
っては多少横に転向することにより、浮遊飛行における
飛行船の有利な制御が行われる。図3には三角形の2個
の横フレームQも示されており、飛行船の外被1は円で
示されている。
【0011】図4は、2個の横フレームを骨組部分Aの
端部にある境界横梁S12ないしS22およびそれらの
間にある縦梁L2,L3と共に示している。骨組部分の
角柱状の側面にある対角線ステーDが明らかに理解でき
る。横梁S12と縦梁L3との間の節点に駆動装置Tが
配置され、この駆動装置が種々の位置に揺動できること
が矢印によって示されている。
【0012】図5は梁S11,S12,S13から成る
横フレームを示している。互いに接合する横梁の結合箇
所に縦梁L1,L2,L3が示されている。飛行船の外
側境界は円で示されており、符号1が付けられている。
この境界は飛行船の上側範囲においてガス袋1の皮によ
って形成されている。更にこの図から駆動装置Tの配置
も理解できる。なお横梁S11,S12,S13から三
角形の横フレームが形成されており、その三角形のベー
スは横梁S13によって形成されている。その配置にと
って重要なことは、三角形複合体が等しい長さの横側梁
S11,S12と共に等辺三角形として構成されている
ことである。ベースS13の長さはあまり重要ではない
が、組み合わされる3本すべての横梁S11,S12,
S13が同じ長さを有し、等辺三角形をしていることが
有利である。
【0013】図6には飛行船の骨組部分Aが斜視図で示
されている。棒あるいは梁S11,S12,S13から
成る第1の横フレームおよびそれに対して間隔を隔てら
れ梁S21,S22,S23を持った第2の横フレーム
が理解できる。これらの両横フレームは縦梁L1,L
2,L3によって互いに結合されている。ガス袋1はそ
の上側範囲即ち縦梁L1から縦梁L2を介して反対側の
縦梁L3まで延びている範囲において円形の形状をして
いる。ガス袋1自体は3本の縦梁に内側から接してい
る。縦梁のそばで、ガス袋の壁はほぼ梁の太さだけ外側
に突出し、場合によっては梁L1,L2又はL3の輪郭
から僅かに突出する働きをする。即ち縦梁はガス袋内に
おいて溝の中に幾分窪んで位置している。ガス袋1の残
りの部分即ち両縦梁L1,L3間を下側に延びるガス袋
1の部分は、梁L1,L3,S13,S23によって形
成された面の対角線ステ−Dの上にゆるく接している。
この面の対角線ステ−Dおよび平らな上述の境界梁によ
って形成された範囲の中に、ガス袋の下側部分は袋状に
下向きに垂れ下がる。この下側部分はガス袋と飛行船の
腹部に配置された空気室Kとの間の隔壁2を形成してい
る。空気室Kは外側が縦梁L1と縦梁L3との間の気密
の外被3によって閉じられている。この目的のために外
被3の横側縁30は縦梁L1ないしL3に沿って気密に
取り付けられている。この固定は、縦梁に対する窪んだ
溝が外側を縁部帯板30によって覆われているように行
われる。飛行船構造物の頂点を延びる上側の縦梁L2も
その溝が長手帯板4によって覆われている。この覆いに
ついては後で詳述する。上述したようにガス袋1は、片
側における梁S11,S12,S13と反対側における
梁S21,S22,S23との間に配置されている。別
のガス袋が横フレームS21,S22,S23の後ろに
続いている。即ちこれらの両ガス袋は三角形の横フレー
ムによって互いに分離されており、そこに空気室Kに接
続された円板状の中間室zを形成している。中間室zも
その外側縁部が、長手覆い帯板4による頂点の覆いと同
じように気密に閉じられている。中間室Zにおいて覆い
帯板は飛行船外被の外周の上を延びている。
【0014】図7および図8はそれぞれ飛行船の骨組お
よびそのガス袋に対する概略横断面図および概略縦断面
図を示している。図7には横フレームの3本の横梁S1
1,S12,S13が示されている。結合箇所を縦梁L
1,L2,L3が延びている。横梁S11,S12,S
13には、2本の一点鎖線でこの面内を延びる対角線ス
テーDが示されている。ガス袋1の気密の外被の上側部
分は円によって示されている。その場合、縦梁L1,L
2,L3によって占められている箇所において、縦梁が
ガス袋1から横に突出していることが明らかである。縦
梁L2における長手シールは符号4で示されており、図
9に詳細に示されている。空気室Kがゆるい隔壁2によ
って分けられていることが理解できる。空気室Kにおけ
る空気の充填は点々記号で示されている。図8から、対
角線上を延びる平らな面および隔壁のたるみが理解でき
る。対角線ステーDへの接触箇所のそばに生ずる袋状の
折り返し部が符号20で示されている。ガス袋に関連し
た空気室Kの作用は本発明の対象ではなく、公知である
とする。折り返し部は深くなり、最終的には図8に破線
で示した終端位置をとる。図8から、梁S21によって
示された横フレームの範囲において両ガス袋間の円板状
中間室Zが理解できる。なお、上述したようにガス袋の
下側部分つまり隔壁2は梁L1,L2によって形成され
たベース面において対角線ステーDの上にゆるく接して
いるが、側面において横梁S11,S12に沿って延び
る対角線ステーDはガス袋1の皮を突き通し、詳しくは
それぞれその縦梁との固定箇所の近くで突き通してい
る。その詳細については後述する。
【0015】図9には図7における小さな円の部分が拡
大して示されている。この図から、2本の横梁S11、
S12が接続されている縦梁L2が理解できる。縦梁L
2はガス袋1の深い溝の中に位置している。縦梁L2は
その全長にわたってその頂点において右側および左側に
向いた固定片25を有している。これらの固定片25に
係留装置5を介してガス袋1の延長帯板が結合されてい
る。これらの延長帯板あるいはガス袋自体の皮に、気密
の覆い帯板4がその縁部40で気密に例えば縫合あるい
は貼着によって固定されている。覆い帯板は縦梁L2お
よび係留装置5に対する溝全体を覆い、その別の側縁が
例えばループとフックからなる平面ファスナーを介して
ガス袋1に取り付けられる。
【0016】図10は図8の一点鎖線の円で囲んだ部分
を拡大して示している。図10は横梁S11が接続され
ている縦梁L2を縦断面図で示している。この節点には
対角線ステーDが取り付けられている。図中8は対角線
ステ−Dの締付け要素であり、ガス袋1の壁を貫通する
対角線ステーDの貫通部は公知のようにベローズ7によ
ってシールされている。長手覆い帯板4に類似して、飛
行船の円周において中間室Zを外側に対して覆っている
別の覆いも設けられている。この覆いは図10に帯板
4′で示されている。
【0017】図11には節点継手が概略的に示されてお
り、その場合、縦梁Lと横梁Sが互いに接続され、ここ
には更に対角線ステーが作用している。ここでは梁は単
純な棒あるいは管として示されている。勿論単純な棒を
困難なしにトラスによって置き換えることもできる。こ
のようにして生ずる節点箇所は図12に横断面図で図1
3に平面図で示されている。図13には破線によって、
飛行船の外被を形成するガス袋1の皮の経過が示されて
いる。更に破線によって、縦梁L1によって形成された
溝を外側に対して閉鎖する横側の覆い帯板30が示され
ている。図13は更に対角線ステーDを示しており、こ
れは破線で示したガス袋1の皮を貫通し、その貫通箇所
はベローズ7によって覆われている。
【0018】図14には縦梁Lを組み立てる際の特色が
概略的に示されている。飛行船の外被の流体力学的に良
好な経過を得るために、個々の骨組部分に嵌め込まれる
縦梁は単純に真っ直ぐに延びた形状は採用されず、ベー
スにおいてのみ真っ直ぐに延びる縦梁が利用され、その
外側弦材9は飛行船の局所的な湾曲に相応している。図
15および図16に示されている縦梁Lの横断面図は、
外側弦材9が骨組構造のベースに対して種々の間隔を有
していることを明らかにしている。
【0019】図17は飛行船の側面図を概略的に示して
いる。図18にはその飛行船のA−A線に沿った断面図
が示されており、図20にはB−Bに沿った横断面図が
示されている。理解し易くするために図17および図1
8において横フレームが符号Q1,Q2,Q3,Q4で
示されている。これらの横フレームの間にそれぞれ骨組
部分Aが存在している。上述した骨組構造は飛行船の船
首から船尾まで延びており、ステーの特別な形式によっ
て大きな強度が与えられている。船尾翼は翼Fで示され
ている。更に船尾には、推力ベクトルを制御できる船尾
駆動装置Hが設けられている。骨組のベースの下側をハ
ッチングを入れた空気室Kが延びている。ナセルGは支
柱あるいはロープ15ないし16によって例えば横フレ
ームQ1〜Q4に吊り下げられている。このナセルの懸
架には例えば図20から理解できるような減衰装置17
も採用される。更に図示した駆動装置Tによって、この
駆動装置が縦梁にどのように取り付けられているかも示
されている。この縦梁に保持装置あるいは係留装置が接
続されていることは既に上述してある。
【0020】図19は横フレームQ1,Q2,Q3,Q
4を持った図17の一部を示しており、この場合例えば
激しい着陸によって、懸架されたナセルGは空気室Kの
中に弾力的に入り込んでいる。ナセル懸架装置15,1
6は空気室K内に依然として損傷せずに残っている。図
21は空気室の中にナセルGが弾力的に入り込んでいる
状態を断面図で示している。ナセルGおよび骨組による
損傷は従って十分に避けられる。空気室Kを形成するた
めに、大きな自由度で空気室が分割されている。従っ
て、飛行船全体に対して唯一の通しの空気室Kを設ける
か、あるいは1つ又は複数のガス袋が構成され固有の空
気室を備えているように分割することもできる。各部分
ガス袋に対して少なくとも1つの送風機Vが設けられ、
この送風機は運転にとって必要な空気圧力を形成する。
図17において、横フレームQ4までの飛行船の前方部
分は共通の空気室を有し、後方部分が別の空気室を有し
ている。図面において前方空気室に対して送風機V′が
設けられ、後方空気室に対して送風機Vが設けられてい
る。場合によっては送風機の代わりに、必要な空気圧力
を保証するためには風圧装置で十分である。
【0021】図22は縦梁Lおよび横梁Sで形成された
節点における縦梁へのプロペラタービン駆動装置Tの接
続部を示している。節点に接続されたパイロンにプロペ
ラタービン駆動装置Tのホルダが続いている。揺動軸受
19によって駆動装置は飛行船長手軸心に対して必要に
応じて多少大きく揺動させられ、駆動装置のジェットが
下向きに示されている。図23は推進位置にある駆動装
置を平面図で示しており、一点鎖線で駆動装置の揺動位
置におけるプロペラ円P′が示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】外被が一部除去されている飛行船の斜視図。
【図2】図1における飛行船の部分正面詳細図。
【図3】図3における飛行船のD−D線断面図。
【図4】図1における飛行船の部分正面詳細図。
【図5】図4における飛行船の横断面図。
【図6】飛行船の1つの骨組部分の斜視図。
【図7】飛行船の骨組部分の横断面図。
【図8】図7におけるC−C線断面図。
【図9】図7における一部拡大図。
【図10】図8における一部拡大図。
【図11】飛行船の骨組の節点継手の実施例の図。
【図12】飛行船の骨組の節点継手の実施例の図。
【図13】飛行船の骨組の節点継手の実施例の図。
【図14】縦梁の概略的な実施例の図。
【図15】図14におけるE−E線断面図。
【図16】図14におけるF−F線断面図。
【図17】ナセルおよび駆動装置を持った飛行船の一部
断面図。
【図18】図17におけるA−A線断面図。
【図19】図17の飛行船の一部断面図(激しい着陸
時)。
【図20】図17におけるB−B線断面図。
【図21】図17におけるB−B線断面図(激しい着陸
時)。
【図22】駆動装置の拡大正面図。
【図23】駆動装置の拡大平面図。
【符号の説明】
1 ガス袋 2 ガス袋下側部分 3 外被 9 弦材 20 ベローズ A 飛行船の骨組部分 S11〜S13 縦梁 L1〜L3 縦梁 D 対角線ステー K 空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フロリアン、ウィンディシュバウアー ドイツ連邦共和国リンダウ、バウエルリ ンスハルデ、1

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揚力を発生するガス袋および飛行船にとっ
    て必要な構造群に対する骨組が一列の横フレームおよび
    これらの横フレーム間に嵌め込まれた縦梁から成り、そ
    の骨組を長手方向と交差する方向に分割する横フレーム
    がそれぞれ等辺三角形の形に配置された3本の横梁から
    成り、その三角形の頂点が縦梁を横梁に接続するための
    節点として形成されているような飛行船において、 前記横フレームの三角形構造物(S11,S12,S1
    3)のベース(S13)が骨組の下側部分に水平に位置
    して配置され、 前記横フレームによって分割された骨組の一部分(A)
    の端部における2本の横梁(S13,S23)と2本の
    縦梁(L1,L3)とによって境界づけられた四角形の
    面が対角線上を延びる2本の引張りリンク(D)を有
    し、 前記骨組の各部分(A)の中に、それぞれその上側部分
    が内側から縦梁(L1,L2,L3)に接しそこに固定
    されたガス袋(1)が配置され、 これらのガス袋(1)が、ガスを充填された状態におい
    て横梁(S11,S12,S13)および縦梁(L1,
    L2,L3)より横に突出し、前記骨組部分(A)の長
    手方向の長さにわたってその外被が同時に飛行船の外被
    を形成し、 ガス袋(1)の下側部分(2)が下側の両ベース縦梁
    (L1,L3)間に形成された四角形の面の引張りリン
    ク(D)の上にゆるく接し、飛行船の下側部分に設けら
    れた空気室(K)に対する隔壁(2)を形成し、 両ベース縦梁(L1,L3)間に、空気室(K)の下側
    を閉鎖して飛行船の横断面形状を補充する別の外被
    (3)が配置されている、 ことを特徴とする飛行船。
  2. 【請求項2】横梁(S13)および縦梁(L1)がトラ
    スとして形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の飛行船。
  3. 【請求項3】トラスとして形成された縦梁(L)が、前
    記ガス袋側に位置する下部弦材が真っ直ぐに延びている
    場合、飛行船の外側輪郭側に位置する上側弦材(9)が
    飛行船の外側輪郭に適合した湾曲形状を有していること
    を特徴とする請求項2記載の飛行船。
  4. 【請求項4】骨組のベースの節点に駆動装置(T)が配
    置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項に記載の飛行船。
  5. 【請求項5】駆動装置(T)が飛行船の船尾の後ろに配
    置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか1項に記載の飛行船。
  6. 【請求項6】前記横フレームによって分割された骨組の
    部分(A)内に配置された対角線引張りリンク(D)
    が、この骨組部分内に配置されたガス袋(1)の壁を気
    密に貫通し、引張り要素(8)が骨組の節点の空気室内
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載の飛行
    船。
  7. 【請求項7】前記骨組の部分(A)内に配置された複数
    のガス袋(1)に対して1つの共通した空気室(K)が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の飛行
    船。
  8. 【請求項8】互いに隣接し横フレームの横梁(S21,
    S22,S23)によって互いに分離されたガス袋
    (1)の間の中間室(Z)が空気室(K)に接続されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項7のいずれか
    1項に記載の飛行船。
  9. 【請求項9】隣接する2つの前記骨組部分(A)の横フ
    レームの横梁(例えばS21,S22,S23)によっ
    て互いに分離されたガス袋(1)が、中間室(Z)をシ
    ールして飛行船の外被を補充する1つあるいは複数の環
    状の覆い帯板(4′)によって互いに結合されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    に記載の飛行船。
  10. 【請求項10】ナセル(G)が骨組のベース部分に懸架
    (15,16)され、空気室(K)に弾力的に入り込め
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか
    1項に記載の飛行船。
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