JP2592513Y2 - Hdd用電源回路 - Google Patents

Hdd用電源回路

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JP2592513Y2
JP2592513Y2 JP1993012411U JP1241193U JP2592513Y2 JP 2592513 Y2 JP2592513 Y2 JP 2592513Y2 JP 1993012411 U JP1993012411 U JP 1993012411U JP 1241193 U JP1241193 U JP 1241193U JP 2592513 Y2 JP2592513 Y2 JP 2592513Y2
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裕 伊藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、HDD用の電源回路、
特に、リレーの応動時間よりも短い瞬停対策用のHDD
用の電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク(HDD)は高密度記憶
用としてパソコン、マイコン、ワークステーション等の
各種のコンピュータのメモリとして広汎に使われてい
る。ハードディスクのアクセスのためには、磁気ヘッド
の該当アドレスへのシーク動作、及びシーク完了後のリ
ード、ライト動作を必要とする。
【0003】従来ハードディスクへのアクセス(シー
ク、リード、ライト動作)を行う際、制御信号により、
現在のハードディスクがどのような状態にあるかを確認
しながらハードディスクの制御を行っている。この制御
信号の例としては、ヘッドがシリンダゼロにきている
か、目標シリンダにきているか、モータの回転数が安定
したか等である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ハードディスクの起動
中、入力電源の瞬停が起こった場合で、なおかつ瞬停時
間が極めて短い時、ハードディスクとして電源OFFを
認識できない場合が存在する。その場合、電源投入時の
イニシャル状態から作動せずそのままの状態から引続き
動作しようとするが、瞬時に電源OFFとなっているた
め本来は起こり得ない制御信号状態が瞬間的に発生す
る。
【0005】これは、電源回路を構成するリレーの応動
時間に比して瞬停時間が短い時である。瞬停時間が短い
と、リレーは瞬停に気づかないまま電源0Nが継続して
いるものとしての動作をし、入力電源電圧を瞬停にもか
かわらず継続して発生する。一方、ハードディスク側で
はこの瞬停に応動してしまうことがある。電源回路は応
動せず、HDD側が応動することにより、瞬停がHDD
に対して悪影響を及ぼすことになる。HDDがますます
高速化アクセスを必要とするから、この悪影響は無視で
きない。悪影響の例としては、電源OFFにより本来の
動作を行えないでヘッドが途中停止する等がある。この
ような場合、再度電源OFFとし、イニシャル状態から
立ち上げようとしても、復帰できないときが発生し、故
障に至る場合がある。
【0006】本考案の目的は、電源回路内のリレーの応
動時間よりも短い時間幅の瞬停が発生しても、この瞬停
を検出可能にするHDD用電源回路を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、電源スイッチ
と、第1の常開接点と、パルス時間幅伸長回路と第2の
常開接点と常閉接点より成る直列回路と、上記電源スイ
ッチと第1の常開接点と直列回路とのそれぞれの一方の
端子に共通に接続した電源入力端子と、上記第2の常開
接点と常閉接点との接続点に並列に接続された、上記第
1の常開接点励磁用の第1のリレーと上記第2の常開接
点及び常閉接点励磁用の第2のリレーと、上記電源スイ
ッチと第1の常開接点と直列回路とのそれぞれの他方の
側を共通に接続して該接続点からHDD用の入力電源を
出力する出力端子と、より成ると共に、上記パルス時間
幅伸長回路は、上記電源入力端子に印加される電源の瞬
停時に上記第1、第2のリレーが応動できるような時間
幅の出力を発生する構成とする。
【0008】
【作用】本考案によれば、電源の瞬停時に、この瞬停時
間が第1、第2のリレーの応動時間より短い場合でも、
パルス時間幅伸長回路の働きで瞬停時間が信号的に広が
るため、第1、第2のリレーはその瞬停に応動して、H
DD用電源を断にする。
【0009】
【実施例】図1は本考案のHDD用電源回路の実施例図
である。この電源回路は、電源スイッチ1、第1の常開
接点2a(ノーマル・オープン、即ちN・0接点)、第
2の常開接点3a、常閉接点3b(ノーマル・クロー
ズ、即ちN・C接点)、パルス幅伸長回路4、第1、第
2のリレー2、3より成る。第1の常開接点2aはリレ
ー2の接点、第2の常開接点3a及び常閉接点3bはリ
レー3の接点である。ここで、常開、常閉とはリレー
2、3に電源が印加されていない時に常に開、常に閉と
なる接点状態を云う。
【0010】パルス幅伸長回路4は、リレー2、3で応
動時間τ0よりも小さい時間幅τの瞬停発生時に、τ1
τ0となる時間幅τ1のパルスを発生する回路である。こ
こで、応動時間とは、リレー2、3が接点2a、3a、
3bを切り換(0NからOFF、又はOFFから0Nへ
の切り換えのこと)えるために必要な入力時間幅であ
り、この入力時間幅よりも小さな時間幅の入力信号が入
力してもリレー2、3の0NからOFF、又はOFFか
ら0Nへの切り換えは行わない。そこで、パルス幅伸長
回路4を設けておき、τ<τ0なるτの場合、τではな
くτ1≧τ0なるτ1のパルス幅の信号を出力することに
よって、リレー2、3の接点2a、3a、3bは確実に
切り換わる。
【0011】次に動作を説明する。図2はそのタイムチ
ャートである。入力電源Aが既に0からVccに立ち上が
っているものとする。この状態でスイッチ1がOFFで
あれば、リレー2、3への電源系路(4→3a、及び2
a→3b)はいずれもOFFであり、リレー2、3の励
磁はない。従って、HDD用電源BはOFFのままであ
る。そこで任意の時刻に電源スイッチ1を0Nにする
と、A→1→3b(常閉)→2、3の系路が形成され、
リレー2、3へ電圧Aが供給される。このスイッチ1は
一定時間Τ0で自動的にOFFになるスイッチであり、
Τ0》τ0に設定しておけばこのスイッチ1の0Nによ
り、リレー2、3が動作し接点2aがOFF→0N、接
点3aがOFF→0N、接点3bが0N→OFFとな
る。接点3bがOFFとなることにより、A→1→3b
→2、3の系路は断となるが、代わりに自己保持用の系
路A→4→3a→2、3が形成され、リレー2、3は継
続して励磁状態となる。これにより、スイッチ1が自動
的にOFFになった後でもA→2a→Bの系路が形成さ
れ、電源Aは電源Bとして出力されることになる。
【0012】一方、τ<τ0なる時間幅τの瞬停が発生
したとすると、これを受けてパルス幅伸長回路4は、τ
1≧τ0なるパルス幅の出力を発生する。このパルス幅τ
1によりリレー2、3は0N→OFFとなる。リレー
2、3のOFFにより、2a、3aが0N→OFFとな
り、自己保持系路が断となり、A→2a→Bの系路も断
となり、電源BはOFFとなる。かくして、τ≦τ0
る微小な時間幅の瞬停が発生しても、リレー2、3は確
実にOFFとなり、HDD用電源Bは、Vcc→0へと変
化し、いわゆる電源断となる。
【0013】以上はパルス幅伸長回路4が存在するため
であるが、もし、この回路4がなければ、時間幅τの瞬
停が発生した場合、リレー2、3は応動せず、従って、
電源Bは、瞬停があったにもかかわらず、断とならずに
そのまま0Nを継続する。しかし、この途中で瞬停が発
生したことは事実であり、瞬停状態はそのままBとして
出力されてしまう。HDD側では、この瞬停により一時
的に影響を受ける。例えばシーク動作中であれば、瞬停
の期間中、シーク停止となる。しかし、シークの制御を
行っているマイコン側ではこのことを知らない。これは
ソフト上問題である。本実施例によれば、こうした事態
をなくすことができる。
【0014】尚、パルス幅伸長回路4の機能としては、
τ<τ0なる場合のみ、τ1≧τ0としたが、このために
は瞬停幅検出機能、及びτ1≧τ0なるτ1を発生する機
能を備えておくことが必要である。更に、リレー2、3
の2つの例としたが、2a、3a、3bの3接点駆動可
能な1個のリレーによっても実現できる。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、ハードディスク起動中
の入力電源瞬停時、リレーの応動が確実になされ、急峻
な瞬停発生があっても、瞬停を正しく検出でき、HDD
の誤制御はなくなる。この誤制御がなくなることによ
り、HDD自体の破壊も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のHDD電源回路の実施例図である。
【図2】図1の実施例のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 電源スイッチ 2、3 リレー 4 パルス幅伸長回路 2a、3a 常開接点 3b 常閉接点

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源スイッチと、第1の常開接点と、パ
    ルス時間幅伸長回路と第2の常開接点と常閉接点より成
    る直列回路と、上記電源スイッチと第1の常開接点と直
    列回路とのそれぞれの一方の端子に共通に接続した電源
    入力端子と、上記第2の常開接点と常閉接点との接続点
    に並列に接続された、上記第1の常開接点励磁用の第1
    のリレーと上記第2の常開接点及び常閉接点励磁用の第
    2のリレーと、上記電源スイッチと第1の常開接点と直
    列回路とのそれぞれの他方の側を共通に接続して該接続
    点からHDD用の入力電源を出力する出力端子と、より
    成ると共に、上記パルス時間幅伸長回路は、上記電源入
    力端子に印加される電源の瞬停時に上記第1、第2のリ
    レーが応動できるような時間幅の出力を発生する構成と
    するHDD用電源回路。
JP1993012411U 1993-03-19 1993-03-19 Hdd用電源回路 Expired - Fee Related JP2592513Y2 (ja)

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